説明

電子部品及びその製造方法

【課題】積層体に破損が発生することを抑制できる電子部品及びその製造方法を提供する
ことである。
【解決手段】積層体12は、複数の絶縁体層が積層されて構成される。外部電極14a,14bは、複数の絶縁体層の一部を積層方向(y軸方向)に貫通する複数の導体層が積層することで構成され、積層体12の外部に露出している。ここで、外部電極14a,14bの積層方向の少なくとも一方の側面には、複数の絶縁体層の残りが積層されている。また、外部電極14a,14bの積層方向の少なくとも一方の側面は、平坦ではない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品及びその製造方法に関し、より特定的には、積層体を備えた電子部品及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電子部品としては、例えば、特許文献1に記載の積層インダクタが知られている。図9は、特許文献1に記載の積層インダクタ500の分解斜視図である。
【0003】
積層インダクタ500は、図9に示すように、積層体502、外部電極508,510及びコイルLを備えている。積層体502は、絶縁層504a〜504dが積層されて構成されている。また、コイルLは、積層体502に内蔵されており、コイル導体パターン506a〜506c及びビアホール導体V501,V502により構成されている。コイル導体パターン506a〜506cは、環状の一部が切り欠かれた形状をなしており、絶縁層504b〜504d上に形成されている。ビアホール導体V501は、コイル導体パターン506aとコイル導体パターン506bとを接続している。ビアホール導体V502は、コイル導体パターン506bとコイル導体パターン506cとを接続している。これにより、コイルLは、螺旋状をなしている。
【0004】
外部電極508は、外部電極パターン508a〜508cにより構成されている。外部電極パターン508a〜508cはそれぞれ、L字型をなしており、絶縁層504b〜504dの角部上に設けられている。外部電極510は、外部電極パターン510a〜510cにより構成されている。外部電極パターン510a〜510cはそれぞれ、L字型をなしており、絶縁層504b〜504dの角部上に設けられている。外部電極508,510の積層方向の上側及び下側には絶縁層504a,504dが積層されている。
【0005】
ところで、特許文献1に記載の積層インダクタ500では、積層体502が破損するおそれがある。より詳細には、積層インダクタ500の製造工程において、マザー積層体を個別の積層体502に分割する分割工程及び積層体502を焼成する焼成工程が存在する。分割工程及び焼成工程では、積層体502に応力がかかる。積層体502の材料と外部電極508,510の材料とは異なっているので、積層体502に応力がかかると、積層体502と外部電極508,510との間に内部応力が残留する。内部応力が残留した状態で、積層体502にバレル研磨やめっきが施されると、バレル研磨やめっきの衝撃によって、絶縁層504a,504dにおいて外部電極508,510に接触している部分にクラックが発生するおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−165975号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明の目的は、積層体に破損が発生することを抑制できる電子部品及びその
製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一形態に係る電子部品は、複数の絶縁体層が積層されて構成されている積層体と、前記複数の絶縁体層の一部を積層方向に貫通する複数の導体層が積層されて構成されている外部電極であって、前記積層体の外部に露出している外部電極と、を備えている。前記外部電極の積層方向の少なくとも一方の側面には、前記複数の絶縁体層の残りが積層される。また、前記外部電極の積層方向の少なくとも一方の側面は、平坦ではない。
【0009】
本発明の一形態に係る電子部品の製造方法は、外層用絶縁体層を形成する第1の工程と、開口が設けられた内層用絶縁体層を前記外層用絶縁体層上に形成する第2の工程と、前記開口よりも大きな面積を有する導体層であって、該開口と重なる導体層を前記内層用絶縁体層上に形成する第3の工程と、前記外層用絶縁体層及び前記内層用絶縁体層を含むマザー積層体を複数の積層体にカットする第4の工程と、を備えており、前記第4の工程では、カットにより形成される第1のカット面において前記導体層を含む外部電極を前記積層体から露出させること、を特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、積層体に破損が発生することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1の実施形態に係る電子部品の外観斜視図である。
【図2】図1の電子部品の分解斜視図である。
【図3】図3(a)は、電子部品をz軸方向の負方向側から平面視した図であり、図3(b)は、電子部品をx軸方向の負方向側から平面視した図であり、図3(c)は、電子部品をx軸方向の正方向側から平面視した図である。
【図4】電子部品の製造時の平面図である。
【図5】電子部品の製造時の平面図である。
【図6】電子部品の製造時の平面図である。
【図7】電子部品の製造時の平面図である。
【図8】図8(a)は、電子部品をz軸方向の負方向側から平面視した図であり、図8(b)は、電子部品をx軸方向の負方向側から平面視した図であり、図8(c)は、電子部品をx軸方向の正方向側から平面視した図である。
【図9】特許文献1に記載の積層インダクタの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明の実施形態に係る電子部品及びその製造方法について説明する。
【0013】
(電子部品の構成)
以下に、一実施形態に係る電子部品の構成について図面を参照しながら説明する。図1は、第1の実施形態に係る電子部品10の外観斜視図である。図2は、図1の電子部品10の分解斜視図である。以下では、電子部品10の積層方向をy軸方向と定義する。また、y軸方向から平面視したときに、電子部品10の長辺が延在している方向をx軸方向と定義し、電子部品10の短辺が延在している方向をz軸方向と定義する。図3(a)は、電子部品10をz軸方向の負方向側から平面視した図であり、図3(b)は、電子部品10をx軸方向の負方向側から平面視した図であり、図3(c)は、電子部品10をx軸方向の正方向側から平面視した図である。
【0014】
電子部品10は、図1及び図2に示すように、積層体12、外部電極14(14a,14b)及びコイルL(図1には図示せず)を備えている。
【0015】
積層体12は、図2に示すように、複数の絶縁体層16(16a〜16h)がy軸方向の負方向側から正方向側へとこの順に並ぶように積層されて構成されており、直方体状をなしている。よって、積層体12は、上面S1、下面S2、端面S3,S4及び側面S5,S6を有している。上面S1は、積層体12のz軸方向の正方向側の面である。下面S2は、積層体12のz軸方向の負方向側の面であり、電子部品10の回路基板への実装の際に該回路基板と対向する実装面である。上面S1及び下面S2はそれぞれ、絶縁体層16のz軸方向の正方向側の長辺(外縁)及び負方向側の長辺(外縁)が連なることにより構成されている。端面S3,S4はそれぞれ、積層体12のx軸方向の負方向側及び正方向側の面である。端面S3,S4はそれぞれ、絶縁体層16のx軸方向の負方向側の短辺(外縁)及び正方向側の短辺(外縁)が連なることにより構成されている。また、端面S3,S4は、下面S2に隣接している。側面S5,S6はそれぞれ、積層体12のy軸方向の正方向側及び負方向側の面である。
【0016】
絶縁体層16は、図2に示すように、長方形状をなしており、例えば、硼珪酸ガラスを主成分とする絶縁材料により形成されている。以下では、絶縁体層16のy軸方向の正方向側の面を表面と称し、絶縁体層16のy軸方向の負方向側の面を裏面と称す。
【0017】
コイルLは、コイル導体層18(18a〜18g)及びビアホール導体V1〜V6により構成されており、y軸方向の正方向側から平面視したときに、時計回りに旋回しながら、y軸方向の負方向側から正方向側へと進行する螺旋状をなしている。コイル導体層18a〜18gは、絶縁体層16a〜16gの表面上に設けられており、長方形状の環状の一辺が切り欠かれた形状をなしている。コイル導体層18a〜18gは、3/4ターンのターン数を有している。コイル導体層18は、例えば、Agを主成分とする導電性材料により作製されている。以下では、コイル導体層18の時計回り方向の上流側の端部を上流端と呼び、コイル導体層18の時計回り方向の下流側の端部を下流端と呼ぶ。
【0018】
ビアホール導体V1〜V6はそれぞれ、絶縁体層16b〜16gをy軸方向に貫通している。ビアホール導体V1〜V6は、例えば、Agを主成分とする導電性材料により作製されている。ビアホール導体V1は、コイル導体層18aの下流端とコイル導体層18bの上流端とを接続している。ビアホール導体V2は、コイル導体層18bの下流端とコイル導体層18cの上流端とを接続している。ビアホール導体V3は、コイル導体層18cの下流端とコイル導体層18dの上流端とを接続している。ビアホール導体V4は、コイル導体層18dの下流端とコイル導体層18eの上流端とを接続している。ビアホール導体V5は、コイル導体層18eの下流端とコイル導体層18fの上流端とを接続している。ビアホール導体V6は、コイル導体層18fの下流端とコイル導体層18gの上流端とを接続している。
【0019】
外部電極14aは、図1に示すように、積層体12内に埋め込まれており、端面S3及び下面S2に跨って積層体12の外部に露出している。すなわち、外部電極14aは、y軸方向から平面視したときに、L字型をなしている。そして、外部電極14aは、図2に示すように、外部電極導体層20(20a〜20d),21(21a〜21d),22(22a〜22d),25(25a〜25i)が積層されて構成されている。外部電極導体層20(20a〜20d),21(21a〜21d),22(22a〜22d),25(25a〜25i)は、図2に示すように、積層されることによって、絶縁体層16a〜16hの一部(つまり、絶縁体層16b〜16g)をy軸方向に貫通しており、電気的に接続されている。
【0020】
外部電極導体層25b,25d,25f,25hは、絶縁体層16c〜16fをy軸方向に貫通するように設けられており、L字型をなしている。外部電極導体層25b,25d,25f,25hは、y軸方向から平面視したときに、複数の絶縁体層16a〜16hの残り(つまり絶縁体層16a,16h)のx軸方向の負方向側の短辺及びz軸方向の負方向側の長辺に接している。
【0021】
外部電極導体層25a,25c,25e,25g,25iは、y軸方向から平面視したときに外部電極導体層25b,25d,25f,25hと一致した状態で重なっている。以上より、外部電極導体層25bは、外部電極導体層25a,25cと接触している。外部電極導体層25dは、外部電極導体層25c,25eと接触している。外部電極導体層25fは、外部電極導体層25e,25gと接触している。外部電極導体層25hは、外部電極導体層25g,25iと接触している。
【0022】
外部電極導体層20a,21a,22aは、絶縁体層16aの表面上に設けられており、長方形状をなしている。外部電極導体層20a,21a,22aは、y軸方向から平面視したときに、外部電極導体層25a〜25iとは異なる形状を有していると共に、y軸方向から平面視したときに、外部電極導体層25a〜25iと重なっている。より詳細には、外部電極導体層21aは、絶縁体層16aのx軸方向の負方向側であってかつz軸方向の負方向側の角に設けられている。外部電極導体層20aは、外部電極導体層21aのz軸方向の正方向側に設けられており、絶縁体層16aのx軸方向の負方向側の短辺に接している。また、外部電極導体層20aは、コイル導体層18aの上流端に接続されている。外部電極導体層22aは、外部電極導体層21aのx軸方向の正方向側に設けられており、絶縁体層16aのz軸方向の負方向側の長辺に接している。
【0023】
外部電極導体層20b,21b,22bはそれぞれ、絶縁体層16bをy軸方向に貫通するように設けられており、y軸方向から平面視したときに外部電極導体層20a,21a,22aと一致した状態で重なっている。よって、外部電極導体層20b,21b,22bはそれぞれ、外部電極導体層20a,21a,22aに接触している。
【0024】
外部電極導体層20c,21c,22cはそれぞれ、絶縁体層16gをy軸方向に貫通するように設けられており、y軸方向から平面視したときに外部電極導体層20a,21a,22aと一致した状態で重なっている。
【0025】
外部電極導体層20d,21d,22dはそれぞれ、y軸方向から平面視したときに外部電極導体層20c,21c,22cと一致した状態で重なっている。よって、外部電極導体層20d,21d,22dはそれぞれ、外部電極導体層20c,21c,22cに接触している。
【0026】
以上のように構成された外部電極導体層20,21,22,25が積層されることにより、図3(a)及び図3(b)に示すように、外部電極14aのy軸方向の負方向側の端に位置する側面S10、及び、外部電極14aのy軸方向の正方向側の端に位置する側面S11は、平坦ではない。
【0027】
より詳細には、側面S10は、外部電極導体層20a,20b,21a,21b,22a,22b,25aにより構成されている。そして、外部電極導体層20a,20b,21a,21b,22a,22bは、外部電極導体層25aよりもy軸方向の負方向側に突出している。そのため、側面S10は、z軸方向の負方向側から平面視したときに、x軸方向の両端がy軸方向の負方向側に突出し、x軸方向の中央部分がy軸方向の正方向側に窪んだ形状をなしている。また、側面S10は、x軸方向の負方向側から平面視したときに、z軸方向の両端がy軸方向の負方向側に向かって突出し、z軸方向の中央部分がy軸方向の正方向側に窪んだ形状をなしている。
【0028】
側面S11は、外部電極導体層20c,20d,21c,21d,22c,22d,25iにより構成されている。そして、外部電極導体層20c,20d,21c,21d,22c,22dは、外部電極導体層25iよりもy軸方向の正方向側に突出している。そのため、側面S11は、z軸方向の負方向側から平面視したときに、x軸方向の両端がy軸方向の正方向側に突出し、x軸方向の中央部分がy軸方向の負方向側に窪んだ形状をなしている。また、側面S11は、x軸方向の負方向側から平面視したときに、z軸方向の両端がy軸方向の正方向側に向かって突出し、z軸方向の中央部分がy軸方向の負方向側に窪んだ形状をなしている。
【0029】
外部電極14bは、図1に示すように、積層体12内に埋め込まれており、端面S4及び下面S2に跨って積層体12の外部に露出している。すなわち、外部電極14bは、y軸方向から平面視したときに、L字型をなしている。そして、外部電極14bは、図2に示すように、外部電極導体層30(30a〜30d),31(31a〜31d),32(32a〜32d),35(35a〜35i)が積層されて構成されている。外部電極導体層30(30a〜30d),31(31a〜31d),32(32a〜32d),35(35a〜35i)は、図2に示すように、積層されることによって、上記一部の絶縁体層16b〜16gをy軸方向に貫通しており、電気的に接続されている。
【0030】
外部電極導体層35b,35d,35f,35hは、絶縁体層16c〜16fをy軸方向に貫通するように設けられており、L字型をなしている。外部電極導体層35b,35d,35f,35hは、y軸方向から平面視したときに、絶縁体層16a〜16hのx軸方向の正方向側の短辺及びz軸方向の負方向側の長辺に接している。
【0031】
外部電極導体層35a,35c,35e,35g,35iは、y軸方向から平面視したときに外部電極導体層35b,35d,35f,35hと一致した状態で重なっている。
以上より、外部電極導体層35bは、外部電極導体層35a,35cと接触している。外部電極導体層35dは、外部電極導体層35c,35eと接触している。外部電極導体層35fは、外部電極導体層35e,35gと接触している。外部電極導体層35hは、外部電極導体層35g,35iと接触している。
【0032】
外部電極導体層30a,31a,32aは、絶縁体層16aの表面上に設けられており、長方形状をなしている。外部電極導体層30a,31a,32aは、y軸方向から平面視したときに、外部電極導体層35a〜35iとは異なる形状を有していると共に、y軸方向から平面視したときに、外部電極導体層35a〜35iと重なっている。より詳細には、外部電極導体層31aは、絶縁体層16aのx軸方向の正方向側であってかつz軸方向の負方向側の角に設けられている。外部電極導体層30aは、外部電極導体層31aのz軸方向の正方向側に設けられており、絶縁体層16aのx軸方向の正方向側の短辺に接している。外部電極導体層32aは、外部電極導体層31aのx軸方向の負方向側に設けられており、絶縁体層16aのz軸方向の負方向側の長辺に接している。
【0033】
外部電極導体層30b,31b,32bはそれぞれ、絶縁体層16bをy軸方向に貫通するように設けられており、y軸方向から平面視したときに外部電極導体層30a,31a,32aと一致した状態で重なっている。よって、外部電極導体層30b,31b,32bはそれぞれ、外部電極導体層30a,31a,32aに接触している。
【0034】
外部電極導体層30c,31c,32cはそれぞれ、絶縁体層16gをy軸方向に貫通するように設けられており、y軸方向から平面視したときに外部電極導体層30a,31a,32aと一致した状態で重なっている。
【0035】
外部電極導体層30d,31d,32dはそれぞれ、y軸方向から平面視したときに外部電極導体層30c,31c,32cと一致した状態で重なっている。よって、外部電極導体層30d,31d,32dはそれぞれ、外部電極導体層30c,31c,32cに接触している。また、外部電極導体層30dは、コイル導体層18gの下流端に接続されている。
【0036】
以上のように構成された外部電極導体層30,31,32,35が積層されることにより、図3(a)及び図3(c)に示すように、外部電極14bのy軸方向の負方向側の端に位置する側面S12、及び、外部電極14bのy軸方向の正方向側の端に位置する側面S13は、平坦ではない。
【0037】
より詳細には、側面S12は、外部電極導体層30a,30b,31a,31b,32a,32b,35aにより構成されている。そして、外部電極導体層30a,30b,31a,31b,32a,32bは、外部電極導体層35aよりもy軸方向の負方向側に突出している。そのため、側面S12は、z軸方向の負方向側から平面視したときに、x軸方向の両端がy軸方向の負方向側に突出し、x軸方向の中央部分がy軸方向の正方向側に窪んだ形状をなしている。また、側面S12は、x軸方向の正方向側から平面視したときに、z軸方向の両端がy軸方向の負方向側に向かって突出し、z軸方向の中央部分がy軸方向の正方向側に窪んだ形状をなしている。
【0038】
側面S13は、外部電極導体層30c,30d,31c,31d,32c,32d,35iにより構成されている。そして、外部電極導体層30c,30d,31c,31d,32c,32dは、外部電極導体層35iよりもy軸方向の正方向側に突出している。そのため、側面S13は、z軸方向の負方向側から平面視したときに、x軸方向の両端がy軸方向の正方向側に突出し、x軸方向の中央部分がy軸方向の負方向側に窪んだ形状をなしている。また、側面S13は、x軸方向の正方向側から平面視したときに、z軸方向の両端がy軸方向の正方向側に向かって突出し、z軸方向の中央部分がy軸方向の負方向側に窪んだ形状をなしている。
【0039】
外部電極14a,14bにおける積層体12から外部に露出している部分には、腐食防止のために、Snめっき及びNiめっきが施されている。
【0040】
また、外部電極14a,14bのy軸方向の両側にはそれぞれ、絶縁体層16a,16hが積層されている。これにより、外部電極14a,14bは、側面S5,S6には露出していない。
【0041】
(電子部品の製造方法)
以下に、第1の実施形態に係る電子部品10の製造方法について図面を参照しながら説明する。図4ないし図7は、電子部品10の製造時の平面図である。
【0042】
まず、図4(a)に示すように、硼珪酸ガラスを主成分とする絶縁ペーストをスクリーン印刷により塗布して、絶縁ペースト層116aを形成する。該絶縁ペースト層116aは、コイルLよりも外側に位置する外層用絶縁体層である絶縁体層16aとなるべきペースト層である。
【0043】
次に、図4(b)に示すように、フォトリソグラフィ工程により、コイル導体層18a及び外部電極導体層20a,21a,22a,30a,31a,32aを形成する。具体的には、Agを金属主成分とする感光性導電ペーストをスクリーン印刷により塗布して、感光性導電ペースト層を絶縁ペースト層116a上に形成する。更に、感光性導電ペースト層にフォトマスクを介して紫外線等を照射し、アルカリ溶液等で現像する。
【0044】
次に、図4(c)に示すように、フォトリソグラフィ工程により、開口h1及びビアホールH1が設けられた絶縁ペースト層116bを形成する。具体的には、絶縁ペーストをスクリーン印刷により塗布して、絶縁ペースト層を絶縁ペースト層116a上に形成する。更に、感光性導電ペースト層にフォトマスクを介して紫外線等を照射し、アルカリ溶液等で現像する。絶縁ペースト層116bは、コイルLが設けられている内層用絶縁体層である絶縁体層16bとなるべきペースト層である。開口h1は、外部電極導体層20a,21a,22a,30a,31a,32aと同じ形状を有していると共に、外部電極導体層20a,21a,22a,30a,31a,32aと重なっている。
【0045】
次に、図4(d)に示すように、フォトリソグラフィ工程により、コイル導体層18b、外部電極導体層20b,21b,22b,30b,31b,32b,25a,35a及びビアホール導体V1を形成する。具体的には、Agを金属主成分とする感光性導電ペーストをスクリーン印刷により塗布して、感光性導電ペースト層を絶縁ペースト層116b上に形成する。更に、感光性導電ペースト層にフォトマスクを介して紫外線等を照射し、アルカリ溶液等で現像する。この際、開口h1よりも大きな面積を有し、かつ、開口h1と重なるように導体層を絶縁ペースト層116b上に形成する。これにより、外部電極導体層20b,21b,22b,30b,31b,32b及びビアホール導体V1は、開口h1及びビアホールH1内に形成される。ただし、外部電極導体層20b,21b,22b,30b,31b,32b及びビアホール導体V1は、図4(d)では、コイル導体層18b及び外部電極導体層25a,35aにより隠れているため、図示されていない。
【0046】
次に、図5(a)に示すように、フォトリソグラフィ工程により、開口h2及びビアホールH2が設けられた絶縁ペースト層116cを形成する。具体的には、絶縁ペーストをスクリーン印刷により塗布して、絶縁ペースト層を絶縁ペースト層116b上に形成する。更に、感光性導電ペースト層にフォトマスクを介して紫外線等を照射し、アルカリ溶液等で現像する。絶縁ペースト層116cは、内層用絶縁体層である絶縁体層16cとなるべきペースト層である。開口h2は、2つの外部電極導体層25b及び2つの外部電極導体層35bが連結した十字型をなしている。
【0047】
次に、図5(b)に示すように、フォトリソグラフィ工程により、コイル導体層18c、外部電極導体層25b,25c,35b,35c及びビアホール導体V2を形成する。具体的には、Agを金属主成分とする感光性導電ペーストをスクリーン印刷により塗布して、感光性導電ペースト層を絶縁ペースト層116c上に形成する。更に、感光性導電ペースト層にフォトマスクを介して紫外線等を照射し、アルカリ溶液等で現像する。これにより、外部電極導体層25b,35b及びビアホール導体V2は、開口h2及びビアホールH2内に形成される。ただし、外部電極導体層25b,35b及びビアホール導体V2は、図5(b)では、コイル導体層18c及び外部電極導体層25c,35cにより隠れているため、図示されていない。
【0048】
次に、図5(c)に示すように、フォトリソグラフィ工程により、開口h3及びビアホールH3が設けられた絶縁ペースト層116dを形成する。具体的には、絶縁ペーストをスクリーン印刷により塗布して、絶縁ペースト層を絶縁ペースト層116c上に形成する。更に、感光性導電ペースト層にフォトマスクを介して紫外線等を照射し、アルカリ溶液等で現像する。絶縁ペースト層116dは、内層用絶縁体層である絶縁体層16dとなるべきペースト層である。開口h3は、開口h2と同じ形状を有している。
【0049】
次に、図5(d)に示すように、フォトリソグラフィ工程により、コイル導体層18d、外部電極導体層25d,25e,35d,35e及びビアホール導体V3を形成する。具体的には、Agを金属主成分とする感光性導電ペーストをスクリーン印刷により塗布して、感光性導電ペースト層を絶縁ペースト層116d上に形成する。更に、感光性導電ペースト層にフォトマスクを介して紫外線等を照射し、アルカリ溶液等で現像する。これにより、外部電極導体層25d,35d及びビアホール導体V3は、開口h3及びビアホールH3内に形成される。ただし、外部電極導体層25d,35d及びビアホール導体V3は、図5(d)では、コイル導体層18d及び外部電極導体層25e,35eにより隠れているため、図示されていない。
【0050】
次に、図6(a)に示すように、フォトリソグラフィ工程により、開口h4及びビアホールH4が設けられた絶縁ペースト層116eを形成する。具体的には、絶縁ペーストをスクリーン印刷により塗布して、絶縁ペースト層を絶縁ペースト層116d上に形成する。更に、感光性導電ペースト層にフォトマスクを介して紫外線等を照射し、アルカリ溶液等で現像する。絶縁ペースト層116eは、内層用絶縁体層である絶縁体層16eとなるべきペースト層である。開口h4は、開口h2と同じ形状を有している。
【0051】
次に、図6(b)に示すように、フォトリソグラフィ工程により、コイル導体層18e、外部電極導体層25f,25g,35f,35g及びビアホール導体V4を形成する。具体的には、Agを金属主成分とする感光性導電ペーストをスクリーン印刷により塗布して、感光性導電ペースト層を絶縁ペースト層116e上に形成する。更に、感光性導電ペースト層にフォトマスクを介して紫外線等を照射し、アルカリ溶液等で現像する。これにより、外部電極導体層25f,35f及びビアホール導体V4は、開口h4及びビアホールH4内に形成される。ただし、外部電極導体層25f,35f及びビアホール導体V4は、図6(b)では、コイル導体層18e及び外部電極導体層25g,35gにより隠れているため、図示されていない。
【0052】
次に、図6(c)に示すように、フォトリソグラフィ工程により、開口h5及びビアホールH5が設けられた絶縁ペースト層116fを形成する。具体的には、絶縁ペーストをスクリーン印刷により塗布して、絶縁ペースト層を絶縁ペースト層116e上に形成する。更に、感光性導電ペースト層にフォトマスクを介して紫外線等を照射し、アルカリ溶液等で現像する。絶縁ペースト層116fは、内層用絶縁体層である絶縁体層16fとなるべきペースト層である。開口h5は、開口h2と同じ形状を有している。
【0053】
次に、図6(d)に示すように、フォトリソグラフィ工程により、コイル導体層18f、外部電極導体層25h,25i,35h,35i及びビアホール導体V5を形成する。具体的には、Agを金属主成分とする感光性導電ペーストをスクリーン印刷により塗布して、感光性導電ペースト層を絶縁ペースト層116f上に形成する。更に、感光性導電ペースト層にフォトマスクを介して紫外線等を照射し、アルカリ溶液等で現像する。これにより、外部電極導体層25h,35h及びビアホール導体V5は、開口h5及びビアホールH5内に形成される。ただし、外部電極導体層25h,35h及びビアホール導体V5は、図6(d)では、コイル導体層18f及び外部電極導体層25i,35iにより隠れているため、図示されていない。
【0054】
次に、図7(a)に示すように、フォトリソグラフィ工程により、開口h6及びビアホールH6が設けられた絶縁ペースト層116gを形成する。具体的には、絶縁ペーストをスクリーン印刷により塗布して、絶縁ペースト層を絶縁ペースト層116f上に形成する。更に、感光性導電ペースト層にフォトマスクを介して紫外線等を照射し、アルカリ溶液等で現像する。絶縁ペースト層116gは、内層用絶縁体層である絶縁体層16gとなるべきペースト層である。開口h6は、外部電極導体層20d,21d,22d,30d,31d,32dと同じ形状を有していると共に、外部電極導体層20d,21d,22d,30d,31d,32dと重なる。
【0055】
次に、図7(b)に示すように、フォトリソグラフィ工程により、コイル導体層18g、外部電極導体層20c,20d,21c,21d,22c,22d,30c,30d,31c,31d,32c,32d及びビアホール導体V6を形成する。具体的には、Agを金属主成分とする感光性導電ペーストをスクリーン印刷により塗布して、感光性導電ペースト層を絶縁ペースト層116g上に形成する。更に、感光性導電ペースト層にフォトマスクを介して紫外線等を照射し、アルカリ溶液等で現像する。これにより、外部電極導体層20c,21c,22c,30c,31c,32c及びビアホール導体V6は、開口h6及びビアホールH6内に形成される。ただし、外部電極導体層20c,21c,22c,30c,31c,32c及びビアホール導体V6は、図7(b)では、コイル導体層18g及び外部電極導体層21d,22d,30d,31dにより隠れているため、図示されていない。
【0056】
次に、図7(c)に示すように、絶縁ペーストをスクリーン印刷により塗布して、絶縁ペースト層116hを絶縁ペースト層116g上に形成する。該絶縁ペースト層116gは、外層用絶縁体層である絶縁体層16gとなるべきペースト層である。以上の工程を経て、マザー積層体112を得る。
【0057】
次に、ダイシング等によりマザー積層体112を複数の未焼成の積層体12にカットする。マザー積層体112のカット工程では、カットにより形成される互いに隣接する2つのカット面において外部電極14a,14bを積層体12から露出させる。互いに隣接する2つのカット面とは、外部電極14aでは下面S2及び端面S3であり、外部電極14bでは下面S2及び端面S4である。
【0058】
次に、未焼成の積層体12を所定条件で焼成し、積層体12を得る。更に、積層体12に対してバレル加工を施す。
【0059】
最後に、外部電極14a,14bが積層体12から露出している部分に、2μm〜7μmの厚さを有するSnめっき及び2μm〜7μmの厚さを有するNiめっきを施す。以上の工程を経て、電子部品10が完成する。
【0060】
(効果)
以上のように構成された電子部品10では、積層体12に破損が発生することを抑制できる。より詳細には、特許文献1に記載の積層インダクタ500の製造工程において、マザー積層体を個別の積層体502に分割する分割工程及び積層体502を焼成する焼成工程が存在する。分割工程及び焼成工程では、積層体502に応力がかかる。積層体502の材料と外部電極508,510の材料とは異なっているので、積層体502に応力がかかると、積層体502と外部電極508,510との間に内部応力が残留する。内部応力が残留した状態で、積層体502にバレル研磨やめっきが施されると、バレル研磨やめっきの衝撃によって、絶縁層504a,504dにおいて外部電極508,510に接触している部分にクラックが発生するおそれがある。
【0061】
一方、電子部品10では、外部電極14a,14bのy軸方向の両側に位置する側面S10〜S13は平坦ではない。そのため、外部電極14a,14bのy軸方向の両側に積層されている絶縁体層16a,16hと外部電極14a,14bとの接触面積が大きくなり、これらの密着性が高くなる。その結果、積層体12に衝撃が加わったとしても、絶縁体層16a,16hにおいて外部電極14a,14bに接触している部分にクラックが発生することが抑制される。すなわち、電子部品10が破損することが抑制される。
【0062】
なお、上記電子部品10では、外部電極14a,14bのY軸方向の両側が絶縁体層16a,16hで覆われていた。しかし、これに限らず、外部電極14a,14bのY軸方向の片側のみが絶縁体層16a,16hで覆われても構わない。
【0063】
(変形例)
次に、変形例に係る電子部品10aについて図面を参照しながら説明する。図8(a)は、電子部品10aをz軸方向の負方向側から平面視した図であり、図8(b)は、電子部品10aをx軸方向の負方向側から平面視した図であり、図8(c)は、電子部品10aをx軸方向の正方向側から平面視した図である。
【0064】
電子部品10と電子部品10aとの相違点は、外部電極14a,14bの形状である。電子部品10aでは、外部電極導体層21,31が設けられていない。そのため、側面S10は、z軸方向の負方向側から平面視したときに、x軸方向の正方向側の端部がその他の部分よりもy軸方向の負方向側に突出した形状をなしている。また、側面S10は、x軸方向の負方向側から平面視したときに、z軸方向の正方向側の端部がその他の部分よりもy軸方向の負方向側に向かって突出した形状をなしている。
【0065】
同様に、側面S11は、z軸方向の負方向側から平面視したときに、x軸方向の正方向側の端部がその他の部分よりもy軸方向の正方向側に突出した形状をなしている。また、側面S11は、x軸方向の負方向側から平面視したときに、z軸方向の正方向側の端部がその他の部分よりもy軸方向の正方向側に向かって突出した形状をなしている。
【0066】
側面S12は、z軸方向の負方向側から平面視したときに、x軸方向の負方向側の端部がその他の部分よりもy軸方向の負方向側に突出した形状をなしている。また、側面S12は、x軸方向の正方向側から平面視したときに、z軸方向の正方向側の端部がその他の部分よりもy軸方向の負方向側に向かって突出した形状をなしている。
【0067】
同様に、側面S13は、z軸方向の負方向側から平面視したときに、x軸方向の負方向側の端部がその他の部分よりもy軸方向の正方向側に突出した形状をなしている。また、側面S13は、x軸方向の正方向側から平面視したときに、z軸方向の正方向側の端部がその他の部分よりもy軸方向の正方向側に向かって突出した形状をなしている。
【0068】
以上のような電子部品10aでは、積層体が破損することを抑制できる。より詳細には、積層体の角は、外部からの衝撃により破損しやすい。そこで、電子部品10aでは、外部電極14a,14bのy軸方向の幅は、下面S2と端面S3,S4との角において最大となっていない。そのため、電子部品10aの角における外部電極14a,14bから側面S5,S6までの距離d2は、電子部品10の角における外部電極14a,14bから側面S5,S6までの距離d1よりも大きくなる。これにより、電子部品10aでは、積層体12の角に破損が発生することが抑制される。
【0069】
以上のような外部電極14a,14bを形成する場合には、図4(c)及び図7(a)に示す工程において、マザー積層体112のカットにより形成される互いに隣接する2つのカット面の角に開口h1,h6が位置しないように、絶縁ペースト層116b,116gを形成する。更に、図4(b)及び図7(b)に示す工程において、外部電極導体層21,31を形成しない。
【0070】
なお、電子部品10,10aでは、外部電極14a,14bの側面S10〜S13の全てが平坦ではないとした。しかしながら、側面S10,S11の少なくとも一方が平坦でなければよい。同様に、側面S12,S13の少なくとも一方が平坦でなければよい。
【産業上の利用可能性】
【0071】
以上のように、本発明は、電子部品及びその製造方法に有用であり、特に、積層体が破損することを抑制できる点で優れている。
【符号の説明】
【0072】
S1 上面
S2 下面
S3,S4 端面
S5,S6,S10〜S13 側面
h1〜h6 開口
10,10a 電子部品
12 積層体
14a,14b 外部電極
16a〜16h 絶縁体層
18a〜18g コイル導体層
20a〜20d,21a〜21d,22a〜22d,25a〜25i,30a〜30d,
31a〜31d,32a〜32d,35a〜35i 外部電極導体層
112 マザー積層体
116a〜116h 絶縁ペースト層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の絶縁体層が積層されて構成されている積層体と、
前記複数の絶縁体層の一部を積層方向に貫通する複数の導体層が積層されて構成されている外部電極であって、前記積層体の外部に露出している外部電極と、
を備えており、
前記外部電極の積層方向の少なくとも一方の側面には、前記複数の絶縁体層の残りが積層されており、
前記外部電極の積層方向の少なくとも一方の側面は、平坦ではないこと、
を特徴とする電子部品。
【請求項2】
前記積層体は、前記複数の絶縁体層の外縁が連なることにより構成されている実装面を有しており、
前記外部電極は、前記実装面において前記積層体の外部に露出していること、
を特徴とする請求項1に記載の電子部品。
【請求項3】
前記外部電極は、前記実装面に隣接する端面であって、かつ、前記複数の絶縁体層の外縁が連なることにより構成されている端面と該実装面とに跨って前記積層体の外部に露出していること、
を特徴とする請求項2に記載の電子部品。
【請求項4】
前記外部電極の積層方向の幅は、前記実装面と前記端面との角において最大となっていないこと、
を特徴とする請求項3に記載の電子部品。
【請求項5】
前記外部電極の積層方向の少なくとも一方の端に位置する側面は、積層方向から平面視したときに異なる形状を有している複数の導体層が積層されることにより、平坦ではなくなっていること、
を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電子部品。
【請求項6】
外層用絶縁体層を形成する第1の工程と、
開口が設けられた内層用絶縁体層を前記外層用絶縁体層上に形成する第2の工程と、
前記開口よりも大きな面積を有する導体層であって、該開口と重なる導体層を前記内層用絶縁体層上に形成する第3の工程と、
前記外層用絶縁体層及び前記内層用絶縁体層を含むマザー積層体を複数の積層体にカットする第4の工程と、
を備えており、
前記第4の工程では、カットにより形成される第1のカット面において前記導体層を含む外部電極を前記積層体から露出させること、
を特徴とする電子部品の製造方法。
【請求項7】
前記第4の工程では、カットにより形成される第2のカット面であって、前記第1のカット面に隣接する第2のカット面において前記導体層を含む外部電極を前記積層体から露出させること、
を特徴とする請求項6に記載の電子部品の製造方法。
【請求項8】
前記第2の工程では、前記第1のカット面と前記第2のカット面との角に前記開口が位置しないように、前記内層用絶縁体層を形成すること、
を特徴とする請求項6又は請求項7のいずれかに記載の電子部品の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−38392(P2013−38392A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−129405(P2012−129405)
【出願日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【出願人】(000006231)株式会社村田製作所 (3,635)
【Fターム(参考)】