説明

電子錠制御システム

【課題】電子錠を制御する装置と監視センターとの通信機能を持つことなく、施錠及び解錠制御を行うことができる電子錠制御システムを提供する。
【解決手段】携帯アプリソフトを起動し(TS5)、表示された手順に従って各情報を入力する(TS6)。設置現場において、携帯電話の赤外線受発光部を電子錠制御装置の赤外線ユニットに向けて電子錠の固定IDを要求する(TS7)。電子錠制御装置は、個体ID番号を返信するので(DS2)、この個体ID番号を要求データと共に監視センタサーバに送信する(TS9)。すると、監視センタサーバ13は照合後に(WS8)、個体IDに関連付けされたキー番号を送信するので(WS9)、このキー番号を用いた電子錠の操作が可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子錠の施錠や解錠等を制御する電子錠制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より携帯電話の赤外線通信機能や近距離無線通信機能を利用して、電子錠を施錠・解錠する電子錠制御システムは知られている。
【0003】
かかる電子錠制御システムにおいては、監視センターより共通の暗証コードを携帯電話と電子錠の制御ユニットの各々に送信する。そして、前記携帯電話から前記電子錠の制御ユニットに送信された暗証コードを照合して、電子錠の施錠又は解錠を行うように構成されている。
【0004】
そして、前記制御ユニットでの施錠・解錠の照合結果や、電子錠の施錠・解錠の情報や、施錠忘れ等を監視センターに通知することができ、これらを監視センターで制御・管理・記録することができるように構成されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の電子錠制御システムにあっては、前記携帯電話と監視センターとを繋ぐ通信機能の他に、前記電子錠の制御ユニットと前記監視センターとを繋ぐ別系統の通信機能が必要であった。その為、前記電子錠の前記制御ユニットは、有線・無線を問わず別系統の通信機能を備えなければならず、高価になってしまう。
【0006】
また、前記電子錠では、前記制御ユニットの通信機能を確保する為に、設置場所に回線を敷設しなければならず、無線LAN等の無線通信を利用する場合においても、その無線電波が届く範囲に制御ユニットを設置する等の制限が出てくる。
【0007】
さらに、前記制御ユニットを設置する場所によっては、無線通信の場合であっても別途アンテナを敷設する、あるいは無線中継器を敷設する等の手段を取る必要があり、システムが高価になるとともに、前記携帯電話と別系統の通信を行うため、その通信料金が掛かってしまう。
【0008】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、電子錠を制御する装置と監視センターとの通信機能を持つことなく、電子錠の施錠及び解錠制御を行うことができる電子錠制御システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために本発明の請求項1の電子錠制御システムにあっては、電子錠を制御する電子錠制御装置と、該電子錠制御装置と赤外線通信等の近距離無線通信する通信機能を備えた携帯端末と、該携帯端末とネットワークを介して通信可能に接続される監視センタサーバとによって構成され、該監視センタサーバのデータベースに、前記電子錠制御装置を識別する個体ID、及び該個体IDが示す電子錠制御装置を操作する為に必要なキー番号が関連付けられて記憶された電子錠制御システムにおいて、前記携帯端末は、操作したい電子錠制御装置のキー番号の要求を当該電子錠制御装置の個体IDと共に前記監視センタサーバへ送信するキー番号要求手段と、前記監視センタサーバからキー番号を受信した際に、該キー番号を保存するキー番号保存手段と、操作したい電子錠制御装置に対して、その操作内容を保存した前記キー番号と共に近距離無線通信によって送信する電子錠操作手段と、を備え、前記監視センタサーバは、前記携帯端末からキー番号の要求を個体IDと共に受信した際に、該個体IDに関連付けられたキー番号を前記データベースから抽出し、抽出したキー番号を要求した携帯端末に対して発行するキー番号発行手段を備え、前記電子錠制御装置は、前記携帯端末から送信された前記操作内容を前記キー番号と共に受信した際に、該キー番号を照合し、当該キー番号の確認がとれた場合に前記操作内容に従って前記電子錠を制御する電子錠制御手段を備えている。
【0010】
すなわち、電子錠を制御する際には、携帯端末を利用して、操作したい電子錠制御装置のキー番号の要求を当該電子錠制御装置の個体IDと共に前記監視センタサーバへ送信する。すると、この要求を受けた前記監視センタサーバでは、受信した個体IDに関連付けられたキー番号を前記データベースから抽出し、この抽出したキー番号を前記携帯端末に発行する。
【0011】
このキー番号を受信した前記携帯端末では、発行されたキー番号を保存し、操作等に基づいて、操作したい電子錠制御装置に対して、その操作内容を保存した前記キー番号と共に近距離無線通信によって送信する。
【0012】
これを受けた前記電子錠制御装置は、受信したキー番号を照合し、当該キー番号の確認がとれた場合に、受信した前記操作内容に従って前記電子錠を制御する。これにより、前記電子錠は、前記操作内容に従って、例えば解錠操作や施錠操作が行われる。
【0013】
このように、電子錠を制御する前記電子錠制御装置と前記監視センタサーバとを通信可能に接続する通信網を設けること無く、扉などに設けられた前記電子錠を制御することができる。
【0014】
また、請求項2の電子錠制御システムにおいては、前記キー番号は、当該キー番号による前記電子錠制御装置の制御を可能とする時間や回数等の使用制限情報を含み、前記携帯端末は、前記電子錠操作手段において、前記キー番号に含まれた前記使用制限情報に基づいて当該キー番号の使用が可能と判断した際に、前記操作内容を前記キー番号と共に前記電子錠制御装置に送信する。
【0015】
すなわち、前記キー番号には、当該キー番号による前記電子錠制御装置の制御を可能とする時間や回数等の使用制限情報が含まれており、前記携帯端末は、前記キー番号に含まれた前記使用制限情報に基づいて当該キー番号の使用が可能と判断した際に、前記操作内容を前記キー番号と共に前記電子錠制御装置に送信する。
【0016】
これにより、前記キー番号に含まれた前記使用制限情報に基づいて、当該キー番号を用いた前記電子錠制御装置の制御を制限することができる。
【0017】
さらに、請求項3の電子錠制御システムでは、前記携帯端末は、保存した前記キー番号を当該キー番号に設定された使用可能条件を越えた際に消去するキー番号消去手段を備えている。
【0018】
これにより、前記使用可能条件を越えた際には、保存した前記キー番号を消去することができるため、不正利用を防止することができる。
【0019】
加えて、請求項4の電子錠制御システムにあっては、前記携帯端末は、操作したい電子錠制御装置に対して当該電子錠制御装置の個体IDの送信を前記近距離無線通信で要求する個体ID要求手段と、前記電子錠制御装置から送信された個体IDを、当該電子錠制御装置のキー番号を前記監視センタサーバに要求する際に用いる個体IDとして取得する個体ID取得手段と、を備え、前記電子錠制御装置は、前記携帯端末から個体IDの送信要求を受けた際に、当該電子錠制御装置の個体IDを送信要求した携帯端末に対して前記近距離無線通信で送信する個体ID送信手段を備えている。
【0020】
すなわち、前記携帯端末を利用して、操作したい電子錠制御装置に対して当該電子錠制御装置の個体IDの送信を前記近距離無線通信で要求すると、前記電子錠制御装置は、当該電子錠制御装置の個体IDを前記携帯端末に対して送信する。
【0021】
この個体IDを受信した携帯端末では、この個体IDを、当該電子錠制御装置のキー番号を前記監視センタサーバに要求する際に用いる個体IDとして取得する。
【0022】
このように、前記監視センタサーバへ送信する前記個体IDを、操作したい電子錠制御装置から得ることができる。
【0023】
また、請求項5の電子錠制御システムにおいては、前記電子錠制御装置は、前記携帯端末からの操作内容に従って前記電子錠を制御した際に、その制御結果を、当該操作内容を送信した携帯端末に対して前記近距離無線通信で送信する制御結果送信手段を備え、前記携帯端末は、前記電子錠制御装置から前記制御結果を受信した際に、この制御結果を当該電子制御装置を示す個体IDと共に前記監視センタサーバに送信する制御結果転送手段を備え、前記監視センタサーバは、前記携帯端末から送信された前記制御結果を前記個体IDと共に受信した際に、該制御結果を前記個体IDに関連付けて前記データベースに記録する制御結果記録手段と、発行したキー番号に関連付けされた個体IDが示す電子錠制御装置が、当該キー番号に設定された使用可能時間内に操作されていない場合に、当該キー番号を発行した携帯端末に対して、その旨を報知可能な形態で通知する通知手段と、を備えている。
【0024】
すなわち、前記電子錠制御装置は、前記携帯端末からの操作内容に従って前記電子錠を制御した際に、その制御結果を、当該操作内容を送信した携帯端末に対して前記近距離無線通信で送信する。これを受けた前記携帯端末では、この制御結果を当該電子制御装置を示す個体IDと共に前記監視センタサーバに送信する。
【0025】
すると、前記監視センタサーバでは、前記携帯端末から送信された前記制御結果を、送られてきた前記個体IDに関連付けて前記データベースに記録するため、各電子錠制御装置の制御状態を把握することができる。
【0026】
そして、発行したキー番号に関連付けされた個体IDが示す電子錠制御装置が、当該キー番号に設定された使用可能時間内に操作されていない場合には、当該キー番号を発行した携帯端末に対して、その旨を報知可能な形態で通知する。
【0027】
これにより、前記携帯端末の利用者は、操作忘れに気付くことができ、施錠忘れや解錠忘れを防止することができる。
【発明の効果】
【0028】
以上説明したように本発明の請求項1の電子錠制御システムにあっては、電子錠を制御する前記電子錠制御装置と前記監視センタサーバとを接続する通信網を設けること無く、前記電子錠を制御することができる。
【0029】
これにより、前記電子錠制御装置と前記監視センタサーバとの通信を要する従来と比較して、該監視センタサーバと通信する為の通信機能が不要となり、前記電子錠制御装置を安価とすることができる。
【0030】
また、前記電子錠制御装置と前記監視センタサーバ間の回線敷設や無線通信回線が不要なため、前記電子錠制御装置の設置場所の制限が少なくなるとともに、通信料金が安価となる。
【0031】
また、請求項2の電子錠制御システムにおいては、前記キー番号に含まれた前記使用制限情報に基づいて、当該キー番号を用いた前記電子錠制御装置の制御を制限することができる。
【0032】
これにより、指定時間外等の不正使用を防止することができ、高いセキュリティを確保することができる。
【0033】
したがって、前記携帯電話に固有・固定の製造番号・電話番号・個人認証ID番号等の暗証コードを使用する場合のように、例えば監視センターで許可された時間以外に不正使用される等の問題も生じ無い。
【0034】
さらに、請求項3の電子錠制御システムでは、前記使用可能条件を越えた際には、前記キー番号を消去することができるため、不正利用を防止することができるとともに、より高いセキュリティを確保することができる。
【0035】
加えて、請求項4の電子錠制御システムにあっては、前記監視センタサーバへ送信する為の前記個体IDを、操作したい電子錠制御装置から得ることができる。
【0036】
これにより、前記個体IDを入力する場合と比較して、個体IDの手入力等の煩雑な操作が省け、利便性の向上を図ることができる。
【0037】
また、請求項5の電子錠制御システムにおいては、前記携帯端末の利用者による施錠忘れや、解錠忘れを防止することができる。
【0038】
加えて、前記電子錠制御装置は、その制御結果を近距離無線通信によって携帯端末に送るとともに、該携帯端末を経由して監視センタサーバに送信することができる。これにより、当該監視センタサーバでは、前記制御結果を逐次保存することで、管理・記録を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
以下、本発明の一実施の形態を図面にしたがって説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る電子錠制御システム1を示すブロック図であり、該電子錠制御システム1は、電子錠2の施錠や解錠を制御するものである。
【0040】
この電子錠制御システム1は、ネットワークとしてのインターネット11を利用して構築されている。このインターネット11上には、監視センター12に設置された監視センタサーバ13が設けられており、当該インターネット11には、携帯電話パケット通信網14が接続されている。
【0041】
前記監視センター12は、各所に設けられた電子錠2の施錠・解錠等を管理するように構成されており、所定の電子錠2を施錠・解錠しようとする作業員は、所有する携帯電話21を携帯端末22として使用し、前記携帯電話パケット通信網14及び前記インターネット11を介して、前記監視センター12の前記監視センタサーバ13に接続できるように構成されている。また、前記作業員が所属する会社のコンピュータ装置23も、前記インターネット11を介して、前記監視センター12の前記監視センタサーバ13に接続できるように構成されている。
【0042】
前記監視センタサーバ13は、当該監視センタサーバ13の動作を司る管理制御装置31と、データベース32を備えており、該データベース32には、プログラムを記憶するためのプログラム記憶領域と、データを記憶するためのデータ記憶領域とが設けられている。
【0043】
前記監視センタサーバ13は、通信機能を備えており、前記プログラム領域に記憶されたサーバープログラムに従って作動することにより、前記各携帯電話21や前記コンピュータ装置23と通信し、データの遣り取りを行えるとともに、前記データベース32に記憶されたソフトウエア(アプリケーションプログラム)を前記携帯電話21との通信によって、当該携帯電話21にダウンロードできるように構成されている。このとき、このダウンロードの許認可についても前記管理制御装置31が行う。
【0044】
前記データベース32の第1のデータ記憶領域41には、登録される作業員の会社名、個人名等の情報および前記携帯電話21の電話番号42並びに製造番号43が関連付けられて記憶されており、当該作業員の個人認証ID番号と前記携帯電話21のメールアドレスも合わせて関連付けられて記憶されている。
【0045】
前記データベース32の第2のデータ記憶領域51には、電子錠2を構成する電子錠ユニット52に付与された個体ID番号と、各電子錠2が設置されている場所を示す住所などの所在情報が関連付けられて記憶されており、前記データベース32の第3のデータ記憶領域55には、作業員からのアプリケーションプログラム(以下携帯アプリソフト56)のダウンロードの履歴、キー番号の取得の履歴、解錠・施錠の履歴、施錠忘れの履歴等が記憶されている。
【0046】
前記コンピュータ装置23は、前記インターネット11に接続できる環境を備えており、Webブラウザプログラムを作動することによって前記インターネット11を経由して前記監視センタサーバ13と通信できるように構成されている。
【0047】
また、前記携帯端末22を構成する前記携帯電話21は、所定の電子錠2を施錠・解錠しようとする作業員が所持する携帯電話であって、前記携帯電話パケット通信網14を介して前記インターネット11に接続できる環境を備えており、Webブラウザプログラムを作動することによって、前記携帯電話パケット通信網14及び前記インターネット11を経由して前記監視センタサーバ13とパケット通信できるように構成されている。
【0048】
この携帯電話21のメモリには(図示省略)、当該携帯電話21の電話番号42と製造番号43が記憶されており、この電話番号42と製造番号43のペアが携帯電話ID番号として利用される。また、前記携帯電話21は、赤外線通信部61を備えており、赤外線通信62を利用して外部機器と通信を行う赤外線通信機能を備えている。
【0049】
これにより、この携帯電話21は、前記監視センタサーバ13より入手した前記携帯アプリソフト56やキー番号をメモリに記憶し、前記携帯アプリソフト56を、アプケーション制御部71で実行することによって、前記メモリに記憶した前記キー番号を前記赤外線通信部61を介して外部へ送信できるように構成されている。また、外部から送られてきた赤外線を前記赤外線通信部61で受信することによって、当該赤外線通信62で得られたデータを取得するとともに、前記メモリに保存できるように構成されている。
【0050】
一方、前記電子錠2は、電子錠2を施錠又は解錠する前記電子錠ユニット52を備えており、該電子錠ユニット52は、電子錠制御装置81を構成する制御ユニット82に接続されている。該制御ユニット82は、前記電子錠ユニット52の施錠・解錠制御を行う制御部83と、前記電子錠ユニット52を識別する為の個体ID番号や照合用キー番号を記憶したメモリ84と、キー番号の照合を行う認証部85とを備えている。
【0051】
これにより、当該制御ユニット82に接続された赤外線ユニット91を介して前記携帯電話21から赤外線送信されたキー番号を受信した際には、このキー番号と前記メモリ84に記憶された前記電子錠ユニット52を識別する為の個体ID番号との照合を前記認証部85で行うように構成されている。
【0052】
なお、前記携帯電話21と前記電子錠制御装置81との通信手段は、赤外線通信62に限らず、非接触ICカード等の他の近距離無線手段で構成しても良い。
【0053】
以上の構成にかかる本実施の形態の動作を、図2から図4に示すフローチャート従って説明する。
【0054】
(事前登録)
【0055】
すなわち、この電子錠制御システムを利用する際には、前記作業員が所属する会社のコンピュータ装置23を、前記インターネット11を介して前記監視センター12の前記監視センタサーバ13に接続し、所定のデータを入力することによって事前登録を行う(WS1)。
【0056】
このとき、登録されるデータとしては、
(1) 作業員の会社名
(2) 作業員の個人名
(3) 所持する携帯電話21の電話番号42
(4) 所持する携帯電話21の製造番号43
(5) 所持する携帯電話21のメールアドレス
(6) 作業員の個人認証ID
【0057】
が挙げられ、前記監視センター12では、当該電子錠制御システム1の使用を許可した場合、これらの情報を前記データベース32に記憶する。
【0058】
(携帯アプリソフトのダウンロード)
【0059】
この電子錠制御システム1の使用を許可された作業員は、前記携帯電話21を前記携帯電話パケット通信網14及び前記インターネット11を介して前記監視センタサーバ13に接続し、当該監視センタサーバ13が構築するホームページへのアクセス要求を行う(TS1)。このアクセス要求を受けた前記監視センタサーバ13では(WS2)、当該ページのデータを表示可能な形態でアクセス要求した前記携帯電話21に前記インターネット11経由で送信する(WS3)。
【0060】
すると、このデータを受信した前記携帯電話21のモニタには、前述したページが表示されるので(TS2)、このページに表示された指示に従って個人認証IDを入力すると、当該個人認証IDが前記監視センタサーバ13に送信される(TS3)。
【0061】
これを受信した監視センタサーバ13では(WS4)、この個人認証IDと、前記携帯電話21との通信によって得られる電話番号42および製造番号43とが、前記データベース32に登録済み個人認証IDと電話番号および製造番号と合致するか否かの認証を行い(WS5)、合致した場合には、データベース32に記憶された前記携帯アプリソフト56を、認証できた前記携帯電話21に送信し(WS6)、これを受けた該携帯電話21では、当該携帯アプリソフト56をメモリに保存する(TS4)。
【0062】
(キー番号の取得)
【0063】
所定の電子錠2を施錠・解錠する際には、前記作業員は、前記携帯電話21上でダウンロードした前記携帯アプリソフト56を起動し(TS5)、モニタに表示される手順に従って、以下の情報を入力する(TS6)。
(1) 個人認証ID
(2) 施錠・解錠したい電子錠ユニットの個体ID番号
(3) 使用したい月日時間帯
【0064】
このとき、(2)については、個人認証IDを元に、当該作業員に施錠・解錠を許可する電子錠ユニット52の個体ID番号を予め決めておき、その電子錠ユニット52の設置されている住所によって検索、選択できる仕組みとしても良い。
【0065】
また、該当する電子錠ユニット52の設置現場では、携帯電話21の赤外線受発光部を電子錠制御装置81の赤外線ユニット52へ向けて所定の操作を行うことで携帯電話21から電子錠制御装置81に対して、当該電子錠2を識別する為の固定IDの要求を赤外線通信62によって送信する(TS7)。
【0066】
この要求を受けた電子錠制御装置81では(DS1)、前記メモリ84に記憶された前記個体ID番号をデータ化して前記赤外線ユニット91から前記携帯電話21の赤外線通信部61へ赤外線通信62によって送信する(DS2)。
【0067】
これにより、前記監視センタサーバ13へ送信する前記個体IDを、操作したい電子錠制御装置81から得ることができる。
【0068】
そして、前記携帯電話21は携帯アプリソフト56の処理によって、前記電子錠2から受信した前記個体IDをメモリに記憶した後(TS8)、当該携帯アプリソフト56の処理によって、前記電子錠2から受信又は当該携帯電話21に入力された前記個人認証IDと、当該携帯電話21の電話番号42及び製造番号43と、施錠・解錠したい電子錠ユニットの個体ID番号と、使用したい月日時間帯等をキー番号の要求データと共に、パケット通信によって前記監視センタサーバ13に送信する(TS9)。
【0069】
これを受信した監視センタサーバ13では(WS7)、前記個人認証IDと、前記電話番号42と、前記製造番号43とを、前記データベース32の登録済み情報と照合し(WS8)、合致した場合は、前記個体IDに関連付けされたキー番号を前記データベース32から検索して抽出した後、この個体IDのデータを要求した携帯電話21にインターネット11を経由して送信する(WS9)。
【0070】
このとき、前記監視センタサーバ13は、前記照合時において不一致の場合には、その旨を前記データベース32に記憶するとともに、前記キー番号を送信した際には、そのキー番号や送信先や時間等の履歴を、前記データベース32に逐次保存する。
【0071】
また、前記キー番号は、前記個人認証ID、前記電子錠2の前記個体ID番号、及び当該キー番号の使用期間を示す月日時間帯情報等を合わせて暗号化したものとする。さらに、前記キー番号に含むデータとしては、前記キー番号の使用期間を示す月日時間帯情報のみならず、当該キー番号を用いた前記電子錠制御装置81の制御回数を制限する為の制限回数であっても良い。
【0072】
前記監視センタサーバ13からの前記キー番号を受信した前記携帯電話21では(TS10)、当該キー番号を、起動中の携帯アプリソフト56によって自動的に取り込むとともに、当該携帯電話21のメモリーに保存する(TS11)。なお、盗み見等の不正を防止する為、前記携帯電話21のモニタには前記キー番号を表示しないようにする。
【0073】
(解錠操作)
【0074】
設定時間内に所定の電子錠2を解錠操作する際には、作業員は前記携帯電話21を使用して、所定の電子錠ユニット52が設置されている現場にて解錠の操作を行う。
【0075】
このとき、前記電子錠ユニット52の前記赤外線ユニット91には、当該電子錠ユニット52による施錠又は解錠状態が表示部に表示されており、作業員は、現在この電子錠ユニット52が施錠されている状態であるか解錠されている状態であるかを知ることができる。
【0076】
そして、作業員は、まず携帯電話21の携帯アプリソフト56を起動し(TS21)、この携帯アプリソフト56のモニターへの表示に従って個人認証IDを入力する(TS22)。
【0077】
すると、入力された個人認証IDが、携帯電話21のメモリに記憶されたキー番号の一部として記憶された個人認証IDと一致するか否かの照合が行われる。前記個人認証IDの照合が一致した場合は、当該個人認証IDが入力された現在時刻が、前記キー番号の一部として記憶された許可月日時間の時間内であるかを照合する(TS23)。
【0078】
両方共に照合がとれた場合には、当該携帯電話21の赤外線受発光部を赤外線ユニット91に向けた状態で、モニタに表示された「解錠」のアイコンをクリックする。すると、前記電子錠ユニット52が施錠又は解錠状態に拘わらず、当該携帯電話21からは、操作内容である解除要求を示す「解錠」信号がメモリに記憶した前記キー番号と共に赤外線ユニット91に赤外線通信62によって発信される(TS24)。
【0079】
この赤外線通信62で受信した「解錠」信号および前記キー番号は、前記制御ユニット82に送られ(DS21)、該制御ユニット82では、このキー番号中に記憶された電子錠ユニット52の個体ID番号と、当該電子錠制御装置81のメモリ84内の個体ID番号とを認証部85で照合する(DS22)。
【0080】
この照合が合致した場合、前記電子錠ユニット52の施錠・解錠状態を制御部83にて認識し、施錠状態の場合は、当該制御部83から前記電子錠ユニット52に「解錠」の信号を送出し、該電子錠ユニット52を解錠する(DS23)。
【0081】
これにより、前記電子錠2は、前記操作内容、すなわち前記「解錠」の信号に従って解錠動作する。
【0082】
このように、前記電子錠2を制御する前記電子錠制御装置81と前記監視センタサーバ13とを通信可能に接続する通信網を設けること無く、扉などに設けられた前記電子錠2を制御することができる。
【0083】
このとき、前記電子錠ユニット52が解錠状態の場合は、前記制御部83は前記電子錠ユニット52に信号は送出せず、解錠状態のままとする。但し、解錠状態を認識して「解錠」の信号を送出しなったことは制御部83において認識させる。
【0084】
そして、前記制御ユニット82は、前記電子錠ユニット52に「解錠」の信号を送出した後、または既に解錠状態であり「解錠」の信号を送出しなかったことを認識した後、前記電子錠ユニット52が解錠された事を前記制御部83で認識し、「解錠完了」信号を赤外線ユニット91を介して、前記携帯電話21に送信する(DS24)。この「解錠完了」信号を受信した前記携帯電話21は(TS25)、作業員の操作なく「解錠」操作の一連動作として、「解錠完了」信号を前記携帯電話パケット通信網14及び前記インターネット11を介して前記監視センター12の監視センタサーバ13にパケット通信で送信する(TS26)。
【0085】
この「解錠完了」信号を受信した前記監視センタサーバ13では(WS21)、前記「解錠完了」信号を送信した携帯電話21に発行したキー番号の履歴を前記データベース32から検索して抽出するとともに、この履歴の内容と受信した「解錠完了」信号に含まれた内容とが合致する場合は、その「解錠完了」の履歴をデータベース32に保存する。不一致の場合も、その履歴をデータベース32に保存する(WS22)。
【0086】
なお、上述において、個人認証ID、キー番号、許可月日時間など、照合の不一致があった場合も、携帯電話21からは前記監視センター12へ照合不一致の記録は送信されるものとする。
【0087】
(施錠操作)
【0088】
前記作業員は、前記携帯電話21を使用して、所定の電子錠ユニット52が設置されている現場にて施錠の操作を行う。
【0089】
このとき、前記電子錠ユニット52の前記赤外線ユニット91には、当該電子錠ユニット52による施錠又は解錠状態が表示部に表示されており、作業員は、現在この電子錠ユニット52が施錠されている状態であるか解錠されている状態であるかを知ることができる。
【0090】
そして、作業員は、まず携帯電話21の携帯アプリソフト56を起動し(TS27)、この携帯アプリソフト56のモニターへの表示に従って個人認証IDを入力する(TS28)。この個人認証IDの入力は、前回の解錠時の入力から一定時間内であれば、省略することもできるものとする。
【0091】
すると、入力された個人認証IDが、携帯電話21のメモリに記憶されたキー番号の一部として記憶された個人認証IDと一致するか否かの照合が行われる。前記個人認証IDの照合が一致した場合は、当該個人認証IDが入力された現在時刻が、前記キー番号の一部として記憶された許可月日時間の時間内であるかを照合する(TS29)。
【0092】
両方共に照合がとれた際には、当該携帯電話21の赤外線受発光部を赤外線ユニット91に向けた状態で、モニタに表示された「施錠」のアイコンをクリックする。すると、前記電子錠ユニット52が施錠又は解錠状態に拘わらず、当該携帯電話21からは、操作内容である施錠要求を示す「施錠」信号が、メモリに記憶された前記キー番号と共に赤外線ユニット91に赤外線通信62によって発信される(TS30)。
【0093】
この赤外線通信62で受信した「施錠」信号および前記キー番号は、前記制御ユニット82に送られ(DS25)、該制御ユニット82では、受信した前記キー番号中に記憶された電子錠ユニット52の個体ID番号と、当該電子錠制御装置81のメモリ84内の個体ID番号とを認証部85で照合する(DS26)。
【0094】
この照合が合致した場合、前記電子錠ユニット52の施錠・解錠状態を制御部83にて認識し、解錠状態の場合は、当該制御部83から前記電子錠ユニット52に「施錠」の信号を送出し、該電子錠ユニット52を施錠する(DS27)。
【0095】
これにより、扉などに設けられた電子錠2は、前記操作内容、すなわち前記「施錠」信号に従って施錠動作する。
【0096】
このように、前記電子錠2を制御する前記電子錠制御装置81と前記監視センタサーバ13とを通信可能に接続する通信網を設けること無く、扉などに設けられた前記電子錠2を制御することができる。
【0097】
そして、前記電子錠ユニット52が施錠状態の場合は、前記制御部83は前記電子錠ユニット52に信号は送出せず、施錠状態のままとする。但し、施錠状態を認識して「施錠」の信号を送出しなったことは制御部83において認識させる。
【0098】
このとき、前記制御ユニット82は、前記電子錠ユニット52に「施錠」の信号を送出した後、または既に施錠状態であり「施錠」の信号を送出しなかったことを認識した後、前記電子錠ユニット52が施錠された事を前記制御部83で認識し、「施錠完了」信号を赤外線ユニット91を介して、前記携帯電話21に送信する(DS28)。
【0099】
この「施錠完了」信号を受信した前記携帯電話21は(TS31)、作業員の操作なく「施錠」操作の一連動作として、「施錠完了」信号を前記携帯電話パケット通信網14及び前記インターネット11を介して前記監視センター12の監視センタサーバ13にパケット通信で送信する(TS32)。
【0100】
この「施錠完了」信号を受信した前記監視センタサーバ13では(WS23)、前記「施錠完了」信号を送信した携帯電話21に発行したキー番号の履歴を前記データベース32から検索して抽出するとともに、この履歴の内容と受信した「施錠完了」信号に含まれた内容とが合致する場合は、その「施錠完了」の履歴をデータベース32に保存する。不一致の場合も、その履歴をデータベース32に保存する(WS24)。
【0101】
なお、上述において、個人認証ID、キー番号、許可月日時間など、照合の不一致があった場合も、携帯電話21からは前記監視センター12へ照合不一致の記録は送信されるものとする。
【0102】
(キー番号の消去)
【0103】
前記キー番号に設定された許可月日時間を越えると、前記携帯電話21は、前記監視センタサーバ13から取得してメモリに保存した前記キー番号を、前記携帯アプリソフト56のタイマー機能の働きによって自動的にメモリから消去する(TS41)。
【0104】
また、許可月日時間内であっても、解錠操作・施錠操作が、予め設定された一定の回数を超えた際に、前記メモリに保存した前記キー番号を自動的に消去するように構成しても良い。
【0105】
(監視センターでの履歴の記録・管理・通知)
【0106】
前述した一連の運用シーケンスにより前記監視センター12にある前記データベース32には、下記の内容が逐次記録されることとなる。なお、この記録は、全ての履歴を記録しても良いし、その一部でも良い。
(1) 携帯電話21からの携帯アプリソフト56のダウンロードの履歴
(2) 携帯電話21から行われたキー番号の要請の履歴
(3) 携帯電話21から行われた解錠完了・施錠完了の履歴
(4) 携帯電話21から所定許可月日時間内に施錠・解錠が行われなかった履歴
(5) 携帯電話21から個人認証IDの誤入力があった場合の履歴
【0107】
このように、前記監視センター12では、前記携帯電話21と前記電子錠制御装置81との間で遣り取りされる前記赤外線通信62を利用することによって、前記各電子錠制御装置81の制御状態を、前記携帯端末21を経由して把握することができ、前記各電子錠制御装置81の管理及び記録を行うことができる。
【0108】
また、前記監視センタサーバ13では、発行した各キー番号に設定された許可月日時間を検索することで、使用許可時間を経過したキー番号を抽出し(WS41)、このキー番号によって解錠操作及び施錠操作が行われたか否かを確認する(WS42)。当該キー番号を用いた解錠操作及び施錠操作が行われていた場合には、そのまま終了する一方、当該キー番号を用いた解錠操作及び施錠操作が行われていない場合には、その旨を前記データベース32に記憶する(WS43)。
【0109】
そして、前記キー番号を発行した携帯電話21から所定許可月日時間内に施錠・解錠を行った旨のデータが送られておらず、当該キー番号を用いた解錠操作及び施錠操作が行われていない場合には、当該監視センタサーバ13より、この携帯電話21に対して、電子メールを送信して、その旨を通知する(WS44)。
【0110】
この電子メールを受けた前記携帯電話21では(TS42)、当該電子メールをモニタに表示して読むことによって、その旨を知ることができる。
【0111】
これにより、前記携帯端末21を利用する前記作業員は、操作忘れに気付くことができ、施錠忘れや解錠忘れを防止することができる。
【0112】
以上説明したように、本実施の形態の電子錠制御システム1にあっては、前記電子錠2を制御する前記電子錠制御装置81と前記監視センタサーバ13とを接続する有線あるいは無線等の通信網を設けること無く、扉などに設けられた前記電子錠2を制御することができる。
【0113】
これにより、前記電子錠制御装置81と前記監視センタサーバ13との通信を要する従来と比較して、該監視センタサーバ13と通信する為の通信機能が不要となり、前記電子錠制御装置81を安価とすることができる。
【0114】
また、前記電子錠制御装置81と前記監視センタサーバ13間の回線敷設や無線通信回線が不要なため、前記電子錠制御装置81の設置場所の制限が少なくなるとともに、通信料金が安価となる。
【0115】
そして、当該携帯電話21は、前記キー番号に含まれた前記許可月日時間等の使用制限情報に基づいて当該キー番号の使用が可能と判断した際に、前記操作内容を前記キー番号と共に前記電子錠制御装置81に送信する。
【0116】
このため、前記キー番号に含まれた前記使用制限情報に基づいて、当該キー番号を用いた前記電子錠制御装置81の制御を制限することができ、指定時間外等の不正使用を防止し、高いセキュリティを確保することができる。
【0117】
したがって、前記携帯電話21に固有・固定の製造番号・電話番号・個人認証ID番号等の暗証コードを使用する場合のように、例えば監視センター12で許可された時間以外に不正使用される等の問題も生じ無い。
【0118】
加えて、前記携帯電話21は、前記使用可能条件を越えた際にメモリに保存した前記キー番号を消去する。このため、前記キー番号の不正利用を防止することができ、より高いセキュリティを確保することができる。
【0119】
また、この電子錠制御システム1では、前記監視センタサーバ13へ送信する為の前記個体IDを、操作したい電子錠制御装置81から得ることができる。
【0120】
これにより、前記個体IDを入力する場合と比較して、個体IDの手入力等の煩雑な操作が省け、利便性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0121】
【図1】本発明の一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】同実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図3】図2に続くフローチャートである。
【図4】図3に続くフローチャートである。
【符号の説明】
【0122】
1 電子錠制御システム
2 電子錠
11 インターネット
13 監視センタサーバ
21 携帯電話
22 携帯端末
32 データベース
52 電子錠ユニット
62 赤外線通信
81 電子錠制御装置
82 制御ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子錠を制御する電子錠制御装置と、該電子錠制御装置と赤外線通信等の近距離無線通信する通信機能を備えた携帯端末と、該携帯端末とネットワークを介して通信可能に接続される監視センタサーバとによって構成され、該監視センタサーバのデータベースに、前記電子錠制御装置を識別する個体ID、及び該個体IDが示す電子錠制御装置を操作する為に必要なキー番号が関連付けられて記憶された電子錠制御システムにおいて、
前記携帯端末は、
操作したい電子錠制御装置のキー番号の要求を当該電子錠制御装置の個体IDと共に前記監視センタサーバへ送信するキー番号要求手段と、
前記監視センタサーバからキー番号を受信した際に、該キー番号を保存するキー番号保存手段と、
操作したい電子錠制御装置に対して、その操作内容を保存した前記キー番号と共に近距離無線通信によって送信する電子錠操作手段と、を備え、
前記監視センタサーバは、
前記携帯端末からキー番号の要求を個体IDと共に受信した際に、該個体IDに関連付けられたキー番号を前記データベースから抽出し、抽出したキー番号を要求した携帯端末に対して発行するキー番号発行手段を備え、
前記電子錠制御装置は、
前記携帯端末から送信された前記操作内容を前記キー番号と共に受信した際に、該キー番号を照合し、当該キー番号の確認がとれた場合に前記操作内容に従って前記電子錠を制御する電子錠制御手段を備えた
ことを特徴とする電子錠制御システム。
【請求項2】
前記キー番号は、当該キー番号による前記電子錠制御装置の制御を可能とする時間や回数等の使用制限情報を含み、
前記携帯端末は、前記電子錠操作手段において、前記キー番号に含まれた前記使用制限情報に基づいて当該キー番号の使用が可能と判断した際に、前記操作内容を前記キー番号と共に前記電子錠制御装置に送信することを特徴とした請求項1記載の電子錠制御システム。
【請求項3】
前記携帯端末は、保存した前記キー番号を当該キー番号に設定された使用可能条件を越えた際に消去するキー番号消去手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の電子錠制御システム。
【請求項4】
前記携帯端末は、
操作したい電子錠制御装置に対して当該電子錠制御装置の個体IDの送信を前記近距離無線通信で要求する個体ID要求手段と、
前記電子錠制御装置から送信された個体IDを、当該電子錠制御装置のキー番号を前記監視センタサーバに要求する際に用いる個体IDとして取得する個体ID取得手段と、を備え、
前記電子錠制御装置は、
前記携帯端末から個体IDの送信要求を受けた際に、当該電子錠制御装置の個体IDを送信要求した携帯端末に対して前記近距離無線通信で送信する個体ID送信手段を備えた
ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の電子錠制御システム。
【請求項5】
前記電子錠制御装置は、
前記携帯端末からの操作内容に従って前記電子錠を制御した際に、その制御結果を、当該操作内容を送信した携帯端末に対して前記近距離無線通信で送信する制御結果送信手段を備え、
前記携帯端末は、
前記電子錠制御装置から前記制御結果を受信した際に、この制御結果を当該電子制御装置を示す個体IDと共に前記監視センタサーバに送信する制御結果転送手段を備え、
前記監視センタサーバは、
前記携帯端末から送信された前記制御結果を前記個体IDと共に受信した際に、該制御結果を前記個体IDに関連付けて前記データベースに記録する制御結果記録手段と、
発行したキー番号に関連付けされた個体IDが示す電子錠制御装置が、当該キー番号に設定された使用可能時間内に操作されていない場合に、当該キー番号を発行した携帯端末に対して、その旨を報知可能な形態で通知する通知手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1から4にいずれか記載の電子錠制御システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2008−144531(P2008−144531A)
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−335213(P2006−335213)
【出願日】平成18年12月13日(2006.12.13)
【出願人】(000210964)中央電子株式会社 (81)
【Fターム(参考)】