説明

電子機器、電子時計およびプログラム

【課題】記憶部の空き容量が無い場合においても、ユーザが残したい計時値を消去することなく、新たに計時した計時値を記憶することができる。
【解決手段】CPU10は計時を行う。記憶部101は、CPU10が計時した値を計時毎にデータグループとして記憶し、データグループと当該データグループが保護状態または非保護状態であるかを示す保護情報とを関連付けて記憶する。入力スイッチ20は指示の入力を受け付ける。CPU10は、入力スイッチ20が受け付けた指示に基づいて、記憶部101が記憶する保護情報の設定を行う。また、CPU10は、記憶部101に計時した値を記憶する容量が無い場合、記憶部101が記憶する保護情報に基づいて、非保護状態のデータグループのデータを記憶部101から消去する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器、電子時計およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
過去に計時した際の計時値を記憶部に記憶し、現在の計時値を表示中であっても、動作モードを切り換えることなく過去の計時値を簡易な操作で表示することができるストップウォッチ機能を備えた電子時計が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、計時中に記憶部の容量が一杯になったときに、それ以降に計時した計時値を記憶部に記憶しないストップウォッチや、最も古い計時値を記憶部から消去して、計時中の計時値を記憶部に記憶するストップウォッチが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−22859号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、計時中に記憶部の容量が一杯になり、記憶部の空き容量が無くなったときに、それ以降に計時した計時値を記憶部に記憶しないストップウォッチの場合、計時値を記憶するためには、事前に必要な容量分の記憶データを手動で記憶部から消去する必要がある。そのため、ユーザの操作が煩雑になるという問題がある。また、計時中に記憶部の記憶容量が一杯になり、記憶部の空き容量が無くなったときに、最も古い計時値を記憶部から消去して、計時中の計時値を記憶部に記憶するストップウォッチの場合では、ユーザが残したいと考えている計時値であっても、最も古い計時値は自動消去されてしまうという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、上述の事情を鑑みてなされたものであり、記憶部の空き容量が無い場合においても、ユーザが残したい計時値を消去することなく、新たに計時した計時値を記憶することができる電子機器、電子時計およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、計時を行う計時部と、前記計時部が計時した値を計時毎にデータグループとして記憶し、前記データグループと当該データグループが保護状態または非保護状態であるかを示す保護情報とを関連付けて記憶する記憶部と、指示の入力を受け付ける入力部と、前記入力部が受け付けた指示に基づいて、前記記憶部が記憶する前記保護情報の設定を行う保護情報設定部と、前記記憶部に前記計時部が計時した値を記憶する容量が無い場合、前記記憶部が記憶する前記保護情報に基づいて、前記非保護状態のデータグループのデータを前記記憶部から消去する消去部と、を備えることを特徴とする電子機器である。
【0007】
また、本発明は、前記記憶部が記憶することができるデータ容量と前記記憶部が記憶している前記非保護状態の前記データグループの総データ容量とを記憶、もしくは、前記記憶部が記憶している前記保護状態の前記データグループの総データ容量と前記記憶部が記憶している前記非保護状態の前記データグループの総データ容量とを記憶する容量記憶部を備えることを特徴とする電子機器である。
【0008】
また、本発明の電子機器において、前記消去部は、前記入力部が受け付けた指示に基づいて、前記記憶部が記憶する前記データグループを個別に消去する、または前記記憶部が記憶する前記データグループのうち非保護状態である前記データグループを全て消去することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、前記計時部が計時した値は特徴的な値であるか否かを判定する特徴判定部を備え、前記保護情報設定部は、前記計時部が計時した値は特徴的な値であると前記特徴判定部が判定した場合、当該値を含む前記データグループに関連付けられている前記保護情報を保護状態であることを示す情報とすることを特徴とする電子機器である。
【0010】
また、本発明は、前記特徴判定部が特徴的な値であるか否かを判定するための条件を選択する条件選択部を備えることを特徴とする電子機器である。
【0011】
また、本発明の電子機器において、前記記憶部の一部もしくは全てが不揮発性メモリであることを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、計時を行う計時部と、前記計時部が計時した値を計時毎にデータグループとして記憶し、前記データグループと当該データグループが保護状態または非保護状態であるかを示す保護情報とを関連付けて記憶する記憶部と、指示の入力を受け付ける入力部と、前記入力部が受け付けた指示に基づいて、前記記憶部が記憶する前記保護情報の設定を行う保護情報設定部と、前記記憶部に前記計時部が計時した値を記憶する容量が無い場合、前記記憶部が記憶する前記保護情報に基づいて、前記非保護状態のデータグループのデータを前記記憶部から消去する消去部と、を備えることを特徴とする電子時計である。
【0013】
また、本発明は、コンピュータに、計時を行う計時ステップと、前記計時ステップで計時した値を計時毎にデータグループとして記憶し、前記データグループと当該データグループが保護状態または非保護状態であるかを示す保護情報とを関連付けて記憶部に記憶する記憶ステップと、指示の入力を受け付ける入力ステップと、前記入力ステップで受け付けた指示に基づいて、前記記憶部が記憶する前記保護情報の設定を行う保護情報設定ステップと、前記記憶部に前記計時ステップで計時した値を記憶する容量が無い場合、前記記憶部が記憶する前記保護情報に基づいて、前記非保護状態のデータグループのデータを前記記憶部から消去する消去ステップと、を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、計時部は計時を行う。また、記憶部は、計時部が計時した値を計時毎にデータグループとして記憶し、データグループと当該データグループが保護状態または非保護状態であるかを示す保護情報とを関連付けて記憶する。また、入力部は指示の入力を受け付ける。また、保護情報設定部は、入力部が受け付けた指示に基づいて、記憶部が記憶する保護情報の設定を行う。また、消去部は、記憶部に計時部が計時した値を記憶する容量が無い場合、記憶部が記憶する保護情報に基づいて、非保護状態のデータグループのデータを記憶部から消去する。これにより、記憶部に計時部が計時した値を記憶する容量が無い場合においても、保護状態のデータ、すなわち残したいデータを消去することなく、新たに計時した値を記憶することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1の実施形態における電子時計の構成を示したブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態において、記憶部が記憶する計時ファイルのデータ構造を示した概略図である。
【図3】本発明の第1の実施形態において、記憶部が記憶する非保護対象データグループ総容量ファイルのデータ構造を示した概略図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における電子時計の計時動作手順を示したフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態における電子時計の記憶部が記憶するデータグループをユーザの指示により消去する際の動作手順を示したフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態における電子時計の計時動作手順を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態では、電子機器の一例として、電子時計の例を用いて説明する。図1は、本実施形態における電子時計1(電子機器)の構成を示したブロック図である。図示する例では、電子時計1は、CPU10(計時部、保護情報設定部、消去部、特徴判定部、条件選択部)と、入力スイッチ20と、表示部30と、報音部40と、照明部50と、電源部60とを備える。
【0017】
CPU10は、記憶部101(記憶部、容量記憶部)を備えている。記憶部101は、計時した時間(計時値)などのデータを記憶するRAM(Random Access Memory、ランダムアクセスメモリ)部と、プログラムを格納するROM(Read Only Memory、リードオンリーメモリ)部とを備えている。例えば、記憶部101の一部もしくは全てが不揮発性メモリであってもよい。CPU10は、記憶部101が記憶するプログラムを読み出し、読み出したプログラムを実行して電子時計1が備える各部の制御や計時を行う。具体的には、CPU10は、計時を行う計時部として動作する。また、CPU10は、記憶部101が記憶する保護フラグ(保護情報)の設定を行う保護情報設定部として動作する。また、CPU10は、記憶部101が記憶するデータを消去する消去部として動作する。なお、CPU10の詳細な動作については後述する。
【0018】
入力スイッチ20は、ユーザからの指示の入力を受け付ける。図示する例では、電子時計1は、4つの入力スイッチ20を備えている。表示部30は、液晶パネル等であり、時刻や計時値などを表示する。報音部40は、アラーム音や操作確認音を出力する。照明部50は、表示部30を照明する。電源部60は電池などであり、電子時計1が備える各部に電力を供給する。なお、本実施形態では、CPU10が記憶部101を備えているが、これに限らない。例えば、図1において破線で示すように、電子時計1は、CPU10の外部に記憶部101を備えるようにしてもよい。
【0019】
次に、記憶部101が記憶する計時ファイルについて説明する。図2は、本実施形態において、記憶部101が記憶する計時ファイルのデータ構造を示した概略図である。計時ファイルは「データグループ番号」と、「保護フラグ」と、「ラップタイム」と、「トータルタイム」と、「データ容量」とのデータ項目を有しており、各データ項目に格納されているデータを行毎に関連付けて記憶する。なお、各行毎に関連付けて記憶されたデータをデータグループと呼ぶ。
【0020】
データ項目「データグループ番号」は、データグループを一意に特定する番号を記憶する。なお、各データグループには、計時した順に、1番から順にデータグループ番号が付けられる。すなわち、最も過去に計時したデータグループのデータグループ番号は「1」である。また、計時ファイルには計測が古い順にデータグループが配置されている。
【0021】
データ項目「保護フラグ」は、同じ行のデータ項目「ラップタイム」およびデータ項目「トータルタイム」に格納されているデータが保護対象(保護状態)のデータであるか否かを示すデータを格納する。具体的には、データ項目「保護フラグ」に格納されているデータが「Y」であれば、同じ行のデータ項目「ラップタイム」およびデータ項目「トータルタイム」に格納されているデータは保護対象のデータであることを示す。また、データ項目「保護フラグ」に格納されているデータが「N」であれば、同じ行のデータ項目「ラップタイム」およびデータ項目「トータルタイム」に格納されているデータは保護対象のデータではない(非保護対象である)ことを示す。
【0022】
データ項目「ラップタイム」は、CPU10が計時したラップタイム(区間経過時間)を格納する。ラップタイムが複数ある場合には、複数のラップタイムを格納する。データ項目「トータルタイム」は、CPU10が計時したトータルタイム(積算時間)を格納する。データ項目「データ容量」は、同じ行のデータ項目に格納されているデータ容量を格納する。なお、データ項目「データ容量」に格納されるデータ容量の単位は「Byte」である。
【0023】
図示する例では、行201のデータ項目「データグループ番号」に格納されている値が「1」であり、データ項目「保護フラグ」に格納されている値が「Y」であり、データ項目「ラップタイム」に記憶されている値が「0:14:53」「0:15:11」「0:15:33」であり、データ項目「トータルタイム」に記憶されている値が「0:45:37」であり、データ項目「データ容量」に格納されている値が「32」である。
【0024】
これは、データグループ番号「1」で特定されるデータグループのデータは保護対象のデータであり、ラップタイムは「0:14:53」「0:15:11」「0:15:33」であり、トータルタイムは「0:45:37」であり、データ容量は「32Byte」であることを示す。なお、他の行については図示するとおりである。また、図示する例では、計時ファイルは「データ容量」のデータ項目を有しているがこれに限らない。例えば、計時ファイルにデータ項目「データ容量」を設けず、データ容量の値が必要となった場合に、その都度CPU101がデータ容量を算出するようにしてもよい。
【0025】
次に、記憶部101が記憶する非保護対象データグループ総容量ファイルについて説明する。図3は、本実施形態において、記憶部101が記憶する非保護対象データグループ総容量ファイルのデータ構造を示した概略図である。非保護対象データグループ総容量ファイルは、記憶部101が記憶するデータグループのうち、非保護対象であるデータファイルの総容量を記憶する。なお、データファイルの総容量の単位は「Byte」である。図示する例では、記憶部101が記憶するデータグループのうち、非保護対象であるデータファイルの総容量は67Byteであることを示している。
【0026】
次に、データグループの保護・非保護の設定方法について説明する。本実施形態では、例えば、電子時計1の入力スイッチ20がユーザから指示の入力を受け付け、この指示に基づいて、CPU10は、記憶部101が記憶しているデータグループのデータ(ラップタイムおよびトータルタイム)を表示部30に順次表示する。ユーザは、保護対象または非保護対象とするデータグループのデータが表示部30に表示されている際に入力スイッチ20を操作し、表示されているデータのデータグループを保護対象または非保護対象とする指示を入力する。電子時計1のCPU10は、入力スイッチ20が受け付けた指示に基づいて、記憶部101が記憶する計時ファイルのデータ項目「保護フラグ」の値を変更する。具体的には、電子時計1のCPU10は、保護対象とする指示を入力スイッチ20が受け付けた際に、表示部30が表示しているデータのデータグループの保護フラグを「Y」に変更する。また、電子時計1のCPU10は、非保護対象とする指示を入力スイッチ20が受け付けた際に、表示部30が表示しているデータのデータグループの保護フラグを「N」に変更する。これにより、電子時計1は、データグループの保護・非保護を設定することができる。
【0027】
次に、電子時計1の計時動作について説明する。図4は、本実施形態における電子時計1の計時動作手順を示したフローチャートである。図示するフローチャートは、電子時計1が1回の計時処理を行う際の処理手順を示している。
(ステップS101)ユーザは、計時を開始する場合、入力スイッチ20を操作して「START」の指示を入力する。CPU10は、計時の開始を指示する「START」の入力を入力スイッチ20が受け付けたか否かを判定する。「START」の入力を受け付けたとCPU10が判定した場合にはステップS102の処理に進み、それ以外の場合にはステップS101の処理を再度実行する。
【0028】
(ステップS102)CPU10は、計時を開始する。また、CPU10は、計時した値(計時値)を一意に特定するデータグループ番号を決定する。例えば、CPU10は、記憶部101が記憶していないデータグループ番号のうち一番小さい自然数を、計時した値(計時値)のデータグループ番号と決定する。その後、ステップS103の処理に進む。
(ステップS103)CPU10は、記憶部101のメモリ残量(データグループを記憶する容量)があるか否かを判定する。記憶部101のメモリ残量があるとCPU10が判定した場合にはステップS110の処理に進み、記憶部101のメモリ残量が無いとCPU10が判定した場合にはステップS104の処理に進む。例えば、記憶部101が現時点のメモリ残量を記憶するようにし、CPU10は、記憶部101が記憶する現時点のメモリ残量に基づいて、記憶部101のメモリ残量があるか否かを判定するようにしてもよい。
【0029】
(ステップS104)CPU10は、記憶部101に非保護メモリ容量(記憶部101に記憶されているデータグループのうち、非保護のデータグループのデータ容量を全て合計した値)が、所定の容量以上あるか否かを判定する。記憶部101に非保護メモリ容量が所定の容量以上あるとCPU10が判定した場合にはステップS105の処理に進み、それ以外の場合にはステップS117の処理に進む。所定の容量は、例えば、1つのラップタイムを記憶することができる容量とする。また、例えば、記憶部101の非保護対象データグループ総容量ファイルに非保護メモリ容量の容量値を記憶しており、非保護メモリ容量の容量値が、所定の容量未満であれば、CPU10は非保護メモリ容量が無いと判定し、非保護メモリ容量の容量値が所定の容量以上であれば、CPU10は非保護メモリ容量があると判定するようにしてもよい。また、例えば、記憶部101は、保護のデータグループのデータ容量と、非保護のデータグループのデータ容量とを記憶するようにしてもよい。
【0030】
(ステップS105)CPU10は、記憶部101に記憶されているデータグループのうち、データグループ番号が一番小さいデータグループ(先頭のデータグループ)を対象データグループとして選択する。その後、ステップS106の処理に進む。
(ステップS106)CPU10は、対象データグループの保護フラグは「Y(有効、保護)」であるか「N(無効、非保護)」であるかを判定する。対象データグループの保護フラグは「Y」であるとCPU10が判定した場合にはステップS115の処理に進み、保護フラグは「N」であるとCPU10が判定した場合にはステップS107の処理に進む。
【0031】
(ステップS107)CPU10は、対象データグループを記憶部101から消去する。その後、ステップS108の処理に進む。
(ステップS108)CPU10は、ステップS107の処理で消去した対象データグループのデータグループ番号よりも大きいデータグループ番号を1つずつ繰り上げる。すなわち、ステップS107の処理で消去した対象データグループのデータグループ番号以降のデータグループ番号を移動させる。その後、ステップS109の処理に進む。
(ステップS109)CPU10は、非保護メモリ容量を算出し、記憶部101の非保護対象データグループ総容量ファイルに記憶する。その後、ステップS110の処理に進む。
【0032】
(ステップS110)CPU10は、入力スイッチ20がラップタイムの取得を指示する「LAP」の入力、または計時の終了を指示する「STOP」の入力を受け付けたか否かを判定する。「LAP」の入力を受け付けたとCPU10が判定した場合にはステップS111の処理に進み、「STOP」の入力を受け付けたとCPU10が判定した場合にはステップS113の処理に進む。
【0033】
(ステップS111)CPU10は、ステップS102の処理で計時を開始してからステップS110の処理で「LAP」の入力を受け付けるまでの時間をラップタイムと決定する。なお、「LAP」の入力を2回以上受け付けた場合には、最後から2番目に「LAP」の入力を受け付けてから最後に「LAP」の入力を受け付けるまでの時間をラップタイムと決定する。続いて、CPU10は、決定したラップタイムを、ステップS102の処理で決定したデータグループ番号に関連付けて記憶部101に記憶する。その後、ステップS112の処理に進む。
(ステップS112)CPU10は、ステップS111の処理で決定したラップタイムを表示部30に表示する。その後、ステップS103の処理に戻る。
【0034】
(ステップS113)CPU10は、ステップS102の処理で計時を開始してからステップS110の処理で「STOP」の入力を受け付けるまでの時間をラップタイムと決定する。なお、「LAP」の入力を1回以上受け付けた場合には、最後に「LAP」の入力を受け付けてから「STOP」の入力を受け付けるまでの時間をラップタイムと決定する。また、CPU10は、ステップS102の処理で計時を開始してからステップS110の処理で「STOP」の入力を受け付けるまでの時間をトータルタイムと決定する。続いて、CPU10は、決定したラップタイムとトータルタイムとを、ステップS102の処理で決定したデータグループ番号に関連付けて記憶部101に記憶する。その後、ステップS114の処理に進む。
(ステップS114)CPU10は、ステップS113の処理で決定したラップタイムとトータルタイムとを表示部30に表示する。その後、ステップS121の処理に進む。
【0035】
(ステップS115)CPU10は、対象データグループのデータグループ番号が最終の番号(記憶部101が記憶しているデータグループ番号のうち一番大きい番号)であるか否かを判定する。対象データグループのデータグループ番号が最終の番号であるとCPU10が判定した場合にはステップS117の処理に進み、それ以外の場合にはステップS116の処理に進む。
(ステップS116)CPU10は、現在の対象データグループのデータグループ番号よりも、1つ大きいデータグループ番号のデータグループを対象データグループとして選択する。その後、ステップS106の処理に戻る。
【0036】
(ステップS117)CPU10は、記憶部101のメモリ容量に空きがない(記憶部101が計時値を記憶することができない)ことをユーザに知らせるメッセージ「メモリFULL」を表示部30に表示する。その後、ステップS118の処理に進む。ユーザは、表示部30に表示されるメッセージ「メモリFULL」を確認することで、電子時計1のメモリ容量に空きがないことを認識することができる。
(ステップS118)CPU10は、入力スイッチ20が「LAP」の入力または「STOP」の入力を受け付けたか否かを判定する。「LAP」の入力を受け付けたとCPU10が判定した場合にはステップS119の処理に進み、「STOP」の入力を受け付けたとCPU10が判定した場合にはステップS120の処理に進む。
【0037】
(ステップS119)CPU10は、ステップS102の処理で計時を開始してからステップS118の処理で「LAP」の入力を受け付けるまでの時間をラップタイムと決定する。なお、「LAP」の入力を2回以上受け付けた場合には、最後から2番目に「LAP」の入力を受け付けてから最後に「LAP」の入力を受け付けるまでの時間をラップタイムと決定する。続いて、CPU10は、決定したラップタイムを表示部30に表示する。その後、ステップS103の処理に戻る。
【0038】
(ステップS120)CPU10は、ステップS102の処理で計時を開始してからステップS118の処理で「STOP」の入力を受け付けるまでの時間をラップタイムと決定する。なお、「LAP」の入力を1回以上受け付けた場合には、最後に「LAP」の入力を受け付けてから「STOP」の入力を受け付けるまでの時間をラップタイムと決定する。また、CPU10は、ステップS102の処理で計時を開始してからステップS118の処理で「STOP」の入力を受け付けるまでの時間をトータルタイムと決定する。続いて、CPU10は、決定したラップタイムとトータルタイムとを表示部30に表示する。その後、ステップS121の処理に進む。
(ステップS121)CPU10は計時処理を停止する。その後、処理を終了する。
【0039】
上述したステップS101〜ステップS121の処理を実行することで、電子時計1は、ラップタイムやトータルタイムを記憶するための空き容量が記憶部101に無い場合、保護対象であるデータグループを記憶部101から削除せず、非保護対象であるデータグループを記憶部101から削除する。そのため、電子時計1は、記憶部101に空き容量が無い場合においても、ユーザが残したいデータを消去することなく、新たに計時したラップタイムやトータルタイムを記憶することができる。
【0040】
次に、電子時計1の記憶部101が記憶するデータグループをユーザの指示により消去する際の動作手順について説明する。図5は、本実施形態における電子時計1の記憶部101が記憶するデータグループをユーザの指示により消去する際の動作手順を示したフローチャートである。
【0041】
(ステップS201)ユーザは、電子時計1の記憶部101が記憶するデータグループを消去する場合、入力スイッチ20を操作し、消去するデータグループ(対象データグループ)を選択した後、対象データグループの消去を指示する「clear」を入力する。CPU10は、対象データグループを指定する入力と「clear」の入力とを入力スイッチ20が受け付けたか否かを判定する。対象データグループを指定する入力と「clear」の入力とを受け付けたとCPU10が判定した場合にはステップS202の処理に進み、それ以外の場合にはステップS201の処理を再度実行する。
【0042】
(ステップS202)CPU10は、記憶部101が記憶する計時ファイルを参照し、対象データグループの保護フラグは「Y(有効、保護)」であるか「N(無効、非保護)」であるかを判定する。対象データグループの保護フラグは「Y」であるとCPU10が判定した場合にはステップS203の処理に進み、保護フラグは「N」であるとCPU10が判定した場合にはステップS204の処理に進む。
(ステップS203)CPU10は、対象メモリの保護フラグが「Y」であるため、消去不可であることをユーザに知らせるメッセージである「消去不可」メッセージを表示部30に表示する。その後、ステップS201の処理に戻る。
【0043】
(ステップS204)CPU10は、対象データグループを記憶部101から消去する。その後、ステップS205の処理に進む。
(ステップS205)CPU10は、ステップS204の処理で消去した対象データグループのデータグループ番号よりも大きいデータグループ番号を1つずつ繰り上げる。すなわち、ステップS204の処理で消去した対象データグループのデータグループ番号以降のデータグループ番号を移動させる。その後、ステップS206の処理に進む。
(ステップS206)CPU10は、非保護メモリ容量を算出し、記憶部101に記憶する。その後、ステップS207の処理に進む。
【0044】
(ステップS207)ユーザは、電子時計1の記憶部101が記憶するデータグループのうち、非保護対象のデータグループを全て消去する場合、入力スイッチ20を操作し、非保護対象の全てのデータグループの消去を指示する「ALLclear」を入力する。CPU10は、「ALLclear」の入力を入力スイッチ20が受け付けたか否かを判定する。「ALLclear」の入力を受け付けたとCPU10が判定した場合にはステップS208の処理に進み、それ以外の場合にはステップS201の処理に戻る。
【0045】
(ステップS208)CPU10は、記憶部101に記憶されているデータグループのうち、データグループ番号が一番小さいデータグループ(先頭のデータグループ)を対象データグループとして選択する。その後、ステップS209の処理に進む。
(ステップS209)CPU10は、記憶部101が記憶する計時ファイルを参照し、対象データグループの保護フラグは「Y」であるか「N」であるかを判定する。対象データグループの保護フラグは「Y」であるとCPU10が判定した場合にはステップS213の処理に進み、保護フラグは「N」であるとCPU10が判定した場合にはステップS210の処理に進む。
【0046】
(ステップS210)CPU10は、対象データグループを記憶部101から消去する。その後、ステップS211の処理に進む。
(ステップS211)CPU10は、ステップS210の処理で消去した対象データグループのデータグループ番号よりも大きいデータグループ番号を1つずつ繰り上げる。すなわち、ステップS210の処理で消去した対象データグループのデータグループ番号以降のデータグループ番号を移動させる。その後、ステップS212の処理に進む。
(ステップS212)CPU10は、非保護メモリ容量を算出し、記憶部101の非保護対象データグループ総容量ファイルに記憶する。その後、ステップS213の処理に進む。
【0047】
(ステップS213)CPU10は、対象データグループのデータグループ番号が最終の番号(記憶部101が記憶しているデータグループ番号のうち一番大きい番号)であるか否かを判定する。対象データグループのデータグループ番号が最終の番号であるとCPU10が判定した場合には処理を終了し、それ以外の場合にはステップS214の処理に進む。
(ステップS214)CPU10は、現在の対象データグループのデータグループ番号よりも、1つ大きいデータグループ番号のデータグループを対象データグループとして選択する。その後、ステップS209の処理に戻る。
【0048】
上述したステップS201〜ステップS214の処理を実行することで、電子時計1は、ユーザの指示に基づいて、記憶部101からデータグループを消去することができる。また、電子時計1は、ユーザから保護対象のデータグループの消去の指示を受け付けた場合においても、保護対象のデータグループの消去を行わないため、保護対象のデータグループを誤って消去してしまうことを防ぐことができる。
【0049】
上述したとおり、本実施形態によれば、電子時計1は、ユーザの指示に基づいて、データグループの保護・非保護を設定することができる。また、電子時計1は、ラップタイムやトータルタイムを記憶するための空き容量が記憶部101に無い場合、保護対象であるデータグループを記憶部101から削除せず、非保護対象であるデータグループを記憶部101から削除する。そのため、電子時計1は、記憶部101に空き容量が無い場合においても、ユーザが残したいデータを消去することなく、新たに計時したラップタイムやトータルタイムを記憶することができる。
【0050】
(第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態と第1の実施形態とで異なる点は、本実施形態では、特徴のあるデータグループの値を自動的に消去されないように保護する点である。なお、本実施形態における電子時計1の構成は、第1の実施形態における電子時計1の構成と同様の構成である。また、本実施形態のCPU10は、第1の実施形態で説明した動作に加え、計時した値は特徴的な値であるか否かを判定する特徴判定部として動作する。また、CPU10は、計時した値は特徴的な値であるか否かを判定するための条件を選択する条件選択部として動作する。
【0051】
次に、電子時計1の計時動作について説明する。図6は、本実施形態における電子時計1の計時動作手順を示したフローチャートである。図示するフローチャートは、電子時計1が1回の計時処理を行う際の処理手順を示している。
【0052】
ステップS301〜ステップS309の処理は、第1の実施形態におけるステップS101〜ステップS109の処理と同様の処理である。
(ステップS310)CPU10は、入力スイッチ20が「LAP」の入力または「STOP」の入力を受け付けたか否かを判定する。「LAP」の入力を受け付けたとCPU10が判定した場合にはステップS311の処理に進み、「STOP」の入力を受け付けたとCPU10が判定した場合にはステップS316の処理に進む。
【0053】
(ステップS311)CPU10は、ステップS302の処理で計時を開始してからステップS310の処理で「LAP」の入力を受け付けるまでの時間をラップタイムと決定する。なお、「LAP」の入力を2回以上受け付けた場合には、最後から2番目に「LAP」の入力を受け付けてから最後に「LAP」の入力を受け付けるまでの時間をラップタイムと決定する。続いて、CPU10は、決定したラップタイムに特徴があるか否かを判定する。決定したラップタイムに特徴があるとCPU10が判定した場合にはステップS312の処理に進み、それ以外の場合にはステップS314の処理に進む。
【0054】
例えば、CPU10は、決定したラップタイムが記憶部101に記憶されている他の全てのラップタイムよりも速いタイムである場合、すなわち最短時間の場合、決定したラップタイムに特徴があると判定する。また、CPU10は、特徴があると判定したラップタイムを特徴値として記憶部101に記憶し、記憶部101が記憶する特徴値と、新たに決定したラップタイムとを比較することで、新たに決定したラップタイムに特徴があるか否かを判定するようにしてもよい。また、最短時間のみではなく、上位3番目までなど、複数のラップタイムに特徴があると判定してもよい。また、最短時間ではなく最長時間の場合、決定したラップタイムに特徴があると判定するようにしてもよい。また、電子時計1が歩数計を備えている場合、CPU10は、歩数や歩幅に基づいた距離を用いて、最速のラップタイムや最長距離のラップタイムに特徴があると判定するようにしてもよい。
【0055】
また、入力スイッチ20が、特徴があるか否かを判定するための条件を指示する入力を受け付け、CPU10が、入力スイッチ20が受け付けた条件に基づいて、特徴的な値であるか否かを判定する条件を設定するようにしてもよい。例えば、入力スイッチ20が、特徴があるか否かを判定するための条件として「最短時間」を指示する入力を受け付けた場合、CPU10は、特徴的な値であるか否かを判定する条件を「最短時間」と設定する。この場合、CPU10は、ステップS311の処理で決定したラップタイムが最短時間である場合、このラップタイムに特徴があると判定する。
【0056】
(ステップS312)CPU10は、現在計時している値が保護対象の値であることを示す強制保護フラグをONとする。その後、ステップS313の処理に進む。
(ステップS313)CPU10は、ステップS311の処理で決定したラップタイムを特徴値として記憶部101に記憶する。なお、既に記憶部101に特徴値が記憶されている場合、記憶部101に記憶されている特徴値を、新たに決定したラップタイムに更新する。その後、ステップS314の処理に進む。
【0057】
(ステップS314)CPU10は、ステップS311の処理で決定したラップタイムを、ステップS302の処理で決定したデータグループ番号に関連付けて記憶部101に記憶する。その後、ステップS315の処理に進む。
(ステップS315)CPU10は、ステップS311の処理で決定したラップタイムを表示部30に表示する。その後、ステップS303の処理に戻る。
【0058】
(ステップS316)CPU10は、ステップS302の処理で計時を開始してからステップS310の処理で「STOP」の入力を受け付けるまでの時間をラップタイムと決定する。なお、「LAP」の入力を1回以上受け付けた場合には、最後に「LAP」の入力を受け付けてから「STOP」の入力を受け付けるまでの時間をラップタイムと決定する。また、CPU10は、ステップS302の処理で計時を開始してからステップS310の処理で「STOP」の入力を受け付けるまでの時間をトータルタイムと決定する。続いて、CPU10は、決定したラップタイムとトータルタイムとを、ステップS302の処理で決定したデータグループ番号に関連付けて記憶部101に記憶する。その後、ステップS317の処理に進む。
(ステップS317)CPU10は、ステップS316の処理で決定したラップタイムとトータルタイムとを表示部30に表示する。その後、ステップS318の処理に進む。
(ステップS318)CPU10は計時処理を停止する。その後、ステップS319の処理に進む。
【0059】
(ステップS319)CPU10は、入力スイッチ20が「START」の入力または「RESET」の入力を受け付けたか否かを判定する。「START」の入力を受け付けたとCPU10が判定した場合には計時を再開してステップS303の処理に戻り、「RESET」の入力を受け付けたとCPU10が判定した場合にはステップS320の処理に進む。
(ステップS320)CPU10は、計時した値をリセットする。その後、ステップS321の処理に進む。
(ステップS321)CPU10は、強制保護フラグがONであるか否かを判定する。強制保護フラグがONであるとCPU10が判定した場合にはステップS322の処理に進み、それ以外の場合には処理を終了する。
【0060】
(ステップS322)CPU10は、ステップS302の処理で決定したデータグループ番号で特定されるデータグループの保護フラグを「Y」とし、記憶部101に記憶する。その後、処理を終了する。
ステップS323〜ステップS329の処理は、第1の実施形態におけるステップS115〜ステップS121の処理と同様の処理である。
【0061】
上述したとおり、本実施形態によれば、電子時計1は、ユーザの指示を必要とすることなく自動的に、特徴のあるラップタイムが含まれるデータグループを保護対象とすることができる。これにより、最速のラップタイムなど、一般的に保存しておきたいラップタイムが含まれるデータグループを自動的に保護対象とすることができる。また、電子時計1は、ラップタイムやトータルタイムを記憶するための空き容量が記憶部101に無い場合、保護対象であるデータグループを記憶部101から削除せず、非保護対象であるデータグループを記憶部101から削除する。そのため、電子時計1は、記憶部101に空き容量が無い場合においても、ユーザが残したいデータを消去することなく、新たに計時したラップタイムやトータルタイムを記憶することができる。
【0062】
なお、上述した第1の実施形態および第2の実施形態における電子時計1が備える各部の機能全体あるいはその一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0063】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時刻の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0064】
以上、本発明の第1の実施形態および第2の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0065】
例えば、上述した実施形態では、電子機器の例として、図1に示すような電子時計1を例に説明したが、これに限らず、どのような電子機器でもよい。また、上述した実施形態では、保護対象のデータグループを記憶部101から削除することを禁止したが、特定の組み合わせの入力スイッチ20が押下された場合、記憶部101が記憶しているデータグループを保護対象のデータグループも含めて全て消去する機能をさらに設けるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0066】
1・・・電子時計、10・・・CPU、20・・・入力スイッチ、30・・・表示部、40・・・報音部、50・・・照明部、60・・・電源部、101・・・記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
計時を行う計時部と、
前記計時部が計時した値を計時毎にデータグループとして記憶し、前記データグループと当該データグループが保護状態または非保護状態であるかを示す保護情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
指示の入力を受け付ける入力部と、
前記入力部が受け付けた指示に基づいて、前記記憶部が記憶する前記保護情報の設定を行う保護情報設定部と、
前記記憶部に前記計時部が計時した値を記憶する容量が無い場合、前記記憶部が記憶する前記保護情報に基づいて、前記非保護状態のデータグループのデータを前記記憶部から消去する消去部と、
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記記憶部が記憶することができるデータ容量と前記記憶部が記憶している前記非保護状態の前記データグループの総データ容量とを記憶、もしくは、前記記憶部が記憶している前記保護状態の前記データグループの総データ容量と前記記憶部が記憶している前記非保護状態の前記データグループの総データ容量とを記憶する容量記憶部
を備えることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記消去部は、前記入力部が受け付けた指示に基づいて、前記記憶部が記憶する前記データグループを個別に消去する、または前記記憶部が記憶する前記データグループのうち非保護状態である前記データグループを全て消去する
ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項4】
前記計時部が計時した値は特徴的な値であるか否かを判定する特徴判定部
を備え、
前記保護情報設定部は、前記計時部が計時した値は特徴的な値であると前記特徴判定部が判定した場合、当該値を含む前記データグループに関連付けられている前記保護情報を保護状態であることを示す情報とする
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項5】
前記特徴判定部が特徴的な値であるか否かを判定するための条件を選択する条件選択部
を備えることを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
【請求項6】
前記記憶部の一部もしくは全てが不揮発性メモリである
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項7】
計時を行う計時部と、
前記計時部が計時した値を計時毎にデータグループとして記憶し、前記データグループと当該データグループが保護状態または非保護状態であるかを示す保護情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
指示の入力を受け付ける入力部と、
前記入力部が受け付けた指示に基づいて、前記記憶部が記憶する前記保護情報の設定を行う保護情報設定部と、
前記記憶部に前記計時部が計時した値を記憶する容量が無い場合、前記記憶部が記憶する前記保護情報に基づいて、前記非保護状態のデータグループのデータを前記記憶部から消去する消去部と、
を備えることを特徴とする電子時計。
【請求項8】
コンピュータに、
計時を行う計時ステップと、
前記計時ステップで計時した値を計時毎にデータグループとして記憶し、前記データグループと当該データグループが保護状態または非保護状態であるかを示す保護情報とを関連付けて記憶部に記憶する記憶ステップと、
指示の入力を受け付ける入力ステップと、
前記入力ステップで受け付けた指示に基づいて、前記記憶部が記憶する前記保護情報の設定を行う保護情報設定ステップと、
前記記憶部に前記計時ステップで計時した値を記憶する容量が無い場合、前記記憶部が記憶する前記保護情報に基づいて、前記非保護状態のデータグループのデータを前記記憶部から消去する消去ステップと、
を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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