説明

電子機器

【課題】意図しないキー操作を無効にしてロックする機能を備えた電子機器において、緊急事態などによってパニックに陥った場合でも、容易にロックを解除することを可能にすること。
【解決手段】電子機器に組み込まれた各種機能を実現するための指示を行う操作手段と、操作手段による各種機能を実現する指示を無効にしてロックがかけられた状態にするロック機能と、ロックを解除するロック解除機能とを制御するロック制御手段と、ロックがかけられた状態であるか否かを判別する判別手段と、を備えた電子機器において、
判別手段によって、ロックがかけられた状態であると判別された状態において、操作手段より、所定の時間以内に、各種機能を実現するための指示を行うための所定の操作が繰り返しもしくは連続でなされた場合には、ロックを解除するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、種々の操作手段を備えた電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、無線通信機等の電子機器には、操作つまみ、ダイアル、スイッチ等の種々の操作手段が備えられている。そして、これらの操作手段は、装置の小型化や簡易な操作性が求められているという状況から、操作力が小さくても有効な操作情報が入力されたものと判断し、作用するように構成されているものが多い。
例えば、回転トルクの軽いエンコーダ型のダイアル、プッシュトルクの小さなタクティールスイッチなどがあり、それらは、操作されたことで、つまみやノブの物理的な形状が変化するものではなく、誤操作があっても、操作者が気づかない場合もある。
操作結果は、インジケータやその他の表示手段に、ステータス表示として反映される場合が多いが、無意識に操作してしまった場合などでは、そのようなステータス表示を確認する必要性を感じないため、そのようなステータス表示を注視せず誤操作に気づかない場合があるという問題がある。
【0003】
そこで、これらの問題を解決するために、ダイアルロック機能等のように、無意識に操作してしまった場合等の操作者が望まない電気的な操作を無効にしてロックがかけられた状態にするロック機能を装備する場合が多い。
【0004】
ロック機能によってロックがかけられた状態で、電気的な操作を有効とすることを希望する場合には、一旦、前記ロックを解除する操作を行わなければならず、例えば、緊急の操作を希望する場合には、迅速に操作ができないという問題があり、特に、緊急時等で操作者が慌てたためにパニック状態に陥ってしまっている場合などには、ロックがかけられた状態であってロック解除の操作が必要であることに気がつかないとともに、気がついても、焦ってしまって、適正なロック解除操作を行うことが困難であるため、迅速な操作ができないことによる緊急時等に必要とされる対応の遅れ、最悪の場合は、操作自体ができないことによって引き起こされる問題は深刻なものとなる。
【0005】
ロック解除の操作を容易にするために、特開平11−41165(特許文献1)、特開平8−321803(特許文献2)などが提案されている。
特許文献1には、電話機の誤操作防止モードの解除機能に関する技術が開示されており、操作者が電話機本体のグリップ部を握ることによりタッチセンサ7をオンさせたときには、キー操作部2のいずれかのキーが操作されたことを条件に誤操作防止モードを所定時間だけ解除する技術が開示されている。
このような機能により、キー操作部2のキー操作により解除コードを入力しなくても通常モードに戻り、着信応答或いは緊急発信などの通常動作を行なうことが可能となっている。
特許文献2には、複数キーのうち任意の2つのキーを同時に押圧操作するという特殊操作によってロックの設定もしくは解除を行う技術が開示されている。
【0006】
【特許文献1】特開平11−41165号公報
【特許文献2】特開平8−321803号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記特許文献1に記載された技術では、操作者が電話機本体のグリップ部を握ってキー操作部2のいずれかのキーを操作するだけで、誤操作防止モードが不用意に解除されてしまうという問題がある。さらに、誤操作防止モードの解除には、電話機本体のグリップ部を握る動作が必要であるため、機器の操作として、手で本体を握る操作を行わないような機器に対して適用することが困難であるという問題がある。
前記特許文献2に記載された技術では、ロックを解除するには、複数キーのうち任意の2つのキーを同時に押圧操作するという特殊操作が必要であるので、緊急事態の発生などでパニックに陥ってしまっている状態では慌ててしまい、そのような特殊操作を確実に行うことは困難であり、ロックがなかなか解除できない事態が発生するという問題がある。
【0008】
そこで、本発明は、緊急事態の発生などによってパニックに陥ってしまっていても、そのような状態で行うことが想定される繰り返し操作等によってロックを解除することを可能とすることを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明にかかる請求1の電子機器においては、
電子機器に組み込まれた各種機能を実現するための指示を行うための少なくとも1つの操作手段と、
前記操作手段による前記各種機能を実現するための指示を無効または禁止してロックがかけられた状態にするロック機能と、前記ロックがかけられた状態を解除してロックが解除された状態とするロック解除機能とを制御するロック制御手段と、
ロックがかけられた状態であるか否かを判別する判別手段と
を備えた電子機器において、
前記判別手段によって、ロックがかけられた状態であると判別された状態において、
前記操作手段より、所定の時間以内に、各種機能を実現するための指示を行うための所定の操作が繰り返しもしくは連続でなされた場合には、ロックが解除された状態にするように前記ロック制御手段を制御するロック解除手段を
備えた。
そして、請求項2の電子機器では、
操作手段は、特定部分を押すことによって所定の機能を実現するように構成されたボタン操作型の操作手段であり、
ロック解除手段は、前記特定部分が所定の回数以上繰り返して操作された場合にロックが解除された状態にするように構成されている。
そして、請求項3の電子機器では、
操作手段は、特定部分を回転させることによって所定の機能を実現するように構成されたダイアル操作型の操作手段であり、
ロック解除手段は、前記特定部分が所定の回転角度以上連続して回転された場合にロックが解除された状態にするように構成されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明にかかる電子機器は、請求項1の発明において、
ロックがかけられた状態において、所定の時間以内に、各種機能を実現するための指示を行うための所定の操作が繰り返しもしくは連続でなされた場合には、ロックが解除されるので、ロックがかけられた状態で緊急事態が発生してパニックに陥って慌てて、所定のロック解除操作を思い出すことができなくても、ロックを解除することができて、所期の操作を行うことが可能となる。したがって、緊急事態においてパニックに陥り所期の操作ができない状況に陥ることを防止できる。
また、請求項2の発明では、ボタン操作型の操作手段が所定の回数以上繰り返して操作された場合にロックが解除されるので、緊急事態が発生したときなどに、所定のロック解除操作を思い出すことができなくても、ボタン操作型の操作手段を何回も繰り返し押すことによって、ロックを解除して、所期の操作が可能な状態にすることができる。
また、請求項3の発明では、ダイアル操作型の操作手段が所定の回転角度以上連続して回転された場合にロックを解除するので、緊急事態が発生したときなどに、所定のロック解除操作を思い出すことができなくても、ダイアル操作型の操作手段を連続して回転させることによって、ロックを解除して、所期の操作が可能な状態にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下に、本発明にかかる電子機器を、その実施の形態としての無線通信機を示した図面に基づいて詳細に説明する。
図1は無線通信機の操作パネルの要部を示した正面図である。この図において、1は無線通信機であり、その操作パネルには、通信周波数を設定する等の場合に操作されるダイアル操作型の操作手段としてのメインダイアル2、ロックがかけられた状態もしくは解除された状態にするために操作するロックキー3、各種機能の内の所定の機能に対応付けられたボタン操作型の操作手段としてのプッシュスイッチ4、およびその他の各種機能に対応付けられた操作手段が配設されている。
【0012】
図2は前記無線通信機1の要部のブロック図である。この図において、10は、メインダイアル2が回転操作されたときに、その回転角度を検出して回転角度に応じた操作情報を生成するダイアル操作検出機能を備えたCPUである。
CPU10は、また、前記ダイアル操作検出機能によって検出した回転角度に応じて、当該無線通信機1の運用周波数を変更する周波数制御機能を備えている。
CPU10は、また、前記プッシュスイッチ4が押されたことを検知して、所定の機能を実現する制御機能を備えている。
CPU10は、また、ロックが解除された状態のときに、前記ロックキー3が所定の時間以上連続して押されたときには、ロックがかけられた状態に設定し、ロックがかけられた状態のときに、前記ロックキー3が押されると、ロックが解除された状態にするというロック制御手段を含んでいる。
CPU10は、また、前記メインダイアル2が所定の時間以内に所定の回転角度以上回転された場合にロックを解除するというロック解除手段を含んでいる。
なお、操作手段のロックの設定や解除は、ロックキー3のように専用のキーを設けなくても、例えば、複数のプッシュスイッチ4のうち任意の組み合わせで行うことも可能である。
【0013】
上記構成の無線通信機1における前記CPU10によるロック制御手段の制御動作と、プッシュスイッチ4によるロック解除手段の制御動作を説明する。
前記プッシュスイッチ4を操作して所定の機能を制御した後に、プッシュスイッチ4が意図せずに押されてしまい不用意に所定の機能が制御されてしまうことを防止するためにロックがかけられた状態に設定する場合ある。
その場合には、前記ロックキー3を所定の時間以上連続して押すことによって、CPU10によるロック制御手段が作動して、ロックがかけられる。
したがって、ロックがかけられている状態では、前記プッシュスイッチ4が意図せずに押されても、前記プッシュスイッチ4に対応付けられた所定の機能が制御されることは防止される。
【0014】
緊急事態が発生した場合のように、プッシュスイッチ4に対応付けられた前記所定の機能を制御する必要が発生した場合、本来は、ロックキー3を押してロックを解除してから、プッシュスイッチ4を押して所定の機能を制御しなければならない。
しかし、緊急事態の発生に慌ててしまってパニック状態に陥っていると、そのような本来のロック解除操作ができずに、プッシュスイッチ4を焦って繰り返し何回も押してしまう。
従来の技術では、このような操作でロックが解除されることは無いが、このような操作は、所定の短い時間以内に、所定の同じ操作が、所定の回数以上繰り返し押される操作となるので、本発明によれば、ロックが解除される条件を満たすことになって、CPU10によるロック解除手段が作動して、ロックが解除され、前記所定の機能を制御することが可能になるのである。
【0015】
ロックが解除される条件としては、予め、数秒以内という所定時間を設定するとともに、前記所定時間以内に繰り返される回数を数回、例えば3回以上というように設定しておく。このような所定時間や所定回数は、メニューモード等の各種設定機能で、予め所望の時間と回数に設定することができ、また、随時変更することもできる。
なお、前記設定された所定時間以内でなければ、前記設定された所定回数以上繰り返し押されてもロックは解除されない。
よって、例えば、他の機器の操作や移動する時に、身体や着衣が回転トルクやプッシュトルクの軽い操作手段に触れてしまうことで不用意にロックが解除されることはなく、本来のロックがかけられた状態は保たれたまま、緊急事態などで操作者がパニックに陥った場合でもロックを解除し、前記所定の機能を制御することが可能になるのである。
【0016】
以上のような制御動作を、図3のフローチャートを参照して説明する。
ロックがかけられると、ステップS1において、ロックが解除される条件である設定時間がタイマにセットされ、所定回数がセットされる等の初期設定が行われ、キー操作の繰り返し回数がカウントされるカウンタ値がクリアされ、タイマがリセットされる。
ステップS2においては、プッシュスイッチ4が押されるまでループし、押された場合は次のステップS3へ進む。
ステップS3においては、プッシュスイッチ4の操作が初回の操作であるか否か、または、同じプッシュスイッチ4の操作であるか否かをチェックし、初回の操作でもなく、同じプッシュスイッチ4の操作でもない場合はステップS4へ進み、カウンタ値とタイマのリセットを行ってからステップS5へ進み、初回の操作、または、同じプッシュスイッチ4の操作である場合はそのままステップS5へ進む。
ステップS5においては、誤動作防止のためのロックがかけられた状態であるか否かを判別し、ロックが解除された状態であればステップS6へ進み、ロックがかけられた状態であればステップS7へ進む。
なお、前記CPUで実行される前記ステップS5が、特許請求の範囲に記載された判別手段に対応している。
【0017】
ステップS7においては、所定の時間が設定されたタイマが動作中か否かをチェックし、動作中でなければステップS8へ進んでタイマをスタートさせてからステップS9へ進み、動作中であればそのままステップS9へ進む。
ステップS9においては、前記カウンタ値が1回分加算されてステップS10へ進む。
ステップS10においては、カウンタ値が前記所定回数(たとえば3回)と比較され、所定回数未満であればステップS2へ戻り、所定回数以上であればステップS11へ進む。
ステップS11においては、タイマ値が設定時間以内であるか否かをチェックし、設定時間以内でなければステップS12へ進んでロックを解除せず、当該プッシュスイッチ4の操作を無効とする。タイマ値が設定時間以内であればステップS13へ進む。
ステップS13においては、ロックが解除され、当該プッシュスイッチ4に設定された通常の処理を行う。
ステップS11でロックを解除するか否かの判断がなされた後の任意の時点で、ステップS1の初期設定を行う。
【0018】
次に、メインダイアル2によるロックの解除制御について説明する。
前記メインダイアル2を操作して運用周波数の設定操作が完了した後に、メインダイアル2が意図せずに回って不用意に運用周波数が変更されてしまうことを防止するためにロックをかける場合ある。
その場合には、前記ロックキー3を所定の時間以上連続して押すことによって、CPU10によるロック制御手段が作動して、ロックがかけられる。
したがって、ロックがかけられている状態では、前記メインダイアル2が意図せずに回転しても運用周波数は固定されたままで変更することは防止される。
【0019】
しかし、緊急事態が発生した場合のように、現在の運用周波数とは異なる周波数で通信する必要が発生した場合、本来は、ロックキー3を押してロックを解除してから、メインダイアル2を操作して運用周波数を変更しなければならない。
しかし、緊急事態の発生に慌ててしまってパニック状態に陥っていると、そのような本来のロックを解除する操作ができずに、メインダイアル2を焦って回し続けてしまう。
このような操作では、従来の技術ではロックが解除されることは無いが、このような操作は、所定の短い時間以内に、所定の回転角度以上連続して回転される操作となるので、本発明によれば、ロックが解除される条件を満たすことになって、CPU10によるロック解除手段が作動して、ロックが解除され、運用周波数の変更が可能になるのである。
【0020】
ロックが解除される条件としては、予め、数秒以内という所定時間を設定するとともに、前記所定時間以内に連続して回転される角度を設定しておく。このような所定時間や所定回転角度は、メニューモード等の各種設定機能で、予め所望の時間と角度に設定することができ、また、随時変更することもできる。特に、メインダイアル2の操作によって運用チャンネルを変更するような設定の無線通信機の場合、メインダイアル2の右回転によって運用チャンネルをアップし、左回転によってダウンするように設定されている場合がある。この場合に、連続して複数チャンネル、例えば8チャンネル以上の運用チャンネルのアップもしくはダウンに相当する回転角度の回転操作が行われた場合に、ロックを解除するように設定することができる。
なお、前記設定された所定時間以内でなければ、前記設定された所定回転角度以上連続して回転されてもロックは解除されない。
【0021】
以上のような制御動作を、図4のフローチャートを参照して説明する。
ロックがかけられると、ステップS21において、ロックが解除される条件である設定時間がタイマにセットされ、所定回転角度に相当する運用チャンネルのチャンネル変更数がセットされる等の初期設定が行われ、キー操作の繰り返し回数がカウントされるカウンタ値がクリアされ、タイマがリセットされる。
ステップS22においては、メインダイアル2が回転操作されるまでループし、回転操作された場合は次のステップS23へ進む。
ステップS23においては、誤動作防止のためのロックがかけられている状態か否かを判別し、ロックがかけられていなければステップS24へ進む、ロックがかけられていればステップS25へ進む。
なお、前記CPUで実行される前記ステップS23が、特許請求の範囲に記載された判別手段に対応している。
【0022】
ステップS25においては、所定の時間が設定されたタイマが動作中か否かをチェックし、動作中でなければステップS26へ進んでタイマをスタートさせてからステップS27へ進み、動作中であればそのままステップS27へ進む。
ステップS27においては、前記カウンタ値が1チャンネル変更分加算されてステップS28へ進む。
ステップS28においては、カウンタ値が前記所定回転角度に相当する運用チャンネルのチャンネル変更数(たとえば8チャンネル)と比較され、所定のチャンネル変更数未満であればステップS22へ戻り、所定のチャンネル変更数以上であればステップS29へ進む。
ステップS29においては、タイマ値が設定時間以内であるか否かをチェックし、設定時間以内でなければステップS30へ進んでロックを解除せず、当該プッシュスイッチ4の操作を無効とする。タイマ値が設定時間以内であればステップS31へ進む。
ステップS31においては、ロックが解除され、当該メインダイアル2に設定された通常の処理、運用チャンネルのアップもしくはダウン操作を行う。
【0023】
このように、本来なら必要であるロックキー3を押すというロック解除のための操作が行われなくても、プッシュスイッチ4を繰り返し押すという操作や、メインダイアル2を所定の回転角度以上回すという操作を行うことによって、ロックが解除されるので、パニック状態に陥って慌てているときにも、ロックを解除して所定の操作を行うことができるのである。
したがって、ロックがかかった状態で緊急事態が発生してパニックに陥って慌てても、ロックを解除することができて、所期の操作を行うことが可能となるので、緊急事態において所期の操作ができない状況に陥ることを防止できる。
なお、上述の制御動作の説明においては、プッシュスイッチの押し操作とメインダイアルの回転操作を分けて説明したが、操作パネルに、プッシュスイッチとメインダイアルの両方が配置されるような機器の場合は、ロック機能状態において、プッシュスイッチが操作されたのか、あるいは、メインダイアルが操作されたのかを判断する処理を行った後、その判断結果に基づいて図3または図4の制御処理を行うようにすれば良い。
また、通常のロック機能解除と別に、前記ロック解除手段を備えることも可能であり、また、前記ロック解除手段のみを備えることも可能である。後者の場合、ロックを解除する操作が簡便化されるのは言うまでもない。
【実施例1】
【0024】
実施例1では、本発明にかかる電子機器を携帯型の無線通信機とし、
ロックが解除される条件としては、プッシュスイッチ4を所定時間以内に3回以上繰り返した場合、もしくは、メインダイアル2を所定時間以内に8チャンネルのアップ/ダウンに相当する回転角度以上連続して回転させた場合に、ロックが解除されるように設定した。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明は、無線通信機に限らず、ロックがかけられた状態にする機能を備えたリモコンや制御装置などに採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明にかかる電子機器の実施の形態としての無線通信機の要部の操作パネルの要部を示した正面図である。
【図2】前記無線通信機1の要部のブロック図である。
【図3】ボタン操作型の操作手段によるロック解除制御の動作を説明するフローチャートである。
【図4】ダイアル操作型の操作手段によるロック解除制御の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0027】
1 無線通信機
2 ダイアル操作型の操作手段、メインダイアル
3 ロックキー
4 ボタン操作型の操作手段、プッシュスイッチ
10 ロック制御手段、判別手段、ロック解除手段、CPU

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器に組み込まれた各種機能を実現するための指示を行うための少なくとも1つの操作手段と、
前記操作手段による前記各種機能を実現するための指示を無効または禁止してロックがかけられた状態にするロック機能と、前記ロックがかけられた状態を解除してロックが解除された状態とするロック解除機能とを制御するロック制御手段と、
ロックがかけられた状態であるか否かを判別する判別手段と
を備えた電子機器において、
前記判別手段によって、ロックがかけられた状態であると判別された状態において、
前記操作手段より、所定の時間以内に、各種機能を実現するための指示を行うための所定の操作が繰り返しもしくは連続でなされた場合には、ロックが解除された状態にするように前記ロック制御手段を制御するロック解除手段を
備えていることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
操作手段は、特定部分を押すことによって所定の機能を実現するように構成されたボタン操作型の操作手段であり、
ロック解除手段は、前記特定部分が所定の回数以上繰り返して操作された場合にロックが解除された状態にするように構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
操作手段は、特定部分を回転させることによって所定の機能を実現するように構成されたダイアル操作型の操作手段であり、
ロック解除手段は、前記特定部分が所定の回転角度以上連続して回転された場合にロックが解除された状態にするように構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−54070(P2009−54070A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−222121(P2007−222121)
【出願日】平成19年8月29日(2007.8.29)
【出願人】(000100746)アイコム株式会社 (273)
【Fターム(参考)】