説明

電子機器、及びリモコン装置

【課題】電子機器において、ユーザによる操作ボタン押下時の誤操作を低減する。
【解決手段】TV受像機は、単一操作ボタン及び繰返し操作ボタンを有するリモコン装置によって操作され、繰返し操作ボタンが長押しされているか判定するための判定基準時間を記憶する。TV受像機は、ユーザによってリモコン装置の操作ボタンが押下されると(S1でYES)、単一操作ボタンが押下されたか判定し(S2)、押下された場合(S3でYES)、押下された単一操作ボタンの押下時間の計測を開始し(S4)、単一操作ボタンが放された時に(S5でYES)、計測を終了する(S6)。そして、TV受像機は、計測した押下時間と、現在の判定基準時間の平均的な時間である平均押下時間を算出し(S7)、判定基準時間を、算出した平均押下時間の値に更新する(S8)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器、及びリモコン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来からテレビジョン受像機等の電子機器において、ユーザが、この電子機器を操作するためのリモコン装置を操作して選択や決定等の操作指示を行うことにより、メニュー設定等を行う場合がある。
【0003】
リモコン装置に設けられた操作ボタンの中には、ユーザが同一の操作ボタンを押し続けること(以下、長押しという)により、特定の操作指示を繰り返すものがある。操作ボタンが長押しされた時に、特定の操作指示を繰り返すか否かについては、ユーザが操作ボタンを押下している時間が所定の判定基準時間以上であるか否かに基づいて判定される。例えば、判定基準時間が1秒である場合に、ユーザによって音量ダウンボタンが1秒以上長押しされると、ユーザが音量ダウンボタンを放すまで、音量を下げる旨の操作指示が電子機器に対して繰り返し行われる。また、録画設定開始キーが押下されると、この録画設定開始キーが判定基準時間以上押下されたか否かを判定し、録画設定開始キーが判定基準時間以上押下された場合、電源切替信号及び画面切替信号を送信し、判定基準時間以上押下されていない場合、電源切替信号のみを送信するリモコン装置も知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
上記長押しの判定用の判定基準時間は、一般的に製造メーカによって、一般のユーザによる操作ボタンの平均的な押下時間に設定されていることが多い。しかしながら、小さな子どもや、お年寄りや、疾病者等の操作ボタンの操作を苦手とするユーザにとっては、必ずしもこの平均的な時間が適切な判定基準時間であるとは限らない。従って、ボタン操作を苦手とするユーザにとっては、例えば、長押しするつもりがなくても、判定基準時間以上、操作ボタンを押してしまうことがあり、意図した操作指示ができず、誤操作してしまうことがある。
【0005】
これに対して、特許文献2には、ユーザがチャンネルボタン操作を行う際に、1つのボタン操作においてどの程度の時間押下げられていたかの統計を取り、チャンネル選択に費やすトータル時間であるタイミング時間の値をリモコン操作者に応じて変更する方法が開示されている。しかしながら、この方法は、上記長押しの判定用の判定基準時間を変更するものではないので、操作ボタンの操作を苦手とするユーザが長押し操作時に誤操作してしまうという上記問題を解決できない。
【0006】
ところで、リモコン装置には、一般的に、長押し時に操作指示を繰り返し行うための操作ボタンと、長押し操作に係わらず操作指示を繰り返し行わない操作ボタンとが存在する。例えば、テレビジョン受像機を操作するためのリモコン装置では、電源ボタンや数字ボタンは繰返し操作指示を行わない操作ボタンであり、音量アップボタン、音量ダウンボタン等は繰返し操作指示を行う操作ボタンである。特許文献2の発明を長押し判定に応用して、ユーザによるボタン操作時の時間の統計を取ることにより、上記長押しの判定用の判定基準時間を変更する方法も考えられるが、単純に特許文献2の発明を長押しの判定用に応用した場合、繰返し操作を行わない操作ボタンを押下した場合と、繰り返し操作を行う操作ボタンを押下した場合のいずれの場合についても操作時の時間の統計を取ってしまい、この統計に基づいて長押し判定用の判定基準時間を求めてしまう。このため、長押しの判定基準時間の算出に、長押しされた時の操作ボタンの押下時間と、短押し(長押し以外の時の操作ボタンの押下をいう)された時の操作ボタンの押下時間との両方が使用されることになる。
【0007】
ところが、長押し判定用の判定基準時間は、本来、短押しされた時の操作ボタンの押下時間の平均値に基づいて求めるのが望ましい。そして、操作ボタンが、この判定基準時間よりも長い時間押下された時に、長押しされたと判定することが望ましい。従って、上記のように、特許文献2の発明を単純に長押し判定に応用したのでは、短押しされた時の操作ボタンの押下時間の正確な平均値を求めることができず、ユーザによる操作ボタン押下時の誤操作を低減することができない。
【0008】
これに対して、特許文献3には、手の皮膚抵抗を計測する抵抗センサと、手の温度を計測する温度センサと、手の表面を撮像する撮像手段と、撮像手段によって撮像された画像から皮膚のキメの細かさを解析する解析手段と、筐体の揺れを検出する加速度センサからなる計測手段と、これら計測手段の計測結果に基づいてユーザの年齢又は性別を判別する判別手段と、この判別手段の判別結果に基づいてタッチパネル表示器における操作ボタンの表示態様を切り換える制御手段とを備えるリモコン装置が開示されている。しかしながら、このリモコン装置は、判定基準時間を変更するものではないため、ユーザによる長押し操作時の誤操作を低減することができない。
【0009】
また、特許文献4には、時間軸方向のカーソル移動に割り当てられた方向キーが継続して押されている時間を計測するタイマを備え、カーソル制御手段が、時間軸方向のカーソル移動に割り当てられた方向キーが継続して押されている時間が予め決められた時間を越えた場合、時間軸方向に割り当てられた方向キーの押下が解除されるまで、カーソルの時間軸方向の幅および移動単位を時間軸における一定時間に対応する幅に変更する電子番組表操作装置が開示されている。しかしながら、この電子番組表操作装置は、判定基準時間を変更するものではないため、ユーザによる長押し操作時の誤操作を低減することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2006−319838号公報
【特許文献2】特開2007−228473号公報
【特許文献3】特開2006−238391号公報
【特許文献4】特開2011−29842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、ユーザによる操作ボタン押下時における誤操作を低減することができる電子機器、及びリモコン装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、ユーザによって操作されたボタンに対応する操作指示信号を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された操作指示信号に基づいて、ユーザによって操作されたボタンが、単一動作を指示する単一操作ボタン、又は単一動作若しくは繰返し動作を指示する繰返し操作ボタンのいずれであるかを判定するボタン種別判定手段と、判定基準時間が記憶されている判定基準時間記憶手段と、前記ボタン種別判定手段によって、ユーザによって操作された前記ボタンが前記繰返し操作ボタンであると判定されたときに、このユーザによる操作が、前記繰返し操作ボタンを前記判定時間記憶手段に記憶されている前記判定基準時間以上継続して押下する操作である長押しであるか否かを判定する長押し判定手段と、前記長押し判定手段によって長押しであると判定されたときに、ユーザによって操作された前記繰返し操作ボタンによって指示される繰返し動作を実行させ、前記長押し判定手段によって長押しでないと判定されたときに、ユーザによって操作された前記繰返し操作ボタンによって指示される単一動作を実行させる制御手段とを備える電子機器において、前記ボタン種別判定手段によって、ユーザによって操作されたボタンが前記単一操作ボタンであると判定されたときに、ユーザが該単一操作ボタンを押下してから放すまでの押下時間を計測する計測手段と、前記計測手段によって計測された前記押下時間に基づいて、前記判定基準時間記憶手段に記憶されている前記判定基準時間を更新する更新手段とをさらに備えるものである。
【0013】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の電子機器において、前記計測手段によって計測された前記押下時間に基づいて、ユーザが前記単一操作ボタンを押下する時間の平均的な時間である平均押下時間を算出する算出手段をさらに備え、前記更新手段は、前記判定時間記憶手段に記憶されている前記判定基準時間を、前記算出手段によって算出された前記平均押下時間に更新するものである。
【0014】
また、請求項3の発明は、請求項2に記載の電子機器において、前記算出手段は、前記計測手段によって計測された前記押下時間と、前記判定時間記憶手段に記憶されている前記判定基準時間とに基づいて、前記平均押下時間を算出するものである。
【0015】
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子機器において、ユ前記受信手段は、ユーザによって操作される前記ボタンを有するリモコン装置から送信される前記操作指示信号を受信するものである。
【0016】
また、請求項5の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子機器において、ユーザによって操作される前記ボタンをさらに備えるものである。
【0017】
また、請求項6の発明は、ユーザによって操作されるボタンと、ユーザによって操作された前記ボタンが、単一動作を指示する単一操作ボタン、又は単一動作若しくは繰返し動作を指示する繰返し操作ボタンのいずれであるかを判定するボタン種別判定手段と、判定基準時間が記憶されている判定基準時間記憶手段と、前記ボタン種別判定手段によって、ユーザによって操作された前記ボタンが前記繰返し操作ボタンであると判定されたときに、このユーザによる操作が、前記繰返し操作ボタンを前記判定時間記憶手段に記憶されている前記判定基準時間以上継続して押下する操作である長押しであるか否かを判定する長押し判定手段と、前記長押し判定手段によって長押しであると判定されたときに、ユーザによって操作された前記繰返し操作ボタンによって指示される繰返し動作を実行するように指示する旨の指示信号を送信し、前記長押し判定手段によって長押しでないと判定されたときに、ユーザによって操作された前記繰返し操作ボタンによって指示される単一動作を実行するように指示する旨の指示信号を送信する送信手段とを備えるリモコン装置において、前記ボタン種別判定手段によって、ユーザによって操作された前記ボタンが前記単一操作ボタンであると判定されたときに、ユーザが該単一操作ボタンを押下してから放すまでの押下時間を計測する計測手段と、前記計測手段によって計測された前記押下時間に基づいて、前記判定基準時間記憶手段に記憶されている前記判定基準時間を更新する更新手段とをさらに備えるものである。
【0018】
また、請求項7の発明は、請求項6に記載のリモコン装置において、前記計測手段によって計測された前記押下時間に基づいて、ユーザが前記単一操作ボタンを押下する時間の平均的な時間である平均押下時間を算出する算出手段をさらに備え、前記更新手段は、前記判定時間記憶手段に記憶されている前記判定基準時間を、前記算出手段によって算出された前記平均押下時間に更新するものである。
【0019】
また、請求項8の発明は、請求項7に記載のリモコン装置において、前記算出手段は、前記計測手段によって計測された前記押下時間と、前記判定時間記憶手段に記憶されている前記判定基準時間とに基づいて、前記平均押下時間を算出するものである。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、ユーザによって操作されたボタンが単一操作ボタンであると判定されたときに、ユーザがこの単一操作ボタンを押下してから放すまでの押下時間を計測し、計測された押下時間に基づいて、判定基準時間を更新する。すなわち、繰返し操作を行わない単一操作ボタンの押下時間のみに基づいて、判定基準時間を更新する。そのため、ユーザによって繰返し操作ボタンが押下された時に、単一操作ボタンの押下時間に基づく判定基準時間以上押されると、繰返し操作ボタンが長押しされていると判定し、単一操作ボタンの押下時間に基づく判定基準時間以上押されていないときには、繰返し操作ボタンが長押しされていないと判定するので、ユーザによる繰返し操作ボタン押下時の誤操作を低減することができる。
【0021】
また、本発明によれば、単一操作ボタンの押下時間の長いユーザの場合、その長い押下時間に基づいて判定基準時間を更新するので、判定基準時間を長くすることができる。また、単一操作ボタンの押下時間の短いユーザの場合、その短い押下時間に基づいて判定基準時間を更新するので、判定基準時間を短くすることができる。従って、ボタンを操作するユーザ毎に、そのユーザの単一操作ボタンの押下時間の特徴に応じた判定基準時間に更新できるため、ユーザが繰返し操作ボタンを長押しする際の操作性や利便性を向上することができ、ユーザによる繰返し操作ボタン押下時の誤操作を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施形態に係るTV受像機と、このTV受像機を操作するためのリモコン装置とを含む家電システムの斜視図。
【図2】上記TV受像機の内部構成を示すブロック図。
【図3】上記リモコン装置の上面図。
【図4】上記リモコン装置の内部構成を示すブロック図。
【図5】上記TV受像機における判定基準時間の更新処理の手順を示すフローチャート。
【図6】上記TV受像機における操作指示処理の手順を示すフローチャート。
【図7】上記リモコン装置の変形例における内部構成を示すブロック図。
【図8】上記リモコン装置における判定基準時間の更新処理の手順を示すフローチャート。
【図9】上記リモコン装置におけるリモコン信号送信処理の手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の一実施形態に係るテレビジョン(以下、TVという)受像機について、図1乃至図4を参照して説明する。図1は、リモコン装置3によって操作されるTV受像機(電子機器)2の外観を示した家電システム1を示し、図2は、TV受像機2の電気的ブロック構成を示す。図3は、リモコン装置3の上面を示し、図4は、リモコン装置3の電気的ブロック構成を示す。
【0024】
リモコン装置3は、ユーザによる操作に応じて単一動作の操作指示をTV受像機2に行うための操作ボタン(以下、単一操作ボタンという)と、ユーザによる長押し操作時に操作指示をTV受像機2に繰り返し行うための操作ボタン(以下、繰返し操作ボタンという)とを含む複数の操作ボタン(ボタン)31〜38を有する。繰返し操作ボタンは、ユーザによる操作が長押し操作ではない場合、単一動作の操作指示を行うものである。
【0025】
TV受像機2は、図2に示すように、アンテナ21に接続され、デジタル放送信号を受信するチューナ部22と、デコーダ部23と、映像を表示するディスプレイ24と、音声を出力するスピーカ25とを備える。また、TV受像機2は、メモリ(判定時間記憶手段)26と、リモコン信号受信部(受信手段)27と、筐体外部に設けられた操作部28と、制御部(受信手段、制御手段)20とをさらに備える。
【0026】
チューナ部22は、アンテナ21を介して、放送局から配信される各チャンネルのデジタル放送信号を受信する。デコーダ部23は、チューナ部22によって受信されたデジタル放送信号に対して復調処理や誤り訂正処理等を行い、多重化された信号から必要なTS(トランスポートストリーム)パケットを分離するTS変換回路(図示せず)、分離した各TSパケットに対して復号化処理を行う映像デコード回路(図示せず)、音声デコード回路(図示せず)、及びデータデコード回路(図示せず)等から構成される。
【0027】
映像デコード回路は、映像信号を含むTSパケットに対して復号化処理を行い、映像信号を抽出し、抽出した映像信号を制御部20に出力する。音声デコード回路は、音声信号を含むTSパケットに対して復号化処理を行い、音声信号を抽出し、抽出した音声信号を制御部20に出力する。
【0028】
データデコード回路は、SI(Service Information)データを含むTSパケットに対して復号化処理を行い、SIデータを抽出し、抽出したSIデータを制御部20に出力する。SIデータは、TV番組の番組情報が格納されたEIT(Event Information Table)等を有している。
【0029】
ディスプレイ24は、チューナ部22によって受信されたTV番組の映像を表示する。スピーカ25は、チューナ部22によって受信されたTV番組の音声を出力する。メモリ26は、制御部20を動作させるためのプログラム26aと、判定基準時間26b等を格納している。判定基準時間26bは、ユーザによって繰返し操作ボタンが長押しされているか否かを判定するための閾値である。判定基準時間26bは、任意の時間に書換え(更新)可能である。
【0030】
リモコン信号受信部27は、リモコン装置3から受信したリモコン信号(操作指示信号)である赤外線信号を電気信号に変換して制御部20に転送する。リモコン装置3から送信されるリモコン信号は、ユーザによって操作された操作ボタン31〜38に対応するリモコン信号である。
【0031】
操作部28は、ユーザによって操作される単一操作ボタンと繰返し操作ボタンとを含む操作ボタン(ボタン)28aを有し、ユーザによって操作された操作ボタンに対応する操作指示を行うための操作指示信号を制御部20に送信する。
【0032】
制御部20は、映像処理部20aと、ボタン種別判定部(ボタン種別判定手段)20bと、長押し判定部(長押し判定手段)20cと、押下時間計測部(計測手段)20dと、判定基準時間算出部(算出手段)20eと、判定基準時間更新部(更新手段)20fとを有する。制御部20は、リモコン装置3から送信されたリモコン信号や操作部28から送信された操作指示信号に基づいて、TV受像機2の各部を制御する。
【0033】
映像処理部20aは、チューナ部22によって受信されたTV番組の映像をディスプレイ24に出力すると共に、このTV番組の音声をスピーカ25に出力する処理を行う。ボタン種別判定部20bは、リモコン装置3から受信したリモコン信号や操作部28から受信した操作指示信号に基づいて、ユーザによって押下された操作ボタンが単一操作ボタン又は繰返し操作ボタンのいずれであるか否かを判定する処理を行う。
【0034】
長押し判定部20cは、ボタン種別判定部20bによって、ユーザが繰返し操作ボタンを押下したと判定されたときに、このユーザによる繰返し操作ボタンの操作が長押しであるか否かを判定する処理を行う。具体的には、ユーザによって繰返し操作ボタンが判定基準時間26b以上押されている時に、長押しされていると判定する。
【0035】
押下時間計測部20dは、ボタン種別判定部20bによって、ユーザが単一操作ボタンを押下したと判定されたときに、ユーザがこの単一操作ボタンを押下してから放すまでの押下時間を計測する処理を行う。
【0036】
判定基準時間算出部20eは、押下時間計測部20dによって計測された押下時間に基づいて、ユーザが単一操作ボタンを押下する時間(短押し時間)の平均的な時間である平均押下時間を算出する処理を行う。具体的には、判定基準時間算出部20eは、押下時間計測部20dによって計測された押下時間と、メモリ26に格納されている現在の判定基準時間26bとの平均時間を算出して、算出した値を平均押下時間とする。
【0037】
判定基準時間更新部20fは、メモリ26に格納されている判定基準時間26bを、判定基準時間算出部20eによって算出された平均押下時間の値に更新する処理を行う。
【0038】
制御部20は、長押し判定部20cによって、ユーザが繰返し操作ボタンを長押ししていると判定されたときに、ユーザによって操作されたこの繰返し操作ボタンによって指示される繰返し動作を実行させる。また、制御部20は、長押し判定部20cによって、ユーザが繰返し操作ボタンを長押ししていないと判定されたときに、ユーザによって操作された繰返し操作ボタンによって指示される単一動作を実行させる。
【0039】
リモコン装置3は、図3及び図4に示すように、「0」乃至「9」の10個の数字に対応する「0」〜「9」の数字ボタン31(31a〜31jの総称)と、入力した文字や数字を消去するクリアボタン32と、チャンネルの選局指示を行うためのチャンネルアップボタン33及びチャンネルダウンボタン34と、TV受像機2のスピーカ25から出力する音量の増減を指示するための音量アップボタン35及び音量ダウンボタン36と、各種設定を行うためのメニュー画面の表示を指示するためのメニューボタン37と、TV受像機2の電源オン/オフを指示するための電源ボタン38とを有する。また、リモコン装置3は、プログラム41aを格納するメモリ41と、ユーザによる操作指示に応じたリモコン信号をTV受像機2に送信するためのリモコン信号送信部(送信手段)30と、リモコン装置3の各部を制御するための制御部40とをさらに有する。
【0040】
リモコン装置3は、ユーザによる操作ボタン31〜38の押下操作に応じたリモコン信号をTV受像機2に送信する。以下、数字ボタン31、クリアボタン32、メニューボタン37、及び電源ボタン38が単一操作ボタンであり、チャンネルアップボタン33、チャンネルダウンボタン34、音量アップボタン35、及び音量ダウンボタン36が繰返し操作ボタンであるものとする。
【0041】
次に、TV受像機2における判定基準時間26bの更新処理について、図5に示すフローチャートを参照して説明する。ここでは、ユーザがリモコン装置3の操作ボタン31〜〜38のいずれかを押下して、TV受像機2がリモコン装置3から送信されたリモコン信号を受信したものとする。
【0042】
まず、ユーザによってリモコン装置3の操作ボタン31〜38のいずれかが押下されると(S1でYES)、TV受像機2の制御部20は、ボタン種別判定部20bを用いて、単一操作ボタン31、32、37、38のいずれかが押下されたか否かを判定する(S2)。すなわち、制御部20は、ユーザによって、数字ボタン31、クリアボタン32、メニューボタン37、及び電源ボタン38のうちのいずれかが押下されたか否かを判定する。
【0043】
そして、単一操作ボタン31、32、37、38が押下されたと判定した場合(S3でYES)、制御部20は、押下時間計測部20dを用いて、ユーザによって押下された単一操作ボタン31、32、37、38の押下時間の計測を開始し(S4)、ユーザが単一操作ボタン31、32、37、38を放した時に(S5でYES)、押下時間の計測を終了する(S6)。
【0044】
そして、制御部20は、判定基準時間算出部20eを用いて、上記S4〜S6により計測した押下時間と、メモリ26に格納されている現在の判定基準時間26bとに基づいて、ユーザが単一操作ボタン31、32、37、38を押下する時間の平均的な時間である平均押下時間を算出する(S7)。具体的には例えば、計測された押下時間が「2秒」であり、現在の判定基準時間26bが「1秒」である場合、判定基準時間算出部20eは、平均押下時間として「1.5秒」を算出する。
【0045】
そして、制御部20は、判定基準時間更新部20fを用いて、メモリ26に記憶された判定基準時間26bを、判定基準時間算出部20eを用いて算出した平均押下時間の値に更新した後(S8)、ユーザによって押下された操作ボタン31〜38に対応する操作指示を行うための操作指示処理を行う(S9)。
【0046】
一方、上記S2の判定の結果、ユーザによって押下された操作ボタン31〜38が単一操作ボタン31、32、37、38ではないと判定した場合(S3でNO)、制御部20は、上記S4〜S8の処理を行わないで、上記S9の処理を行う。すなわち、ユーザによって繰返し操作ボタン33〜36が押下された場合、上記S4〜S8の処理は行わない。なお、ここでは、ユーザがリモコン装置3の操作ボタン31〜38を操作した場合を示したが、ユーザが操作部28の単一操作ボタン(図示せず)及び繰返し操作ボタン(図示せず)を操作した場合であっても同様の処理を行う。
【0047】
次に、上記S9の操作指示処理の詳細について、図6に示すフローチャートを参照して説明する。ここでは、ユーザがリモコン装置3の操作ボタン31〜38のいずれかを押下したものとする。
【0048】
まず、ユーザが繰返し操作ボタン33〜36を押下したとき(S21でYES)、制御部20は、長押し判定部20cを用いて、ユーザが繰返し操作ボタン33〜36を長押ししたか否かを判定する(S22)。具体的には、ユーザが繰返し操作ボタン33〜36を押下してから判定基準時間26b以上経過したか否かを判定する。
【0049】
上記S22の判定の結果、ユーザが繰返し操作ボタン33〜36を押下してから判定基準時間26b以上経過したとき(S23でYES)、制御部20は、ユーザが繰返し操作ボタン33〜36を長押ししていると判定し、ユーザが繰返し操作ボタン33〜36を放すまで、ユーザが押下している繰返し操作ボタン33〜36に対応する操作指示を繰返し実行する(S24)。具体的には例えば、制御部20は、ユーザが音量アップボタン35を長押ししていると判定したとき、ユーザが音量アップボタン35を放すまで、スピーカ25から出力する音量をアップする処理を繰返し実行する(上記S24に相当)。
【0050】
一方、上記S22の判定の結果、ユーザが繰返し操作ボタン33〜36を押下してから判定基準時間26bが経過する前に放したとき(S23でNO)、制御部20は、ユーザが繰返し操作ボタン33〜36を長押ししていない(すなわち、短押ししている)と判定し、この繰返し操作ボタン33〜36に対応する操作指示を1度だけ実行する(S25)。具体的には例えば、ユーザが音量アップボタン35を押下したが(上記S21でYESに相当)、判定基準時間26bが経過する前に放した場合(上記S23でNOに相当)、制御部20は、スピーカ25から出力する音量をアップする処理を1度だけ実行する(上記S25に相当)。
【0051】
一方、ユーザが繰返し操作ボタン33〜36を押下していないとき(S21でNO)、すなわち、ユーザが単一操作ボタン31、32、37、38を押下したとき、制御部20は、ユーザによって押下された単一操作ボタン31、32、37、38に対応する操作指示を1度だけ実行する(S26)。具体的には、例えば、ユーザがメニューボタン37を押下した場合(上記S21でNOに相当)、制御部20は、ディスプレイ24にメニュー画面を表示する処理を1度だけ実行する(上記S26に相当)。なお、ここでは、ユーザがリモコン装置3の操作ボタン31〜38を操作した場合を示したが、ユーザが操作部28の単一操作ボタン(図示せず)及び繰返し操作ボタン(図示せず)を操作した場合であっても同様の処理を行う。
【0052】
上述したように、TV受像機2においては、リモコン装置3の操作ボタン31〜38のうちの単一操作ボタン31、32、37、38が操作されたときに、ユーザによってこの単一操作ボタン31、32、37、38が押下されてから放されるまでの押下時間を計測し、計測された押下時間に基づいて、ユーザが単一操作ボタン31、32、37、38を押下する時間の平均押下時間を算出し、判定基準時間26bを算出された平均押下時間の値に更新する。すなわち、繰返し操作を行わない単一操作ボタン31、32、37、38の押下時間のみに基づいて、判定基準時間26bを更新する。そのため、ユーザによって繰返し操作ボタン33〜36が押下された時に、これらの操作ボタン33〜36が単一操作ボタン31、32、37、38の平均押下時間以上押されると、繰返し操作ボタン33〜36が長押しされていると判定し、単一操作ボタン31、32、37、38の平均押下時間以上押されていないときには、繰返し操作ボタン33〜36が長押しされていないと判定するので、ユーザによる長押し押下時の誤操作を低減することができる。
【0053】
また、TV受像機2においては、単一操作ボタン31、32、37、38の押下時間の長いユーザの場合、その長い押下時間に基づいて判定基準時間26bを更新するので、判定基準時間26bを長くすることができる。また、単一操作ボタン31、32、37、38の押下時間の短いユーザの場合、その短い押下時間に基づいて判定基準時間26bを更新するので、判定基準時間26bを短くすることができる。従って、操作ボタン31〜38を操作するユーザ毎に、そのユーザの単一操作ボタン31、32、37、38の押下時間の特徴に応じた判定基準時間26bに更新できるため、ユーザが繰返し操作ボタン33〜36を長押しする際の操作性や利便性を向上することができ、ユーザによる繰返し操作ボタン33〜36押下時の誤操作を低減することができる。
【0054】
また、TV受像機2では、押下時間計測部20dによって計測された押下時間と、メモリ26に記憶されている現在の判定基準時間26bとの平均値を算出することにより、単一操作ボタン31、32、37、38の平均押下時間を算出する。そのため、平均押下時間を算出する際に、押下時間の履歴や、以前の判定基準時間26bの値をメモリ26に記憶しておく必要なしに、平均押下時間を算出できるので、メモリ26の記憶容量を少なくでき、TV受像機2の製造コストを抑制することができる。
【0055】
なお、平均押下時間は、押下時間計測部20dによって計測された押下時間の履歴データを用いて算出してもよい。具体的には例えば、押下時間計測部20dによって計測された押下時間の10回分の履歴データを用いて、それらの値の平均値を算出して平均押下時間としてもよい。また、平均押下時間は、押下時間計測部20dによって計測された押下時間のうち、一定の範囲内にあるデータのみを用いて算出されるものであってもよい。具体的には例えば、押下時間が2秒以上である場合、この押下時間はあまりに長すぎるとして、平均押下時間を算出するデータとしては不適切であるとし、押下時間が2秒以内であるデータのみに基づいて平均押下時間を算出するものであってもよい。また、メモリ26に記憶されている判定基準時間26bを基準として誤差1秒以内の押下時間のみに基づいて平均押下時間を算出するものであってもよい。これにより、ユーザによる単一操作ボタンの平均押下時間の精度を高くすることができる。
【0056】
次に、上記のリモコン装置3の変形例であるリモコン装置53について、図7を参照して説明する。リモコン装置53は、上述したリモコン装置3の変形例であり、制御部40がボタン種別判定部40a等を有すると共に、メモリ41が判定基準時間41bをさらに格納していること以外は、上記図3及び図4に示したリモコン装置3と同様の構成である。詳細には、制御部40は、ボタン種別判定部(ボタン種別判定手段)40aと、長押し判定部(長押し判定手段)40bと、押下時間計測部(計測手段)40cと、判定基準時間算出部(算出手段)40dと、判定基準時間更新部(更新手段)40eとを有する。これらの各部40a〜40eは、上記図2に示した制御部20内の各部20b〜20fに相当するものであり、これらの説明を省略する。判定基準時間41bは、上記図2に示した判定基準時間26bと同様にユーザによって繰返し操作ボタン33〜36が長押しされているか否かを判定するための閾値である。制御部40は、判定基準時間更新部40eを用いて、判定基準時間41bの値を更新可能である。
【0057】
次に、リモコン装置53における判定基準時間41bの更新処理について、図8に示すフローチャートを参照して説明する。本処理は、ユーザによってリモコン装置53の操作ボタン31〜38のいずれかが押下されると、リモコン装置53の制御部40が、処理S31〜S38を行った後、TV受像機2にリモコン信号を送信するためのリモコン信号送信処理S39を行う。上記処理S31〜S38は、上記図5に示した処理S1〜S8と同様の処理であるため、その説明を省略する。リモコン信号送信処理S39の詳細については後述する。
【0058】
次に、上記S39のリモコン信号送信処理の詳細について、図9に示すフローチャートを参照して説明する。ここでは、ユーザがリモコン装置53の操作ボタン31〜38のいずれかを操作したものとする。また、リモコン装置53は、TV受像機2にリモコン信号を送信するものとする。
【0059】
ユーザが繰返し操作ボタン33〜36を押下したとき(S51でYES)、制御部40は、長押し判定部40bを用いて、ユーザが繰返し操作ボタン33〜36を長押ししたか否かを判定する(S52)。具体的には、ユーザが繰返し操作ボタン33〜36を押下してから判定基準時間41b以上経過したか否かを判定する。
【0060】
上記S52の判定の結果、ユーザが繰返し操作ボタン33〜36を押下してから判定基準時間41b以上経過したとき(S53でYES)、制御部40は、ユーザが繰返し操作ボタン33〜36を長押ししていると判定し、この繰返し操作ボタン33〜36に対応する操作指示を繰返し実行するように指示する旨のリモコン信号をTV受像機2に送信する(S54)。なお、制御部40は、ユーザが長押ししている繰返し操作ボタン33〜36を放した時、ユーザが放した繰返し操作ボタン33〜36に対応する操作指示の繰返し処理を止めるように指示する旨のリモコン信号をTV受像機2に送信し、このリモコン信号を受信したTV受像機2が操作指示の繰返し処理を止める。
【0061】
一方、上記S52の判定の結果、ユーザが繰返し操作ボタン33〜36を押下してから判定基準時間41bが経過する前に放したとき(S53でNO)、制御部40は、ユーザが繰返し操作ボタン33〜36を長押ししていないと判定し、ユーザが押下した繰返し操作ボタン33〜36に対応する操作指示を1度だけ実行するように指示する旨のリモコン信号をTV受像機2に送信する(S55)。
【0062】
一方、ユーザが繰返し操作ボタン33〜36を押下していないとき(S51でNO)、すなわち、ユーザが単一操作ボタン31、32、37、38を押下したとき、制御部40は、ユーザによって押下された単一操作ボタン31、32、37、38に対応する操作指示を1度だけ実行するように指示する旨のリモコン信号をTV受像機2に送信する(S56)。
【0063】
上述したように、このリモコン装置53によれば、上記TV受像機2と同様に、ユーザによる長押し操作時の誤操作を低減することができる。
【0064】
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態において、請求項に示す電子機器がTV受像機である例を示したが、これに限られず、単一操作ボタン及び繰返し操作ボタンによって操作可能な電子機器であればよい。
【0065】
また、上記実施形態では、ユーザが単一操作ボタン及び繰返し操作ボタンを押下することによって操作する例を示したが、これに限られず、単一操作ボタン及び繰返し操作ボタンがタッチパネルから構成されており、ユーザがタッチパネル上の操作ボタンに触れることによって操作するものであってもよい。その場合、ユーザが判定基準時間以上繰返し操作ボタンに触れると長押しされていると判定する。
【符号の説明】
【0066】
2 受像機(電子機器)
3 リモコン装置
20 制御部(受信手段、制御手段)
26 メモリ(判定時間記憶手段)
27 リモコン信号受信部(受信手段)
30 リモコン信号送信部(送信手段)
31〜38 操作ボタン(ボタン)
31、32、37、38 単一操作ボタン
33〜36 繰返し操作ボタン
53 リモコン装置
20b ボタン種別判定部(ボタン種別判定手段)
20c 長押し判定部(長押し判定手段)
20d 押下時間計測部(計測手段)
20e 判定基準時間算出部(算出手段)
20f 判定基準時間更新部(更新手段)
26b 判定基準時間
28a 操作ボタン(ボタン)
40a ボタン種別判定部(ボタン種別判定手段)
40b 長押し判定部(長押し判定手段)
40c 押下時間計測部(計測手段)
40d 判定基準時間算出部(算出手段)
40e 判定基準時間更新部(更新手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによって操作されたボタンに対応する操作指示信号を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された操作指示信号に基づいて、ユーザによって操作されたボタンが、単一動作を指示する単一操作ボタン、又は単一動作若しくは繰返し動作を指示する繰返し操作ボタンのいずれであるかを判定するボタン種別判定手段と、
判定基準時間が記憶されている判定基準時間記憶手段と、
前記ボタン種別判定手段によって、ユーザによって操作された前記ボタンが前記繰返し操作ボタンであると判定されたときに、このユーザによる操作が、前記繰返し操作ボタンを前記判定時間記憶手段に記憶されている前記判定基準時間以上継続して押下する操作である長押しであるか否かを判定する長押し判定手段と、
前記長押し判定手段によって長押しであると判定されたときに、ユーザによって操作された前記繰返し操作ボタンによって指示される繰返し動作を実行させ、前記長押し判定手段によって長押しでないと判定されたときに、ユーザによって操作された前記繰返し操作ボタンによって指示される単一動作を実行させる制御手段とを備える電子機器において、
前記ボタン種別判定手段によって、ユーザによって操作されたボタンが前記単一操作ボタンであると判定されたときに、ユーザが該単一操作ボタンを押下してから放すまでの押下時間を計測する計測手段と、
前記計測手段によって計測された前記押下時間に基づいて、前記判定基準時間記憶手段に記憶されている前記判定基準時間を更新する更新手段とをさらに備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記計測手段によって計測された前記押下時間に基づいて、ユーザが前記単一操作ボタンを押下する時間の平均的な時間である平均押下時間を算出する算出手段をさらに備え、
前記更新手段は、前記判定時間記憶手段に記憶されている前記判定基準時間を、前記算出手段によって算出された前記平均押下時間に更新することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記算出手段は、前記計測手段によって計測された前記押下時間と、前記判定時間記憶手段に記憶されている前記判定基準時間とに基づいて、前記平均押下時間を算出することを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記受信手段は、ユーザによって操作される前記ボタンを有するリモコン装置から送信される前記操作指示信号を受信することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項5】
ユーザによって操作される前記ボタンをさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項6】
ユーザによって操作されるボタンと、
ユーザによって操作された前記ボタンが、単一動作を指示する単一操作ボタン、又は単一動作若しくは繰返し動作を指示する繰返し操作ボタンのいずれであるかを判定するボタン種別判定手段と、
判定基準時間が記憶されている判定基準時間記憶手段と、
前記ボタン種別判定手段によって、ユーザによって操作された前記ボタンが前記繰返し操作ボタンであると判定されたときに、このユーザによる操作が、前記繰返し操作ボタンを前記判定時間記憶手段に記憶されている前記判定基準時間以上継続して押下する操作である長押しであるか否かを判定する長押し判定手段と、
前記長押し判定手段によって長押しであると判定されたときに、ユーザによって操作された前記繰返し操作ボタンによって指示される繰返し動作を実行するように指示する旨の指示信号を送信し、前記長押し判定手段によって長押しでないと判定されたときに、ユーザによって操作された前記繰返し操作ボタンによって指示される単一動作を実行するように指示する旨の指示信号を送信する送信手段とを備えるリモコン装置において、
前記ボタン種別判定手段によって、ユーザによって操作された前記ボタンが前記単一操作ボタンであると判定されたときに、ユーザが該単一操作ボタンを押下してから放すまでの押下時間を計測する計測手段と、
前記計測手段によって計測された前記押下時間に基づいて、前記判定基準時間記憶手段に記憶されている前記判定基準時間を更新する更新手段とをさらに備えることを特徴とするリモコン装置。
【請求項7】
前記計測手段によって計測された前記押下時間に基づいて、ユーザが前記単一操作ボタンを押下する時間の平均的な時間である平均押下時間を算出する算出手段をさらに備え、
前記更新手段は、前記判定時間記憶手段に記憶されている前記判定基準時間を、前記算出手段によって算出された前記平均押下時間に更新することを特徴とする請求項6に記載のリモコン装置。
【請求項8】
前記算出手段は、前記計測手段によって計測された前記押下時間と、前記判定時間記憶手段に記憶されている前記判定基準時間とに基づいて、前記平均押下時間を算出することを特徴とする請求項7に記載のリモコン装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−85147(P2013−85147A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−224283(P2011−224283)
【出願日】平成23年10月11日(2011.10.11)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】