説明

電子楽器

【課題】楽音に関する選択肢を選択することをより容易にすること。
【解決手段】選択部26は、複数表示名称を表示装置に表示してその複数表示名称のうちから名称選択操作に基づいて1つの選択名称を選択する。演奏部27は、その複数表示名称を複数選択肢に対応付ける表示名称テーブルを参照して、その選択名称に対応する対応選択肢に対応する楽音を演奏操作に応答して出力する。命名部24は、入力装置を介して入力された新名称をその複数表示名称が含むように、かつ、その複数選択肢から選択肢選択操作に基づいて選択された新名称選択肢にその新名称が対応するように、その表示名称テーブルを更新する。このような電子楽器によれば、ユーザは、所望の選択肢に所望の名称を対応付けることができ、初期的に設定された名称がわかりにくい場合であっても、その複数の選択肢のうちから所望の選択肢をより容易に選択することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子楽器に関し、特に、複数の選択肢から選択された選択肢に対応する楽音を出力するときに利用される電子楽器に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の音色の楽音を出力することができる電子楽器が知られている。その電子楽器は、その複数の音色からユーザの操作により1つの音色を選択し、鍵盤の打鍵に応答して、その選択された音色の楽音を出力する。
【0003】
図9は、その複数の音色のうちから1つの音色を選択するときに表示される画面を示している。その画面101は、複数のアイコン102−1〜102−10が記載されている。複数のアイコン102−1〜102−10は、複数の音色を識別する名称が記載される矩形に形成されている。その名称は、「コンサートグランドピアノ」と「クラシックEピアノ」と「スタジオグランドピアノ」と「モダンEピアノ」と「モダンピアノ」と「モダンEピアノ2」と「エレクトリックグランドピアノ」と「60’sEピアノ」と「オクターブピアノ」と「トレモロピアノ」とを含んでいる。アイコン102−1は、コンサートグランドピアノを示している。アイコン102−2は、クラシックEピアノを示している。アイコン102−3は、スタジオグランドピアノを示している。アイコン102−4は、モダンEピアノを示している。アイコン102−5は、モダンピアノを示している。アイコン102−6は、モダンEピアノ2を示している。アイコン102−7は、エレクトリックグランドピアノを示している。アイコン102−8は、60’sEピアノを示している。アイコン102−9は、オクターブピアノを示している。アイコン102−10は、トレモロピアノを示している。
【0004】
その電子楽器は、このような画面が表示されている場合で、入力装置を介して入力された情報に基づいてアイコン102−1〜102−10のうちの1つのアイコンが選択されたときに、その選択されたアイコンが示す音色を選択する。その電子楽器は、鍵盤のいずれかの鍵が打鍵されることに応答して、その選択された音色の楽音を出力する。
【0005】
このような音色の名称は、メーカにより命名されている。このとき、ユーザは、その名称を見ても、その音色がどのような音色であるか直感で感じとることができないことがある。このため、ユーザは、所望の音色を探すときに、過去に選択したことがある音色を探す場合であっても、手間がかかることがある。演奏により出力される楽音の音色を選択することをより容易にすることが望まれている。
【0006】
特開平06−332444号公報には、電子楽器の使用者が理解し易い用語にメッセージ等修正・選択表示できるとともに、該メモリの管理業務を簡単にできる電子楽器の表示装置が開示されている。その電子楽器の表示装置は、所定の情報を表示する表示手段と、該表示手段で表示すべき所定の情報に対応した表示情報が記憶された記憶手段と、表示に用いる用語を修正設定可能な設定手段と、該設定手段で設定された用語に応じて、前記記憶手段から表示情報を読み出し、ユーザの設定した表示情報を前記表示手段に表示せしめる制御手段とを具備したことを特徴としている。
【0007】
【特許文献1】特開平06−332444号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、演奏により出力される楽音に関する複数の選択肢のうちから所望の選択肢を選択することをより容易にする電子楽器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以下に、発明を実施するための最良の形態・実施例で使用される符号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を記載する。この符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための最良の形態・実施例の記載との対応を明らかにするために付加されたものであり、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0010】
本発明による電子楽器(1)は、選択部(26)と演奏部(27)と命名部(24)とを備えている。選択部(26)は、複数表示名称(43)を表示装置(8)に表示して複数表示名称(43)のうちから名称選択操作に基づいて1つの選択名称を選択する。演奏部(27)は、複数表示名称(43)を複数選択肢(45)に対応付ける表示名称テーブル(41)を参照して、複数選択肢(45)のうちのその選択名称に対応する対応選択肢に対応する楽音を演奏操作に応答して出力する。命名部(24)は、入力装置(7)を介して入力された新名称を複数表示名称(43)が含んでいるように、かつ、複数選択肢(45)から選択肢選択操作に基づいて選択された新名称選択肢にその新名称が対応するように、表示名称テーブル(41)を更新する。このような電子楽器(1)によれば、ユーザは、所望の選択肢に所望の名称を対応付けることができ、初期的に設定された名称がわかりにくい場合であっても、その複数の選択肢のうちから所望の選択肢をより容易に選択することができる。
【0011】
本発明による電子楽器(1)は、複数表示名称(43)のうちの第1選択動作に基づいて選択された変更表示名称が複数選択肢(45)のうちの第2選択動作に基づいて選択された変更選択肢に対応するように、表示名称テーブル(41)を更新する変更部(25)をさらに備えている。このような電子楽器(1)によれば、ユーザは、複数選択肢(45)のうちからその新名称により相応しい選択肢を発見したときに、その発見された選択肢にその新名称をより容易に命名し直すことができる。
【0012】
表示名称テーブル(41)は、複数表示名称(43)を複数順位(44)にさらに対応付けている。選択部(26)は、複数表示名称(43)の各々が表示される位置の順位が複数順位(44)のうちのその各々に対応する順位に等しくなるように、複数表示名称(43)を表示している。命名部(24)は、さらに、複数順位(44)のうちのその新名称に対応する順位が最初になるように、表示名称テーブル(41)を更新する。このような電子楽器(1)によれば、ユーザは、その複数の選択肢のうちの新名称を命名した選択肢をより容易に選択することができる。
【0013】
選択部(26)は、複数表示名称(43)のうちの第1表示名称が選択される頻度が複数表示名称(43)のうちの第2表示名称が選択される頻度より高いときに、複数順位(44)のうちのその第1表示名称に対応する順位が複数順位(44)のうちのその第2表示名称に対応する順位より早くなるように、表示名称テーブル(41)を更新する。このような電子楽器(1)によれば、ユーザは、使用頻度が高い選択肢をより容易に選択することができる。
【0014】
変更部(25)は、複数表示名称(43)のうちの消去動作に基づいて選択された消去表示名称を複数表示名称(43)が含まないように、表示名称テーブル(41)を更新する。このとき、電子楽器(1)は、複数表示名称(43)が表示される表示面に表示される情報量を低減することができ、その表示面を見やすくすることができる。
【0015】
選択部(26)は、複数表示名称(43)のうちの1つの表示名称が複数選択肢(45)のうちのその1つの表示名称に対応する選択肢に初期的に設定されたデフォルト名称であるときに第1表示形式でその1つの表示名称を表示し、その1つの表示名称がそのデフォルト名称と異なるときにその第1表示形式と異なる第2表示形式でその1つの表示名称を表示している。このような電子楽器(1)によれば、ユーザは、複数表示名称(43)の各々がユーザにより命名された名称であるか初期的に設定された名称であるかを判別しやすく、所望の選択肢をより容易に選択することができる。
【0016】
選択部(26)は、その複数表示名称(43)のうちの1つの表示名称が表示される領域の近傍に、複数選択肢(45)のうちのその1つの表示名称に対応する選択肢に初期的に設定されたデフォルト名称をさらに表示している。このような電子楽器(1)によれば、ユーザは、新規に命名された新名称に対応する選択肢のデフォルト名称を確認することができ、所望の選択肢をより容易に選択することができる。
【0017】
表示名称テーブル(41)は、複数ユーザを複数表示名称(43)にさらに対応付けている。選択部(26)は、ユーザ選択操作に基づいてその複数ユーザのうちから1つのユーザを選択し、(その複数ユーザのうちの選択されたユーザを除くユーザに対応する複数の表示名称を表示しないで、)複数表示名称(43)のうちのそのユーザに対応する複数の表示名称を表示してその複数の表示名称のうちからその名称選択操作に基づいてその選択名称を選択する。このような電子楽器(1)によれば、複数のユーザが互いに異なる複数の選択肢に同一の新名称を命名することができる。すなわち、このような電子楽器(1)によれば、複数のユーザが独立に新名称を命名することができ、複数のユーザが所望の選択肢をより容易に選択することができる。
【0018】
複数選択肢(45)のうちの1つの選択肢は、複数表示名称(43)のうちの複数の名称に対応する。このような電子楽器(1)によれば、ユーザは、1つの選択肢に互いに異なる複数の新名称を命名することができ、所望の選択肢をより容易に選択することができる。
【0019】
複数選択肢(45)は、それぞれ、互いに異なる複数音色を示している。演奏部(27)は、その複数音色のうちのその選択肢が示している音色の楽音を出力する。
【0020】
本発明による項目選択プログラムは、複数表示名称(43)を表示装置(8)に表示して複数表示名称(43)のうちから名称選択操作に基づいて1つの選択名称を選択するステップと、複数表示名称(43)を複数選択肢(45)に対応付ける表示名称テーブル(41)を参照して、複数選択肢(45)のうちのその選択名称に対応する対応選択肢に対応する楽音を出力するステップと、入力装置(7)を介して入力された新名称を複数表示名称(43)が含んでいるように、かつ、複数選択肢(45)から選択肢選択操作に基づいて選択された新名称選択肢にその新名称が対応するように、表示名称テーブル(41)を更新するステップとを備えている項目選択方法をコンピュータに実行させる。このような項目選択プログラムによれば、ユーザは、所望の選択肢に所望の名称を対応付けることができ、初期的に設定された名称がわかりにくい場合であっても、その複数の選択肢のうちから所望の選択肢をより容易に選択することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明による電子楽器および項目選択方法によれば、ユーザは、所望の選択肢に所望の名称を対応付けることができ、初期的に設定された名称がわかりにくい場合であっても、その複数の選択肢のうちから所望の選択肢をより容易に選択することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図面を参照して、本発明による電子楽器の実施の形態を記載する。その電子楽器1は、図1に示されているように、バス2を介して複数の電気回路が互いに双方向に情報を伝送することができるように接続されている。その複数の電気回路は、CPU3とROM5とRAM6とパネル7と表示装置8と鍵盤10と楽音発生部11とを含んでいる。
【0023】
CPU3は、電子楽器1にインストールされるコンピュータプログラムを実行して、ROM5とRAM6とパネル7と表示装置8と鍵盤10と楽音発生部11とを制御する。ROM5は、そのコンピュータプログラムを記録している、RAM6は、CPU3により生成される情報を一時的に記録する。
【0024】
パネル7は、ユーザに操作されることにより情報を生成し、その情報をCPU3に出力する。表示装置8は、たとえば、液晶ディスプレイから形成され、CPU3により生成される画像を表示する。鍵盤10は、演奏に用いられる複数の鍵を備えている。その複数の鍵は、複数の白鍵と複数の黒鍵とから形成され、それぞれ、互いに異なる複数の音高に対応している。鍵盤10は、その複数の鍵のうちの打鍵された鍵を識別する情報とその打鍵強度とを示す情報をCPU3に出力する。
【0025】
楽音発生部11は、波形ROM12とデジタルアナログ変換器14とアンプ15とスピーカ16とを備えている。波形ROM12は、複数の波形を記録している。その複数の波形は、電子楽器1が放音することができる複数の音色に対応している。その波形は、それぞれ、電子楽器1から発音される楽音の波形(すなわち、時間とともに変化する量)を示している。楽音発生部11は、CPU3により指定される音高と音色とに基づいて、電子楽器1から放音される楽音を示すデジタル楽音信号を生成する。すなわち、楽音発生部11は、波形メモリ12からその音色の波形を読み出す。楽音発生部11は、さらに、その波形とその音高とに基づいて、その楽音の波形を示すデジタル楽音信号を算出する。
【0026】
デジタルアナログ変換器14は、楽音発生部11により生成されたデジタル楽音信号をアナログ楽音信号に変換する。アンプ15は、D/A変換器14により生成されたアナログ楽音信号をスピーカ16で発生させるために増幅する。スピーカ16は、1個ないし複数個から形成され、アンプ15により増幅されたアナログ楽音信号を可聴信号に変換して放音する。
【0027】
図2は、電子楽器1にインストールされるコンピュータプログラムを示している。そのコンピュータプログラムは、デフォルト名称データベース21と表示名称データベース22と頻度データベース23と命名部24と変更部25と選択部26と演奏部27とを含んでいる。
【0028】
デフォルト名称データベース21は、コンピュータプログラムにより参照可能にデフォルト名称テーブルをROM6に記録する。表示名称データベース22は、コンピュータプログラムにより参照可能に表示名称テーブルをRAM6に記録する。頻度データベース23は、コンピュータプログラムにより参照可能に頻度テーブルをRAM6に記録する。
【0029】
命名部24は、パネル7を介して入力された情報に基づいて、電子楽器1が放音することができる複数の音色のうちから1つの音色を選択する。命名部24は、さらに、パネル7を介して入力された新名称を取得する。命名部24は、さらに、その選択された音色と新名称とに基づいて、表示名称データベース22により記録される表示名称テーブルを更新する。
【0030】
変更部25は、パネル7を介して入力された情報に基づいて、音色を選択するときに表示される複数の名称のうちから1つの表示名称を選択する。変更部25は、さらに、パネル7を介して入力された情報に基づいて、複数の音色のうちから1つの音色を選択する。変更部25は、さらに、その選択された表示名称とその選択された音色とに基づいて、表示名称データベース22により記録される表示名称テーブルを更新する。
【0031】
選択部26は、表示名称データベース22により記録された表示名称テーブルを参照して、複数の表示名称を表示装置8に表示する。選択部26は、さらに、パネル7を介して入力された情報に基づいて、その複数の名称のうちから1つの表示名称を選択する。選択部26は、さらに、その選択された表示名称に基づいて電子楽器1が放音することができる複数の音色のうちから1つの音色を選択する。
【0032】
演奏部27は、鍵盤10のうちのいずれかの鍵が打鍵されることに応答して、その打鍵された鍵に対応する音高の楽音であり、かつ、選択部26により選択された音色の楽音を出力する。
【0033】
図3は、デフォルト名称データベース21により記録されるデフォルト名称テーブルを示している。そのデフォルト名称テーブル31は、音色ID集合32をデフォルト名称集合33に対応付けている。すなわち、音色ID集合32の任意の要素は、デフォルト名称集合33の1つの要素に対応している。音色ID集合32の要素は、電子楽器1から出力される楽音に設定される複数の音色を識別する音色IDを示している。デフォルト名称集合33の要素は、電子楽器1から出力されることができる楽音の音色に予め設定されているデフォルト名称の1つを示している。
【0034】
図4は、頻度データベース23により記録される頻度テーブルを示している。その頻度テーブル35は、音色ID集合36を使用頻度集合37に対応付けている。すなわち、音色ID集合36の任意の要素は、使用頻度集合37の1つの要素に対応している。音色ID集合36の要素は、電子楽器1から出力される楽音に設定される複数の音色を識別する音色IDを示している。使用頻度集合37の要素は、所定の期間でその複数の音色が設定された頻度を示している。
【0035】
このとき、選択部26は、複数の音色のうちから1つの音色を選択したときに、所定の期間でその選択された音色が設定された頻度を算出し、その選択された音色がその算出された頻度に対応するように、頻度テーブル35を更新する。
【0036】
図5は、表示名称データベース22により記録される表示名称テーブルを示している。その表示名称テーブル41は、ユーザ名集合42と表示名称集合43とを順番44と音色ID集合45とに対応付けている。すなわち、ユーザ名集合42の任意の要素と表示名称集合43の任意の要素との組は、順番44の1つの要素に対応し、音色ID集合45の1つの要素に対応している。ユーザ名集合42の要素は、ユーザを識別し、そのユーザを識別する文字列を示している。表示名称集合43の要素は、音色を識別する複数の表示名称を示している。その表示名称は、その音色のデフォルト名称を示し、または、ユーザによりパネル7を介して入力された文字列を示している。順番44の要素は、表示名称の各々が表示される位置の順位を示し、自然数のうちのいずれかを示している。音色ID集合45の要素は、電子楽器1から出力される楽音に設定される複数の音色を識別する音色IDを示している。
【0037】
すなわち、選択部26は、電子楽器1が起動されると、ユーザにユーザ名を入力することを促す画面を表示装置8に表示して、パネル7を介して入力されたユーザ名を取得する。選択部26は、表示名称テーブル41を参照して、表示名称集合43のうちのその取得したユーザ名に対応する複数の表示名称を抽出し、その抽出された複数の表示名称を表示装置8に表示する。選択部26は、さらに、パネル7を介して入力された情報に基づいて、その複数の名称のうちから1つの表示名称を選択し、音色ID集合45のうちからその選択された表示名称に対応する音色を選択する。
【0038】
命名部24は、音色に新名称を命名するための操作がされたときに、デフォルト名称テーブル31を参照して、デフォルト名称集合33が示す複数のデフォルト名称を表示装置8に表示する。命名部24は、さらに、パネル7を介して入力された情報に基づいて、その複数のデフォルト名称のうちから1つのデフォルト名称を選択し、音色ID集合32のうちからその選択されたデフォルト名称に対応する音色を選択する。なお、このとき、命名部24は、複数のデフォルト名称を表示しないで、現在設定されている音色を選択することもできる。
【0039】
命名部24は、次いで、ユーザに新名称を入力することを促す画面を表示装置8に表示して、パネル7を介して入力された新名称を取得する。命名部24は、選択部26により取得されたユーザ名とその取得した新名称との組がその選択された音色に対応するように、表示名称テーブル41を更新する。
【0040】
変更部25は、新名称に対応する音色を変更するための操作がされたときに、表示名称テーブル41を参照して、表示名称集合43が示す複数の表示名称から選択部26により取得されたユーザ名に対応する複数の表示名称を抽出する。変更部25は、その抽出された複数の表示名称を表示装置8に表示する。変更部25は、さらに、パネル7を介して入力された情報に基づいて、その表示された複数の表示名称のうちから1つの表示名称を選択する。変更部25は、次いで、デフォルト名称テーブル31を参照して、デフォルト名称集合33が示す複数のデフォルト名称を表示装置8に表示する。変更部25は、さらに、パネル7を介して入力された情報に基づいて、その複数のデフォルト名称のうちから1つのデフォルト名称を選択し、音色ID集合32のうちからその選択されたデフォルト名称に対応する音色を選択する。変更部25は、選択部26により取得されたユーザ名とその選択された表示名称との組がその選択された音色に対応するように、表示名称テーブル41を更新する。
【0041】
変更部25は、新名称を消去するための操作がされたときに、表示名称テーブル41を参照して、表示名称集合43が示す複数の表示名称から選択部26により取得されたユーザ名に対応する複数の表示名称を抽出する。変更部25は、その抽出された複数の表示名称を表示装置8に表示する。変更部25は、さらに、パネル7を介して入力された情報に基づいて、その表示された複数の表示名称のうちから1つの表示名称を選択する。変更部25は、選択部26により取得されたユーザ名とその選択された表示名称との組とが消去され、その組に対応する音色と順位とが消去されるように、表示名称テーブル41を更新する。
【0042】
図6は、音色を選択するときに表示装置8に表示されるカテゴリ選択画面を示している。そのカテゴリ選択画面51は、複数のアイコン52−1〜52−10が記載されている。複数のアイコン52−1〜52−10は、音色を選択するときに表示される複数の音色選択画面を識別する名称が記載される矩形に形成されている。アイコン52−1〜52−10は、互いに異なる複数の順位が割り当てられ、順位が早いアイコンがカテゴリ選択画面51の上方に配置されるように、カテゴリ選択画面51に記載されている。
【0043】
その複数の音色選択画面は、ピアノ音色選択画面とギター音色選択画面とオルガン音色選択画面とバス音色選択画面とドローバー音色選択画面とシンセ音色選択画面とストリングス音色選択画面とドラム音色選択画面とブラス音色選択画面とユーザ音色選択画面とを含んでいる。たとえば、アイコン52−1は、そのピアノ音色選択画面を示している。アイコン52−2は、そのギター音色選択画面を示している。アイコン52−3は、そのオルガン音色選択画面を示している。アイコン52−4は、そのバス音色選択画面を示している。アイコン52−5は、そのドローバー音色選択画面を示している。アイコン52−6は、そのシンセ音色選択画面を示している。アイコン52−7は、そのストリングス音色選択画面を示している。アイコン52−8は、そのドラム音色選択画面を示している。アイコン52−9は、そのブラス音色選択画面を示している。アイコン52−10は、そのユーザ音色選択画面を示している。
【0044】
このとき、表示名称テーブル41は、その複数の音色選択画面ごとに作成されている。
【0045】
選択部26は、音色を選択するための操作がされたときに、カテゴリ選択画面51を表示装置8に表示する。選択部26は、パネル7を介して入力された情報に基づいてアイコン52−1〜52−10のうちから1つのアイコン52−i(i=1,2,3,…,10)を選択する。選択部26は、さらに、パネル7を介して入力された情報に基づいて、その複数の音色選択画面のうちからアイコン52−iが示す音色選択画面を選択する。選択部26は、さらに、その選択された音色選択画面を表示装置8に表示する。
【0046】
図7は、その複数の音色選択画面の1つであるピアノ音色選択画面を示している。そのピアノ音色選択画面61は、複数のアイコン62−1〜62−10が記載されている。複数のアイコン62−1〜62−10は、ピアノ音色を識別する表示名称が記載される矩形に形成されている。その表示名称は、ピアノ音色選択画面61のために作成された表示名称テーブル41の表示名称集合43に示されている。アイコン62−1〜62−10は、互いに異なる複数の順位が割り当てられ、順位が早いアイコンがピアノ音色選択画面61の上方に配置されるように、ピアノ音色選択画面61に記載されている。
【0047】
その表示名称は、その音色に初期的に設定されているデフォルト名称を示し、または、ユーザによりパネル7を介して入力された新名称を示している。そのデフォルト名称は、「クラシックEピアノ」と「スタジオグランドピアノ」と「モダンEピアノ」と「モダンEピアノ2」と「エレクトリックグランドピアノ」と「60’sEピアノ」と「オクターブピアノ」と「トレモロピアノ」とを含んでいる。その新名称は、「重厚感あるピアノ」と「明るいピアノ」とを含んでいる。アイコン62−1は、重厚感あるピアノを示している。アイコン62−2は、クラシックEピアノを示している。アイコン62−3は、スタジオグランドピアノを示している。アイコン62−4は、モダンEピアノを示している。アイコン62−5は、明るいピアノを示している。アイコン62−6は、モダンEピアノ2を示している。アイコン62−7は、エレクトリックグランドピアノを示している。アイコン62−8は、60’sEピアノを示している。アイコン62−9は、オクターブピアノを示している。アイコン62−10は、トレモロピアノを示している。
【0048】
アイコン62−iは、新名称を示しているときに、その新名称が下線付きで記載されている。アイコン62−iは、デフォルト名称を示しているときに、そのデフォルト名称が下線なしで記載されている。すなわち、アイコン62−1には、「重厚感あるピアノ」が下線付きで記載されている。アイコン62−5には、「明るいピアノ」が下線付きで記載されている。その他のアイコンには、デフォルト名称が下線なしで記載されている。
【0049】
選択部26は、その複数の音色選択画面のうちから音色選択画面を選択した後に、その選択された音色選択画面に対応する表示名称テーブル41を参照して、順番44に基づいて、表示名称集合43が示す複数の表示名称の順番がアイコン62−1〜62−10の順番に一致するように、その複数の表示名称を複数のアイコン62−1〜62−10に割り当てる。
【0050】
選択部26は、デフォルト名称テーブル31をさらに参照して、その選択された音色選択画面のアイコンに記載される複数の表示名称がデフォルト名称に一致しているかどうかを判別する。すなわち、選択部26は、音色ID集合45が示す複数の音色IDごとに、表示名称集合43のうちのその音色IDに対応する表示名称がデフォルト名称集合33のうちのその音色IDに対応するデフォルト名称に一致しているかどうかを判別する。選択部26は、さらに、アイコン62−iの表示名称がデフォルト名称に一致しているときに、その表示名称が下線なしで記載されるように、アイコン62−iを形成し、アイコン62−iの表示名称がデフォルト名称に一致していないときに、その表示名称が下線付きで記載されるように、アイコン62−iを形成する。選択部26は、その形成された複数のアイコン62−1〜62−10に基づいてピアノ音色選択画面61を作成して表示装置8に表示する。
【0051】
図8は、その複数の音色選択画面の1つであるユーザ音色選択画面を示している。そのユーザ音色選択画面71は、複数のアイコン72−1〜72−10が記載されている。複数のアイコン72−1〜72−10は、ユーザ音色を識別する表示名称が記載される矩形に形成されている。その表示名称は、ユーザ音色選択画面71のために作成された表示名称テーブル41の表示名称集合43に示されている。アイコン72−1〜72−10は、互いに異なる複数の順位が割り当てられ、順位が早いアイコンがユーザ音色選択画面71の上方に配置されるように、ユーザ音色選択画面71に記載されている。
【0052】
その表示名称は、その音色に初期的に設定されているデフォルト名称を示し、または、ユーザによりパネル7を介して入力された新名称を示している。その新名称は、「重厚感あるピアノ」と「楽しい曲用のオルガン」と「明るいピアノ」と「クラシカルなオルガン」と「明るいストリングス」と「クリスマス用ベル」とを含んでいる。そのデフォルト名称は、「バイオリン」と「アルトサックス」と「ハープシコード」と「アコーディオン」とを含んでいる。アイコン72−1は、重厚感あるピアノを示している。アイコン72−2は、楽しい曲用のオルガンを示している。アイコン72−3は、明るいピアノを示している。アイコン72−4は、クラシカルなオルガンを示している。アイコン72−5は、明るいストリングスを示している。アイコン72−6は、クリスマス用ベルを示している。アイコン72−7は、バイオリンを示している。アイコン72−8は、アルトサックスを示している。アイコン72−9は、ハープシコードを示している。アイコン72−10は、アコーディオンを示している。
【0053】
アイコン72−iは、新名称を示しているときに、その新名称が下線付きで記載されている。アイコン72−iは、デフォルト名称を示しているときに、そのデフォルト名称が下線なしで記載されている。すなわち、アイコン72−1〜72−6には、表示名称が下線付きで記載されている。アイコン72−7〜72−10には、表示名称が下線なしで記載されている。
【0054】
アイコン72−1〜72−10のうちのパネル7を介して入力された情報に基づいて選択された1つのアイコン72−1は、網掛けで記載される。ユーザ音色選択画面71には、さらに、その選択されたアイコン72−1の近傍にデフォルト名称73が記載されている。デフォルト名称73は、アイコン72−1が示す表示名称がデフォルト名称でないときに、そのデフォルト名称を示している。
【0055】
命名部24は、選択部26により取得されたユーザ名とユーザにより入力された新名称との組がユーザにより選択された音色に対応するように、かつ、その組が最初の順位に対応するように、表示名称テーブル41を更新する。
【0056】
選択部26は、ピアノ音色選択画面61のときと同様にして、複数の表示名称を複数のアイコン72−1〜72−10に割り当て、そのデフォルト名称が下線なしで記載されるように、そのユーザにより入力された新名称が下線付きで記載されるように、ユーザ音色選択画面71を作成して表示装置8に表示する。
【0057】
選択部26は、ユーザ音色選択画面71が表示されている場合で、パネル7を介して入力された情報に基づいてアイコン72−1〜72−10のうちの1つのアイコン72−iが選択されたときに、アイコン72−iを網掛けで表示する。選択部26は、さらに、アイコン72−iに記載される表示名称がデフォルト名称でないときに、そのデフォルト名称をアイコン72−iの近傍に記載し、アイコン72−1〜72−10のうちのアイコン72−iを除くアイコンの近傍に記載されていたデフォルト名称を消去する。選択部26は、アイコン72−iが網掛けで表示されている場合で、決定するための操作がされたときに、複数の表示名称のうちのアイコン72−iが示す表示名称を選択する。
【0058】
選択部26は、ユーザ音色選択画面71のときと同様にして、ピアノ音色選択画面61が表示されているときに、パネル7により選択されたアイコン62−iを網掛けで表示し、アイコン62−iに記載される表示名称がデフォルト名称でないときに、そのデフォルト名称をアイコン62−iの近傍に記載する。
【0059】
本発明による項目選択方法の実施の形態は、電子楽器1により実行され、演奏により出力される楽音の音色を設定する動作と、演奏する動作と、音色に名称を命名する動作と、命名された新名称の音色を変更する動作と、命名された名称を消去する動作とを備えている。
【0060】
その演奏により出力される楽音の音色を設定する動作は、音色を選択するための操作がされたときに、実行される。電子楽器1は、まず、カテゴリ選択画面51を表示装置8に表示する。電子楽器1は、パネル7を介して入力された情報に基づいてアイコン52−1〜52−10のうちから1つのアイコン52−iを選択する。電子楽器1は、さらに、パネル7を介して入力された情報に基づいて、その複数の音色選択画面のうちからアイコン52−iが示す音色選択画面を選択する。電子楽器1は、さらに、その選択された音色選択画面を表示装置8に表示する。
【0061】
電子楽器1は、その選択された音色選択画面に対応する表示名称テーブル41を参照して、順番44に基づいて、表示名称集合43が示す複数の表示名称の順番がアイコン72−1〜72−10の順番に一致するように、その複数の表示名称を複数のアイコン72−1〜72−10に割り当てる。電子楽器1は、デフォルト名称テーブル31をさらに参照して、その選択された音色選択画面のアイコンに記載される複数の表示名称がデフォルト名称に一致しているかどうかを判別する。電子楽器1は、さらに、アイコン72−iの表示名称がデフォルト名称に一致しているときに、その表示名称が下線なしで記載されるように、アイコン72−iを形成し、アイコン72−iの表示名称がデフォルト名称に一致していないときに、その表示名称が下線付きで記載されるように、アイコン72−iを形成する。電子楽器1は、その形成された複数のアイコン72−1〜72−10が記載された音色選択画面を作成して表示装置8に表示する。
【0062】
このような表示によれば、ユーザは、複数の表示名称の各々がユーザにより命名された名称であるか初期的に設定された名称であるかを判別しやすく、所望の選択肢をより容易に選択することができる。
【0063】
電子楽器1は、パネル7を介して入力された情報に基づいてアイコン72−1〜72−10のうちの1つのアイコン72−iが選択されたときに、アイコン72−iを網掛けで表示する。電子楽器1は、さらに、アイコン72−iに記載される表示名称がデフォルト名称でないときに、そのデフォルト名称をアイコン72−iの近傍に記載し、アイコン72−1〜72−10のうちのアイコン72−iを除くアイコンの近傍に記載されていたデフォルト名称を消去する。
【0064】
このような表示によれば、ユーザは、新規に命名された新名称に対応する選択肢のデフォルト名称を確認することができ、所望の選択肢をより容易に選択することができる。このような表示を消去する動作によれば、電子楽器1は、表示装置8に表示される情報量を低減することができ、その分画面を見やすくすることができる。
【0065】
電子楽器1は、アイコン72−iが網掛けで表示されている場合で、決定するための操作がされたときに、複数の表示名称のうちのアイコン72−iが示す表示名称を選択し、音色ID集合45のうちのその選択された表示名称に対応する音色を選択する。
【0066】
電子楽器1は、次いで、所定の期間でその選択された音色が設定された頻度を算出し、その選択された音色がその算出された頻度に対応するように、頻度テーブル35を更新する。電子楽器1は、さらに、その頻度が高い音色の順位が早くなるように、表示名称テーブル41を更新する。
【0067】
その演奏する動作は、鍵盤10のうちのいずれかの鍵が打鍵されることに応答して実行される。電子楽器1は、その演奏により出力される楽音の音色を設定する動作により選択された音色の楽音であり、かつ、その打鍵された鍵に対応する音高の楽音をスピーカ16から出力する。
【0068】
その音色に名称を命名する動作は、音色に新名称を命名するための操作がされたときに実行される。電子楽器1は、まず、デフォルト名称テーブル31を参照して、デフォルト名称集合33が示す複数のデフォルト名称を表示装置8に表示する。電子楽器1は、さらに、パネル7を介して入力された情報に基づいて、その複数のデフォルト名称のうちから1つのデフォルト名称を選択し、音色ID集合32のうちからその選択されたデフォルト名称に対応する音色を選択する。なお、このとき、電子楽器1は、複数のデフォルト名称を表示しないで、現在設定されている音色を選択することもできる。
【0069】
電子楽器1は、次いで、ユーザに新名称を入力することを促す画面を表示装置8に表示して、パネル7を介して入力された新名称を取得する。電子楽器1は、その選択された音色を示すデフォルト名称テーブル31に関して、電子楽器1は、起動時に取得されたユーザ名とその取得された新名称との組がその選択された音色に対応するように、表示名称テーブル41を更新する。電子楽器1は、さらに、ユーザ音色選択画面71に対応するデフォルト名称テーブル31に関して、起動時に取得されたユーザ名とその取得された新名称との組がユーザにより選択された音色に対応するように、かつ、その組が最初の順位に対応するように、表示名称テーブル41を更新する。
【0070】
このような動作によれば、ユーザは、所望の音色に所望の名称を対応付けることができ、初期的に設定されたデフォルトの名称がわかりにくい場合であっても、その複数の音色のうちから所望の音色をより容易に選択することができる。さらに、命名された新名称の表示順を早くすることによれば、ユーザは、その命名した名称に対応する音色をより容易に選択することができる。さらに、このような動作によれば、複数のユーザが独立に新名称を命名することができ、たとえば、複数のユーザが互いに異なる複数の音色に同一の新名称を命名することができ、複数のユーザが所望の音色をより容易に選択することができる。さらに、このような動作によれば、ユーザは、1つの音色に互いに異なる複数の新名称を命名することができ、所望の音色をより容易に選択することができる。
【0071】
その命名された新名称の音色を変更する動作は、新名称に対応する音色を変更するための操作がされたときに実行される。電子楽器1は、まず、その演奏により出力される楽音の音色を設定する動作と同様にして、パネル7を介して入力された情報に基づいて、複数の表示名称のうちのアイコンが示す表示名称を選択する。電子楽器1は、次いで、デフォルト名称テーブル31を参照して、デフォルト名称集合33が示す複数のデフォルト名称を表示装置8に表示する。電子楽器1は、さらに、パネル7を介して入力された情報に基づいて、その複数のデフォルト名称のうちから1つのデフォルト名称を選択し、音色ID集合32のうちからその選択されたデフォルト名称に対応する音色を選択する。電子楽器1は、起動時に取得されたユーザ名とその選択された表示名称との組がその選択された音色に対応するように、表示名称テーブル41を更新する。
【0072】
このような動作によれば、ユーザは、複数の音色のうちからその新名称により相応しい音色を発見したときに、その発見された選択肢にその新名称をより容易に命名し直すことができる。
【0073】
その命名された名称を消去する動作は、新名称を消去するための操作がされたときに実行される。電子楽器1は、まず、表示名称テーブル41を参照して、表示名称集合43が示す複数の表示名称から起動時に取得されたユーザ名に対応する複数の表示名称を抽出し、その抽出された複数の表示名称を表示装置8に表示する。電子楽器1は、さらに、パネル7を介して入力された情報に基づいて、その表示された複数の表示名称のうちから1つの表示名称を選択する。電子楽器1は、そのユーザ名とその選択された表示名称との組とが消去され、その組に対応する音色と順位とが消去されるように、表示名称テーブル41を更新する。
【0074】
このような動作によれば、電子楽器1は、表示装置8に表示される情報量を低減することができ、その分画面を見やすくすることができる。
【0075】
なお、電子楽器1は、複数の音色から1つの音色を選択することと同様にして、複数の音色と異なる他の複数の選択肢を選択することもできる。このような選択肢としては、リズム、エフェクトが例示される。このような電子楽器は、複数の音色から1つの音色を選択することと同様にして、複数の選択肢から1つの選択肢を選択する操作をより容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】図1は、本発明による電子楽器の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図2は、電子楽器にインストールされるコンピュータプログラムを示すブロック図である。
【図3】図3は、デフォルト名称テーブルを示す図である。
【図4】図4は、使用頻度テーブルを示す図である。
【図5】図5は、表示名称テーブルを示す図である。
【図6】図6は、カテゴリ選択画面を示す図である。
【図7】図7は、ピアノ音色選択画面を示す図である。
【図8】図8は、ユーザ音色選択画面を示す図である。
【図9】図9は、公知のピアノ音色選択画面を示す図である。
【符号の説明】
【0077】
1 :電子楽器
2 :バス
7 :パネル
8 :表示装置
10:鍵盤
11:楽音発生部
12:波形メモリ
14:変換器
15:アンプ
16:スピーカ
21:デフォルト名称データベース
22:表示名称データベース
23:頻度データベース
24:命名部
25:変更部
26:選択部
27:演奏部
31:デフォルト名称テーブル
32:音色ID集合
33:デフォルト名称集合
35:頻度テーブル
36:音色ID集合
37:使用頻度集合
41:表示名称テーブル
42:ユーザ名集合
43:表示名称集合
44:順番
45:音色ID集合
51:カテゴリ選択画面
52−1〜52−10:アイコン
61:ピアノ音色選択画面
62−1〜62−10:アイコン
71:ユーザ音色選択画面
72−1〜72−10:アイコン
73:デフォルト名称

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数表示名称を表示装置に表示して前記複数表示名称のうちから名称選択操作に基づいて1つの選択名称を選択する選択部と、
前記複数表示名称を複数選択肢に対応付ける表示名称テーブルを参照して、前記複数選択肢のうちの前記選択名称に対応する対応選択肢に対応する楽音を演奏操作に応答して出力する演奏部と、
入力装置を介して入力された新名称を前記複数表示名称が含むように、かつ、前記複数選択肢から選択肢選択操作に基づいて選択された新名称選択肢に前記新名称が対応するように、前記表示名称テーブルを更新する命名部
とを具備する電子楽器。
【請求項2】
請求項1において、
前記複数表示名称のうちの第1選択動作に基づいて選択された変更表示名称が前記複数選択肢のうちの第2選択動作に基づいて選択された変更選択肢に対応するように、前記表示名称テーブルを更新する変更部
を更に具備する電子楽器。
【請求項3】
請求項2において、
前記表示名称テーブルは、前記複数表示名称を複数順位に更に対応付け、
前記選択部は、前記複数表示名称の各々が表示される位置の順位が前記複数順位のうちの前記各々に対応する順位に等しくなるように、前記複数表示名称を表示し、
前記命名部は、更に、前記複数順位のうちの前記新名称に対応する順位が最初になるように、前記表示名称テーブルを更新する
電子楽器。
【請求項4】
請求項3において、
前記選択部は、前記複数表示名称のうちの第1表示名称が選択される頻度が前記複数表示名称のうちの第2表示名称が選択される頻度より高いときに、前記複数順位のうちの前記第1表示名称に対応する順位が前記複数順位のうちの前記第2表示名称に対応する順位より早くなるように、前記表示名称テーブルを更新する
電子楽器。
【請求項5】
請求項3において、
前記変更部は、前記複数表示名称のうちの消去動作に基づいて選択された消去表示名称を前記複数表示名称が含まないように、前記表示名称テーブルを更新する
電子楽器。
【請求項6】
請求項2において、
前記選択部は、前記複数表示名称のうちの1つの表示名称が前記複数選択肢のうちの前記1つの表示名称に対応する選択肢に初期的に設定されたデフォルト名称であるときに第1表示形式で前記1つの表示名称を表示し、前記1つの表示名称が前記デフォルト名称と異なるときに前記第1表示形式と異なる第2表示形式で前記1つの表示名称を表示する
電子楽器。
【請求項7】
請求項2において、
前記選択部は、前記複数表示名称のうちの1つの表示名称が表示される領域の近傍に、前記複数選択肢のうちの前記1つの表示名称に対応する選択肢に初期的に設定されたデフォルト名称を更に表示する
電子楽器。
【請求項8】
請求項2において、
前記表示名称テーブルは、複数ユーザを前記複数表示名称に更に対応付け、
前記選択部は、ユーザ選択操作に基づいて前記複数ユーザのうちから1つのユーザを選択し、前記複数表示名称のうちの前記ユーザに対応する複数の表示名称を表示して前記複数の表示名称のうちから前記名称選択操作に基づいて前記選択名称を選択する
電子楽器。
【請求項9】
複数表示名称を表示装置に表示して前記複数表示名称のうちから名称選択操作に基づいて1つの選択名称を選択するステップと、
前記複数表示名称を複数選択肢に対応付ける表示名称テーブルを参照して、前記複数選択肢のうちの前記選択名称に対応する対応選択肢に対応する楽音を出力するステップと、
入力装置を介して入力された新名称を前記複数表示名称が含むように、かつ、前記複数選択肢から選択肢選択操作に基づいて選択された新名称選択肢に前記新名称が対応するように、前記表示名称テーブルを更新するステップ
とを具備する項目選択方法
をコンピュータに実行させる項目選択プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−251148(P2009−251148A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−96874(P2008−96874)
【出願日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【出願人】(000001410)株式会社河合楽器製作所 (563)
【Fターム(参考)】