説明

電子機器、電子時計およびプログラム

【課題】蓄電部の充電が行われていない可能性があることをユーザーに知らせることができる。
【解決手段】発電部10は、受光面に照射される光に応じた電力を発電する。蓄電部20は、発電部10が発電した電力を蓄電し、蓄電した電力を出力する。表示部70は、文字や図形を表示する。温度計測部30は、蓄電部20の動作環境の温度を計測する。温度判定部63は、温度計測部30が計測した温度に基づいて、蓄電部20の動作環境の温度は低温であるか否かを判定する。表示制御部64は、温度判定部63が蓄電部20の動作環境の温度は低温であると判定した場合、充電が行われていない可能性があることを示す図形を表示部70に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器、電子時計およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、発電手段と、発電手段から電気エネルギの供給をうけて駆動する計時制御手段と、計時制御手段の駆動により時刻の表示を行う表示手段と、発電手段の状態を検出する検出手段と、検出手段からの検出信号に基づいて発電手段が発電しているか否かを判断する判断手段を有し、判断手段の判断に基づき発電状態を表示手段に表示させる発電機能を備えた電子時計において、発電手段により発生させられた電気エネルギを蓄電し、計時制御手段に前記エネルギを供給する蓄電手段と、蓄電手段に蓄えられる電気エネルギの蓄電状態を検出する蓄電検出手段と、を有し、発電手段により発電された電気エネルギ量の絶対値が、予め決定された値より大きいときには通常の時刻表示を行い、発電手段により発電された電気エネルギ量の絶対値が前記値以下で、蓄電手段に蓄電されている電気エネルギ量の絶対値が予め決定された値よりも大きい場合に、通常の時刻表示と異なる時刻表示を行い、蓄電手段に蓄電されている電気エネルギの量の絶対値が予め決定された値よりも小さいときに、計時制御手段による時刻表示動作の一部又は全部を停止させることを特徴とする発電機能を備えた電子時計が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4481497号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、蓄電手段として用いられる二次電池は、低温条件下では充電特性が劣化するため充電することができない可能性がある。例えば、二次電池の動作保証下限温度が−10℃である場合、二次電池が動作している環境の温度が−20℃であれば二次電池を充電することができない可能性がある。従って、動作保証下限温度が−10℃の二次電池と、太陽電池とを備えた電子時計において、太陽電池に日光が当たっていたとしても、電子時計(二次電池)が動作している環境の温度が−20℃である場合、二次電池を充電することができない可能性がある。そのため、電子時計が備える太陽電池に日光が当たっているため二次電池の充電が行われているとユーザーが思っていたとしても、電子時計(二次電池)が動作している環境の温度によっては、実際には二次電池の充電が行われていない可能性がある。このように、従来知られている発電機能を備えた電子時計では、ユーザーは、二次電池の充電が行われていない可能性があることを認識することができないという問題がある。
【0005】
そこで本発明は、上述の事情を鑑みてなされたものであり、蓄電部の充電が行われていない可能性があることをユーザーに知らせることができる電子機器、電子時計およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、受光面に照射される光に応じた電力を発電する発電部と、前記発電部が発電した電力を蓄電し、当該蓄電した電力を出力する蓄電部と、文字や図形を表示する表示部と、前記蓄電部の動作環境の温度を計測する温度計測部と、前記温度計測部が計測した前記温度に基づいて、前記蓄電部の動作環境の温度は低温であるか否かを判定する温度判定部と、前記温度判定部が前記蓄電部の動作環境の温度は低温であると判定した場合、充電が行われていない可能性があることを示す図形を前記表示部に表示させる表示制御部と、を備えることを特徴とする電子機器である。
【0007】
また、本発明の電子機器において、前記温度判定部は、前記温度計測部が計測した前記温度と、前記蓄電部の温度特性に基づいて定められた所定の温度とを比較し、前記温度が前記所定の温度よりも低い場合、前記蓄電部の動作環境の温度は低温であると判定することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の電子機器において、前記温度計測部は所定時間毎に前記温度を計測することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の電子機器において、前記表示部は前記温度計測部が計測した前記温度を表示し、前記温度計測部は、前記表示部が前記温度を表示している場合、前記温度を計測することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の電子機器において、前記表示制御部は、前記温度判定部が前記蓄電部の動作環境の温度は低温であると判定した場合、前記充電が行われていない可能性があることを示す図形のみを前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の電子機器において、前記表示制御部は、前記温度判定部が前記蓄電部の動作環境の温度は低温ではないと判定した場合、前記充電が行われていない可能性があることを示す図形を前記表示部に表示させず、他の前記文字や前記図形を前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、前記蓄電部が出力する電力の電圧値を検出する蓄電電圧検出部を備え、前記表示制御部は、前記蓄電部が出力する電力の電圧値が所定の電圧値以下であり、かつ、前記温度判定部が前記蓄電部の動作環境の温度は低温であると判定した場合、前記充電が行われていない可能性があることを示す図形を前記表示部に表示させることを特徴とする電子機器である。
【0013】
また、本発明は、前記発電部が発電した電力の電圧値を検出する発電電圧検出部を備え、前記表示制御部は、前記発電部が出力する電力の電圧値が所定の電圧値以下であり、かつ、前記温度判定部が前記蓄電部の動作環境の温度は低温であると判定した場合、前記充電が行われていない可能性があることを示す図形を前記表示部に表示させることを特徴とする電子機器である。
【0014】
また、本発明は、前記発電部が発電した電力の電圧値を検出する発電電圧検出部と、前記温度判定部が前記蓄電部の動作環境の温度は低温であると判定し、かつ、前記発電部が出力する電力の電圧値が所定の電圧値以上である場合には、前記発電部が発電した電力を前記表示部に供給し、それ以外の場合には前記蓄電部が蓄電した電力を前記表示部に供給する電源制御部と、を備えることを特徴とする電子機器である。
【0015】
また、本発明の電子機器において、前記表示制御部は、前記温度判定部が前記蓄電部の動作環境の温度は低温ではないと判定した場合、前記表示部に時刻を表示させ、前記温度判定部が前記蓄電部の動作環境の温度は低温であると判定した場合、前記表示部に前記時刻を表示させないことを特徴とする。
【0016】
また、本発明の電子機器において、前記所定時間毎は正時毎であることを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、受光面に照射される光に応じた電力を発電する発電部と、前記発電部が発電した電力を蓄電し、当該蓄電した電力を出力する蓄電部と、文字や図形を表示する表示部と、前記蓄電部の動作環境の温度を計測する温度計測部と、前記温度計測部が計測した前記温度に基づいて、前記蓄電部の動作環境の温度は低温であるか否かを判定する温度判定部と、前記温度判定部が前記蓄電部の動作環境の温度は低温であると判定した場合、充電が行われていない可能性があることを示す図形を前記表示部に表示させる表示制御部と、を備えることを特徴とする電子時計である。
【0018】
また、本発明は、発電部が発電した電力を蓄電し、当該蓄電した電力を出力する蓄電部の動作環境の温度を計測する温度計測ステップと、前記温度計測ステップで計測した前記温度に基づいて、前記蓄電部の動作環境の温度は低温であるか否かを判定する温度判定ステップと、前記温度判定ステップで前記蓄電部の動作環境の温度は低温であると判定した場合、充電が行われていない可能性があることを示す図形を表示部に表示させる表示制御ステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、発電部は、受光面に照射される光に応じた電力を発電する。また、蓄電部は、発電部が発電した電力を蓄電し、当該蓄電した電力を出力する。また、表示部は、文字や図形を表示する。また、温度計測部は、蓄電部の動作環境の温度を計測する。また、温度判定部は、温度計測部が計測した温度に基づいて、蓄電部の動作環境の温度は低温であるか否かを判定する。また、表示制御部は、温度判定部が蓄電部の動作環境の温度は低温であると判定した場合、充電が行われていない可能性があることを示す図形を表示部に表示させる。これにより、蓄電部の動作環境の温度が低温である場合、表示部は、充電が行われていない可能性があることを示す図形を表示するため、蓄電部の充電が行われていない可能性をユーザーに知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1の実施形態における電子時計の構成を示したブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態において、低温状態ではない場合に表示部が表示する表示画面を示した概略図である。
【図3】本発明の第1の実施形態において、低温状態である場合に表示部が表示する表示画面を示した概略図である。
【図4】本発明の第1の実施形態において、常に温度を表示している表示部が低温状態ではない場合に表示する表示画面を示した概略図である。
【図5】本発明の第1の実施形態において、常に温度を表示している表示部が低温状態である場合に表示する表示画面を示した概略図である。
【図6】本発明の第1の実施形態において、低温状態の際に時刻表示を表示しない表示部が、低温状態である場合に表示する表示画面を示した概略図である。
【図7】本発明の第1の実施形態における電子時計の動作手順を示したフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態における電子時計の動作手順を示したフローチャートである。
【図9】本発明の第3の実施形態における電子時計の動作手順を示したフローチャートである。
【図10】本発明の第4の実施形態における電子時計の構成を示したブロック図である。
【図11】本発明の第4の実施形態における電子時計の動作手順を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第一の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態では、電子機器の一例として、発電部を備えた電子時計の例を用いて説明する。図1は、本実施形態における電子時計1(電子機器)の構成を示したブロック図である。図示する例では、電子時計1は、発電部10と、蓄電部20と、温度計測部30と、時計部40と、記憶部50と、制御部60と、表示部70とを備える。
【0022】
発電部10は光を受光する受光面を備えた太陽電池であり、受光した(照射された)光に応じた電力を発電して蓄電部20を充電する。蓄電部20は、充電可能な二次電池であり、発電部10が発電した電力を蓄電する。また、蓄電部20は、蓄電した電力を電子時計1が備える各部に対して出力(供給)する。温度計測部30は、蓄電部20(電子時計1)が動作している環境(動作環境)の温度を計測する。なお、温度計測部30が計測する温度は、温度計測部30が配置される場所によって異なる。例えば、温度計測部30が電子時計1の外部に配置されている場合、温度計測部30は電子時計1が動作している環境の気温を計測する。また、温度計測部30が電子時計1の内部かつ蓄電部20に隣接して配置されている場合、温度計測部30は、蓄電部20の温度を直接計測する。なお、温度計測部30の配置は上記の例に限らず、蓄電部20が動作している環境の温度を計測することができる配置であればどのような配置でもよい。
【0023】
時計部40は、現在の時刻を示す情報を出力する。記憶部50は、ROM(Read Only Memory、読み出し専用メモリ)や、RAM(Random Access Memory、ランダムアクセスメモリ)などであり、制御部60が実行するプログラムや、電子時計1が用いるデータなどを記憶する。
【0024】
制御部60は、電子時計1が備える各部の制御を行う。また、制御部60は、発電電圧検出部61と、蓄電電圧検出部62と、温度判定部63と、表示制御部64とを備える。発電電圧検出部61は、発電部10が発電した電力の電圧に基づいて発電部10の発電量を検出する。蓄電電圧検出部62は、蓄電部20が出力する電力の電圧に基づいて蓄電部20の蓄電量を検出する。
【0025】
温度判定部63は、温度計測部30が計測した蓄電部20の動作環境の温度と、予め設定されている所定の温度(閾値)とを比較して、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であるか否かを判定する。具体的には、温度判定部63は、温度計測部30が計測した蓄電部20の動作環境の温度が所定の温度以上であれば、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態では無いと判定する。また、温度判定部63は、温度計測部30が計測した蓄電部20の動作環境の温度が所定の温度未満であれば、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であると判定する。
【0026】
なお、所定の温度は、蓄電部20の低温特性に基づいて設定する。例えば、蓄電部20の動作保証下限温度は蓄電部20の低温特性に基づいて設定されているため、動作保証下限温度に基づいて所定の温度を設定する。具体例としては、蓄電部20の動作保証下限温度が−10℃である場合、所定の温度を−10℃と設定し、蓄電部20の動作保証下限温度が−15℃である場合、所定の温度を−15℃と設定する。
【0027】
表示制御部64は、表示部70を制御し、表示部70に文字や画像などを表示させる。本実施形態では、表示制御部64は、温度判定部63の判定結果に基づいて表示部70の表示を変更する。具体的には、表示制御部64は、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であると温度判定部63が判定した場合に、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であるため充電が行われていない可能性があることを示す図形(低温警告マーク)を表示部70に表示させる。また、表示制御部64は、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態ではないと温度判定部63が判定した場合に、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であるため充電が行われていない可能性があることを示す図形を表示部70に表示させない。表示部70は液晶ディスプレイ等であり、表示制御部64の制御に基づいて、文字や画像などを表示する
【0028】
次に、表示制御部64の制御に基づいて表示部70が表示する表示画面について説明する。図2は、本実施形態において、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態ではないと温度判定部63が判定した場合に、表示部70が表示する表示画面を示した概略図である。図示する例では、表示部70は、表示画面上部に時刻表示201を表示している。図3は、本実施形態において、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であると温度判定部63が判定した場合に、表示部70が表示する表示画面を示した概略図である。図示する例では、表示部70は、表示画面上部に時刻表示201を表示し、表示画面下部右側に、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であるため充電が行われていない可能性があることを示す図形として、温度計の図形202を表示している。従って、電子時計1のユーザーは、この表示を確認することで、蓄電部20の充電が行われていない可能性があることを認識することができる。
【0029】
なお、温度計測部30が常に温度を計測している場合、表示部に70に温度計測部30が計測した温度を表示させるようにしてもよい。図4は、本実施形態において、表示部70が常に温度を表示しており、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態ではないと温度判定部63が判定した場合に、表示部70が表示する表示画面を示した概略図である。図示する例では、表示部70は、表示画面上部に時刻表示201を表示し、表示画面下部に、温度計測部30が計測した温度表示203を表示している。図5は、本実施形態において、表示部70が常に温度を表示しており、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であると温度判定部63が判定した場合に、表示部70が表示する表示画面を示した概略図である。図示する例では、表示部70は、表示画面上部に時刻表示201を表示し、表示画面下部中央に、温度計測部30が計測した温度203を表示し、表示画面下部右側に、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であるため充電が行われていない可能性があることを示す図形として、温度計の図形202を表示している。従って、電子時計1のユーザーは、温度計の図形202を確認することで、蓄電部20の充電が行われていない可能性があることを認識することができる。また、表示部70に温度計測部30が計測した温度203が表示されているため、電子時計1のユーザーは、蓄電部20が動作している環境の温度を認識することができる。
【0030】
また、蓄電部20が動作している環境の温度が低温状態である場合、蓄電部20の充電が行われていない可能性があるため消費電力をより少なくすることが望ましい。そこで、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であると温度判定部63が判定した場合に表示部70に時刻表示を表示させないようにし、消費電力をより低減させるようにしてもよい。図6は、本実施形態において、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であると温度判定部63が判定した際に時刻表示を表示させないようにした場合に、表示部70が表示する表示画面を示した概略図である。図示する例では、表示部70は、表示画面下部右側に、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であるため充電が行われていない可能性があることを示す図形として、温度計の図形202を表示している。従って、電子時計1のユーザーは、温度計の図形202の表示を確認することで、蓄電部20の充電が行われていない可能性があることを認識することができる。また、表示部70は、時刻表示201の表示を行っていない。従って、電子時計1は、蓄電部20の充電が行われていない可能性がある場合、消費電力をより削減することができる。
【0031】
次に、電子時計1の動作手順について説明する。図7は、本実施形態における電子時計1の動作手順を示したフローチャートである。
(ステップS101)前回温度を計測してから一定時間が経過した場合、温度計測部30は蓄電部20が動作している環境の温度を計測する。その後、ステップS102の処理に進む。なお、一定時間は予め設定されていてもよく、任意に設定できるようにしてもよい。例えば、急激な温度変化があまり起こらない環境であれば、一定時間を「1時間」とし、温度計測部30が1時間間隔で温度を計測するようにしてもよい。また、例えば、表示部70に常に温度を表示している場合は、一定時間を「1秒」とし、温度計測部30が1秒間隔で温度を計測するようにしてもよい。また、電子時計1の時計部40は時刻を示す情報を出力しているため、この情報を用いて温度を計測するタイミングを決定するようにしてもよい。例えば、前回温度を計測してから一定時間経過した場合ではなく、温度計測部30は毎正時に温度を計測するようにしてもよい。
【0032】
(ステップS102)温度判定部63は、温度計測部30が計測した蓄電部20の動作環境の温度と、予め設定されている所定の温度とを比較して、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であるか否かを判定する。蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であると、温度判定部63が判定した場合にはステップS103の処理に進み、それ以外の場合にはステップS104の処理に進む。
【0033】
(ステップS103)ステップS102の処理で、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であると温度判定部63が判定したため、表示制御部64は、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であるため充電が行われていない可能性があることを示す図形を表示部70に表示させる。その後、ステップS101の処理に戻る。
【0034】
(ステップS104)ステップS102の処理で、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態ではないと温度判定部63が判定したため、表示制御部64は、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であるため充電が行われていない可能性があることを示す図形を表示部70に表示させない。その後、ステップS101の処理に戻る。
【0035】
上述したとおり、本実施形態によれば、温度計測部30は、一定時間毎に、蓄電部20が動作している環境の温度を計測する。また、温度判定部63は、温度計測部30が計測した蓄電部20の動作環境の温度と、予め設定されている所定の温度とを比較して、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であるか否かを判定する。また、表示制御部64は、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であると温度判定部63が判定した場合に、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であるため充電が行われていない可能性があることを示す図形を表示部70に表示させる。また、表示制御部64は、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態ではないと温度判定部63が判定した場合に、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であるため充電が行われていない可能性があることを示す図形を表示部70に表示させない。これにより、電子時計1は、蓄電部20の充電が行われていない可能性があることをユーザーに知らせることができる。
【0036】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態における電子時計1の構成と、第1の実施形態における電子時計1の構成とは同様の構成である。本実施形態と第1の実施形態とで異なる点は、本実施形態では、表示制御部64は、蓄電部20が動作している環境の温度と、蓄電部20の蓄電量とに基づいて、表示部70の表示を変化させる点である。
【0037】
次に、電子時計1の動作手順について説明する。図8は、本実施形態における電子時計1の動作手順を示したフローチャートである。ステップS201の処理は、第1の実施形態におけるステップS101の処理と同様の処理である。
(ステップS202)温度判定部63は、温度計測部30が計測した蓄電部20の動作環境の温度と、予め設定されている所定の温度とを比較して、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であるか否かを判定する。蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であると温度判定部63が判定した場合にはステップS203の処理に進み、それ以外の場合にはステップS206の処理に進む。
(ステップS203)蓄電電圧検出部62は、蓄電部20の出力電圧値を検出する。その後、ステップS204の処理に進む。
【0038】
(ステップS204)蓄電電圧検出部62は、ステップS203の処理で検出した蓄電部20の出力電圧値と、予め設定されている所定の電圧値とを比較して、蓄電部20の蓄電量は十分であるか否かを判定する。蓄電部20の蓄電量は十分であると蓄電電圧検出部62が判定した場合にはステップS206の処理に進み、それ以外の場合にはステップS205の処理に進む。具体的には、蓄電電圧検出部62は、ステップS203の処理で検出した蓄電部20の出力電圧値が所定の電圧値以上であれば、蓄電部20の蓄電量は十分であると判定する。また、蓄電電圧検出部62は、ステップS203の処理で検出した蓄電部20の出力電圧値が所定の閾値未満であれば、蓄電部20の蓄電量は十分ではないと判定する。なお、所定の電圧値は、蓄電部20の出力特性に基づいて設定するようにしてもよく、任意に設定できるようにしてもよい。例えば、蓄電部20の蓄電量が最大蓄電量の10%以上の場合の出力電圧値は1.0V以上であり、蓄電部20の蓄電量が最大蓄電量の10%未満の場合の出力電圧値は1.0V未満であり、蓄電部20の蓄電量が最大蓄電量の10%以上であれば蓄電部20の蓄電量は十分であるとする場合、所定の電圧値を1.0Vと設定する。
【0039】
(ステップS205)ステップS202の処理で、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であると温度判定部63が判定し、かつ、ステップS204の処理で、蓄電部20の蓄電量は十分ではないと蓄電電圧検出部62が判定したため、表示制御部64は、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であるため充電が行われていない可能性があることを示す図形を表示部70に表示させる。その後、ステップS201の処理に戻る。
【0040】
(ステップS206)ステップS202の処理で、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態ではないと温度判定部63が判定した、または、ステップS204の処理で蓄電部20の蓄電量は十分であると蓄電電圧検出部62が判定したため、表示制御部64は、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であるため充電が行われていない可能性があることを示す図形を表示部70に表示させない。その後、ステップS201の処理に戻る。
【0041】
上述したとおり、本実施形態によれば、温度計測部30は、一定時間毎に、蓄電部20が動作している環境の温度を計測する。また、温度判定部63は、温度計測部30が計測した蓄電部20の動作環境の温度と、予め設定されている所定の温度とを比較して、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であるか否かを判定する。また、蓄電電圧検出部62は、蓄電部20の出力電圧値と、予め設定されている所定の電圧値とを比較して、蓄電部20の蓄電量は十分であるか否かを判定する。また、表示制御部64は、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であると温度判定部63が判定した場合、かつ、蓄電部20の蓄電量は十分ではないと蓄電電圧検出部62が判定した場合、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であるため充電が行われていない可能性があることを示す図形を表示部70に表示させる。また、表示制御部64は、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態ではないと温度判定部63が判定した場合、または、蓄電部20の蓄電量は十分であると蓄電電圧検出部62が判定した場合、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であるため充電が行われていない可能性があることを示す図形を表示部70に表示させない。これにより、電子時計1は、蓄電部20の充電が行われていない可能性があり、蓄電部20の蓄電量が十分でないことをユーザーに知らせることができる。従って、ユーザーは、早急に蓄電部20を充電する必要があることを認識することができる。
【0042】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態における電子時計1の構成と、第1の実施形態における電子時計1の構成とは同様の構成である。本実施形態と第1の実施形態とで異なる点は、本実施形態では、表示制御部64は、蓄電部20が動作している環境の温度と、発電部10の発電量とに基づいて、表示部70の表示を変化させる点である。
【0043】
次に、電子時計1の動作手順について説明する。図9は、本実施形態における電子時計1の動作手順を示したフローチャートである。ステップS301の処理は、第1の実施形態におけるステップS101の処理と同様の処理である。
(ステップS302)温度判定部63は、温度計測部30が計測した蓄電部20の動作環境の温度と、予め設定されている所定の温度とを比較して、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であるか否かを判定する。蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であると温度判定部63が判定した場合にはステップS303の処理に進み、それ以外の場合にはステップS306の処理に進む。
(ステップS303)発電電圧検出部61は、発電部10の出力電圧値を検出する。その後、ステップS304の処理に進む。
【0044】
(ステップS304)発電電圧検出部61は、ステップS302の処理で検出した発電部10の出力電圧値と、予め設定されている所定の電圧値とを比較して、発電部10の発電量は十分であるか否かを判定する。発電部10の発電量は十分であると発電電圧検出部61が判定した場合にはステップS306の処理に進み、それ以外の場合にはステップS305の処理に進む。具体的には、発電電圧検出部61は、ステップS303の処理で検出した発電部10の出力電圧値が所定の電圧値以上であれば、発電部10の発電量は十分であると判定する。また、発電電圧検出部61は、ステップS303の処理で検出した発電部10の出力電圧値が所定の電圧値未満であれば、発電部10の発電は十分ではないと判定する。なお、所定の電圧値は、蓄電部20を充電するために必要な電圧値に基づいて設定するようにしてもよく、任意に設定できるようにしてもよい。例えば、発電部10の出力電圧値が1.0V以上であれば蓄電部20を充電することができる場合、所定の電圧値を1.0Vと設定する。
【0045】
(ステップS305)ステップS302の処理で、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であると温度判定部63が判定し、かつ、ステップS304の処理で、発電部10の発電量は十分ではないと発電電圧検出部61が判定したため、表示制御部64は、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であるため充電が行われていない可能性があることを示す図形を表示部70に表示させる。その後、ステップS301の処理に戻る。
【0046】
(ステップS306)ステップS302の処理で、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態ではないと温度判定部63が判定した、または、ステップS304の処理で発電部10の蓄電量は十分であると発電電圧検出部61が判定したため、表示制御部64は、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であるため充電が行われていない可能性があることを示す図形を表示部70に表示させない。その後、ステップS301の処理に戻る。
【0047】
上述したとおり、本実施形態によれば、温度計測部30は、一定時間毎に、蓄電部20が動作している環境の温度を計測する。また、温度判定部63は、温度計測部30が計測した蓄電部20の動作環境の温度と、予め設定されている所定の温度とを比較して、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であるか否かを判定する。また、発電電圧検出部61は、発電部10の出力電圧値と、予め設定されている所定の電圧値とを比較して、発電部10の発電量は十分であるか否かを判定する。また、表示制御部64は、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であると温度判定部63が判定した場合、かつ、発電部10の発電量は十分ではないと発電電圧検出部61が判定した場合、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であるため充電が行われていない可能性があることを示す図形を表示部70に表示させる。また、表示制御部64は、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態ではないと温度判定部63が判定した場合、または、発電部10の発電量は十分であると発電電圧検出部61が判定した場合、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であるため充電が行われていない可能性があることを示す図形を表示部70に表示させない。これにより、電子時計1は、蓄電部20の充電が行われておらず、発電部10の発電量が十分でないことをユーザーに知らせることができる。従って、ユーザーは、この環境では蓄電部20の充電が行われていない可能性があることを認識することができる。
【0048】
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態では、蓄電部20が動作している環境の温度が低温状態であり、かつ、発電部10の発電量が十分である場合、発電部10が発電した電力を用いて表示部70を駆動させる点である。図10は、本実施形態における電子時計2(電子機器)の構成を示したブロック図である。図示する例では、電子時計2は、発電部10と、蓄電部20と、温度計測部30と、時計部40と、記憶部50と、表示部70と、制御部80とを備える。発電部10と、蓄電部20と、温度計測部30と、時計部40と、記憶部50と、表示部70とは、第1の実施形態における各部と同様である。
【0049】
制御部80は、電子時計2が備える各部の制御を行う。また、制御部80は、発電電圧検出部61と、蓄電電圧検出部62と、温度判定部63と、表示制御部64と、電源制御部81とを備える。発電電圧検出部61と、蓄電電圧検出部62と、温度判定部63と、表示制御部64とは、第1の実施形態における各部と同様である。電源制御部81は、蓄電部20が動作している環境の温度と発電部10が発電した電力とに基づいて、発電部10が発電した電力と、蓄電部20が蓄電している電力とのうち、いずれか一方の電力を表示部70に供給する。具体的には、電源制御部81は、蓄電部20が動作している環境の温度が低温状態であり、かつ、発電部10の発電量が十分である場合、発電部10が発電した電力を表示部70に供給する。また、電源制御部81は、蓄電部20が動作している環境の温度が低温状態ではない、または、発電部10の発電量が十分ではない場合、蓄電部20が蓄電している電力を表示部70に供給する。
【0050】
次に、電子時計2の動作手順について説明する。図11は、本実施形態における電子時計2の動作手順を示したフローチャートである。ステップS401の処理は、第1の実施形態におけるステップS101の処理と同様の処理である。なお、電源制御部81が表示部70に供給している電力によって、一定時間を変更するようにしてもよい。例えば、蓄電部20が蓄電している電力を表示部70に供給している場合、供給電力は安定しているため、一定時間を「10分」とするようにしてもよい。また、発電部10が発電した電力を表示部70に供給している場合、発電部10に照射する光量によって頻繁に発電量が変化するため、一定時間を「1秒」とするようにしてもよい。
【0051】
(ステップS402)温度判定部63は、温度計測部30が計測した蓄電部20の動作環境の温度と、予め設定されている所定の温度とを比較して、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であるか否かを判定する。蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であると温度判定部63が判定した場合にはステップS403の処理に進み、それ以外の場合にはステップS407の処理に進む。
【0052】
(ステップS403)ステップS402の処理で、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であると温度判定部63が判定したため、表示制御部64は、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であるため充電が行われていない可能性があることを示す図形を表示部70に表示させる。その後、ステップS404の処理に進む。
【0053】
(ステップS404)発電電圧検出部61は、発電部10の出力電圧値を検出する。その後、ステップS405の処理に進む。
(ステップS405)発電電圧検出部61は、ステップS404の処理で検出した発電部10の出力電圧値と、予め設定されている所定の電圧値とを比較して、発電部10の発電量は十分であるか否かを判定する。発電部10の発電量は十分であると発電電圧検出部61が判定した場合にはステップS406の処理に進み、それ以外の場合にはステップS408の処理に進む。なお、発電部10の発電量は十分であるか否かの判定方法は、第3の実施形態における判定方法と同様である。
【0054】
(ステップS406)電源制御部81は、発電部10が発電した電力を表示部70に供給する。その後、ステップS401の処理に戻る。
(ステップS407)ステップS402の処理で、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態ではないと温度判定部63が判定したため、表示制御部64は、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であるため充電が行われていない可能性があることを示す図形を表示部70に表示させない。その後、ステップS408の処理に進む。
(ステップS408)電源制御部81は、蓄電部20が蓄電している電力を表示部70に供給する。その後、ステップS401の処理に戻る。
【0055】
上述したとおり、本実施形態によれば、温度計測部30は、一定時間毎に、蓄電部20が動作している環境の温度を計測する。また、温度判定部63は、温度計測部30が計測した蓄電部20の動作環境の温度と、予め設定されている所定の閾値とを比較して、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であるか否かを判定する。また、表示制御部64は、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であると温度判定部63が判定した場合に、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であるため充電が行われていない可能性があることを示す図形を表示部70に表示させる。また、表示制御部64は、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態ではないと温度判定部63が判定した場合に、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であるため充電が行われていない可能性があることを示す図形を表示部70に表示させない。これにより、蓄電部20の充電が行われていない可能性があることをユーザーに知らせることができる。
【0056】
また、本実施形態によれば、発電電圧検出部61は、発電部10の出力電圧値と、予め設定されている所定の電圧値とを比較して、発電部10の発電量は十分であるか否かを判定する。また、電源制御部81は、蓄電部20が動作している環境の温度が低温状態であり、かつ、発電部10の発電量が十分である場合、発電部10が発電した電力を表示部70に供給する。また、電源制御部81は、蓄電部20が動作している環境の温度が低温状態ではない、または、発電部10の発電量が十分ではない場合、蓄電部20が蓄電している電力を表示部70に供給する。これにより、蓄電部20を充電することができない場合に発電部10の発電量が十分である場合、表示部70は発電部10が発電した電力を用いて動作するため、蓄電部20の蓄電量の減少を抑えることができる。
【0057】
なお、上述した電子時計1,2が備える各部の機能全体あるいはその一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0058】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時刻の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0059】
以上、本発明の第1の実施形態〜第4の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、表示部70が表示する表示内容は、上述した例に限らず、蓄電部20が動作している環境の温度は低温状態であるため充電が行われていない可能性があることを示す表示を行うことができれば、どのような表示内容でもよい。また、上述した実施形態では、電子機器の例として電子時計1を例に説明したが、これに限らず、どのような電子機器でもよい。
【符号の説明】
【0060】
1,2・・・電子時計、10・・・発電部、20・・・蓄電部、30・・・温度計測部、40・・・時計部、50・・・記憶部、60,80・・・制御部、61・・・発電電圧検出部、62・・・蓄電電圧検出部、63・・・温度判定部、64・・・表示制御部、70・・・表示部,81・・・電源制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受光面に照射される光に応じた電力を発電する発電部と、
前記発電部が発電した電力を蓄電し、当該蓄電した電力を出力する蓄電部と、
文字や図形を表示する表示部と、
前記蓄電部の動作環境の温度を計測する温度計測部と、
前記温度計測部が計測した前記温度に基づいて、前記蓄電部の動作環境の温度は低温であるか否かを判定する温度判定部と、
前記温度判定部が前記蓄電部の動作環境の温度は低温であると判定した場合、充電が行われていない可能性があることを示す図形を前記表示部に表示させる表示制御部と、
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記温度判定部は、前記温度計測部が計測した前記温度と、前記蓄電部の温度特性に基づいて定められた所定の温度とを比較し、前記温度が前記所定の温度よりも低い場合、前記蓄電部の動作環境の温度は低温であると判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記温度計測部は所定時間毎に前記温度を計測する
ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項4】
前記表示部は前記温度計測部が計測した前記温度を表示し、
前記温度計測部は、前記表示部が前記温度を表示している場合、前記温度を計測する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記温度判定部が前記蓄電部の動作環境の温度は低温であると判定した場合、前記充電が行われていない可能性があることを示す図形のみを前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記温度判定部が前記蓄電部の動作環境の温度は低温ではないと判定した場合、前記充電が行われていない可能性があることを示す図形を前記表示部に表示させず、他の前記文字や前記図形を前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項7】
前記蓄電部が出力する電力の電圧値を検出する蓄電電圧検出部
を備え、
前記表示制御部は、前記蓄電部が出力する電力の電圧値が所定の電圧値以下であり、かつ、前記温度判定部が前記蓄電部の動作環境の温度は低温であると判定した場合、前記充電が行われていない可能性があることを示す図形を前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項8】
前記発電部が発電した電力の電圧値を検出する発電電圧検出部
を備え、
前記表示制御部は、前記発電部が出力する電力の電圧値が所定の電圧値以下であり、かつ、前記温度判定部が前記蓄電部の動作環境の温度は低温であると判定した場合、前記充電が行われていない可能性があることを示す図形を前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項9】
前記発電部が発電した電力の電圧値を検出する発電電圧検出部と、

前記温度判定部が前記蓄電部の動作環境の温度は低温であると判定し、かつ、前記発電部が出力する電力の電圧値が所定の電圧値以上である場合には、前記発電部が発電した電力を前記表示部に供給し、それ以外の場合には前記蓄電部が蓄電した電力を前記表示部に供給する電源制御部と、
を備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項10】
前記表示制御部は、前記温度判定部が前記蓄電部の動作環境の温度は低温ではないと判定した場合、前記表示部に時刻を表示させ、前記温度判定部が前記蓄電部の動作環境の温度は低温であると判定した場合、前記表示部に前記時刻を表示させない
ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項11】
前記所定時間毎は正時毎である
ことを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項12】
受光面に照射される光に応じた電力を発電する発電部と、
前記発電部が発電した電力を蓄電し、当該蓄電した電力を出力する蓄電部と、
文字や図形を表示する表示部と、
前記蓄電部の動作環境の温度を計測する温度計測部と、
前記温度計測部が計測した前記温度に基づいて、前記蓄電部の動作環境の温度は低温であるか否かを判定する温度判定部と、
前記温度判定部が前記蓄電部の動作環境の温度は低温であると判定した場合、充電が行われていない可能性があることを示す図形を前記表示部に表示させる表示制御部と、
を備えることを特徴とする電子時計。
【請求項13】
発電部が発電した電力を蓄電し、当該蓄電した電力を出力する蓄電部の動作環境の温度を計測する温度計測ステップと、
前記温度計測ステップで計測した前記温度に基づいて、前記蓄電部の動作環境の温度は低温であるか否かを判定する温度判定ステップと、
前記温度判定ステップで前記蓄電部の動作環境の温度は低温であると判定した場合、充電が行われていない可能性があることを示す図形を表示部に表示させる表示制御ステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−81314(P2013−81314A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−220349(P2011−220349)
【出願日】平成23年10月4日(2011.10.4)
【出願人】(000002325)セイコーインスツル株式会社 (3,629)
【Fターム(参考)】