説明

電子機器、及び電子機器の制御方法

【課題】 より省電力で待機することができる電子機器、及び電子機器の制御方法を提供する。
【解決手段】 一実施形態に係る電子機器は、外部から供給される電力を受けて動作する電子機器であって、外部端末から送信された信号を受信する第1の受光手段と、前記第1の受光手段により受信した信号に基づいて、前記電子機器の動作を制御する制御手段と、前記外部から供給された電力を前記制御手段に供給する電源回路と、外部から前記電源回路への電力の供給をオンとオフとで切り替える第1のスイッチング手段と、前記外部端末から送信された信号を受信する第2の受光手段と、前記第2の受光手段により受信した信号または前記制御手段からの制御に基づいて、前記第1のスイッチング手段を制御する電源制御手段と、前記電源制御手段に電力を供給する蓄電手段と、を具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電子機器、及び電子機器の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、機器のほぼ全ての機能部が動作可能な動作状態(通常状態)と、主たる機能部は動作せずリモコン等からの特定の操作入力に対する応答や計時などの限定的な動作のみが有効となる待機状態とを有する電子機器が広く普及している。通常状態では特定ブロックへの供給電源がオン状態である。また、待機状態では特定ブロックへの供給電源がオフ状態となるように制御されることが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−160149号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の電子機器における待機状態では、電子機器は、限定的な動作を維持する為に特定ブロックに電力を供給する。この場合、電子機器は、商用電源からの交流電流を受け取り直流電流に変換し、直流電流を特定ブロックに供給する。このように、電子機器は、商用電源からの電力供給を受け続けることになり、電子機器の待機時であっても電力が消費されるという課題がある。
【0005】
そこで、より省電力で待機することができる電子機器、及び電子機器の制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態に係る電子機器は、外部から供給される電力を受けて動作する電子機器であって、外部端末から送信された信号を受信する第1の受光手段と、前記第1の受光手段により受信した信号に基づいて、前記電子機器の動作を制御する制御手段と、前記外部から供給された電力を前記制御手段に供給する電源回路と、外部から前記電源回路への電力の供給をオンとオフとで切り替える第1のスイッチング手段と、前記外部端末から送信された信号を受信する第2の受光手段と、前記第2の受光手段により受信した信号または前記制御手段からの制御に基づいて、前記第1のスイッチング手段を制御する電源制御手段と、前記電源制御手段に電力を供給する蓄電手段と、を具備する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は、一実施形態に係る放送受信装置について説明する為の図である。
【図2】図2は、一実施形態に係る放送受信装置について説明する為の図である。
【図3】図3は、一実施形態に係る放送受信装置について説明する為の図である。
【図4】図4は、一実施形態に係る放送受信装置について説明する為の図である。
【図5】図5は、一実施形態に係る放送受信装置について説明する為の図である。
【図6】図6は、一実施形態に係る放送受信装置について説明する為の図である。
【図7】図7は、一実施形態に係る放送受信装置について説明する為の図である。
【図8】図8は、一実施形態に係る放送受信装置について説明する為の図である。
【図9】図9は、一実施形態に係る放送受信装置について説明する為の図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図を参照しながら、一実施形態に係る電子機器、及び電子機器の制御方法について詳細に説明する。
【0009】
図1は、一実施形態に係る電子機器としての放送受信装置100の外観の例を示す。
放送受信装置100は、映像を表示するディスプレイ(表示部400)が設けられる本体101と、この本体101を自立可能な状態で支える脚部102とを供える。
【0010】
本体101には、点灯部103、点灯部104、主電源ボタン187、エコセットスイッチ188、第1の受光部162、及び第2の受光部191が設けられている。点灯部103及び点灯部104は、点灯状態により放送受信装置100の状態などを報知する。主電源ボタン187は、放送受信装置100の電源状態を切り替える為のスイッチである。エコセットスイッチ188は、放送受信装置100の電源状態を切り替える場合の動作を切り替える為のスイッチである。第1の受光部162及び第2の受光部191は、リモートコントローラから送信される信号を受け取る。
【0011】
図2は、放送受信装置100の側面部の例を示す。
放送受信装置100の本体101の側面部には、主電源ボタン187及びエコセットスイッチ188が設けられている。なお、主電源ボタン187及びエコセットスイッチ188は、放送受信装置100の本体101の上部、または背面部などに設けられていてもよい。またさらに、主電源ボタン187及びエコセットスイッチ188は、本体101のディスプレイ400の側部などに設けられていてもよい。
【0012】
図3は、一実施形態に係る放送受信装置100の例を示す。
放送受信装置100は、放送入力端子110、チューナ111、復調部112、信号処理部113、通信インターフェース114、音声処理部121、映像処理部131、OSD処理部132、表示処理部133、制御部150、操作入力部161、第1の受光部162、カードコネクタ164、USBコネクタ166、ディスクドライブ170、及び電源制御部180を備える。また、放送受信装置100は、さらにスピーカ300及びディスプレイ400を備える。
【0013】
放送入力端子110は、例えばアンテナ200により受信されるディジタル放送信号が入力される入力端子である。アンテナ200は、例えば、地上ディジタル放送信号、BS(broadcasting satellite)ディジタル放送信号、及び/または、110度CS(communication satellite)ディジタル放送信号を受信する。即ち、放送入力端子110には、放送信号により供給される番組などのコンテンツが入力される。
【0014】
放送入力端子110は、受信したディジタル放送信号をチューナ111に供給する。チューナ111は、ディジタル放送信号用のチューナである。チューナ111は、アンテナ200から供給されるディジタル放送信号のチューニング(選局)を行う。チューナ111は、チューニングしたディジタル放送信号を復調部112に送信する。
【0015】
復調部112は、受信するディジタル放送信号の復調を行う。復調部112は、復調したディジタル放送信号(コンテンツ)を信号処理部113に入力する。即ち、アンテナ200、チューナ111、及び復調部112は、コンテンツを受信する受信手段として機能する。
【0016】
信号処理部113は、ディジタル放送信号(動画のコンテンツデータ)に対して信号処理を施す信号処理手段として機能する。信号処理部113は、復調部112から供給されるディジタル放送信号に、信号処理を施す。即ち、信号処理部113は、ディジタル放送信号を映像信号、音声信号、及びその他のデータ信号に分離する。信号処理部113は、音声処理部121に音声信号を供給する。また、信号処理部113は、映像処理部131に映像信号を供給する。さらに、信号処理部113は、制御部150、及び/またはOSD処理部132にデータ信号を供給する。
【0017】
通信インターフェース114は、例えばHDMI(High Definition Multimedia Interface)(登録商標)端子などの、コンテンツを受信可能なインターフェースを備える。通信インターフェース114は、ディジタル映像信号、及びディジタル音声信号などが多重化されたコンテンツを他の機器から受信する。通信インターフェース114は、他の機器から受信したディジタル信号(コンテンツ)を信号処理部113に供給する。即ち、通信インターフェース114は、コンテンツを受信する受信手段として機能する。
【0018】
信号処理部113は、通信インターフェース114から受信するディジタル信号に信号処理を施す。例えば、信号処理部113は、ディジタル信号をディジタル映像信号とディジタル音声信号とデータ信号とに分離する。信号処理部113は、音声処理部121にディジタル音声信号を供給する。また、信号処理部113は、映像処理部131にディジタル映像信号を供給する。さらに、信号処理部113は、制御部150、及び/またはOSD処理部132にデータ信号を供給する。
【0019】
なお、信号処理部113は、通信インターフェース114に入力されるコンテンツと、放送入力端子110に入力されるコンテンツとのいずれかを選択し、処理を行う。即ち、信号処理部113は、ディジタル放送信号とディジタル信号のいずれかに対して信号の分離処理を行う。
【0020】
音声処理部121は、信号処理部113から受信したディジタル音声信号を、スピーカ300により再生可能なフォーマットの信号(オーディオ信号)に変換する。音声処理部121は、オーディオ信号をスピーカ300に供給する。スピーカ300は、供給されるオーディオ信号に基づいて音を再生する。
【0021】
映像処理部131は、信号処理部113から受信した映像信号を、ディスプレイ400で再生可能なフォーマットの映像信号に変換する。即ち、映像処理部131は、信号処理部113から受信した映像信号を、ディスプレイ400で再生可能なフォーマットの映像信号にデコード(再生)する。また、映像処理部131は、OSD処理部132から供給されるOSD信号を映像信号に重畳する。映像処理部131は、映像信号を表示処理部133に出力する。
【0022】
OSD処理部132は、信号処理部113から強雨されるデータ信号、及び/または制御部150から供給される制御信号に基づいて、GUI(グラフィック ユーザ インタフェース)画面、字幕、時刻、または他の情報などを画面に重畳して表示する為のOSD信号を生成する。
【0023】
表示処理部133は、例えば、制御部150からの制御に基づいて、受信した映像信号に対して色味、明るさ、シャープ、コントラスト、またはその他の画質調整処理を行う。表示処理部133は、画質調整を施した映像信号をディスプレイ400に供給する。ディスプレイ400は、供給される映像信号に基づいて映像を表示する。
【0024】
ディスプレイ400は、例えば、マトリクス状に配列された複数の画素を備える液晶表示パネルと、この液晶パネルを照明するバックライトとを備える液晶表示装置などを備える。ディスプレイ400は、放送受信装置100から供給される映像信号に基づいて映像を表示する。
【0025】
なお、放送受信装置100は、ディスプレイ400の代わりに、映像出力端子を備える構成であってもよい。また、放送受信装置100は、スピーカ300の代わりに、音声出力端子を備える構成であってもよい。
【0026】
制御部150は、放送受信装置100の各部の動作を制御する制御手段として機能する。制御部150は、CPU151、ROM152、RAM153、及びEEPROM154などを備えている。制御部150は、操作入力部161から供給される操作信号に基づいて、種々の処理を行う。
【0027】
CPU151は、種々の演算処理を実行する演算素子などを備える。CPU151は、ROM152、またはEEPROM154などに記憶されているプログラムを実行することにより種々の機能を実現する。
【0028】
ROM152は、放送受信装置100を制御する為のプログラム、及び各種の機能を実現する為のプログラムなどを記憶する。CPU151は、操作入力部161から供給される操作信号に基づいて、ROM152に記憶されているプログラムを起動する。これにより、制御部150は、各部の動作を制御する。
【0029】
RAM153は、CPU151のワークメモリとして機能する。即ち、RAM153は、CPU151の演算結果、CPU151により読み込まれたデータなどを記憶する。
【0030】
EEPROM154は、各種の設定情報、及びプログラムなどを記憶する不揮発性メモリである。
【0031】
操作入力部161は、例えば、操作キー、キーボード、マウス、タッチパッドまたは操作入力に応じて操作信号を生成する事ができる他の入力装置などを備える入力手段である。例えば、操作入力部161は、操作入力に応じて操作信号を生成する。操作入力部161は、生成した操作信号を制御部150に供給する。
【0032】
なお、タッチパッドは、静電センサ、サーモセンサ、または他の方式に基づいて位置情報を生成するデバイスを含む。また、放送受信装置100がディスプレイ400を備える場合、操作入力部161は、ディスプレイ400と一体に形成されるタッチパネルなどを備える構成であってもよい。
【0033】
第1の受光部162は、例えば、リモートコントローラ163からの操作信号を受信するセンサなどを備える。第1の受光部162は、受信した信号を制御部150に供給する。制御部150は、第1の受光部162から供給された信号を受信し、受信した信号を増幅させてA/D変換を行うことにより、リモコン163から送信された元の操作信号を復号する。
【0034】
リモートコントローラ163は、ユーザの操作入力に基づいて操作信号を生成する。リモートコントローラ163は、生成した操作信号を赤外線通信により第1の受光部162に送信する。なお、第1の受光部162及びリモートコントローラ163は、電波などの他の無線通信により操作信号の送受信を行う構成であってもよい。
【0035】
カードコネクタ164は、例えば、動画コンテンツを記憶するメモリカード165と通信を行う為のインターフェースである。カードコネクタ164は、接続されるメモリカード165から動画のコンテンツデータを読み出し、制御部150に供給する。
【0036】
USBコネクタ166は、USB機器167と通信を行う為のインターフェースである。USBコネクタ166は、接続されるUSB機器167から供給される信号を制御部150に供給する。
【0037】
例えば、USB機器167がキーボードなどの操作入力機器である場合、USBコネクタ166は、操作信号をUSB機器167から受け取る。USBコネクタ166は、受け取った操作信号を制御部150に供給する。この場合、制御部150は、USBコネクタ166から供給される操作信号に基づいて種々の処理を実行する。
【0038】
また、例えば、USB機器167が動画のコンテンツデータを記憶する記憶装置である場合、USBコネクタ166は、コンテンツをUSB機器167から取得することができる。USBコネクタ166は、取得したコンテンツを制御部150に供給する。
【0039】
ディスクドライブ170は、例えば、コンパクトディスク(CD)、ディジタルバーサタイルディスク(DVD)、ブルーレイディスク(Blu−ray Disk(登録商標))、または動画のコンテンツデータを記録可能な他の光ディスクMを装着可能なドライブを有する。ディスクドライブ170は、装着される光ディスクMからコンテンツを読み出し、読み出したコンテンツを制御部150に供給する。
【0040】
電源制御部180は、放送受信装置100の各部への電力の供給を制御する。電源制御部180は、例えば、ACアダプタなどを介して商用電源500などから電力を受け取る。商用電源500は、交流の電力を電源制御部180に供給する。電源制御部180は、受け取った交流の電力を直流に変換し各部へ供給する。
【0041】
また、電源制御部180は、第2の受光部191と、蓄電手段としてのキャパシタとを備える。第2の受光部191は、リモートコントローラ163からの操作信号を受信するセンサなどを備える。電源制御部180は、第1の受光部162、または第2の受光部191により受信した操作信号に基づいて、放送受信装置100の電源状態を制御する。
【0042】
電源制御部180は、ACアダプタなどを介して供給される電力をキャパシタに充電する。電源制御部180は、キャパシタに充電されている電力を用いて第2の受光部191を動作させる。
【0043】
また、放送受信装置100は、さらに他のインターフェースを備えていても良い。インターフェースは、例えば、Serial−ATA、LANポートなどである。放送受信装置100は、インターフェースにより接続される機器に記録されているコンテンツを取得し、再生することができる。また、放送受信装置100は、再生したオーディオ信号及び映像信号を、インターフェースにより接続される機器に出力することが出来る。
【0044】
また、放送受信装置100がインターフェースを介してネットワークに接続される場合、放送受信装置100は、ネットワーク上の動画のコンテンツデータを取得し、再生することができる。
【0045】
またさらに、放送受信装置100は、ハードディスク(HDD)、ソリッドステイトドライブ(SSD)、または半導体メモリなどの記憶装置を備えていても良い。この記憶装置が動画のコンテンツデータを記憶する場合、放送受信装置100は、この記憶装置に記憶されているコンテンツを読み出し、再生することが出来る。また、放送受信装置100は、この記憶装置に例えば放送信号またはネットワークなどにより供給されるコンテンツを記憶することができる。
【0046】
図4は、電源制御部180の構成の例を示す。
電源制御部180は、商用電源500から供給される電力により放送受信装置100の各部に電力を供給する。電源制御部180は、リレースイッチ181、第1の電源回路182、キャパシタ184、PFC回路185、第2の電源回路186、エコセットスイッチ188、及びAC電源制御モジュール190を備える。また、AC電源制御モジュール190は、第2の受光部191、及び電源制御IC192を備える。また、図1により示された主電源ボタン187が制御部150及び電源制御IC192に接続されている。また、図1及び3により示された第1の受光部162が制御部150に接続されている。
【0047】
リレースイッチ181は、電気信号を受けて機械的な動作をするスイッチである。リレースイッチ181は、商用電源500と第1の電源回路182との間に接続される。また、リレースイッチ181の後段には、さらにPFC回路185が接続されている。即ち、リレースイッチ181は、第1の電源回路182及びPFC回路185に商用電源500からの交流電流を供給する状態(AC−ON状態)と、第1の電源回路182及びPFC回路185に商用電源500からの交流電流を供給しない状態(AC−OFF状態)と、をON/OFFにより切り替える。
【0048】
第1の電源回路182は、交流電流を直流電流に変換するAC/DC変換器を備える。第1の電源回路182は、商用電源500から供給された交流電流を直流電流に変換し、キャパシタ184及び制御部150に供給する。例えば、第1の電源回路182は、商用電源500から供給された交流電流を±5Vの直流電流に変換し、キャパシタ184及び制御部150に供給する。制御部150は、第1の電源回路182により供給される直流電流により動作することができる。
【0049】
キャパシタ184は、静電容量により電荷の蓄積及び放出を行う蓄電手段として機能する。キャパシタ184は、第1の電源回路182から供給される直流電流を蓄積する。また、キャパシタ184は、蓄積した電力により直流電流を電源制御IC192に供給する。電源制御IC192は、キャパシタ184により供給される直流電流により動作することができる。
【0050】
なお、電源制御部180は、キャパシタの代わりに二次電池、コンデンサ、または電荷を蓄積し放出することができる他のモジュールなどを備える構成であってもよい。
【0051】
Power Factor Correction(PFC)回路185は、入力された電流をより効率的に使用する為の力率改善回路である。PFC回路185は、リレースイッチ181の出力端子に接続される。即ち、PFC回路185は、商用電源500供給される交流電流に対して補正を行い、補正した交流電流を第2の電源回路186に供給する。なお、PFC回路185は、制御部150によりON/OFFが制御される。
【0052】
第2の電源回路186は、交流電流を直流電流に変換するAC/DC変換器を備える。第2の電源回路186は、商用電源500から供給された交流電流を直流電流に変換し、放送受信装置100内の信号処理系、及び出力系などに供給する。なお、第2の電源回路186は、制御部150によりON/OFFが制御される。
【0053】
例えば、第2の電源回路186は、商用電源500から供給された交流電流を±12Vの直流電流に変換し、チューナ111、復調部112、信号処理部113、音声処理部121、映像処理部131、OSD処理部132、及び表示処理部133などの信号処理系、並びにスピーカ300及びディスプレイ400などの出力系に供給する。即ち、上記の信号処理系及び出力系の各部は、第2の電源回路186により供給された直流電流により動作することができる。
【0054】
なお、第2の電源回路186は、USBコネクタ166、ディスクドライブ170、及び放送受信装置100内の他のモジュールに直流電流を供給する構成であってもよい。
【0055】
主電源ボタン187は、放送受信装置100の電源状態を切り替える為のスイッチである。主電源ボタン187は、図1により示されたように、外部から操作可能な状態で設置されている。主電源ボタン187が押下された場合、主電源ボタン187は、制御部150または電源制御IC192に信号を送信する。
【0056】
制御部150は、第1の受光部162または主電源ボタン187からの信号に基づいて、PFC回路185及び第2の電源回路186のON/OFFを制御する。例えば、第1の電源回路182及び第2の電源回路186が動作している状態で電源操作の信号が第1の受光部162または主電源ボタン187から入力された場合、制御部150は、PFC回路185及び第2の電源回路186をOFFする。これにより、放送受信装置100は、出画及び信号処理などを行わない待機状態に移行する。
【0057】
エコセットスイッチ188は、放送受信装置100の電源状態を切り替える場合の動作を切り替える為のスイッチである。エコセットスイッチ188は、リレースイッチ181と並列に接続される。図1により示されたように、外部から操作可能な状態で設置されている。エコセットスイッチ188は、外部からの操作に応じてON/OFFが切り替えられる。また、エコセットスイッチ188は、制御部150からの制御信号によりON/OFFが切り替えられる構成であってもよい。
【0058】
エコセットスイッチ188がON(短絡)された場合、リレースイッチ181のON/OFFに係らず、商用電源500からの交流電流が第1の電源回路182及びPFC回路185に供給される。また、エコセットスイッチ188がOFF(開放)された場合、商用電源500から第1の電源回路182及びPFC回路185への交流電流の供給がリレースイッチ181のON/OFFにより切り替えられる。
【0059】
AC電源制御モジュール190は、キャパシタ184からの直流電流の供給を受けて、リレースイッチ181のON/OFFを制御する。これにより、AC電源制御モジュール190は、商用電源500からの交流電流の供給の有無を切り替える。
【0060】
第2の受光部191は、リモートコントローラ163からの操作信号を受信するセンサなどを備える。第2の受光部191は、受信した信号を電源制御IC192に供給する。
【0061】
電源制御IC192は、第2の受光部191から供給された信号を受信し、受信した信号を増幅させてA/D変換を行うことにより、リモコン163から送信された元の操作信号を復号する。電源制御IC192は、操作信号に基づいて、リレースイッチ181のON/OFFを制御する。また、電源制御IC192は、制御部150と接続されており、互いに制御信号の送受信を行なうことができる。またさらに、電源制御IC192は、主電源ボタン187と接続されており、主電源ボタン187から信号を受信することができる。
【0062】
制御部150、及び電源制御IC192は、リレースイッチ181、エコセットスイッチ188、第1の電源回路182、及び第2の電源回路186の動作を制御することにより、放送受信装置100を通常状態、第1の待機状態、及び第2の待機状態のいずれかの状態に制御する。
【0063】
通常状態は、第1の電源回路182及び第2の電源回路186が動作しており、制御部150、信号処理系、及び出力系に電力を供給可能な状態である。即ち、放送受信装置100が通常状態である場合、放送受信装置100は、ディスプレイ400に映像を表示させ、且つ、スピーカ300に音声を再生させることができる。
【0064】
第1の待機状態は、第1の電源回路182が動作しており、第2の電源回路186が停止している状態である。即ち、第1の待機状態は、制御部150に電力が供給され、信号処理系及び出力系に電力が供給されない状態である。この場合、放送受信装置100は、映像の表示及び音声の再生を行わない。
【0065】
なお、制御部150に電力が供給されている為、制御部150は、第1の受光部162からの信号を受信することができる。また、制御部150は、主電源ボタン187に電力を供給する。この為、制御部150は、第1の受光部162または主電源ボタン187からの信号に基づいてPFC回路185及び第2の電源回路186をONさせることができる。これにより、制御部150は、放送受信装置100を第1の待機状態から通常状態に復帰させることができる。
【0066】
なお、第1の待機状態では、制御部150は、電源、および画面などのノイズの影響を受けやすい。この為、制御部150は、消費電力の大きいノイズ耐性のあるICが用いられる必要がある。
【0067】
第2の待機状態は、第1の電源回路182及び第2の電源回路186が停止している状態である。即ち、第2の待機状態は、制御部150、信号処理系、及び出力系に電力が供給されない状態である。この場合、放送受信装置100は、映像の表示、音声の再生、及びRAM153の保持を行わない。また、制御部150に電力が供給されない為、第1の受光部162は、信号を受信することができない状態になる。
【0068】
なお、電源制御IC192にはキャパシタ184から電力が供給される。この為、電源制御IC192は、第2の受光部191からの信号を受信することができる。また、電源制御IC192は、キャパシタ184から供給された電力の一部を主電源ボタン187に供給する。電源制御IC192は、第2の受光部191または主電源ボタン187からの信号に基づいてリレースイッチ181をONさせることができる。これにより、制御部150は、放送受信装置100を第2の待機状態から通常状態に復帰させることができる。
【0069】
エコセットスイッチ188がONである場合、またはリレースイッチ181がONである場合、制御部150は、第2の電源回路186の動作を制御することにより、放送受信装置100を通常状態と第1の待機状態とで切り替えることができる。さらに、電源制御IC192がリレースイッチ181をOFFにした場合、放送受信装置100は、第2の待機状態に移行する。
【0070】
例えば、点灯部103は、放送受信装置100における電源の状態を示す。また、点灯部104は、放送受信装置100における予約録画、視聴予約などの状態を示す。点灯部103は、放送受信装置100が通常状態である場合、第1の色で点灯する。また、点灯部103は、放送受信装置100が第1の状態である場合、第2の色で点灯する。またさらに、点灯部103は、放送受信装置100が第2の状態である場合、消灯する。
【0071】
制御部150は、リモートコントローラ163または主電源ボタン187から、放送受信装置100の電源のON/OFFを切り替える信号(電源操作信号)が入力された場合、第2の電源回路186の動作を停止させ、放送受信装置100を第1の待機状態に移行させる。さらに、制御部150は、第2の電源回路186の動作を停止させてからの経過時間をカウントする。カウントした時間が予め設定された第1の待機時間に達する場合、制御部150は、リレースイッチ181をOFFするように電源制御IC192にコマンドを送信する。なお、制御部150は、予め設定された第2の待機時間を示す情報をこのコマンドに付加する。
【0072】
図5は、電源制御IC192の構成例を示す。
電源制御IC192は、AC電源制御部193、信号受信部194、増幅器195、A/D変換部196、及びカウンタ197を備える。なお、電源制御IC192の各部は、キャパシタ184から供給される直流電流により動作することができる。
【0073】
AC電源制御部193は、リレースイッチ181のON/OFFを制御する。上記したように、制御部150からリレースイッチ181をOFFするためのコマンドを受信した場合、AC電源制御部193は、リレースイッチ181をOFFする。リレースイッチ181がOFFされ、且つエコセットスイッチ188がOFFされている場合、商用電源500と放送受信装置100とが接続されていない状態になる為、より待機中の電力消費を抑えることができる。
【0074】
信号受信部194は、第2の受光部191から送信された信号を受信する。増幅器195は、信号受信部194により受信した信号を増幅する。A/D変換部196は、増幅器195により増幅された信号をディジタル信号に変換する。これにより、電源制御IC192は、リモートコントローラ163から送信された元の操作信号を復号することができる。カウンタ197は、時間をカウントする。
【0075】
AC電源制御部193は、制御部150からコマンドを受信し、リレースイッチ181をOFFした場合、カウンタ197により時間のカウントを開始する。AC電源制御部193は、カウンタ197によりカウントした時間が、コマンドが示す第2の待機時間に達する場合、リレースイッチ181をONする。
【0076】
また、上記したように、信号受信部194、増幅器195、及びA/D変換部196は、キャパシタ184からの電力の供給を受けて動作する。この為、電源制御IC192は、エコセットスイッチ188及びリレースイッチ181がOFFの状態であっても、リモートコントローラ163から送信された信号を第2の受光部191により受信し、元の信号を復号することができる。
【0077】
AC電源制御部193は、リレースイッチ181がOFFの状態で、リモートコントローラ163または主電源ボタン187から放送受信装置100の電源のON/OFFを切り替える電源操作信号が入力された場合、リレースイッチ181をONする。
【0078】
これにより、放送受信装置100は、商用電源500からの交流電流が第1の電源回路182に供給される状態になる。この結果、制御部150が起動し、映像の表示及び音声の再生が可能な状態になる。
【0079】
なお、制御部150は、時刻を認識する為のクロックを備えている。制御部150は、予め設定された第1の時刻になったことを認識した場合、リレースイッチ181をOFFするように電源制御IC192にコマンドを送信する構成であってもよい。この場合、制御部150は、予め設定された第2の時刻を示す情報及び現時点での時刻を示す情報(時刻情報)をこのコマンドに付加する。
【0080】
また、この場合、AC電源制御部193は、制御部150からコマンドを受信し、リレースイッチ181をOFFした場合、カウンタ197により時間のカウントを開始する。これにより、AC電源制御部193は、現時点の時刻を認識することができる。AC電源制御部193は、現時点の時刻が、コマンドが示す第2の時刻になった場合、リレースイッチ181をONする。
【0081】
なお、第2の待機状態では、第1の電源回路182、第2の電源回路186、信号処理、及び画面表示などが停止している。この為、制御部150のICに比べて消費電力の小さいICを電源制御IC192として用いることができる。
【0082】
図6は、第1の受光部162を有する受光モジュール1620の例を示す。
受光モジュール1620は、第1の受光部162、及び基板1621を備える。第1の受光部162は、基板1621上に設置される。
【0083】
第1の受光部162は、例えばフォトダイオードなどの赤外線などを受光する素子を備える。第1の受光部162は、受光した光の強度に応じて信号を生成する。なお、第1の受光部162には、光を受光し、受光素子に光を結像させることができる範囲(受光可能範囲)が存在する。この受光可能範囲の中心を受光光軸と称する。第1の受光部162は、受光光軸と基板1621の面とが垂直になるように基板1621上に設けられる。またさらに、点灯部103及び104が基板1621上に設けられていてもよい。
【0084】
図7は、AC電源制御モジュール190の例を示す。
AC電源制御モジュール190は、第2の受光部191、電源制御IC192、及び基板198を備える。第2の受光部191及び電源制御IC192は、基板198上に設置される。
【0085】
第2の受光部191は、例えばフォトダイオードなどの赤外線などを受光する素子を備える。第2の受光部191は、受光した光の強度に応じて信号を生成する。なお、第2の受光部191には、光を受光し、受光素子に光を結像させることができる範囲(受光可能範囲)が存在する。この受光可能範囲の中心を受光光軸と称する。第2の受光部191は、受光光軸と基板198の面とが平行になるように基板198上に設けられる。
【0086】
なお、第2の受光部191は、第1の受光部162に比べて低出力である。また、AC電源制御モジュール190は、第2の受光部191と電源制御IC192とが同一の基板198上に形成される為、配線の長さを短くすることができる。これにより、AC電源制御モジュール190における電力の消費を抑えることができる。
【0087】
図8は、受光モジュール1620及びAC電源制御モジュール190の設置の例を示す。
受光モジュール1620及びAC電源制御モジュール190は、それぞれ放送受信装置100の本体101に設けられる。例えば、受光モジュール1620及びAC電源制御モジュール190は、本体101のディスプレイ400の下部に所定の間隔を置いて設けられる。受光モジュール1620及びAC電源制御モジュール190は、それぞれの受光光軸が、ディスプレイ400の正面側を向くように設けられる。即ち、第1の受光部162及び第2の受光部191の受光光軸が、それぞれディスプレイ400の正面側を向くように設けられる。これにより、第1の受光部162及び第2の受光部191は、ディスプレイ400を視聴しているユーザが所持するリモートコントローラ163からの信号を受信することができる。
【0088】
なお、第1の受光部162と第2の受光部191とは、脚部102を挟むように設けられる。また、第1の受光部162と第2の受光部191とは、互いに隣接するように設けられていてもよい。またさらに、受光モジュール1620及びAC電源制御モジュール190は、本体101のディスプレイ400の上部、または側部に設けられていてもよい。またさらに、放送受信装置100の本体とディスプレイ400とが別々に構成されている場合、受光モジュール1620及びAC電源制御モジュール190は、放送受信装置100の本体の前面に設けられていてもよい。
【0089】
図9は、放送受信装置100の動作の例を示す。
放送受信装置100は、第1の電源回路182及び第2の電源回路186が動作している場合、通常状態で動作する(ブロックB11)。この場合、放送受信装置100は、信号処理、映像表示、及び音声の再生などを行うことができる。
【0090】
通常状態において、制御部150は、リモートコントローラ163または主電源ボタン187からの電源操作信号の入力を逐次受け付ける(ブロックB12)。
【0091】
電源操作信号が入力された場合、制御部150は、PFC回路185及び第2の電源回路186の動作を停止させる(ブロックB13)。これにより、制御部150は、放送受信装置100を第1の待機状態に移行させる(ブロックB14)。この場合、放送受信装置100の信号処理系及び出力系には電力が供給されない。この為、放送受信装置100は、映像の表示及び音声の再生を行わない。
【0092】
なお、制御部150に電力が供給されている為、制御部150は、第1の受光部162または主電源ボタン187からの信号を受信することができる。第1の待機状態において、制御部150は、リモートコントローラ163または主電源ボタン187からの電源操作信号の入力を逐次受け付ける(ブロックB15)。
【0093】
電源操作信号が入力された場合、制御部150は、放送受信装置100を第1の待機状態から通常状態に移行させる。即ち、制御部150は、PFC回路185及び第2の電源回路186をONさせ、ブロックB11に移行する。
【0094】
電源操作信号が入力されない場合、制御部150は、AC電源をOFFするか否か判断する(ブロックB16)。即ち、制御部150は、電源制御IC192によりリレースイッチ181をOFFするか否かを判断する。制御部150は、上記したように、第1の待機状態に移行してからの経過時間、または、時刻などの条件に基づいて、リレースイッチ181をOFFするか否かを判断する。リレースイッチ181をOFFしないと判断した場合、制御部150は、ブロックB15に移行する。
【0095】
リレースイッチ181をOFFする場合、制御部150は、電源制御IC192にコマンドを送信する。なお、上記したように、制御部150は、予め設定された第2の待機時間を示す情報をこのコマンドに付加する。
【0096】
電源制御IC192は、制御部150からリレースイッチ181のOFFを指示するコマンドを受信した場合、リレースイッチ181をOFFするようにリレースイッチ181に信号を送信する(ブロックB17)。これにより、電源制御IC192は、放送受信装置100を第2の待機状態に移行させる(ブロックB18)。また、電源制御IC192は、第2の待機状態に移行してからの経過時間をカウントする(ブロックB19)。
【0097】
なお、電源制御IC192は、キャパシタ184からの電力の供給を受けているため、第2の受光部191または主電源ボタン187からの信号を受信することができる。第2の待機状態において、電源制御IC192は、リモートコントローラ163または主電源ボタン187からの電源操作信号の入力を逐次受け付ける(ブロックB20)。
【0098】
電源操作信号が入力された場合、電源制御IC192は、放送受信装置100を第2の待機状態から通常状態に移行させる。即ち、電源制御IC192は、リレースイッチ181をONするように信号をリレースイッチ181に入力する。これにより、第1の電源回路182に商用電源500からの交流電流が供給され、放送受信装置100が第1の待機状態に移行される。さらに、制御部150は、PFC回路185及び第2の電源回路186をONさせ、放送受信装置100を通常状態に移行させ、ブロックB11に移行する。これにより、放送受信装置100は、交流電流の供給がない第2の待機状態から通常状態に復帰することができる。
【0099】
電源操作信号が入力されない場合、電源制御IC192は、所定時間が経過したか否か判断する(ブロックB21)。即ち、電源制御IC192は、上記のコマンドに付加された第2の待機時間を認識する。電源制御IC192は、第2の待機状態に移行してからの経過時間が、コマンドが示す第2の待機時間に達するか否か判断する。カウントされた時間が第2の待機時間に達しない場合、電源制御IC192は、ブロックB20に移行する。
【0100】
カウントされた時間が第2の待機時間に達する場合、電源制御IC192は、放送受信装置100を第2の待機状態から通常状態に移行させる。即ち、電源制御IC192は、リレースイッチ181をONし(ブロックB22)、ブロックB11に移行する。リレースイッチ181をONした場合、第1の電源回路182に商用電源500からの交流電流が供給され、放送受信装置100が第1の待機状態に移行される。さらに、制御部150は、PFC回路185及び第2の電源回路186をONさせ、放送受信装置100を通常状態に移行させる。これにより、放送受信装置100は、交流電流の供給がない第2の待機状態から通常状態に復帰することができる。
【0101】
また、カウントされた時間が第2の待機時間に達する場合、電源制御IC192は、放送受信装置100を第2の待機状態から第1の待機状態に移行させる構成であってもよい。即ち、電源制御IC192は、リレースイッチ181をONし(ブロックB22)、ブロックB15またはブロックB16に移行する。これにより、放送受信装置100は、交流電流の供給がない第2の待機状態から第1の待機状態に復帰することができる。
【0102】
なお、図9の説明では、制御部150及び電源制御IC192は、時間に基づいて種々の判断を行う構成として説明したが、上記したように時刻に基づいて判断を行う構成であってもよい。
【0103】
上記したように、放送受信装置100は、放送受信装置100の第1の電源回路182と商用電源500との間に設けられたリレースイッチ181を制御する電源制御IC192を備える。放送受信装置100は、放送受信装置100が第1の待機状態に移行してから所定のタイミングでリレースイッチ181をOFFし、放送受信装置100に商用電源500からの交流電流が供給されない状態である第2の待機状態に移行する。
【0104】
また、放送受信装置100は、放送受信装置100が通常状態または第1の待機状態である場合に充電を行い、放送受信装置100が放送受信装置100に交流電流が供給されない状態である第2の待機状態である場合に電源制御IC192に直流電流を供給するキャパシタ184を備える。
【0105】
また、放送受信装置100は、第1の受光部162と、電源制御IC192に接続された第2の受光部191との2つの受光部を備える。第1の受光部162は、放送受信装置100が通常状態または第1の待機状態である場合にリモートコントローラ163からの信号を受信する。また、第2の受光部191は、放送受信装置100が第2の待機状態である場合にリモートコントローラ163からの信号を受信し、電源制御IC192に供給する。
【0106】
また、放送受信装置100は、電源制御IC192から電力の供給を受けて信号を生成する主電源ボタン187を備える。主電源ボタン187は、操作に応じて信号を生成し、電源制御IC192に供給する。
【0107】
電源制御IC192は、リモートコントローラ163または主電源ボタン187からの信号に応じてリレースイッチ181をONにする。これにより、放送受信装置100は、第2の待機状態から通常状態、または第1の待機状態に復帰することができる。 上記の構成によると、電源制御IC192は、電力消費の大きいAC/DC変換器に商用電源500からの交流電流が供給されないようにリレースイッチ181を制御することができる。また、電源制御IC192と第2の受光部191とが同一基板上に形成されている為、信号の伝送における損失を抑えることができる。この結果、より省電力で待機することができる電子機器、及び電子機器の制御方法を提供することができる。
【0108】
なお、上述の各実施の形態で説明した機能は、ハードウエアを用いて構成するに留まらず、ソフトウエアを用いて各機能を記載したプログラムをコンピュータに読み込ませて実現することもできる。また、各機能は、適宜ソフトウエア、ハードウエアのいずれかを選択して構成するものであっても良い。
【0109】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【符号の説明】
【0110】
100…放送受信装置、110…放送入力端子、111…チューナ、112…復調部、113…信号処理部、114…通信インターフェース、121…音声処理部、131…映像処理部、132…OSD処理部、133…表示処理部、150…制御部、151…CPU、152…ROM、153…RAM、154…EEPROM、161…操作入力部、162…第1の受光部、163…リモートコントローラ、164…カードコネクタ、165…メモリカード、166…USBコネクタ、167…USB機器、170…ディスクドライブ、180…電源制御部、181…リレースイッチ、182…第1の電源回路、184…キャパシタ、185…PFC回路、186…第2の電源回路、187…主電源ボタン、188…エコセットスイッチ、190…AC電源制御モジュール、191…第2の受光部、192…電源制御IC、193…AC電源制御部、194…信号受信部、195…増幅器、196…A/D変換部、197…カウンタ、198…基板、200…アンテナ、300…スピーカ、400…ディスプレイ、500…商用電源、1620…受光モジュール、1621…基板。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から供給される電力を受けて動作する電子機器であって、
外部端末から送信された信号を受信する第1の受光手段と、
前記第1の受光手段により受信した信号に基づいて、前記電子機器の動作を制御する制御手段と、
前記外部から供給された電力を前記制御手段に供給する電源回路と、
外部から前記電源回路への電力の供給をオンとオフとで切り替える第1のスイッチング手段と、
前記外部端末から送信された信号を受信する第2の受光手段と、
前記第2の受光手段により受信した信号または前記制御手段からの制御に基づいて、前記第1のスイッチング手段を制御する電源制御手段と、
前記電源制御手段に電力を供給する蓄電手段と、
を具備する電子機器。
【請求項2】
前記電源制御手段は、前記第1のスイッチング手段がオフである場合、前記第2の受光手段から供給された信号に基づいて前記第1のスイッチング手段をオンに制御する、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記蓄電手段は、前記第1のスイッチング手段をオンである場合、電力を蓄電し、前記第1のスイッチング手段がオフである場合、電力を前記電源制御手段に供給する、請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記第1のスイッチング手段と並列に設けられ、操作を受け付け、操作に基づいて外部から前記電源回路への電力の供給をオンとオフとで切り替える第2のスイッチング手段をさらに具備する、請求項1に記載の電子機器。
【請求項5】
前記第2の受光手段は、前記第1の受光手段に比べて出力する信号の強度が低い、請求項1に記載の電子機器。
【請求項6】
前記電源制御手段は、前記第2の受光手段と同一の基板上に形成され、前記蓄電手段からの電力の供給を受けて、前記第2の受光手段から出力された信号を復号し、復号した信号に応じて前記第1のスイッチング手段を制御する、請求項1に記載の電子機器。
【請求項7】
映像を表示するディスプレイと、
前記ディスプレイが設けられる本体と、
前記本体を自立可能な状態で支える脚部と、
前記本体の前記ディスプレイが設けられた側に設けられ、外部からの操作信号を受け取る第1の受光手段と、
前記本体の前記第1の受光手段と同じ側の前記第1の受光手段と隣接する位置に設けられ、外部からの操作信号を受け取る第2の受光手段と、
を具備する電子機器。
【請求項8】
前記第1の受光手段及び前記第2の受光手段は、前記本体の、前記脚部を挟む位置にそれぞれ設けられる、請求項7に記載の電子機器。
【請求項9】
外部から当該電子機器への電力の供給をオンとオフとで切り替えるスイッチング手段と、
前記第2の受光手段からの信号に基づいて、前記スイッチング手段を制御する電源制御手段と、
をさらに具備し、
前記第1の受光手段は、前記本体に設置される第1の基板上に形成され、
前記第2の受光手段及び前記電源制御手段は、前記本体に設置される第2の基板上に形成される、
請求項7に記載の電子機器。
【請求項10】
外部から供給される電力を受けて動作する電子機器の制御方法であって、
第1の受光手段により、外部端末から送信された信号を受信し、
前記第1の受光手段により受信した信号に基づいて、制御手段により、前記電子機器の動作を制御し、
電源回路により、前記外部から供給された電力を前記制御手段に供給し、
スイッチング手段により、外部から前記電源回路への電力の供給をオンとオフとで切り替え、
第2の受光手段により、前記外部端末から送信された信号を受信し、
前記第2の受光手段により受信した信号または前記制御手段からの制御に基づいて、電源制御手段により、前記スイッチング手段を制御し、
前記スイッチング手段がオンである場合、電力を蓄電し、前記スイッチング手段がオフである場合、電力を前記電源制御手段に供給する、
電子機器の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−77224(P2013−77224A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−217724(P2011−217724)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】