説明

電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置および電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法

【課題】エッチング処理工程だけでなく、例えば、メッキ処理工程などにおいて、電子部品実装用フィルムキャリアテープを処理装置内で搬送する必要がある場合に、処理装置内で電子部品実装用フィルムキャリアテープを均一な搬送速度で搬送でき、処理装置内での電子部品実装用フィルムキャリアテープの滞留時間が一定で、処理の度合いが変化することなく、均一な処理が可能な電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置およびその搬送方法を提供する。
【解決手段】連続的に供給される電子部品実装用フィルムキャリアテープのエッチング装置であって、前記電子部品実装用フィルムキャリアテープが上面に走行するエッチングプレート40を備え、前記電子部品実装用フィルムキャリアテープのエッチングプレート40の走行面側に潤滑用液体を噴出する噴出孔44をエッチングプレート40に形成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品実装用フィルムキャリアテープ(TAB(Tape Automated Bonding)テープ、T-BGA(Tape Ball Grid Array)テープ、CSP(Chip Size Package)テープ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)テープなど)(以下、単に「
電子部品実装用フィルムキャリアテープ」と言う。)の搬送装置および電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法に関する。
【背景技術】
【0002】
エレクトロニクス産業の発達に伴い、IC(集積回路)、LSI(大規模集積回路)などの電子部品を実装するプリント配線板の需要が急激に増加しているが、電子機器の小型化、軽量化、高機能化が要望され、これら電子部品の実装方法として、最近ではTABテープ、T-BGAテープおよびASICテープなどを用いた実装方式が採用されており、
特に、パーソナルコンピュータなどのように高精細化、薄型化、液晶画面の額縁面積の狭小化が要望されている液晶表示素子(LCD)を使用する電子産業においてその重要性が高まっている。
【0003】
従来より、このような電子部品実装用フィルムキャリアテープでは、例えば、TABテープを製造する方法としては、下記のような行程を経て製造されている。
すなわち、先ず、ポリイミドフィルムのような基材となる絶縁フィルムをプレス機でパターン打ち抜きを行った後、この絶縁フィルムに接着剤を介して銅箔を熱圧着により貼着する。そして、この銅箔の上面にフォトレジストを全面に塗布して、このフォトレジストをフォトレジストマスクを使用して所望のパターン形状に紫外線により露光し、この露光されたフォトレジスト部分を現像液によって溶解除去する。このフォトレジストで覆われていない銅箔部分を、エッチング液である酸で化学的に溶解(エッチング処理)して除去するとともに、フォトレジストをアルカリ液にて溶解除去することによって絶縁フィルム上に残った銅箔により所望の配線パターンを形成する。
【0004】
そして、実装時のゴミやウィスカー、マイグレーションによる短絡を防止し、配線間の保護並びに絶縁のために、配線パターンのうち、ICなどのデバイス(電子部品)に接続されるインナーリードおよび液晶表示素子などに接続されるアウターリードなどのリード部分を除いて、絶縁樹脂であるソルダーレジストを、スクリーン印刷法によりスキージを用いて塗布パターンの形成されたスクリーンを介して塗布した後、乾燥、硬化させてソルダーレジスト被覆層を形成している。
【0005】
その後、露出したリード部分の酸化、変色を防止するとともに、リード部分に接続されるデバイスのバンプなどの接続部分との接着強度を確保するために、リード部分を、例えば、スズメッキ、金メッキ、スズ−鉛の共晶合金メッキなどを施すことにより製造されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、このようなTABテープの製造において、上記のエッチング工程では、従来より、図9に示したような方法でエッチング処理が行われている。
すなわち、フォトレジストで覆われていない銅箔部分が表面に露出したTABテープフィルムTが、連続的にエッチング処理装置110内に送給されるようになっている。
このエッチング処理装置110には、図9に示したように、フィルムTの上方に、フィ
ルムTの送給方向に複数のエッチング液吐出ノズル122(124)が一定間隔離間して配置され、これらのエッチング液吐出ノズル122(124)が、フィルムTの送給方向に平行に二列配置されている。
【0007】
これらのエッチング液吐出ノズル122(124)から、エッチング液Eがフィルム上面に吐出されるように構成されている。そして、フォトレジストで覆われていない銅箔部分が、エッチングにより除去され、絶縁フィルム上に残った銅箔により配線パターンが形成されるようになっている。
しかしながら、この場合、エッチング処理装置110内に送給されたフィルムTは、エッチング処理装置110内に配設されたエッチングプレート114上を搬送されるとともに、上方に配置されたエッチング液吐出ノズル122(124)からのエッチング液Eの吐出圧が下方にかかることになる。
【0008】
従って、エッチング効果を向上するために、エッチング液Eの吐出圧をある程度高くした場合には、エッチングプレート114上に、フィルムTが強く押し付けられることになり、エッチング処理装置110内でのフィルムTの搬送が円滑に行えないことになる。
そのため、エッチング処理装置110内でのフィルムTの搬送速度が不均一となる、すなわち滞留時間が一定ではなく不均一となり、エッチングの度合いが変化して、リードの線幅が均一でなくなることになる。また、エッチングの度合いによっては、メッキ液に配線パターンが浸食されすぎて線幅が狭くなりすぎたり、破断することにもなり、機械的強度が低下して接触不良などを起こす原因ともなり、TABテープの品質が低下することになる。このような現象は、リードの線幅がファインピッチ化しているTABテープにとっては、その影響が大きくなっている。
【0009】
また、このような線幅の仕上がりが不均一となると、リード同士が接触して短絡が生じたり、通電特性が変化するなど、電気諸特性に影響があるとともに、配線パターンの機械的強度が低下して接触不良などを起こすなど、TABテープの品質に好ましくない影響を及ぼすことになっていた。
さらに、エッチングプレート114上に、フィルムTが強く押し付けられた際には、リードが折曲してしまい、機械的強度が低下するとともに、接触不良などを起こす原因ともなっていた。
【0010】
従って、本発明の目的とするところは、エッチング処理工程だけでなく、例えば、メッキ処理工程などにおいて、電子部品実装用フィルムキャリアテープを処理装置内で搬送する必要がある場合に、処理装置内で電子部品実装用フィルムキャリアテープを均一な搬送速度で搬送でき、処理装置内での電子部品実装用フィルムキャリアテープの滞留時間が一定で、処理の度合いが変化することなく、均一な処理が可能な電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置および電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明なされたものであって、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置は、連続的に供給される電子部品実装用フィルムキャリアテープを搬送するための電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置であって、
前記電子部品実装用フィルムキャリアテープが上面に走行する搬送用プレートを備え、
前記電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送用プレートの走行面側に潤滑用液体を噴出する噴出孔を搬送用プレートに形成したことを特徴とする。
【0012】
さらに、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法は、連続的に供給
される電子部品実装用フィルムキャリアテープを搬送するための電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法であって、
前記電子部品実装用フィルムキャリアテープが上面に走行する搬送用プレートから、前記電子部品実装用フィルムキャリアテープのエッチングプレートの走行面側に潤滑用液体を噴出しつつ、電子部品実装用フィルムキャリアテープを走行させることを特徴とする。
【0013】
このように、搬送用プレートの噴出孔から、電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送用プレートの走行面側に潤滑用液体を噴出しつつ、電子部品実装用フィルムキャリアテープを走行させて各種処理を行うので、噴出された潤滑用液体が、搬送用プレート上面と電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送用プレートの走行面側との間で、膜状に拡開して潤滑油として機能することになる。
【0014】
従って、各種処理装置内での電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送が円滑に行え、搬送速度が均一で、滞留時間が一定となり、その結果、種々の処理の度合いが一定で、均一な処理が可能である。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、エッチングプレートの噴出孔から、電子部品実装用フィルムキャリアテープのエッチングプレートの走行面側に潤滑用液体を噴出しつつ、電子部品実装用フィルムキャリアテープを走行させてエッチング処理を行うので、噴出された潤滑用液体が、エッチングプレート上面と電子部品実装用フィルムキャリアテープのエッチングプレートの走行面側との間で、膜状に拡開して潤滑油として機能することになる。
【0016】
従って、エッチング処理装置内での電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送が円滑に行え、搬送速度が均一で、滞留時間が一定となり、その結果、エッチングの度合いが一定で、均一なエッチングが可能で、リードの線幅が均一となる。
これにより、線幅の仕上がりが均一となるので、配線パターンの機械的強度が低下して接触不良などを起こすこともなく、電子部品実装用フィルムキャリアテープの品質を極めて向上することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態(実施例)について説明する。 図1は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープのエッチング装置の正面図、図2は、図1のII−II線での端面図、図3は、図1の電子部品実装用フィルムキャリアテープのエッチング装置の上面図、図4は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープのエッチング装置のエッチングプレート部材の上面図、図5は、図4のエッチングプレート部材の側面図、図6は、図4のエッチングプレート部材のIV−IV線での断面図、図7は、図5のA部拡大図、図8は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープのエッチング装置の作動を説明する概略図である。
【0018】
図8の概略図に示したように、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープのエッチング装置10(以下、単に「エッチング装置」と言う。)は、予め前工程において、フォトレジストをフォトレジストマスクを使用して、所望のパターン形状に紫外線により露光し、露光されたフォトレジスト部分を現像液によって溶解除去して、フォトレジストで覆われていない銅箔部分が露出した電子部品実装用フィルムキャリアテープとして、例えば、TABテープ用のフィルムTが巻装された送り出しロール12を備えている。
【0019】
そして、この送り出しロール12から、フィルムTが、エッチング装置10のエッチング処理チャンバー14に連続的に送給され、エッチング処理チャンバー14内にて、フォトレジストで覆われていない銅箔部分が、エッチング液(酸)により除去され、絶縁フィ
ルム上に残った銅箔により配線パターンが形成されるようになっている。
そして、エッチング装置10のエッチング処理チャンバー14(以下「チャンバー14」と言う。)を通過したフィルムTは、従来と同様に、アルカリ液によるフォトレジストの溶解除去、ソルダーレジスト層の形成、リード部分の共晶合金メッキ処理などを施すことにより、最終的にTABテープが製造されるようになっている。
【0020】
図1〜図3、および図8に示したように、エッチング装置10のエッチング処理チャンバー14内には、エッチング液吐出装置16が、フィルムTの上方に配設されている。
このエッチング液吐出装置16には、図1〜図3に示したように、フィルムTの送給方向に延びるフィルムの幅方向に一定間隔離間したエッチング液輸送配管18が配設されている。そして、これらのエッチング液輸送配管18には、複数のエッチング液吐出ノズル22が、フィルムTの送給方向に一定間隔離間して配置されている。
【0021】
エッチング液輸送配管18は、図8に示したように、エッチング液貯留タンク26から、ポンプPを介して、エッチング液供給配管28を介して、エッチング液が一定圧力で供給され、これらのエッチング液吐出ノズル22から、エッチング液Eがエッチング処理チャンバー14内を通過するフィルムT上面T1に一定の吐出圧力で吐出されるように構成されている。
【0022】
また、エッチング液吐出ノズル22からフィルムT上面に吐出されたエッチング液Eは、適宜、エッチング処理チャンバー14から回収配管30を介して、図示しない再生装置などを通過した後、再びエッチング液貯留タンク26にリサイクルされるようになっている。
さらに、図1〜図3に示したように、チャンバー14内には、チャンバー14の長手方向にわたって、平行な二列のエッチングプレート40を備えており、この上面を、図8に示したように、フィルムTが走行するように構成されている。
この場合、チャンバー14内に送給されたフィルムTは、チャンバー14内上方に配置されたエッチング液吐出ノズル22からのエッチング液Eの吐出圧が下方にかかることになる。
【0023】
従って、エッチング効果を向上するために、エッチング液Eの吐出圧をある程度高くした場合には、エッチングプレート40に、フィルムTが強く押し付けられることになり、チャンバー14内でのフィルムTの搬送が円滑に行えないことになる。そのため、チャンバー14内でのフィルムTの搬送速度が不均一となる、すなわち滞留時間が一定ではなく不均一となり、エッチングの度合いが変化して、リードの線幅が均一でなくなる。
【0024】
このため、本発明のエッチング処理装置10では、エッチングプレート40のエッチングプレート部材42に、図4〜図6に示したように、潤滑用液体、すなわち、本実施例では、エッチング液E’を噴出するためにノズルの作用をする噴出孔44が形成されている。
また、エッチングプレート部材42は、図4〜図6に示したように、その内部に空洞部46が設けられており、図8に示したように、エッチング液貯留タンク26から、ポンプPを介して、エッチング液供給配管34を介して、エッチング液が一定圧力で空洞部46内に供給されるようになっている。
【0025】
そして、空洞部46内に供給されたエッチング液E’が、噴出孔44から、チャンバー14内を通過し、エッチングプレート部材42の上面を走行するフィルムTのエッチングプレートの走行面側に一定の噴出圧力で噴出されるように構成されている。
さらに、図7に示したように、エッチングプレート部材42の両端部は、テーパ部45が形成されており、フィルムTの走行が円滑に行えるように端部での摩擦、フィルムの損
傷が防止できるようになっている。
【0026】
このように、エッチングプレート部材42の噴出孔44から、フィルムTのエッチングプレートの走行面側T2にエッチング液E’を噴出しつつ、フィルムTを走行させてエッチング処理を行うので、噴出されたエッチング液E’が、エッチングプレート上面43とフィルムTのエッチングプレートの走行面側T2との間で、膜状に拡開して潤滑油として機能することになる。
【0027】
従って、エッチング処理装置内、すなわちチャンバー14内でのフィルムTの搬送が円滑に行え、搬送速度が均一で、滞留時間が一定となり、その結果、エッチングの度合いが一定で、均一なエッチングが可能で、リードの線幅が均一となる。
これにより、線幅の仕上がりが均一となるので、リード同士が接触して短絡が生じたり、通電特性が変化するなどの電気諸特性への悪影響を生じることがなく、また、配線パターンの機械的強度が低下して接触不良などを起こすこともなく、TABテープの品質を極めて向上することが可能である。
【0028】
この場合、噴出孔44は、図4〜図6に示したように、エッチングプレート部材42の横方向、すなわち、TABテープの幅方向にわたって、一定間隔離間した複数の噴出孔44から形成されており、これらの噴出孔44は、また、エッチングプレート部材42の長手方向、TABテープの長手方向にわたって、一定間隔離間した複数の噴出孔44から形成されている。なお、図中では、説明の便宜上、エッチングプレート部材42の両端部の噴出孔44のみを示している。
【0029】
これにより、フィルムTの幅方向にわたってエッチング液E’が噴出されることになるので、フィルムTの幅方向ならびに長手方向にわたって、潤滑用液体として機能するエッチング液E’が膜状に拡開するので、その潤滑効果がいっそう向上する。
この場合、噴出孔44の孔径は0.2〜1.5mmφとするのが適切で、噴出圧力が、1〜3kgf/cm2の範囲、噴出量が5〜15l/minとなるように設定すればよい。
【0030】
また、噴出孔44のエッチングプレート部材42の横方向、すなわち、TABテープの幅方向の離間距離Lとしては、エッチング液E’がTABテープの幅方向に均一に膜状に拡開する効果を考慮すれば、5〜15mmとするのが望ましい。また、噴出孔44のエッチングプレート部材42の長手方向、TABテープの長手方向の離間距離Mとしては、エッチング液E’が均一にTABテープの長手方向に膜状に拡開する効果を考慮すれば、5〜15mmとするのが望ましい。
【0031】
さらに、エッチング液吐出ノズル22からのエッチング液Eの吐出圧と、エッチング液E’が、噴出孔44からフィルムTのエッチングプレートの走行面側に噴出する噴出圧力の割合としては、フィルムTがエッチングプレート40上に強く押し付けられ、リードが折曲しないようにするためには、1:1となるようにすればよい。
また、フィルムTの送給速度としては、噴出するエッチング液E’がエッチングプレート上面43とフィルムTのエッチングプレートの走行面側T2との間で、膜状に拡開して潤滑油として機能するためには、1〜5m/minの速度とするのが望ましい。
【0032】
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、エッチングプレート部材42上に噴出孔を設けたが、噴出孔の代わりにスリット、その他の種々の形状とすることも可能である。
また、上記実施例では、潤滑用液体として、エッチング液を用いたが、水、その他の液体を用いることもできる。
【0033】
さらには、本発明は、エッチング処理工程だけでなく、例えば、メッキ処理工程などにおいて、電子部品実装用フィルムキャリアテープを処理装置内で搬送する必要がある場合に、処理装置内で電子部品実装用フィルムキャリアテープを均一な搬送速度で搬送するために用いることも可能であるなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】図1は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープのエッチング装置の正面図である。
【図2】図2は、図1のII−II線での端面図である。
【図3】図3は、図1の電子部品実装用フィルムキャリアテープのエッチング装置の上面図である。
【図4】図4は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープのエッチング装置のエッチングプレート部材の上面図である。
【図5】図5は、図4のエッチングプレート部材の側面図である。
【図6】図6は、図4のエッチングプレート部材のIV−IV線での断面図である。
【図7】図7は、図5のA部拡大図である。
【図8】図8は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープのエッチング装置の作動を説明する概略図である。
【図9】図9は、従来のTABテープのエッチング装置の概略図である。
【符号の説明】
【0035】
10 エッチング処理装置
12 ロール
14 エッチング処理チャンバー
16 エッチング液吐出装置
18 エッチング液輸送配管
22 エッチング液吐出ノズル
26 エッチング液貯留タンク
28 エッチング液供給配管
30 回収配管
34 エッチング液供給配管
40 エッチングプレート
42 エッチングプレート部材
43 エッチングプレート上面
44 噴出孔
45 テーパ部
46 空洞部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
連続的に供給される電子部品実装用フィルムキャリアテープを搬送するための電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置であって、
前記電子部品実装用フィルムキャリアテープが上面に走行する搬送用プレートを備え、
前記電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送用プレートの走行面側に潤滑用液体を噴出する噴出孔を搬送用プレートに形成したことを特徴とする電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置。
【請求項2】
前記噴出孔が、電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅方向にわたって、一定間隔離間した複数の噴出孔から形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置。
【請求項3】
前記噴出孔が、電子部品実装用フィルムキャリアテープの長手方向にわたって、一定間隔離間した複数の噴出孔から形成されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置。
【請求項4】
連続的に供給される電子部品実装用フィルムキャリアテープを搬送するための電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法であって、
前記電子部品実装用フィルムキャリアテープが上面に走行する搬送用プレートから、前記電子部品実装用フィルムキャリアテープのエッチングプレートの走行面側に潤滑用液体を噴出しつつ、電子部品実装用フィルムキャリアテープを走行させることを特徴とする電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−318156(P2007−318156A)
【公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−162327(P2007−162327)
【出願日】平成19年6月20日(2007.6.20)
【分割の表示】特願平11−370461の分割
【原出願日】平成11年12月27日(1999.12.27)
【出願人】(000006183)三井金属鉱業株式会社 (1,121)
【Fターム(参考)】