電子機器、デジタルカメラ、及び情報処理装置
【課題】通信媒体や記録媒体を介して流通するデータを保護する。
【解決手段】 デジタルカメラ1の付属部品にRFIDタグ3を設ける。RFIDタグ3には、付属部品2のIDが記録されている。デジタルカメラ1は、撮影した画像をJPEG形式のファイルに格納する。CPU20は、ファイルのヘッダに付属部品2のIDを付加する。CPU20は、IDが一致する付属部品2を所有するユーザにのみ画像の閲覧権を与える。
【解決手段】 デジタルカメラ1の付属部品にRFIDタグ3を設ける。RFIDタグ3には、付属部品2のIDが記録されている。デジタルカメラ1は、撮影した画像をJPEG形式のファイルに格納する。CPU20は、ファイルのヘッダに付属部品2のIDを付加する。CPU20は、IDが一致する付属部品2を所有するユーザにのみ画像の閲覧権を与える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、付属部品を脱着することができる電子機器及びデジタルカメラ、及び上述した電子機器及びデジタルカメラから取得した情報を利用する情報処理装置に適用される。
【背景技術】
【0002】
現在、デジタルカメラの普及や通信速度の高速化により、電子的な写真である画像情報をやり取りする機会が増えている。電子的な写真は、デジタル画像情報であるため、紙に記録された写真と比較して、複製が容易である。そのため、電子的な写真を他人に与えてしまうと、その写真が自身の知らないところで勝手に送信されたり、自身の知らないところで公開されたりしてしまう可能性が高い。電子的な写真の複製や転送を防止するための暗号化技術が存在するが、パスワードが煩わしく、機械に不得手なユーザにとっては非常に不便なシステムとなる。
【0003】
従来、暗号化されたデータを記録媒体に記録し、このデータを復号する復号鍵を情報提供者から受け取り、記録媒体に取り付けられたRFIDチップに復号鍵を記録する情報保護管理システムが存在する(特許文献1参照)。
【0004】
しかしながら、暗号化したデータを復号化すると、このデータは、閲覧可能なデータになるため、通常のデータと同様に、自身の知らないところで勝手に送信されたり、自身の知らないところで公開されたりしてしまう可能性が生じる。
【0005】
【特許文献1】特開2003−69549号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、通信媒体や記録媒体を介して流通するデータを保護する電子機器及びデジタルカメラ、及びこれらの電子機器やデジタルカメラから取得した情報を利用する情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明にかかる電子機器は、識別情報を保持する情報保持手段を備える付属部品と、識別情報保持手段に保持された情報を読み取る読取手段と、読取手段が読み取った付属部品の識別情報を画像情報等の所定の記録すべき情報に付加する識別情報付加手段と、識別情報が付加された情報を記録媒体に記録する記録制御手段とを備える。
【0008】
また、本発明にかかるデジタルカメラは、RFIDタグを備える付属部品と、RFIDタグに記録された情報を読み取る読取手段と、画像を撮影する撮影手段と、撮影手段が撮影した画像と読取手段が読み取った付属部品の識別情報とを含むファイルを生成するファイル生成手段と、ファイル生成手段が生成したファイルを記録媒体に記録する記録制御手段とを備える。
【0009】
さらに、情報処理装置は、通信媒体若しくは記録媒体を介して情報を取得する情報取得手段と、付属部品の識別情報を読み取る読取手段と、情報取得手段が取得した情報に付加された識別情報と読取手段が読み取った識別情報とを比較する識別情報比較手段と、情報取得手段が取得した情報に付加された識別情報と読取手段が読み取った識別情報とが一致したときに情報取得手段が取得した情報へのアクセスを許可するアクセス制限手段とを備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明における電子機器は、電子機器の付属部品の識別情報を読み取り、識別情報を所定の情報に付加して、記録手段に記録する。電子機器は、記録手段に記録した情報を読み出すとき、読み出す情報に付加された付属部品の識別情報と、電子機器に取り付けられている付属部品の識別情報とを比較する。そして、これらの識別情報が一致したときに情報を読み出す。
【0011】
本発明における電子機器では、付属部品の識別情報が情報の読み出しを制限するための鍵となる。特定の識別情報が記録された付属部品を所有しているユーザしか、情報を読み出すことができないので、ユーザの知らないところで情報が閲覧されるということがない。
【0012】
また、本発明における電子機器では、ユーザがパスワードなどを入力しなくとも、付属部品の取り付け、取り外しという動作を行うだけで、識別情報を切り替えることができる。そのため、入力作業が不要になり、機械操作の不得意なユーザでも簡単に画像の閲覧制限をかけることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明は、着脱可能な付属部品を備えた電子機器に適用される。本発明では、付属部品にRFIDタグを設け、RFIDタグに付属部品のIDを記録する。電子機器は、新たに入力したデータに付属部品のIDを付加する。付属部品のIDは、データのアクセス権を制御するための制御情報となる。電子機器は、データのアクセスを制御する処理としてデータに付加された付属部品のIDと電子機器に取り付けられた付属部品のIDとを比較する。そして、これらのIDが一致したときデータへのアクセスを許可する。
【0014】
以下、図面を参照して本発明を適用したデジタルカメラ1について説明する。デジタルカメラ1は、図1に示すように、着脱可能の付属部品2を備える。図中では、符号2aをデジタルカメラに取り付けられるストラップ、符号2bをデジタルカメラに装着されるバッテリ、符号2cをデジタルカメラに挿入されるカード型の半導体メモリ2cで示す。本発明を適用したストラップ2a、バッテリ2b、半導体メモリ2cは、それぞれのIDを記録したRFIDタグ3a,3b,3cが設けられている。デジタルカメラ1は、画像の撮影時に取り付けられている付属部品2のIDを読み出し、撮影した画像に付加する。また、デジタルカメラ1は、画像に付加された付属部品のIDと自身に取り付けられている付属部品のIDとを比較し、これらが一致するときに画像の読み出しを許可する。
【0015】
図2は、デジタルカメラ1のハードウェア構成を示すブロック図である。被写体からの光は、レンズ10ブロックを通ってCCD(Charge Coupled Device)11に結像する。CCD11は、光を電気信号に変換して、CAM(Content Addressable Memory)12に出力される。CAM12に蓄えられた画像は、SDRAM(Synchronous DRAM)インターフェースモジュールを経由してSDRAM13に出力される。SDRAM13には、キャプチャ領域13a、記録画像用領域13b、表示画像用領域13cに区分されている。CCD11から出力された画像は、キャプチャ領域13aに格納される。キャプチャ領域13aは、画像の一時記憶領域である。
【0016】
キャプチャ領域13aに格納された画像は、サイズ変換部14に出力される。サイズ変換部14は、入力した生画像を指定画像サイズに変更する。サイズ変換部14は、記録画像用領域13bと表示画像用領域13cとに出力する。表示画像用領域13cに出力された画像は、ビデオ復号化部15によってRGB信号に変換され、表示部16に出力される。一方、記録画像用領域13bに出力された画像は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)符号化部17によりJPEG圧縮が施される。JPEG圧縮がかけられた画像は、マイクロコントローラ18に出力される。
【0017】
マイクロコントローラ18は、CPU20の一機能として実現される。マイクロコントローラ18は、補助記録装置19を制御し、補助記録装置19へのデータの読み書きを行う。補助記録装置19としては、小型のHDD(Hard Disk Drive)、半導体メモリ、光ディスクなどがある。
【0018】
RFID読取部22は、図3に示すように、入力用アンテナ30、出力用アンテナ31、変調部32、復調部33、コントローラ34を備える。変調部32は、コントローラ34からの制御情報を受けて特定周波数の電磁波を出力用アンテナ31から出力する。RFIDタグ3は、電磁波を起電力として記録している付属部品2のIDを送信する。復調部33は、入力用アンテナ30が受信した電波を復調してコントローラ34に出力する。コントローラ34は、インターフェース35を介してユーザ固有のIDをCPU20に出力する。
【0019】
CPU20は、JPEG圧縮がかけられた画像にヘッダやサムネイル画像を追加して、EXIF(EXchangeable Image file Format)ファイルを生成する。なお、画像のファイル形式は、JFIF(Jpeg File Interchange Format)ファイルやJPEG形式以外の静止画ファイル、あるいは動画ファイル等でもよい。
【0020】
CPU20は、EXIFファイルに閲覧制御情報を付加する。閲覧制御情報は、CPU20が閲覧制限処理を実行するときに参照する情報である。閲覧制御情報には、撮影時に取り付けられていた付属部品2のID、閲覧権を施行するか否かを示す情報などが含まれる。
【0021】
図4は、EXIFファイルを生成するまでの過程を説明するフローチャートである。ユーザがデジタルカメラ1の電源を入れると(ステップS11)、CPU20は、RFID読取部22を起動する。RFID読取部22は、RFIDタグ3の読み取りを開始する(ステップS12)。デジタルカメラ1に付属部品2が装着されているとき、付属部品2のRFIDタグ3は、特定周波数の電磁波を起電力として付属部品2のIDを出力する。CPU20は、RFID読取部22が読み取った付属部品2のIDを入力する(ステップS13;YES)。一方、付属部品2が装着されていないとき、CPU20は、付属部品2のIDを取得することができない(ステップS13;NO)。CPU20は、RFID読取部22に定期的に制御信号を出力して、RFIDタグ3の読み取りを繰り返す。
【0022】
CPU20は、付属部品のIDをEEPROM(Electrically-Eraserble and Programmable ROM)21などのメモリに記録する(ステップS13)。ユーザが画像を撮影すると、撮影した画像は、JPEG符号化部17においてJPEG圧縮され、CPU20に出力される(ステップS14)。CPU20は、サムネイル画像やヘッダ情報を作成して、EXIFファイルを生成する。ヘッダ情報には、付属部品2のIDが付加される(ステップS15)。付属部品2のIDなど画像の閲覧に関連する情報を閲覧制御情報と呼ぶ。CPU20は、作成したEXIFファイルを補助記録装置19に記録する(ステップS16)。
【0023】
上述した手順で作成された閲覧制御情報は、表示画面上で編集することができる。閲覧制御情報を編集する権利は、画像の撮影時に装着されていた付属部品の所有者に与えられる。具体的に説明すると、CPU20は、閲覧制御情報の編集画面を表示する前に、デジタルカメラ1に装着された付属部品2のIDを取得し、取得したIDとEXIFファイルに格納された付属部品のIDとを比較する。CPU20は、これらのIDが一致したときに閲覧制御情報の編集を許可する。
【0024】
図5は、閲覧権を施行するか否かを入力する入力画面の例である。ユーザは、デジタルカメラ1を操作して図5(a)に示すメニュー画面41を開き、メニュー画面のツールバー43を操作して閲覧権設定メニュー画面42を開く。閲覧権設定メニュー画面42には、閲覧権施行の有無を選択するリストボックス43が設けられている。CPU20は、ユーザから閲覧権施行の有無が選択されると、この情報を画像ファイルに付加する。また、閲覧権設定メニュー画面42において、コピーの「可・不可」や印刷の「可・不可」などを設定できるようにしてもよい。
【0025】
閲覧制御情報は、変更することもできる。図6は、閲覧制御情報の変更内容を入力する入力画面の例である。ユーザは、図6(a)に示す画面51において任意の画像52を選択し、図6(b)のメニューバー53において選択した画像52の閲覧制御情報の変更を指示する。CPU20は、この指示に応じて図6(c)に示す設定変更画面54を開く。設定変更画面54には、閲覧権施行の有無を選択するチェックボタン55と、閲覧を許可するIDを入力するテキストボックス57と、テキストボックス57に入力されたIDの追加を指示する追加ボタン56とが設けられている。CPU20は、追加ボタン56が押下されると、テキストボックス57に入力されたIDを閲覧可能なIDとしてEXIFファイルの閲覧権制御情報に書き込む。これにより、撮影者以外の人の閲覧を許可したり、複数の人の閲覧を許可したりすることができる。
【0026】
CPU20は、付属部品のIDと閲覧制御情報とを用いて画像の閲覧制限をかける。図7のフローチャートを参照して閲覧制限処理について説明する。ユーザが画像の再生を指示すると(ステップS21)、CPU20は、EXIFファイルに記述された閲覧制御情報を読み出し、指定された画像の閲覧権を施行するか否かをチェックする。閲覧権を施行しない場合(ステップS22;NO)、CPUは、画像の読み出しを開始する(ステップS23)。一方、閲覧権を施行する場合(ステップS22;YES)、CPU20は、RFID読取部22にRFIDタグ3の読み取りを指示する(ステップS24)。CPU20は、RFID読取部22から読取結果を取得すると(ステップS25;YES)、RFIDタグ3の読み取り結果と画像に付加されたIDとを比較する。RFIDタグ3の読み取り結果と閲覧制御情報に記述されたIDとが等しいとき(ステップS26;YES)、CPU20は、画像の読み出し処理を開始する(ステップS23)。一方、RFIDタグ3の読み取り結果と閲覧制御情報に記述されたIDとが異なるとき(ステップS26;NO)、CPU20は、画像の読み取りを中断し、「閲覧できません」といったエラーメッセージを表示させる(ステップS27)。一方、RFID読取部22が読み取り結果を取得できなかった場合にも(ステップS25;NO)、CPU20は、画像の読み取りを中断し、「閲覧できません」といったエラーメッセージを表示する(ステップS27)。
【0027】
閲覧制御情報は、EXIFファイルに埋め込まれているので、パーソナルコンピュータやサーバのようなデジタルカメラ1以外の装置であってもEXIFファイルに埋め込まれた閲覧制御情報に記述された閲覧制限をかけることができる。
【0028】
図8は、EXIFファイルに格納された画像をパーソナルコンピュータで閲覧する様子を模式的に示す。この図において、パーソナルコンピュータ4は、RFIDタグ3の読取機5と接続されている。パーソナルコンピュータ4は、半導体メモリの読取用ソケットが設けられている。ストラップ2aには、RFIDタグ3aが設けられている。
【0029】
ユーザが半導体メモリをパーソナルコンピュータ4に装着し、ストラップ2aを読取機5に近づけ、半導体メモリに記録されたEXIFファイルを表示しようとすると、パーソナルコンピュータ4は、EXIFファイルの閲覧制御を開始する。
【0030】
パーソナルコンピュータ4の閲覧制御は、デジタルカメラ1と同様である。パーソナルコンピュータ4は、読取機5に装着されたストラップ2aのIDと、EXIFファイルに格納されたIDとを比較し、これらが一致するとEXIFファイルの画像情報の閲覧許可を与える。
【0031】
また、EXIFファイルに複数のIDが登録して、複数のユーザに画像を閲覧権を与えることができる。図9は、複数のユーザが画像を閲覧する様子を模式的に示している。図9に示すEXIFファイル8には、3つのIDが格納されている。これらのIDは、ストラップ6a,6b,6cのIDである。画像を編集する権利は、画像を撮影したときにデジタルカメラ1に取り付けられていたストラップ(ここでは、ストラップ6a)の所有者が持っている。ストラップ6aの所有者は、パーソナルコンピュータ4a又はデジタルカメラ1の表示部に図6に示すような画面を表示させてストラップ6b及びストラップ6cのIDであるID2とID3を登録する。これにより、ストラップ6cを所有するユーザであっても画像を閲覧することができる。
【0032】
以上説明したように、本発明を適用したデジタルカメラ1は、RFID読取部22を備え、付属部品2に取り付けられたRFIDタグ3から付属部品2のIDを読み取る。そして、撮影した画像とこの画像を撮影したときに装着されている付属部品2のIDとを含むEXIFファイルを生成する。デジタルカメラ1は、画像を読み出す前に、自身に装着された付属部品2のIDとEXIFファイルに格納された付属部品2のIDとを比較し、これらのIDが一致しない場合には画像の読み出しを拒否する。
【0033】
本発明を適用したデジタルカメラ1では、EXIFファイルが閲覧制御情報を含み付属部品2のIDがなければ画像を表示することができない。そのため、画像がユーザの予期せぬところで公開されることを防止することができる。
【0034】
また、本実施の形態では、閲覧制御情報を編集して複数の付属部品2のIDや撮影時に記録した付属部品2以外のIDを閲覧制御情報に登録することができる。閲覧制御情報は、デジタルカメラ1、パーソナルコンピュータや汎用コンピュータなどの電子機器で編集することも可能である。
【0035】
さらに、RFID読取部が付属部品2のIDを読み取るため、ユーザがIDを入力する必要がなく、機械操作が不得意な人でも簡単に画像の閲覧制限をかけることができる。
【0036】
次いで、閲覧制御情報のEXIFファイルへの格納方法の一例を具体的に説明する。EXIFファイルは、図10に示すようにファイルの先頭を示すSOI(Start Of Image)61、TIFF形式のデータを格納するAPP1(Exif data)62及びAPP2(Contents List Data,Stream Data)63、JPEG形式のデータを格納するJPEGTable64及びJPEG圧縮画像65、ファイルの終端を示すEOI(End Of Image)66とから構成される。APP1は、サムネイル画像や撮影情報を格納する部分であり、EXIFデータ部62と呼ばれる。EXIFデータ部62は、図11に示すように、先頭にTIFFヘッダ部71が配置され、続いてIFD(Image File Directory)72が配置されている。
【0037】
閲覧制御情報は、IFD72に格納される。IFD72は、図12に示すように、タグ81、データの型82、データのカウント83、データポインタまたはデータフィールド84の情報を持っている。タグ81は、データフィールド84にどのようなデータが格納されているかを識別するためのコード番号になっている。
【0038】
ここでは、タグ81が33432(8298.H)であるデータフィールドには、著作権情報が格納される。本実施例では、データフィールドの先頭5ビットに閲覧権の施行に関する情報を記述する。具体的に説明すると、先頭5ビットは、それぞれ、private bit、protect bit、public bitという名前が割り振られており、private bitは撮影者以外への公開の有無、protect bitは仲間内への公開の有無、public bitは全てに対する公開の有無が入力される。ここでは、公開しない場合にはビットを0にし、公開する場合にはビットを1にする。
【0039】
複数のIDは、ユーザコメントに記述する。ユーザコメントのタグ81は、37510(9286.H)である。このデータフィールド84には、データポインタを記述する。データポインタは、データ部73におけるユーザコメントの実際の格納場所を示している。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】デジタルカメラの外観を示す図である。
【図2】デジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図3】RFID読取部の構成を示すブロック図である。
【図4】EXIFファイルを作成する過程を説明するフローチャートである。
【図5】閲覧権を施行するか否かを入力する入力画面を示す図である。
【図6】閲覧制御情報の変更内容を入力する入力画面を示す図である。
【図7】閲覧制限をかける処理の手順を説明するフローチャートである。
【図8】閲覧制限がかけられた画像をパーソナルコンピュータで閲覧するときの様子を模式的に示した図である。
【図9】複数のユーザに閲覧権限を与えたときの様子を模式的に示した図である。
【図10】EXIFファイルの構成を示す図である。
【図11】EXIFデータ部の構成を示す図である。
【図12】IFDの構成を示す図である。
【符号の説明】
【0041】
1 デジタルカメラ、2 付属部品、2a ストラップ、2b バッテリ、2c 半導体メモリ、3 RFIDタグ、16 表示部、18 マイクロコントローラ、19 補助記録装置、20 CPU、22 RFID読取部
【技術分野】
【0001】
本発明は、付属部品を脱着することができる電子機器及びデジタルカメラ、及び上述した電子機器及びデジタルカメラから取得した情報を利用する情報処理装置に適用される。
【背景技術】
【0002】
現在、デジタルカメラの普及や通信速度の高速化により、電子的な写真である画像情報をやり取りする機会が増えている。電子的な写真は、デジタル画像情報であるため、紙に記録された写真と比較して、複製が容易である。そのため、電子的な写真を他人に与えてしまうと、その写真が自身の知らないところで勝手に送信されたり、自身の知らないところで公開されたりしてしまう可能性が高い。電子的な写真の複製や転送を防止するための暗号化技術が存在するが、パスワードが煩わしく、機械に不得手なユーザにとっては非常に不便なシステムとなる。
【0003】
従来、暗号化されたデータを記録媒体に記録し、このデータを復号する復号鍵を情報提供者から受け取り、記録媒体に取り付けられたRFIDチップに復号鍵を記録する情報保護管理システムが存在する(特許文献1参照)。
【0004】
しかしながら、暗号化したデータを復号化すると、このデータは、閲覧可能なデータになるため、通常のデータと同様に、自身の知らないところで勝手に送信されたり、自身の知らないところで公開されたりしてしまう可能性が生じる。
【0005】
【特許文献1】特開2003−69549号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、通信媒体や記録媒体を介して流通するデータを保護する電子機器及びデジタルカメラ、及びこれらの電子機器やデジタルカメラから取得した情報を利用する情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明にかかる電子機器は、識別情報を保持する情報保持手段を備える付属部品と、識別情報保持手段に保持された情報を読み取る読取手段と、読取手段が読み取った付属部品の識別情報を画像情報等の所定の記録すべき情報に付加する識別情報付加手段と、識別情報が付加された情報を記録媒体に記録する記録制御手段とを備える。
【0008】
また、本発明にかかるデジタルカメラは、RFIDタグを備える付属部品と、RFIDタグに記録された情報を読み取る読取手段と、画像を撮影する撮影手段と、撮影手段が撮影した画像と読取手段が読み取った付属部品の識別情報とを含むファイルを生成するファイル生成手段と、ファイル生成手段が生成したファイルを記録媒体に記録する記録制御手段とを備える。
【0009】
さらに、情報処理装置は、通信媒体若しくは記録媒体を介して情報を取得する情報取得手段と、付属部品の識別情報を読み取る読取手段と、情報取得手段が取得した情報に付加された識別情報と読取手段が読み取った識別情報とを比較する識別情報比較手段と、情報取得手段が取得した情報に付加された識別情報と読取手段が読み取った識別情報とが一致したときに情報取得手段が取得した情報へのアクセスを許可するアクセス制限手段とを備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明における電子機器は、電子機器の付属部品の識別情報を読み取り、識別情報を所定の情報に付加して、記録手段に記録する。電子機器は、記録手段に記録した情報を読み出すとき、読み出す情報に付加された付属部品の識別情報と、電子機器に取り付けられている付属部品の識別情報とを比較する。そして、これらの識別情報が一致したときに情報を読み出す。
【0011】
本発明における電子機器では、付属部品の識別情報が情報の読み出しを制限するための鍵となる。特定の識別情報が記録された付属部品を所有しているユーザしか、情報を読み出すことができないので、ユーザの知らないところで情報が閲覧されるということがない。
【0012】
また、本発明における電子機器では、ユーザがパスワードなどを入力しなくとも、付属部品の取り付け、取り外しという動作を行うだけで、識別情報を切り替えることができる。そのため、入力作業が不要になり、機械操作の不得意なユーザでも簡単に画像の閲覧制限をかけることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明は、着脱可能な付属部品を備えた電子機器に適用される。本発明では、付属部品にRFIDタグを設け、RFIDタグに付属部品のIDを記録する。電子機器は、新たに入力したデータに付属部品のIDを付加する。付属部品のIDは、データのアクセス権を制御するための制御情報となる。電子機器は、データのアクセスを制御する処理としてデータに付加された付属部品のIDと電子機器に取り付けられた付属部品のIDとを比較する。そして、これらのIDが一致したときデータへのアクセスを許可する。
【0014】
以下、図面を参照して本発明を適用したデジタルカメラ1について説明する。デジタルカメラ1は、図1に示すように、着脱可能の付属部品2を備える。図中では、符号2aをデジタルカメラに取り付けられるストラップ、符号2bをデジタルカメラに装着されるバッテリ、符号2cをデジタルカメラに挿入されるカード型の半導体メモリ2cで示す。本発明を適用したストラップ2a、バッテリ2b、半導体メモリ2cは、それぞれのIDを記録したRFIDタグ3a,3b,3cが設けられている。デジタルカメラ1は、画像の撮影時に取り付けられている付属部品2のIDを読み出し、撮影した画像に付加する。また、デジタルカメラ1は、画像に付加された付属部品のIDと自身に取り付けられている付属部品のIDとを比較し、これらが一致するときに画像の読み出しを許可する。
【0015】
図2は、デジタルカメラ1のハードウェア構成を示すブロック図である。被写体からの光は、レンズ10ブロックを通ってCCD(Charge Coupled Device)11に結像する。CCD11は、光を電気信号に変換して、CAM(Content Addressable Memory)12に出力される。CAM12に蓄えられた画像は、SDRAM(Synchronous DRAM)インターフェースモジュールを経由してSDRAM13に出力される。SDRAM13には、キャプチャ領域13a、記録画像用領域13b、表示画像用領域13cに区分されている。CCD11から出力された画像は、キャプチャ領域13aに格納される。キャプチャ領域13aは、画像の一時記憶領域である。
【0016】
キャプチャ領域13aに格納された画像は、サイズ変換部14に出力される。サイズ変換部14は、入力した生画像を指定画像サイズに変更する。サイズ変換部14は、記録画像用領域13bと表示画像用領域13cとに出力する。表示画像用領域13cに出力された画像は、ビデオ復号化部15によってRGB信号に変換され、表示部16に出力される。一方、記録画像用領域13bに出力された画像は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)符号化部17によりJPEG圧縮が施される。JPEG圧縮がかけられた画像は、マイクロコントローラ18に出力される。
【0017】
マイクロコントローラ18は、CPU20の一機能として実現される。マイクロコントローラ18は、補助記録装置19を制御し、補助記録装置19へのデータの読み書きを行う。補助記録装置19としては、小型のHDD(Hard Disk Drive)、半導体メモリ、光ディスクなどがある。
【0018】
RFID読取部22は、図3に示すように、入力用アンテナ30、出力用アンテナ31、変調部32、復調部33、コントローラ34を備える。変調部32は、コントローラ34からの制御情報を受けて特定周波数の電磁波を出力用アンテナ31から出力する。RFIDタグ3は、電磁波を起電力として記録している付属部品2のIDを送信する。復調部33は、入力用アンテナ30が受信した電波を復調してコントローラ34に出力する。コントローラ34は、インターフェース35を介してユーザ固有のIDをCPU20に出力する。
【0019】
CPU20は、JPEG圧縮がかけられた画像にヘッダやサムネイル画像を追加して、EXIF(EXchangeable Image file Format)ファイルを生成する。なお、画像のファイル形式は、JFIF(Jpeg File Interchange Format)ファイルやJPEG形式以外の静止画ファイル、あるいは動画ファイル等でもよい。
【0020】
CPU20は、EXIFファイルに閲覧制御情報を付加する。閲覧制御情報は、CPU20が閲覧制限処理を実行するときに参照する情報である。閲覧制御情報には、撮影時に取り付けられていた付属部品2のID、閲覧権を施行するか否かを示す情報などが含まれる。
【0021】
図4は、EXIFファイルを生成するまでの過程を説明するフローチャートである。ユーザがデジタルカメラ1の電源を入れると(ステップS11)、CPU20は、RFID読取部22を起動する。RFID読取部22は、RFIDタグ3の読み取りを開始する(ステップS12)。デジタルカメラ1に付属部品2が装着されているとき、付属部品2のRFIDタグ3は、特定周波数の電磁波を起電力として付属部品2のIDを出力する。CPU20は、RFID読取部22が読み取った付属部品2のIDを入力する(ステップS13;YES)。一方、付属部品2が装着されていないとき、CPU20は、付属部品2のIDを取得することができない(ステップS13;NO)。CPU20は、RFID読取部22に定期的に制御信号を出力して、RFIDタグ3の読み取りを繰り返す。
【0022】
CPU20は、付属部品のIDをEEPROM(Electrically-Eraserble and Programmable ROM)21などのメモリに記録する(ステップS13)。ユーザが画像を撮影すると、撮影した画像は、JPEG符号化部17においてJPEG圧縮され、CPU20に出力される(ステップS14)。CPU20は、サムネイル画像やヘッダ情報を作成して、EXIFファイルを生成する。ヘッダ情報には、付属部品2のIDが付加される(ステップS15)。付属部品2のIDなど画像の閲覧に関連する情報を閲覧制御情報と呼ぶ。CPU20は、作成したEXIFファイルを補助記録装置19に記録する(ステップS16)。
【0023】
上述した手順で作成された閲覧制御情報は、表示画面上で編集することができる。閲覧制御情報を編集する権利は、画像の撮影時に装着されていた付属部品の所有者に与えられる。具体的に説明すると、CPU20は、閲覧制御情報の編集画面を表示する前に、デジタルカメラ1に装着された付属部品2のIDを取得し、取得したIDとEXIFファイルに格納された付属部品のIDとを比較する。CPU20は、これらのIDが一致したときに閲覧制御情報の編集を許可する。
【0024】
図5は、閲覧権を施行するか否かを入力する入力画面の例である。ユーザは、デジタルカメラ1を操作して図5(a)に示すメニュー画面41を開き、メニュー画面のツールバー43を操作して閲覧権設定メニュー画面42を開く。閲覧権設定メニュー画面42には、閲覧権施行の有無を選択するリストボックス43が設けられている。CPU20は、ユーザから閲覧権施行の有無が選択されると、この情報を画像ファイルに付加する。また、閲覧権設定メニュー画面42において、コピーの「可・不可」や印刷の「可・不可」などを設定できるようにしてもよい。
【0025】
閲覧制御情報は、変更することもできる。図6は、閲覧制御情報の変更内容を入力する入力画面の例である。ユーザは、図6(a)に示す画面51において任意の画像52を選択し、図6(b)のメニューバー53において選択した画像52の閲覧制御情報の変更を指示する。CPU20は、この指示に応じて図6(c)に示す設定変更画面54を開く。設定変更画面54には、閲覧権施行の有無を選択するチェックボタン55と、閲覧を許可するIDを入力するテキストボックス57と、テキストボックス57に入力されたIDの追加を指示する追加ボタン56とが設けられている。CPU20は、追加ボタン56が押下されると、テキストボックス57に入力されたIDを閲覧可能なIDとしてEXIFファイルの閲覧権制御情報に書き込む。これにより、撮影者以外の人の閲覧を許可したり、複数の人の閲覧を許可したりすることができる。
【0026】
CPU20は、付属部品のIDと閲覧制御情報とを用いて画像の閲覧制限をかける。図7のフローチャートを参照して閲覧制限処理について説明する。ユーザが画像の再生を指示すると(ステップS21)、CPU20は、EXIFファイルに記述された閲覧制御情報を読み出し、指定された画像の閲覧権を施行するか否かをチェックする。閲覧権を施行しない場合(ステップS22;NO)、CPUは、画像の読み出しを開始する(ステップS23)。一方、閲覧権を施行する場合(ステップS22;YES)、CPU20は、RFID読取部22にRFIDタグ3の読み取りを指示する(ステップS24)。CPU20は、RFID読取部22から読取結果を取得すると(ステップS25;YES)、RFIDタグ3の読み取り結果と画像に付加されたIDとを比較する。RFIDタグ3の読み取り結果と閲覧制御情報に記述されたIDとが等しいとき(ステップS26;YES)、CPU20は、画像の読み出し処理を開始する(ステップS23)。一方、RFIDタグ3の読み取り結果と閲覧制御情報に記述されたIDとが異なるとき(ステップS26;NO)、CPU20は、画像の読み取りを中断し、「閲覧できません」といったエラーメッセージを表示させる(ステップS27)。一方、RFID読取部22が読み取り結果を取得できなかった場合にも(ステップS25;NO)、CPU20は、画像の読み取りを中断し、「閲覧できません」といったエラーメッセージを表示する(ステップS27)。
【0027】
閲覧制御情報は、EXIFファイルに埋め込まれているので、パーソナルコンピュータやサーバのようなデジタルカメラ1以外の装置であってもEXIFファイルに埋め込まれた閲覧制御情報に記述された閲覧制限をかけることができる。
【0028】
図8は、EXIFファイルに格納された画像をパーソナルコンピュータで閲覧する様子を模式的に示す。この図において、パーソナルコンピュータ4は、RFIDタグ3の読取機5と接続されている。パーソナルコンピュータ4は、半導体メモリの読取用ソケットが設けられている。ストラップ2aには、RFIDタグ3aが設けられている。
【0029】
ユーザが半導体メモリをパーソナルコンピュータ4に装着し、ストラップ2aを読取機5に近づけ、半導体メモリに記録されたEXIFファイルを表示しようとすると、パーソナルコンピュータ4は、EXIFファイルの閲覧制御を開始する。
【0030】
パーソナルコンピュータ4の閲覧制御は、デジタルカメラ1と同様である。パーソナルコンピュータ4は、読取機5に装着されたストラップ2aのIDと、EXIFファイルに格納されたIDとを比較し、これらが一致するとEXIFファイルの画像情報の閲覧許可を与える。
【0031】
また、EXIFファイルに複数のIDが登録して、複数のユーザに画像を閲覧権を与えることができる。図9は、複数のユーザが画像を閲覧する様子を模式的に示している。図9に示すEXIFファイル8には、3つのIDが格納されている。これらのIDは、ストラップ6a,6b,6cのIDである。画像を編集する権利は、画像を撮影したときにデジタルカメラ1に取り付けられていたストラップ(ここでは、ストラップ6a)の所有者が持っている。ストラップ6aの所有者は、パーソナルコンピュータ4a又はデジタルカメラ1の表示部に図6に示すような画面を表示させてストラップ6b及びストラップ6cのIDであるID2とID3を登録する。これにより、ストラップ6cを所有するユーザであっても画像を閲覧することができる。
【0032】
以上説明したように、本発明を適用したデジタルカメラ1は、RFID読取部22を備え、付属部品2に取り付けられたRFIDタグ3から付属部品2のIDを読み取る。そして、撮影した画像とこの画像を撮影したときに装着されている付属部品2のIDとを含むEXIFファイルを生成する。デジタルカメラ1は、画像を読み出す前に、自身に装着された付属部品2のIDとEXIFファイルに格納された付属部品2のIDとを比較し、これらのIDが一致しない場合には画像の読み出しを拒否する。
【0033】
本発明を適用したデジタルカメラ1では、EXIFファイルが閲覧制御情報を含み付属部品2のIDがなければ画像を表示することができない。そのため、画像がユーザの予期せぬところで公開されることを防止することができる。
【0034】
また、本実施の形態では、閲覧制御情報を編集して複数の付属部品2のIDや撮影時に記録した付属部品2以外のIDを閲覧制御情報に登録することができる。閲覧制御情報は、デジタルカメラ1、パーソナルコンピュータや汎用コンピュータなどの電子機器で編集することも可能である。
【0035】
さらに、RFID読取部が付属部品2のIDを読み取るため、ユーザがIDを入力する必要がなく、機械操作が不得意な人でも簡単に画像の閲覧制限をかけることができる。
【0036】
次いで、閲覧制御情報のEXIFファイルへの格納方法の一例を具体的に説明する。EXIFファイルは、図10に示すようにファイルの先頭を示すSOI(Start Of Image)61、TIFF形式のデータを格納するAPP1(Exif data)62及びAPP2(Contents List Data,Stream Data)63、JPEG形式のデータを格納するJPEGTable64及びJPEG圧縮画像65、ファイルの終端を示すEOI(End Of Image)66とから構成される。APP1は、サムネイル画像や撮影情報を格納する部分であり、EXIFデータ部62と呼ばれる。EXIFデータ部62は、図11に示すように、先頭にTIFFヘッダ部71が配置され、続いてIFD(Image File Directory)72が配置されている。
【0037】
閲覧制御情報は、IFD72に格納される。IFD72は、図12に示すように、タグ81、データの型82、データのカウント83、データポインタまたはデータフィールド84の情報を持っている。タグ81は、データフィールド84にどのようなデータが格納されているかを識別するためのコード番号になっている。
【0038】
ここでは、タグ81が33432(8298.H)であるデータフィールドには、著作権情報が格納される。本実施例では、データフィールドの先頭5ビットに閲覧権の施行に関する情報を記述する。具体的に説明すると、先頭5ビットは、それぞれ、private bit、protect bit、public bitという名前が割り振られており、private bitは撮影者以外への公開の有無、protect bitは仲間内への公開の有無、public bitは全てに対する公開の有無が入力される。ここでは、公開しない場合にはビットを0にし、公開する場合にはビットを1にする。
【0039】
複数のIDは、ユーザコメントに記述する。ユーザコメントのタグ81は、37510(9286.H)である。このデータフィールド84には、データポインタを記述する。データポインタは、データ部73におけるユーザコメントの実際の格納場所を示している。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】デジタルカメラの外観を示す図である。
【図2】デジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図3】RFID読取部の構成を示すブロック図である。
【図4】EXIFファイルを作成する過程を説明するフローチャートである。
【図5】閲覧権を施行するか否かを入力する入力画面を示す図である。
【図6】閲覧制御情報の変更内容を入力する入力画面を示す図である。
【図7】閲覧制限をかける処理の手順を説明するフローチャートである。
【図8】閲覧制限がかけられた画像をパーソナルコンピュータで閲覧するときの様子を模式的に示した図である。
【図9】複数のユーザに閲覧権限を与えたときの様子を模式的に示した図である。
【図10】EXIFファイルの構成を示す図である。
【図11】EXIFデータ部の構成を示す図である。
【図12】IFDの構成を示す図である。
【符号の説明】
【0041】
1 デジタルカメラ、2 付属部品、2a ストラップ、2b バッテリ、2c 半導体メモリ、3 RFIDタグ、16 表示部、18 マイクロコントローラ、19 補助記録装置、20 CPU、22 RFID読取部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
識別情報を保持する識別情報保持手段を備える付属部品と、
上記識別情報保持手段に保持された情報を読み取る読取手段と、
上記読取手段が読み取った上記付属部品の識別情報を記録すべき所定の情報に付加する識別情報付加手段と、
上記識別情報が付加された情報を記録媒体に記録する記録制御手段と
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
上記記録媒体に記録された情報を読み出す際、当該情報に付加された付属部品の識別情報と、上記読取手段が読み取った付属部品の識別情報とを比較する識別情報比較手段と、
上記情報に付加された付属部品の識別情報と上記読取手段が読み取った付属部品の識別情報とが一致したときに上記記録媒体に記録された情報を読み出す読出制御手段と
を備えることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
上記識別情報保持手段は、RFIDタグであることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項4】
上記情報に付加された付属部品の識別情報と上記読取手段が読み取った付属部品の識別情報とが一致したときに、上記記録媒体に記録された情報に付加される識別情報を追加及び変更する識別情報更新手段を備えることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項5】
上記記録制御手段は、上記識別情報と、該識別情報が付加された情報とを1つのファイルに格納することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項6】
RFIDタグを備える付属部品と、
上記RFIDタグに記録された情報を読み取る読取手段と、
画像を撮影する撮影手段と、
上記撮影手段が撮影した画像と上記読取手段が読み取った上記付属部品の識別情報とを含むファイルを生成するファイル生成手段と、
上記ファイル生成手段が生成したファイルを記録媒体に記録する記録制御手段と
を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項7】
上記記録媒体に記録されたファイルを読み出す際、当該ファイルに格納された付属部品の識別情報と、上記読取手段が読み取った付属部品の識別情報を比較する識別情報比較手段と、
上記ファイルに格納された付属部品の識別情報と、上記読取手段が読み取った付属部品の識別情報とが一致したときに上記記録媒体に記録された情報を読み出す読出制御手段と
を備えることを特徴とする請求項6記載のデジタルカメラ。
【請求項8】
上記付属部品は、当該デジタルカメラに取り付けられるストラップ、当該デジタルカメラの電源となる着脱自在のバッテリ、当該デジタルカメラに装着される半導体メモリのうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項6記載のデジタルカメラ。
【請求項9】
通信媒体若しくは記録媒体を介して情報を取得する情報取得手段と、
付属部品の識別情報を読み取る読取手段と、
上記情報取得手段が取得した情報に付加された識別情報と、上記読取手段が読み取った識別情報とを比較する識別情報比較手段と、
上記情報取得手段が取得した情報に付加された識別情報と、上記読取手段が読み取った識別情報とが一致したときに上記情報取得手段が取得した情報へのアクセスを許可するアクセス制限手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項1】
識別情報を保持する識別情報保持手段を備える付属部品と、
上記識別情報保持手段に保持された情報を読み取る読取手段と、
上記読取手段が読み取った上記付属部品の識別情報を記録すべき所定の情報に付加する識別情報付加手段と、
上記識別情報が付加された情報を記録媒体に記録する記録制御手段と
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
上記記録媒体に記録された情報を読み出す際、当該情報に付加された付属部品の識別情報と、上記読取手段が読み取った付属部品の識別情報とを比較する識別情報比較手段と、
上記情報に付加された付属部品の識別情報と上記読取手段が読み取った付属部品の識別情報とが一致したときに上記記録媒体に記録された情報を読み出す読出制御手段と
を備えることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
上記識別情報保持手段は、RFIDタグであることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項4】
上記情報に付加された付属部品の識別情報と上記読取手段が読み取った付属部品の識別情報とが一致したときに、上記記録媒体に記録された情報に付加される識別情報を追加及び変更する識別情報更新手段を備えることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項5】
上記記録制御手段は、上記識別情報と、該識別情報が付加された情報とを1つのファイルに格納することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項6】
RFIDタグを備える付属部品と、
上記RFIDタグに記録された情報を読み取る読取手段と、
画像を撮影する撮影手段と、
上記撮影手段が撮影した画像と上記読取手段が読み取った上記付属部品の識別情報とを含むファイルを生成するファイル生成手段と、
上記ファイル生成手段が生成したファイルを記録媒体に記録する記録制御手段と
を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項7】
上記記録媒体に記録されたファイルを読み出す際、当該ファイルに格納された付属部品の識別情報と、上記読取手段が読み取った付属部品の識別情報を比較する識別情報比較手段と、
上記ファイルに格納された付属部品の識別情報と、上記読取手段が読み取った付属部品の識別情報とが一致したときに上記記録媒体に記録された情報を読み出す読出制御手段と
を備えることを特徴とする請求項6記載のデジタルカメラ。
【請求項8】
上記付属部品は、当該デジタルカメラに取り付けられるストラップ、当該デジタルカメラの電源となる着脱自在のバッテリ、当該デジタルカメラに装着される半導体メモリのうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項6記載のデジタルカメラ。
【請求項9】
通信媒体若しくは記録媒体を介して情報を取得する情報取得手段と、
付属部品の識別情報を読み取る読取手段と、
上記情報取得手段が取得した情報に付加された識別情報と、上記読取手段が読み取った識別情報とを比較する識別情報比較手段と、
上記情報取得手段が取得した情報に付加された識別情報と、上記読取手段が読み取った識別情報とが一致したときに上記情報取得手段が取得した情報へのアクセスを許可するアクセス制限手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2006−18498(P2006−18498A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−194644(P2004−194644)
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
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