説明

電子装置

【課題】操作キーの位置を認識し易くするとともに、より安定的にスイッチの可動部を移動させることを可能にする。
【解決手段】意匠面2と直交するケース10の内面には、当該ケース10の内側に突出する突出部100が形成されており、意匠面より外側に突出するように配置されたキートップ221が押圧力を受けて押部材222が変位したときに、突出部100が押部材222と当接して押部材222がスイッチ40a、40bの可動部を移動させる方向に誘導されるようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ETC(ETCは登録商標)車載器等、操作キーを備えた電子装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−251249号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載された装置では、意匠面(操作面)と直交するように基板が配置されており、この基板には、意匠面に配置された操作キーが押圧操作されてオンオフするスイッチとして、基板面に対して垂直方向に可動部が移動するタイプのものが搭載されている。このようなタイプのスイッチが用いられるのは、スイッチの半田剥がれによる不良を低減するためである。上記特許文献1に記載された装置では、操作キーが意匠面と垂直方向に押圧操作されると、操作キーに設けられた支点部を回転中心として操作キーが回転し、意匠面と直行する方向の力が基板の部品搭載面と垂直方向に変換され、スイッチがオンオフするようになっている。
【0005】
しかし、このように支点部を回転中心として操作キーが回転する構成では、ユーザにより支点部の近くから支点部の方向へ押圧操作された場合に、スイッチがオンオフさせるのに必要なモーメントが得られず、スイッチを安定してオンオフさせることができなくなるといった問題がある。
【0006】
そこで、図8に示すように、操作キーの操作部(キートップ)に接続されるバネ部材26を備え、このバネ部材26の弾性変形を利用してキートップ221が受ける押圧力の向きを、スイッチ40aをオンオフさせる方向に変換してスイッチ40aをオンオフさせるキー構造が考えられる。
【0007】
しかし、このような支点をもたないキー構造では、キートップ221が図8中の矢印A方向および矢印B方向への押圧力を受けた場合は、スイッチ40aを安定してオンオフさせることができるものの、キートップ221が図8中の矢印C方向(斜め上方向)への押圧力を受けたときに、スイッチ40aをオンオフさせるのに必要なモーメントが得られず、スイッチ40aを安定してオンオフさせることができなくなるといった問題が生じる。
【0008】
キートップ221を意匠面2よりも外側に突出させないようにすれば、キートップ221が斜め上方向への押圧力を受けることをなくすことが可能であるが、ETC車載器のような電子装置は、比較的低い位置に設置されるケースが多く、キートップ221が意匠面2よりも外側に突出していないと操作キーの位置が判りにくいという問題がある。
【0009】
本発明は上記問題に鑑みたもので、操作キーの位置を認識し易くするとともに、より安定的にスイッチの可動部を移動させることを可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、意匠面(2)を有するケース(10)と、意匠面(2)と直交するようにケース(10)内に収納された基板(40)と、基板(40)の部品搭載面に、当該部品搭載面と直交する方向に可動部が移動するように搭載されたスイッチ(40a、40b)と、ユーザ操作による押圧力を受けるもので、意匠面より外側に突出するように配置されたキートップ(221)と、キートップ(221)に接続され、キートップ(221)が受ける押圧力に応じてキートップ(221)とともに意匠面(2)と直交する方向に変位する押部材(222)と、キートップ(221)が受ける押圧力に応じて弾性変形し、押部材(222)をスイッチ(40a、40b)の可動部を移動させる方向に変位させるバネ部材(25、26)と、を備え、意匠面(2)と直交するケース(10)の内面には、当該ケース(10)の内側に突出する突出部(100)が形成されており、キートップ(221)が押圧力を受けて押部材(222)が変位したときに、突出部(100)が押部材(222)と当接して押部材(222)がスイッチ(40a、40b)の可動部を移動させる方向に誘導されるようになっていることを特徴としている。
【0011】
このような構成によれば、意匠面(2)と直交するケース(10)の内面には、当該ケース(10)の内側に突出する突出部(100)が形成されており、意匠面より外側に突出するように配置されたキートップ(221)が押圧力を受けて押部材(222)が変位したときに、突出部(100)が押部材(222)と当接して押部材(222)がスイッチ(40a、40b)の可動部を移動させる方向に誘導されるようになっているので、操作キーの位置を認識し易くするとともに、より安定的にスイッチの可動部を移動させることができる。
【0012】
また、請求項2に記載の発明は、キートップ(221)が押圧力を受けて押部材(222)が押圧力の方向に変位するに連れて、押部材(222)がスイッチ(40a、40b)の可動部を移動させる方向に徐々に移動するように、突出部(100)における押部材(222)と当接する部位(100a)が傾斜していることを特徴としている。
【0013】
このような構成によれば、キートップ(221)が押圧力を受けて押部材(222)が押圧力の方向に変位するに連れて、押部材(222)がスイッチ(40a、40b)の可動部を移動させる方向に徐々に移動するように、突出部(100)における押部材(222)と当接する部位(100a)が傾斜しているので、押圧力がスイッチ(40a、40b)の可動部に連続的に伝達されるので、操作時のガタツキ感を感じさせることなく、快適なフィーリングを実現することができる。
【0014】
なお、押部材(222)をタクトスイッチ(40a、40b)の可動部を移動させる方向に確実に誘導するため、請求項3に記載の発明のように、傾斜の角度は、ケース(10)の内面に対して20度〜30度とするのが好ましい。
【0015】
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子装置の斜視図である。
【図2】ETC車載器の正面図である。
【図3】ETC車載器の分解斜視図である。
【図4】キー部材を上側から見た図である。
【図5】基体部の腕部の先端から操作キーまでの部分を斜め上から見た斜視図である。
【図6】図2中のD−D線に沿った概略断面構成を示す図である。
【図7】図6に示された突出部を斜め下方向から見た図である。
【図8】課題について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の一実施形態に係る電子装置の斜視図を図1に示す。本電子装置は、所謂ビルトインタイプのETC車載器1として構成されている。本ETC車載器1は、車両のインストルメントパネルに組み付けられ、カード(図示せず)の情報に基づいて路上機と通信することで、有料道路の通行料金の支払い処理等を行う。
【0018】
ブラケット80は、樹脂製のアッパーケース10aと樹脂製のロウアケース10bとを互いに組み付けて成るケース10を車両に固定するための金属製の部材である。ブラケット80は、ケース10の上面、側面、底面を囲むように配置される。また、ブラケット80は、車両に固定するためのネジ穴を有している。
【0019】
意匠面(操作面)2には、音量を調整するための操作キー22aと、利用履歴の音声案内を指示する操作キー22bが設けられている。ユーザにより操作キー22aが操作されるとスピーカより出力される音声案内の音量が段階的に変化するようになっている。また、ユーザにより操作キー22bが操作されると、利用履歴の音声案内が開始されるようになっている。
【0020】
図2に、本ETC車載器1の正面図を示す。図に示すように、意匠面2には、上記した操作キー22a、22bの他に、カードを挿入するためのカード挿入口60、カードを取り出すためのイジェクトボタン50が設けられている。
【0021】
図3に、本ETC車載器1の分解斜視図を示す。この図を参照して、本ETC車載器1の構成について説明する。
【0022】
本ETC車載器1は、アッパーケース10a、ロウアケース10b、キー部材20、導光レンズ30、緩衝部材35、基板40、導光レンズ45、イジェクトボタン50、カードコネクタ60、ブラケット80を備えている。基板40は、意匠面2と直交するようにケース10内に収納されている。
【0023】
以下、アッパーケース10aとロウアケース10bとを互いに組み付けて成るケース10の底面から上面への方向を上方向とし、上面から底面への方向を下方向とし、正面から背面への方向を奥行き方向という。
【0024】
ケース10の内部において、一体形成されたABS樹脂製のキー部材20が、正面側端部に組み付け固定される。このキー部材20は、アッパーケース10aに対して固定される基体部21、意匠面2に形成された開口部2a、2bを介して意匠面2より外側に突出するように配置され、外側からユーザにより押されて変位する2つの操作キー22a、22b等を備えている。
【0025】
基体部21は、後述するスピーカ42により発せられる音声を意匠面2側に伝えるためのものであり内部が空洞になっている。
【0026】
キー部材20の直下には、導光レンズ30および緩衝部材35が配置される。更に、導光レンズ30、緩衝部材35の直下には、各種回路(演算回路、無線回路)が搭載された基板40が配置される。この基板40の上面には、2つのタクトスイッチ40a、40b、2つのLED41a、41bおよびスピーカ42が配置されている。タクトスイッチ40a、40bは、それぞれ、部品搭載面と直交する方向に可動部が移動してオンオフするタイプのものが用いられている。
【0027】
タクトスイッチ40aの真上にはキー部材20の操作部22aが配置され、タクトスイッチ40bの真上にはキー部材20の操作部22bが配置される。ユーザ操作による押圧力を受けて操作部22a、22bが変位することで、タクトスイッチ40a、40bの可動部が移動して、それぞれタクトスイッチ40a、40bがオンオフするようになっている。
【0028】
LED41a、41bの真上には、導光レンズ30が配置される。この導光レンズ30により、LED41a、41bにより発せられた光が意匠面2へと導かれる。
【0029】
基板40の直下には、カードが挿入されるカードコネクタ60が配置される。このカードコネクタ60は、カードの挿入およびカードの排出を検出するとともに、基板40上の回路からの制御に従って、挿入されたカードに対する情報の読み出しおよび書き込みを行うようになっている。
【0030】
イジェクトボタン50は、カードコネクタ60内にカードが挿入されると突出するようになっている、また、カードコネクタ60内にカードが挿入されている状態でユーザによりイジェクトボタン50が押されると、カードコネクタ60からカードが排出されるようになっている。
【0031】
次に、図4を参照して、キー部材20の構造について説明する。図4は、キー部材20を上側から見た図である。図中、左側がETC車載器1の正面側である。図に示すように、キー部材20は、基体部21、操作キー22a、22bに加え、各操作キー22a、22bを基体部21に繋ぐバネ部材25、26を有している。
【0032】
操作キー22a、22bは、それぞれキートップ221、押部材222を有している。
【0033】
キートップ221は、ユーザ操作による押圧力を受けるものであり、意匠面2より外側に突出するように配置される。
【0034】
押部材222は、キートップ221に接続され、キートップ221が受ける押圧力に応じてキートップ221とともに意匠面と直交する方向(奥行き方向)に変位する。
【0035】
基体部21は、基体部21の右側に膨らんだ中央部21aの背面側端部に設けられたツメによってアッパーケース10aの内面に係合されることで、アッパーケース10aへの固定が実現する。また、基体部21は、基体部21の右側に膨らんだ中央部21aから左右(図4における上下)に延びる2本の腕部21bを有している。これらの腕部21bにより基体部21とバネ部材25、26とが一体に繋がっている。
【0036】
次に、キー部材20のうち、基体部21の腕部21bの先端から操作キー21a、21bまでの部分の構造について詳細に説明する。基体部21の腕部21bの先端から操作キー21aまでの構造と、基体部21の腕部21bの先端から操作キー21bまでの構造は左右対称の関係にあるので、一方についてのみ説明する。
【0037】
図5に、基体部21の腕部21bの先端から操作キー21a、21bまでの部分を斜め上から見た斜視図を示す。
【0038】
キートップ221の裏面側には、押部材222と、2つの湾曲したバネ部材25、26が接続されている。2つのバネ部材25、26は、押部材222の左右に位置するように配置されている。
【0039】
バネ部材25、26の一端側はキートップ221の裏面(奥行き方向側の面)と接続され、バネ部材25、26の他端側はストッパ23と接続されている。
【0040】
キートップ221の裏面側とバネ部材25、26の接続点は、キートップ221の上下方向の中心より下にずれている。
【0041】
図6に、図2中のD−D線に沿った概略断面構成を示す。なお、この図6では、操作キー22bの概略断面構成が示されているが、操作キー22aの概略断面構成も同様の構成となっている。
【0042】
アッパーケース10aの内面に、このアッパーケース10aの下側に突出する突出部100が形成されている。この突出部100は、キートップ221が押圧力を受けて意匠面2と直交する方向に変位したときに、押部材222をタクトスイッチ40a、40bの可動部を移動させる方向に誘導するためのものである。
【0043】
図に示すように、この突出部100は、意匠面2側の側面が傾斜している。押部材222をタクトスイッチ40a、40bの可動部を移動させる方向に確実に誘導するため、突出部100の傾斜部の角度(傾斜角)は、アッパーケース10aの下側の内面に対して、20度〜30度の範囲とするのが好ましい。本実施形態では、製造時のばらつきを考慮して25度となっている。なお、突出部100の傾斜部の傾斜角を大きくしすぎると操作感が悪化する。また、突出部100の傾斜部の傾斜角を小さくしすぎると押部材222をタクトスイッチ40a、40bの可動部を移動させる方向に十分に移動させることができなくなる。
【0044】
また、キートップ221が押圧されていない状態、すなわち、バネ部材25、26が弾性変形してない状態では、押部材222の上部に形成された角部222aが、突出部100と当接しない位置に配置されるようになっている。
【0045】
また、キートップ221が押圧され、押部材222が最も奥行き側に変位した状態でも、押部材222の奥行き側の面(図6中、右側の面)がストッパ23と当接することなく、タクトスイッチ40a、40bの可動部を移動させることができるようにキー部材20の各部の寸法が決定されている。
【0046】
図7に、図6に示された突出部100を斜め下方向から見た図を示す。図に示すように、突出部100は、本ETC車載器1の左右方向に一定の幅Wを有している。この幅Wは、図5に示した、押部材222の上部に形成された窪みEの左右方向の幅より若干短くなっている。図5に示した押部材222の上部に形成された窪みEに突出部100が配置されるようになっている。
【0047】
上記した構成において、キートップ221が意匠面2と直交する方向(矢印A)からの押圧力を受けてキートップ221とともに押部材222が矢印A方向に変位すると、バネ部材25、26が撓む。このとき、キートップ221の裏面側とバネ部材25、26の接続点は、キートップ221の上下方向の中心より下にずれているので、押部材222の奥行き側(図6中、右側)の部位は、タクトスイッチ40a、40bの可動部を移動させる方向(図6中、下側)に変位する。
【0048】
このように、バネ部材25、26は、キートップ221が受ける押圧力に応じて弾性変形し、図6中、矢印Fに示すように、押部材222をタクトスイッチ40a、40bの可動部を移動させる方向に変位させる。
【0049】
また、キートップ221とともに押部材222が矢印A方向に変位すると、押部材222の上部に形成された角部222aが突出部100と当接し、押部材222がタクトスイッチ40a、40bの可動部を移動させる方向に誘導される。
【0050】
このように、キートップ221が意匠面2と直交する方向(矢印A方向)への押圧操作に応じてタクトスイッチ40a、40bの可動部を確実に移動させることができる。
【0051】
また、キートップ221が押圧力を受けなくなると、バネ部材25、26が元の形状に戻るように作用するため、押部材222はタクトスイッチ40a、40bの可動部から離れる方向に移動し、キートップ221も元の位置に戻る。
【0052】
また、キートップ221が意匠面2に対して斜め上方向(矢印B方向)からの押圧力を受け、キートップ221とともに押部材222が矢印A方向に変位した場合においても、同様の動作となり、タクトスイッチ40a、40bの可動部を確実に移動させることができる。
【0053】
また、キートップ221が意匠面2に対して斜め下方向(矢印C方向)からの押圧力を受けた場合、図6中、矢印Fに示すように、バネ部材25、26による矢印C方向からの押圧力をタクトスイッチ40a、40bの可動部を移動させる方向に変換する作用が十分に機能せず、タクトスイッチ40a、40bの可動部を移動させるのに必要なモーメントが得られず、タクトスイッチ40a、40bを安定してオンオフさせることができなくなる。
【0054】
しかし、キートップ221が意匠面2に対して斜め下方向(矢印C方向)からの押圧力を受け、キートップ221とともに押部材222が変位すると、押部材222の上部に形成された角部222aが突出部100と当接し、押部材222がタクトスイッチ40a、40bの可動部を移動させる方向に誘導されるので、タクトスイッチ40a、40bの可動部を確実に移動させることができる。
【0055】
上記した構成によれば、意匠面2と直交するケース10の内面には、当該ケース10の内側に突出する突出部100が形成されており、意匠面より外側に突出するように配置されたキートップ221が押圧力を受けて押部材222が変位したときに、突出部100が押部材222と当接して押部材222がスイッチ40a、40bの可動部を移動させる方向に誘導されるようになっているので、操作キーの位置を認識し易くするとともに、より安定的にスイッチの可動部を移動させることができる。
【0056】
また、キートップ221が押圧力を受けて押部材222が押圧力の方向に変位するに連れて、押部材222がスイッチ40a、40bの可動部を移動させる方向に徐々に移動するように、突出部100における押部材222と当接する部位100aが傾斜しているので、押圧力がスイッチ40a、40bの可動部に連続的に伝達されるので、操作時のガタツキ感を感じさせることなく、快適なフィーリングを実現することができる。
【0057】
なお、押部材222をタクトスイッチ40a、40bの可動部を移動させる方向に確実に誘導するため、傾斜の角度は、ケース10の内面に対して20度〜30度とするのが好ましい。
【0058】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々なる形態で実施することができる。
【0059】
例えば、上記実施形態では、ビルトインタイプのETC車載器を例に説明したが、ビルトインタイプのETC車載器に限定されるものではない。また、ETC車載機に限定されるものではなく、操作キーを備えた各種電子装置に適用することもできる。
【0060】
また、上記実施形態では、ABS樹脂を用いてキー部材20を構成したが、ABS樹脂に限定されるのもではない。
【0061】
また、上記実施形態では、樹脂を用いてケース10a、10bを構成したが、樹脂に限定されるものではなく、例えば、金属製としても良い。この場合、切削加工により突出部100を形成することができる。
【符号の説明】
【0062】
1 ETC車載器
2 意匠面
10 ケース
10a アッパーケース
10b ロウアケース
20 キー部材
22a、22b 操作キー
25、26 バネ部材
40 基板
40a、40b タクトスイッチ
100 突出部
221 キートップ
222 押部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
意匠面(2)を有するケース(10)と、
前記意匠面(2)と直交するように前記ケース(10)内に収納された基板(40)と、
前記基板(40)の部品搭載面に、当該部品搭載面と直交する方向に可動部が移動するように搭載されたスイッチ(40a、40b)と、
ユーザ操作による押圧力を受けるもので、前記意匠面より外側に突出するように配置されたキートップ(221)と、
前記キートップ(221)に接続され、前記キートップ(221)が受ける押圧力に応じて前記キートップ(221)とともに前記意匠面(2)と直交する方向に変位する押部材(222)と、
前記キートップ(221)が受ける押圧力に応じて弾性変形し、前記押部材(222)を前記スイッチ(40a、40b)の可動部を移動させる方向に変位させるバネ部材(25、26)と、を備え、
前記意匠面(2)と直交する前記ケース(10)の内面には、当該ケース(10)の内側に突出する突出部(100)が形成されており、
前記キートップ(221)が押圧力を受けて前記押部材(222)が変位したときに、前記突出部(100)が前記押部材(222)と当接して前記押部材(222)が前記スイッチ(40a、40b)の可動部を移動させる方向に誘導されるようになっていることを特徴とする電子装置。
【請求項2】
前記キートップ(221)が押圧力を受けて前記押部材(222)が前記押圧力の方向に変位するに連れて、前記押部材(222)が前記スイッチ(40a、40b)の可動部を移動させる方向に徐々に移動するように、前記突出部(100)における前記押部材(222)と当接する部位(100a)が傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記傾斜の角度は、前記ケース(10)の内面に対して20度〜30度となっていることを特徴とする請求項2に記載の電子装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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