説明

電子機器

【課題】一般的な内臓マイクを用いて電子機器の故障予測を行うことができる電子機器を提供する。
【解決手段】本体11の内部に設けられた集音ユニット301aが、本体11の外部の音を集音するための集音形態である第1の集音形態、または本体11の内部の音を集音するための集音形態である第2の集音形態のいずれの形態であるかを検出する。集音ユニット301aが第2の集音形態であると検出された場合、本体11の内部から集音した音の解析を行い、故障の可能性が高いか否かを判別する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内臓マイクを備えた電子機器に係り、特に内臓マイクからの収集音に基づいて故障予測を行うことが可能な電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、電子機器の内部の稼動音を収集して、当該電子機器の異常音を検出することで、電子機器の故障を予測する技術が用いられている。即ち、電子機器の内部に専用の集音器であるマイクを備え、この専用のマイクから収集された収集音に基づいて電子機器の故障予測を行っている。例えば、特許文献1には、プリンタ内部に専用のマイクを備えており、稼動音測定用のテストパターンを実行して、プリンタの各駆動部分を単独で駆動させた場合の駆動音に基づいて電子機器の故障予測を行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−208074号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の技術は、機器の稼動音を収集するための専用のマイクを備える必要があるため、コストが高くなるという課題がある。
【0005】
本発明は上述の事情を考慮してなされたものであり、電子機器の故障予測を効率的に行うことができる電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、筐体と、前記筐体の内部に設けられた集音部と、前記集音部が、前記筐体の外部の音を集音するための集音形態である第1の集音形態、または前記筐体の内部の音を集音するための集音形態である第2の集音形態のいずれの形態であるかを検出する検出部と、前記検出部によって前記集音部が前記第2の集音形態であると検出された場合、前記筐体の内部から集音した音の解析を行い、故障の可能性が高いか否かを判別する判別部とを備えることを特徴とする電子機器を提供する。
【0007】
さらに、筐体と、前記前記筐体の外部の音を集音するための集音位置である第1の位置と、前記筐体の内部の音を集音するための集音位置である第2の集音位置とを可動可能に設けられた集音部と、前記第2の集音位置である場合、前記筐体の内部から集音した音の解析を行い、故障の可能性が高いか否かを判別する判別部とを備えることを特徴とする電子機器を提供する。
【0008】
また、筐体と、前記前記筐体の外部の音を集音するための集音位置である第1の位置と、前記筐体の内部の音を集音するための集音位置である第2の集音位置とを可動可能に設けられた集音部とを備えることを特徴とする電子機器を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、電子機器の故障予測を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電子機器の外観を示す図。
【図2】同実施形態に係る電子機器の構成を示すブロック図。
【図3】同実施形態に係る電子機器で用いられる故障検出アプリケーションの機能構成を示す図。
【図4】同実施形態に係る電子機器が備える内臓マイクの集音形態の変化について模式的に示した図。
【図5】同実施形態に係る電子機器が備える内臓マイクの集音形態の変化について模式的に示した図。
【図6】同実施形態に係る電子機器が備える内臓マイクの集音形態の変化について模式的に示した図。
【図7】同実施形態に係る電子機器によるサウンド処理を示したフローチャート
【図8】同実施形態に係る電子機器による故障予測処理を示したフローチャート
【図9】同実施形態に係る電子機器が備えるデータベースに記憶されているテーブルデータおよび閾値情報の概念を示す図。
【図10】同実施形態に係る電子機器が備えるデバイスから採取した騒音データ(音量)を時系列で示す図。
【図11】同実施形態に係る電子機器が備えるデバイスから採取した騒音データ(音量)を時系列で示す図。
【図12】同実施形態に係る電子機器が備える内臓マイクの集音形態の変化について模式的に示した図。
【図13】同実施形態に係る電子機器が備える内臓マイクの集音形態の変化について模式的に示した図。
【図14】同実施形態に係る電子機器が備える内臓マイクの集音形態の変化について模式的に示した図。
【図15】同実施形態に係る電子機器が備える内臓マイクの集音形態の変化について模式的に示した図。
【図16】同実施形態に係る電子機器が備える内臓マイクの集音形態の変化について模式的に示した図。
【図17】同実施形態に係る電子機器が備える内臓マイクの集音形態の変化について模式的に示した図。
【図18】同実施形態に係る電子機器が備える内臓マイクの集音形態の変化について模式的に示した図。
【図19】同実施形態に係る電子機器が備える内臓マイクの集音形態の変化について模式的に示した図。
【図20】同実施形態に係る電子機器が備える内臓マイクの集音形態の変化について模式的に示した図。
【図21】同実施形態に係る電子機器が備える内臓マイクの集音形態の変化について模式的に示した図。
【図22】同実施形態に係る電子機器が備える回転部の概観を模式的に示す図。
【図23】同実施形態に係る電子機器が備える回転部の概観を模式的に示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0012】
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る電子機器の構成を説明する。本実施形態の電子機器は、例えば、ノートブック型のパーソナルコンピュータ10として実現されている。なお、本実施形態では、ノートブック型のパーソナルコンピュータ10として説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、PDA(Personal Digital Assistant)等、予め音声等の録音に用いるための内臓マイクおよびオーディオコーデックを備えた機器であればよい。
【0013】
図1に示すように、コンピュータ10は、コンピュータ本体(筐体)11と、ディスプレイユニット12とから構成されている。ディスプレイユニット12にはLCD(Liquid Crystal Display)からなる表示装置が組み込まれており、その表示画面であるLCD121はディスプレイユニット12のほぼ中央に位置されている。
【0014】
ディスプレイユニット12は、コンピュータ10に対して解放位置と閉塞位置との間を回動自在に取り付けられている。コンピュータ10の本体11側は薄い箱形の筐体を有しており、その上面にはスピーカ305、電源ボタン21、キーボード125、パームレスト上にはタッチパッド124、左右2つのボタン124a、124b、コンピュータ10の本体側側面には、内臓マイク301等が配置されている。
【0015】
次に、図2を参照して、電子機器10のシステム構成について説明する。
【0016】
本電子機器10は、図2に示されているように、CPU111、MCH(Memory Controller Hub)113、主メモリ112、ICH(I/O Controller Hub)116、ハードディスクドライブ(HDD)117、光ディスクドライブ(ODD)118、BIOS−ROM119、エンベデッドコントローラ(EC)120、冷却FAN500、位置センサ400、内臓マイク301、Line in(ライン入力)302、オーディオコーデック(Audio Codec)303、スピーカアンプ(Speaker Amp)304、スピーカ(Speaker)305、および電源回路130等を備えている。
【0017】
CPU111は本電子機器10の動作を制御するプロセッサであり、ハードディスクドライブ(HDD)117から主メモリ112にロードされる、オペレーティングシステム(OS)202、および故障検出アプリケーションプログラム201(以下、故障検出アプリケーションとも称する)のような各種アプリケーションプログラムを実行する。故障検出アプリケーションプログラム201は、CPU111の制御の下、本体(筐体)11内部に設けられた内臓マイク301を含む集音ユニットが、本体11の外部の音を集音するための集音形態である第1の集音形態、または本体11の内部の音を集音するための集音形態である第2の集音形態のいずれに位置するかを検出する。さらに、故障検出アプリケーションプログラム201は、CPU111の制御の下、内臓マイク301の集音位置が第2の集音形態であると検出された場合、本体11の内部から集音した音(騒音)の解析を行い、故障(の可能性が高い)か否かを判別するソフトウェアである。
【0018】
MCH113はCPU111のローカルバスとICH116との間を接続するブリッジデバイスである。MCH113には、主メモリ112をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。
【0019】
ICH116は、バスを介して接続された各デバイス等を制御する。また、ICH116は、ハードディスクドライブ(HDD)117およびODD118を制御するためのIDE(Integrated Drive Electronics)コントローラを内蔵している。
【0020】
エンベデッドコントローラ(EC)120は、電力管理のためのエンベデッドコントローラがICチップ化されたマイクロコンピュータである。
【0021】
内臓マイク301は、集音する集音形態を切り替えることにより、コンピュータ10に対して外部から入ってくる音(ユーザの音声、コンピュータ10の周辺の音など)、およびコンピュータ10の内部から発生する音(コンピュータ10が備えるデバイスから発生する音など)の両方の音を集音することができる。
【0022】
位置センサ400は、可動式である内臓マイク301の集音形態を検出する。内臓マイク301の集音形態は、コンピュータ10に対して外部から入ってくる音を集音する場合の第1の集音形態、およびコンピュータ10の内部から発生する音を集音する場合の第2の集音形態のいずれかに配置する構成となっている。位置センサ400は、内臓マイク301が第1の集音形態における集音位置または第2の集音形態における集音位置のいずれの形態であるかを示す位置情報を検出して、EC120に通知する(後述)。
【0023】
次に、図3を参照して、電子機器10の故障検出アプリケーション201の機能構成について説明する。
【0024】
故障検出アプリケーション201は、制御判別部201aを備えている。制御判別部201aは、位置センサ400から受信した内臓マイク301の集音位置の位置情報551に基づいて、第1の集音形態、または第2の集音形態のいずれに位置するかを検出する。第1の集音形態は、内臓マイク301が本体11の外部の音を集音するための集音形態である第1の集音形態であり、また、第2の集音形態は、本体11の内部の音を集音するための集音形態である。
【0025】
さらに、制御判別部201aは、位置情報551に基づいて内臓マイク301が第2の集音形態における集音位置に位置すると検出した場合、内臓マイク301から受信したサウンドデータ550である本体11の内部から集音した音(騒音)の解析を行う。本体11の内部から集音した音(騒音)は、コンピュータ10が備える各種デバイスから発生する騒音である。上述した解析を行う場合、制御判別部201aは、HDD117のDB部117aに記憶されているテーブルデータ(正常稼動時のサウンドデータ)および所定の閾値(情報)552と比較を行い、閾値(情報)を例えば超えた場合等に、故障の可能性があると判別する。
【0026】
次に、上述した内臓マイク301の集音形態の変化について、図4〜図6を参照して説明する。図4〜図6は、本発明の実施形態に係る電子機器で用いられる内臓マイク301の集音形態であるスライド方式を模式的に示した概略図である。
【0027】
図4は、ユーザの音声採取等通常のサウンド動作を行わせる場合の内蔵マイク301を含んだ可動式の集音ユニット301a(内蔵マイク301、集音開口部(集音形態)600)の実装位置(第1の集音形態)の状態を示している。内蔵マイク301が第1の集音形態における集音位置に配置されている場合は、位置検出SW400aに集音ユニット301aが接触して位置検出SW400aがON状態となる。即ち、内蔵マイク301を含んだ集音ユニット301aがどちらの位置に配置されているかを位置センサ400である位置検出SW(スイッチ)400a、400bによって識別することができる。第1の集音形態における集音位置では、内蔵マイク301と集音用開口部600とが接近している状態となることで、ユーザの音声やコンピュータ10の外部の音を集音することができる。
【0028】
また、内蔵マイク301を含む集音ユニット301aは、本体(筐体)11の例えば右側面のスライドレバー601を操作することで移動する構造になっている。
【0029】
図5は、スライドレバー601を図4の状態より手前から奥側に操作することで、内蔵マイク301を含む集音ユニット301aの位置を装置内の第2の集音形態に移動させた状態を示している。第2の集音形態における集音位置では、内蔵マイク301がコンピュータ10内の各デバイスの騒音(HDDやDVDやFAN等の回転音)の採取を行うことができる。内蔵マイク301が第2の集音形態における集音位置に配置されている場合は、集音ユニット301aが位置検出SW400bに接触してON状態となり、集音ユニット301aの位置が判別され、EC120に位置情報が通知される。第2の集音形態における集音位置は、内蔵マイク301と集音用開口部600とが離れている状態であると共に、内蔵マイク301とコンピュータ10内部の各デバイスとの位置が近くなる状態となっており、内蔵マイク301によって、これらのデバイスの騒音(HDDやDVDやFAN等の回転音)の採取を行うことができる。
【0030】
さらに、スライドレバー601を手前に引き戻すことで、図6に示されるように、集音ユニット301aの位置を第1の集音形態に戻すことができる。このようにして、第1の集音形態と第2の集音形態との切り替えを行う。なお、スライドレバー601の代わりに集音ユニット301aの可動方法を電動式としてもよい。
【0031】
次に、本発明の第1実施形態に係る電子機器を適用したサウンド処理について図7のフローチャートを参照して説明する。
【0032】
同図は、ユーザの音声採取等、通常のサウンド処理を行わせる場合の処理を示すフローチャートである。
【0033】
まず、CPU111は、故障検出アプリケーションプログラム201をHDD117から主メモリ112にロードする。故障検出アプリケーション201は、CPUの制御の下、OS202等からサウンド処理の要求を受けた場合(ステップS101のYES)、内蔵マイク301を含む集音ユニット301aが第1の集音形態における集音位置にあるか否かを判別する(ステップS102)。ステップS102で、故障検出アプリケーション201によって、内蔵マイク301を含む集音ユニット301aが第1の集音形態における集音位置にあると判別された場合は、サウンド処理を実行する(ステップS105)。このサウンド処理は、例えば、ユーザの音声採取、コンピュータ10の外部の音の採取等の通常のサウンド処理である。一方、ステップS102で、故障検出アプリケーション201によって、内蔵マイク301を含む集音ユニット301aが第1の集音形態における集音位置にないと判別された場合は、例えば”マイクの位置を第1の位置(第1の集音形態における集音位置)に設定してください”のメッセージをディスプレイ等に表示して、ユーザによる内臓マイクの位置の切り替えを促す(ステップS103)。その後に、故障検出アプリケーション201は、CPUの制御の下、内蔵マイク301を含む集音ユニット301aが第1の集音形態における集音位置にあるか否かを判別する(ステップS104)。ステップS104で、故障検出アプリケーション201によって、内蔵マイク301を含む集音ユニット301aが第1の集音形態における集音位置にあると判別された場合は、サウンド処理を実行する(ステップS105)。一方、ステップS104で、故障検出アプリケーション201によって、内蔵マイク301を含む集音ユニット301aが第1の集音形態における集音位置にないと判別された場合は、ステップS103に遷移する。
【0034】
次に、本発明の第1実施形態に係る電子機器を適用した故障予測方法について図8のフローチャートを参照して説明する。
【0035】
CPU111は、故障検出アプリケーションプログラム201をHDD117から主メモリ112にロードする。故障検出アプリケーションプログラム201は、CPU111の制御の下、上述したサウンド処理が実行中であるか否かを判別する(ステップS201)。ステップS201で、故障検出アプリケーションプログラム201によって、サウンド処理が実行中であると判別された場合は(ステップS201のYES)、故障予測の処理を終了する。即ち、サウンド処理が実行中である場合は、故障予測の処理よりもサウンド処理を優先する。一方、ステップS201で、故障検出アプリケーションプログラム201によって、サウンド処理が実行中でないと判別された場合は(ステップS201のNO)、故障検出アプリケーション201は、OS202等から装置内騒音採取の要求を受けたか否かを判別する(ステップS202)。ステップS202で、故障検出アプリケーション201によって、装置内騒音採取の要求を受けたと判別された場合、故障検出アプリケーション201は、CPUの制御の下、内蔵マイク301を含む集音ユニット301aが第2の集音形態における集音位置にあるか否かを判別する(ステップS203)。ステップS203で、故障検出アプリケーション201によって、内蔵マイク301を含む集音ユニット301aが第2の集音形態における集音位置にあると判別された場合は(ステップS203のYES)、装置内騒音採取の処理および故障予測の処理を実行する(ステップS206)。一方、ステップS203で、故障検出アプリケーション201によって、内蔵マイク301を含む集音ユニット301aが第2の集音形態における集音位置にないと判別された場合は(ステップS203のNO)、例えば”マイクの位置を第2の位置(第2の集音形態における集音位置)に設定してください”のメッセージをディスプレイ等に表示して、ユーザによる内臓マイクの位置の切り替えを促す(ステップS204)。その後に、故障検出アプリケーション201は、CPUの制御の下、内蔵マイク301を含む集音ユニット301aが第2の集音形態における集音位置にあるか否かを判別する(ステップS205)。ステップS205で、故障検出アプリケーション201によって、内蔵マイク301を含む集音ユニット301aが第2の集音形態における集音位置にあると判別された場合は、装置内騒音採取の処理および故障予測の処理を実行する(ステップS206)一方、ステップS206で、故障検出アプリケーション201によって、内蔵マイク301を含む集音ユニット301aが第2の集音形態における集音位置にないと判別された場合は、ステップS204に遷移する。なお、第2の集音形態における集音位置は、第1の集音形態における集音位置よりも本体(筐体)11の内側となるように構成する。
【0036】
次に、上述した装置内騒音採取の処理および故障予測の処理について詳しく説明する。
【0037】
故障検出アプリケーション201は、装置内騒音採取の処理を行い、コンピュータ10が備えているHDD117、ODD118、冷却FAN500等からの騒音採取を実行する。装置内騒音採取の処理時には、ユーザはコンピュータ10を操作しないことが望ましい。装置内騒音採取の処理を実行する場合は、以下のような場合が挙げられる。例えば、OS202の起動直後に装置内騒音採取の処理を行う場合、ユーザが装置内騒音採取の処理を実行した場合に装置内騒音採取の処理を行う場合、定期的に設定する等のタイミングで装置内騒音採取の処理を行う場合、等である。また、騒音採取の処理を行う場合には、騒音採取を行うデバイスである、HDD117、ODD118、冷却FAN500等をそれぞれ単独で稼動させる専用のチェックプログラム(それぞれのデバイスを単独で稼動させるために一定の負荷を掛ける等の処理を行うプログラム)を実行してそれぞれの騒音を採取することが望ましい。
【0038】
故障検出アプリケーション201は、採取した騒音のデータ、HDD117のDB部117aに記憶されているテーブルデータおよび閾値情報に基づいて、故障予測の処理を行う。上述したテーブルデータおよび閾値情報は、例えば、図9に示すように記憶されている。即ち、HDD117のテーブルデータおよび閾値情報は、正常な音量の範囲(テーブルデータ)として7−11(db)、正常な稼動時の許容最大範囲(閾値情報)として11(db)として設定されている。さらに、ODD118は、正常な音量の範囲(テーブルデータ)として9−14(db)、正常な稼動時の許容最大範囲(閾値情報)として14(db)として設定されている。また、冷却FAN500は、正常な音量の範囲(テーブルデータ)として12−19(db)、正常な稼動時の許容最大範囲(閾値情報)として19(db)として設定されている。
【0039】
故障検出アプリケーション201は、上述したテーブルデータおよび閾値情報に基づいて、故障予測の処理を行う。故障検出アプリケーション201は、装置内騒音採取の処理を行い、例えば、HDD117の騒音を採取する。騒音を採取する場合は、図10に示されるように、故障検出アプリケーション201は、一定時間(T1)の間に採取した騒音に対して故障予測の処理を行う。故障検出アプリケーション201は、一定時間(T1)の間に採取した騒音、例えば、最小値がD1(db)、最大値がD2(db)であった場合、この最小値D1(db)および最大値D2(db)が、HDD117の正常な音量の範囲として設定されている7−11(db)内にあるかを判別する。故障検出アプリケーション201によって、HDD117の正常な音量の範囲として設定されている7−11(db)内にあると判別された場合は、正常な状態として判別される(図10参照)。一方、故障検出アプリケーション201によって、HDD117の正常な音量の範囲として設定されている7−11(db)内にないと判別された場合は、さらに、故障検出アプリケーション201は、正常な稼動時の許容最大範囲である11(db)を超えているかを判別する。故障検出アプリケーション201によって、正常な稼動時の許容最大範囲である11(db)を超えていると判別された場合は、HDD117が故障する可能性が高いと予測する(図11参照)。この場合、故障検出アプリケーション201は、必要に応じて、ユーザに対して「HDD117が故障する可能性が高い」旨を報知する。なお、テーブルデータ(正常稼動時のサウンドデータ)は、上述したように、騒音の音量のデータを記憶する場合に限定されるものではない。例えば、騒音の音量のデータに関連付けて、騒音の周波数のデータを記憶しておくようにしてもよい。
【0040】
上述した第1実施形態を用いることにより、ユーザの音声の採取処理等に用いるための内臓マイクを備えている機器において、この内蔵マイクの集音形態を可動式とすることで、専用のマイク等を用いることなく、機器内部のデバイスの騒音をより正確に採取して、当該デバイスの故障予測を行うことができる。
【0041】
(第2実施形態)
次に、図12〜図14を参照して、本発明の第2実施形態に係る電子機器の構成を説明する。同図は、内臓マイク301の集音形態である回転方式を模式的に示した概略図である。なお、集音ユニット301aは、当該集音ユニット301aが本体11に設けられた軸900を基準として回動することによって、第1の集音形態と第2の集音形態の両方の形態を取るように構成されている。
【0042】
本実施形態では、コンピュータ10の本体(筐体)11の一部を形成する集音ユニット301a(内蔵マイク301、集音開口部600)が軸900を中心として回転する構造になっている。なお、本体11の上面から見た集音ユニット301aの形状は、正方形であることが望ましい。即ち、集音ユニット301aは本体(筐体)11の一部を形成するため、回転した後も本体11に収まる形状が望ましい。
【0043】
集音ユニット301aの下部には、図12に示されるように、接触部700が設けられている。また、コンピュータ10の本体11には、集音ユニット301aの接触部700、第1の集音形態における集音位置を示す位置検出SW400c、第2の集音形態における集音位置を示す位置検出SW400d、および回転用の軸900が設けられている。集音ユニット301aの接触部700が位置検出SW400cに接触している場合は、図12に示されるように、集音ユニット301aが第1の集音形態における集音位置に配置されている状態であると故障検出アプリケーション201によって判別される。集音ユニット301aが第1の集音形態における集音位置に配置されている状態では、内臓マイク301と集音開口部600とがコンピュータ10の外部を向いている状態であるので、ユーザの音声等の採取等の一般的なサウンド処理を行うことができる。
【0044】
同様に、集音ユニット301aの接触部700が位置検出SW400dに接触している場合は、図13に示されるように、集音ユニット301aが第2の集音形態における集音位置に配置されている状態であると故障検出アプリケーション201によって判別される。集音ユニット301aを、図12の状態から図13の状態に例えば90度回転させる場合は、例えばユーザ800によって行われる。また、集音ユニット301aの回転は、電動式にしてもよい。集音ユニット301aが第2の集音形態における集音位置に配置されている状態では(図13参照)、内臓マイク301と集音開口部600とがコンピュータ10の内部を向いている状態であるので、コンピュータ10が備える各種デバイスの騒音を採取することができる。
【0045】
さらに、図13の状態から90度戻すように回転させた場合は、図14に示されるように、集音ユニット301aが再び第1の集音形態における集音位置に配置されている状態となる。なお、第1実施形態と同様に、サウンド処理時に、集音ユニット301aが第2の集音形態に配置されている場合は、”マイクの位置を第1の位置(第1の集音形態における集音位置)に回転して設定してください”のメッセージをディスプレイ等に表示して、ユーザによる内臓マイクの位置の切り替えを促す。さらに、騒音採取処理時に、集音ユニット301aが第1の集音形態に配置されている場合は、”マイクの位置を第2の位置(第2の集音形態における集音位置)に回転して設定してください”のメッセージをディスプレイ等に表示して、ユーザによる内臓マイクの位置の切り替えを促す。
【0046】
上述した第2実施形態を用いることにより、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0047】
(第3実施形態)
次に、図15〜図17を参照して、本発明の第3実施形態に係る電子機器の構成を説明する。同図は、内臓マイク301の集音形態であるプッシュ方式を模式的に示した概略図である。
【0048】
本実施形態では、集音ユニット301a(内蔵マイク301、集音開口部600)がユーザによって押し込まれる(プッシュされる)ことにより、集音ユニット301aがコンピュータ10の本体(筐体)11内部に入り込む構造となっている。
【0049】
集音ユニット301aには、接触部700が設けられている。また、コンピュータ10の本体11には、集音ユニット301aの接触部700、第1の集音形態における集音位置を示す位置検出SW400e、第2の集音形態における集音位置を示す位置検出SW400f、およびスライド扉950が設けられている。集音ユニット301aの接触部700が位置検出SW400eに接触している場合は、図15に示されるように、集音ユニット301aが第1の集音形態における集音位置に配置されている状態であると故障検出アプリケーション201によって判別される。集音ユニット301aが第1の集音形態における集音位置に配置されている状態では、内臓マイク301と集音開口部600とがコンピュータ10の外部を向いている状態であるので、ユーザの音声等の採取を行うことができる。
【0050】
同様に、ユーザによって集音ユニット301aが押し込まれることで、集音ユニット301aの接触部700が位置検出SW400fに接触している場合は、図16に示されるように、集音ユニット301aが第2の集音形態における集音位置に配置されている状態であると故障検出アプリケーション201によって判別される。この状態では、集音ユニット301aの本体(筐体)11側に設けられたスプリング301bが圧縮されている状態であり、爪状のラッチ960が本体11から競り出すことによって固定される(図16参照)。
【0051】
集音ユニット301aが図15の状態から図16の状態になった場合、集音ユニット301aの集音開口部600の前に集音ユニット301aと同じ大きさの開口部が現れることになる。ユーザによってスライド扉950がスライドされた場合、スライド扉950によってこの開口部を塞ぐことにより、コンピュータ10の外部からの音が内臓マイク301に集音されるのを防止することができる。また、集音ユニット301aの押し込み(プッシュ)やスライド扉950のスライドは、電動式にしてもよい。集音ユニット301aが第2の集音形態における集音位置に配置されている状態では、内臓マイク301と集音開口部600とがコンピュータ10の内部に配置されている状態であるので、コンピュータ10が備える各種デバイスの騒音を採取することができる。さらに、図16の状態からスライド扉950を左にスライドさせて開口部を開放した後に、再び集音ユニット301aを押し込むことにより、図17に示されるように、集音ユニット301aが再び第1の集音形態における集音位置に配置されている状態となる。なお、この状態では、集音ユニット301aの本体(筐体)11側に設けられたスプリング301bが開放されている状態であり、ラッチ960は本体11に収納される。なお、第1実施形態と同様に、サウンド処理時に、集音ユニット301aが第2の集音形態に配置されている場合は、”スライド扉を開いてマイクの位置を第1の位置(第1の集音形態における集音位置)に設定してください”のメッセージをディスプレイ等に表示して、ユーザによる内臓マイクの位置の切り替えを促す。さらに、騒音採取処理時に、集音ユニット301aが第1の集音形態に配置されている場合は、”スライド扉を閉めて、マイクの位置を第2の位置(第2の集音形態における集音位置)に設定してください”のメッセージをディスプレイ等に表示して、ユーザによる内臓マイクの位置の切り替えを促す。
【0052】
上述した第3実施形態を用いることにより、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0053】
(第4実施形態)
次に、図18〜図20を参照して、本発明の第4実施形態に係る電子機器の構成を説明する。同図は、内臓マイク301の集音形態であるスライド扉方式を模式的に示した概略図である。
【0054】
本実施形態では、集音ユニット301a(内蔵マイク301、集音開口部600)が備える集音開口部600をスライド扉950で覆う状態とすることにより、スライド扉950がコンピュータ10の外部からの音を遮断し、内蔵マイク301がコンピュータ10の内部の騒音を採取する構造になっている。即ち、集音ユニット301aは音を取り込むための集音開口部600と、集音開口部600を閉塞状態または開放状態とするためのスライド扉950とを備えており、スライド扉950がスライドされ集音開口部600が閉塞状態または開放状態となることによって、第1の集音形態と第2の集音形態の両方の形態を取る構成となっている。
【0055】
コンピュータ10の本体11には、スライド扉950が開いた状態で接する位置検出SW400iが設けられている。図18に示されるように、集音開口部600を、スライド扉950が覆っていない状態、即ち、スライド扉950が開いている開放状態(第1の集音形態)では、スライド扉950に位置検出SW400iが接することにより、スライド扉950が開放状態であると故障検出アプリケーション201によって判別される。この開放状態おいては、内蔵マイク301は、コンピュータ10の外部の音(ユーザの音声等)を採取することができる。
【0056】
一方、図19に示されるように、スライド扉950をユーザにより(または電動により)右方向にスライドさせた場合、集音開口部600をスライド扉950が覆う状態、即ち、スライド扉950が閉じている閉塞状態(第2の集音形態:故障予測処理)では、スライド扉950と位置検出SW400iとが離れることにより、スライド扉950が閉塞状態であると故障検出アプリケーション201によって判別される。この閉塞状態においては、内蔵マイク301は、スライド扉950によりコンピュータ10の外部の音が遮断されるため、コンピュータ10の内部の騒音(コンピュータ10が備える各種デバイスの騒音等)を採取することができる。
【0057】
さらに、図19の状態からスライド扉950を左にスライドさせて、スライド扉950が位置検出SW400iと接触することにより、図20に示されるように、開放状態(第1の集音形態:サウンド処理時)であると故障検出アプリケーション201によって判別される。なお、第1実施形態と同様に、サウンド処理時に、スライド扉950が閉塞状態である場合は、”スライド扉を開いてください”のメッセージをディスプレイ等に表示して、ユーザによるスライド扉の位置の切り替えを促す。さらに、騒音採取処理時に、スライド扉950が開放状態にある場合は、”スライド扉を閉めてください”のメッセージをディスプレイ等に表示して、ユーザによるスライド扉950の位置の切り替えを促す。
【0058】
上述した第4実施形態を用いることにより、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0059】
(第5実施形態)
次に、図21を参照して、本発明の第5実施形態に係る電子機器の構成を説明する。同図は、内臓マイク301の集音形態である集音開口部600が可動する方式を模式的に示した概略図である。
【0060】
本実施形態では、内臓マイク301から回転部970まで集音パイプ610(第1の集音部材)が配設されている。また、回転部970から集音開口部600まで集音パイプ(第2の集音部材)610aが配設されている。集音パイプ610aの先端には、集音位置である集音開口部600が設けられている。
【0061】
ユーザによって(または電動によって)回転部970を回転(回動)させることにより、回転部970に接続された集音パイプ610aおよび集音開口部600が回転され、第1の集音形態における集音位置および第2の集音形態における集音位置に配置される。即ち、回転部970を回転させることで、第1の集音形態および第2の集音形態の切り替えを行う。また、コンピュータ10の本体11には、第1の集音形態における集音位置および第2の集音形態における集音位置の位置検出を行うための位置検出SW400g、400hが設けられている。
【0062】
集音パイプ610aの先端に接続された集音開口部600が第1の集音形態における集音位置(第1の集音位置)に配置されている状態では、コンピュータ10の本体11の外部の音を採取する。この場合、位置検出SW400gに集音パイプ610aが接触することにより、集音パイプ610aの集音開口部600が第1の集音形態における集音位置に配置されていると故障検出アプリケーション201によって判別される。集音開口部600が第2の集音形態における集音位置(第2の集音位置)に配置されている状態では、集音開口部600がコンピュータ10の所定のデバイスの近傍に配置される構成となっており、この所定のデバイスの騒音を集中して採取することができる(例えば、第2の集音形態における集音位置をHDD117の近傍とする等)。この場合、位置検出SW400hに集音パイプ610aが接触することにより、集音パイプ610aの集音開口部600が第2の集音形態における集音位置に配置されていると故障検出アプリケーション201によって判別される。
【0063】
回転部970には、図22に示されるように、ユーザが回転部970を回転させる場合に把持する凸部970aが上面に設けられている。また、凸部970aには、集音開口部600が第1の集音形態における集音位置または第2の集音形態における集音位置に配置されているかを示すマーキングである矢印970bが付されている。例えば、集音開口部600が第1の集音形態における集音位置に配置されている場合は図22に示す状態となり、集音開口部600が第2の集音形態における集音位置に配置されている場合は回転部970が回転することにより図23に示す状態となる。このため、ユーザは、矢印970bの示している方向に集音開口部600が配置されていることを直感的に把握することができる。
【0064】
上述した第5実施形態を用いることにより、第1実施形態と同様の効果に加えて、所定のデバイスの近傍で騒音を集中して採取することにより、所定のデバイスの騒音の採取の精度が向上するため、特に故障予測を行いたいデバイスに対して、故障予測の精度を向上させることができる。
【0065】
また、上述した故障検出アプリケーション201は、OS202の一機能としてOS202に組み込むように構成しても良い。さらに、故障検出アプリケーション201を「コンピュータ読み取り可能記憶媒体」に格納されているようにしてもよい。
【0066】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0067】
10…コンピュータ、11…本体(筐体)、111…CPU、112…主メモリ、117…HDD、117a…DB部、118…ODD、119…BIOS−ROM、120…EC、121…LCD、201…故障検出アプリケーション、201a…制御判別部、202…OS、301…内臓マイク、301a…集音ユニット、400…位置検出センサ、400a〜400i…位置検出SW、500…冷却FAN、600…集音開口部、601…スライドレバー、610、610a…集音パイプ、700…接触部、900…軸、950…スライド扉、970…回転部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体の内部に設けられた集音部と、
前記集音部が、前記筐体の外部の音を集音するための集音形態である第1の集音形態、または前記筐体の内部の音を集音するための集音形態である第2の集音形態のいずれの形態であるかを検出する検出部と、
前記検出部によって前記集音部が前記第2の集音形態であると検出された場合、前記筐体の内部から集音した音の解析を行い、故障の可能性が高いか否かを判別する判別部と、を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記第2の集音形態における集音位置は、前記第1の集音形態における集音位置よりも前記筐体の内側であることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記集音部は、当該集音部が前記筐体に設けられた軸を基準として回動することによって、前記第1の集音形態と前記第2の集音形態の両方の形態を取ることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記集音部は、前記筐体の内側に入り込むことによって、前記第1の集音形態と前記第2の集音形態の両方の形態を取ることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項5】
前記集音部は音を取り込むための集音開口部と、当該集音開口部を閉塞状態または開放状態とするためのスライド扉部とを備え、
前記スライド扉部がスライドされ前記集音開口部が閉塞状態または開放状態となることによって、前記第1の集音形態と前記第2の集音形態の両方の形態を取ることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項6】
前記筐体は、回転部をさらに備えており、
前記集音部には、前記回転部まで配設された第1の集音部材が接続されていると共に、前記回転部には、第1の集音位置まで配設された第2の集音部材が接続されており、前記回転部を基準として前記第1の集音位置から第2の集音位置まで前記第2の集音部材を回動することによって、前記第1の集音形態と前記第2の集音形態の両方の形態を取ることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項7】
筐体と、
前記前記筐体の外部の音を集音する第1の位置と、前記筐体の内部の音を集音する第2の集音位置との間を移動可能に設けられた集音部と、
前記集音部が前記第2の集音位置にある場合、前記筐体の内部から集音した音の解析を行い、故障の可能性が高いか否かを判別する判別部と、を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項8】
筐体と、
前記前記筐体の外部の音を集音する第1の位置と、前記筐体の内部の音を集音する第2の集音位置との間を移動可能に設けられた集音部と、を備えることを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2011−128012(P2011−128012A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−286682(P2009−286682)
【出願日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】