説明

電子レンジ調理用容器

【課題】軸を有さないキャップの蓋体への装着構造で容器の破損を防止し、キャップの着脱、蒸気排出量の調節が簡便にできる電子レンジ調理用容器を提供すること。
【解決手段】電子レンジ調理用容器10は、キャップ40の爪部44が蓋体30の3つの切欠部34aに嵌められ、キャップ40が回されることによって、キャップ40が蓋体30に取付けられるという、軸を有さない単純な装着構造であるため、キャップ40の着脱作業が容易で、キャップに軸があることによる容器の破損を防止することができる。キャップ40を回すことで蒸気排出口36、46の重なり具合を調整できるため、蒸気排出量の調節を簡便に行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子レンジで調理可能な容器であって、電子レンジでの加熱調理のときに、蓋体に具えられるキャップによって、容器内部に発生する蒸気の容器外部への排出加減を調節することができるものに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子レンジ調理用容器(以下、単に「容器」ということがある。)は、電子レンジでの加熱調理の際、容器内部から発生する蒸気を適切に排出し、容器内部の具材を蒸気によっておいしく調理するとともに、容器内部の圧力を調整することができるキャップを蓋体に具えるものが主流となってきている。このようなキャップの原理は、キャップが蓋体に嵌合しており、容器内部から発生する蒸気によってキャップが押上げられ、容器の外部に蒸気を排出するというものである。一方で、キャップ及び蓋体が蒸気排出口を有し、キャップを回すことによってキャップと蓋体との蒸気排出口の重なり具合を調整し、加熱調理時の蒸気排出量を調節できる機能を具えている容器もある。このようなキャップを有する容器の例として、以下に挙げるようなものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平03−69482
【特許文献2】特表2004−504902
【特許文献3】特開2004−337302
【0004】
特許文献1には、蓋体の上面に凹部を形成し、凹部の中央に突出軸を設け、突出軸の周囲に複数個のそれぞれ異なる大きさの蒸気排出口を設け、突出軸に抜けないように嵌合装着される蒸気排出口を有するキャップを回すことによって、キャップと蓋体の蒸気排出口を合わせ、蒸気の排出量を調節することができる電子レンジ調理用容器が開示されている。また、キャップを回すときにクリック感が生ずるよう凹部上面とキャップの底面とに適宜嵌合する凹凸部を設けることができる旨も開示されている。
特許文献2には、特許文献1と同じように、軸に装着される、又は、軸を有するキャップが蓋体に取付けられ、キャップと蓋体の蒸気排出口とを合わせ、蒸気の排出量を調節することができる電子レンジ調理用容器が開示されている。特許文献2によれば、キャップを蓋体にキー及びキー穴式技術によって、取外し可能に取付けることができるとされている。
特許文献3には、蓋体の上部に凹部を具え、側面に蓋体凹部周壁、中心に蓋体上部嵌合部を具え、キャップは、側面にキャップ周壁、中心にキャップ嵌合部を具え、蓋体上部嵌合部が、蓋体上部段部、蓋体上部壁部、及び蓋体上部環状突部からなり、キャップ嵌合部が、キャップ段部、キャップ壁部、及びキャップ係合部からなり、蓋体上部嵌合部とキャップ嵌合部が嵌合一体化される電子レンジ調理用容器が開示されている。また、蓋体上部嵌合部及びキャップ嵌合部の周りに開口部を設けることができる旨開示されている。特許文献3によれば、電子レンジでの加熱時に、容器内部の蒸気圧が高まると、キャップが自動的に上方に押上げられ、容器内部の蒸気が自動的に排出され、加熱後は、調理前と同じ嵌着状態に戻り、食品の汁が漏れたり、埃や塵が容器内部に混入することを防ぐことができるとされ、また、キャップを回転させ、キャップと蓋体の蒸気排出口の重なり具合を調整することで、容器内部の蒸気を容器外部に直接排出でき、その排出量を調節することもできるとされている。
【0005】
特許文献1や2の容器の場合、キャップが軸に嵌合されるという構成であるため、容器の収納時や使用時に、蓋体の上部より出っ張っている軸が嵩張り、障害となるだけでなく、突出した軸部分が破損しやすいという問題がある。また、軸を回すという構成であるため、通常、細い軸を指先でつまみ回さなければならず、力が伝わり難いため、キャップを回し難いという問題もある。
また、特許文献3の容器の場合、蓋体嵌合部とキャップ嵌合部を嵌合させる構成であるため、キャップの脱着が可能ではあるが、容易に脱着することはできず、また、プラスチックシートを用いているため、繰返しの使用、すなわち、繰返し脱着し、洗浄することによって変形し、機能を果たさなくなる恐れがあるため、何度も繰返して使用することに適していないという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、前述した従来技術の問題点に鑑み、軸を有さないキャップの蓋体への装着構造で容器の破損を防止し、キャップの着脱、及び加熱調理時の蒸気の排出量の調節が簡便にできる電子レンジ調理用容器を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、収納部を有する容器本体、容器本体に嵌合され、上部に第一凹部、第一凹部の内側に第二凹部、及び第二凹部の中心に第三凹部を具える蓋体、及び前記第一凹部の範囲内に取付けられるキャップを具え、前記第一凹部は、前記第二凹部の周りに蓋体蒸気排出口を具え、前記第二凹部の周壁の上部は、少なくとも1つの切欠部を有する環状突部を具え、前記キャップは、前記第三凹部に嵌合するキャップ凹部を具え、前記蓋体と向かい合う前記キャップ凹部の周りに前記切欠部に対応するL字型の爪部と、前記第一凹部と対応する面にキャップ蒸気排出口を具え、前記キャップ凹部が前記第三凹部に嵌められるとともに、前記L字型の爪部が前記切欠部に嵌められ、前記キャップが回されることによってキャップが前記蓋体に取付けられることを特徴とする電子レンジ調理用容器によって前記課題を解決した。
【0008】
また、蓋体蒸気排出口及びキャップ蒸気排出口が複数設けられている構成とすることが好ましい。
【0009】
また、第一凹部の底面に複数の調節用凹部が設けられ、第一凹部と向かい合うキャップ凹部の周りの面に調節用凹部と嵌合する少なくとも1つの調節用凸部が設けられていることが好適である。
【0010】
また、キャップが蓋体に取付けられている状態でL字型の爪部が環状突部に当たるまで、上方向に相対移動が可能である構成とすることが好ましい。
【0011】
また、キャップ凹部の内側にリブ状のつまみ部が設けられていることがよい。
【0012】
また、環状突部の一方の端部が、第2凹部の底面まで連続して閉じられている構成とすることが好適である。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の発明によれば、蓋体の上部の第一凹部の範囲内であって、キャップ凹部が蓋体の第三凹部に嵌められるとともに、L字型の爪部が切欠部に嵌められ、キャップが回されることによってキャップが蓋体に取付けられるという構成であるため、軸を有さない取付構造であり、軸があることによる容器の破損を防ぐことができる。また、L字型の爪部が切欠部に嵌められ、キャップが回されることによって、L字型の爪部が第二凹部の周壁の上部に設けられた環状突部の下部にスライドし、L字型の爪部と環状突部とが重なることによって、キャップが蓋体に取付けられるという構成であるため、キャップを回すだけで着脱作業を行うことができる。このため、キャップの着脱作業が簡便であり、キャップを外して洗浄し、容器を清潔に保つことができ、使用時には、キャップを容易に取付けることができるため繰返しの使用に適している。また、キャップを回すことで、蓋体蒸気排出口とキャップ蒸気排出口との重なり具合、すなわち、両蒸気排出口の全閉、半開、全開といった開口具合を調整できるため、電子レンジでの加熱調理時の蒸気の排出量を、段階的に調節することができる。
【0014】
また、請求項2のように、蓋体蒸気排出口及びキャップ蒸気排出口を複数設け、蓋体蒸気排出口とキャップ蒸気排出口との重なり具合を複数の排出口で調整できる構成としてもよく、さらに、請求項3のように、第一凹部の底面に複数の調節用凹部が設けられ、第一凹部と向かい合うキャップ凹部の周りの面に調節用凹部と嵌合する少なくとも1つの調節用凸部が設けられている構成とすれば、蓋体蒸気排出口とキャップ蒸気排出口との重なり具合を凹凸部の嵌合に合わせて、カチカチとクリックするように、段階的に調節することができ、所定の蒸気排出量を確実に実現することができる。
【0015】
また、請求項4のように、キャップが蓋体に取付けられている状態L字型の爪部が環状突部に当たるまで上方向に相対移動が可能である構成とすれば、蓋体及びキャップの蒸気排出口の重なり具合が全閉状態であっても、電子レンジで加熱調理した際に発生する蒸気が、蓋体蒸気排出口を通じてキャップを押し上げ、キャップと蓋体の第一凹部にできる隙間から容器外部へ出ていくため、加熱調理時の容器内部の蒸気圧の異常な高まりを抑え、蓋体やキャップが蒸気圧により不用意に外れたり、具材や汁が容器の外に飛び散ることを防ぐことができる。
【0016】
また、請求項5のように、キャップ凹部の内側にリブ状のつまみ部が設けられている構成とすれば、軸を有するキャップの取付構造に比べて、キャップを回すことが容易に行えるだけでなく、つまみ部をキャップの外側に配置する場合に比べて、つまみ部の出っ張りを防ぐことができる。
【0017】
また、請求項6のように、環状突部の一方の端部が、第2凹部の底面まで連続して閉じられている構成とすれば、キャップを取付け、回したときに、L字型の爪部が端部にぶつかり、それ以上回すことを防止するストッパーの役目を果たす。また、キャップを取外すときにも、切欠部の位置でL字型の爪部が端部にぶつかることとなるため、キャップが取外せる位置を容易に認識でき、着脱作業が簡便に行える。すなわち、キャップの操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の容器の斜視図。
【図2】本発明の容器の分解斜視図。
【図3】図1の3−3線縦断面図。
【図4】(a)は本発明の蓋体の平面図、(b)は(a)の4b−4b線縦断面図。
【図5】(a)は本発明のキャップの平面図、(b)は(a)の5b−5b線縦断面図。
【図6】(a)は本発明のキャップの底面図、(b)は(a)の6b−6b線縦断面図。
【図7】(a)、(b)ともに、図3のA部拡大図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態を図1〜7を参照して説明する。但し、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
【0020】
図1は、本発明の電子レンジ調理用容器10の斜視図である。図1に示すように、容器10は、容器本体20、蓋体30、キャップ40を具えている。容器本体20、蓋体30、キャップ40はポリプロピレン等の耐熱性プラスチックを用いることがよく、また、容器本体20を耐熱ガラスで形成することにより、容器本体20を、電子レンジだけでなくオーブンで使用することも可能となる。
【0021】
図2に示すように、容器本体20と蓋体30との密閉性を高めるために、パッキン50を容器本体20と蓋体30の間に介在させるとよい。パッキン50は容器本体20又は蓋体30に取付ける構成でも一体形成させる構成でもよいが、容器本体20を耐熱ガラスで形成した場合は、オーブンでの使用時にパッキンが溶けないように、蓋体30に取付ける、又は一体形成させることが好ましい。
【0022】
また、容器本体20及び蓋体30に取っ手部22、32を設けることによって、パッキン50を介在させることによって密閉性が高められていても、図1に示す状態から取っ手部22、32を左右にずらし、容器本体20の片方の取っ手部22を押さえ、同じ側の蓋体30の取っ手部32を押上げることによって、てこの原理を利用し、蓋体30を容易に取外すことができる。
【0023】
次に、図3に示すように、蓋体30の空間の高さL2は容器本体20の空間の高さL1と同等又はそれ以上であることが好ましい。このことにより、電子レンジでの加熱調理のときに、容器10内部の熱や蒸気、圧力が容器10内部に滞留することができ、収納部24に収納される食材を、調理むらなくおいしく調理することができ、また、加熱によって沸騰する汁の容器10外部への飛び散りを防止することができる。
【0024】
次に、容器10の蓋体30及びキャップ40の構造について説明する。図4に示すように、蓋体30は、外側から、第一凹部31、第二凹部31a、第三凹部31bを具え、第一凹部31は、第二凹部31aの周りに蓋体蒸気排出口36を5個、及び蓋体蒸気排出口36に対応した調節用凹部38を5個具えている。図4(b)に示すように、蒸気排出口36は蓋体の内部まで貫通しており、加熱調理時にこの蒸気排出口36から蒸気が出ていくことになる。蓋体蒸気排出口36の形状としては、図4に示すような、卵形の他に、円形、楕円形、扇形、長方形など、様々な形状とすることができる。また、第二凹部の周壁の上部には3つの切欠部34aを有する、水平方向の環状突部34が設けられている。
【0025】
図5、6は、容器10のキャップ40を表している。キャップ40は、キャップ凹部41を具え、そのキャップ凹部41の内側にリブ状のつまみ部42が設けられている。このようにつまみ部42をキャップ凹部41の内側に設けることによって、つまみ部の容器10外部への出っ張りを抑えることができ、また、軸状のつまみ部に比べてつまみ易く、指からの力が伝わり易いため、キャップ40を持ったり、回したりすることを容易に行うことができる。また、キャップ40は、キャップ蒸気排出口46、3つの外向きL字型の爪部44を有し、図4(a)の調節用凹部38に嵌合する調節用凸部48が1つ設けられている。キャップ蒸気排出口46の形状としては、図5に示すような、卵形の他に、円形、楕円形、扇形、長方形など、様々な形状とすることができる。図5(a)のL字型の爪部44の周方向の長さは、図4(a)の蓋体30の切欠部34aの周方向の長さよりも短く、また、キャップ40の調節用凸部48は、蓋体30の調節用凹部38に嵌合する大きさであればよい。
【0026】
キャップ40の3つの爪部44が蓋体30の3つの切欠部34aに嵌められ、キャップ40が回されることによって、爪部44が環状突部34の下部へスライドし、爪部44と環状突部34が重なり合うことによって、キャップ40は蓋体30に取付けられる。しかも、キャップ40の調節用凸部48が図4(a)の蓋体の5つの調節用凹部38に、カチカチと、段階的に嵌合することにより、キャップ蒸気排出口46と蓋体蒸気排出口36との開口具合を、クリック感をもって、段階的に調節することができる。容器10の場合、キャップ蒸気排出口46と蓋体蒸気排出口36が全く重なっていない全閉状態、1つ乃至5つ重なっている5段階の開口状態の6段階調節ができる。容器10では、単に、各蒸気排出口の開口と閉口とを切替えられるだけであるが、蓋体30の調節用凹部38を増やし、開口、半開口、閉口とを切替えられるようにするといった様々な段階調節ができる仕様にしてもよい。
【0027】
また、図4に示すように、環状突部34の一方の端部、図4(a)の場合、蓋体30の中心から見た環状突部34に対して右側の端部34bが、第2凹部31aの底面まで連続して閉じられている。このため、キャップ40を蓋体30に取付け、キャップ40を回す場合には、図5のキャップ40の爪部44が端部34bにぶつかるまでキャップ40を右方向に回すことが可能であり、また、キャップ40を蓋体30から取外す場合には、爪部44が同じく端部34bにぶつかるまで左方向に回してからキャップを引抜けばよい。すなわち、端部34bを設けることによって、キャップ40を取付けるときには、キャップ40を回すことができる上限を知らせるストッパーとなり、キャップ40を取外すときには、キャップ40を取外すことができる位置を知らせるストッパーとなるため、キャップの操作性を向上させることができる。
【0028】
キャップ40を蓋体30に取付けた状態の断面図を示しているのが図3である。図3に示すように、キャップ30は、キャップ凹部41によってできる下向きの凸部が第三凹部31bに嵌合するように蓋体30に取付けられる。図3に示すような、蓋体蒸気排出口36とキャップ蒸気排出口46とが重なっている場合は、加熱調理時に発生する蒸気は、両蒸気排出口36、46を通じて容器外部に放出される。また、とキャップ蒸気排出口46が全く重なっていない全閉状態、すなわち、図7(a)に示すような、蓋体蒸気排出口36がキャップ40の周辺部で閉じられている状態であっても、L字型の爪部44が、環状突部34に当たるまで、蓋体30に対して上方向に相対移動できるようにしておけば、電子レンジで加熱調理し、容器内部に蒸気が発生したときには、図7(b)の矢印が示すように、蓋体蒸気排出口36を通ってきた蒸気が、L字型の爪部44が環状突部34に当たるまで、キャップ40を押上げ、その際にできるキャップ40と第一凹部31との隙間から蒸気が容器外部に出ることになる。このため、両蒸気排出口36、46が全閉状態であっても、加熱調理時の容器内部の蒸気圧の異常な高まりを抑え、蓋体30やキャップ40が蒸気圧により不用意に外れたり、具材や汁が容器の外に飛び散ることを防ぐことができる。内部の蒸気圧が元に戻れば、キャップ40は降下して、容器内は、再び、密閉状態となる。
【0029】
以上説明したように、本発明によれば、軸を有さないキャップの蓋体への取付構造であるため、キャップが軸を有する容器に比べて容器の破損を防止することができる。また、キャップ凹部の内側にリブ状のつまみ部を設け、第一凹部の底面に複数の調節用凹部と、第一凹部と向かい合うキャップ凹部の周りに調節用凹部と嵌合する少なくとも1つの調節用凸部を設け、また、環状突部の一方の端部が、第二凹部の底面まで連続して閉じられていることにより、キャップが回し易くなり、且つ、キャップの操作性が向上し、キャップの装着、着脱作業及び加熱調理時の蒸気の排出量の調節を簡便に行うことができる。
【符号の説明】
【0030】
10 電子レンジ調理用容器
20 容器本体
24 収納部
30 蓋体
31 第一凹部
31a 第二凹部
31b 第三凹部
34 環状突部
34a 切欠部
34b 端部
36 蓋体蒸気排出口
38 調節用凹部
40 キャップ
41 キャップ凹部
42 つまみ部
44 爪部
46 キャップ蒸気排出口
48 調節用凸部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
収納部を有する容器本体、該容器本体に嵌合され、上部に第一凹部、該第一凹部の内側に第二凹部、及び該第二凹部の中心に第三凹部を具える蓋体、及び前記第一凹部の範囲内に取付けられるキャップを具え、
前記第一凹部は、前記第二凹部の周りに蓋体蒸気排出口を具え、
前記第二凹部の周壁の上部は、少なくとも1つの切欠部を有する環状突部を具え、
前記キャップは、前記第三凹部に嵌合するキャップ凹部を具え、前記蓋体と向かい合う前記キャップ凹部の周りに前記切欠部に対応するL字型の爪部と、前記第一凹部と対応する面にキャップ蒸気排出口を具え、
前記キャップ凹部が前記第三凹部に嵌められるとともに、前記L字型の爪部が前記切欠部に嵌められ、前記キャップが回されることによって該キャップが前記蓋体に取付けられることを特徴とする、
電子レンジ調理用容器。
【請求項2】
前記蓋体蒸気排出口及びキャップ蒸気排出口が複数設けられている、請求項1の電子レンジ調理用容器。
【請求項3】
前記第一凹部の底面に複数の調節用凹部が設けられ、前記第一凹部と向かい合う前記キャップ凹部の周りの面に前記調節用凹部と嵌合する少なくとも1つの調節用凸部が設けられている、請求項1又は2の電子レンジ調理用容器。
【請求項4】
前記キャップが前記蓋体に取付けられている状態で前記L字型の爪部が環状突部に当たるまで、上方向に相対移動が可能である、請求項1から3のいずれかの電子レンジ調理用容器。
【請求項5】
前記キャップ凹部の内側にリブ状のつまみ部が設けられている、請求項1から4のいずれかの電子レンジ調理用容器。
【請求項6】
前記環状突部の一方の端部が、前記第2凹部の底面まで連続して閉じられている、請求項1から5のいずれかの電子レンジ調理用容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−34692(P2013−34692A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−173680(P2011−173680)
【出願日】平成23年8月9日(2011.8.9)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 平成23年6月4日 インターネットアドレス「http://www.didi−nc.com/」「http://www.didi−nc.com/specification/」「http://www.didi−nc.com/howtouse/」に発表
【出願人】(306012846)NEWS CHEF株式会社 (30)
【Fターム(参考)】