電子メールを用いた携帯端末のソフトウェア更新システムおよび方法、並びにサーバ装置
【課題】携帯端末からサーバ側に対して更新用プログラムの差分データの配信を要求することなく、自動的に携帯端末のプログラムの更新を行うことで相互のメールのやり取りによるトラフィックを減少させることにある。
【解決手段】差分管理サーバ22は、版数の差分ごとにプログラム差分データを作成して差分情報データベース221に保存し、携帯端末1に対して作成した1つまたは複数のプログラム差分データを含む電子メールを、メールサーバ21を介して配信する。すると、携帯端末1は、その電子メールを受信すると、受信した電子メールから自端末の現在のプログラムの版数に対応したプログラム差分データを抽出し、その抽出したプログラム差分データを基に自端末のプログラムの更新を行う。
【解決手段】差分管理サーバ22は、版数の差分ごとにプログラム差分データを作成して差分情報データベース221に保存し、携帯端末1に対して作成した1つまたは複数のプログラム差分データを含む電子メールを、メールサーバ21を介して配信する。すると、携帯端末1は、その電子メールを受信すると、受信した電子メールから自端末の現在のプログラムの版数に対応したプログラム差分データを抽出し、その抽出したプログラム差分データを基に自端末のプログラムの更新を行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子メールの送受信な可能な携帯端末におけるソフトウェア更新システムおよび方法、並びにサーバ装置に関する。特に、本発明は、電子メール送受信機能を用いて携帯端末に内蔵されているソフトウェアを更新するソフトウェア更新システムおよび方法、並びにサーバ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、クライアント側の携帯電話を用いて更新用のプログラムを管理するサーバから電子メールによるクライアント側のプログラムの書き換え方式として、例えば、特開2003−67283号公報が開示されている。この特開2003―67283号公報におけるクライアント側のソフトウェアを更新する場合の動作を説明する。Webサーバには、あらかじめ更新プログラムが生成・保存されている。利用者が携帯電話から機器の更新用プログラムの要求を行うと、管理サーバは、更新用プログラムを文字形式に変換したメール本文を、メールサーバを介して送信する。メール本文を受信した携帯電話は、メール本文を更新用プログラムに逆変換し、機器に渡す。すると、機器は、格納されている機器制御ソフトウェアを更新用プログラムで書き換える。機器は、書き換えた後、受信した文字形式メール本文を自動的に削除する。
【0003】
また、ソフトウェアの差分ファイルを電子メールで送信する方法として、例えば、特開2001−350684号公報に開示されている。この特開2001−350684号公報によれば、プロバイダは、既にクライアント装置に提供しているソフトウェアとバージョンアップ版のソフトウェアとの差分ファイルを作成し、改版通知をクライアント装置に電子メールで通知する。通知することにより、クライアント装置からバージョンアップ版のソフトウェアの送信要求を受けると、プロバイダは、作成した差分ファイルを電子メールでクライアント装置に送信する。電子メールを受信したクライアント装置は、差分ファイルを用いてソフトウェアをバージョンアップする。
【0004】
【特許文献1】特開2003−67283号公報
【特許文献2】特開2001−350684号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の特開2003−67283号公報では、必ず、携帯電話からWebサーバに対してソフトウェア更新要求メールを送出する必要があるため、トラフィックが増加するという問題点がある。
【0006】
また、上記の特開2001−350684号公報では、プロバイダが差分ファイルをクライアント装置に送る前にプロバイダとクライアント装置との間で電子メールによる送達の確認を行うため、トラフィックが増加するという問題がある。
【0007】
一方、通常、市場においては、同一の携帯電話ではあるが不具合修正等のために、その都度バージョンアップされて出荷している場合が考えられる。従って、市場においては同一の携帯電話ではあるが、内部に保存されたプログラムのバージョンが異なった携帯電話が存在する場合が当然あり得る。ところが、特開2003−67283号公報では、Webサーバは、プロバイダから携帯電話に送出される電子メールには、電子メール単一のバージョンに対応したプログラムの更新プログラムしか送出することができない。そのため、特開2003−67283号公報では、最適な更新プログラムを判断して、携帯端末に対して送信することができないという問題点がある。
【0008】
また、上記の特開2001−350684号公報では、プロバイダから携帯電話に送出される電子メールには、電子メール単一のバージョンに対応したプログラムの差分ファイルしか送出することができない。そのため、特開2001−350684号公報では、最適な差分データを判断して、携帯端末に対して送信することができないという問題点がある。
【0009】
本発明の目的は、上記の問題点の内少なくとも1つ以上に鑑みなされたもので、携帯端末からサーバ側に対して更新用プログラムの差分データの配信を要求することなく、自動的に携帯端末のプログラムの更新を行うことで、相互のメールのやり取りによるトラフィックを減少させることにある。
【0010】
また、本発明の別の目的は、上記の問題点の内少なくとも1つ以上に鑑みなされたもので、更新用プログラムの差分データの送信を行う前に送信先に確認することなく、送信する差分データにより携帯端末のプログラムの更新を行うことで、手順を簡略化することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明の第1のソフトウェア更新システムは、複数の携帯端末のプログラムの更新を管理するサーバを備えたソフトウェア更新システムであって、前記サーバは、版数の差分ごとにプログラム差分データを作成し保存する保存手段(差分管理サーバ22および差分情報データベース221に該当)と、前記携帯端末に対して前記作成した1つまたは複数の前記プログラム差分データを含む第1の電子メールを配信する配信手段(メールサーバ21およびユーザ情報データベース211に該当)と、を有し、前記携帯端末は、前記第1の電子メールを受信すると、現在の自端末のプログラムの版数を基に前記第1の電子メールから前記版数に対応した前記プログラム差分データを抽出する抽出手段(制御部12に該当)と、前記抽出したプログラム差分データを基に自端末のプログラムの更新を行う更新手段(制御部12とROM部17に該当)と、を有することを特徴としている。
【0012】
また、本発明の第2のソフトウェア更新システムは、複数の携帯端末のプログラムの更新を管理するサーバを備えたソフトウェア更新システムであって、前記サーバは、前記携帯端末の差分データ作成指示があると、版数の差分ごとにその版数の差分を識別する版数差分識別情報とプログラム差分データとを含む差分データを作成し保存する保存手段(差分管理サーバ22および差分情報データベース221に該当)と、前記携帯端末のプログラムの更新の指示があると、前記携帯端末に対して前記作成した1つまたは複数の前記差分データを含む第1の電子メールを配信する配信手段(メールサーバ21およびユーザ情報データベース211に該当)と、を有し、前記携帯端末は、前記第1の電子メールを受信すると、現在の自端末のプログラムの版数を基に前記受信した第1の電子メールから前記版数に対応した前記版数差分識別情報を識別しその識別した版数差分識別情報に対応する前記プログラム差分データを抽出する抽出手段(制御部12に該当)と、前記抽出したプログラム差分データを基に自端末のプログラムの更新を行う更新手段(制御部12およびROM部17に該当)と、を有することを特徴としている。
【0013】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新システムにおいて、インターネット網と無線網とを中継する接続サーバを備え、前記接続サーバは、前記携帯端末から自接続サーバへのセッション確立時に前記サーバに対して前記端末へのプログラムの更新の指示を行う指示手段(無線網901に該当)を有することを特徴としている。
【0014】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新システムにおいて、前記サーバは、版数アップを行わせる機種名の選定を入力させることにより、前記端末へのプログラムの更新の指示の入力を行う指示入力手段(差分管理サーバ22および表示部225に該当)を有することを特徴としている。
【0015】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新システムにおいて、前記サーバは、版数アップを行わせる機種名とその機種名に対応した前記端末の選定とを入力させることにより、前記端末へのプログラムの更新の指示の入力を行わせる指示入力手段(差分管理サーバ22および表示部225に該当)を有することを特徴としている。
【0016】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新システムにおいて、前記携帯端末は、前記第1の電子メールにより自端末のプログラムの更新を行うと更新完了を示す第2の電子メールで通知する完了通知手段(制御部12に該当)を有し、前記サーバは、前記第2の電子メールを受信すると前記通知を受けた携帯端末のプログラム更新後の版数として保存することによりプログラムの版数を管理する管理手段(メールサーバ21およびユーザ情報データベース211に該当)を有することを特徴としている。
【0017】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新システムにおいて、前記サーバは、前記第2の電子メールを受信しない場合には更新完了通知のない携帯端末に前記第1の電子メールを再送する再送手段(差分管理サーバ22、メールサーバ21、ユーザ情報データベース221に該当)を有することを特徴としている。
【0018】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新システムにおいて、前記配信手段は、過去に更新完了を示す第2の電子メールを受信しその受信した更新完了を現在のプログラムの版数として保存していれば、前記保存手段により保存された複数のプログラム差分データの内更新すべきプログラムの版数と現在のプログラム版数との差分に該当するプログラム差分データを電子メールで配信すること(メールサーバ21,差分管理サーバ22,ユーザ情報データベース211,差分情報データベース221に該当)を特徴としている。
【0019】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新システムにおいて、前記配信手段は、プログラムの更新指示の対象が前記携帯端末の個別であれば、指示のあった個別の前記携帯端末に対応するメールアドレス宛に配信すること(差分管理サーバ22、メールサーバ21に該当)を特徴としている。
【0020】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新システムにおいて、前記配信手段は、プログラムの更新指示の対象が前記携帯端末の機種の全てであれば、指示のあった前記携帯端末の機種に対応する全ての前記携帯端末に対応する全てのメールアドレス宛に配信すること(差分管理サーバ22、メールサーバ21、ユーザ情報データベース221に該当)を特徴としている。
【0021】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新システムにおいて、前記プログラム差分データは、前記電子メールにバイナリの差分更新ファイルとして添付されることを特徴としている。
【0022】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新システムにおいて、前記プログラム差分データは、前記電子メールの本文にテキストデータとして含まれることを特徴としている。
【0023】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新システムにおいて、前記版数の差分は、前記携帯端末の機種ごとに管理されその機種のプログラムの最新の版数とその以前の各世代のプログラムの版数との差分であることを特徴としている。
【0024】
また、本発明の第1のサーバ装置は、複数の携帯端末のプログラムの更新を管理するサーバ装置であって、版数の差分ごとにプログラム差分データを作成し保存する保存手段と、前記携帯端末に対して前記作成した1つまたは複数の前記プログラム差分データを含む第1の電子メールを配信する配信手段と、前記第1の電子メールを送信することにより現在の自端末のプログラムの版数を基に前記第1の電子メールから前記版数に対応した前記プログラム差分データを抽出させ、その抽出させたプログラム差分データを基に自端末のプログラムの更新を行わせる更新手段と、を有することを特徴としている。
【0025】
また、本発明の第2のサーバ装置は、複数の携帯端末のプログラムの更新を管理するサーバ装置であって、前記携帯端末の差分データ作成指示があると、版数の差分ごとにその版数の差分を識別する版数差分識別情報とプログラム差分データとを含む差分データを作成し保存する保存手段と、前記携帯端末のプログラムの更新の指示があると、前記携帯端末に対して前記作成した1つまたは複数の前記差分データを含む第1の電子メールを配信する配信手段と、前期携帯端末に対して前記第1の電子メールを送信することにより現在の自端末のプログラムの版数を基に前記第1の電子メールから前記版数に対応した前記版数差分識別情報を識別しその識別した版数差分識別情報に対応する前記プログラム差分データを抽出させ、その抽出させたプログラム差分データを基に自端末のプログラムの更新を行わせる更新手段と、を有することを特徴としている。
【0026】
更に、上記の第1または第2のサーバ装置において、前記携帯端末が前記第1の電子メールにより自端末のプログラムの更新後に更新完了を示す第2の電子メールを受信する受信手段と、前記第2の電子メールを受信すると前記通知を受けた携帯端末のプログラム更新後の版数としてプログラムの版数を管理する管理手段とを有することを特徴としている。
【0027】
更に、上記の第1または第2のサーバ装置において、前記第2の電子メールを受信しない場合には更新完了通知のない携帯端末に前記第1の電子メールを再送する再送手段を有することを特徴としている。
【0028】
更に、上記の第1または第2のサーバ装置において、前記配信手段は、過去に更新完了を示す第2の電子メールを受信しその受信した更新完了を現在のプログラムの版数として保存していれば、前記保存手段により保存された複数のプログラム差分データの内更新すべきプログラムの版数と現在のプログラム版数との差分に該当するプログラム差分データを電子メールで配信することを特徴としている。
【0029】
更に、上記の第1または第2のサーバ装置において、前記配信手段は、プログラムの更新指示の対象が前記携帯端末の個別であれば、指示のあった個別の前記携帯端末に対応するメールアドレス宛に配信することを特徴としている。
【0030】
更に、上記の第1または第2のサーバ装置において、前記配信手段は、プログラムの更新指示の対象が前記携帯端末の機種の全てであれば、指示のあった前記携帯端末の機種に対応する全ての前記携帯端末に対応する全てのメールアドレス宛に配信することを特徴としている。
【0031】
更に、上記の第1または第2のサーバ装置において、前記プログラム差分データは、前記電子メールにバイナリの差分更新ファイルとして添付されることを特徴としている。
【0032】
更に、上記の第1または第2のサーバ装置において、前記プログラム差分データは、前記電子メールの本文にテキストデータとして含まれることを特徴としている。
【0033】
更に、上記の第1または第2のサーバ装置において、前記版数の差分は、前記携帯端末の機種ごとに管理されその機種のプログラムの最新の版数とその以前の各世代のプログラムの版数との差分であることを特徴としている。
【0034】
また、本発明の第1のソフトウェア更新方法は、複数の携帯端末のプログラムの更新を管理するサーバを備えたソフトウェア更新方法であって、前記サーバが、版数の差分ごとにプログラム差分データを作成し保存するステップと、前記サーバが、前記携帯端末に対して前記作成した1つまたは複数の前記プログラム差分データを含む第1の電子メールを複数の携帯端末に配信するステップと、前記携帯端末が、前記第1の電子メールを受信すると、現在の自端末のプログラムの版数を基に前記第1の電子メールから前記版数に対応した前記プログラム差分データを抽出するステップと、前記携帯端末が、前記抽出したプログラム差分データを基に自端末のプログラムの更新を行うステップと、を含むことを特徴とするソフトウェア更新方法。
【0035】
また、本発明の第2のソフトウェア更新方法は、複数の携帯端末のプログラムの更新を管理するサーバを備えたソフトウェア更新方法であって、前記サーバが、前記携帯端末の差分データ作成指示があると、版数の差分ごとにその版数の差分を識別する版数差分識別情報とプログラム差分データとを含む差分データを作成し保存するステップと、前記サーバが、前記携帯端末のプログラムの更新の指示があると、前記携帯端末に対して前記作成した1つまたは複数の前記差分データを含む第1の電子メールを配信するステップと、前記携帯端末が、前記第1の電子メールを受信すると、現在の自端末のプログラムの版数を基に前記受信した第1の電子メールから前記版数に対応した前記版数差分識別情報を識別しその識別した版数差分識別情報に対応する前記プログラム差分データを抽出するステップと、前記携帯端末が、前記抽出したプログラム差分データを基に自端末のプログラムの更新を行うステップと、を含むことを特徴としている。
【0036】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新方法において、インターネット網と無線網とを中継する接続サーバを備え、前記接続サーバが、前記携帯端末から自接続サーバへのセッション確立時に前記サーバに対して前記端末へのプログラムの更新の指示を行うステップを含むことを特徴としている。
【0037】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新方法において、前記サーバが、版数アップを行わせる機種名の選定を入力させることにより、前記端末へのプログラムの更新の指示の入力を行わせるステップを含むことを特徴としている。
【0038】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新方法において、前記サーバが、版数アップを行わせる機種名とその機種名に対応した前記端末の選定とを入力させることにより、前記端末へのプログラムの更新の指示の入力を行わせるステップを含むことを特徴としている。
【0039】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新方法において、前記携帯端末が、前記第1の電子メールにより自端末のプログラムの更新を行うと更新完了を示す第2の電子メールで通知するステップと、前記サーバが、前記第2の電子メールを受信すると前記通知を受けた携帯端末のプログラム更新後の版数として保存することによりプログラムの版数を管理するステップと、を含むことを特徴としている。
【0040】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新方法において、前記サーバが、前記第2の電子メールを受信しない場合には更新完了通知のない携帯端末に前記第1の電子メールを再送するステップを含むことを特徴としている。
【0041】
更に、前記サーバが、過去に更新完了を示す第2の電子メールを受信しその受信した更新完了を現在のプログラムの版数として保存していれば、保存されている複数のプログラム差分データの内更新すべきプログラムの版数と現在のプログラム版数との差分に該当するプログラム差分データを電子メールで配信するステップを含むことを特徴としている。
【0042】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新方法において、前記サーバが、プログラムの更新指示の対象が前記携帯端末の個別であれば、指示のあった個別の前記携帯端末に対応するメールアドレス宛に配信するステップを含むことを特徴としている。
【0043】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新方法において、前記サーバが、プログラムの更新指示の対象が前記携帯端末の機種の全てであれば、指示のあった前記携帯端末の機種に対応する全ての前記携帯端末に対応する全てのメールアドレス宛に配信するステップを含むことを特徴としている。
【0044】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新方法において、前記プログラム差分データは、前記電子メールにバイナリの差分更新ファイルとして添付されることを特徴としている。
【0045】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新方法において、前記プログラム差分データは、前記電子メールの本文にテキストデータとして含まれることを特徴としている。
【0046】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新方法において、前記版数の差分は、前記携帯端末の機種ごとに管理されその機種のプログラムの最新の版数とその以前の各世代のプログラムの版数との差分であることを特徴としている。
【発明の効果】
【0047】
以上、説明したように本発明では、サーバが、版数の差分ごとにプログラム差分データを作成し、その作成した複数のプログラム差分データを含む電子メールを携帯端末に送信するようにしている。更に、携帯端末が電子メール受信すると、現在の自端末のプログラムの版数を基に受信した電子メールから版数に対応したプログラム差分データを抽出し、その抽出したプログラム差分データを基に自端末のプログラムの更新を管理するようにしている。そのため、本発明は、ユーザが操作することなく、かつ携帯端末からサーバに対してプログラム差分データを含む電子メールの要求を行うことなく、自動的にプログラムのバージョンアップすることができるという効果がある。従って、相互のメールのやり取りによるトラフィックを減少させることができる。
【0048】
また、本発明では、サーバが、版数の差分ごとにプログラム差分データを作成し、その作成した複数のプログラム差分データを含む電子メールを携帯端末に送信するようにしている。更に、携帯端末が電子メール受信すると、現在の自端末のプログラムの版数を基に受信した電子メールから版数に対応したプログラム差分データを抽出し、その抽出したプログラム差分データを基に自端末のプログラムの更新を管理するようにしている。そのため、本発明は、サーバが前記電子メールを配信時に配信先の携帯端末のプログラムの版数を意識する必要がなく、手順を簡略化するという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0049】
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0050】
図2は、図1の携帯端末1内の構成の一例を示すブロック図である。
【0051】
図2の携帯端末1は、無線部11と、制御部12と、音声信号処理部13と、LCD部14と、キー入力部15と、レシーバ/マイク部16と、ROM部17と、RAM18部とから構成される。
【0052】
無線部11は、無線網を介して相手先と送受信する。
【0053】
制御部12は、図示していないCPUによりプログラム制御で動作する。すなわち、制御部12は、予めROM部17に書き込まれた各種プログラムにより本端末を動作させる。
【0054】
音声信号処理部13は、レシーバ/マイク部16のマイクより吹き込まれた音声信号をデジタル信号に変換、または受信したデジタル信号をレシーバ/マイク部16へ送出される音声信号に変換する。
【0055】
LCD部14は、制御部12の制御の下で、利用者に対して各種メッセージ等の情報を表示する。
【0056】
キー入力部15は、利用者により入力される各種情報の入力または通話時における各種指示を制御部12に対して行う。
【0057】
レシーバ/マイク部16は、音声信号処理部13にてデジタル信号から変換された音声信号を出力するまたは音声信号を入力する。
【0058】
ROM部17は、通常の利用者の操作では書き換えが不可能であり、EEPROM、フラッシュメモリ等の再書き込みのできる不揮発性メモリである。このROM部17には、制御部12が動作するために必要な本携帯端末1自身の各種プログラムが予め書き込まれている。このROM部17に出荷時に格納されている各種プログラムは、1つのプログラムとして管理されており、差分管理サーバ22(図1を参照)によるプログラムの更新の対象となる。なお、ROM部17には、例えば、統一されたバージョンがVer1.0であるようなプログラムが予めバージョンと共に保存されている。
【0059】
RAM部18は、読み出し書き込みのできるRAM等も揮発性メモリである。このRAM部18には、制御部12が各種動作を行う際の作業用データの一時格納を行うためのエリアと、利用者からの設定情報を一時的に保存するためのエリアと、がそれぞれ割り付けられている。
【0060】
次に、電子メール送受信機能を用いて携帯端末に内蔵のソフトウェアを更新する場合のシステム構成の一例について、図1を用いて説明する。
【0061】
図1は、本発明の実施の形態であるシステムの構成の一例を示すブロック図である。このシステムは、携帯電話、PHS等の携帯端末1と、携帯電話網等の無線網901と、携帯端末1のソフトウェアの更新のサービスを行う専用サーバ2とから構成される。この場合の無線網901は、携帯電話システムにおける基地局および交換局を含み、更に、携帯電話システムとインターネットとの中継を行う接続サーバを含む。従って、携帯端末1は、無線網901を介して直接の通信相手となる専用サーバ2と接続することができる。
【0062】
図1の専用サーバ2は、複数のサーバから構成されており、メールサーバ21と、差分管理サーバ22とを含んでいる。実際には、メールサーバ21とメールサーバ22とは、LAN(Local Area Network)で接続され、メールサーバ21は、差分管理サーバ22の制御の下で動作する。
【0063】
図1のメールサーバ21は、図示していないプロセッサ(CPU)によりプログラム制御で動作するサーバ装置、ワークステーション、パソコン等の情報処理装置である。メールサーバ21は、差分管理サーバ22からの指示により、電子メールのヘッダを作成し、この作成したヘッダに差分管理サーバ2で作成された電子メール本文(プログラム差分データを含む)を付加し、携帯端末1に配信する。メールサーバ21は、プログラム差分データの送信先のメールアドレスを管理するユーザ情報データベース211を有している。
【0064】
図4は、ユーザ情報データベース211の構成概要を示す。このユーザ情報データベース211には、無線通信業者と契約しているユーザごとに、ユーザID、メールアドレス、機種識別情報、固定識別情報、プログラム版数等の各エリアが割り当てられている。ユーザIDのエリアには、無線通信業者と契約しているユーザ識別情報が格納されている。メールアドレスのエリアには、携帯端末1に対応したユーザのメールアドレスが格納されている。機種識別情報のエリアには、携帯端末1の製造メーカ名と携帯端末1の機種名とが格納されている。固定識別情報のエリアには、それぞれの携帯端末1を識別する識別番号(例えば、製造番号)が格納されている。プログラム版数のエリアには、ユーザが所有している機種名の携帯端末1の現在のプログラムの版数が格納されているが、版数が不明の場合にはプログラム版数のエリアが空白になっている。
【0065】
図1の差分管理サーバ22は、図示していないプロセッサ(CPU)によりプログラム制御で動作するサーバ装置、ワークステーション、パソコン等の情報処理装置である。差分管理サーバ22は、機種識別情報ごとの差分情報データベース221と、プログラム格納部222と、タイマ部223と、RAM部224と、表示部225とを有している。この差分情報データベース211には、版数差分識別情報ごとに、市場で販売されている携帯端末1のROM部17に書き込まれているプログラムと更新しようとする最新版のプログラムとの差分情報が保存されている。また、プログラム格納部222には、機種識別情報ごとに各版数のプログラムが格納されている。すなわち、プログラム格納部222には、機種識別情報ごとに各世代のプログラムが格納されていることになる。なお、この場合のプログラムとは、携帯端末1のROM部17に格納されている各種プログラムを1つにまとめたものであり、差分管理サーバ22は、携帯端末1の各種プログラムを1つにまとめたプログラムのバージョンアップの管理を、差分情報データベース211を使って行っている。
【0066】
差分情報データベース221およびプログラム格納部222は、図示していない不揮発性の記録媒体装置(例えば、磁気ディスク)内のあるエリアに割り当てられている。
【0067】
図3(a)は、差分情報データベース221の構成例を示す。この差分情報データベース221は、機種識別情報(製造メーカ名、機種名)ごとに存在し、それぞれの差分情報データベース221には、版数差分識別情報ごとに、版数差分識別情報のエリアと、更新前版数のエリアと、更新後版数のエリアと、プログラム差分データのエリアとが割り当てられている。版数差分識別情報のエリアには、携帯端末1のプログラムの版数の差分の識別を示す情報が格納されている。更新前版数のエリアには、携帯端末1のプログラムの更新前の版数が格納されている。更新後版数のエリアには、携帯端末1のプログラムの更新後の版数が格納されている。プログラム差分データのエリアには、携帯端末1のプログラムの差分データが格納されている。なお、プログラム差分データのエリアには、格納先のアドレスを設定し、その設定したアドレス先のエリアにプログラム差分データを格納するようにしても良い。
【0068】
図3(b)は、差分管理サーバ22の差分情報データベース221で管理されたプログラムの差分データ管理の一例である。図3(b)に示すように、差分情報データベース221においては、ある機種識別情報(製造メーカ名、機種名)における携帯端末1の複数のプログラム差分データが存在する。例えば、携帯端末1の品質向上の為に、数回のランニングチェンジによりプログラムがバージョンアップされる場合が考えられる。本発明における具体的な例では、これまで携帯端末1のROM部17に書き込まれたプログラムのバージョンがVer1.0、Ver1.1、またはVer1.2であり、携帯端末1は、それぞれのプログラムのバージョンで変更されながら販売されているものとする。つまり、市場に販売されている携帯端末1においては、ROM部17に書き込まれているプログラムの種類が、前記の3つのバージョンだけ存在することになる。一方、携帯端末1のプログラムの改造が発生し、今回は、ROM部17のプログラムをVer2.0にバージョンアップしなければならないとする。すると、この場合、差分管理サーバ22で管理されるプログラムの差分データは、市場に販売されている携帯端末1のプログラムの3つのバージョンと今回のバージョンアップを行うプログラムのバージョンとの組み合わせだけ、存在する。すなわち、プログラムの改造によるプログラムの差分データは、Ver1.0からVer2.0への差分データ、Ver1.1からVer2.0への差分データ、およびVer1.2からVer2.0への差分データの3種類が存在する。この場合、差分管理サーバ2は、プログラム差分データの作成時に、各世代の版数の差分が識別できるように、版数差分識別情報として、例えば、図3(b)に示すように3種類の識別番号をそれぞれ自動発生し、差分情報データベース221内の版数差分識別情報のエリアに格納する。更に、差分管理サーバ22は、差分データ作成時に、上記の3種類のプログラム差分データを抽出し、差分情報データベース221内で版数差分識別情報に該当するプログラム差分データのエリアに格納すると共に、更新前版数のエリアと更新後版数のエリアにも該当する版数を登録する。
【0069】
次に、本携帯端末1上において本発明を実現するための電子メール本文のフォーマット例について説明する。図5は、専用サーバ2の差分管理サーバ22が携帯端末1のROM部17に書き込まれたプログラムのバージョンアップを行う場合の、専用サーバ2の差分管理サーバ22から携帯端末1に送出される電子メール本文のフォーマットの一例を示す。電子メール本文は、複数項目により構成され、ヘッダ部、複数の差分データ部から構成される。例としては、上記で説明した3種類の差分データが存在する場合について説明する。
【0070】
電子メール本文内のヘッダ部は、“ProgramVerUP”と固定であり、必ず当該電子メール本文の最初(ヘッダ)に付加される。携帯端末1は、電子メール本文内のヘッダ情報である“ProgramVerUP”を検知し、本電子メールがプログラムのバージョンアップ用のメールである事を識別する。差分データ部1〜3は、実際のバージョンアップを行う為の、実際のプログラム差分データである。差分データ部1はVer1.0→Ver2.0の差分データを示しており、固定文字列である“[Ver1.0→Ver2.0]”と可変文字列である“21ewweiiewqojjjwqwqhjdjkjdkwwwdjkhjdahjdadjjeiiewqewo・・“より構成される。前者の括弧内の文字列は、本携帯端末1が当該差分データ部のデータがVer1.0→Ver2.0である事を識別する為の文字列(Ver差分識別情報)である。後者は実際にプログラムをVer1.0→Ver2.0へする為のプログラム差分データであり、バイナリ形式のプログラム差分データがBASE64形式にエンコードされ電子メール本文に貼り付けられている。前記差分データが不正にエンコードされていた場合は、当該差分データ部1全体は無効とし、処理を無視する。差分データ部2および3も、前記差分データ部1と同様の構成であり、それぞれVer1.1→Ver2.0、Ver1.2→Ver2.0への差分データ(版数差分識別情報、プログラム差分データ)を示す。
【0071】
また、本携帯端末1が提供する通信機能は、無線通信回線である無線網901経由で他の携帯端末1との音声通話機能、インターネットと相互接続された無線回線経由でWebサーバへのアクセスが可能な機能、およびインターネットと相互接続された無線回線経由で電子メールの送受信が可能な機能、の3種類の機能を有する。また、電子メールは、電子メールヘッダ部と電子メール本文とで構成されるが、電子メール本文以外の電子メールヘッダ部および電子メールの通信手順(プロトコル)については特に言及せず、既知の技術が用いられるものとする。
【0072】
次に、本発明を実施するための最良の形態の動作について図面を参照して説明する。以下には、説明をわかり易くするためにある製造メーカのある機種名の携帯端末1−1のプログラムの更新を行うという前提のもとで、本発明の動作例を説明する。
【0073】
携帯端末1−1のROM部17に保存されているプログラムは、Ver1.0であるとする。但し、携帯端末1−1と同じ機種名の全ての携帯端末1のプログラムがVer1.0ではなく、Ver1.1あるいはVer1.2も存在するものとする。この場合、Ver1.0、Ver1.1、およびVer1.2のそれぞれのプログラムが差分管理サーバ22内のプログラム格納部222に既に格納されている。
【0074】
また、今回バージョンアップ後のVer2.0のプログラムが準備され、差分管理サーバ22内のプログラム格納部222に格納されているものとする。
【0075】
前記プログラムVer2.0が完成しプログラム格納部222に格納された後に、専用サーバ2の管理者がプログラムをVer2.0へバージョンアップによる差分情報の抽出を行う。そのため、管理者は、例えば、差分管理サーバ22の表示部225に表示されたメニュー画面に従って、図示していない差分管理サーバ22に接続されているキーボードまたはマウス等を使って画面操作する。すなわち、管理者は、メニュー画面に従ってキーバードまたはマウスを使って「差分情報の抽出」を選択し、更に、管理者が「差分情報の抽出」を実行させるために、画面上から機種名と最新版のVer2.0を入力する。すると、差分管理サーバ22は、まず、プログラム格納部222から読み出したVer2.0のプログラムとプログラム格納部222から読み出したVer1.0のプログラムとの差分を抽出する。この場合、抽出されるプログラム差分情報は、一致しなかった箇所を抽出したものであって、例えば、アドレス情報(アドレスに追加または置き換えの識別できる情報も入っている)とそのアドレスに対応したプログラムのステップ情報とで構成されている。また、このとき、差分管理サーバ22は、差分版数の識別ができるように、例えば、版数差分識別情報であるVer1.0→Ver2.0を自動発生する。差分管理サーバ22は、該当する機種識別情報の差分情報データベース221の版数差分識別情報エリアに自動発生したVer1.0→Ver2.0を、更新前版数エリアにVer1.0を、更新後版数エリアにVer2.0を、それぞれ登録(格納)する。更に、差分管理サーバ22は、抽出したプログラム差分データを差分情報データベース221のプログラム差分データエリアに格納する。
【0076】
次に差分管理サーバ22は、Ver1.1およびVer1.2に関してもVer1.0の場合と同様に、Ver2.0との差分データを抽出し、差分情報データベース221の各エリアに登録(格納)する。
【0077】
次に専用サーバ2の管理者がバージョンアップする機種の全ての携帯端末1に対して、プログラムをVer2.0(最新版数)へバージョンアップを行うとする。そのため、例えば、管理者は、ある機種名の携帯端末1のプログラムの更新指示を差分管理サーバ22の表示部225に表示されたメニュー画面に従って、図示していない差分管理サーバ22に接続されているキーボードまたはマウス等を使って画面操作する。すなわち、差分管理サーバ22は、メニュー画面上の「プログラム更新指示」が選択されると、バージョンアップする製造メーカ名の一覧および機種名の一覧を表示し、それぞれの一覧の中からメーカ名と機種名を選択させる。製造メーカ名および機種名が選択されると、差分管理サーバ22は、「機種全て」または「機種個別」を表示部225に表示し選択させる。ここで、管理者が表示された画面上からバージョンアップ対象として「機種全て」の項目を選択する。このようにして、専用管理サーバ2の差分管理サーバ22は、画面操作に従って、機種識別情報(メーカ名、機種名)を選択入力させことにより、メーカ名、機種名に対応した携帯端末1へのプログラムの更新の指示を入力させることになる。
【0078】
なお、この場合の差分管理サーバ22は、画面上で入力された機種識別情報(製造メーカ名、機種名)と個別対応の有無情報(この場合、「機種全て」が選択されたので「無」となる)とを、RAM部224に一時的に格納する。差分管理サーバ22が機種識別情報(製造メーカ名、機種名)と個別対応の有無情報を使用する場合は、RAM部224内に格納された情報を読み出して利用することになる。(図7のステップS111)。
【0079】
この後、差分管理サーバ22は、該当する機種の差分情報データベース221からVer1.0→Ver2.0、Ver1.1→Ver2.0、およびVer1.2→Ver2.0の各差分データ(版数差分識別情報とプログラム差分データ)を読み出す。更に、差分管理サーバ22は、読み出したプログラム差分データをバイナリ形式からBASE64形式のテキスト形式に変換する。(ステップS112)。
【0080】
プログラム差分データの変換後、差分管理サーバ22は、版数差分識別情報ごとに、変換したプログラム差分データにバージョンを識別する為の固定文字列である版数差分識別情報(差分情報データベース221から読み出した3つのもの)を付加する。このようにして図5に示す差分データ1〜3が生成される。その後、差分管理サーバ22は、電子メール本文の先頭(ヘッダ)にヘッダ部を付加し、図5で示すような電子メール本文を作成する。(ステップS113)。
【0081】
電子メール本文作成後、差分管理サーバ22は、作成した図5の電子メール本文と指示のあった機種識別情報と最新版数と個別対応の有無情報とをメールサーバ21へ送出する。すると、メールサーバ21は、個別対応の有無情報を基に個別対応かどうかを判断する。(ステップS114)。
【0082】
ステップS114において、個別対応でないため、メールサーバ21は、指示のあった機種識別情報をキーにしてユーザ情報データベース211を検索する。一致した機種識別情報があると、メールサーバ21は、ユーザ情報データベース211内の機種識別情報に対応する全てのメールアドレスを送信先としてユーザ情報データベース211から抽出する。すなわち、メールサーバ21は、指示のあった携帯端末1の機種に対応するメールアドレスを送信先としてユーザ情報データベース211から抽出することになる。(ステップS115)。
【0083】
更に、メールサーバ21は、送信先のメールアドレスごとに抽出したメールアドレスおよび送信元となるメールサーバ21のメールアドレスを含むヘッダ情報を電子メールのヘッダ部に設定する。メールサーバ21は、設定したそれぞれのヘッダ部に作成された電子メール本文を付加し、電子メールを作成(生成)する。この場合のヘッダ部とは、電子メール本文内のヘッダ部ではなくて、電子メールのヘッダ部である。このようにして、携帯端末1−1を含む対象となる機種の全ての携帯端末1に対しての配信準備が行われる。更に、メールサーバ21は、生成した電子メールを無線網901に送出することにより、ユーザ情報データベース211から抽出した全てのメールアドレス宛に電子メール送信することになる。すなわち、メールサーバ21は、指示のあった機種名に対応する全ての携帯端末1に対して電子メールでプログラムのバージョンアップを指示することになる。なお、メールサーバ21のメールアドレスは、あらかじめ、図示していない記憶部(例えば、磁気ディスク)に設定されており、使用される場合には、この記憶部から読み出される。(ステップS116)。
【0084】
更に、メールサーバ21は、全てのメールの送信を終えると、送信の終えたことを差分管理サーバ22に通知する。通知を受けた差分管理サーバ22は、タイマ割込が発生した場合に備えてタイマ部224による割込要因がわかるように、割込要因レジスタに機種識別情報とプログラムの最新版数を設定する。なお、この場合の割込要因レジスタは、RAM部224内のあるエリアに割り付けられている。更に、通知を受けた差分管理サーバ22は、あらかじめ決められた時間後に割込処理ができるように、タイマ部223に閾値を設定し、タイマ部223を起動し、プログラム更新指示処理を終了する。この場合のタイマをかける意味は、携帯端末1が、受信メールボックスの空き容量がなくて受信できない等の理由により電子メールの着信ができないことを考慮して行う。そのため、メールサーバ21は、着信できなかったプログラム更新対象の携帯端末1にだけ送信を繰り返すことにより確実に通信することができる。(ステップS117)。
【0085】
次に、上記の電子メールが携帯端末1−1を含む対象となる機種の全ての携帯端末1に対して配信処理が行われた後の、携帯端末1−1におけるバージョンアップ処理を説明する。
【0086】
ここでは説明の簡略化の為、携帯端末1−1のみを例に取りバージョンアップ処理の説明をする。本携帯端末1−1においては、冒頭でも説明したが、ROM部17に保存されたプログラムがVer1.0であるとする。
【0087】
メールサーバ21から図5の電子メール本文を含む電子メールが、携帯端末1に対して送出されたとする。すると、携帯端末1−1の制御部12は、無線部11を介して図5の電子メールを受信すると、図5の電子メール本文内のヘッダ部を検出し、当該電子メールが自端末内のROM部17に保存されたプログラムのバージョンアップ用データである事を識別する。この場合、制御部12は、当該電子メールのみでなく他の電子メール受信時においても、電子メール本文より特定の固定文字列を検出する。但し、他にも電子メールの本文でなく題名に特定の固定文字列を設定し、電子メール受信時に題名より特定の固定文字列を検出する処理でも特に問題は無い。(図10のステップS201,S202)。
【0088】
受信した電子メール本文よりヘッダ部“ProgramVerUP”を検出したならば、携帯端末1−1の制御部12は、次に自端末宛のバージョンアップ用データを探す処理を行う。すなわち、制御部12は、ROM部17に保存されている自装置のバージョンを読み出し、その読み出したバージョンと受信した電子メール本文内の版数差分識別情報内に記載されている更新後のバージョンとが一致しているかどうかを確認することで、最新版のバージョンになっているかどうかの確認を行う。(ステップS203,S204)。
【0089】
ステップS204において、ROM部17に保存されたプログラムがVer1.0である為、制御部21は、不一致を検出する。この後、制御部12は、最新版になっていないため(バージョンが不一致の場合)、Ver1.0をキーにして、図3の電子メール本文の差分データ部1〜3より、自端末宛のバージョンアップ用データを検索する。この場合、制御部12は、固定文字列である“[Ver1.0→Ver2.0]”を検出し、差分データ部1が自端末宛のバージョンアップ用差分データである事を識別する。更に、制御部12は、差分データ部1より、実際のプログラム差分データである可変文字列“21ewweiiewqojjjwqwqhjdjkjdkwwwdjkhjdahjdadjjeiiewqewo・・“を抽出する。(ステップS205)。
【0090】
次に、抽出したプログラム差分データの文字列は先にも説明したがBASE64形式のテキストデータにエンコードされているため、携帯端末1−1の制御部12は、デコードすることによりバイナリデータに変換し、デコードしたバイナリデータを一時的にRAM部18に格納する。(ステップS206)。
【0091】
その後、携帯端末1−1の制御部12は、デコードしたバイナリデータをRAM部18から読み出し、その読み出したバイナリデータを使って、ROM部17に保存されたプログラムをバージョンアップする。このバイナリデータはVer1.0からVer2.0へのプログラム差分データあり、一方、ROM部17に保存されているプログラムはVer1.0である為、制御部12は、これらのデータを合成する。すなわち、合成されたプログラムは、Ver1.0からVer2.0へバージョンアップされたプログラムとなる。更に、制御部12は、合成したプログラムをROM部17に再書き込みする。すなわち、携帯端末1−1のROM部17のプログラムは、Ver2.0にバージョンアップされたことになる。(ステップS207)。
【0092】
更に、再書き込み後、携帯端末1−1の制御部12は、最新のバージョンに更新したことを示す電子メールを返信する。この場合、制御部12は、例えば、電子メール本文内のヘッダ部に“ProgramVer2.0”(プログラムをVer2.0にしたことを示す)を設定する。(ステップS209)。
【0093】
上記のステップS204において、最新版になっていれば、制御部21は、受信したメールを廃棄する。(ステップS208)。
【0094】
また、これまでの説明では、携帯端末1−1のROM部17のプログラムがVer1.0である前提で説明した。しかし、残りの携帯端末1がVer1.1あるいはVer1.2であっても、携帯端末1は、Ver1.1あるいはVer1.2に対応できるように、上記のVer1.0からVer2.0へのプログラムの更新と同じ動作を行う。すなわち、携帯端末1の制御部12は、対象携帯端末1のプログラムのバージョンを意識することなく、図5で示されるような同一の電子メール本文でプログラムの更新を行うことが可能となる。
【0095】
一方、更新終了の電子メールを受信したメールサーバ21は、受信した電子メールプログラム更新終了通知であるかを電子メール本文のヘッダ部を確認する。(図9のステップS141,S142)。
【0096】
更新終了を示す“ProgramVer2.0”になっていれば、メールサーバ21は、受信した送信先のメールアドレスをキーにして、ユーザ情報データベース211を検索する。検索した結果、メールサーバ21は、一致したメールアドレスに対応するプログラム版数エリアをVer2.0に置き換え(設定し)、受信メール処理を終了する。(ステップS143)。
【0097】
すなわち、携帯端末1−1からの更新終了通知の電子メールを受信した差分管理サーバ22は、携帯端末1−1のプログラム更新後の版数としてユーザ情報データベース211に保存することにより、プログラムの版数を管理することになる。
【0098】
一方、差分管理サーバ22のタイマ部223が規定の時間すぎると、差分管理サーバ22内のCPUにタイマ割込を発生する。すると、差分管理サーバ22は、割込要因に対応した機種識別情報とプログラム最新版とをRAM部224の割込要因レジスタから読み出し、その読み出した機種識別情報とプログラム最新版とを基に、メールサーバ21に検索させる。メールサーバ21は、機種識別情報とプログラム最新版数とをキーにして、ユーザ情報データベース211を検索し、全て最新Verになっているかどうかを確認する。(図8のステップS121,S122)。
【0099】
ステップS122において、全て最新版になっていれば、メールサーバ21は、その結果(この場合は全て最新版になっていること)を差分管理サーバ21に通知する。通知を受けた差分管理サーバ22は、更新の対象となる機種に対応する携帯端末1の全てが最新版になったと判断し、そのままタイマ割込処理を終了する。
【0100】
ステップS122において、全て最新版になっていなければ、メールサーバ21は、その結果(この場合は全て最新版になっていないこと)を差分管理サーバ21に通知する。通知を受けた差分管理サーバ21は、該当する機種の差分情報データベース221からVer1.0→Ver2.0、Ver1.1→Ver2.0、およびVer1.2→Ver2.0の各差分データ(版数差分識別情報とプログラム差分データ)を読み出す。更に、差分管理サーバ22は、読み出したプログラム差分データをバイナリ形式からBASE64形式のテキスト形式に変換する。(ステップS123)。
【0101】
プログラム差分データの変換後、差分管理サーバ22は、版数差分識別情報ごとに、変換したプログラム差分データにバージョンを識別する為の固定文字列である版数差分識別情報(差分情報データベース221から読み出した3つのもの)を付加する。このようにして図3に示す差分データ1〜3が生成される。その後、差分管理サーバ22は、電子メール本文の先頭(ヘッダ)にヘッダ部を付加し、図5で示すような電子メール本文を作成する。(ステップS124)。
【0102】
この後、メールサーバ21は、指示のあった機種識別情報をキーにしてユーザ情報データベース211を検索する。一致した機種識別情報があると、メールサーバ21は、ユーザ情報データベース211内の機種識別情報に対応するプログラム版数エリアの内容が指示のあった最新版数になっていなければ、それに対応するメールアドレスを送信先としてユーザ情報データベース211から抽出する。すなわち、メールサーバ21は、指示のあった携帯端末1の機種で最新版になっていなければ、それに対応するメールアドレスを送信先としてユーザ情報データベース211から抽出することになる。(ステップS125)。
【0103】
更に、メールサーバ21は、送信先のメールアドレスごとに抽出したメールアドレスおよび送信元となるメールサーバ21のメールアドレスを含むヘッダ情報を電子メールのヘッダ部に設定し、それぞれのヘッダ部に作成された電子メール本文を付加し、電子メールを生成する。この場合のヘッダ部とは、電子メール本文内のヘッダ部ではなくて、電子メールのヘッダ部である。このようにして、携帯端末1−1を含む対象となる機種で最新版になっている全ての携帯端末1に対しての配信準備が行われる。更に、メールサーバ21は、生成した電子メールを無線網901に送出することにより、ユーザ情報データベース211から抽出した最新版になっていない全てのメールアドレス宛に電子メール送信する(この場合、再送となる)。すなわち、メールサーバ21は、指示のあった機種名に対応し最新版になっていない全てのメールアドレス宛の携帯端末1に対して電子メールでプログラムのバージョンアップを指示することになる。なお、メールサーバ21のメールアドレスは、あらかじめ、図示していない記憶部(例えば、磁気ディスク)に設定されており、使用される場合には、この記憶部から読み出される。(ステップS126)。
【0104】
更に、メールサーバ21は、全てのメールの送信を終えると、送信の終えたことを差分管理サーバ22に通知する。タイマ割込が発生した場合に備えてタイマ部224による割込要因がわかるように、割込要因レジスタに機種識別情報とプログラムの最新版数を設定する。なお、この場合の割込要因レジスタは、RAM部224内のあるエリアに割り付けられている。更に、通知を受けた差分管理サーバ22は、あらかじめ決められた時間後に割込処理ができるように、タイマ部223に閾値を設定し、タイマ部223を起動し、プログラム更新指示処理を終了する。(ステップS127)。
【0105】
以上タイマ機能を利用することにより、差分管理サーバ22がメールサーバ21を介してユーザ情報データベース211のプログラム版数のエリアの情報が最新版になっていない携帯端末1にだけプログラム更新用の電子メールを再送するようにしている。そのため、専用サーバ2は、携帯端末1が一時的に更新用の電子メールを受信でなかったとしても何時かは携帯端末1のプログラムの更新を行うことができる。
【0106】
上記の差分管理サーバ22の表示部225からのプログラム更新指示の説明において、プログラム更新指示後に差分管理サーバ22がステップS111から処理するように説明した。しかし、表示部225からのプログラム更新指示後に、差分管理サーバ22が図6のステップS101を処理してから図7のステップS111以降の処理を行うようにしても良い。従って、この場合、プログラム更新指示があった場合、プログラム更新指示には差分データの作成指示を含むことにもなることは言うまでもない。また、プログラム更新指示があった場合、差分管理サーバ22が差分データの作成指示の有効性の有無を画面上に表示し、管理者により有効に設定された場合にだけ差分データの作成処理を行うようにしても良い。
【0107】
上記説明においては、バージョンアップする全ての携帯端末1に対して、プログラムを最新版に更新する場合の動作について説明した。次は、個別の携帯端末1にだけバージョンアップする場合の動作について説明する。
【0108】
今、専用サーバ2の管理者は、ある機種名の携帯端末1のプログラムの更新指示を差分管理サーバ22の表示部225に表示されたメニュー画面に従って、図示していない差分管理サーバ22に接続されているキーボードまたはマウス等を使って画面操作する。すなわち、差分管理サーバ22は、メニュー画面上の「プログラム更新指示」が選択されると、バージョンアップする製造メーカ名の一覧および機種名の一覧を表示し、それぞれの一覧の中からメーカ名と機種名を選択させる。メーカ名および機種名が選択されると、差分管理サーバ22は、「機種全て」または「機種個別」を表示部225に表示し選択させる。バージョンアップ対象として「機種個別」の項目が選択されると、差分管理サーバ22は、表示部225にバージョンアップさせたい携帯端末1に対応するメールアドレスの入力を促す画面を表示する。画面に従って、管理者がメールアドレス(複数でも可)の入力を行う。このようにして、専用管理サーバ2の差分管理サーバ22は、画面操作に従って、版数アップを行わせる機種識別情報(製造メーカ名および機種名)を選定入力させ、更にその機種識別情報に対応したメールアドレスを選定入力させることにより、版数アップを行わせるメーカ名、機種名、その機種名に対応した携帯端末1へのプログラムの更新の指示を入力させることになる。
【0109】
なお、差分管理サーバ22は、画面上で入力された機種識別情報(製造メーカ名、機種名)と個別対応の有無情報(この場合、「機種個別」が選択されたので「有」となる)とメールアドレス一覧とを、RAM部224に一時的に格納する。差分管理サーバ22が機種識別情報(製造メーカ名、機種名)と個別対応の有無情報とメールアドレス一覧を使用する場合は、RAM部224内に格納された情報を読み出して利用することになる。(図7のステップS111)。
【0110】
この後、差分管理サーバ22は、図7のステップS112とS113の処理を行うことで電子メール本文を作成する。この場合のステップS112とS113の処理は、上記で説明したステップS111とS112の処理と同じなので説明を省略する。
【0111】
電子メール本文作成後、差分管理サーバ22は、作成した図5の電子メール本文と指示のあった機種識別情報と最新版数と個別対応の有無情報とメールアドレス一覧をメールサーバ21へ送出する。すると、メールサーバ21は、受信した個別対応の有無情報を基に個別対応かどうかを判断する。(ステップS114)。
【0112】
ステップS114において、個別対応のため、メールサーバ21は、送信先のメールアドレスとなるメールアドレス一覧内の全てのメールアドレスおよび送信元となるメールサーバ21のメールアドレスを含むヘッダ情報を電子メールのヘッダ部に設定し、それぞれのヘッダ部に作成された電子メール本文を付加し、電子メールを生成する。この場合のヘッダ部とは、電子メール本文内のヘッダ部ではなくて、電子メールのヘッダ部である。このようにして、携帯端末1−1を含む対象となる機種で個別指定された全ての携帯端末1に対しての配信準備が行われる。更に、メールサーバ21は、生成した電子メールを無線網901に送出することにより、メールアドレス一覧にある全てのメールアドレス宛に電子メール送信することになる。すなわち、メールサーバ21は、指示のあった個別の携帯端末1に対して電子メールでプログラムのバージョンアップを指示することになる。なお、メールサーバ21のメールアドレスは、あらかじめ、図示していない記憶部(例えば、磁気ディスク)に設定されており、使用される場合には、この記憶部から読み出される。(ステップS118)。
【0113】
更に、メールサーバ21は、指示のあった全ての個別のメールの送信を終えると、送信の終えたことを差分管理サーバ22に通知する。すると、差分管理サーバ22は、プログラム更新指示処理を終了する。
【0114】
一方、メールサーバ21が発信した電子メールを受信する携帯端末1の動作は、図10のステップS201〜S210となるが、機種全てのプログラム更新処理における携帯端末1の動作と同じなので説明を省略する。
【0115】
上記説明のうち個別携帯端末1にだけバージョンアップする動作に関しては、専用サーバ2の管理者がある機種名の携帯端末1のプログラムの更新指示によるプログラムの更新についての説明である。次は、携帯端末1からインターネットへのアクセス等による通信網901内の接続サーバ接続時に、その接続した携帯端末1に対して個別にプログラムのバージョンアップを行う場合の動作について説明する。
【0116】
今、ユーザが携帯端末1を使って、ユーザがLCD部14に表示されたメニュー画面からの画面操作によりURLを入力し、インターネットに接続するために、起動をかける。すると、携帯端末1は、無線網901内の接続サーバにコネクション確立要求(インターネットの接続要求)を送信することにより、先ず携帯端末1と接続サーバとの間でセッションを確立(通信パスを確立)することで接続する。更に、その接続された接続サーバは、URLに指定されたインターネットに接続する。この場合、URLに指定されたインターネットと要求した携帯端末1との間に通信パスが張られ、携帯端末1の画面に表示された内容に従って、ユーザが一連の画面操作を行うことでインターネットのやり取りを行う。一方、上記の動作と並行してこの無線網901内の接続サーバが端末1からの接続要求時に、無線網901内の接続サーバは、携帯端末1から受信したコネクション確立要求パケットから固定識別番号(製造番号)を抽出する。更に、無線網901内の接続サーバは、専用サーバ2内のメールサーバ21に対して固定識別番号をもった携帯端末1のプログラム更新指示を行う(この場合、固定識別番号を添付)。すなわち、無線網901内の接続サーバは、携帯端末1から自接続サーバへのセッション確立時に、専用サーバ2に対してセッションの確立を行った携帯端末1へのプログラムの更新の指示を行うことになる。
【0117】
すると、更新指示を受信したメールサーバ21は、受信した更新指示から固定識別番号を抽出し、その抽出した固定識別番号を基にユーザ情報データベース211を検索することにより固定識別番号に対応したメールアドレスと機種識別情報とを抽出する。更に、メールサーバ21は、差分管理サーバ22に対して、抽出したメールアドレスと機種識別情報とを添付してプログラムの更新指示を行う。
【0118】
すると、更新指示を受けた差分管理サーバ22は、受信した機種識別情報(製造メーカ名、機種名)と個別対応の有無情報とメールアドレス(メールアドレス一覧として)を、RAM部224に一時的に格納する。この場合、個別対応の有無情報は、「機種個別」が選択されたので「有」となっている。また、差分管理サーバ22が機種識別情報(製造メーカ名、機種名)と個別対応の有無情報とメールアドレス一覧を使用する場合は、RAM部224内に格納された情報を読み出して利用することになる。(図7のステップS111)。
【0119】
この後の処理は、上記の専用サーバ2の管理者がある機種名の携帯端末1のプログラムの更新指示によるプログラムの更新について説明したステップS112〜S118の動作と同じなので説明を省略する。
【0120】
上記説明の図7のステップS115〜S116の処理(すなわち、図7のステップS300の電子メール送信処理)の代わりに、専用サーバ2が図11のステップS300の処理を行っても良い。また、図8のステップS125〜S126の処理(すなわち、図8のステップS400の電子メール送信処理)の代わりに、専用サーバ2が図11のステップS400の処理を行っても良い。このときの専用サーバ2のステップS300またはS400(S301〜S306)の動作を以下に示す。
【0121】
すなわち、専用サーバ2のメールサーバ21は、指示のあった機種識別情報をキーにしてユーザ情報データベース211の送信先となるメールアドレスと版数とを頭から順に抽出する。この場合、抽出しなければ、メールサーバ21は、ステップS307の動作に移る。(図11のステップS301,S302)。
【0122】
メールサーバ21は、抽出した版数が最新版(指示のあったプログラムの版数)かどうかを確認する。(ステップS303)。
【0123】
ステップS302において、最新版でない場合、メールサーバ21は、抽出した版数が不明かどうかを確認する。この場合、ユーザ情報データベース211の版数欄は、例えば、空白になっている。(ステップS304)。
【0124】
ステップS303において、不明であれば、メールサーバ21は、抽出したメールアドレスおよび送信元となるメールサーバ21のメールアドレスを含むヘッダ情報を電子メールのヘッダ部に設定し、そのヘッダ部にステップS113で作成された電子メール本文を付加し、電子メールを生成する。更に、メールサーバ21は、抽出したメールアドレス宛に作成した電子メールを送信する。なお、メールサーバ21のメールアドレスは、あらかじめ、図示していない記憶部(例えば、磁気ディスク)に設定されており、使用される場合には、この記憶部から読み出される。(ステップS305)。
【0125】
更に、メールサーバ21は、全て終了したかどうかを確認し、終了していなければ次の送信先と版数とを抽出する処理に移るため、ステップS301に戻る。このようにして、メールサーバ21は、ユーザ情報データベース211の検索が終了するまで、ステップS301〜S306の中の動作を繰り返す。(ステップS307)。
【0126】
ステップS303において、版数が最新版であれば、メールサーバ21は、ステップS307の動作に移る。
【0127】
ステップS304において、版数が最新版でない版数になっていれば、メールサーバ21は、抽出したメールアドレスおよび送信元となるメールサーバ21のメールアドレスを含むヘッダ情報を電子メールのヘッダ部に設定し、そのヘッダ部にステップS113で作成された電子メール本文を付加し、電子メールを生成する。この場合の電子メール本文には、メールサーバ21により抽出された版数に対応する差分データだけが残り、他の差分データが削除される。更に、メールサーバ21は、抽出したメールアドレス宛に作成した電子メールを送信する。(ステップS306)。
【0128】
このようにステップS300で説明したように、専用サーバ2は、携帯端末1−1を含む対象となる機種の全ての携帯端末1に対して版数のチェックを行う。さらに、専用サーバ2は、最新版になっていない版数を持つ携帯端末1に対して版数に対応する差分データ(現時点の旧版数に対応した版数差分識別情報、そのプログラム差分データ)を電子メールで送信する。従って、専用サーバ2は、携帯端末1のプログラムの更新を行うことができる。
【0129】
上記で説明した本実施の形態では、図6〜図10のフローチャートを中心にメール本文にテキストデータに変換したプログラム差分データを載せ、更にそのメール本文にヘッダを付加した電子メールを携帯端末1に送信するようにした。しかし、電子メールにプログラム差分データを版数識別情報ごとにファイルとして添付するようにしたとしても、結果的には、送出側(専用サーバ2)でテキスト形式に変換して送り、受信側(携帯端末1)で逆変換する処理が入ることは言うまでもない。
【0130】
また、上記で説明した専用サーバ2において、専用サーバ2内にメールサーバ21と差分管理サーバ22とがある前提で説明した。しかし、専用サーバ2をプロセッサ(CPU)によりプログラム制御で動作するサーバ装置、ワークステーション、パソコン等の情報処理装置とし、メールサーバ21および差分管理サーバ22の動作を専用サーバ2自身が行うようにしても良い。
【0131】
また、上記説明において、機種識別情報は、1種類のメーカ名と機種名として説明をしたが、複数設定しても良い。この場合の指定方法としては、例えば、A社のaa機種、ab機種、B社のba機種、bb機種、bc機種であれば、機種識別情報は、(A,aa)、(A,ab)、(B,ba)、(B,bb)、(B,bc)の5つ存在する。従って、このような場合は、この5つの識別情報に対応する機器にプログラム差分データを電子メールで送信することでプログラムの更新を行うことになる。また、機種識別情報には、メーカ名を入れないで、機種名だけにしても良い。
【0132】
以上説明したように、本実施の形態では、専用サーバ2が携帯端末1で使用可能な電子メール本文にROM部17に保存されたプログラムのバージョンアップ用差分データを版数の差分ごとに記述している。更に、携帯端末1がその電子メール受信後に自端末のプログラムの版数を基に電子メール本文から複数ある更新用プログラム差分データのうち必要なプログラム差分データを抽出するようにしている。そのため、本実施の形態は、ユーザが操作する事無く自動的にプログラムの更新が可能となる。更に、本実施の形態は、携帯端末の更新前の版数が同じでなくても自動的にプログラムの更新が可能になる。
【0133】
また、本実施の形態は、プログラム更新の対象となる携帯端末1のプログラムのバージョンが複数あることに注目し、専用サーバ2が複数の差分データを一つの電子メールに乗せて配信するようにしている。そのため、本実施の形態は、事前に配信先の携帯端末のプログラムのバージョンが不特定であっても、配信先の携帯電話のプログラムのバージョンを意識することなく、同一の電子メール本文で効率的にプログラムのバージョンアップが可能である。従って、本実施の形態は、利便性の向上に繋がる。
【図面の簡単な説明】
【0134】
【図1】本発明の実施の形態におけるシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、図2の携帯端末内の構成を示すブロック図である。
【図3】図1の専用サーバの差分管理サーバ内の差分情報データベースの構成の概要および差分管理データのイメージを示す構成図である。
【図4】専用サーバのメールサーバ内のユーザ情報データベースの構成の概要を示す構成図である。
【図5】プログラムバージョンアップ時における電子メール本文内の構成の概要を示す図である。
【図6】専用サーバの差分管理サーバが差分情報の抽出指示を受けた場合の動作を示すフローチャートである。
【図7】専用サーバの差分管理サーバがプログラム更新指示を受けた場合の動作を示すフローチャートである。
【図8】専用サーバの差分管理サーバがプログラム更新に伴うタイマ割込み発生時の動作を示すフローチャートである。
【図9】専用サーバのメールサーバが電子メールを受信した場合の動作を示すフローチャートである。
【図10】携帯端末が電子メールを受信した場合の動作を示すフローチャートである。
【図11】専用サーバの差分管理サーバがプログラム更新指示を受けた場合の動作(図7のステップS300または図8のステップ400の別処理)を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0135】
1 携帯端末
2 専用サーバ
11 無線部
12 制御部
13 音声信号処理部
14 LCD部
15 キー入力部
16 レシーバ/マイク部
17 ROM部
18 RAM部
21 メールサーバ
22 差分管理サーバ
211 ユーザ情報データベース
221 差分情報データベース
222 プログラム格納部
223 タイマ部
224 RAM部
225 表示部
901 無線網
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子メールの送受信な可能な携帯端末におけるソフトウェア更新システムおよび方法、並びにサーバ装置に関する。特に、本発明は、電子メール送受信機能を用いて携帯端末に内蔵されているソフトウェアを更新するソフトウェア更新システムおよび方法、並びにサーバ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、クライアント側の携帯電話を用いて更新用のプログラムを管理するサーバから電子メールによるクライアント側のプログラムの書き換え方式として、例えば、特開2003−67283号公報が開示されている。この特開2003―67283号公報におけるクライアント側のソフトウェアを更新する場合の動作を説明する。Webサーバには、あらかじめ更新プログラムが生成・保存されている。利用者が携帯電話から機器の更新用プログラムの要求を行うと、管理サーバは、更新用プログラムを文字形式に変換したメール本文を、メールサーバを介して送信する。メール本文を受信した携帯電話は、メール本文を更新用プログラムに逆変換し、機器に渡す。すると、機器は、格納されている機器制御ソフトウェアを更新用プログラムで書き換える。機器は、書き換えた後、受信した文字形式メール本文を自動的に削除する。
【0003】
また、ソフトウェアの差分ファイルを電子メールで送信する方法として、例えば、特開2001−350684号公報に開示されている。この特開2001−350684号公報によれば、プロバイダは、既にクライアント装置に提供しているソフトウェアとバージョンアップ版のソフトウェアとの差分ファイルを作成し、改版通知をクライアント装置に電子メールで通知する。通知することにより、クライアント装置からバージョンアップ版のソフトウェアの送信要求を受けると、プロバイダは、作成した差分ファイルを電子メールでクライアント装置に送信する。電子メールを受信したクライアント装置は、差分ファイルを用いてソフトウェアをバージョンアップする。
【0004】
【特許文献1】特開2003−67283号公報
【特許文献2】特開2001−350684号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の特開2003−67283号公報では、必ず、携帯電話からWebサーバに対してソフトウェア更新要求メールを送出する必要があるため、トラフィックが増加するという問題点がある。
【0006】
また、上記の特開2001−350684号公報では、プロバイダが差分ファイルをクライアント装置に送る前にプロバイダとクライアント装置との間で電子メールによる送達の確認を行うため、トラフィックが増加するという問題がある。
【0007】
一方、通常、市場においては、同一の携帯電話ではあるが不具合修正等のために、その都度バージョンアップされて出荷している場合が考えられる。従って、市場においては同一の携帯電話ではあるが、内部に保存されたプログラムのバージョンが異なった携帯電話が存在する場合が当然あり得る。ところが、特開2003−67283号公報では、Webサーバは、プロバイダから携帯電話に送出される電子メールには、電子メール単一のバージョンに対応したプログラムの更新プログラムしか送出することができない。そのため、特開2003−67283号公報では、最適な更新プログラムを判断して、携帯端末に対して送信することができないという問題点がある。
【0008】
また、上記の特開2001−350684号公報では、プロバイダから携帯電話に送出される電子メールには、電子メール単一のバージョンに対応したプログラムの差分ファイルしか送出することができない。そのため、特開2001−350684号公報では、最適な差分データを判断して、携帯端末に対して送信することができないという問題点がある。
【0009】
本発明の目的は、上記の問題点の内少なくとも1つ以上に鑑みなされたもので、携帯端末からサーバ側に対して更新用プログラムの差分データの配信を要求することなく、自動的に携帯端末のプログラムの更新を行うことで、相互のメールのやり取りによるトラフィックを減少させることにある。
【0010】
また、本発明の別の目的は、上記の問題点の内少なくとも1つ以上に鑑みなされたもので、更新用プログラムの差分データの送信を行う前に送信先に確認することなく、送信する差分データにより携帯端末のプログラムの更新を行うことで、手順を簡略化することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明の第1のソフトウェア更新システムは、複数の携帯端末のプログラムの更新を管理するサーバを備えたソフトウェア更新システムであって、前記サーバは、版数の差分ごとにプログラム差分データを作成し保存する保存手段(差分管理サーバ22および差分情報データベース221に該当)と、前記携帯端末に対して前記作成した1つまたは複数の前記プログラム差分データを含む第1の電子メールを配信する配信手段(メールサーバ21およびユーザ情報データベース211に該当)と、を有し、前記携帯端末は、前記第1の電子メールを受信すると、現在の自端末のプログラムの版数を基に前記第1の電子メールから前記版数に対応した前記プログラム差分データを抽出する抽出手段(制御部12に該当)と、前記抽出したプログラム差分データを基に自端末のプログラムの更新を行う更新手段(制御部12とROM部17に該当)と、を有することを特徴としている。
【0012】
また、本発明の第2のソフトウェア更新システムは、複数の携帯端末のプログラムの更新を管理するサーバを備えたソフトウェア更新システムであって、前記サーバは、前記携帯端末の差分データ作成指示があると、版数の差分ごとにその版数の差分を識別する版数差分識別情報とプログラム差分データとを含む差分データを作成し保存する保存手段(差分管理サーバ22および差分情報データベース221に該当)と、前記携帯端末のプログラムの更新の指示があると、前記携帯端末に対して前記作成した1つまたは複数の前記差分データを含む第1の電子メールを配信する配信手段(メールサーバ21およびユーザ情報データベース211に該当)と、を有し、前記携帯端末は、前記第1の電子メールを受信すると、現在の自端末のプログラムの版数を基に前記受信した第1の電子メールから前記版数に対応した前記版数差分識別情報を識別しその識別した版数差分識別情報に対応する前記プログラム差分データを抽出する抽出手段(制御部12に該当)と、前記抽出したプログラム差分データを基に自端末のプログラムの更新を行う更新手段(制御部12およびROM部17に該当)と、を有することを特徴としている。
【0013】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新システムにおいて、インターネット網と無線網とを中継する接続サーバを備え、前記接続サーバは、前記携帯端末から自接続サーバへのセッション確立時に前記サーバに対して前記端末へのプログラムの更新の指示を行う指示手段(無線網901に該当)を有することを特徴としている。
【0014】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新システムにおいて、前記サーバは、版数アップを行わせる機種名の選定を入力させることにより、前記端末へのプログラムの更新の指示の入力を行う指示入力手段(差分管理サーバ22および表示部225に該当)を有することを特徴としている。
【0015】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新システムにおいて、前記サーバは、版数アップを行わせる機種名とその機種名に対応した前記端末の選定とを入力させることにより、前記端末へのプログラムの更新の指示の入力を行わせる指示入力手段(差分管理サーバ22および表示部225に該当)を有することを特徴としている。
【0016】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新システムにおいて、前記携帯端末は、前記第1の電子メールにより自端末のプログラムの更新を行うと更新完了を示す第2の電子メールで通知する完了通知手段(制御部12に該当)を有し、前記サーバは、前記第2の電子メールを受信すると前記通知を受けた携帯端末のプログラム更新後の版数として保存することによりプログラムの版数を管理する管理手段(メールサーバ21およびユーザ情報データベース211に該当)を有することを特徴としている。
【0017】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新システムにおいて、前記サーバは、前記第2の電子メールを受信しない場合には更新完了通知のない携帯端末に前記第1の電子メールを再送する再送手段(差分管理サーバ22、メールサーバ21、ユーザ情報データベース221に該当)を有することを特徴としている。
【0018】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新システムにおいて、前記配信手段は、過去に更新完了を示す第2の電子メールを受信しその受信した更新完了を現在のプログラムの版数として保存していれば、前記保存手段により保存された複数のプログラム差分データの内更新すべきプログラムの版数と現在のプログラム版数との差分に該当するプログラム差分データを電子メールで配信すること(メールサーバ21,差分管理サーバ22,ユーザ情報データベース211,差分情報データベース221に該当)を特徴としている。
【0019】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新システムにおいて、前記配信手段は、プログラムの更新指示の対象が前記携帯端末の個別であれば、指示のあった個別の前記携帯端末に対応するメールアドレス宛に配信すること(差分管理サーバ22、メールサーバ21に該当)を特徴としている。
【0020】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新システムにおいて、前記配信手段は、プログラムの更新指示の対象が前記携帯端末の機種の全てであれば、指示のあった前記携帯端末の機種に対応する全ての前記携帯端末に対応する全てのメールアドレス宛に配信すること(差分管理サーバ22、メールサーバ21、ユーザ情報データベース221に該当)を特徴としている。
【0021】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新システムにおいて、前記プログラム差分データは、前記電子メールにバイナリの差分更新ファイルとして添付されることを特徴としている。
【0022】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新システムにおいて、前記プログラム差分データは、前記電子メールの本文にテキストデータとして含まれることを特徴としている。
【0023】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新システムにおいて、前記版数の差分は、前記携帯端末の機種ごとに管理されその機種のプログラムの最新の版数とその以前の各世代のプログラムの版数との差分であることを特徴としている。
【0024】
また、本発明の第1のサーバ装置は、複数の携帯端末のプログラムの更新を管理するサーバ装置であって、版数の差分ごとにプログラム差分データを作成し保存する保存手段と、前記携帯端末に対して前記作成した1つまたは複数の前記プログラム差分データを含む第1の電子メールを配信する配信手段と、前記第1の電子メールを送信することにより現在の自端末のプログラムの版数を基に前記第1の電子メールから前記版数に対応した前記プログラム差分データを抽出させ、その抽出させたプログラム差分データを基に自端末のプログラムの更新を行わせる更新手段と、を有することを特徴としている。
【0025】
また、本発明の第2のサーバ装置は、複数の携帯端末のプログラムの更新を管理するサーバ装置であって、前記携帯端末の差分データ作成指示があると、版数の差分ごとにその版数の差分を識別する版数差分識別情報とプログラム差分データとを含む差分データを作成し保存する保存手段と、前記携帯端末のプログラムの更新の指示があると、前記携帯端末に対して前記作成した1つまたは複数の前記差分データを含む第1の電子メールを配信する配信手段と、前期携帯端末に対して前記第1の電子メールを送信することにより現在の自端末のプログラムの版数を基に前記第1の電子メールから前記版数に対応した前記版数差分識別情報を識別しその識別した版数差分識別情報に対応する前記プログラム差分データを抽出させ、その抽出させたプログラム差分データを基に自端末のプログラムの更新を行わせる更新手段と、を有することを特徴としている。
【0026】
更に、上記の第1または第2のサーバ装置において、前記携帯端末が前記第1の電子メールにより自端末のプログラムの更新後に更新完了を示す第2の電子メールを受信する受信手段と、前記第2の電子メールを受信すると前記通知を受けた携帯端末のプログラム更新後の版数としてプログラムの版数を管理する管理手段とを有することを特徴としている。
【0027】
更に、上記の第1または第2のサーバ装置において、前記第2の電子メールを受信しない場合には更新完了通知のない携帯端末に前記第1の電子メールを再送する再送手段を有することを特徴としている。
【0028】
更に、上記の第1または第2のサーバ装置において、前記配信手段は、過去に更新完了を示す第2の電子メールを受信しその受信した更新完了を現在のプログラムの版数として保存していれば、前記保存手段により保存された複数のプログラム差分データの内更新すべきプログラムの版数と現在のプログラム版数との差分に該当するプログラム差分データを電子メールで配信することを特徴としている。
【0029】
更に、上記の第1または第2のサーバ装置において、前記配信手段は、プログラムの更新指示の対象が前記携帯端末の個別であれば、指示のあった個別の前記携帯端末に対応するメールアドレス宛に配信することを特徴としている。
【0030】
更に、上記の第1または第2のサーバ装置において、前記配信手段は、プログラムの更新指示の対象が前記携帯端末の機種の全てであれば、指示のあった前記携帯端末の機種に対応する全ての前記携帯端末に対応する全てのメールアドレス宛に配信することを特徴としている。
【0031】
更に、上記の第1または第2のサーバ装置において、前記プログラム差分データは、前記電子メールにバイナリの差分更新ファイルとして添付されることを特徴としている。
【0032】
更に、上記の第1または第2のサーバ装置において、前記プログラム差分データは、前記電子メールの本文にテキストデータとして含まれることを特徴としている。
【0033】
更に、上記の第1または第2のサーバ装置において、前記版数の差分は、前記携帯端末の機種ごとに管理されその機種のプログラムの最新の版数とその以前の各世代のプログラムの版数との差分であることを特徴としている。
【0034】
また、本発明の第1のソフトウェア更新方法は、複数の携帯端末のプログラムの更新を管理するサーバを備えたソフトウェア更新方法であって、前記サーバが、版数の差分ごとにプログラム差分データを作成し保存するステップと、前記サーバが、前記携帯端末に対して前記作成した1つまたは複数の前記プログラム差分データを含む第1の電子メールを複数の携帯端末に配信するステップと、前記携帯端末が、前記第1の電子メールを受信すると、現在の自端末のプログラムの版数を基に前記第1の電子メールから前記版数に対応した前記プログラム差分データを抽出するステップと、前記携帯端末が、前記抽出したプログラム差分データを基に自端末のプログラムの更新を行うステップと、を含むことを特徴とするソフトウェア更新方法。
【0035】
また、本発明の第2のソフトウェア更新方法は、複数の携帯端末のプログラムの更新を管理するサーバを備えたソフトウェア更新方法であって、前記サーバが、前記携帯端末の差分データ作成指示があると、版数の差分ごとにその版数の差分を識別する版数差分識別情報とプログラム差分データとを含む差分データを作成し保存するステップと、前記サーバが、前記携帯端末のプログラムの更新の指示があると、前記携帯端末に対して前記作成した1つまたは複数の前記差分データを含む第1の電子メールを配信するステップと、前記携帯端末が、前記第1の電子メールを受信すると、現在の自端末のプログラムの版数を基に前記受信した第1の電子メールから前記版数に対応した前記版数差分識別情報を識別しその識別した版数差分識別情報に対応する前記プログラム差分データを抽出するステップと、前記携帯端末が、前記抽出したプログラム差分データを基に自端末のプログラムの更新を行うステップと、を含むことを特徴としている。
【0036】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新方法において、インターネット網と無線網とを中継する接続サーバを備え、前記接続サーバが、前記携帯端末から自接続サーバへのセッション確立時に前記サーバに対して前記端末へのプログラムの更新の指示を行うステップを含むことを特徴としている。
【0037】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新方法において、前記サーバが、版数アップを行わせる機種名の選定を入力させることにより、前記端末へのプログラムの更新の指示の入力を行わせるステップを含むことを特徴としている。
【0038】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新方法において、前記サーバが、版数アップを行わせる機種名とその機種名に対応した前記端末の選定とを入力させることにより、前記端末へのプログラムの更新の指示の入力を行わせるステップを含むことを特徴としている。
【0039】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新方法において、前記携帯端末が、前記第1の電子メールにより自端末のプログラムの更新を行うと更新完了を示す第2の電子メールで通知するステップと、前記サーバが、前記第2の電子メールを受信すると前記通知を受けた携帯端末のプログラム更新後の版数として保存することによりプログラムの版数を管理するステップと、を含むことを特徴としている。
【0040】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新方法において、前記サーバが、前記第2の電子メールを受信しない場合には更新完了通知のない携帯端末に前記第1の電子メールを再送するステップを含むことを特徴としている。
【0041】
更に、前記サーバが、過去に更新完了を示す第2の電子メールを受信しその受信した更新完了を現在のプログラムの版数として保存していれば、保存されている複数のプログラム差分データの内更新すべきプログラムの版数と現在のプログラム版数との差分に該当するプログラム差分データを電子メールで配信するステップを含むことを特徴としている。
【0042】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新方法において、前記サーバが、プログラムの更新指示の対象が前記携帯端末の個別であれば、指示のあった個別の前記携帯端末に対応するメールアドレス宛に配信するステップを含むことを特徴としている。
【0043】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新方法において、前記サーバが、プログラムの更新指示の対象が前記携帯端末の機種の全てであれば、指示のあった前記携帯端末の機種に対応する全ての前記携帯端末に対応する全てのメールアドレス宛に配信するステップを含むことを特徴としている。
【0044】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新方法において、前記プログラム差分データは、前記電子メールにバイナリの差分更新ファイルとして添付されることを特徴としている。
【0045】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新方法において、前記プログラム差分データは、前記電子メールの本文にテキストデータとして含まれることを特徴としている。
【0046】
更に、上記の第1または第2のソフトウェア更新方法において、前記版数の差分は、前記携帯端末の機種ごとに管理されその機種のプログラムの最新の版数とその以前の各世代のプログラムの版数との差分であることを特徴としている。
【発明の効果】
【0047】
以上、説明したように本発明では、サーバが、版数の差分ごとにプログラム差分データを作成し、その作成した複数のプログラム差分データを含む電子メールを携帯端末に送信するようにしている。更に、携帯端末が電子メール受信すると、現在の自端末のプログラムの版数を基に受信した電子メールから版数に対応したプログラム差分データを抽出し、その抽出したプログラム差分データを基に自端末のプログラムの更新を管理するようにしている。そのため、本発明は、ユーザが操作することなく、かつ携帯端末からサーバに対してプログラム差分データを含む電子メールの要求を行うことなく、自動的にプログラムのバージョンアップすることができるという効果がある。従って、相互のメールのやり取りによるトラフィックを減少させることができる。
【0048】
また、本発明では、サーバが、版数の差分ごとにプログラム差分データを作成し、その作成した複数のプログラム差分データを含む電子メールを携帯端末に送信するようにしている。更に、携帯端末が電子メール受信すると、現在の自端末のプログラムの版数を基に受信した電子メールから版数に対応したプログラム差分データを抽出し、その抽出したプログラム差分データを基に自端末のプログラムの更新を管理するようにしている。そのため、本発明は、サーバが前記電子メールを配信時に配信先の携帯端末のプログラムの版数を意識する必要がなく、手順を簡略化するという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0049】
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0050】
図2は、図1の携帯端末1内の構成の一例を示すブロック図である。
【0051】
図2の携帯端末1は、無線部11と、制御部12と、音声信号処理部13と、LCD部14と、キー入力部15と、レシーバ/マイク部16と、ROM部17と、RAM18部とから構成される。
【0052】
無線部11は、無線網を介して相手先と送受信する。
【0053】
制御部12は、図示していないCPUによりプログラム制御で動作する。すなわち、制御部12は、予めROM部17に書き込まれた各種プログラムにより本端末を動作させる。
【0054】
音声信号処理部13は、レシーバ/マイク部16のマイクより吹き込まれた音声信号をデジタル信号に変換、または受信したデジタル信号をレシーバ/マイク部16へ送出される音声信号に変換する。
【0055】
LCD部14は、制御部12の制御の下で、利用者に対して各種メッセージ等の情報を表示する。
【0056】
キー入力部15は、利用者により入力される各種情報の入力または通話時における各種指示を制御部12に対して行う。
【0057】
レシーバ/マイク部16は、音声信号処理部13にてデジタル信号から変換された音声信号を出力するまたは音声信号を入力する。
【0058】
ROM部17は、通常の利用者の操作では書き換えが不可能であり、EEPROM、フラッシュメモリ等の再書き込みのできる不揮発性メモリである。このROM部17には、制御部12が動作するために必要な本携帯端末1自身の各種プログラムが予め書き込まれている。このROM部17に出荷時に格納されている各種プログラムは、1つのプログラムとして管理されており、差分管理サーバ22(図1を参照)によるプログラムの更新の対象となる。なお、ROM部17には、例えば、統一されたバージョンがVer1.0であるようなプログラムが予めバージョンと共に保存されている。
【0059】
RAM部18は、読み出し書き込みのできるRAM等も揮発性メモリである。このRAM部18には、制御部12が各種動作を行う際の作業用データの一時格納を行うためのエリアと、利用者からの設定情報を一時的に保存するためのエリアと、がそれぞれ割り付けられている。
【0060】
次に、電子メール送受信機能を用いて携帯端末に内蔵のソフトウェアを更新する場合のシステム構成の一例について、図1を用いて説明する。
【0061】
図1は、本発明の実施の形態であるシステムの構成の一例を示すブロック図である。このシステムは、携帯電話、PHS等の携帯端末1と、携帯電話網等の無線網901と、携帯端末1のソフトウェアの更新のサービスを行う専用サーバ2とから構成される。この場合の無線網901は、携帯電話システムにおける基地局および交換局を含み、更に、携帯電話システムとインターネットとの中継を行う接続サーバを含む。従って、携帯端末1は、無線網901を介して直接の通信相手となる専用サーバ2と接続することができる。
【0062】
図1の専用サーバ2は、複数のサーバから構成されており、メールサーバ21と、差分管理サーバ22とを含んでいる。実際には、メールサーバ21とメールサーバ22とは、LAN(Local Area Network)で接続され、メールサーバ21は、差分管理サーバ22の制御の下で動作する。
【0063】
図1のメールサーバ21は、図示していないプロセッサ(CPU)によりプログラム制御で動作するサーバ装置、ワークステーション、パソコン等の情報処理装置である。メールサーバ21は、差分管理サーバ22からの指示により、電子メールのヘッダを作成し、この作成したヘッダに差分管理サーバ2で作成された電子メール本文(プログラム差分データを含む)を付加し、携帯端末1に配信する。メールサーバ21は、プログラム差分データの送信先のメールアドレスを管理するユーザ情報データベース211を有している。
【0064】
図4は、ユーザ情報データベース211の構成概要を示す。このユーザ情報データベース211には、無線通信業者と契約しているユーザごとに、ユーザID、メールアドレス、機種識別情報、固定識別情報、プログラム版数等の各エリアが割り当てられている。ユーザIDのエリアには、無線通信業者と契約しているユーザ識別情報が格納されている。メールアドレスのエリアには、携帯端末1に対応したユーザのメールアドレスが格納されている。機種識別情報のエリアには、携帯端末1の製造メーカ名と携帯端末1の機種名とが格納されている。固定識別情報のエリアには、それぞれの携帯端末1を識別する識別番号(例えば、製造番号)が格納されている。プログラム版数のエリアには、ユーザが所有している機種名の携帯端末1の現在のプログラムの版数が格納されているが、版数が不明の場合にはプログラム版数のエリアが空白になっている。
【0065】
図1の差分管理サーバ22は、図示していないプロセッサ(CPU)によりプログラム制御で動作するサーバ装置、ワークステーション、パソコン等の情報処理装置である。差分管理サーバ22は、機種識別情報ごとの差分情報データベース221と、プログラム格納部222と、タイマ部223と、RAM部224と、表示部225とを有している。この差分情報データベース211には、版数差分識別情報ごとに、市場で販売されている携帯端末1のROM部17に書き込まれているプログラムと更新しようとする最新版のプログラムとの差分情報が保存されている。また、プログラム格納部222には、機種識別情報ごとに各版数のプログラムが格納されている。すなわち、プログラム格納部222には、機種識別情報ごとに各世代のプログラムが格納されていることになる。なお、この場合のプログラムとは、携帯端末1のROM部17に格納されている各種プログラムを1つにまとめたものであり、差分管理サーバ22は、携帯端末1の各種プログラムを1つにまとめたプログラムのバージョンアップの管理を、差分情報データベース211を使って行っている。
【0066】
差分情報データベース221およびプログラム格納部222は、図示していない不揮発性の記録媒体装置(例えば、磁気ディスク)内のあるエリアに割り当てられている。
【0067】
図3(a)は、差分情報データベース221の構成例を示す。この差分情報データベース221は、機種識別情報(製造メーカ名、機種名)ごとに存在し、それぞれの差分情報データベース221には、版数差分識別情報ごとに、版数差分識別情報のエリアと、更新前版数のエリアと、更新後版数のエリアと、プログラム差分データのエリアとが割り当てられている。版数差分識別情報のエリアには、携帯端末1のプログラムの版数の差分の識別を示す情報が格納されている。更新前版数のエリアには、携帯端末1のプログラムの更新前の版数が格納されている。更新後版数のエリアには、携帯端末1のプログラムの更新後の版数が格納されている。プログラム差分データのエリアには、携帯端末1のプログラムの差分データが格納されている。なお、プログラム差分データのエリアには、格納先のアドレスを設定し、その設定したアドレス先のエリアにプログラム差分データを格納するようにしても良い。
【0068】
図3(b)は、差分管理サーバ22の差分情報データベース221で管理されたプログラムの差分データ管理の一例である。図3(b)に示すように、差分情報データベース221においては、ある機種識別情報(製造メーカ名、機種名)における携帯端末1の複数のプログラム差分データが存在する。例えば、携帯端末1の品質向上の為に、数回のランニングチェンジによりプログラムがバージョンアップされる場合が考えられる。本発明における具体的な例では、これまで携帯端末1のROM部17に書き込まれたプログラムのバージョンがVer1.0、Ver1.1、またはVer1.2であり、携帯端末1は、それぞれのプログラムのバージョンで変更されながら販売されているものとする。つまり、市場に販売されている携帯端末1においては、ROM部17に書き込まれているプログラムの種類が、前記の3つのバージョンだけ存在することになる。一方、携帯端末1のプログラムの改造が発生し、今回は、ROM部17のプログラムをVer2.0にバージョンアップしなければならないとする。すると、この場合、差分管理サーバ22で管理されるプログラムの差分データは、市場に販売されている携帯端末1のプログラムの3つのバージョンと今回のバージョンアップを行うプログラムのバージョンとの組み合わせだけ、存在する。すなわち、プログラムの改造によるプログラムの差分データは、Ver1.0からVer2.0への差分データ、Ver1.1からVer2.0への差分データ、およびVer1.2からVer2.0への差分データの3種類が存在する。この場合、差分管理サーバ2は、プログラム差分データの作成時に、各世代の版数の差分が識別できるように、版数差分識別情報として、例えば、図3(b)に示すように3種類の識別番号をそれぞれ自動発生し、差分情報データベース221内の版数差分識別情報のエリアに格納する。更に、差分管理サーバ22は、差分データ作成時に、上記の3種類のプログラム差分データを抽出し、差分情報データベース221内で版数差分識別情報に該当するプログラム差分データのエリアに格納すると共に、更新前版数のエリアと更新後版数のエリアにも該当する版数を登録する。
【0069】
次に、本携帯端末1上において本発明を実現するための電子メール本文のフォーマット例について説明する。図5は、専用サーバ2の差分管理サーバ22が携帯端末1のROM部17に書き込まれたプログラムのバージョンアップを行う場合の、専用サーバ2の差分管理サーバ22から携帯端末1に送出される電子メール本文のフォーマットの一例を示す。電子メール本文は、複数項目により構成され、ヘッダ部、複数の差分データ部から構成される。例としては、上記で説明した3種類の差分データが存在する場合について説明する。
【0070】
電子メール本文内のヘッダ部は、“ProgramVerUP”と固定であり、必ず当該電子メール本文の最初(ヘッダ)に付加される。携帯端末1は、電子メール本文内のヘッダ情報である“ProgramVerUP”を検知し、本電子メールがプログラムのバージョンアップ用のメールである事を識別する。差分データ部1〜3は、実際のバージョンアップを行う為の、実際のプログラム差分データである。差分データ部1はVer1.0→Ver2.0の差分データを示しており、固定文字列である“[Ver1.0→Ver2.0]”と可変文字列である“21ewweiiewqojjjwqwqhjdjkjdkwwwdjkhjdahjdadjjeiiewqewo・・“より構成される。前者の括弧内の文字列は、本携帯端末1が当該差分データ部のデータがVer1.0→Ver2.0である事を識別する為の文字列(Ver差分識別情報)である。後者は実際にプログラムをVer1.0→Ver2.0へする為のプログラム差分データであり、バイナリ形式のプログラム差分データがBASE64形式にエンコードされ電子メール本文に貼り付けられている。前記差分データが不正にエンコードされていた場合は、当該差分データ部1全体は無効とし、処理を無視する。差分データ部2および3も、前記差分データ部1と同様の構成であり、それぞれVer1.1→Ver2.0、Ver1.2→Ver2.0への差分データ(版数差分識別情報、プログラム差分データ)を示す。
【0071】
また、本携帯端末1が提供する通信機能は、無線通信回線である無線網901経由で他の携帯端末1との音声通話機能、インターネットと相互接続された無線回線経由でWebサーバへのアクセスが可能な機能、およびインターネットと相互接続された無線回線経由で電子メールの送受信が可能な機能、の3種類の機能を有する。また、電子メールは、電子メールヘッダ部と電子メール本文とで構成されるが、電子メール本文以外の電子メールヘッダ部および電子メールの通信手順(プロトコル)については特に言及せず、既知の技術が用いられるものとする。
【0072】
次に、本発明を実施するための最良の形態の動作について図面を参照して説明する。以下には、説明をわかり易くするためにある製造メーカのある機種名の携帯端末1−1のプログラムの更新を行うという前提のもとで、本発明の動作例を説明する。
【0073】
携帯端末1−1のROM部17に保存されているプログラムは、Ver1.0であるとする。但し、携帯端末1−1と同じ機種名の全ての携帯端末1のプログラムがVer1.0ではなく、Ver1.1あるいはVer1.2も存在するものとする。この場合、Ver1.0、Ver1.1、およびVer1.2のそれぞれのプログラムが差分管理サーバ22内のプログラム格納部222に既に格納されている。
【0074】
また、今回バージョンアップ後のVer2.0のプログラムが準備され、差分管理サーバ22内のプログラム格納部222に格納されているものとする。
【0075】
前記プログラムVer2.0が完成しプログラム格納部222に格納された後に、専用サーバ2の管理者がプログラムをVer2.0へバージョンアップによる差分情報の抽出を行う。そのため、管理者は、例えば、差分管理サーバ22の表示部225に表示されたメニュー画面に従って、図示していない差分管理サーバ22に接続されているキーボードまたはマウス等を使って画面操作する。すなわち、管理者は、メニュー画面に従ってキーバードまたはマウスを使って「差分情報の抽出」を選択し、更に、管理者が「差分情報の抽出」を実行させるために、画面上から機種名と最新版のVer2.0を入力する。すると、差分管理サーバ22は、まず、プログラム格納部222から読み出したVer2.0のプログラムとプログラム格納部222から読み出したVer1.0のプログラムとの差分を抽出する。この場合、抽出されるプログラム差分情報は、一致しなかった箇所を抽出したものであって、例えば、アドレス情報(アドレスに追加または置き換えの識別できる情報も入っている)とそのアドレスに対応したプログラムのステップ情報とで構成されている。また、このとき、差分管理サーバ22は、差分版数の識別ができるように、例えば、版数差分識別情報であるVer1.0→Ver2.0を自動発生する。差分管理サーバ22は、該当する機種識別情報の差分情報データベース221の版数差分識別情報エリアに自動発生したVer1.0→Ver2.0を、更新前版数エリアにVer1.0を、更新後版数エリアにVer2.0を、それぞれ登録(格納)する。更に、差分管理サーバ22は、抽出したプログラム差分データを差分情報データベース221のプログラム差分データエリアに格納する。
【0076】
次に差分管理サーバ22は、Ver1.1およびVer1.2に関してもVer1.0の場合と同様に、Ver2.0との差分データを抽出し、差分情報データベース221の各エリアに登録(格納)する。
【0077】
次に専用サーバ2の管理者がバージョンアップする機種の全ての携帯端末1に対して、プログラムをVer2.0(最新版数)へバージョンアップを行うとする。そのため、例えば、管理者は、ある機種名の携帯端末1のプログラムの更新指示を差分管理サーバ22の表示部225に表示されたメニュー画面に従って、図示していない差分管理サーバ22に接続されているキーボードまたはマウス等を使って画面操作する。すなわち、差分管理サーバ22は、メニュー画面上の「プログラム更新指示」が選択されると、バージョンアップする製造メーカ名の一覧および機種名の一覧を表示し、それぞれの一覧の中からメーカ名と機種名を選択させる。製造メーカ名および機種名が選択されると、差分管理サーバ22は、「機種全て」または「機種個別」を表示部225に表示し選択させる。ここで、管理者が表示された画面上からバージョンアップ対象として「機種全て」の項目を選択する。このようにして、専用管理サーバ2の差分管理サーバ22は、画面操作に従って、機種識別情報(メーカ名、機種名)を選択入力させことにより、メーカ名、機種名に対応した携帯端末1へのプログラムの更新の指示を入力させることになる。
【0078】
なお、この場合の差分管理サーバ22は、画面上で入力された機種識別情報(製造メーカ名、機種名)と個別対応の有無情報(この場合、「機種全て」が選択されたので「無」となる)とを、RAM部224に一時的に格納する。差分管理サーバ22が機種識別情報(製造メーカ名、機種名)と個別対応の有無情報を使用する場合は、RAM部224内に格納された情報を読み出して利用することになる。(図7のステップS111)。
【0079】
この後、差分管理サーバ22は、該当する機種の差分情報データベース221からVer1.0→Ver2.0、Ver1.1→Ver2.0、およびVer1.2→Ver2.0の各差分データ(版数差分識別情報とプログラム差分データ)を読み出す。更に、差分管理サーバ22は、読み出したプログラム差分データをバイナリ形式からBASE64形式のテキスト形式に変換する。(ステップS112)。
【0080】
プログラム差分データの変換後、差分管理サーバ22は、版数差分識別情報ごとに、変換したプログラム差分データにバージョンを識別する為の固定文字列である版数差分識別情報(差分情報データベース221から読み出した3つのもの)を付加する。このようにして図5に示す差分データ1〜3が生成される。その後、差分管理サーバ22は、電子メール本文の先頭(ヘッダ)にヘッダ部を付加し、図5で示すような電子メール本文を作成する。(ステップS113)。
【0081】
電子メール本文作成後、差分管理サーバ22は、作成した図5の電子メール本文と指示のあった機種識別情報と最新版数と個別対応の有無情報とをメールサーバ21へ送出する。すると、メールサーバ21は、個別対応の有無情報を基に個別対応かどうかを判断する。(ステップS114)。
【0082】
ステップS114において、個別対応でないため、メールサーバ21は、指示のあった機種識別情報をキーにしてユーザ情報データベース211を検索する。一致した機種識別情報があると、メールサーバ21は、ユーザ情報データベース211内の機種識別情報に対応する全てのメールアドレスを送信先としてユーザ情報データベース211から抽出する。すなわち、メールサーバ21は、指示のあった携帯端末1の機種に対応するメールアドレスを送信先としてユーザ情報データベース211から抽出することになる。(ステップS115)。
【0083】
更に、メールサーバ21は、送信先のメールアドレスごとに抽出したメールアドレスおよび送信元となるメールサーバ21のメールアドレスを含むヘッダ情報を電子メールのヘッダ部に設定する。メールサーバ21は、設定したそれぞれのヘッダ部に作成された電子メール本文を付加し、電子メールを作成(生成)する。この場合のヘッダ部とは、電子メール本文内のヘッダ部ではなくて、電子メールのヘッダ部である。このようにして、携帯端末1−1を含む対象となる機種の全ての携帯端末1に対しての配信準備が行われる。更に、メールサーバ21は、生成した電子メールを無線網901に送出することにより、ユーザ情報データベース211から抽出した全てのメールアドレス宛に電子メール送信することになる。すなわち、メールサーバ21は、指示のあった機種名に対応する全ての携帯端末1に対して電子メールでプログラムのバージョンアップを指示することになる。なお、メールサーバ21のメールアドレスは、あらかじめ、図示していない記憶部(例えば、磁気ディスク)に設定されており、使用される場合には、この記憶部から読み出される。(ステップS116)。
【0084】
更に、メールサーバ21は、全てのメールの送信を終えると、送信の終えたことを差分管理サーバ22に通知する。通知を受けた差分管理サーバ22は、タイマ割込が発生した場合に備えてタイマ部224による割込要因がわかるように、割込要因レジスタに機種識別情報とプログラムの最新版数を設定する。なお、この場合の割込要因レジスタは、RAM部224内のあるエリアに割り付けられている。更に、通知を受けた差分管理サーバ22は、あらかじめ決められた時間後に割込処理ができるように、タイマ部223に閾値を設定し、タイマ部223を起動し、プログラム更新指示処理を終了する。この場合のタイマをかける意味は、携帯端末1が、受信メールボックスの空き容量がなくて受信できない等の理由により電子メールの着信ができないことを考慮して行う。そのため、メールサーバ21は、着信できなかったプログラム更新対象の携帯端末1にだけ送信を繰り返すことにより確実に通信することができる。(ステップS117)。
【0085】
次に、上記の電子メールが携帯端末1−1を含む対象となる機種の全ての携帯端末1に対して配信処理が行われた後の、携帯端末1−1におけるバージョンアップ処理を説明する。
【0086】
ここでは説明の簡略化の為、携帯端末1−1のみを例に取りバージョンアップ処理の説明をする。本携帯端末1−1においては、冒頭でも説明したが、ROM部17に保存されたプログラムがVer1.0であるとする。
【0087】
メールサーバ21から図5の電子メール本文を含む電子メールが、携帯端末1に対して送出されたとする。すると、携帯端末1−1の制御部12は、無線部11を介して図5の電子メールを受信すると、図5の電子メール本文内のヘッダ部を検出し、当該電子メールが自端末内のROM部17に保存されたプログラムのバージョンアップ用データである事を識別する。この場合、制御部12は、当該電子メールのみでなく他の電子メール受信時においても、電子メール本文より特定の固定文字列を検出する。但し、他にも電子メールの本文でなく題名に特定の固定文字列を設定し、電子メール受信時に題名より特定の固定文字列を検出する処理でも特に問題は無い。(図10のステップS201,S202)。
【0088】
受信した電子メール本文よりヘッダ部“ProgramVerUP”を検出したならば、携帯端末1−1の制御部12は、次に自端末宛のバージョンアップ用データを探す処理を行う。すなわち、制御部12は、ROM部17に保存されている自装置のバージョンを読み出し、その読み出したバージョンと受信した電子メール本文内の版数差分識別情報内に記載されている更新後のバージョンとが一致しているかどうかを確認することで、最新版のバージョンになっているかどうかの確認を行う。(ステップS203,S204)。
【0089】
ステップS204において、ROM部17に保存されたプログラムがVer1.0である為、制御部21は、不一致を検出する。この後、制御部12は、最新版になっていないため(バージョンが不一致の場合)、Ver1.0をキーにして、図3の電子メール本文の差分データ部1〜3より、自端末宛のバージョンアップ用データを検索する。この場合、制御部12は、固定文字列である“[Ver1.0→Ver2.0]”を検出し、差分データ部1が自端末宛のバージョンアップ用差分データである事を識別する。更に、制御部12は、差分データ部1より、実際のプログラム差分データである可変文字列“21ewweiiewqojjjwqwqhjdjkjdkwwwdjkhjdahjdadjjeiiewqewo・・“を抽出する。(ステップS205)。
【0090】
次に、抽出したプログラム差分データの文字列は先にも説明したがBASE64形式のテキストデータにエンコードされているため、携帯端末1−1の制御部12は、デコードすることによりバイナリデータに変換し、デコードしたバイナリデータを一時的にRAM部18に格納する。(ステップS206)。
【0091】
その後、携帯端末1−1の制御部12は、デコードしたバイナリデータをRAM部18から読み出し、その読み出したバイナリデータを使って、ROM部17に保存されたプログラムをバージョンアップする。このバイナリデータはVer1.0からVer2.0へのプログラム差分データあり、一方、ROM部17に保存されているプログラムはVer1.0である為、制御部12は、これらのデータを合成する。すなわち、合成されたプログラムは、Ver1.0からVer2.0へバージョンアップされたプログラムとなる。更に、制御部12は、合成したプログラムをROM部17に再書き込みする。すなわち、携帯端末1−1のROM部17のプログラムは、Ver2.0にバージョンアップされたことになる。(ステップS207)。
【0092】
更に、再書き込み後、携帯端末1−1の制御部12は、最新のバージョンに更新したことを示す電子メールを返信する。この場合、制御部12は、例えば、電子メール本文内のヘッダ部に“ProgramVer2.0”(プログラムをVer2.0にしたことを示す)を設定する。(ステップS209)。
【0093】
上記のステップS204において、最新版になっていれば、制御部21は、受信したメールを廃棄する。(ステップS208)。
【0094】
また、これまでの説明では、携帯端末1−1のROM部17のプログラムがVer1.0である前提で説明した。しかし、残りの携帯端末1がVer1.1あるいはVer1.2であっても、携帯端末1は、Ver1.1あるいはVer1.2に対応できるように、上記のVer1.0からVer2.0へのプログラムの更新と同じ動作を行う。すなわち、携帯端末1の制御部12は、対象携帯端末1のプログラムのバージョンを意識することなく、図5で示されるような同一の電子メール本文でプログラムの更新を行うことが可能となる。
【0095】
一方、更新終了の電子メールを受信したメールサーバ21は、受信した電子メールプログラム更新終了通知であるかを電子メール本文のヘッダ部を確認する。(図9のステップS141,S142)。
【0096】
更新終了を示す“ProgramVer2.0”になっていれば、メールサーバ21は、受信した送信先のメールアドレスをキーにして、ユーザ情報データベース211を検索する。検索した結果、メールサーバ21は、一致したメールアドレスに対応するプログラム版数エリアをVer2.0に置き換え(設定し)、受信メール処理を終了する。(ステップS143)。
【0097】
すなわち、携帯端末1−1からの更新終了通知の電子メールを受信した差分管理サーバ22は、携帯端末1−1のプログラム更新後の版数としてユーザ情報データベース211に保存することにより、プログラムの版数を管理することになる。
【0098】
一方、差分管理サーバ22のタイマ部223が規定の時間すぎると、差分管理サーバ22内のCPUにタイマ割込を発生する。すると、差分管理サーバ22は、割込要因に対応した機種識別情報とプログラム最新版とをRAM部224の割込要因レジスタから読み出し、その読み出した機種識別情報とプログラム最新版とを基に、メールサーバ21に検索させる。メールサーバ21は、機種識別情報とプログラム最新版数とをキーにして、ユーザ情報データベース211を検索し、全て最新Verになっているかどうかを確認する。(図8のステップS121,S122)。
【0099】
ステップS122において、全て最新版になっていれば、メールサーバ21は、その結果(この場合は全て最新版になっていること)を差分管理サーバ21に通知する。通知を受けた差分管理サーバ22は、更新の対象となる機種に対応する携帯端末1の全てが最新版になったと判断し、そのままタイマ割込処理を終了する。
【0100】
ステップS122において、全て最新版になっていなければ、メールサーバ21は、その結果(この場合は全て最新版になっていないこと)を差分管理サーバ21に通知する。通知を受けた差分管理サーバ21は、該当する機種の差分情報データベース221からVer1.0→Ver2.0、Ver1.1→Ver2.0、およびVer1.2→Ver2.0の各差分データ(版数差分識別情報とプログラム差分データ)を読み出す。更に、差分管理サーバ22は、読み出したプログラム差分データをバイナリ形式からBASE64形式のテキスト形式に変換する。(ステップS123)。
【0101】
プログラム差分データの変換後、差分管理サーバ22は、版数差分識別情報ごとに、変換したプログラム差分データにバージョンを識別する為の固定文字列である版数差分識別情報(差分情報データベース221から読み出した3つのもの)を付加する。このようにして図3に示す差分データ1〜3が生成される。その後、差分管理サーバ22は、電子メール本文の先頭(ヘッダ)にヘッダ部を付加し、図5で示すような電子メール本文を作成する。(ステップS124)。
【0102】
この後、メールサーバ21は、指示のあった機種識別情報をキーにしてユーザ情報データベース211を検索する。一致した機種識別情報があると、メールサーバ21は、ユーザ情報データベース211内の機種識別情報に対応するプログラム版数エリアの内容が指示のあった最新版数になっていなければ、それに対応するメールアドレスを送信先としてユーザ情報データベース211から抽出する。すなわち、メールサーバ21は、指示のあった携帯端末1の機種で最新版になっていなければ、それに対応するメールアドレスを送信先としてユーザ情報データベース211から抽出することになる。(ステップS125)。
【0103】
更に、メールサーバ21は、送信先のメールアドレスごとに抽出したメールアドレスおよび送信元となるメールサーバ21のメールアドレスを含むヘッダ情報を電子メールのヘッダ部に設定し、それぞれのヘッダ部に作成された電子メール本文を付加し、電子メールを生成する。この場合のヘッダ部とは、電子メール本文内のヘッダ部ではなくて、電子メールのヘッダ部である。このようにして、携帯端末1−1を含む対象となる機種で最新版になっている全ての携帯端末1に対しての配信準備が行われる。更に、メールサーバ21は、生成した電子メールを無線網901に送出することにより、ユーザ情報データベース211から抽出した最新版になっていない全てのメールアドレス宛に電子メール送信する(この場合、再送となる)。すなわち、メールサーバ21は、指示のあった機種名に対応し最新版になっていない全てのメールアドレス宛の携帯端末1に対して電子メールでプログラムのバージョンアップを指示することになる。なお、メールサーバ21のメールアドレスは、あらかじめ、図示していない記憶部(例えば、磁気ディスク)に設定されており、使用される場合には、この記憶部から読み出される。(ステップS126)。
【0104】
更に、メールサーバ21は、全てのメールの送信を終えると、送信の終えたことを差分管理サーバ22に通知する。タイマ割込が発生した場合に備えてタイマ部224による割込要因がわかるように、割込要因レジスタに機種識別情報とプログラムの最新版数を設定する。なお、この場合の割込要因レジスタは、RAM部224内のあるエリアに割り付けられている。更に、通知を受けた差分管理サーバ22は、あらかじめ決められた時間後に割込処理ができるように、タイマ部223に閾値を設定し、タイマ部223を起動し、プログラム更新指示処理を終了する。(ステップS127)。
【0105】
以上タイマ機能を利用することにより、差分管理サーバ22がメールサーバ21を介してユーザ情報データベース211のプログラム版数のエリアの情報が最新版になっていない携帯端末1にだけプログラム更新用の電子メールを再送するようにしている。そのため、専用サーバ2は、携帯端末1が一時的に更新用の電子メールを受信でなかったとしても何時かは携帯端末1のプログラムの更新を行うことができる。
【0106】
上記の差分管理サーバ22の表示部225からのプログラム更新指示の説明において、プログラム更新指示後に差分管理サーバ22がステップS111から処理するように説明した。しかし、表示部225からのプログラム更新指示後に、差分管理サーバ22が図6のステップS101を処理してから図7のステップS111以降の処理を行うようにしても良い。従って、この場合、プログラム更新指示があった場合、プログラム更新指示には差分データの作成指示を含むことにもなることは言うまでもない。また、プログラム更新指示があった場合、差分管理サーバ22が差分データの作成指示の有効性の有無を画面上に表示し、管理者により有効に設定された場合にだけ差分データの作成処理を行うようにしても良い。
【0107】
上記説明においては、バージョンアップする全ての携帯端末1に対して、プログラムを最新版に更新する場合の動作について説明した。次は、個別の携帯端末1にだけバージョンアップする場合の動作について説明する。
【0108】
今、専用サーバ2の管理者は、ある機種名の携帯端末1のプログラムの更新指示を差分管理サーバ22の表示部225に表示されたメニュー画面に従って、図示していない差分管理サーバ22に接続されているキーボードまたはマウス等を使って画面操作する。すなわち、差分管理サーバ22は、メニュー画面上の「プログラム更新指示」が選択されると、バージョンアップする製造メーカ名の一覧および機種名の一覧を表示し、それぞれの一覧の中からメーカ名と機種名を選択させる。メーカ名および機種名が選択されると、差分管理サーバ22は、「機種全て」または「機種個別」を表示部225に表示し選択させる。バージョンアップ対象として「機種個別」の項目が選択されると、差分管理サーバ22は、表示部225にバージョンアップさせたい携帯端末1に対応するメールアドレスの入力を促す画面を表示する。画面に従って、管理者がメールアドレス(複数でも可)の入力を行う。このようにして、専用管理サーバ2の差分管理サーバ22は、画面操作に従って、版数アップを行わせる機種識別情報(製造メーカ名および機種名)を選定入力させ、更にその機種識別情報に対応したメールアドレスを選定入力させることにより、版数アップを行わせるメーカ名、機種名、その機種名に対応した携帯端末1へのプログラムの更新の指示を入力させることになる。
【0109】
なお、差分管理サーバ22は、画面上で入力された機種識別情報(製造メーカ名、機種名)と個別対応の有無情報(この場合、「機種個別」が選択されたので「有」となる)とメールアドレス一覧とを、RAM部224に一時的に格納する。差分管理サーバ22が機種識別情報(製造メーカ名、機種名)と個別対応の有無情報とメールアドレス一覧を使用する場合は、RAM部224内に格納された情報を読み出して利用することになる。(図7のステップS111)。
【0110】
この後、差分管理サーバ22は、図7のステップS112とS113の処理を行うことで電子メール本文を作成する。この場合のステップS112とS113の処理は、上記で説明したステップS111とS112の処理と同じなので説明を省略する。
【0111】
電子メール本文作成後、差分管理サーバ22は、作成した図5の電子メール本文と指示のあった機種識別情報と最新版数と個別対応の有無情報とメールアドレス一覧をメールサーバ21へ送出する。すると、メールサーバ21は、受信した個別対応の有無情報を基に個別対応かどうかを判断する。(ステップS114)。
【0112】
ステップS114において、個別対応のため、メールサーバ21は、送信先のメールアドレスとなるメールアドレス一覧内の全てのメールアドレスおよび送信元となるメールサーバ21のメールアドレスを含むヘッダ情報を電子メールのヘッダ部に設定し、それぞれのヘッダ部に作成された電子メール本文を付加し、電子メールを生成する。この場合のヘッダ部とは、電子メール本文内のヘッダ部ではなくて、電子メールのヘッダ部である。このようにして、携帯端末1−1を含む対象となる機種で個別指定された全ての携帯端末1に対しての配信準備が行われる。更に、メールサーバ21は、生成した電子メールを無線網901に送出することにより、メールアドレス一覧にある全てのメールアドレス宛に電子メール送信することになる。すなわち、メールサーバ21は、指示のあった個別の携帯端末1に対して電子メールでプログラムのバージョンアップを指示することになる。なお、メールサーバ21のメールアドレスは、あらかじめ、図示していない記憶部(例えば、磁気ディスク)に設定されており、使用される場合には、この記憶部から読み出される。(ステップS118)。
【0113】
更に、メールサーバ21は、指示のあった全ての個別のメールの送信を終えると、送信の終えたことを差分管理サーバ22に通知する。すると、差分管理サーバ22は、プログラム更新指示処理を終了する。
【0114】
一方、メールサーバ21が発信した電子メールを受信する携帯端末1の動作は、図10のステップS201〜S210となるが、機種全てのプログラム更新処理における携帯端末1の動作と同じなので説明を省略する。
【0115】
上記説明のうち個別携帯端末1にだけバージョンアップする動作に関しては、専用サーバ2の管理者がある機種名の携帯端末1のプログラムの更新指示によるプログラムの更新についての説明である。次は、携帯端末1からインターネットへのアクセス等による通信網901内の接続サーバ接続時に、その接続した携帯端末1に対して個別にプログラムのバージョンアップを行う場合の動作について説明する。
【0116】
今、ユーザが携帯端末1を使って、ユーザがLCD部14に表示されたメニュー画面からの画面操作によりURLを入力し、インターネットに接続するために、起動をかける。すると、携帯端末1は、無線網901内の接続サーバにコネクション確立要求(インターネットの接続要求)を送信することにより、先ず携帯端末1と接続サーバとの間でセッションを確立(通信パスを確立)することで接続する。更に、その接続された接続サーバは、URLに指定されたインターネットに接続する。この場合、URLに指定されたインターネットと要求した携帯端末1との間に通信パスが張られ、携帯端末1の画面に表示された内容に従って、ユーザが一連の画面操作を行うことでインターネットのやり取りを行う。一方、上記の動作と並行してこの無線網901内の接続サーバが端末1からの接続要求時に、無線網901内の接続サーバは、携帯端末1から受信したコネクション確立要求パケットから固定識別番号(製造番号)を抽出する。更に、無線網901内の接続サーバは、専用サーバ2内のメールサーバ21に対して固定識別番号をもった携帯端末1のプログラム更新指示を行う(この場合、固定識別番号を添付)。すなわち、無線網901内の接続サーバは、携帯端末1から自接続サーバへのセッション確立時に、専用サーバ2に対してセッションの確立を行った携帯端末1へのプログラムの更新の指示を行うことになる。
【0117】
すると、更新指示を受信したメールサーバ21は、受信した更新指示から固定識別番号を抽出し、その抽出した固定識別番号を基にユーザ情報データベース211を検索することにより固定識別番号に対応したメールアドレスと機種識別情報とを抽出する。更に、メールサーバ21は、差分管理サーバ22に対して、抽出したメールアドレスと機種識別情報とを添付してプログラムの更新指示を行う。
【0118】
すると、更新指示を受けた差分管理サーバ22は、受信した機種識別情報(製造メーカ名、機種名)と個別対応の有無情報とメールアドレス(メールアドレス一覧として)を、RAM部224に一時的に格納する。この場合、個別対応の有無情報は、「機種個別」が選択されたので「有」となっている。また、差分管理サーバ22が機種識別情報(製造メーカ名、機種名)と個別対応の有無情報とメールアドレス一覧を使用する場合は、RAM部224内に格納された情報を読み出して利用することになる。(図7のステップS111)。
【0119】
この後の処理は、上記の専用サーバ2の管理者がある機種名の携帯端末1のプログラムの更新指示によるプログラムの更新について説明したステップS112〜S118の動作と同じなので説明を省略する。
【0120】
上記説明の図7のステップS115〜S116の処理(すなわち、図7のステップS300の電子メール送信処理)の代わりに、専用サーバ2が図11のステップS300の処理を行っても良い。また、図8のステップS125〜S126の処理(すなわち、図8のステップS400の電子メール送信処理)の代わりに、専用サーバ2が図11のステップS400の処理を行っても良い。このときの専用サーバ2のステップS300またはS400(S301〜S306)の動作を以下に示す。
【0121】
すなわち、専用サーバ2のメールサーバ21は、指示のあった機種識別情報をキーにしてユーザ情報データベース211の送信先となるメールアドレスと版数とを頭から順に抽出する。この場合、抽出しなければ、メールサーバ21は、ステップS307の動作に移る。(図11のステップS301,S302)。
【0122】
メールサーバ21は、抽出した版数が最新版(指示のあったプログラムの版数)かどうかを確認する。(ステップS303)。
【0123】
ステップS302において、最新版でない場合、メールサーバ21は、抽出した版数が不明かどうかを確認する。この場合、ユーザ情報データベース211の版数欄は、例えば、空白になっている。(ステップS304)。
【0124】
ステップS303において、不明であれば、メールサーバ21は、抽出したメールアドレスおよび送信元となるメールサーバ21のメールアドレスを含むヘッダ情報を電子メールのヘッダ部に設定し、そのヘッダ部にステップS113で作成された電子メール本文を付加し、電子メールを生成する。更に、メールサーバ21は、抽出したメールアドレス宛に作成した電子メールを送信する。なお、メールサーバ21のメールアドレスは、あらかじめ、図示していない記憶部(例えば、磁気ディスク)に設定されており、使用される場合には、この記憶部から読み出される。(ステップS305)。
【0125】
更に、メールサーバ21は、全て終了したかどうかを確認し、終了していなければ次の送信先と版数とを抽出する処理に移るため、ステップS301に戻る。このようにして、メールサーバ21は、ユーザ情報データベース211の検索が終了するまで、ステップS301〜S306の中の動作を繰り返す。(ステップS307)。
【0126】
ステップS303において、版数が最新版であれば、メールサーバ21は、ステップS307の動作に移る。
【0127】
ステップS304において、版数が最新版でない版数になっていれば、メールサーバ21は、抽出したメールアドレスおよび送信元となるメールサーバ21のメールアドレスを含むヘッダ情報を電子メールのヘッダ部に設定し、そのヘッダ部にステップS113で作成された電子メール本文を付加し、電子メールを生成する。この場合の電子メール本文には、メールサーバ21により抽出された版数に対応する差分データだけが残り、他の差分データが削除される。更に、メールサーバ21は、抽出したメールアドレス宛に作成した電子メールを送信する。(ステップS306)。
【0128】
このようにステップS300で説明したように、専用サーバ2は、携帯端末1−1を含む対象となる機種の全ての携帯端末1に対して版数のチェックを行う。さらに、専用サーバ2は、最新版になっていない版数を持つ携帯端末1に対して版数に対応する差分データ(現時点の旧版数に対応した版数差分識別情報、そのプログラム差分データ)を電子メールで送信する。従って、専用サーバ2は、携帯端末1のプログラムの更新を行うことができる。
【0129】
上記で説明した本実施の形態では、図6〜図10のフローチャートを中心にメール本文にテキストデータに変換したプログラム差分データを載せ、更にそのメール本文にヘッダを付加した電子メールを携帯端末1に送信するようにした。しかし、電子メールにプログラム差分データを版数識別情報ごとにファイルとして添付するようにしたとしても、結果的には、送出側(専用サーバ2)でテキスト形式に変換して送り、受信側(携帯端末1)で逆変換する処理が入ることは言うまでもない。
【0130】
また、上記で説明した専用サーバ2において、専用サーバ2内にメールサーバ21と差分管理サーバ22とがある前提で説明した。しかし、専用サーバ2をプロセッサ(CPU)によりプログラム制御で動作するサーバ装置、ワークステーション、パソコン等の情報処理装置とし、メールサーバ21および差分管理サーバ22の動作を専用サーバ2自身が行うようにしても良い。
【0131】
また、上記説明において、機種識別情報は、1種類のメーカ名と機種名として説明をしたが、複数設定しても良い。この場合の指定方法としては、例えば、A社のaa機種、ab機種、B社のba機種、bb機種、bc機種であれば、機種識別情報は、(A,aa)、(A,ab)、(B,ba)、(B,bb)、(B,bc)の5つ存在する。従って、このような場合は、この5つの識別情報に対応する機器にプログラム差分データを電子メールで送信することでプログラムの更新を行うことになる。また、機種識別情報には、メーカ名を入れないで、機種名だけにしても良い。
【0132】
以上説明したように、本実施の形態では、専用サーバ2が携帯端末1で使用可能な電子メール本文にROM部17に保存されたプログラムのバージョンアップ用差分データを版数の差分ごとに記述している。更に、携帯端末1がその電子メール受信後に自端末のプログラムの版数を基に電子メール本文から複数ある更新用プログラム差分データのうち必要なプログラム差分データを抽出するようにしている。そのため、本実施の形態は、ユーザが操作する事無く自動的にプログラムの更新が可能となる。更に、本実施の形態は、携帯端末の更新前の版数が同じでなくても自動的にプログラムの更新が可能になる。
【0133】
また、本実施の形態は、プログラム更新の対象となる携帯端末1のプログラムのバージョンが複数あることに注目し、専用サーバ2が複数の差分データを一つの電子メールに乗せて配信するようにしている。そのため、本実施の形態は、事前に配信先の携帯端末のプログラムのバージョンが不特定であっても、配信先の携帯電話のプログラムのバージョンを意識することなく、同一の電子メール本文で効率的にプログラムのバージョンアップが可能である。従って、本実施の形態は、利便性の向上に繋がる。
【図面の簡単な説明】
【0134】
【図1】本発明の実施の形態におけるシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、図2の携帯端末内の構成を示すブロック図である。
【図3】図1の専用サーバの差分管理サーバ内の差分情報データベースの構成の概要および差分管理データのイメージを示す構成図である。
【図4】専用サーバのメールサーバ内のユーザ情報データベースの構成の概要を示す構成図である。
【図5】プログラムバージョンアップ時における電子メール本文内の構成の概要を示す図である。
【図6】専用サーバの差分管理サーバが差分情報の抽出指示を受けた場合の動作を示すフローチャートである。
【図7】専用サーバの差分管理サーバがプログラム更新指示を受けた場合の動作を示すフローチャートである。
【図8】専用サーバの差分管理サーバがプログラム更新に伴うタイマ割込み発生時の動作を示すフローチャートである。
【図9】専用サーバのメールサーバが電子メールを受信した場合の動作を示すフローチャートである。
【図10】携帯端末が電子メールを受信した場合の動作を示すフローチャートである。
【図11】専用サーバの差分管理サーバがプログラム更新指示を受けた場合の動作(図7のステップS300または図8のステップ400の別処理)を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0135】
1 携帯端末
2 専用サーバ
11 無線部
12 制御部
13 音声信号処理部
14 LCD部
15 キー入力部
16 レシーバ/マイク部
17 ROM部
18 RAM部
21 メールサーバ
22 差分管理サーバ
211 ユーザ情報データベース
221 差分情報データベース
222 プログラム格納部
223 タイマ部
224 RAM部
225 表示部
901 無線網
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の携帯端末のプログラムの更新を管理するサーバを備えたソフトウェア更新システムであって、
前記サーバは、版数の差分ごとにプログラム差分データを作成し保存する保存手段と、
前記携帯端末に対して前記作成した1つまたは複数の前記プログラム差分データを含む第1の電子メールを配信する配信手段と、を有し、
前記携帯端末は、前記第1の電子メールを受信すると、現在の自端末のプログラムの版数を基に前記第1の電子メールから前記版数に対応した前記プログラム差分データを抽出する抽出手段と、
前記抽出したプログラム差分データを基に自端末のプログラムの更新を行う更新手段と、を有することを特徴とするソフトウェア更新システム。
【請求項2】
複数の携帯端末のプログラムの更新を管理するサーバを備えたソフトウェア更新システムであって、
前記サーバは、前記携帯端末の差分データ作成指示があると、版数の差分ごとにその版数の差分を識別する版数差分識別情報とプログラム差分データとを含む差分データを作成し保存する保存手段と、
前記携帯端末のプログラムの更新の指示があると、前記携帯端末に対して前記作成した1つまたは複数の前記差分データを含む第1の電子メールを配信する配信手段と、を有し、
前記携帯端末は、前記第1の電子メールを受信すると、現在の自端末のプログラムの版数を基に前記受信した第1の電子メールから前記版数に対応した前記版数差分識別情報を識別しその識別した版数差分識別情報に対応する前記プログラム差分データを抽出する抽出手段と、
前記抽出したプログラム差分データを基に自端末のプログラムの更新を行う更新手段と、を有することを特徴とするソフトウェア更新システム。
【請求項3】
インターネット網と無線網とを中継する接続サーバを備え、
前記接続サーバは、前記携帯端末から自接続サーバへのセッション確立時に前記サーバに対して前記端末へのプログラムの更新の指示を行う指示手段を有することを特徴とする請求項1または2記載のソフトウェア更新システム。
【請求項4】
前記サーバは、版数アップを行わせる機種名の選定を入力させることにより、前記端末へのプログラムの更新の指示の入力を行わせる指示入力手段を有することを特徴とする請求項1,2,または3記載のソフトウェア更新システム。
【請求項5】
前記サーバは、版数アップを行わせる機種名とその機種名に対応した前記端末の選定とを入力させることにより、前記端末へのプログラムの更新の指示の入力を行わせる指示入力手段と、を有することを特徴とする請求項1,2,または3記載のソフトウェア更新システム。
【請求項6】
前記携帯端末は、前記第1の電子メールにより自端末のプログラムの更新を行うと更新完了を示す第2の電子メールで通知する完了通知手段を有し、
前記サーバは、前記第2の電子メールを受信すると前記通知を受けた携帯端末のプログラム更新後の版数として自サーバ内に保存することによりプログラムの版数を管理する管理手段を有することを特徴とする請求項1または2記載のソフトウェア更新システム。
【請求項7】
前記サーバは、前記第2の電子メールを受信しない場合には更新完了通知のない携帯端末に前記第1の電子メールを再送する再送手段を有することを特徴とする請求項6記載のソフトウェア更新システム。
【請求項8】
前記配信手段は、過去に更新完了を示す第2の電子メールを受信しその受信した更新完了を現在のプログラムの版数として自サーバ内に保存していれば、前記保存手段により保存された複数のプログラム差分データの内更新すべきプログラムの版数と現在のプログラム版数との差分に該当するプログラム差分データを電子メールで配信することを特徴とする請求項1または2記載のソフトウェア更新システム。
【請求項9】
前記配信手段は、プログラムの更新指示の対象が前記携帯端末の個別であれば、指示のあった個別の前記携帯端末に対応するメールアドレス宛に配信することを特徴とする請求項1,2,または8記載のソフトウェア更新システム。
【請求項10】
前記配信手段は、プログラムの更新指示の対象が前記携帯端末の機種の全てであれば、指示のあった前記携帯端末の機種に対応する全ての前記携帯端末に対応する全てのメールアドレス宛に配信することを特徴とする請求項1,2,8,または9記載のソフトウェア更新システム。
【請求項11】
前記プログラム差分データは、前記電子メールにバイナリの差分更新ファイルとして添付されることを特徴とする請求項1,2,または6記載のソフトウェア更新システム。
【請求項12】
前記プログラム差分データは、前記電子メールの本文にテキストデータとして含まれることを特徴とする請求項1,2,または6記載のソフトウェア更新システム。
【請求項13】
前記版数の差分は、前記携帯端末の機種ごとに管理されその機種のプログラムの最新の版数とその以前の各世代のプログラムの版数との差分であることを特徴とする請求項1または2記載のソフトウェア更新システム。
【請求項14】
複数の携帯端末のプログラムの更新を管理するサーバ装置であって、
版数の差分ごとにプログラム差分データを作成し保存する保存手段と、
前記携帯端末に対して前記作成した1つまたは複数の前記プログラム差分データを含む第1の電子メールを配信する配信手段と、
前記第1の電子メールを送信することにより現在の自端末のプログラムの版数を基に前記第1の電子メールから前記版数に対応した前記プログラム差分データを抽出させ、その抽出させたプログラム差分データを基に自端末のプログラムの更新を行わせる更新手段と、を有することを特徴とするサーバ装置。
【請求項15】
複数の携帯端末のプログラムの更新を管理するサーバ装置であって、
前記携帯端末の差分データ作成指示があると、版数の差分ごとにその版数の差分を識別する版数差分識別情報とプログラム差分データとを含む差分データを作成し保存する保存手段と、
前記携帯端末のプログラムの更新の指示があると、前記携帯端末に対して前記作成した1つまたは複数の前記差分データを含む第1の電子メールを配信する配信手段と、
前期携帯端末に対して前記第1の電子メールを送信することにより現在の自端末のプログラムの版数を基に前記第1の電子メールから前記版数に対応した前記版数差分識別情報を識別しその識別した版数差分識別情報に対応する前記プログラム差分データを抽出させ、その抽出させたプログラム差分データを基に自端末のプログラムの更新を行わせる更新手段と、を有することを特徴とするサーバ装置。
【請求項16】
前記携帯端末が前記第1の電子メールにより自端末のプログラムの更新後に更新完了を示す第2の電子メールを受信する受信手段と、
前記第2の電子メールを受信すると前記通知を受けた携帯端末のプログラム更新後の版数としてプログラムの版数を管理する管理手段とを有することを特徴とする請求項14または15記載のサーバ装置。
【請求項17】
前記第2の電子メールを受信しない場合には更新完了通知のない携帯端末に前記第1の電子メールを再送する再送手段を有することを特徴とする請求項16記載のサーバ装置。
【請求項18】
前記配信手段は、過去に更新完了を示す第2の電子メールを受信しその受信した更新完了を現在のプログラムの版数として保存していれば、前記保存手段により保存された複数のプログラム差分データの内更新すべきプログラムの版数と現在のプログラム版数との差分に該当するプログラム差分データを電子メールで配信することを特徴とする請求項14または15記載のサーバ装置。
【請求項19】
前記配信手段は、プログラムの更新指示の対象が前記携帯端末の個別であれば、指示のあった個別の前記携帯端末に対応するメールアドレス宛に配信することを特徴とする請求項14,15,または18記載のサーバ装置。
【請求項20】
前記配信手段は、プログラムの更新指示の対象が前記携帯端末の機種の全てであれば、指示のあった前記携帯端末の機種に対応する全ての前記携帯端末に対応する全てのメールアドレス宛に配信することを特徴とする請求項14,15,18,または19記載のソフトウェア更新システム。
【請求項21】
前記プログラム差分データは、前記電子メールにバイナリの差分更新ファイルとして添付されることを特徴とする請求項14,15,または16記載のソフトウェア更新システム。
【請求項22】
前記プログラム差分データは、前記電子メールの本文にテキストデータとして含まれることを特徴とする請求項14,15,または16記載のソフトウェア更新システム。
【請求項23】
前記版数の差分は、前記携帯端末の機種ごとに管理されその機種のプログラムの最新の版数とその以前の各世代のプログラムの版数との差分であることを特徴とする請求項14または15記載のソフトウェア更新システム。
【請求項24】
複数の携帯端末のプログラムの更新を管理するサーバを備えたソフトウェア更新方法であって、
前記サーバが、版数の差分ごとにプログラム差分データを作成し保存するステップと、
前記サーバが、前記携帯端末に対して前記作成した1つまたは複数の前記プログラム差分データを含む第1の電子メールを複数の携帯端末に配信するステップと、
前記携帯端末が、前記第1の電子メールを受信すると、現在の自端末のプログラムの版数を基に前記第1の電子メールから前記版数に対応した前記プログラム差分データを抽出するステップと、
前記携帯端末が、前記抽出したプログラム差分データを基に自端末のプログラムの更新を行うステップと、を含むことを特徴とするソフトウェア更新方法。
【請求項25】
複数の携帯端末のプログラムの更新を管理するサーバを備えたソフトウェア更新方法であって、
前記サーバが、前記携帯端末の差分データ作成指示があると、版数の差分ごとにその版数の差分を識別する版数差分識別情報とプログラム差分データとを含む差分データを作成し保存するステップと、
前記サーバが、前記携帯端末のプログラムの更新の指示があると、前記携帯端末に対して前記作成した1つまたは複数の前記差分データを含む第1の電子メールを配信するステップと、
前記携帯端末が、前記第1の電子メールを受信すると、現在の自端末のプログラムの版数を基に前記受信した第1の電子メールから前記版数に対応した前記版数差分識別情報を識別しその識別した版数差分識別情報に対応する前記プログラム差分データを抽出するステップと、
前記携帯端末が、前記抽出したプログラム差分データを基に自端末のプログラムの更新を行うステップと、を含むことを特徴とするソフトウェア更新方法。
【請求項26】
インターネット網と無線網とを中継する接続サーバを備え、
前記接続サーバが、前記携帯端末から自接続サーバへのセッション確立時に前記サーバに対して前記端末へのプログラムの更新の指示を行うステップを含むことを特徴とする請求項24または25記載のソフトウェア更新方法。
【請求項27】
前記サーバが、版数アップを行わせる機種名の選定を入力させることにより、前記端末へのプログラムの更新の指示の入力を行わせるステップを含むことを特徴とする請求項24,25,または26記載のソフトウェア更新方法。
【請求項28】
前記サーバが、版数アップを行わせる機種名とその機種名に対応した前記端末の選定とを入力させることにより、前記端末へのプログラムの更新の指示の入力を行わせるステップを含むことを特徴とする請求項24,25,または26記載のソフトウェア更新方法。
【請求項29】
前記携帯端末が、前記第1の電子メールにより自端末のプログラムの更新を行うと更新完了を示す第2の電子メールで通知するステップと、
前記サーバが、前記第2の電子メールを受信すると前記通知を受けた携帯端末のプログラム更新後の版数として保存することによりプログラムの版数を管理するステップと、を含むことを特徴とする請求項24または25記載のソフトウェア更新方法。
【請求項30】
前記サーバが、前記第2の電子メールを受信しない場合には更新完了通知のない携帯端末に前記第1の電子メールを再送するステップを含むことを特徴とする請求項29記載のソフトウェア更新方法。
【請求項31】
前記サーバが、過去に更新完了を示す第2の電子メールを受信しその受信した更新完了を現在のプログラムの版数として保存していれば、保存されている複数のプログラム差分データの内更新すべきプログラムの版数と現在のプログラム版数との差分に該当するプログラム差分データを電子メールで配信するステップを含むことを特徴とする請求項24または25記載のソフトウェア更新方法。
【請求項32】
前記サーバが、プログラムの更新指示の対象が前記携帯端末の個別であれば、指示のあった個別の前記携帯端末に対応するメールアドレス宛に配信するステップを含むことを特徴とする請求項24,25,または31記載のソフトウェア更新方法。
【請求項33】
前記サーバが、プログラムの更新指示の対象が前記携帯端末の機種の全てであれば、指示のあった前記携帯端末の機種に対応する全ての前記携帯端末に対応する全てのメールアドレス宛に配信するステップを含むことを特徴とする請求項24,25,31,または32記載のソフトウェア更新方法。
【請求項34】
前記プログラム差分データは、前記電子メールにバイナリの差分更新ファイルとして添付されることを特徴とする請求項24,25,または31記載のソフトウェア更新方法。
【請求項35】
前記プログラム差分データは、前記電子メールの本文にテキストデータとして含まれることを特徴とする請求項24,25,または31記載のソフトウェア更新方法。
【請求項36】
前記版数の差分は、前記携帯端末の機種ごとに管理されその機種のプログラムの最新の版数とその以前の各世代のプログラムの版数との差分であることを特徴とする請求項24または25記載のソフトウェア更新方法。
【請求項1】
複数の携帯端末のプログラムの更新を管理するサーバを備えたソフトウェア更新システムであって、
前記サーバは、版数の差分ごとにプログラム差分データを作成し保存する保存手段と、
前記携帯端末に対して前記作成した1つまたは複数の前記プログラム差分データを含む第1の電子メールを配信する配信手段と、を有し、
前記携帯端末は、前記第1の電子メールを受信すると、現在の自端末のプログラムの版数を基に前記第1の電子メールから前記版数に対応した前記プログラム差分データを抽出する抽出手段と、
前記抽出したプログラム差分データを基に自端末のプログラムの更新を行う更新手段と、を有することを特徴とするソフトウェア更新システム。
【請求項2】
複数の携帯端末のプログラムの更新を管理するサーバを備えたソフトウェア更新システムであって、
前記サーバは、前記携帯端末の差分データ作成指示があると、版数の差分ごとにその版数の差分を識別する版数差分識別情報とプログラム差分データとを含む差分データを作成し保存する保存手段と、
前記携帯端末のプログラムの更新の指示があると、前記携帯端末に対して前記作成した1つまたは複数の前記差分データを含む第1の電子メールを配信する配信手段と、を有し、
前記携帯端末は、前記第1の電子メールを受信すると、現在の自端末のプログラムの版数を基に前記受信した第1の電子メールから前記版数に対応した前記版数差分識別情報を識別しその識別した版数差分識別情報に対応する前記プログラム差分データを抽出する抽出手段と、
前記抽出したプログラム差分データを基に自端末のプログラムの更新を行う更新手段と、を有することを特徴とするソフトウェア更新システム。
【請求項3】
インターネット網と無線網とを中継する接続サーバを備え、
前記接続サーバは、前記携帯端末から自接続サーバへのセッション確立時に前記サーバに対して前記端末へのプログラムの更新の指示を行う指示手段を有することを特徴とする請求項1または2記載のソフトウェア更新システム。
【請求項4】
前記サーバは、版数アップを行わせる機種名の選定を入力させることにより、前記端末へのプログラムの更新の指示の入力を行わせる指示入力手段を有することを特徴とする請求項1,2,または3記載のソフトウェア更新システム。
【請求項5】
前記サーバは、版数アップを行わせる機種名とその機種名に対応した前記端末の選定とを入力させることにより、前記端末へのプログラムの更新の指示の入力を行わせる指示入力手段と、を有することを特徴とする請求項1,2,または3記載のソフトウェア更新システム。
【請求項6】
前記携帯端末は、前記第1の電子メールにより自端末のプログラムの更新を行うと更新完了を示す第2の電子メールで通知する完了通知手段を有し、
前記サーバは、前記第2の電子メールを受信すると前記通知を受けた携帯端末のプログラム更新後の版数として自サーバ内に保存することによりプログラムの版数を管理する管理手段を有することを特徴とする請求項1または2記載のソフトウェア更新システム。
【請求項7】
前記サーバは、前記第2の電子メールを受信しない場合には更新完了通知のない携帯端末に前記第1の電子メールを再送する再送手段を有することを特徴とする請求項6記載のソフトウェア更新システム。
【請求項8】
前記配信手段は、過去に更新完了を示す第2の電子メールを受信しその受信した更新完了を現在のプログラムの版数として自サーバ内に保存していれば、前記保存手段により保存された複数のプログラム差分データの内更新すべきプログラムの版数と現在のプログラム版数との差分に該当するプログラム差分データを電子メールで配信することを特徴とする請求項1または2記載のソフトウェア更新システム。
【請求項9】
前記配信手段は、プログラムの更新指示の対象が前記携帯端末の個別であれば、指示のあった個別の前記携帯端末に対応するメールアドレス宛に配信することを特徴とする請求項1,2,または8記載のソフトウェア更新システム。
【請求項10】
前記配信手段は、プログラムの更新指示の対象が前記携帯端末の機種の全てであれば、指示のあった前記携帯端末の機種に対応する全ての前記携帯端末に対応する全てのメールアドレス宛に配信することを特徴とする請求項1,2,8,または9記載のソフトウェア更新システム。
【請求項11】
前記プログラム差分データは、前記電子メールにバイナリの差分更新ファイルとして添付されることを特徴とする請求項1,2,または6記載のソフトウェア更新システム。
【請求項12】
前記プログラム差分データは、前記電子メールの本文にテキストデータとして含まれることを特徴とする請求項1,2,または6記載のソフトウェア更新システム。
【請求項13】
前記版数の差分は、前記携帯端末の機種ごとに管理されその機種のプログラムの最新の版数とその以前の各世代のプログラムの版数との差分であることを特徴とする請求項1または2記載のソフトウェア更新システム。
【請求項14】
複数の携帯端末のプログラムの更新を管理するサーバ装置であって、
版数の差分ごとにプログラム差分データを作成し保存する保存手段と、
前記携帯端末に対して前記作成した1つまたは複数の前記プログラム差分データを含む第1の電子メールを配信する配信手段と、
前記第1の電子メールを送信することにより現在の自端末のプログラムの版数を基に前記第1の電子メールから前記版数に対応した前記プログラム差分データを抽出させ、その抽出させたプログラム差分データを基に自端末のプログラムの更新を行わせる更新手段と、を有することを特徴とするサーバ装置。
【請求項15】
複数の携帯端末のプログラムの更新を管理するサーバ装置であって、
前記携帯端末の差分データ作成指示があると、版数の差分ごとにその版数の差分を識別する版数差分識別情報とプログラム差分データとを含む差分データを作成し保存する保存手段と、
前記携帯端末のプログラムの更新の指示があると、前記携帯端末に対して前記作成した1つまたは複数の前記差分データを含む第1の電子メールを配信する配信手段と、
前期携帯端末に対して前記第1の電子メールを送信することにより現在の自端末のプログラムの版数を基に前記第1の電子メールから前記版数に対応した前記版数差分識別情報を識別しその識別した版数差分識別情報に対応する前記プログラム差分データを抽出させ、その抽出させたプログラム差分データを基に自端末のプログラムの更新を行わせる更新手段と、を有することを特徴とするサーバ装置。
【請求項16】
前記携帯端末が前記第1の電子メールにより自端末のプログラムの更新後に更新完了を示す第2の電子メールを受信する受信手段と、
前記第2の電子メールを受信すると前記通知を受けた携帯端末のプログラム更新後の版数としてプログラムの版数を管理する管理手段とを有することを特徴とする請求項14または15記載のサーバ装置。
【請求項17】
前記第2の電子メールを受信しない場合には更新完了通知のない携帯端末に前記第1の電子メールを再送する再送手段を有することを特徴とする請求項16記載のサーバ装置。
【請求項18】
前記配信手段は、過去に更新完了を示す第2の電子メールを受信しその受信した更新完了を現在のプログラムの版数として保存していれば、前記保存手段により保存された複数のプログラム差分データの内更新すべきプログラムの版数と現在のプログラム版数との差分に該当するプログラム差分データを電子メールで配信することを特徴とする請求項14または15記載のサーバ装置。
【請求項19】
前記配信手段は、プログラムの更新指示の対象が前記携帯端末の個別であれば、指示のあった個別の前記携帯端末に対応するメールアドレス宛に配信することを特徴とする請求項14,15,または18記載のサーバ装置。
【請求項20】
前記配信手段は、プログラムの更新指示の対象が前記携帯端末の機種の全てであれば、指示のあった前記携帯端末の機種に対応する全ての前記携帯端末に対応する全てのメールアドレス宛に配信することを特徴とする請求項14,15,18,または19記載のソフトウェア更新システム。
【請求項21】
前記プログラム差分データは、前記電子メールにバイナリの差分更新ファイルとして添付されることを特徴とする請求項14,15,または16記載のソフトウェア更新システム。
【請求項22】
前記プログラム差分データは、前記電子メールの本文にテキストデータとして含まれることを特徴とする請求項14,15,または16記載のソフトウェア更新システム。
【請求項23】
前記版数の差分は、前記携帯端末の機種ごとに管理されその機種のプログラムの最新の版数とその以前の各世代のプログラムの版数との差分であることを特徴とする請求項14または15記載のソフトウェア更新システム。
【請求項24】
複数の携帯端末のプログラムの更新を管理するサーバを備えたソフトウェア更新方法であって、
前記サーバが、版数の差分ごとにプログラム差分データを作成し保存するステップと、
前記サーバが、前記携帯端末に対して前記作成した1つまたは複数の前記プログラム差分データを含む第1の電子メールを複数の携帯端末に配信するステップと、
前記携帯端末が、前記第1の電子メールを受信すると、現在の自端末のプログラムの版数を基に前記第1の電子メールから前記版数に対応した前記プログラム差分データを抽出するステップと、
前記携帯端末が、前記抽出したプログラム差分データを基に自端末のプログラムの更新を行うステップと、を含むことを特徴とするソフトウェア更新方法。
【請求項25】
複数の携帯端末のプログラムの更新を管理するサーバを備えたソフトウェア更新方法であって、
前記サーバが、前記携帯端末の差分データ作成指示があると、版数の差分ごとにその版数の差分を識別する版数差分識別情報とプログラム差分データとを含む差分データを作成し保存するステップと、
前記サーバが、前記携帯端末のプログラムの更新の指示があると、前記携帯端末に対して前記作成した1つまたは複数の前記差分データを含む第1の電子メールを配信するステップと、
前記携帯端末が、前記第1の電子メールを受信すると、現在の自端末のプログラムの版数を基に前記受信した第1の電子メールから前記版数に対応した前記版数差分識別情報を識別しその識別した版数差分識別情報に対応する前記プログラム差分データを抽出するステップと、
前記携帯端末が、前記抽出したプログラム差分データを基に自端末のプログラムの更新を行うステップと、を含むことを特徴とするソフトウェア更新方法。
【請求項26】
インターネット網と無線網とを中継する接続サーバを備え、
前記接続サーバが、前記携帯端末から自接続サーバへのセッション確立時に前記サーバに対して前記端末へのプログラムの更新の指示を行うステップを含むことを特徴とする請求項24または25記載のソフトウェア更新方法。
【請求項27】
前記サーバが、版数アップを行わせる機種名の選定を入力させることにより、前記端末へのプログラムの更新の指示の入力を行わせるステップを含むことを特徴とする請求項24,25,または26記載のソフトウェア更新方法。
【請求項28】
前記サーバが、版数アップを行わせる機種名とその機種名に対応した前記端末の選定とを入力させることにより、前記端末へのプログラムの更新の指示の入力を行わせるステップを含むことを特徴とする請求項24,25,または26記載のソフトウェア更新方法。
【請求項29】
前記携帯端末が、前記第1の電子メールにより自端末のプログラムの更新を行うと更新完了を示す第2の電子メールで通知するステップと、
前記サーバが、前記第2の電子メールを受信すると前記通知を受けた携帯端末のプログラム更新後の版数として保存することによりプログラムの版数を管理するステップと、を含むことを特徴とする請求項24または25記載のソフトウェア更新方法。
【請求項30】
前記サーバが、前記第2の電子メールを受信しない場合には更新完了通知のない携帯端末に前記第1の電子メールを再送するステップを含むことを特徴とする請求項29記載のソフトウェア更新方法。
【請求項31】
前記サーバが、過去に更新完了を示す第2の電子メールを受信しその受信した更新完了を現在のプログラムの版数として保存していれば、保存されている複数のプログラム差分データの内更新すべきプログラムの版数と現在のプログラム版数との差分に該当するプログラム差分データを電子メールで配信するステップを含むことを特徴とする請求項24または25記載のソフトウェア更新方法。
【請求項32】
前記サーバが、プログラムの更新指示の対象が前記携帯端末の個別であれば、指示のあった個別の前記携帯端末に対応するメールアドレス宛に配信するステップを含むことを特徴とする請求項24,25,または31記載のソフトウェア更新方法。
【請求項33】
前記サーバが、プログラムの更新指示の対象が前記携帯端末の機種の全てであれば、指示のあった前記携帯端末の機種に対応する全ての前記携帯端末に対応する全てのメールアドレス宛に配信するステップを含むことを特徴とする請求項24,25,31,または32記載のソフトウェア更新方法。
【請求項34】
前記プログラム差分データは、前記電子メールにバイナリの差分更新ファイルとして添付されることを特徴とする請求項24,25,または31記載のソフトウェア更新方法。
【請求項35】
前記プログラム差分データは、前記電子メールの本文にテキストデータとして含まれることを特徴とする請求項24,25,または31記載のソフトウェア更新方法。
【請求項36】
前記版数の差分は、前記携帯端末の機種ごとに管理されその機種のプログラムの最新の版数とその以前の各世代のプログラムの版数との差分であることを特徴とする請求項24または25記載のソフトウェア更新方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−31455(P2006−31455A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−210119(P2004−210119)
【出願日】平成16年7月16日(2004.7.16)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年7月16日(2004.7.16)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]