説明

電子機器

【課題】 ユーザの意図しないところで電子機器のキーが押下されることにより、キー押下を検出するための消費電流が発生する。
【解決手段】 キースイッチから入力される検索用制御信号の電圧レベルがLowかHighかを検出してキースイッチがONかOFFかを判定する電子機器であって、電子機器の筐体の状態やキーロックの設定状態など、電子機器が所定の状態にあるときには、検索用制御信号の電圧レベルが、キースイッチがONかOFFかに関わらず同じ電圧レベルとなるように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機やPHS等の携帯機器は、人間が身につけている時や鞄に入れて持ち運んでいる時に、ユーザの意図に反してキーが押下される場合がある。例えば、折り畳み型の携帯電話機の場合、折り畳まれた状態で上筐体が押されたときに上筐体が撓んで、下筐体に配置されたキーが押下されることや、上筐体と下筐体の間に物を挟んだ状態で閉じると、キーが押下され続けることがある。
【0003】
このようにユーザの意に反してキーが押下されているときに、そのキーに割当てられた機能が実行されないようにするために、携帯機器が閉じられたときにキーが押下されていると、そのキー操作を無効化する携帯電話機が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特公平5−44217号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載される発明では、携帯型無線電話機が閉じられた状態のときに、キーが押下されたとしても、そのキー入力操作を無視するようにソフトウェアによる処理を行っている。しかしながら、キーが押下されたことによって、キースイッチがONの状態となり、キー検出のための消費電流が発生するという問題点がある。特に携帯電話機やPHSなどのように電池によって駆動する携帯型の電子機器では、このような無駄な消費電流によって電池持ちが悪くなる。そのうえ、キー入力操作を無視するように設定されているため、キーが押下され続けている状態にユーザは気付きにくく、キー検出のための消費電流が発生する状態が長時間継続してしまう可能性がある。また、キーが押下されたことを検出したことによって、キーを無効化するための処理を行う必要があるという問題点がある。
【0005】
そこで本発明は、ユーザが意図しないところで押下されているキーを検出する消費電流を削減した電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明による電子機器は、自装置の状態に応じて所定のキーを無効とする電子機器であって、キーと、前記キーに対応して設けられたキースイッチと、前記キースイッチの一端に接続された第1の配線および他端に接続された第2の配線と、前記キーが押下された状態と前記キーが押下されていない状態とを前記キースイッチに接続された前記第2の配線の電圧レベルがHighかLowかによって検出するキー押下検出手段と、自装置の状態が所定のキーを無効とする条件に合致するときに、そのキーが押下された状態でも押下されていない状態でもそのキーに対応するキースイッチに接続された第2の配線の電圧レベルが同じHighまたはLowとなるよう制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザが意図しないところで押下されているキーを検出する消費電流を削減した電子機器を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態の一例である携帯電話機について、図面を参照しながら説明する。
【0009】
図1は、本発明の実施形態の一例である携帯電話機の外観図である。携帯電話機1は、ディスプレイ11が設けられた上筐体とキーが設けられた下筐体とがヒンジによって接続されており、開閉することができる。下筐体に設けられたキーには、テンキーや方向キーなどのメインキー12aと、下筐体の側面に設けられたサイドキー12bと、電源キー12cとがある。
【0010】
図2は、上筐体と下筐体が重なるように上筐体を回動させた状態での携帯電話機1の外観図である。携帯電話機1は、図2(a)に示すように、上筐体のディスプレイ11が設けられた面と下筐体のメインキー12aが設けられた面が対向するように折り畳んで、携帯電話機1を閉じることができる。また、図2(b)に示すように、上筐体の裏面と下筐体の裏面が対向するように折り畳むこともできる。以降、図2(a)のように折り畳まれた状態を閉状態、図2(b)のように折り畳まれた状態を折返し状態、上筐体と下筐体が重ねられていない状態(例えば、図1の状態)を開状態と称する。
【0011】
図3は、携帯電話機1の構成を示すブロック図である。携帯電話機1は、制御部51、記憶部52、操作部53、通信部54、信号処理部55、音声入出力部56、表示部57、電源制御部58、放送受信部59を有し、電池2によって駆動する。
【0012】
制御部51はCPUなどから構成され、携帯電話機1全体の制御を行う。制御部51には、キーの押下を検出するキー検出部81と、携帯電話機1の開閉を検出する開閉検出部82がある。
【0013】
開閉検出部82は、例えばホールセンサと磁石から成り、上筐体と下筐体のいずれか一方にホールセンサを設け、他方に磁石を設けることによって、磁界の変化によって、閉状態や開状態を検出する。
【0014】
キー検出部81は、メインキー12a、サイドキー12b、電源キー12cから成る操作部53のキー操作を検出する。キー検出部81は、メインキー12aのキー検出回路、サイドキー12bのキー検出回路、電源キー12cのキー検出回路から成り、それぞれのキー押下状態を検出する。キーの押下状態の検出方法については、後述する。
【0015】
キー検出部81によるキー検出に応じて、例えば、記憶部52に記憶されたイメージデータを読み出し、表示部57を制御してディスプレイへの表示を行うことができる。または、放送受信部59を制御してテレビ放送波を受信させて復号処理などを行わせ、表示部57を制御してディスプレイへ映像を表示させ、音声入出力部56を制御してスピーカからの音の出力をさせることができる。
【0016】
また、操作部53でのキー操作によって音声通話が開始された場合には、送信処理として、制御部51は音声入出力部56を制御してマイクから音を収音して音声信号の原信号を取得させ、信号処理部55を制御して原信号に対して符号化や誤り対策の処理を行わせ、通信部54を制御して信号処理部55によって処理された信号を送信させるとともに、受信処理として、通信部54によって受信した信号に対して信号処理部55を制御して復号や誤り訂正の処理を行わせ、音声入出力部56を制御してレシーバから音を出力させる。
【0017】
このような構成の携帯電話機1のキーとキー検出方法について詳細に説明する。
図4はメインキー12aに対応するキースイッチと、それらのキースイッチに接続されてキー検出を行うキー検出回路の構成を示す図である。
【0018】
メインキー12aにはそれぞれのキーに対応してキースイッチ211〜222が設けられており、それらはマトリクス状に配置されてキーマトリクス200を形成している。また、各キースイッチの一端は、列方向の配線(ラインa〜ラインd)に接続され、他端は行方向の配線(ラインe〜ラインg)に接続されている。
【0019】
キー検出回路の入力ポート(ポートE〜ポートG)は、キーマトリクスの行方向の配線(ラインe〜ラインg)に接続されており、それぞれの配線によって入力される検出用制御信号の電圧レベルがHighかLowかを読み出して、キーの押下を検出する。入力ポートは、プルアップ抵抗111を有し、このプルアップ抵抗111にキーマトリクス200の各キースイッチに接続された行方向の配線が接続されているため、接続されたキースイッチのキーがいずれも押されていない状態で、検出用制御信号の電圧レベルはHighとなっている。
【0020】
キー検出回路の出力ポート(ポートA〜ポートD)は、キーマトリクスの列方向の配線(ラインa〜ラインd)に接続されており、探索用制御信号を出力する。出力ポートは、出力バッファ101、入力バッファ102、プルアップ抵抗103、トランジスタ104から構成されている。
【0021】
出力ポートは、出力バッファ101が有効な状態と入力バッファ102が有効な状態とを切り換えることができる。また、プルアップ抵抗103は、トランジスタ104のON/OFFが切り換えられることによって、有効または無効にすることができる。
【0022】
このキー検出回路において、キーの押下を検出する方法について説明する。出力ポートはいずれのポートも、通常、トランジスタ104をOFFにすることによってプルアップ抵抗103を無効な状態とする。また、出力バッファ101が有効な出力モードとし、出力バッファにLowの信号を入力する。これによって、出力ポートから電圧レベルがLowの探索用制御信号が出力される。
【0023】
ここで、キースイッチ211〜222のいずれかがONの状態となったことを検出すると、ポートA〜ポートDのそれぞれから順にLowの探索用制御信号が出力されるよう制御し、どのキースイッチがONであるのかを特定する。例えば、キースイッチ211がONの状態となった場合、ポートDからLowの探索用制御信号が出力されたときに、ラインdの電圧レベルがLowとなり、キースイッチ211がONになることによって接続された信号ラインに電流が流れ、ラインeの電圧レベルはHighからLowに変化する。
【0024】
そして、ポートEがLowの検出用制御信号を検出して、キースイッチ211がONであると特定する。
【0025】
携帯電話機1の筐体が開状態であるときには、メインキー12aを用いてユーザによる操作が入力される可能性がある。そこで、前述のとおり、出力ポートは常にLowの探索用制御信号を出力してキースイッチ211〜222のいずれかがONである状態を検出し、キースイッチ211〜222のいずれかがONの状態となると、ポートA〜ポートDに順にLowの探索用制御信号を出力することによって、ONのキースイッチを特定する。
【0026】
それに対して、携帯電話機1の筐体が閉状態であるときには、メインキー12aが携帯電話機1の上筐体によって覆われる。そのため、携帯電話機1を閉じた状態でメインキー12aが押下されたとき、それはユーザが何らかの操作を指示するために意図して押下したのではなく、携帯電話機1の上筐体が撓むことによって押下される場合や、携帯電話機1を閉じた状態のときに間に物がはさまって押下される場合など、ユーザが意図せずに押下されている可能性が高い。
【0027】
そこで、開閉検出部82が携帯電話機1の閉じられた状態を検出したときには、出力ポートの全てのポートのトランジスタ104をONにすることによってプルアップ抵抗103を有効にするとともに、出力バッファ101を無効化する。これによって、メインキー12aのキー押下を探索するための制御信号は入力の状態であって、電圧レベルがHighの状態となる。
【0028】
ここで、入力ポートは、常に入力モードであって、プルアップ抵抗111が接続された状態であるため、キースイッチ211〜222のキー押下を検出するための制御信号も入力の状態であって、電圧レベルがHighの状態である。
【0029】
このように、探索用制御信号と検出量制御信号の電圧レベルが同じHighの電圧レベルであるため、キースイッチが押下されたとしても、キーマトリクス200の行方向のライン(ラインe〜ラインg)の検出用制御信号の電圧レベルは変わらず、無駄な消費電流の発生を抑えることができる。
【0030】
また、携帯電話機1を閉じた状態では、キースイッチ211〜222がONの状態であることを検出しないため、ユーザの意図しないうちに携帯電話機1の機能が実行されることを防ぐことができる。この方法によると、ソフトウェアによってメインキー12aが押下されたことを無効化する場合と比較しても、そもそもキー検出を行わないため、無駄な処理を削減することができる。
【0031】
携帯電話機1を図2(b)のように折返し状態にしたときには、例えば、テレビ機能を動作させるとする。このとき、ディスプレイ11に表示された映像を見ながらメインキー12aを操作することは困難である。また、このように折返し状態では、ユーザが携帯電話機1を保持しているときに、何らかのメインキー12aが押下されてしまう可能性が高い。
【0032】
そこで、折返し状態を開閉検出部82が検出したときにも、閉状態のときと同様、入力バッファ102が動作する入力モードにし、プルアップ抵抗103を接続するよう制御する。これによって、折返し状態ではメインキー12aのキー検出を行わず、メインキー12aが押下されたとしても入力ポートに入力されるラインe〜ラインgの検出用制御信号の電圧レベルは変化しないため、無駄な消費電流が発生することがない。
【0033】
なお、メインキー12aが押下されたとしてもラインe〜ラインgの検出用制御信号の電圧レベルを変化させないようにする方法としては、上述のとおり、出力ポートを入力モードに設定するとともにプルアップ状態にすることによって、メインキー12aが押下されている場合でも押下されていない場合でも、検出量制御信号の電圧レベルをHighに保つ方法の他にも考えられる。
【0034】
例えば、出力ポートのプルアップ抵抗103を設定せずに、出力バッファ101を動作させてHighの電圧レベルの出力モードとしても良い。これによって、ラインa〜ラインdの探索用制御信号はHighの状態となり、キースイッチがONであろうとOFFであろうと、ラインe〜ラインgの検出用制御信号の電圧レベルは変化しない。
【0035】
また、入力ポートを制御することによってキースキャンを停止しても良い。このようなキースキャンの停止方法を、サイドキー12bのキー検出回路を例にして説明する。
【0036】
図5は、サイドキー12bの1つが押下されたことを検出するサイドキー検出回路の例である。サイドキー検出回路の入力ポートは、サイドキースイッチ351の一方の端子にラインhによって接続されており、出力バッファ301、入力バッファ302、プルアップ抵抗303、トランジスタ304から構成される。プルアップ抵抗303の有効/無効はトランジスタ304のON/OFFによって設定される。また、入力バッファ302が動作する状態と出力バッファ301が動作する状態とに切り換えることができる。
【0037】
このサイドキー検出回路では、通常、プルアップ抵抗303を有効にすることによって検出用制御信号をHighに設定し、入力バッファを動作させた入力モードに設定する。
【0038】
キースイッチ351が押下されると、検出量制御信号の電圧レベルがLowに変化するため、サイドキー12bが押下されたことを検出することができる。
【0039】
それに対して、携帯電話機1がキーロックされている場合、メインキー12aのテンキーを用いて暗証番号を入力してキーロックを解除しなければ、メインキー12aやサイドキー12bが押下されたとしても、そのキー入力によって、そのキーに割当てられた機能などは動作しない。メインキー12aを用いてキーロックを解除するには、必ずテンキーを操作する必要があるため、メインキー12aが上筐体などによって覆われているときやメインキー12aのキーが無効化されているときには、キーロックが解除できない。
【0040】
そこで、キーロックが設定された状態で、なおかつ閉状態または折返し状態であることを検出すると、入力ポートのプルアップ抵抗303を無効化することによってラインhの電圧レベルをLowに設定するとともに、出力バッファ301を動作させた出力モードに設定する。
【0041】
このように、入力ポートをLow信号の出力モードに切り換えることよって、キースイッチ351がOFFの状態でもONの状態でも、ラインhの電圧レベルはLowとなって変化しない。このため、サイドキー12bが押下されてキースイッチ351がONになったとしても、ラインhに無駄な電流が流れることを防止することができる。
【0042】
次に、入力ポートを制御してキー検出を停止する更に別の方法についてサイドキーの検出回路を例にして説明する。図6は、サイドキー12bの1つが押下されたことを検出するサイドキー検出回路の例である。サイドキー検出回路の入力ポートは、サイドキースイッチ351の一方の端子にラインiによって接続されており、出力バッファ301、入力バッファ302、プルアップ抵抗303、トランジスタ304、トランジスタ305、プルダウン抵抗306から構成される。プルアップ抵抗303およびプルダウン抵抗306の有効/無効は、それぞれトランジスタ304とトランジスタ305のON/OFFによって設定される。また、入力バッファ302が動作する状態と出力バッファ301が動作する状態とに切り換えることができる。
【0043】
このサイドキー検出回路では、通常、プルアップ抵抗303を有効にすることによってラインiの検出用制御信号をHighに設定するとともに、入力バッファ302を動作させて入力モードに設定する。この状態でサイドキースイッチ351がONになると、検出量制御信号の電圧レベルがLowに変化するため、これを検知することによって、サイドキー12bが押下されたことを検出することができる。
【0044】
それに対して、キーロックが設定された状態で、なおかつ、筐体が閉状態または折返し状態であることを検出すると、入力バッファ302を動作させたまま、プルアップ抵抗303を無効に設定するとともに、プルダウン抵抗306を有効にするよう制御する。これによって、サイドキースイッチ351がOFFの状態では、ラインiの電圧レベルがLowとなる。
【0045】
すなわち、サイドキースイッチ351がOFFの状態でもONの状態でもラインiの電圧レベルはLowであって変化しない。このため、サイドキースイッチ351がONになってもラインiに無駄な電流が流れることを防止することができる。
【0046】
以上、メインキー12aのキー検出回路とサイドキー12bのキー検出回路を用いて説明したように、携帯電話機の開閉状態やキーロック状態を検出し、これらの状態に応じてキー検出を停止することによって、ユーザが意図せずにキーが押下されるような場合に、そのキー押下によって無駄な消費電流が発生することを防止することができる。
【0047】
さらに、上述のとおり、このような開閉状態やキーロック状態などの携帯電話機の状態に合わせたキー検出の停止は、検出回路ごとに設定することができる。例えば、キーロック状態でないときに携帯電話機を閉じると、メインキー12aのキー検出は停止するが、サイドキー12bのキー検出は停止させないように設定することができる。これによって、携帯電話機を閉じても外部に露出しているキーは有効にすることができる。また、例えば、電源キー12cは、携帯電話機の状態にかかわらず常にキー検出を行うように設定することができる。これによって、携帯電話機がいかなる状態と検出されていても、電源のON/OFFだけはできる。
【0048】
なお、上記実施形態では、折り畳み形状の携帯電話機を例にして説明したが、スライド型やフラップ型など他の形状の携帯電話機であっても良い。例えば、開閉することによってキーが覆われるような形態となる場合があるような携帯電話機であれば、キーが覆われた状態を検出したときにそのキーのキー検出を停止するようキー検出回路の入力ポートや出力ポートを制御することによって、無駄な消費電流の発生を防止することができる。また、キーロックを設定できる携帯電話機であれば、開閉機構には関わりなく、キーロック解除に用いない補助的なキーの検出を停止するようにしても良い。
【0049】
また、上記実施形態では、検出回路をメインキー12aの検出回路、サイドキー12bの検出回路、電源キー12cの検出回路に分けたが、これに限らず、例えばメインキー12aのうちの、テンキーの検出回路と方向キーやファンクションキーなどの検出回路とを更に分けても良い。
【0050】
また、上記実施形態では、キー検出の停止を開閉状態やキーロック状態に応じて行う場合を例にして説明したが、キー検出の停止条件として他の状態を検出した場合を追加しても良い。
【0051】
このように、上記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、適宜変更しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の実施形態に係る電子機器の外観図。
【図2】本発明の実施形態に係る電子機器の外観図。
【図3】本発明の実施形態に係る電子機器の構成図。
【図4】本発明の実施形態に係る電子機器のメインキー検出回路を示す図。
【図5】本発明の実施形態に係る電子機器のサイドキー検出回路を示す図。
【図6】本発明の実施形態に係る電子機器のサイドキー検出回路を示す図。
【符号の説明】
【0053】
1 携帯電話機、11 ディスプレイ、12a メインキー、12b サイドキー、12c 電源キー、2 電池、51 制御部、52 記憶部、53 操作部、54 通信部、55 信号処理部、56 音声入出力部、57 表示部、58 電源制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自装置の状態に応じて所定のキーを無効とする電子機器であって、
キーと、
前記キーに対応して設けられたキースイッチと、
前記キースイッチの一端に接続された第1の配線および他端に接続された第2の配線と、
前記キーが押下された状態と前記キーが押下されていない状態とを前記キースイッチに接続された前記第2の配線の電圧レベルがHighかLowかによって検出するキー押下検出手段と、
自装置の状態が所定のキーを無効とする条件に合致するときに、そのキーが押下された状態でも押下されていない状態でもそのキーに対応するキースイッチに接続された第2の配線の電圧レベルが同じHighまたはLowとなるよう制御する制御手段と、を有することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
自装置の状態に応じて所定のキーを無効とする電子機器であって、
キーと、
前記キーに対応して設けられたキースイッチと、
前記キースイッチの一端に接続された第1の配線および他端に接続された第2の配線と、
前記キーが押下された状態と前記キーが押下されていない状態とを前記キースイッチの第2の配線の電圧レベルがHighかLowかによって検出するキー押下検出手段と、
自装置の状態がキーの停止条件に合致するときに、そのキーが押下されていない状態での前記第1の配線の電圧レベルと前記第2の配線の電圧レベルが、同じHighまたはLowとなるよう制御する制御手段と、を有することを特徴とする電子機器。
【請求項3】
自装置の状態に応じて所定のキーを無効とする電子機器であって、
キーと、
前記キーに対応して設けられたキースイッチと、
前記キースイッチの一端に接続された第1の配線および他端に接続された第2の配線と、
前記第1の配線が接続され、キー探索用制御信号を入出力する第1のポートと、
前記第2の配線が接続され、キー検出用制御信号が入力される第2のポートと、
前記キーが押下された状態を前記キー検出用制御信号の電圧レベルがHighからLowへ変化したことによって検出するキー押下検出手段と、
自装置の状態が所定のキーを無効とする条件に合致しないときには、前記第1のポートをプルアップ抵抗に接続せずにLowの信号を出力する出力モードに設定するよう制御し、自装置の状態が所定のキーを無効とする条件に合致するときに、前記第1のポートを入力モードに設定するとともにプルアップ抵抗に接続するよう制御する制御手段と、を有することを特徴とする電子機器。
【請求項4】
自装置の状態に応じて所定のキーを無効とする電子機器であって、
キーと、
前記キーに対応して設けられたキースイッチと、
前記キースイッチの一端に接続された第1の配線および他端に接続された第2の配線と、
前記第2の配線が接続され、キー検出用制御信号を入出力するポートと、
前記キーが押下された状態を前記キー検出用制御信号の電圧レベルがHighからLowへ変化したことによって検出するキー押下検出手段と、
自装置の状態が所定のキーを無効とする条件に合致しないときには、前記ポートをプルアップ抵抗に接続するとともに入力モードに設定するよう制御し、自装置の状態が所定のキーを無効とする条件に合致するときに、前記ポートをプルアップ抵抗に接続せずにLowの信号を出力する出力モードに設定するよう制御する制御手段と、を有することを特徴とする電子機器。
【請求項5】
キーと、
前記キーに対応して設けられたキースイッチと、
回動または摺動することによって前記キーを覆う状態に位置することも前記キーを露出させる状態に位置することも可能な可動部と、
前記可動部によって前記キーが覆われている閉状態と前記キーが露出している開状態を検出する状態検出手段と、
前記キーが押下された状態と前記キーが押下されていない状態とを前記キースイッチの一端に接続された配線の電圧レベルがHighかLowかによって検出するキー押下検出手段と、
前記状態検出手段によって閉状態が検出されたとき、前記キーが押下された状態でも押下されていない状態でも前記キースイッチの一端に接続された配線の電圧レベルが同じHighまたはLowとなるよう制御する制御手段と、を有することを特徴とする電子機器。
【請求項6】
第1のキーと、
第2のキーと、
前記第1のキーに対応する第1のキースイッチと、
前記第2のキーに対応する第2のキースイッチと、
前記第1のキーが押下された状態と前記第1のキーが押下されていない状態とを前記第1のキースイッチの一端に接続された配線の電圧レベルがHighかLowかによって検出する第1のキー押下検出手段と、
前記第2のキーが押下された状態と前記第2のキーが押下されていない状態とを前記第2のキースイッチの一端に接続された配線の電圧レベルがHighかLowかによって検出する第2のキー押下検出手段と、
前記第1のキーおよび前記第2のキーに割当てられた機能を動作させないようロックするロック設定手段と、
前記ロック設定手段によって設定されたロック状態を前記第1のキーの操作に応じて解除するロック解除手段と、
前記ロック設定手段によってロック状態に設定されている場合、前記第1のキースイッチが押下されたときと前記第1のキースイッチが押下されていないときとでは前記第1のキースイッチの一端に接続された配線の電圧レベルが異なるように制御するとともに、前記第2のキーが押下された状態でも押下されていない状態でも前記第2のキースイッチの一端に接続された配線の電圧レベルが変化しないよう制御する制御手段と、を有することを特徴とする電子機器。
【請求項7】
筐体の少なくとも一部が開閉可能な機構を持った電子機器であって、
筐体が閉状態のときには隠蔽され、開状態のときに露出する第1のキーと、
筐体の開閉状態に関わらず露出している第2のキーと、
前記第1のキーに対応する第1のキースイッチと、
前記第2のキーに対応する第2のキースイッチと、
前記筐体の開閉状態を検出する状態検出手段と、
前記第1のキーが押下された状態と前記第1のキーが押下されていない状態とを前記第1のキースイッチの一端に接続された配線の電圧レベルがHighかLowかによって検出する第1のキー押下検出手段と、
前記第2のキーが押下された状態と前記第2のキーが押下されていない状態とを前記第2のキースイッチの一端に接続された配線の電圧レベルがHighかLowかによって検出する第2のキー押下検出手段と、
前記第1のキーおよび前記第2のキーに割当てられた機能を動作させないようロックするロック設定手段と、
前記ロック設定手段によって設定されたロック状態を前記第1のキーの操作に応じて解除するロック解除手段と、
前記状態検出手段によって閉状態が検出されたとき、前記ロック設定手段によってロック状態に設定されている場合、前記第2のキーが押下された状態でも押下されていない状態でも前記第2のキースイッチに接続された配線の電圧レベルを同じHighまたはLowとなるよう制御する制御手段と、を有することを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−171507(P2009−171507A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−10341(P2008−10341)
【出願日】平成20年1月21日(2008.1.21)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】