説明

電子部品包装連

【課題】治具を必要とせずに、収納部を誤って開封することなく、個々の収納部を切り離すことが可能で、かつ、その後に個々の収納部を容易かつ確実に開封して電子部品を取り出すことが可能な電子部品包装連を提供する。
【解決手段】シート状材料20の所定部分を重ね合わせて接合した接合部1,2により仕切られた、電子部品21を収納する袋状の収納部3が、複数個連続して配設された構造を有する電子部品包装連において、接合部1,2に、切り離し予備加工が施された切り離し処理部11と、開封予備加工が施された開封処理部12とを配設し、切り離し処理部11を切り離すのに要する力が、開封処理部12を開封するのに必要な力より小さくなるようにする。
収納部3の所定の領域に、連続方向(矢印A方向)に略直交する方向に収納部を切断した場合に形成される開口が、他の領域を切断した場合に形成される開口より小さくなるような絞り部5を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、袋状の容器に収納された電子部品に関し、詳しくは、前記シート状材料の所定部分を重ね合わせて接合した接合部により仕切られた、電子部品を収納する袋状の収納部が、複数個連続して配設された構造を有する電子部品包装連に関する。
【背景技術】
【0002】
チップ型電子部品の収納形態としては、
(a)樹脂や紙のテープに等間隔に収納穴を形成し、これにチップ型電子部品を収納した後、カバーテープで封止する方式、
(b)中空のケースの中にチップ型電子部品をまとめて収容して順次取り出し口から整列した状態で取り出す方式
などの収納形態が知られている。
【0003】
しかしながら、チップ型電子部品のサイズが小さくなるにともない、上記従来の収納形態では、以下に説明するような問題が生じるようになっている。
すなわち、前記(a)の方式の場合、使用できるテープ幅などが決まっているため、チップ型電子部品の体積に比べてテープの体積が大きく、資源の浪費となるばかりでなく、テープを巻回するためのリールなど、チップ型電子部品の使用後に廃棄しなければならない部材が多くなるという問題点がある。
さらに、チップ型電子部品を収納する際に、位置決めを行ったり、方向性を揃えたりする必要があるため、工程が複雑になり、生産効率が悪いという問題点がある。
【0004】
また、前記(b)の方式の場合、ケースを繰り返し使用することが可能で、廃棄する必要はないが、その組み付け精度の限界から、長さ0.4mm、幅0.2mm、高さ0.2mmというような微小なチップ型電子部品には適用することが困難であるという問題点がある。
【0005】
また、これらの従来技術の問題点を解決する包装容器として、袋状の容器の中に電子部品を収容する方式の収納容器が提案されている(特許文献1参照)。この収納容器は、実装機を用いて実装される多数個の電子部品を収納する袋状の収納容器であって、図9に示すように、多数個の電子部品51が収納された収納領域52と、収納領域52より幅が絞られ、かつ、排出口53となる終端部に近づくにつれて幅が狭くなるようにテーパ(案内角)が付けられたリード部54とを備えている。
【0006】
そして、実装機の電子部品投入口(図示せず)に電子部品51を供給する際には、切り込み部55からミシン目56に沿って、排出口53を開封(開口)することにより、収納領域52から、リード部54および排出口53を経て、実装機の電子部品投入口から実装機に電子部品が供給されるように構成されている。
【0007】
すなわち、この収納容器は、電子部品を取り出してフィーダーに供給する場合に、切り口が排出口53を通過するように袋状の容器を切り裂き、それにより形成された排出口53から、収納容器の内容物(電子部品)がフィーダーに供給されるように構成されているため、収容時に電子部品の方向性が問題になることがなく、小型の電子部品にも対応することが可能で、しかも廃棄される部材が袋状の容器だけであるという利点がある。
【0008】
しかしながら、この特許文献1の包装容器は、通常、小型の電子部品を収納するために用いられるものであり、袋状の容器自体の寸法も小さいため、1個ずつ生産したり、個別に取り扱ったりすると、生産性や取り扱い性が低くなる。
【0009】
そこで、製造コストを低減し、取り扱い性を向上させるために、電子部品を収納する収納領域が、複数個連続して配設された構造を有する電子部品包装連とすることが望ましい。
【0010】
ところで、上述のような電子部品包装連とした場合、被包装物である電子部品を取り出して使用する際に、連続して形成されている収納領域(収納容器)を個々に切り離した後、開封して使用することが必要になる。そして、そのためには、各包装容器を切り離しやすくするための切り離し用の加工処理と、個々の包装容器を開封するための開封用の加工処理を施しておくことが望ましい。
【0011】
しかしながら、各包装容器を切り離しやすくするための切り離し用の加工処理と、個々の包装容器を開封するための開封用の加工処理を、例えばミシン目をつけたり、ノッチを設けたりすることにより行った場合、各包装容器を切り離すための切り離し時に、必ずしも切り離し用の加工処理を行った位置で切り離されるとは限らず、誤って開封用の加工処理を行った位置で切り開かれ、被処理物である電子部品が逸散してしまう場合があり、信頼性が低いという問題点がある。
【0012】
一方、切り離し用の加工処理や、開封用の加工処理を施さずに、使用時にカッターや鋏などの治具を用いて切り離しや開封を行うようにすることも考えられるが、切り離しや、開封のたびに治具を用いることが必要で、生産性が低く、また治具により作業者が負傷するおそれもあり、好ましくないという問題点がある。
【特許文献1】特開2000−43977号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本願発明は、上記課題を解決するものであり、治具を必要とせずに、収納部を誤って開封するようなことがなく、個々の収納部を切り離すことが可能で、かつ、その後に個々の収納部を容易かつ確実に開封して、被包装物である電子部品を取り出すことが可能な電子部品包装連を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するために、本願発明(請求項1)の電子部品包装連は、
前記シート状材料の所定部分を重ね合わせて接合した接合部により仕切られた、電子部品を収納する袋状の収納部が、複数個連続して配設された構造を有する電子部品包装連であって、
(a)前記接合部には、各袋状の収納部を切り離すことを容易にするための切り離し予備加工が施された切り離し処理部と、前記収納部から電子部品を取り出す際の前記収納部の開封を容易にするための開封予備加工が施された開封処理部とが配設されており、かつ、
(b)前記切り離し処理部を切り離すために要する力が、前記開封処理部を開封するために必要な力より小さくなるように、前記切り離し予備加工と、前記開封予備加工と、が施されていること、
を特徴としている。
【0015】
また、請求項2の電子部品包装連は、請求項1の発明の構成において、前記接合部が、所定の一方向に連続する複数個の袋状の収納部の境界部に、前記収納部の連続方向に直交する方向の一方端から他方端に至るように形成された第1接合部と、前記連続方向に略平行になるように形成された第2接合部とを備えており、前記切り離し処理部および前記開封処理部が、前記第1接合部および/または前記第2接合部に形成されていることを特徴としている。
【0016】
また、請求項3の電子部品包装連は、請求項1または2の発明の構成において、前記収納部の所定の領域には、前記連続方向に略直交する方向に前記収納部を切断した場合に形成される開口が、他の領域を切断した場合に形成される開口より小さくなるような絞り部が設けられており、前記開封処理部から前記収納部を開封した場合に、前記絞り部に開口が形成されるように構成されていることを特徴としている。
【0017】
また、請求項4の電子部品包装連は、請求項1〜3のいずれかの発明の構成において、
(a)前記第1接合部が、前記収納部の、前記連続方向の両端側に配設されており、かつ、少なくとも一方の前記第1接合部には、前記絞り部を形成するための絞り部形成部が、前記収納部側に向かって突出するように形成されており、
(b)前記第2接合部が、電子部品包装連を構成する前記シート状材料の、前記連続方向に直交する方向の端部どうしを接合することにより形成され、かつ、その基端部が前記第1接合部および前記収納部の、前記連続方向に直交する方向の略中央部と接続し、その他の領域が、電子部品包装連を構成する前記シート状材料と接合しないように構成されており、
(c)前記切り離し処理部が、前記第1接合部および第2接合部に設けられており、
(d)前記開封処理部が、前記第2接合部の、前記絞り部に隣接する位置に配設され、前記開封処理部から前記収納部を開封することにより、前記絞り部以外の領域で収納部を開封した場合に形成される開口よりも小さい開口が形成されるように構成されていること
を特徴としている。
【0018】
また、請求項5の電子部品包装連は、請求項1〜3のいずれかの発明の構成において、
(a)前記第1接合部が、前記収納部の、前記連続方向の両端側に配設されており、かつ、少なくとも一方の前記第1接合部には、前記絞り部を形成するための絞り部形成部が、前記収納部側に向かって突出するように形成されており、
(b)前記第2接合部が、電子部品包装連を構成する前記シート状材料の、前記連続方向に直交する方向の端部どうしを接合することにより形成され、かつ、その基端部が前記第1接合部および前記収納部の、前記連続方向に直交する方向の略中央部と接続しており、
(c)前記切り離し処理部が、前記第1接合部および第2接合部に設けられており、
(d)前記開封処理部が、前記収納部の両端側に配設された前記第1接合部の少なくとも一方の、前記絞り部形成部に設けられ、前記開封処理部から前記収納部を開封することにより、前記絞り部以外の領域で収納部を開封した場合に形成される開口よりも小さい開口が形成されるように構成されていること
を特徴としている。
【0019】
また、請求項6の電子部品包装連は、請求項1〜5のいずれかの発明の構成において、
前記切り離し処理部の前記切り離し予備加工、および前記開封処理部の前記開封予備加工が、
(a)切り離し予定ラインあるいは開封予定ラインに沿った切り込みの形成、
(b)切り離し予定ラインあるいは開封予定ラインに沿った貫通孔の形成、
(c)切り離し予定ラインあるいは開封予定ラインに沿って所定の型押し形状を付与する型押し加工
の少なくとも1つの方法により行われていることを特徴としている。
【0020】
また、請求項7の電子部品包装連は、請求項1〜6のいずれかの発明の構成において、前記切り離し処理部と前記開封処理部における、シート状材料の重なり厚みを異ならせ、前記切り離し処理部のシート状材料の重なり厚みを、前記開封処理部のシート状材料の重なり厚みよりも薄くしたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0021】
本願発明(請求項1)の電子部品包装連は、シート状材料の所定部分を重ね合わせて接合した接合部により仕切られた、電子部品を収納する袋状の収納部が、複数個連続して配設された構造を有する電子部品包装連において、接合部に、切り離し予備加工が施された切り離し処理部と、開封予備加工が施された開封処理部とを配設し、切り離し処理部を切り離すために要する力が、開封処理部を開封するために必要な力より小さくなるように、切り離し予備加工と開封予備加工とを施すようにしているので、治具を必要とせずに、収納部を誤って開封することなく、個々の収納部を切り離すことが可能で、かつ、その後に個々の収納部を容易かつ確実に開封して電子部品を取り出すことが可能な電子部品包装連を提供することが可能になる。
【0022】
また、請求項2の電子部品包装連のように、請求項1の発明の構成において、接合部が、所定の一方向に連続する複数個の袋状の収納部の境界部に、収納部の連続方向に直交する方向の一方端から他方端に至るように形成された第1接合部と、前記連続方向に略平行になるように形成された第2接合部とを備えた構成とすることにより、袋状の収納部を備えた電子部品包装連を効率よく製造することが可能になるともに、その構成に応じて、第1接合部および第2接合部のいずれかまたは両方のうちの所定の接合部に、切り離し予備加工および開封予備加工を施すことにより、請求項1の構成を備えた本願発明の電子部品包装連を効率よく製造することが可能になり、本願発明を実効あらしめることができる。
【0023】
また、請求項3の電子部品包装連のように、請求項1または2の発明の構成において、収納部の所定の領域に、前記連続方向に略直交する方向に収納部を切断した場合に形成される開口が、他の領域を切断した場合に形成される開口より小さくなるような絞り部を設け、開封処理部から収納部を開封した場合に、絞り部に開口が形成されるようにした場合、開口を収納部の領域を切断した場合に形成される開口より小さくすることが可能になり、被収納物である電子部品を、フィーダーなどに容易に供給することが可能になる。
【0024】
また、請求項4の電子部品包装連のように、請求項1〜3のいずれかの発明の構成において、(a)第1接合部を、収納部の前記連続方向の両端側に配設し、少なくとも一方の第1接合部には、絞り部を形成するための絞り部形成部を、収納部側に向かって突出するように形成し、(b)第2接合部を、電子部品包装連を構成する前記シート状材料の、連続方向に直交する方向の端部どうしを接合することにより形成し、かつ、その基端部が第1接合部および収納部の、連続方向に直交する方向の略中央部と接続しており、その他の領域が、電子部品包装連を構成する前記シート状材料と接合しないように構成されており、(c)切り離し処理部を、第1接合部および第2接合部に設け、(d)開封処理部を、第2接合部の、絞り部に隣接する位置に配設し、開封処理部から収納部を開封することにより、絞り部以外の領域で収納部を開封した場合に形成される開口よりも小さい開口が形成されるように構成した場合、個々の収納部の切り離し、および、収納部の開封が容易で、電子部品をフィーダーなどにより供給しやすい電子部品包装連を得ることが可能になり、本願発明をさらに実効あらしめることができる。しかも、絞り部以外の領域で収納部を開封した場合よりも小さい開口を確実に形成することが可能になり、電子部品をフィーダーなどにより供給しやすい電子部品包装連を得ることが可能になる。
【0025】
また、請求項5の電子部品包装連のように、請求項1〜3のいずれかの発明の構成において、(a)第1接合部を、収納部の前記連続方向の両端側に配設し、少なくとも一方の第1接合部には、絞り部を形成するための絞り部形成部を、収納部側に向かって突出するように形成し、(b)第2接合部を、電子部品包装連を構成する前記シート状材料の、連続方向に直交する方向の端部どうしを接合することにより形成し、かつ、その基端部が第1接合部および収納部の、連続方向に直交する方向の略中央部と接続しており、(c)切り離し処理部を、第1接合部および第2接合部に設け、(d)開封処理部を、第1接合部の少なくとも一方の、絞り部形成部に設け、開封処理部から収納部を開封することにより、絞り部以外の領域で収納部を開封した場合に形成される開口よりも小さい開口が形成されるようにした場合、個々の収納部の切り離し、および、収納部の開封が容易で、電子部品をフィーダーなどにより供給しやすい電子部品包装連を得ることが可能になり、本願発明をさらに実効あらしめることができる。しかも、絞り部以外の領域で収納部を開封した場合よりも小さい開口を確実に形成することが可能になり、電子部品をフィーダーなどにより供給しやすい電子部品包装連を得ることが可能になる。
【0026】
また、請求項6の電子部品包装連のように、請求項1〜5のいずれかの発明の構成において、切り離し処理部の切り離し予備加工、および開封処理部の開封予備加工を、(a)切り込みの形成、(b)貫通孔の形成、(c)所定の型押し形状を付与する型押し加工の少なくとも1つの方法により行うことにより、切り離し処理部を切り離すために要する力が、開封処理部を開封するために必要な力より小さくなるような開封予備加工と切り離し予備加工とを確実に行うことが可能になる。
【0027】
なお、切り込みの形成とは、切り離し予定ラインあるいは開封予定ラインに沿って、例えば、薄く、尖った刃物状の治具の先端を挿入することにより、シート状材料を貫通し、または貫通しないように形成される切り目などを形成することを意味する概念であり、シート状材料を貫通していてもよく、また、貫通していなくてもよい。切り込みの形状を調節したり、形成ピッチを密にしたり粗にしたりすることにより、切り離し処理部の切り離しや開封処理部の開封のために必要な力を制御することができる。
【0028】
また、貫通孔の形成とは、切り離し予定ラインあるいは開封予定ラインに沿って、円形や楕円形、正方形や長方形、三角形などに打ち抜かれた孔などを形成することを意味する概念であり、貫通穴の形状や大きさを調整したり、形成ピッチを密にしたり粗にしたりすることにより、切り離し処理部の切り離しや開封処理部の開封のために必要な力を制御することができる。なお、貫通孔は、レーザ加工やパンチを用いた打ち抜き加工などの周知の方法により容易に形成することが可能である。
【0029】
なお、ミシン目を付ける加工を例にとって本願発明を説明すると、ミシン目の形成ピッチを粗くすることにより開封しにくくし、ミシン目の形成ピッチを細かくすることで開封しやすくすることができる。また、ミシン目の仕様、例えば、ミシン目の長さ、ミシン目の深さ、ミシン目形状などを調整することによっても容易に、切り離し処理部の切り離しや開封処理部の開封のために必要な力を制御することができる。ちなみに、ミシン目を付ける加工は、切り込みの形成および貫通穴の形成のいずれにも当てはまるものであるが、いずれにしても、本願発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
【0030】
また、所定の型押し形状を付与する型押しとは、例えば、プレス加工により、切り離しや開封の予定ラインに断面V字状の溝を形成したり、不貫通の穴を切り離しや開封の予定ラインに連続的に形成したりすることを意味する概念である。
この型押しの場合、形状や深さを調整することにより、切り離し処理部の切り離しおよび開封処理部を開封するために必要な力を制御することができる。なお、型押しは、熱圧着工程において、熱圧着と同時に実施することができる。
【0031】
さらに、切り離しや開封の予定ラインに沿って形成される、切り込みや貫通孔の端部のうちの少なくとも一方に切り裂きのきっかけとなる切り込みを形成することによっても、電子部品包装連を構成するシート状材料を切り裂くのに必要な力を小さくすることができる。
【0032】
また、請求項7の電子部品包装連のように、請求項1〜6のいずれかの発明の構成において、切り離し処理部と開封処理部における、シート状材料の重なり厚みを異ならせ、切り離し処理部のシート状材料の重なり厚みを、開封処理部のシート状材料の重なり厚みよりも薄くすることにより、切り離し処理部と開封処理部に同じ条件で切り離しおよび開封の処理を施した場合にも、切り離し処理部を切り離すために要する力が、開封処理部を開封するために必要な力より小さくなるような開封予備加工と切り離し予備加工とを確実に行うことが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
以下に本願発明の実施例を示して、本願発明の特徴とするところをさらに詳しく説明する。
【実施例1】
【0034】
図1(a)は、本願発明の一実施例にかかる電子部品包装連の要部を示す平面図、(b)は側面図、(c)は正面図、図2は要部を示す斜視図、図3は個々の収納部を切り離した後、開封処理部で収納部を開封した状態を模式的に示す図である。
【0035】
この実施例1の電子部品包装連は、図1(a),(b),(c)および図2に示すように、シート状材料20の所定部分を重ね合わせて接合した接合部10により仕切られた、電子部品(被包装物)21を収納する袋状の収納部3が、複数個連続して配設された構造を有している。
【0036】
そして、接合部10には、各収納部3を切り離すことを容易にするための切り離し予備加工が施された切り離し処理部11と、収納部3から電子部品21を取り出す際の収納部3の開封を容易にするための開封予備加工が施された開封処理部12とが配設されており、切り離し処理部11を切り離すために要する力が、開封処理部12を開封するために必要な力より小さくなるように、開封予備加工と、切り離し予備加工とが施されている。
【0037】
さらに詳しく説明すると、この電子部品包装連は、接合部10として、所定の一方向に連続する複数個の袋状の収納部3の境界部に、収納部3の前記連続方向(図1(a),(c),(c)に符号Aで示す方向)に直交する方向の一方端から他方端に至るように形成された第1接合部1と、連続方向に略平行になるように形成された第2接合部2とを備えている。
すなわち、第1接合部1は、個々の収納部3の、連続方向の両端側に配設されている。そして、この第1接合部1には切り離し処理部11が設けられている。また、第1接合部1には、収納部3側に向かって突出するように形成された、以下に説明する絞り部5を形成するための絞り部形成部1a(図1(a)、図2参照)を備えている。
【0038】
また、第2接合部2は、電子部品包装連を構成するシート状材料20の、連続方向に直交する方向の端部20aどうしを接合することにより形成され、かつ、その基端部2aが第1接合部1および収納部3の、連続方向に直交する方向の略中央部と接続しており、その他の領域が、電子部品包装連を構成するシート状材料20と接合しないように構成されている。
【0039】
そして、この第2接合部2の、以下に説明する絞り部5に隣接する位置には、収納部を開封するための開封処理部12が配設され、この開封処理部12から収納部3を開封することができるように構成されている。
【0040】
なお、この実施例1では、第1接合部1および第2接合部2は、重ねられた2枚のシート状材料20を熱圧着することにより形成されており、第1接合部1および第2接合部2は同じ厚みを有している。
【0041】
また、収納部3の、前記連続方向の一方端には、連続方向(矢印Aの方向)に略直交する方向に収納部3を切断した場合に形成される開口が、他の領域を切断した場合に形成される開口より小さくなるような絞り部5が設けられており、開封処理部12から収納部3を開封した場合に、絞り部5に開口6が形成されるように構成されている(図3)。なお、絞り部5は、上述のように、第1接合部1の一部を収納部側に向かって突出させるようにして形成された絞り部形成部1aによって形成されている。
【0042】
そして、この実施例1では、切り離し処理部11の切り離し予備加工、および開封処理部12の開封予備加工として、ミシン目11a,12aを形成する加工が施されており、切り離し処理部11では、配設ピッチが密になるようにミシン目(11a)が形成されており、開封処理部12では、切り離し処理部11のミシン目(11a)の配設ピッチよりも、配設ピッチが粗になるようにミシン目(12a)が形成されており、切り離し処理部11を切り離すために要する力が、開封処理部12を開封するために必要な力より小さくなるように構成されている。
【0043】
また、ミシン目に関しては、その形成ピッチによる方法に限らず、例えば、ミシン目の長さ、ミシン目の深さ、ミシン目形状などを調整することによっても容易に、切り離し処理部の切り離しや開封処理部の開封のために必要な力を制御することができる。
【0044】
次に、この実施例1の電子部品包装連の製造方法について、図1および図2を参照しつつ、以下に簡単に説明する。
(1)まず、シート状材料(この実施例では樹脂シート)20を筒状に成形する。
(2)次に、長手方向に沿って樹脂シート20の両端を、熱圧着手段であるシールバーにより挟み込み、樹脂シート20の端部20aを熱圧着することにより、第2接合部2を形成する。
(3)それから、樹脂シート20の長手方向と直交するシールバー(熱圧着手段)により樹脂シート20を挟み込み、熱圧着することにより、一対の第1接合部1のうちの一方を形成する。なお、この(2)および(3)の工程の順序に制約はなく、(2)と(3)の工程を同時に実施してもよい。
(4)次に、袋状となった収納部3の内側に、電子部品21を所定量供給して収納部3内に電子部品21を収納する。
(5)その後、樹脂シート20の長手方向と直交するシールバーにより樹脂シート20を挟み込み、熱圧着してシールすることにより、一対の第1接合部1のうちの他方側の第1接合部1を形成するとともに、収納部3内に電子部品21を封止する。
(6)それから、第1接合部1および第2接合部2の所定の位置に、切り離し処理部11と開封処理部12を形成する。
【0045】
なお、切り離し処理部11と開封処理部12の形成は、切り離し処理部11と開封処理部12の形成位置における樹脂シート20の熱圧着工程が終了した後であれば、どのタイミングで行ってもよい。
また、熱圧着後、すぐに同一の熱圧着機構を用いて切り離し処理部11と開封処理部12を形成してもよく、また、別機構を用いて形成してもよい。
【0046】
上述のように構成された電子部品包装連の場合、各収納部3がその境界部で分離されるように、例えば、手で持って隣接する収納部3どうしを引き離すように力を加えるだけで、カッターや鋏などの治具を必要とせずに、切り離し処理部11で、各収納部3を引き離すことが可能になる。なお、このとき、切り離し処理部11を切り離すために要する力が、開封処理部12を開封するために必要な力より小さくなるように構成されているので、収納部3が開封されてしまうようなことなしに、確実に切り離し処理部11で、各収納部3を引き離すことができる。
【0047】
そして、その後に、図3に示すように、開封処理部12から収納部3を開封することにより、絞り部5により絞られた開口6から、被収納物である電子部品21を、フィーダーなどに容易に供給することが可能になる。
【0048】
なお、この実施例1では、切り離し処理部11の切り離し予備加工、および開封処理部12の開封予備加工として、ミシン目11a,12aを形成する加工を施すようにしたが、ミシン目に限らず、切り離し予定ラインあるいは開封予定ラインに沿った貫通孔の形成や、所定の型押し形状を付与する型押し加工などの方法を採用することによっても、切り離し処理部11を切り離すために要する力が、開封処理部12を開封するために必要な力より小さくなるような開封予備加工と切り離し予備加工を行うことが可能である。
【0049】
なお、切り込みは、切り離し予定ラインあるいは開封予定ラインに沿って、例えば、薄く、尖った刃物状の治具の先端を挿入することにより、シート状材料を貫通し、または貫通しないような種々の態様で形成することができる。
【0050】
また、貫通孔は、レーザ加工やパンチによる打ち抜き加工などの方法により、形成することが可能である。貫通孔の形状としては、例えば、円形や楕円形、正方形や長方形、三角形など種々の形状が例示される。この貫通孔を、切り離し予定ラインあるいは開封予定ラインに沿って貫通孔を形成し、その形成ピッチを密にしたり粗にしたりすることにより、切り離し処理部の切り離しや開封処理部の開封のために必要な力を制御することができる。
【0051】
また、型押しとしては、例えば、プレス加工により、切り離しや開封の予定ラインに断面V字状の溝を形成したり、不貫通の穴を切り離しや開封の予定ラインに連続的に形成したりする場合などが例示される。例えば、型押し形状の深さや平面形状などを調整することにより、切り離し処理部の切り離しおよび開封処理部を開封するために必要な力を制御することができる。
なお、型押しは、シート状材料を接合するための熱圧着工程において、熱圧着と同時に実施することが可能である。
【0052】
なお、切り離し処理部11および開封処理部12を形成する貫通孔や切り込みの形状の例を図4,図5,図6に示す。なお、図4,図5,図6は、いずれも平面図である。
【0053】
図4(a)に示すように、平面形状が長方形の貫通孔31を切り離し処理部や開封処理部などの予定ラインにそって形成する場合において、図4(b),(c),(d),(e)に示すように、長方形の貫通孔31の一部からスリット(切り込み)32を延設することにより、切り離しやすさ、開封のしやすさを向上させることが可能になり、スリット32のない図4(a)のような貫通孔を開封処理部に形成し、切り離し処理部に、図4(b),(c),(d),(e)のように、スリット32を備えた長方形の貫通孔31を形成することにより、切り離し処理部を切り離すために要する力を、開封処理部を開封するために必要な力より小さくすることが可能になる。
【0054】
また、図5(a)に示すように、直線状のスリット33を切り離し処理部や開封処理部などの予定ラインに沿って形成する場合において、図5(b),(c),(d),(e)に示すように、スリット33の端部に、応力の集中を避けるような開口部34を形成することにより、切り離しや開封に要する力を調整することが可能になる。
【0055】
また、図6(a)に示すように、直線状のスリット35を切り離し処理部や開封処理部などの予定ラインにそって形成する場合において、図6(b),(c)に示すように、スリット35の端部に、さらに2つに分岐するようにスリット36を形成することにより、切り離しや開封に要する力を調整することが可能になる。
【0056】
また、開封処理部に、例えば、微小孔を多数形成して、どの位置からでも開封することができるような構成とする(ただし、切り離し処理部を切り離すのに必要な力よりも開封に大きな力を要するようにする)ことも可能である。
【0057】
また、切り離し処理部と開封処理部における、シート状材料の重なり厚みを異ならせ、切り離し処理部のシート状材料の重なり厚みを、開封処理部のシート状材料の重なり厚みよりも薄くすることにより、切り離し処理部と開封処理部に同じ条件で切り離しおよび開封の処理を施した場合にも、切り離し処理部を切り離すために要する力が、開封処理部を開封するために必要な力より小さくなるような開封予備加工と切り離し予備加工とを確実に行うことができる。
また、切り離し処理部と開封処理部の硬度を制御することによっても、切り離しおよび開封に要する力の大きさを調整することができる。
【実施例2】
【0058】
図7(a)は、本願発明の一実施例にかかる電子部品包装連の要部を示す平面図、(b)は側面図、図8は、個々の収納部を切り離した後、開封処理部で収納部を開封した状態を模式的に示す図である。
【0059】
この実施例2の電子部品包装連は、図7(a),(b),図8に示すように、第1接合部1が、収納部3の、連続方向(図7(a),(b)に矢印Aで示す方向)の両端側に配設されており、かつ、一方の第1接合部1には、絞り部5を形成するための絞り部形成部1aが、収納部3側に向かって突出するように形成されている。
【0060】
また、第2接合部2は、電子部品包装連を構成するシート状材料20の、前記連続方向に直交する方向の端部どうしを接合することにより形成され、かつ、その基端部2aが第1接合部1および収納部3の、連続方向に直交する方向の略中央部と接続し、その他の領域が、電子部品包装連を構成するシート状材料と接合しないように構成されている。
【0061】
また、各収納部3をその境界部で切り離すための切り離し処理部11が、第1接合部1および第2接合部2に設けられており、開封処理部12が、第1接合部の、絞り部5に隣接する位置に配設されており、各収納部3を切り離し処理部11において、その境界部で切り離した後、開封処理部12から収納部3を開封することにより、絞り部5以外の領域で収納部3を開封した場合に形成される開口よりも小さい開口が形成されるように構成されている。
【0062】
なお、この実施例2の電子部品包装連においては、開封処理時の開封の容易さを考慮して、開封処理部12が、第1接合部1のみではなく、第2接合部2の一部(基端部2a)にも形成されている。
【0063】
そして、切り離し処理部11を切り離すために要する力が、開封処理部12を開封するために必要な力より小さくなるように、切り離し予備加工と、開封予備加工とが施されている。なお、この実施例2でも、切り離し予備加工と、開封予備加工とは、ミシン目を形成する方法により施されており、切り離し処理部11のほうが、開封処理部12に比べて、ミシン目の配設ピッチが小さくなるようにされている。
【0064】
その他の構成は、上記実施例1の場合と同様であることから、重複を避けるためここでは説明を省略する。
なお、図7(a),(b)、図8において、図1〜3と同一符号を付した部分は同一または相当する部分を示している。
【0065】
この実施例2の電子部品包装連においても、各収納部3がその境界部で分離されるように、例えば、手で持って隣接する収納部3どうしを引き離すように力を加えるだけで、カッターや鋏などの治具を必要とせずに、切り離し処理部11で、各収納部3を引き離すことが可能になる。このとき、切り離し処理部11を切り離すために要する力が、開封処理部12を開封するために必要な力より小さくなるように構成されているので、収納部3が開封されてしまうことなく、確実に切り離し処理部11で、各収納部3を引き離すことができる。そして、その後に、図8に示すように、開封処理部12から収納部3を開封することにより、絞り部5により絞られた開口6から、被収納物である電子部品21を、フィーダーなどに供給することができる。
【0066】
なお、上記実施例では、いずれも絞り部を備えた電子部品包装連を例にとって説明したが、本願発明は、絞り部を備えていない構成とすることも可能である。
【0067】
また、本発明はさらにその他の点においても上記実施形態に限定されるものではなく、収納される電子部品の種類、収納部の具体的な形状、電子部品包装連を構成するシート状材料の種類、第1接合部および第2接合部の形成態様や配設位置、切り離し処理部および開封処理部の配設位置などに関し、発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0068】
上述のように、本願発明の電子部品包装連は、治具を必要とせずに、誤って、個々の収納部を開封してしまうことなく、容易かつ確実に切り離すことができるとともに、その後に個々の包装容器を、その開封部において容易かつ確実に開封して、被包装物である電子部品を取り出すことができる。
したがって、本願発明は、フィーダーなどを用いて実装されるような小型のチップ型の電子部品やその包装技術に関する分野などに広く利用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】(a)は本願発明の一実施例(実施例1)にかかる電子部品包装連の要部を示す平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。
【図2】本願発明の実施例1にかかる電子部品包装連の要部を示す斜視図である。
【図3】本願発明の実施例1にかかる電子部品包装連を構成する個々の収納部を切り離した後、開封処理部で収納部を開封した状態を模式的に示す図である。
【図4】(a),(b),(c),(d),(e)は本願発明の実施例にかかる電子部品包装連における、切り離し処理部および開封処理部を形成する貫通孔の形状の例を示す図である。
【図5】(a),(b),(c),(d),(e)は本願発明の実施例にかかる電子部品包装連における、切り離し処理部および開封処理部を形成する切り込みの形状の例を示す図である。
【図6】(a),(b),(c)は本願発明の実施例にかかる電子部品包装連における、切り離し処理部および開封処理部を形成する切り込みの形状の例を示す図である。
【図7】(a)は本願発明の他の実施例(実施例2)にかかる電子部品包装連の要部を示す平面図、(b)は側面図である。
【図8】本願発明の実施例2にかかる電子部品包装連を構成する個々の収納部を切り離した後、開封処理部で収納部を開封した状態を模式的に示す図である。
【図9】従来の電子部品の包装容器を示す図である。
【符号の説明】
【0070】
1 第1接合部
1a 絞り部形成部
2 第2接合部
2a 基端部
3 収納部
5 絞り部
6 開口
10 接合部
11 切り離し処理部
11a ミシン目
12 開封処理部
12a ミシン目
20 シート状材料(樹脂シート)
20a 端部
21 電子部品(被包装物)
31 貫通孔
32 スリット(切り込み)
33 スリット
34 開口部
35 直線状のスリット
36 スリット
A 連続方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前記シート状材料の所定部分を重ね合わせて接合した接合部により仕切られた、電子部品を収納する袋状の収納部が、複数個連続して配設された構造を有する電子部品包装連であって、
(a)前記接合部には、各袋状の収納部を切り離すことを容易にするための切り離し予備加工が施された切り離し処理部と、前記収納部から電子部品を取り出す際の前記収納部の開封を容易にするための開封予備加工が施された開封処理部とが配設されており、かつ、
(b)前記切り離し処理部を切り離すために要する力が、前記開封処理部を開封するために必要な力より小さくなるように、前記切り離し予備加工と、前記開封予備加工とが施されていること、
を特徴とする電子部品包装連。
【請求項2】
前記接合部が、所定の一方向に連続する複数個の袋状の収納部の境界部に、前記収納部の連続方向に直交する方向の一方端から他方端に至るように形成された第1接合部と、前記連続方向に略平行になるように形成された第2接合部とを備えており、前記切り離し処理部および前記開封処理部が、前記第1接合部および/または前記第2接合部に形成されていることを特徴とする請求項1記載の電子部品包装連。
【請求項3】
前記収納部の所定の領域には、前記連続方向に略直交する方向に前記収納部を切断した場合に形成される開口が、他の領域を切断した場合に形成される開口より小さくなるような絞り部が設けられており、前記開封処理部から前記収納部を開封した場合に、前記絞り部に開口が形成されるように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の電子部品包装連。
【請求項4】
(a)前記第1接合部が、前記収納部の、前記連続方向の両端側に配設されており、かつ、少なくとも一方の前記第1接合部には、前記絞り部を形成するための絞り部形成部が、前記収納部側に向かって突出するように形成されており、
(b)前記第2接合部が、電子部品包装連を構成する前記シート状材料の、前記連続方向に直交する方向の端部どうしを接合することにより形成され、かつ、その基端部が前記第1接合部および前記収納部の、前記連続方向に直交する方向の略中央部と接続し、その他の領域が、電子部品包装連を構成する前記シート状材料と接合しないように構成されており、
(c)前記切り離し処理部が、前記第1接合部および第2接合部に設けられており、
(d)前記開封処理部が、前記第2接合部の、前記絞り部に隣接する位置に配設され、前記開封処理部から前記収納部を開封することにより、前記絞り部以外の領域で収納部を開封した場合に形成される開口よりも小さい開口が形成されるように構成されていること
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子部品包装連。
【請求項5】
(a)前記第1接合部が、前記収納部の、前記連続方向の両端側に配設されており、かつ、少なくとも一方の前記第1接合部には、前記絞り部を形成するための絞り部形成部が、前記収納部側に向かって突出するように形成されており、
(b)前記第2接合部が、電子部品包装連を構成する前記シート状材料の、前記連続方向に直交する方向の端部どうしを接合することにより形成され、かつ、その基端部が前記第1接合部および前記収納部の、前記連続方向に直交する方向の略中央部と接続しており、
(c)前記切り離し処理部が、前記第1接合部および第2接合部に設けられており、
(d)前記開封処理部が、前記収納部の両端側に配設された前記第1接合部の少なくとも一方の、前記絞り部形成部に設けられ、前記開封処理部から前記収納部を開封することにより、前記絞り部以外の領域で収納部を開封した場合に形成される開口よりも小さい開口が形成されるように構成されていること
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子部品包装連。
【請求項6】
前記切り離し処理部の前記切り離し予備加工、および前記開封処理部の前記開封予備加工が、
(a)切り離し予定ラインあるいは開封予定ラインに沿った切り込みの形成、
(b)切り離し予定ラインあるいは開封予定ラインに沿った貫通孔の形成、
(c)切り離し予定ラインあるいは開封予定ラインに沿って所定の型押し形状を付与する型押し加工
の少なくとも1つの方法により行われていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電子部品包装連。
【請求項7】
前記切り離し処理部と前記開封処理部における、シート状材料の重なり厚みを異ならせ、前記切り離し処理部のシート状材料の重なり厚みを、前記開封処理部のシート状材料の重なり厚みよりも薄くしたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の電子部品包装連。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−308196(P2007−308196A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−141987(P2006−141987)
【出願日】平成18年5月22日(2006.5.22)
【出願人】(000006231)株式会社村田製作所 (3,635)
【Fターム(参考)】