説明

電子機器

【課題】カード型記録媒体の装着時において、カード型記録媒体に加わる負荷を低減することができる電子機器を提案する。
【解決手段】第1筐体10aと、第1筐体10aの内部に設けられた回路基板27と、回路基板27上に設けられ、カード型記録媒体2の挿入方向の先端部を保持するコネクタ31と、保持されたカード型記録媒体2と回路基板27との間隙部分Dに、コネクタ31と対向するように設けられたスペーサ32と、を備え、コネクタ31は、カード型記録媒体2の回路基板27側への移動を規制して、カード型記録媒体2の挿入を案内する挿入面41aを有し、スペーサ32は、カード型記録媒体2に対面して、コネクタ31へのカード型記録媒体2の挿入を案内する案内面32aを有し、スペーサ32のコネクタ31側の端部における回路基板27から案内面32aまでの高さは、回路基板27から挿入面41aまでの高さよりも低い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カード型記録媒体を挿入可能な電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カード型記録媒体を挿入可能な電子機器としては、例えば、特許文献1に開示された携帯電話装置が知られている。この携帯電話装置は、カード型記録媒体としてSDメモリーカード(登録商標)が用いられ、SDメモリーカードを装着可能なSDメモリーカードコネクタを有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−32527号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、電子部品の小型化に伴い、上記のようなカード型記録媒体を装着するコネクタも小型化されている。小型化されたコネクタとして、カード型記録媒体の挿入方向の先端部、すなわちカード型記録媒体の端子が設けられた一方の端部を把持するコネクタが開発されている。このようなコネクタに装着されたカード型記録媒体は、挿入方向の先端部がコネクタに把持された固定端となり、挿入方向の後端部が自由端となる。このコネクタは、基板上に搭載されており、コネクタにカード型記録媒体を挿入すると、基板とカード型記録媒体とが対面して配置され、基板とカード型記録媒体との間に間隙(空間)が形成される。間隙部分には、この空間を有効に活用すべく、筐体の一部が収容される場合がある。この場合、筐体の一部は、基板に固定されていないため、落下時における衝撃等により、筐体の一部が、カード型記録媒体へ向けて突き当たることが想定される。筐体の一部がカード型記録媒体へ向けて突き当たると、カード型記録媒体のコネクタ側の付け根部分に、大きな負荷が加わる。
【0005】
しかしながら、カード型記録媒体の一部に大きな負荷が加わってしまうと、カード型記録媒体が変形したり、記録されたデータ等に影響が与えられたりする虞がある。
【0006】
そこで、本発明は、カード型記録媒体の装着時において、カード型記録媒体に加わる負荷を低減することができる電子機器を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の電子機器は、カード型記録媒体が挿入される筐体と、筐体の内部に設けられた基板と、基板上に設けられ、カード型記録媒体と基板とを対面させて、カード型記録媒体の挿入方向の先端部を保持するコネクタと、保持されたカード型記録媒体と基板との間隙部分に、コネクタと対向するように設けられたスペーサと、を備え、コネクタは、カード型記録媒体の基板側への移動を規制して、カード型記録媒体の挿入を案内する挿入面を有し、スペーサは、カード型記録媒体に対面して、コネクタへのカード型記録媒体の挿入を案内する案内面を有し、スペーサのコネクタ側の端部における基板から案内面までの高さは、基板から挿入面までの高さよりも低いことを特徴とする。
【0008】
また、スペーサは、コネクタ側の端部以外の部分における基板から案内面までの高さが、基板から挿入面までの高さと略同じである領域を有することが好ましい。
【0009】
また、スペーサは、コネクタ側の端部以外の部分における案内面が、コネクタ側の端部へ向けて上り斜面となる領域を有することが好ましい。
【0010】
また、保持されたカード型記録媒体を覆うカバーをさらに備え、カバーは、カード型記録媒体の挿入方向の後端部を位置規制する後端側ストッパを有していることが好ましい。
【0011】
また、スペーサは、筐体に取り付けられた支軸部と、支軸部を中心に、カード型記録媒体の挿入を案内する案内位置と、カード型記録媒体が保持される固定位置との間で回動する回動部材と、回動部材を固定位置に向けて付勢する付勢部材と、を有し、案内面は、カード型記録媒体に対面する回動部材に設けられ、回動部材が固定位置にある場合、回動部材のコネクタ側の端部における基板から案内面までの高さは、基板から挿入面までの高さよりも低いことが好ましい。
【0012】
また、回動部材が案内位置にある場合、回動部材のコネクタ側の端部における基板から案内面までの高さは、基板から挿入面までの高さと同じであることが好ましい。
【0013】
また、回動部材は、カード型記録媒体の挿入方向の後端部を位置規制する後端側ストッパを有していることが好ましい。
【0014】
また、後端側ストッパは、回動部材のコネクタと反対側の端部における案内面から突出するように設けられており、支軸部およびコネクタと反対側の端部を結ぶ方向と、後端側ストッパの突出方向とがなす角度は、鋭角となっていることが好ましい。
【0015】
また、スペーサは、基板と係止する係止部をさらに有していることが好ましい。
【0016】
また、スペーサは、案内面のコネクタ側が可撓するように、案内面に形成された一対のスリットをさらに有していることが好ましい。
【0017】
本発明の他の電子機器は、カード型記録媒体が挿入される筐体と、筐体の内部に設けられた基板と、基板上に設けられ、カード型記録媒体と基板とを対面させて、カード型記録媒体の挿入方向の先端部を保持するコネクタと、保持されたカード型記録媒体と基板との間隙部分に、コネクタと対向するように設けられたスペーサと、を備え、スペーサは、基板と係止する係止部を有していることを特徴とする。
【0018】
本発明の他の電子機器は、カード型記録媒体が挿入される筐体と、筐体の内部に設けられた基板と、基板上に設けられ、カード型記録媒体と基板とを対面させて、カード型記録媒体の挿入方向の先端部を保持するコネクタと、保持されたカード型記録媒体と基板との間隙部分に、コネクタと対向するように設けられたスペーサと、を備え、スペーサは、カード型記録媒体に対面して、コネクタへのカード型記録媒体の挿入を案内する案内面と、案内面のコネクタ側が可撓するように案内面に形成された一対のスリットとを有していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明の電子機器によれば、カード型記録媒体の装着時において、カード型記録媒体に加わる負荷を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】図1は、実施形態1に係る携帯電子機器を示す外観斜視図である。
【図2】図2は、実施形態1に係る携帯電子機器の挿入部周りを幅方向に切った断面図である。
【図3】図3は、実施形態1の変形例1に係る携帯電子機器の挿入部周りを幅方向に切った断面図である。
【図4】図4は、実施形態1の変形例2に係る携帯電子機器の挿入部周りを幅方向に切った断面図である。
【図5】図5は、実施形態2に係る携帯電子機器の挿入部周りを幅方向に切った挿入時の断面図である。
【図6】図6は、実施形態2に係る携帯電子機器の挿入部周りを幅方向に切った装着時の断面図である。
【図7】図7は、実施形態3に係る携帯電子機器の挿入部周りを幅方向に切った断面図である。
【図8】図8は、実施形態4に係る携帯電子機器の一部を示す外観斜視図である。
【図9】図9は、実施形態4に係る携帯電子機器のスペーサの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下実施形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。以下においては、電子機器の一例として、携帯型の電子機器である携帯電話機に適用して説明するが、本発明の適用対象は携帯電話機に限定されるものではない。本発明は、例えば、PHS(Personal Handyphone System)、PDA、ポータブルナビ、ポータブルゲーム機等の電子機器に適用でき、カード型記録媒体を装着可能な電子機器であれば、いずれであってもよい。
【0022】
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る携帯電子機器を示す外観斜視図であり、図2は、実施形態1に係る携帯電子機器の挿入部周りを幅方向に切った断面図である。この携帯電子機器1は、カード型記録媒体2を装着可能な携帯電話機である。携帯電子機器1は、筐体10が第1筐体10aと第2筐体10bとで開閉可能に構成された、折り畳み式の携帯電話機である。なお、携帯電子機器1として、例えば、ストレート型の携帯電子機器1や、スライド型やサイクロイド型の携帯電子機器1を適用してもよい。
【0023】
第1筐体10aと第2筐体10bとは、ヒンジ18で連結されている。これによって、第1筐体10aおよび第2筐体10bは、ヒンジ18を中心としてともに回動して、互いに遠ざかる方向および互いに接近する方向に回動するように構成される。第1筐体10aと第2筐体10bとが互いに遠ざかる方向に回動すると携帯電子機器1が開き、第1筐体10aと第2筐体10bとが互いに接近する方向に回動すると携帯電子機器1が閉じる。なお、図1は、携帯電子機器1を閉じた状態である。ここで、携帯電子機器1は、その幅方向が、ヒンジ18の回転軸の軸方向となっており、その長さ方向が、ヒンジ18側の端部とヒンジ18と反対側の端部とを結ぶ方向となっており、その厚さ方向が、幅方向および長さ方向に直交する方向となっている。
【0024】
第1筐体10aには、カード型記録媒体2が挿入される挿入部20が設けられている。挿入部20に挿入されるカード型記録媒体(以下、記録媒体2という)2は、方形板状のカード型の筐体にICチップ等が埋め込まれたものであり、このような記録媒体2として、例えば、SDメモリーカード(登録商標)やUIMカード等がある。記録媒体2は、挿入部20に対して、第1筐体10aの幅方向に挿入される。このため、記録媒体2の挿入方向は幅方向となる。記録媒体2は、その長手方向が挿入方向となっており、その短手方向が挿入方向に直交する直交方向となっている。
【0025】
第1筐体10aの挿入部20には、挿入部カバー25が装着可能となっている。挿入部カバー25は、記録媒体2の脱落を防ぐべく、挿入部20に挿入されて装着された記録媒体2を覆うように設けられている。挿入部20に装着された挿入部カバー25は、第1筐体10aと面一となる。
【0026】
図2を参照して、第1筐体10aの挿入部20周りの構成について説明する。図2に示すように、第1筐体10aの挿入部20周りの内部には、回路基板27が配置されている。挿入部20は、回路基板27上に配置されたコネクタ31と、コネクタ31と幅方向(挿入方向)において対向するスペーサ32とを備えている。また、挿入部20は、コネクタ31を挟んで回路基板27の反対側に設けられた第1筐体10aの被覆部35を有し、被覆部35は、コネクタ31を覆うように設けられている。
【0027】
挿入部20に挿入される記録媒体2には、その挿入方向の先端部において端子が設けられている。記録媒体2は、端子が設けられた端子面2aを厚さ方向の下側にして挿入部20に挿入される。また、記録媒体2の先端部は、厚さ方向の下側縁部2bが面取りされている。
【0028】
コネクタ31には、記録媒体2の挿入方向の先端部が挿入される。コネクタ31は、挿入される記録媒体2と回路基板27とが対面するように、記録媒体2の挿入方向の先端部を保持する。コネクタ31は、回路基板27と接続されるコネクタ本体41と、コネクタ本体41を挟んで回路基板27の反対側に設けられたコネクタカバー42と、コネクタ本体41とコネクタカバー42との間に設けられたコネクタ端子43とを有している。
【0029】
コネクタ本体41は、長方体形状に構成されており、挿入された記録媒体2と対向する面、すなわち厚さ方向の上面が挿入面41aとなっている。コネクタ本体41は、その挿入面41aが、記録媒体2の回路基板27側への移動を規制しており、記録媒体2の挿入を案内している。
【0030】
コネクタカバー42は、コネクタ本体41の挿入面41aを覆うように設けられている。コネクタカバー42は、挿入方向において記録媒体2の先端部の位置を規制する先端側ストッパ45を有している。先端側ストッパ45は、記録媒体2の先端部が突き当てられることで、記録媒体2の挿入方向における位置を規制する。
【0031】
コネクタ端子43は、導電性の金属で構成され、一端がコネクタ本体41の挿入面41aに接続される一方で、他端が自由端となっている。このため、コネクタ端子43は、コネクタカバー42側へ付勢するバネ性を有する。
【0032】
よって、コネクタ端子43は、記録媒体2がコネクタ本体41とコネクトカバー42との間に挿入されると、記録媒体2の先端部に押圧されて撓むことにより、記録媒体2の挿入を許容する。一方で、コネクタ端子43は、先端側ストッパ45により位置規制された挿入後(装着後)の記録媒体2に対し、コネクタカバー42側へ付勢することで、記録媒体2の端子面2aに接触し、記録媒体2の先端部を挟み込んで保持する。
【0033】
スペーサ32は、保持された記録媒体2と回路基板27との間の間隙部分Dに設けられ、第1筐体10aに連なって一体に設けられている。スペーサ32は、回路基板27に対し自由状態となっている。
【0034】
スペーサ32は、コネクタ31側の端部が、すなわち挿入方向の先端部が、コネクタ31に保持された記録媒体2の付け根部分2cまで達している。スペーサ32は、記録媒体2と対向する面が案内面32aとなっており、記録媒体2は、案内面32aに沿ってコネクタ31へ向けて案内される。
【0035】
スペーサ32の先端部は、回路基板27から案内面32aまでの高さH1が、回路基板27からコネクタ本体41の挿入面41aまでの高さH2に比して低くなる領域を有するように面取りされる。つまり、スペーサ32の先端部における案内面32aは、挿入方向の先端側(コネクタ31側)へ向けて下り斜面となる第1傾斜面47となっている。ここで、スペーサ32の第1傾斜面47は、挿入方向において、スペーサ32の先端面から、記録媒体2の挿入方向における長さの1/4〜1/3程度までの領域に設けられている。このため、記録媒体2の付け根部分2cには、記録媒体2とコネクタ31とスペーサ32とにより囲まれた、緩衝空間(バッファスペース)50が形成される。
【0036】
スペーサ32は、コネクタ31と反対側の端部が、すなわち挿入方向の後端部が、第1筐体10aに連なっている。スペーサ31の先端部以外は、回路基板27から案内面32aまでの高さH3が、回路基板27からコネクタ本体41の挿入面41aまでの高さH2と同じとなる領域を有している。つまり、スペーサ32の先端部以外の案内面32aは、回路基板27と平行な平坦面48となっている。このため、スペーサ32の先端部における回路基板27から案内面32aまでの高さH1は、スペーサ31の先端部以外における回路基板27から案内面32aまでの高さH3よりも低くなっている。
【0037】
上記のように形成された第1筐体10aの挿入部20に対して、記録媒体2を第1筐体10aの幅方向に挿入すると、記録媒体2は、スペーサ32の案内面32aである平坦面48に案内されながら、その先端部がコネクタ31へ向けて導入される。コネクタ31に導入された記録媒体2は、その先端部が、コネクタ本体41の挿入面41aに案内されて、コネクタ本体41とコネクタカバー42との間に挿入される。このとき、記録媒体2の先端部の下側縁部2bは、面取りされているため、記録媒体2は、コネクタ31へ円滑に挿入される。この後、記録媒体2は、その先端部をコネクタ端子43に接触させ、コネクタ端子43を撓ませて、先端側ストッパ45に突き当てることで、記録媒体2の挿入が完了する。そして、記録媒体2の装着後、記録媒体2の付け根部分2cには、緩衝空間50が形成される。
【0038】
以上により、実施形態1の構成によれば、スペーサ32は、その先端部の高さH1が、コネクタ31の挿入面41aの高さH2に比して低くなるため、記録媒体2の付け根部分2cに緩衝空間50を設けることができる。このため、落下等の衝撃によりスペーサ32が記録媒体2側へ移動しても、応力が集中する付け根部分2cには、緩衝空間50が形成されるため、スペーサ32の先端部が、記録媒体2の付け根部分2cに突き当たり難くなる。これにより、実施形態1の携帯電子機器1は、記録媒体2の付け根部分2cに加わる負荷を低減することができるため、記録媒体2が変形したり、記録媒体2に記録されたデータ等に影響を与えたりすることを抑制することができる。
【0039】
また、スペーサ32は、その先端部以外の案内面32aとコネクタ本体41の挿入面41aとを同じ高さにすることで、記録媒体2をコネクタ31へ向けて円滑に案内することができる。
【0040】
なお、実施形態1では、スペーサ32の先端部以外の案内面32aを、コネクタ本体41の挿入面41aと同じ高さの平坦面48としたが、図3の変形例1に示す構成としてもよい。図3は、実施形態1の変形例1に係る携帯電子機器の挿入部周りを幅方向に切った断面図である。変形例1のスペーサ32は、その先端部以外の案内面32aが、挿入方向の先端側(コネクタ31側)に向けて上り斜面となる第2傾斜面51に形成されている。この第2傾斜面51を形成することで、スペーサ32の先端部の第1傾斜面47は、実施形態1に比して挿入方向の長さおよび厚み方向の高さを小さくすることができる。なお、コネクタカバー42の上方にある第1筐体10aの被覆部35は、その下側縁部35aが面取りされている。
【0041】
よって、第1筐体10aの挿入部20に対し記録媒体2を幅方向に挿入すると、記録媒体2は、スペーサ32の案内面32aである第2傾斜面51に案内されながら、その先端部がコネクタ31へ向けて導入される。コネクタ31に導入された記録媒体2は、その先端部が、コネクタ本体41とコネクタカバー42との間に挿入される。このとき、記録媒体2の先端部の下側縁部2bは面取りされ、また、第1筐体10aの被覆部35の下側縁部35aも面取りされているため、記録媒体2は、コネクタ31へ円滑に挿入される。この後、記録媒体2は、その先端部をコネクタ端子43に接触させ、コネクタ端子43を撓ませて、先端側ストッパ45に突き当てることで、記録媒体2の挿入が完了する。そして、記録媒体2の装着後、記録媒体2の付け根部分2cには、緩衝空間50が形成される。
【0042】
実施形態1の変形例1の構成によれば、第2傾斜面51を設けることで第1傾斜面47を小さくすることができる。このため、スペーサ32の先端部近傍に記録媒体2が押し付けられながら挿入される場合であっても、記録媒体2をコネクタ31へ向けて好適に挿入することができる。また、第1筐体10aの被覆部35の下側縁部35aを面取り形成しているため、記録媒体2をコネクタ31へ円滑に案内することができる。
【0043】
また、実施形態1の携帯電子機器1に、図4の変形例2に示す構成を、さらに加えてもよい。図4は、実施形態1の変形例2に係る携帯電子機器の挿入部周りを幅方向に切った断面図である。変形例2では、挿入部カバー25に、記録媒体2の後端部を位置規制する後端側ストッパ55が設けられている。この後端側ストッパ55は、挿入部カバー25の内面から突出して設けられており、後端側ストッパ55の装着時において、記録媒体2の後端部の外側に位置するように設けられる。この場合、スペーサ32には、後端側ストッパ55と対向する部分に、後端側ストッパ55の突出を許容する受け溝56が形成されている。
【0044】
実施形態1の変形例2の構成によれば、後端側ストッパ55は、記録媒体2の後端部を位置規制することができる。このため、後端側ストッパ55は、落下等の衝撃により記録媒体2がコネクタ31から脱落することを抑制することができる。
【0045】
(実施形態2)
図5および図6を参照して、実施形態2に係る携帯電子機器60について説明する。なお、重複した記載を避けるべく、異なる部分についてのみ説明する。図5は、実施形態2に係る携帯電子機器の挿入部周りを幅方向に切った挿入時の断面図であり、図6は、実施形態2に係る携帯電子機器の挿入部周りを幅方向に切った装着時の断面図である。実施形態1の携帯電子機器1では、スペーサ32が第1筐体10aに連なって一体に設けられていた。実施形態2の携帯電子機器60では、スペーサ32が回動可能な構成となっている。以下、実施形態2の携帯電子機器60について具体的に説明する。
【0046】
図5に示すように、携帯電子機器60の第1筐体10aの挿入部20は、回路基板27上に配置されたコネクタ31と、コネクタ31と幅方向(挿入方向)において対向するスペーサ65とを備えている。コネクタ31を挟んで回路基板27の反対側には、コネクタ31を覆う第1筐体10aの被覆部35が設けられている。被覆部35は、その下側縁部35aが面取りされている。
【0047】
スペーサ65は、第1筐体10aに取り付けられた支軸部66と、支軸部66を中心に回動する回動部材67と、回動部材67を付勢する付勢部材68と、回動部材67と回路基板27との間に設けられた介在部材69とを有している。
【0048】
支軸部66は、回動部材67の回動軸となっており、コネクタ31に挿入される記録媒体2の直下に位置している。支軸部66を中心に回動する回動部材67は、記録媒体2の挿入時に位置する案内位置L1と、記録媒体2の装着時に位置する固定位置L2との間で回動する。回動部材67は、支軸部66を中心に、挿入方向の両端部(先端部および後端部)を回路基板27側へ曲げて形成されている。回動部材67は、挿入方向の先端部が、コネクタ31に保持された記録媒体2の付け根部分2cまで達している。回動部材67は、記録媒体2と対向する面が案内面67aとなっており、記録媒体2は、案内面67aに沿ってコネクタ31へ向けて案内される。
【0049】
図5に示すように、回動部材67の挿入方向の先端部は、回動部材67が案内位置L1にある場合、回路基板27から案内面67aまでの高さH4が、回路基板27からコネクタ本体41の挿入面41aまでの高さH2と同じ高さとなるように設けられる。一方で、回動部材67の挿入方向の後端部は、回動部材67が案内位置L1にある場合、回路基板27から案内面67aまでの高さH5が、回路基板27からコネクタ本体41の挿入面41aまでの高さH2に比して低くなるように設けられる。
【0050】
図6に示すように、回動部材67の挿入方向の先端部は、回動部材67が固定位置L2にある場合、回路基板27から案内面67aまでの高さH4が、回路基板27からコネクタ本体41の挿入面41aまでの高さH2に比して低くなるように設けられる。このため、記録媒体2の付け根部分2cには、記録媒体2とコネクタ31と回動部材67とにより囲まれた、緩衝空間(バッファスペース)75が形成される。一方で、回動部材67の挿入方向の後端部は、回動部材67が固定位置L2にある場合、回路基板27から案内面67aまでの高さH5が、回路基板27からコネクタ本体41の挿入面41aまでの高さH2と同じ高さとなるように設けられる。
【0051】
回動部材67の挿入方向の後端部には、記録媒体2の後端部を位置規制する後端側ストッパ72が、案内面67aから上方へ向けて突出するように設けられている。後端側ストッパ72は、記録媒体2側の面に、記録媒体2に突き当てられる規制面72aを有している。このとき、回動部材67の後端部から支軸部66へ延在する延在方向と、後端側ストッパ72の突出方向とがなす角度は、鋭角となっている。換言すれば、回動部材67の後端部における案内面67aと、後端側ストッパ72の規制面72aとがなす角度は、鋭角となっている。
【0052】
付勢部材68は、コイルバネや板バネ等を用いて構成され、回動部材67を固定位置L2側へ付勢している。このため、回動部材67は、固定位置L2が定常位置となっている。一方で、回動部材67は、付勢部材68の付勢力に抗して押圧されることで、案内位置L1へ移動する。
【0053】
介在部材69は、挿入方向の後端部が、第1筐体10aに連なっている。介在部材69は、回動部材67の回動動作を許容するように、回動部材67に対し一定の隙間を設けて形成されている。
【0054】
上記のように形成されたスペーサ65に対し記録媒体2を幅方向に挿入すると、記録媒体2は、付勢部材68の付勢力に抗して回動部材67を押圧して、回動部材67を案内位置L1に移動させる。この状態において、記録媒体2は、その先端部が、回動部材67の先端部の案内面67aに案内されながら、コネクタ31へ向けて挿入される。コネクタ31に挿入された記録媒体2は、その先端部が、コネクタ本体41の挿入面41aに案内されて、コネクタ本体41とコネクタカバー42との間に挿入される。この後、記録媒体2は、その先端部をコネクタ端子43に接触させ、コネクタ端子43を撓ませて、先端側ストッパ45に突き当てることで、記録媒体2の挿入が完了する。記録媒体2の挿入完了に相前後して、回動部材67は、付勢部材68の付勢力によって固定位置L2へ移動する。回動部材67が固定位置L2へ移動すると、記録媒体2の付け根部分2cには、緩衝空間75が形成される。
【0055】
以上により、実施形態2の構成においても、回動部材67が固定位置L2にある場合、回動部材67は、その先端部の高さH4が、コネクタ31の挿入面41aの高さH2に比して低くなるため、記録媒体2の付け根部分2cに緩衝空間75を設けることができる。このため、落下等の衝撃によりスペーサ65が記録媒体2側へ移動しても、応力が集中する付け根部分2cには、緩衝空間75が形成されるため、回動部材67の先端部が、記録媒体2の付け根部分2cに突き当たり難くなる。これにより、実施形態2の携帯電子機器60は、記録媒体2の付け根部分2cに加わる負荷を低減することができるため、記録媒体2が変形したり、記録媒体2に記録されたデータ等に影響を与えたりすることを抑制することができる。
【0056】
また、回動部材67が案内位置L1にある場合、回動部材67は、その先端部の高さH4が、コネクタ31の挿入面41aの高さH2と同じであるため、記録媒体2をコネクタ31へ向けて円滑に案内することができる。
【0057】
また、後端側ストッパ72は、記録媒体2の後端部を位置規制することができる。このため、後端側ストッパ72は、落下等の衝撃により記録媒体2がコネクタ31から脱落することを抑制することができる。
【0058】
また、回動部材67の後端部の延在方向と、後端側ストッパ72の突出方向とがなす角度は鋭角となっているため、記録媒体2が後端側ストッパ72の規制面72aに突き当たった場合、回動部材67は、案内位置L1から固定位置L2へ向かう方向に力が加わる。このため、記録媒体2が規制面72aに突き当たっても、回動部材67は、案内位置L1へ移動し難くなるため、後端側ストッパ72は、記録媒体2の脱落を抑制することができる。
【0059】
(実施形態3)
図7を参照して、実施形態3に係る携帯電子機器80について説明する。なお、この場合も、重複した記載を避けるべく、異なる部分についてのみ説明する。図7は、実施形態3に係る携帯電子機器の挿入部周りを幅方向に切った断面図である。実施形態1の携帯電子機器1では、スペーサ32が回路基板27に対し自由状態となっていた。実施形態3の携帯電子機器80では、スペーサ85が回路基板27に係止された構成となっている。以下、実施形態3の携帯電子機器80について具体的に説明する。
【0060】
図7に示すように、携帯電子機器80の第1筐体10aの挿入部20は、回路基板27上に配置されたコネクタ31と、コネクタ31と幅方向(挿入方向)において対向するスペーサ85とを備えている。
【0061】
スペーサ85は、保持された記録媒体2と回路基板27との間の間隙部分Dに設けられ、第1筐体10aに連なって一体に設けられている。スペーサ85は、挿入方向の先端部が、コネクタ31に保持された記録媒体2の付け根部分2cまで達している。スペーサ85は、記録媒体2と対向する面が案内面85aとなっており、記録媒体2は、案内面85aに沿ってコネクタ31へ向けて案内される。
【0062】
スペーサ85は、回路基板27から案内面85aまでの高さH6が回路基板27からコネクタ本体41の挿入面41aまでの高さH2と同じ高さとなっている。このため、スペーサ85の案内面85aは平坦面となっている。
【0063】
スペーサ85の先端部における回路基板27には、厚さ方向に貫通する係止孔88が設けられている。また、スペーサ85には、その先端部の回路基板27側に、コネクタ31側へ突出する係止爪(係止部)85bが形成されている。このため、スペーサ85の係止爪85bが、回路基板27の係止孔88を通って、回路基板27のコネクタ31が設けられた面とは反対側の面に当接することで、スペーサ85は回路基板27に係止される。このとき、係止爪85bは、その先端部85cが、幅方向(挿入方向)においてコネクタ本体41とオーバーラップしている。
【0064】
以上により、実施形態3の構成によれば、スペーサ85は、その先端部が、係止爪85bにより、係止孔88を介して回路基板27に係止される。このため、落下等の衝撃を受けても、スペーサ85は、記録媒体2側へ移動し難くなるため、スペーサ85の先端部が、記録媒体2の付け根部分2cに突き当たり難くなる。これにより、実施形態3の携帯電子機器80は、記録媒体2の付け根部分2cに加わる負荷を低減することができるため、記録媒体2が変形したり、記録媒体2に記録されたデータ等に影響を与えたりすることを抑制することができる。
【0065】
(実施形態4)
図8および図9を参照して、実施形態4に係る携帯電子機器90について説明する。なお、この場合も、重複した記載を避けるべく、異なる部分についてのみ説明する。図8は、実施形態4に係る携帯電子機器の挿入部周りを幅方向に切った断面図であり、図9は、実施形態4に係る携帯電子機器のスペーサの平面図である。実施形態1の携帯電子機器1では、コネクタ31に装着された記録媒体2がスペーサ32に対向している。実施形態4の携帯電子機器90では、コネクタ31に装着された記録媒体2が、一対のスリット95が形成されたスペーサ93に対向している。以下、実施形態4の携帯電子機器90について具体的に説明する。
【0066】
図8に示すように、携帯電子機器90の第1筐体10aの挿入部20は、回路基板27上に配置されたコネクタ31と、コネクタ31と幅方向(挿入方向)において対向するスペーサ93とを備えている。
【0067】
スペーサ93は、記録媒体2と対向する面が案内面93aとなっており、回路基板27から案内面93aまでの高さが回路基板27からコネクタ本体41の挿入面41aまでの高さH2と同じ高さとなっている。この案内面93aには、一対のスリット95が形成されている。一対のスリット95は、案内面93aのコネクタ側が可撓するように設けられている。つまり、各スリット95は、スペーサ93の先端部から後端部にかけて延在するように形成されているため、スペーサ93の先端部における案内面93aは、自由状態となっており、スペーサ93の後端部における案内面93aは、固定状態となっている。そして、一対のスリット95の間における長さは、記録媒体2の短手方向における長さと同じ長さとなっている。
【0068】
以上により、実施形態4の構成によれば、スペーサ93は、その先端部における案内面93aが、一対のスリット95を形成することにより可撓性を有することとなる。このため、落下等の衝撃により、スペーサ93の先端部における案内面93aが記録媒体2側へ移動しても、案内面93aは可撓性を有するために、記録媒体2の付け根部分2cに対する突き当たりが軽減される。これにより、実施形態4の携帯電子機器90は、記録媒体2の付け根部分2cに加わる負荷を低減することができるため、記録媒体2が変形したり、記録媒体2に記録されたデータ等に影響を与えたりすることを抑制することができる。
【0069】
なお、上記した実施形態1から4に係る携帯電子機器1,60,80,90を適宜組み合わせて構成してもよく、例えば、実施形態1の携帯電子機器1の構成に、実施形態3および4の携帯電子機器80,90の構成を追加してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0070】
以上のように、本発明に係る電子機器は、カード型記録媒体を装着する携帯電子機器において有用であり、特に、カード型記録媒体と回路基板との間にスペーサを設ける場合に適している。
【符号の説明】
【0071】
1 携帯電子機器
2 カード型記録媒体
10 筐体
10a 第1筐体
10b 第2筐体
18 ヒンジ
20 挿入部
25 挿入部カバー
27 回路基板
31 コネクタ
32 スペーサ
32a 案内面
41 コネクタ本体
41a 挿入面
42 コネクタカバー
43 コネクタ端子
45 先端側ストッパ
50 緩衝空間
51 第2傾斜面(変形例1)
55 後端側ストッパ(変形例2)
60 携帯電子機器(実施形態2)
65 スペーサ(実施形態2)
66 支軸部
67 回動部材
67a 案内面
68 付勢部材
72 後端側ストッパ(実施形態2)
72a 規制面
75 緩衝空間(実施形態2)
80 携帯電子機器(実施形態3)
85 スペーサ(実施形態3)
85a 案内面
85b 係止爪
85c 先端部
88 係止孔
90 携帯電子機器(実施形態4)
93 スペーサ(実施形態4)
93a 案内面
95 スリット
D 間隙部分
H1〜H6 高さ
L1 案内位置
L2 固定位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カード型記録媒体が挿入される筐体と、
前記筐体の内部に設けられた基板と、
前記基板上に設けられ、前記カード型記録媒体と前記基板とを対面させて、前記カード型記録媒体の挿入方向の先端部を保持するコネクタと、
保持された前記カード型記録媒体と前記基板との間隙部分に、前記コネクタと対向するように設けられたスペーサと、を備え、
前記コネクタは、前記カード型記録媒体の基板側への移動を規制して、前記カード型記録媒体の挿入を案内する挿入面を有し、
前記スペーサは、前記カード型記録媒体に対面して、前記コネクタへの前記カード型記録媒体の挿入を案内する案内面を有し、
前記スペーサの前記コネクタ側の端部における前記基板から前記案内面までの高さは、前記基板から前記挿入面までの高さよりも低いことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記スペーサは、前記コネクタ側の端部以外の部分における前記基板から前記案内面までの高さが、前記基板から前記挿入面までの高さと略同じである領域を有することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記スペーサは、前記コネクタ側の端部以外の部分における前記案内面が、前記コネクタ側の端部へ向けて上り斜面となる領域を有することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
保持された前記カード型記録媒体を覆うカバーをさらに備え、
前記カバーは、前記カード型記録媒体の挿入方向の後端部を位置規制する後端側ストッパを有していることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項5】
前記スペーサは、
前記筐体に取り付けられた支軸部と、
前記支軸部を中心に、前記カード型記録媒体の挿入を案内する案内位置と、前記カード型記録媒体が保持される固定位置との間で回動する回動部材と、
前記回動部材を前記固定位置に向けて付勢する付勢部材と、を有し、
前記案内面は、前記カード型記録媒体に対面する前記回動部材に設けられ、
前記回動部材が前記固定位置にある場合、前記回動部材の前記コネクタ側の端部における前記基板から前記案内面までの高さは、前記基板から前記挿入面までの高さよりも低いことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項6】
前記回動部材が前記案内位置にある場合、前記回動部材の前記コネクタ側の端部における前記基板から前記案内面までの高さは、前記基板から前記挿入面までの高さと同じであることを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
前記回動部材は、前記カード型記録媒体の挿入方向の後端部を位置規制する後端側ストッパを有していることを特徴とする請求項5または6に記載の電子機器。
【請求項8】
前記後端側ストッパは、前記回動部材の前記コネクタと反対側の端部における前記案内面から突出するように設けられており、
前記支軸部および前記コネクタと反対側の端部を結ぶ方向と、前記後端側ストッパの突出方向とがなす角度は、鋭角となっていることを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
【請求項9】
前記スペーサは、前記基板と係止する係止部をさらに有していることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項10】
前記スペーサは、前記案内面のコネクタ側が可撓するように、前記案内面に形成された一対のスリットをさらに有していることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項11】
カード型記録媒体が挿入される筐体と、
前記筐体の内部に設けられた基板と、
前記基板上に設けられ、前記カード型記録媒体と前記基板とを対面させて、前記カード型記録媒体の挿入方向の先端部を保持するコネクタと、
保持された前記カード型記録媒体と前記基板との間隙部分に、前記コネクタと対向するように設けられたスペーサと、を備え、
前記スペーサは、前記基板と係止する係止部を有していることを特徴とする電子機器。
【請求項12】
カード型記録媒体が挿入される筐体と、
前記筐体の内部に設けられた基板と、
前記基板上に設けられ、前記カード型記録媒体と前記基板とを対面させて、前記カード型記録媒体の挿入方向の先端部を保持するコネクタと、
保持された前記カード型記録媒体と前記基板との間隙部分に、前記コネクタと対向するように設けられたスペーサと、を備え、
前記スペーサは、前記カード型記録媒体に対面して、前記コネクタへの前記カード型記録媒体の挿入を案内する案内面と、前記案内面のコネクタ側が可撓するように前記案内面に形成された一対のスリットとを有していることを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−34061(P2012−34061A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−169838(P2010−169838)
【出願日】平成22年7月28日(2010.7.28)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】