説明

電子基板ユニット、周辺ユニットの制御方法、及び撮影装置

【課題】メイン基板の汎用性を向上させて製造コストを低減する。
【解決手段】LCDユニット16内のLCD駆動回路51には、接続ケーブル52の一端が電気的に接続されている。電子基板ユニット60は、システムコントローラ30と、メイン基板61と、接続部62とで構成されている。接続ケーブル52の他端は、接続部62によって、メイン基板61と電気的に接続されている。システムコントローラ30は、LCD駆動回路51内の通信部57によって送信された識別情報を受信する。識別部30cは、この識別情報に基づいてLCDユニット16の種別を識別する。設定部30dは、識別部30cの識別結果に基づいてLCDユニット16の種別に対応する制御プログラム及び制御パラメータを設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器全体を制御する制御回路と、この制御回路が実装され電子機器本体に取り付けられる周辺ユニットが電気的に接続されるメイン基板とで構成される電子基板ユニット、周辺ユニットの制御方法、及びこの電子基板ユニットを備えた撮影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラ等の電子機器では、製造コストを低減するために部品を共通化して部品の単価を下げることが考えられている。このような電子機器として、機器本体に取り付けられる周辺ユニットの種別が異なる場合でも、メイン基板と周辺ユニットとの電気的接続部を共用できるようにして、メイン基板を1種類にすることを可能にした電気基板システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、電子機器が、機器本体とこの機器本体に着脱自在に装着される周辺ユニットとで構成される場合に、機器本体に適合しない周辺ユニットが装着して使用されることを防止することが考えられている。このような電子機器として、レンズユニットがカメラ本体に着脱自在に取り付けられるカメラにおいて、カメラ本体とマッチングしないレンズユニットが取り付けられた場合、カメラ本体に設けられた表示装置に警告を表示するカメラが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2000−151151号公報
【特許文献2】特開2002−287202号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載の電気基板システムでは、周辺ユニットの制御情報(例えば、制御プログラムや制御パラメータ等)が種別毎に異なる場合には、メイン基板を1種類にできないため、製造コストを低減することができないという問題があった。また、上記特許文献2に記載のカメラでは、レンズユニットがカメラ本体に適合するか否かの判断を行っているだけであり、汎用性はないため、同様に、製造コストを低減することができないという問題があった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、メイン基板の汎用性を向上させて製造コストを低減させた電子基板ユニット、制御方法、及びこの電子基板ユニットを備えた撮影装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の電子基板ユニットは、電子機器全体を制御する制御回路と、前記制御回路が実装され、前記電子機器の本体に取り付けられる周辺ユニットが電気的に接続されるメイン基板とで構成される電子基板ユニットであり、前記制御回路は、前記周辺ユニットの種別を示す識別情報を前記周辺ユニットから取得して識別する識別手段と、前記識別手段の識別結果に基づいて前記周辺ユニットの種別に対応する制御情報を設定する設定手段とを備えていることを特徴とするものである。
【0007】
また、前記各周辺ユニットに対応する複数の制御情報が記憶された記憶手段を備え、前記設定手段は、前記識別結果に基づいて、前記記憶手段に記憶された前記複数の制御情報から前記周辺ユニットに対応する制御情報を選択して設定することが好ましい。
【0008】
さらに、前記制御情報を記憶するための記憶手段を備え、前記設定手段は、前記電子機器の製造時に、前記識別情報に対応する前記制御情報を製造ラインに設けられたコンピュータからダウンロードして、前記記憶手段に記憶させても良い。
【0009】
また、前記周辺ユニットは、前記識別情報を前記制御回路に送信する通信手段を備え、前記識別手段は、前記通信手段によって送信された前記識別情報に基づいて前記周辺ユニットの種別を識別することが好ましい。
【0010】
さらに、前記各周辺ユニットは、種別毎に異なる電圧が印加される識別端子を各々備え、前記各周辺ユニットと前記メイン基板とが電気的に接続された場合、前記識別端子から前記電圧に対応する電圧信号が前記制御回路に入力され、前記識別手段は、前記電圧信号に基づいて前記周辺ユニットの種別を識別しても良い。
【0011】
また、前記メイン基板には、前記各周辺ユニットの取り付け領域に対応する位置に配置され、前記各周辺ユニットが前記電子機器の本体に取り付けられた時に電気的に接続されて、前記周辺ユニット毎に異なる電圧信号を前記制御回路に出力する識別端子が設けられ、前記識別手段は、前記電圧信号に基づいて前記周辺ユニットの種別を識別しても良い。
【0012】
さらに、前記周辺ユニットが取り付けられた時に前記周辺ユニットの背面に設けられた金属板と電気的に接続される接地端子を備え、前記識別端子には、所定電圧が印加されており、前記各周辺ユニットが取り付けられた時に、前記金属板を介して前記接地端子と電気的に接続されて接地されることが好ましい。
【0013】
また、前記制御回路は、前記設定手段によって設定された前記制御情報に基づいて、前記周辺ユニット内の駆動回路のスイッチを切り替えて、前記周辺ユニットの種別に対応させることが好ましい。
【0014】
本発明の周辺ユニットの制御方法は、電子機器全体を制御する制御回路が実装されたメイン基板と電気的に接続され、前記電子機器の本体に取り付けられる周辺ユニットの制御方法であり、前記周辺ユニットの種別を示す識別情報を前記周辺ユニットから取得して識別し、この識別結果に基づいて前記周辺ユニットの種別に対応する制御情報を設定し、この制御情報に基づいて前記周辺ユニットを制御することを特徴とするものである。
【0015】
また、本発明の撮影装置は、上記電子基板ユニットと、前記電子基板ユニットと電気的に接続され、電子機器の本体に取り付けられる周辺ユニットとを備えていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、周辺ユニットから識別情報を取得して、周辺ユニットの種別を識別して、周辺ユニットの種別に対応する制御情報を設定するので、複数の周辺ユニットでメイン基板を共用することが可能であり、製造コストを低減することが可能である。
【0017】
各周辺ユニットに対応する複数の制御情報を記憶させておき、識別結果に基づいて、複数の制御情報から周辺ユニットに対応する制御情報を選択して設定するので、周辺ユニットをメイン基板に接続した後に、制御情報を記憶手段に書き込む必要がない。このため、電子機器を効率良く製造することができる。
【0018】
また、電子機器の製造時に、識別情報に対応する制御情報を製造ラインに設けられたコンピュータからダウンロードして記憶手段に記憶させるので、複数の制御情報を記憶させる場合よりも、記憶手段の容量を小さくすることが可能である。
【0019】
さらに、識別手段は、周辺ユニットの通信手段から送信された識別情報に基づいて、周辺ユニットの種別を識別するので、特別な部品をメイン基板に設ける場合と比べてメイン基板の製造コストを低減することができる。
【0020】
また、各周辺ユニットに、種別毎に異なる電圧が印加される識別端子を各々備え、識別手段は、識別端子から出力される電圧信号に基づいて周辺ユニットの種別を識別するので、特別な部品をメイン基板に設ける場合と比べてメイン基板の製造コストを低減することができる。
【0021】
さらに、各周辺ユニットの取り付け領域に対応する位置に配置され、周辺ユニット毎に異なる電圧信号を制御回路に出力する識別端子をメイン基板に設けたので、通信手段を周辺ユニットに設ける場合に比べて、周辺ユニットの製造コストを低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図1に示すデジタルカメラ(撮影装置)10は、カメラ本体11の前面に、スライド操作可能なレンズバリア12を備えている。このレンズバリア12を開放位置にスライドさせることによって、撮影レンズ13、及びストロボ発光部14が前面に露呈される。このレンズバリア12は、電源操作部材を兼用しており、前述の開放位置にスライド操作された時に、カメラ本体11の電源がONとなり、撮影レンズ13及びストロボ発光部14が遮蔽される遮蔽位置に移動された時に、カメラ本体11の電源がOFFとなる。また、カメラ本体11の前面には、ファインダ対物窓15が設けられている。
【0023】
図2に示すように、カメラ本体11の背面には、画像を表示するLCDユニット(周辺ユニット)16と、ファインダ接眼窓17と、複数の操作部材で構成される操作部18とが設けられている。カメラ本体11の上面には、シャッタボタン21が設けられており、側面には、メモリカードスロット22、及び入出力端子23が設けられている。メモリカードスロット22には、画像データが記憶されるメモリカード24が着脱自在に装填される。また、入出力端子23は、例えば、USBケーブルが接続されるUSB端子である。カメラ本体11が、USBケーブルによって外部機器(例えば、パーソナルコンピュータ)と接続されことによって、カメラ本体11と外部機器との間でデータの送受信が可能である。
【0024】
次に、図3を参照して、上記構成のデジタルカメラ10の電気的構成について説明する。デジタルカメラ10は、カメラ本体11の全体を制御する制御回路であるシステムコントローラ30を備えている。このシステムコントローラ30内には、ROM30a、RAM30b、識別部30c、及び設定部30dが設けられている。ROM30aには、カメラ本体11内の各部を制御するための制御プログラムや、各種制御パラメータが記憶されている。また、RAM30bには、作業用データが一時的に記憶される。システムコントローラ30は、これらの制御プログラムや各種制御データに基づいて各部を制御する。
【0025】
識別部30cは、LCDユニット16の種別を示す識別情報をLCDユニット16から取得して識別する。また、設定部30dは、識別部30cの識別結果に基づいてLCDユニットの種別に対応する制御情報として、制御プログラムや制御パラメータ(例えば、画質パラメータ)等を設定する。
【0026】
システムコントローラ30には、操作部18、シャッタボタン21、及びLCDユニット16が接続されている。システムコントローラ30は、これらが操作された時に操作信号を取得し、各操作信号に対応する処理を実行する。さらに、システムコントローラ30は、LCDユニット16を制御して、スルー画、再生画像、及び各種設定画面等を表示させる。
【0027】
撮影レンズ13の背後には、CCDイメージセンサ(以下、単にCCDと称する)31が設けられており、撮影レンズ13を透過した被写体光が、CCD31の受光面に入射する。このCCD31は、CCDドライバ32を介してシステムコントローラ30に接続されている。システムコントローラ30は、CCDドライバ32を制御してCCD31を駆動するための駆動信号を生成させる。CCD31は、この駆動信号によって駆動されて、被写体像を撮像してアナログ信号である撮像信号を出力する。
【0028】
CCD31には、相関二重サンプリング回路(CDS)33が接続されており、撮像信号が入力される。CDS33は、撮像信号のノイズを除去して、この撮像信号をAMP34に出力する。AMP34は、システムコントローラ30によって設定される撮影感度に応じたゲインで撮像信号を増幅した後、撮像信号をA/D変換器35に出力する。
【0029】
A/D変換器35は、撮像信号をアナログ信号からデジタル信号に変換して、画像データとして出力する。このA/D変換器35には、画像入力コントローラ36が接続されており、画像データが画像入力コントローラ36に出力される。画像入力コントローラ36は、データバス37を介してSDRAM38が接続されており、SDRAM38に画像データを記憶させる。なお、SDRAM38には、撮影処理が実行される前に、スルー画用の低解像度の画像データが記憶され、撮影処理時に、スルー画の画像データよりも高解像度の画像データが記憶される。
【0030】
データバス37には、画像入力コントローラ36及びSDRAM38の他に、システムコントローラ30、画像信号処理部39、圧縮伸張処理部40、メディアコントローラ41、及び外部I/F42が接続されている。システムコントローラ30は、データバス37を介してこれらを制御するとともに、相互間でデータの授受が可能である。
【0031】
画像信号処理部39は、画像データがSDRAM38に一時的に記憶されている時に、画像データに対して、ホワイトバランス補正処理や、階調変換処理や、YC変換処理等の各種画像処理を施す。
【0032】
シャッタボタン21が操作される前に、システムコントローラ30は、LCDユニット16を制御して、各種画像処理が施された画像データをスルー画として表示させる。また、シャッタボタン21が操作されて撮影指示を取得すると、システムコントローラ30は、圧縮伸張処理部40を制御して、各種画像処理が施された画像データに対して、JPEG等の圧縮形式にて圧縮処理を施し、さらに、メディアコントローラ41を制御して、圧縮後の画像データをメモリカード24に記録する。
【0033】
また、メモリカード24に記録された画像データを再生する場合、システムコントローラ30は、メディアコントローラ41を制御して、メモリカード24から画像データを読み出させ、さらに、圧縮伸張処理部40を制御して、画像データに対して伸張処理を実行させる。その後、システムコントローラ30は、LCDユニット16を制御して、伸張処理後の画像データを再生画像として表示させる。
【0034】
外部I/F42は、例えば、USB2.0規格のインターフェースであり、前述の入出力端子23と接続されており、カメラ本体11と外部周辺機器(例えば、パーソナルコンピュータ)とがUSBケーブルによって接続された時に、カメラ本体11とパーソナルコンピュータ間の通信を制御する。
【0035】
次に、図4を参照して、LCDユニット16及び電子基板ユニット60について説明する。LCDユニット16は、LCD本体50と、このLCD本体50を駆動するLCD駆動回路51と、接続ケーブル52とを備えている。この接続ケーブル52は、例えば、フレキシブルプリント基板(以下、FPCと称する)であり、一端は、LCD駆動回路51に電気的に接続されている。
【0036】
電子基板ユニット60は、前述のシステムコントローラ30と、メイン基板61と、接続部62とで構成されている。システムコントローラ30は、メイン基板61に実装されており、接続部62もメイン基板61に設けられている。接続部62には、接続ケーブル52の他端が電気的に接続される。この接続部62は、例えば、FPC用のコネクタであり、接続ケーブル52の他端が着脱自在に接続される。なお、FPC用のコネクタを用いずに、FPCを圧着によって接続しても良い。
【0037】
LCD本体50は、液晶パネル53と、この液晶パネルを背面から照明するバックライト54とで構成されている。LCD駆動回路51は、液晶パネルを駆動する液晶駆動部55と、バックライトを駆動するバックライト駆動部56と、通信部57とを備えている。
【0038】
通信部57は、接続ケーブル52を介してシステムコントローラ30との間でシリアル通信を行う。通信部57は、LCDユニット16の種別を識別するための識別情報をシステムコントローラ16へ送信したり、システムコントローラ16から制御信号や画像データ等の情報を受信したりする。
【0039】
次に、図5のフローチャートを参照して、システムコントローラ30の表示制御処理について、2.5型及び3.0型の2種類のインチサイズのLCDユニットを識別する場合を例に説明する。デジタルカメラ10の製造時に、カメラ本体11にLCDユニット16の取り付けが完了した後、デジタルカメラ10の電源が最初にONにされると、LCDユニット16の電源も同時にONにされる。
【0040】
システムコントローラ30は、接続ケーブル52を介して、通信部57からシリアル通信にて識別情報を受信する。この識別情報とは、例えば、メーカ、画面のインチサイズ、画素数、バックライト54を構成するLEDの発光数等の情報である。
【0041】
識別部30cは、識別情報に基づいて、画面サイズが2.5型であるか否かを判定する。2.5型であると判定された場合、設定部30dは、ROM30aに記憶されているLCDユニット用の制御プログラムのうち、2.5型のLCDユニットに対応する制御プログラムを起動させるとともに、制御パラメータの設定を行う。
【0042】
また、2.5型ではないと判定された場合、設定部30dは、3.0型のLCDユニットに対応する制御プログラムを起動させるとともに、同様に、制御パラメータの設定を行う。制御プログラムの起動、及び制御パラメータの設定完了後、システムコントローラ30は、制御プログラム及び制御パラメータに基づいて、LCD駆動回路51を制御して画像を表示させて、表示制御処理を終了する。
【0043】
なお、制御プログラム及び制御パラメータの設定処理は、デジタルカメラ10の製造時に、カメラ本体11の電源が最初にONにされた時にのみ実行されても良いし、カメラ本体11の電源がONにされる度に実行しても良い。また、2種類のLCDユニットのいずれであるかを識別する場合を例に説明したが、これに限るものではなく、3種類以上のLCDユニットを識別しても良い。
【0044】
次に、図6を参照して、電子基板ユニット65について説明する。電子基板ユニット65は、システムコントローラ66と、メイン基板61と、接続部62とで構成されている。メイン基板61及び接続部62は、電子基板ユニット60と同様のものであり、詳しい説明を省略する。
【0045】
システムコントローラ66は、システムコントローラ30と異なり、ROM30aの代わりに、フラッシュメモリ66aを備えて構成されている。このフラッシュメモリ66aは、書き換え可能なメモリであり、ROM30aと同様に、制御プログラムや制御パラメータが記憶されている。その他の構成は、電子基板ユニット60と同様であり、同じ部品には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
【0046】
この電子基板ユニット65では、デジタルカメラ10の製造時に、システムコントローラ65が、LCDユニット16から識別情報を取得した時に、設定部30dが、LCDユニット16に対応するファームウェア(制御プログラム及び制御パラメータを含むソフトウェア)を製造ラインに設けられたコンピュータからダウンロードして、フラッシュメモリ66aに記憶させる。なお、ファームウェアをダウンロードする場合、例えば、USBケーブルを用いて、カメラ本体11とコンピュータとを接続して行えば良い。
【0047】
次に、図7のフローチャートを参照して、システムコントローラ66の表示制御処理について、2.5型及び3.0型の2種類のインチサイズのLCDユニットを識別する場合を例に説明する。デジタルカメラ10の製造時に、カメラ本体11にLCDユニット16の取り付けが完了した後、カメラ本体11とコンピュータとがUSBケーブルによって接続される。その後、デジタルカメラ10の電源が最初にONにされた時に、LCDユニット16の電源が同時にONにされる。
【0048】
電源がONにされた後、システムコントローラ66は、通信部57からLCDユニット16の識別情報をシリアル通信にて取得する。識別部30cは、識別情報に基づいて、画面のインチサイズが2.5型であるか否かを判定する。2.5型であると判定された場合、設定部30dは、外部I/F42を制御して、コンピュータから2.5型用ファームウェアをダウンロードする。
【0049】
また、2.5型でないと判定された場合、設定部30dは、3.0型用のファームウェアをダウンロードする。その後、設定部30dは、ダウンロードされたファームウェアをフラッシュメモリ66aに書き込むとともに、このファームウェアが正しいものであるかをチェックする。
【0050】
ファームウェアのチェックにてNGの場合、識別情報を受信する処理に戻り、同様の処理を繰り返し行う。ファームウェアのチェックがOKであれば、システムコントローラ66は、LCDユニット16を制御して画像を表示させて、表示制御処理を終了する。
【0051】
前述したように、システムコントローラ66内のフラッシュメモリ66aに、各LCDユニットに対応するファームウェアが書き込まれるので、LCDユニットの種別が異なる機種間で、システムコントローラ66が実装されたメイン基板を共用することが可能である。また、フラッシュメモリ66aに、LCDユニット用のファームウェアを複数記憶させておく必要がないので、フラッシュメモリ66aの容量を小さくすることができる。
【0052】
上記実施形態の説明では、システムコントローラが、LCD駆動回路51から識別情報を受信して、識別部30cが識別情報に基づいてLCDユニットの種別を識別する場合について説明を行ったが、これに限るものではなく、端子電圧によってLCDユニットの種別を識別しても良い。以下に、端子電圧によって識別する場合について説明する。
【0053】
次に、図8を参照して、端子電圧によってLCDユニットを識別する場合のLCDユニット70,71の構成について説明する。図8(A)に示すLCDユニット70は、2.5型の23万画素のLCD本体72と、LCD駆動回路73とを備えている。LCD駆動回路73は、LCD駆動回路51と異なり、識別端子76aを有している。この識別端子76aは、接続ケーブル52の他端がメイン基板61に接続された時に、例えば、3.3Vの電圧が印加される。この識別端子76aは、接続ケーブル52の他端がメイン基板60に接続された時に、システムコントローラ30と導通する。
【0054】
また、図8(B)に示すLCDユニット71は、3.0型の23万画素のLCD本体74と、LCD駆動回路75とを備えている。LCD駆動回路75は、LCD駆動回路51と異なり、識別端子76bを有している。この識別端子76bは、LCDユニット71がカメラ本体11に取り付けられた時に接地される。この識別端子76bは、接続ケーブル52の他端がメイン基板60に接続された時に、システムコントローラ30と導通する。
【0055】
LCDユニット71がカメラ本体11に取り付けられ、メイン基板61に接続された時に、システムコントローラ30には、識別端子76aから識別情報としてHi信号が入力される。なお、識別端子76aには、接続ケーブル52での損失を考慮して、3.3Vの電圧が印加されており、システムコントローラ30に入力されるHi信号は、約3.0Vの電圧信号となる。
【0056】
また、同様に、LCDユニット71がカメラ本体11に取り付けられ、メイン基板61に接続された時に、システムコントローラ30には、識別端子76bから識別情報としてLow信号(0V)が入力される。なお、図8において、図面を簡略化するために、液晶駆動部55及びバックライト駆動部56の図示を省略しているが、LCD駆動回路73,75には、LCD駆動回路51と同様に、これらが設けられている。
【0057】
次に、図9のフローチャートを参照して、識別端子からの入力信号に基づいてLCDユニットを識別する場合の表示制御処理について説明する。なお、2.5型及び3.0型の2種類のインチサイズのLCDユニットを識別する場合を例に説明する。デジタルカメラ10の電源がONにされて、さらに、LCDユニット70またはLCDユニット71の電源が同時にONにされと、識別部30cは、識別端子からの入力信号がHi信号であるか否かを判定する。
【0058】
入力信号がHi信号の場合、システムコントローラ30は、ROM30aに記憶されているLCDユニット用の制御プログラムのうち、2.5型のLCDユニットに対応する制御プログラムを起動させるとともに、制御パラメータの設定を行う。また、入力信号がHi信号ではない場合(Low信号の場合)、システムコントローラ30は、3.0型のLCDユニットに対応する制御プログラムを起動させるとともに、制御パラメータの設定を行う。
【0059】
制御プログラムの起動、及び制御パラメータの設定完了後、システムコントローラ30は、制御プログラム及び制御パラメータに基づいて、LCD駆動回路73またはLCD駆動回路75を制御して画像を表示させて、表示制御処理を終了する。
【0060】
次に、図10を参照して、電子基板ユニット80について説明する。電子基板ユニット80は、システムコントローラ30と、メイン基板81と、接地端子82,83,84と、識別端子91,92とを備えて構成されている。メイン基板81には、システムコントローラ30が実装されており、メイン基板61と同様に、接続部62が設けられている。
【0061】
LCDユニットは、背面側の少なくとも一部が金属板によって覆われている。接地端子82は、3.0型のLCDユニットがメイン基板81に取り付けられた時に金属板と接触して導通し、接地端子83は、2.5型のLCDユニットが取り付けられた時に、同様に導通し、さらに、接地端子84は、1.5型のLCDユニットが取り付けられた時に、同様に導通する。なお、接地端子を3つ設ける場合を例に説明したが、これに限るものではなく、LCDユニットの背面全体が金属板で覆われている場合には接地端子は1つでも良い。
【0062】
二点鎖線で示す領域A1は、3.0インチのLCDユニットの取り付け領域、点線で示す領域A2は、2.5インチのLCDユニットの取り付け領域、一点鎖線で示す領域A3は、1.5インチのLCDユニットの取り付け範囲をそれぞれ示している。
【0063】
識別端子91は、領域A1よりも内側、且つ領域A2よりも外側に配置されている。このため、3.0型のLCDユニットが取り付けられた時にのみ、識別端子91が金属板と接触して導通する。また、識別端子92は、領域A2よりも内側、且つ領域A3よりも外側に配置されている。このため、3.0型及び2.5型のLCDユニットが取り付けられた時に、識別端子92が金属板と接触して導通する。
【0064】
また、これらの識別端子91,92は、電源によって3.3Vの電圧が印加されており、各々がシステムコントローラ30と電気的に接続されている。このため、3.0型のLCDユニットが取り付けられた場合、識別端子91,92が、金属板と接触して導通するので、これらの識別端子91,92は、金属板を介して接地端子82と接続されて電圧が0Vとなる。このため、システムコントローラ30には、これらの識別端子91,92の各々からLow信号が入力される。
【0065】
また、2.5型のLCDユニットが取り付けられた場合、端子92のみが金属板と接触して導通するので、識別端子92が金属板を介して接地端子83と接続されて、識別端子92のみが0Vとなり、識別端子91の電圧は、3.3Vとなる。このため、システムコントローラ30には、識別端子91からHi信号が入力され、識別端子92からLow信号が入力される。
【0066】
さらに、1.5インチのLCDユニットが取り付けられた場合、識別端子91,92のいずれも金属板と接触しないので、識別端子91,92の電圧は、共に3.3Vのままとなる。このため、システムコントローラ30には、識別端子91,92の各々からHi信号が入力される。
【0067】
前述したように、2つの識別端子91,92を設けることによって、システムコントローラ30は、識別端子91,92からの入力信号に基づいて、最大3種類のLCDユニットを識別することが可能である。例えば、2種類のLCDユニットを識別する場合は下表1、3種類のLCDユニットを識別する場合は下表2のような入力信号の組み合わせによって、LCDユニットの種別を識別する。
【0068】
なお、下表1は、端子91からの入力信号のみで、2.5インチ及び3.0インチのLCDユニットの2種類を識別するための対応表であり、下表2は、端子91,92からの2つの入力信号によって、1.5インチ、2.5インチ、及び3.0インチの3種類を識別するための対応表である。
【0069】
【表1】

【0070】
【表2】

【0071】
次に、上記構成の電子基板ユニット80によって、2.5インチ及び3.0インチの2種類を識別する場合の表示制御処理について説明する。この場合、システムコントローラ30は、識別端子91からの入力信号のみに基づいて識別を行う。つまり、識別端子91からHi信号が入力された場合、2.5型のLCDユニットであると判定し、Low信号が入力された場合、3.0型のLCDユニットであると判定する。なお、その他の処理は、前述の図9のフローチャートと同様であるので、詳しい説明を省略する。
【0072】
次に、図11のフローチャートを参照して、1.5インチ、2.5インチ、及び3.0インチの3種類を識別する場合について説明する。デジタルカメラ10の電源がONにされて、さらに、LCDユニット16の電源が同時にONにされと、識別部30cは、識別端子91からの入力信号がHi信号であるか否かを判定する。
【0073】
識別端子91からの入力信号がHi信号ではない(Low信号である)と判定された場合、設定部30dは、ROM30aに記憶されているLCDユニット用の制御プログラムのうち、3.0型のLCDユニットに対応する制御プログラムを起動させるとともに、制御パラメータの設定を行う。
【0074】
また、識別端子91からの入力信号がHi信号であると判定された場合、識別部30cは、識別端子92からの入力信号がHi信号であるか否かを判定する。識別端子92からの入力信号がHi信号であると判定された場合、設定部30dは、1.5型のLCDユニットに対応する制御プログラムの起動、及び制御パラメータの設定を行う。
【0075】
また、識別端子92からの入力信号がHi信号ではない(Low信号である)と判定された場合、設定部30dは、2.5インチのLCDユニットに対応する制御プログラムの起動、及び制御パラメータの設定を行う。
【0076】
制御プログラムの起動、及び制御パラメータの設定完了後、システムコントローラ30は、制御プログラム及び制御パラメータに基づいて、LCD駆動回路51を制御して画像を表示させて、表示制御処理を終了する。
【0077】
上記実施形態では、LCDユニットに対応する制御プログラム及び制御パラメータを設定する場合を例に説明したが、これに限るものではなく、制御プログラム及び制御パラメータを設定するとともに、LCDユニットの種別に応じて、バックライト54を構成するLEDの電流を制御しても良い。以下に、この場合について説明する。
【0078】
最初に、図12を参照して、バックライト駆動部56の構成を説明する。バックライト駆動部56は、BL電源昇圧IC95と、2つのスイッチSW1,SW2と、抵抗R1,R2とで構成されている。
【0079】
バックライト54は、3個のLED54a〜54cが直列に接続されて構成されている。なお、LEDの個数は適宜変更可能であり、さらに、直列に接続されたLEDを複数列設けて、これらを並列に接続しても良い。
【0080】
BL電源昇圧IC95は、例えば、DC/DCコンバータであり、カメラ本体11内のバッテリ(図示せず)から給電されて、直流電圧を所定の電圧に変換して、3個のLED54a〜54cの両端に印加する。
【0081】
また、2つのスイッチSW1,SW2は、LED54cの負極に並列に接続されている。スイッチSW1には、抵抗R1が直列に接続されており、この抵抗R1の他端は接地されている。また、スイッチSW2も同様に、抵抗R2が直列に接続されており、この抵抗R2の他端は接地されている。また、抵抗R1,R2は、LED54a〜54cの明るさを変更できるように、異なる抵抗値に設定されている。
【0082】
システムコントローラ30は、2つのスイッチSW1,SW2のON/OFFを制御することによって、3個のLED54a〜54cに印加される電圧を変化させて、LED54a〜54cに流れる電流を変更する。これにより、LED54a〜54cの輝度を調節可能である。なお、上記説明において、2つのスイッチSW1,SW2を設ける場合を例に説明を行ったが、これに限るものではなく、スイッチを1つだけ設けて、分圧抵抗値によって、LED54a〜54cに流れる電流を制御しても良い。
【0083】
次に、LCDユニットの種別に基づいて、制御プログラムの起動、及び制御パラメータの設定とともに、バックライト54の輝度を調節する場合について説明する。この場合、図13に示すように、前述のバックライト駆動部56と、電子基板ユニット80とを組み合わせて、識別端子91,92と、バックライト駆動部56とを接続する。なお、その他の構成は、前述のバックライト駆動部56及び電子基板ユニット80と同様であり、同じ部品には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
【0084】
識別部30cによって、2.5型のLCDユニットであると識別された場合、システムコントローラ30は、スイッチSW1のみをONにして、抵抗R1が選択される。また、3.0型のLCDユニットであると識別された場合、システムコントローラ30は、スイッチSW2のみをONにして、抵抗R2が選択される。また、前述したように、抵抗R1,R2の抵抗値は、R1>R2であり、2.5型よりも3.0型のLCDユニットの方が、3個のLED54a〜54cに流れる電流が大きくなって輝度が高くなる。
【0085】
次に、図14のフローチャートを参照して、LCDユニットの種別に基づいてバックライト54の輝度を調節する場合の表示制御処理について説明する。デジタルカメラ10の電源がONにされて、LCDユニット16の電源がONにされと、識別部30cは、識別端子91からの入力信号がHi信号であるか否かを判定する。
【0086】
入力信号がHi信号の場合、設定部30dは、2.5型のLCDユニットに対応する制御プログラムを起動させるとともに、制御パラメータの設定を行う。さらに、システムコントローラ30は、スイッチSW1のみをONにして、バックライトの輝度を調節する。
【0087】
また、入力信号がHi信号ではない場合(Low信号の場合)、設定部30dは、3.0型のLCDユニットに対応する制御プログラムを起動させるとともに、制御パラメータの設定を行う。さらに、システムコントローラ30は、スイッチSW2のみをONにして、バックライトの輝度を調節する。
【0088】
制御プログラムの起動、制御パラメータの設定、及びバックライトの輝度調節の完了後、システムコントローラ30は、制御プログラム及び制御パラメータに基づいて、LCD駆動回路51を制御して画像を表示させて、表示制御処理を終了する。
【0089】
なお、上記実施形態において、システムコントローラ内に、識別部及び設定部を設ける場合を例に説明したが、これに限るものではなく、識別部及び設定部をシステムコントローラの外部に設けても良いし、システムコントローラが、識別処理及び設定処理をプログラムによって実行しても良い。
【0090】
また、上記実施形態において、周辺ユニットとしてLCDユニットを例に説明を行ったが、これに限るものではなく、例えば、レンズユニットや、撮像ユニットや、ストロボユニット等でも良い。これらの場合も、システムコントローラが、各々の種別を識別して、各種別に対応する制御プログラム及び制御データに基づいて制御すれば良い。
【0091】
さらに、上記実施形態において、本発明をデジタルカメラに適用した場合を例に説明したが、これに限るものではなく、メイン基板及び周辺ユニットを備えた電子機器であれば、本発明を適用可能であり、例えば、携帯電話や監視カメラ等に本発明を適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】デジタルカメラの前面側の構成を示す斜視図である。
【図2】デジタルカメラの背面側の構成を示す斜視図である。
【図3】デジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図4】電子基板ユニット及びLCDユニットの構成を示すブロック図である。
【図5】システムコントローラの表示制御処理を説明するフローチャートである。
【図6】電子基板ユニットの構成を示すブロック図であり、ROMの代わりにフラッシュメモリを設けた場合を示している。
【図7】システムコントローラの表示制御処理を説明するフローチャートであり、LCDユニットに対応するファームウェアをフラッシュメモリに書き込む場合を示している。
【図8】LCDユニットの構成を示すブロック図であり、LCD駆動回路に識別端子を設けた場合を示している。
【図9】システムコントローラの表示制御処理を説明するフローチャートであり、LCD駆動回路の識別端子からの入力信号に基づいて識別する場合を示している。
【図10】電子基板ユニットの構成を示すブロック図であり、識別端子をメイン基板に設けた場合を示している。
【図11】システムコントローラの表示制御処理を説明するフローチャートであり、メイン基板の識別端子からの入力信号に基づいて識別する場合を示している。
【図12】バックライト駆動部の構成を示すブロック図である。
【図13】識別端子をメイン基板に設けてバックライトの輝度を調節する場合の構成を示すブロック図である。
【図14】システムコントローラの表示制御処理を説明するフローチャートであり、バックライトの輝度を調節する場合を示している。
【符号の説明】
【0093】
10 デジタルカメラ
11 カメラ本体
16,70,71 LCDユニット
30,66 システムコントローラ
30a ROM
30c 識別部
30d 設定部
51,73,75 LCD駆動回路
52 接続ケーブル
54 バックライト
56 バックライト駆動部
57 通信部
60,65,80 電子基板ユニット
61,81 メイン基板
62 接続部
66a フラッシュメモリ
76a,76b,91,92 識別端子
82〜84 接地端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器全体を制御する制御回路と、前記制御回路が実装され、前記電子機器の本体に取り付けられる周辺ユニットが電気的に接続されるメイン基板とで構成される電子基板ユニットにおいて、
前記制御回路は、前記周辺ユニットの種別を示す識別情報を前記周辺ユニットから取得して識別する識別手段と、
前記識別手段の識別結果に基づいて前記周辺ユニットの種別に対応する制御情報を設定する設定手段とを備えていることを特徴とする電子基板ユニット。
【請求項2】
前記各周辺ユニットに対応する複数の制御情報が記憶された記憶手段を備え、前記設定手段は、前記識別結果に基づいて、前記記憶手段に記憶された前記複数の制御情報から前記周辺ユニットに対応する制御情報を選択して設定することを特徴とする請求項1に記載の電子基板ユニット。
【請求項3】
前記制御情報を記憶するための記憶手段を備え、前記設定手段は、前記電子機器の製造時に、前記識別情報に対応する前記制御情報を製造ラインに設けられたコンピュータからダウンロードして、前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1に記載の電子基板ユニット。
【請求項4】
前記周辺ユニットは、前記識別情報を前記制御回路に送信する通信手段を備え、前記識別手段は、前記通信手段によって送信された前記識別情報に基づいて前記周辺ユニットの種別を識別することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電子基板ユニット。
【請求項5】
前記各周辺ユニットは、種別毎に異なる電圧が印加される識別端子を各々備え、前記各周辺ユニットと前記メイン基板とが電気的に接続された場合、前記識別端子から前記電圧に対応する電圧信号が前記制御回路に入力され、前記識別手段は、前記電圧信号に基づいて前記周辺ユニットの種別を識別することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電子基板ユニット。
【請求項6】
前記メイン基板には、前記各周辺ユニットの取り付け領域に対応する位置に配置され、前記各周辺ユニットが前記電子機器の本体に取り付けられた時に電気的に接続されて、前記周辺ユニット毎に異なる電圧信号を前記制御回路に出力する識別端子が設けられ、
前記識別手段は、前記電圧信号に基づいて前記周辺ユニットの種別を識別することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電子基板ユニット。
【請求項7】
前記周辺ユニットが取り付けられた時に前記周辺ユニットの背面に設けられた金属板と電気的に接続される接地端子を備え、前記識別端子には、所定電圧が印加されており、前記各周辺ユニットが取り付けられた時に、前記金属板を介して前記接地端子と電気的に接続されて接地されることを特徴とする請求項6に記載の電子基板ユニット。
【請求項8】
前記制御回路は、前記設定手段によって設定された前記制御情報に基づいて、前記周辺ユニット内の駆動回路のスイッチを切り替えて、前記周辺ユニットの種別に対応させることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の電子基板ユニット。
【請求項9】
電子機器全体を制御する制御回路が実装されたメイン基板と電気的に接続され、前記電子機器の本体に取り付けられる周辺ユニットの制御方法において、
前記周辺ユニットの種別を示す識別情報を前記周辺ユニットから取得して識別し、この識別結果に基づいて前記周辺ユニットの種別に対応する制御情報を設定し、この制御情報に基づいて前記周辺ユニットを制御することを特徴とする周辺ユニットの制御方法。
【請求項10】
請求項1ないし8のいずれか1項に記載の電子基板ユニットと、前記電子基板ユニットと電気的に接続され、電子機器の本体に取り付けられる周辺ユニットとを備えていることを特徴とする撮影装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−244114(P2008−244114A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−82086(P2007−82086)
【出願日】平成19年3月27日(2007.3.27)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】