説明

電子機器

【課題】バッテリの電力供給能力が不十分な場合であっても、搭載された機器に設けられたデバイスを駆動させることが可能な電子機器を提供する。
【解決手段】実施形態の電子機器は、デバイスを備えた機器を搭載可能な電子機器であって、無線通信部と蓄電池と第1電圧生成部と第2電圧生成部と選択部と制御部とを備える。無線通信部は、外部装置との間で無線通信を行う。第1電圧生成部は、蓄電池からの電力を用いて、デバイスを駆動するための駆動電圧を生成する。第2電圧生成部は、外部装置から無線通信部へ伝送された電力を用いて、駆動電圧を生成する。選択部は、第1電圧生成部で生成された駆動電圧および第2電圧生成部で生成された駆動電圧のうちの何れかを選択する。制御部は、蓄電池の電力供給能力に応じて、第1電圧生成部で生成された駆動電圧および第2電圧生成部で生成された駆動電圧のうちの何れかを選択するように選択部を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、基板上に各種のデバイスが設けられたカード装置(例えばSIMカードなど)を搭載可能な電子機器(例えば携帯電話端末など)が知られている。このような電子機器は、バッテリ(蓄電池)からの電力で駆動する。そして、そのバッテリからの電力は、電子機器に搭載されたカード装置にも供給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−293516号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、バッテリの電力供給能力が所定値を下回る場合(例えばバッテリの残量が所定値を下回る場合など)は、カード装置に設けられたデバイスを駆動させることができないという問題がある。本発明が解決しようとする課題は、バッテリの電力供給能力が不十分な場合であっても、搭載された機器に設けられたデバイスを駆動させることが可能な電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の電子機器は、互いに異なる駆動電圧で駆動される第1デバイスと第2デバイスとを備えたカード装置を搭載可能な電子機器であって、無線通信部と蓄電池と第1電圧生成部と第2電圧生成部と第1選択部と第2選択部と第1制御部と第2制御部とを備える。無線通信部は、外部装置との間で無線通信を行う。第1電圧生成部は、蓄電池からの電力を用いて、第1デバイスを駆動するための第1駆動電圧および第2デバイスを駆動するための第2駆動電圧を生成する。第2電圧生成部は、外部装置から無線通信部へ伝送された電力を用いて、第1駆動電圧および第2駆動電圧を生成する。第1選択部は、第1電圧生成部で生成された第1駆動電圧および第2電圧生成部で生成された第1駆動電圧のうちの何れかを選択する。第2選択部は、第1電圧生成部で生成された第2駆動電圧および第2電圧生成部で生成された第2駆動電圧のうちの何れかを選択する。第1制御部は、蓄電池の電力供給能力に応じて、第1電圧生成部で生成された第1駆動電圧および第2電圧生成部で生成された第1駆動電圧のうちの何れかを選択するように第1選択部を制御する。第2制御部は、蓄電池の電力供給能力に応じて、第1電圧生成部で生成された第2駆動電圧および第2電圧生成部で生成された第2駆動電圧のうちの何れかを選択するように第2選択部を制御する。
【0006】
また、実施形態の電子機器は、所定の駆動電圧で駆動されるデバイスを備えた機器を搭載可能な電子機器であって、無線通信部と蓄電池と第1電圧生成部と第2電圧生成部と選択部と制御部とを備える。無線通信部は、外部装置との間で無線通信を行う。第1電圧生成部は、蓄電池からの電力を用いて、デバイスを駆動するための駆動電圧を生成する。第2電圧生成部は、外部装置から無線通信部へ伝送された電力を用いて、駆動電圧を生成する。選択部は、第1電圧生成部で生成された駆動電圧および第2電圧生成部で生成された駆動電圧のうちの何れかを選択する。制御部は、蓄電池の電力供給能力に応じて、第1電圧生成部で生成された駆動電圧および第2電圧生成部で生成された駆動電圧のうちの何れかを選択するように選択部を制御する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施形態の通信システムの概略構成例を示す図。
【図2】通信システムの動作例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る電子機器の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本実施形態の通信システム1の概略構成例を示すブロック図である。図1に示すように、通信システム1は、カード装置200を搭載可能な電子機器100と、サーバ装置300とを含んで構成される。電子機器100は、例えばスマートフォンなどの可搬型の端末装置で構成され得る。
【0009】
まず、電子機器100に含まれる各部の具体的な内容を説明する。電子機器100は、カードインタフェース101と、バッテリ部(蓄電池)102と、第1電圧生成部103と、第1無線通信部104と、第2電圧生成部105と、第1選択部106と、第1制御部107と、第2選択部108と、第2制御部109と、カードコントローラ110とを備える。
【0010】
カードインタフェース101は、電子機器100とカード装置200とを接続するためのインタフェース装置である。
【0011】
第1電圧生成部103は、バッテリ部102からの電力を用いて、カード装置200に搭載された各種のデバイスを駆動するための2種類の駆動電圧(第1駆動電圧V1、第2駆動電圧V2)を生成する。ここでは、一例として、第1駆動電圧V1の電圧値は、第2駆動電圧V2の電圧値よりも低いが、これに限らず、第1駆動電圧V1および第2駆動電圧V2の各々の電圧値は任意に設定可能である。第1電圧生成部103は、例えばレギュレータなどで構成され得る。
【0012】
第1無線通信部104は、サーバ装置300との間で無線通信を行う。詳細な図示は省略するが、第1無線通信部104は、無線通信を行うための電子回路やアンテナなどを含んで構成される。また、第1無線通信部104には、サーバ装置300から電力が伝送される。一例として、本実施形態では、電磁誘導方式を用いて、サーバ装置300から第1無線通信部104への電力伝送が行われる。より具体的には、第1無線通信部104はコイルを含んで構成され、サーバ装置300は交流電流が供給されるコイルを備える。そして、電子機器100をサーバ装置300に近接させた場合、電磁誘導により、第1無線通信部104に含まれるコイルに電力(電流)が発生する。なお、本実施形態では、伝送される電力値(この場合は電流値)のうちの一部(例えば10%程度)を用いて情報(伝送されるデータ)が表現され、電子機器100は、第1無線通信部104のコイルに発生した電流値を検出することで、サーバ装置300から伝送されたデータを検出することができる。
【0013】
第2電圧生成部105は、サーバ装置300から第1無線通信部104に伝送された電力を用いて、第1駆動電圧V1および第2駆動電圧V2を生成する。第2電圧生成部105は、第1電圧生成部103と同様、例えばレギュレータなどで構成され得る。
【0014】
第1選択部106は、第1制御部107の制御の下、第1電圧生成部103で生成された第1駆動電圧V1および第2電圧生成部105で生成された第1駆動電圧V1のうちの何れかを選択する。第1選択部106は、例えばスイッチやリレーなどで構成され得る。
【0015】
第1制御部107は、バッテリ部102の電力供給能力に応じて、第1電圧生成部103で生成された第1駆動電圧V1および第2電圧生成部105で生成された第1駆動電圧V1のうちの何れかを選択するように第1選択部106を制御する。第1選択部106により選択された第1駆動電圧V1は、カードインタフェース101を介してカード装置200へ供給される。一例として、本実施形態の第1制御部107は、バッテリ部102に残存する電荷の総量(以下、「バッテリ残量」と呼ぶ)が第1の閾値を超える場合は、第1電圧生成部103で生成された第1駆動電圧V1を選択するように第1選択部106を制御する。また、第1制御部107は、バッテリ残量が第1の閾値以下の場合は、第2電圧生成部103で生成された第1駆動電圧V1を選択するように第1選択部106を制御する。なお、第1の閾値の決定方法は任意である。
【0016】
第2選択部108は、第2制御部109の制御の下、第1電圧生成部103で生成された第2駆動電圧V2および第2電圧生成部105で生成された第2駆動電圧V2のうちの何れかを選択する。第2選択部108は、例えばスイッチやリレーなどで構成され得る。
【0017】
第2制御部109は、バッテリ部102の電力供給能力に応じて、第1電圧生成部103で生成された第2駆動電圧V2および第2電圧生成部105で生成された第2駆動電圧V2のうちの何れかを選択するように第2選択部108を制御する。第2選択部108により選択された第2駆動電圧V2は、カードインタフェース101を介してカード装置200へ供給される。一例として、本実施形態の第2制御部109は、バッテリ残量が第2の閾値を超える場合は、第1電圧生成部103で生成された第2駆動電圧V2を選択するように第2選択部108を制御する。また、第2制御部109は、バッテリ残量が第2の閾値以下の場合は、第2電圧生成部103で生成された第2駆動電圧V2を選択するように第2選択部108を制御する。なお、第2の閾値の決定方法は任意であり、前述の第1の閾値と異なる値であってもよいし、第1の閾値と同じ値であってもよい。
【0018】
カードコントローラ110は、カードインタフェース101を通じてカード装置200を制御する。
【0019】
次に、カード装置200に含まれる各部の具体的な内容を説明する。カード装置200は、基板上に各種のデバイスが設けられた機器である。カード装置200は、インタフェース用端子201と、メモリ202と、メモリコントローラ203と、認証部204と、第2無線通信部205と、カードデバイス206とを備える。
【0020】
インタフェース用端子201は、カードインタフェース101と電気的に接続可能である。カードデバイス206は、カードコントローラ110の制御の下、カード装置200全体を制御する。
【0021】
メモリ202は、各種のデータを記憶する。メモリ202は、例えば不揮発性メモリで構成され得る。本実施形態では、メモリ202を駆動するための駆動電圧は、第2駆動電圧V2であり、メモリ202は「第2のデバイス」に対応する。メモリコントローラ203は、カードデバイス206の制御の下、メモリ202を制御する。メモリコントローラ203は、例えばメモリ202に記憶されたデータの読み出しや、メモリ202に対するデータの書き込みなどを制御する。本実施形態では、メモリコントローラ203を駆動するための電圧は、第1駆動電圧V1であってもよいし、第2駆動電圧V2であってもよい。
【0022】
認証部204は、電子機器100側の第1無線通信部104による無線通信を介して、サーバ装置300との間で認証処理を行う。認証部204は、例えばセキュアエレメントなどで構成され得る。上述の「認証処理」とは、カード装置200を認証するための処理を指す。本実施形態では、一例として、カード装置200に割り当てられた識別番号が、予め登録された識別番号と一致するか否かを判定することにより、当該カード装置200の認証が行われる。認証部204は、識別番号と、各種のアプリケーションプログラムとを格納する。アプリケーションプログラムには、例えばサーバ装置300に格納された所定のコンテンツ(音楽、文書等)をダウンロードするためのプログラムなどが含まれるが、これに限らず、アプリケーションプログラムの種類は任意である。また、本実施形態では、認証部204を駆動するための電圧は第1駆動電圧V1であり、認証部204は「第1のデバイス」に対応する。
【0023】
第2無線通信部205は、サーバ装置300との間で無線通信を行う。詳細な図示は省略するが、第2無線通信部205は、無線通信を行うための電子回路やアンテナなどを含んで構成される。本実施形態の例では、第2無線通信部205による無線通信は、サーバ装置300からのコンテンツなどのダウンロードに利用されるので、第2無線通信部205のデータ転送速度は、電子機器100側の第1無線通信部104のデータ転送速度よりも大きい値に設定される。また、本実施形態では、第2無線通信部205を駆動するための電圧は、第1駆動電圧V1であってもよいし、第2駆動電圧V2であってもよい。
【0024】
次に、図2を参照しながら、本実施形態の通信システム1の動作例を説明する。ここでは、認証処理を行った後、サーバ装置300から所定のコンテンツをダウンロードするサービスが提供される場面を想定する。まず、サービスを受けるユーザーは、携帯している電子機器100をサーバ装置300に近接させる。これにより、第1無線通信部104に含まれるコイルに電力が発生し、その電力の供給を受けて第1制御部107および第2制御部109が起動する(ステップS1)。より具体的には、第2電圧生成部105は、コイルに発生した電力を用いて、第1駆動電圧V1および第2駆動電圧V2を生成し、第1駆動電圧V1および第2駆動電圧V2のうちの何れかが第1制御部107および第2制御部109へ供給されることにより、第1制御部107および第2制御部109が起動する。なお、これに限らず、例えば第1無線通信部104のコイルに電力が発生したことを契機として、バッテリ部102からの電力供給が、第1制御部107および第2制御部109に対して開始されてもよい。
【0025】
次に、第1制御部107は、バッテリ残量が第1の閾値を超えているか否かを判定する(ステップS2)。バッテリ残量が第1の閾値を超えていると判定した場合(ステップS2の結果:YES)、第1制御部107は、第1電圧生成部103で生成された第1駆動電圧V1を選択するように第1選択部106を制御する(ステップS3)。バッテリ残量が第1の閾値以下であると判定した場合(ステップS2の結果:NO)、第1制御部107は、第2電圧生成部103で生成された第1駆動電圧V1を選択するように第1選択部106を制御する(ステップS4)。第1選択部106で選択された第1駆動電圧V1は、カードインタフェース101を介して認証部204へ供給され、認証部204が起動する(ステップS5)。
【0026】
次に、サーバ装置300から、提供するサービスに対応するアプリケーションの起動を要求するアプリケーション起動要求を第1無線通信部104で受信した場合(ステップS6の結果:YES)、認証部204に格納された複数種類のアプリケーションのうちサーバ装置300から起動が要求されたアプリケーションが実行される。そのアプリケーションの起動後、認証処理が実行される(ステップS7)。より具体的には、まず認証部204は、前述の識別番号を、例えば暗号化したうえで、第1無線通信部104を介してサーバ装置300へ送信する。そして、サーバ装置300は、電子機器100から送られてきた識別番号を復号し、復号して得られた識別番号が、予め登録された識別番号に一致するか否かを判定することにより認証を行う。なお、これは一例に過ぎず、認証部204とサーバ装置300との間で行われる認証処理については、公知の様々な方法を採用することができる。
【0027】
次に、サーバ装置300から、第2無線通信部205の起動を要求する第2無線通信部起動要求を第1無線通信部104で受信した場合(ステップS8の結果:YES)、第1無線通信部104と接続された不図示のホストコントローラから、第2無線通信部205の起動を指示する指示信号がカードコントローラ110へ送信される。カードコントローラ110は、その指示信号を第2制御部109へ転送し、指示信号を受信した第2制御部109は、バッテリ残量が第2の閾値を超えているか否かを判定する(ステップS9)。一方、所定期間にわたって第2無線通信部起動要求を受信しなかった場合(ステップS10の結果:YES)、処理は終了する。
【0028】
上述のステップS9において、バッテリ残量が第2の閾値を超えていると判断した場合(ステップS9の結果:YES)、第2制御部109は、第1電圧生成部103で生成された第2駆動電圧V2を選択するように第2選択部108を制御する(ステップS11)。また、上述のステップS9において、バッテリ残量が第2の閾値以下であると判断した場合(ステップS9の結果:NO)、第2制御部109は、第2電圧生成部105で生成された第2駆動電圧V2を選択するように第2選択部108を制御する(ステップS12)。第2選択部108で選択された第2駆動電圧V2は、カードインタフェース101を介して第2無線通信部205へ供給され、第2無線通信部205が起動する(ステップS13)。
【0029】
次に、カードコントローラ110は、サーバ装置300との間で無線通信を開始し、所定のコンテンツのダウンロードを行うように第2無線通信部205を制御する(ステップS14)。そして、カードデバイス206の制御の下、メモリコントローラ203は、ダウンロードされたコンテンツをメモリ202に書き込む(ステップS15)。以上によりサービスが終了する。
【0030】
以上に説明したように、本実施形態では、カード装置200に搭載された各種のデバイス(例えばメモリ202、認証部204など)は2種類の駆動電圧(第1駆動電圧V1、第2駆動電圧V2)で駆動される。そして、本実施形態の電子機器100は、カード装置200に対して第1駆動電圧V1を供給する場合、バッテリ残量が第1の閾値以下であれば、サーバ装置300から第1無線通信部104へ伝送された電力を用いて生成された第1駆動電圧V1をカード装置200に供給する。また、電子機器100は、カード装置200に対して第2駆動電圧V2を供給する場合、バッテリ残量が第2の閾値以下であれば、サーバ装置300から第1無線通信部104へ伝送された電力を用いて生成された第2駆動電圧V2をカード装置200に供給する。すなわち、本実施形態によれば、バッテリ部102の電力供給能力が不十分な場合であっても、サーバ装置300から第1無線通信部104へ伝送された電力を用いて、カード装置200に搭載された各種のデバイスを駆動させることができる。
【0031】
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。例えばカード装置200の種類は任意であり、SDカードや、マイクロSDカードや、SIMカードや、ICカードなどであってもよい。
【0032】
また、上述の実施形態では、電磁誘導方式を用いて、サーバ装置300から第1無線通信部104への電力伝送が行われているが、これに限らず、サーバ装置300から第1無線通信部104へのワイヤレスによる電力伝送方式は任意である。例えば電波受信方式を用いて、サーバ装置300から第1無線通信部104への電力伝送を行うこともできる。この場合、第1無線通信部104に含まれるアンテナの種類は任意であり、例えば第1無線通信部104は、NFC(Near Field Communication:近距離無線通信)用のアンテナを含んで構成されてもよいし、3G用のアンテナを含んで構成されてもよい。
【0033】
また、上述の実施形態では、電子機器100は、2種類の駆動電圧を生成してカード装置200に供給しているが、電子機器100が生成する駆動電圧の種類や数は任意である。例えば電子機器100は、3種類以上の駆動電圧を生成してカード装置200に供給することもできるし、1種類の駆動電圧を生成してカード装置200に供給することもできる。要するに、本発明の電子機器は、所定の駆動電圧で駆動されるデバイスを備えた機器(例えばカード装置200)を搭載可能な電子機器であって、蓄電池(バッテリ部102)の電源供給能力が不十分な場合は、外部装置(例えばサーバ装置300)から第1無線通信部へ伝送された電力を用いて生成された駆動電圧を、搭載された機器へ供給するものであればよい。
【符号の説明】
【0034】
1 通信システム
100 電子機器
101 カードインタフェース
102 バッテリ部
103 第1電圧生成部
104 無線通信部
105 第2電圧生成部
106 第1選択部
107 第1制御部
108 第2選択部
109 第2制御部
110 カードコントローラ
200 カード装置
201 インタフェース用端子
202 メモリ
203 メモリコントローラ
204 認証部
205 無線通信部
206 カードデバイス
300 サーバ装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに異なる駆動電圧で駆動される第1デバイスと第2デバイスとを備えたカード装置を搭載可能な電子機器であって、
外部装置との間で無線通信を行う無線通信部と、
蓄電池と、
前記蓄電池からの電力を用いて、前記第1デバイスを駆動するための第1駆動電圧および前記第2デバイスを駆動するための第2駆動電圧を生成する第1電圧生成部と、
前記外部装置から前記無線通信部へ伝送された電力を用いて、前記第1駆動電圧および前記第2駆動電圧を生成する第2電圧生成部と、
前記第1電圧生成部で生成された前記第1駆動電圧および前記第2電圧生成部で生成された前記第1駆動電圧のうちの何れかを選択するための第1選択部と、
前記第1電圧生成部で生成された前記第2駆動電圧および前記第2電圧生成部で生成された前記第2駆動電圧のうちの何れかを選択するための第2選択部と、
前記蓄電池の電力供給能力に応じて、電圧生成部で生成された前記第1駆動電圧および前記第2電圧生成部で生成された前記第1駆動電圧のうちの何れかを選択するように前記第1選択部を制御する第1制御部と、
前記蓄電池の電力供給能力に応じて、前記第1電圧生成部で生成された前記第2駆動電圧および前記第2電圧生成部で生成された前記第2駆動電圧のうちの何れかを選択するように前記第2選択部を制御する第2制御部と、を備える、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記第1制御部は、前記蓄電池の電力供給能力が第1の閾値を超える場合は、前記第1電圧生成部で生成された前記第1駆動電圧を選択するように前記第1選択部を制御し、前記蓄電池の電力供給能力が前記第1の閾値以下の場合は、前記第2電圧生成部で生成された前記第1駆動電圧を選択するように前記第1選択部を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記第2制御部は、前記蓄電池の電力供給能力が第2の閾値を超える場合は、前記第1電圧生成部で生成された前記第2駆動電圧を選択するように前記第2選択部を制御し、前記蓄電池の電力供給能力が前記第2の閾値以下の場合は、前記第2電圧生成部で生成された前記第2駆動電圧を選択するように前記第2選択部を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記第1デバイスは認証処理を行うための認証部であり、
前記第2デバイスは、データを記憶するメモリである、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項5】
所定の駆動電圧で駆動されるデバイスを備えた機器を搭載可能な電子機器であって、
外部装置との間で無線通信を行う無線通信部と、
蓄電池と、
前記蓄電池からの電力を用いて、前記駆動電圧を生成する第1電圧生成部と、
前記外部装置から前記無線通信部へ伝送された電力を用いて、前記駆動電圧を生成する第2電圧生成部と、
前記第1電圧生成部で生成された前記駆動電圧および前記第2電圧生成部で生成された前記駆動電圧のうちの何れかを選択するための選択部と、
前記蓄電池の電力供給能力に応じて、前記第1電圧生成部で生成された前記駆動電圧および前記第2電圧生成部で生成された前記駆動電圧のうちの何れかを選択するように前記選択部を制御する制御部と、を備える、
ことを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−21492(P2013−21492A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−153029(P2011−153029)
【出願日】平成23年7月11日(2011.7.11)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】