電気ポット

【課題】給湯量を正確に表示できる電気ポットを提供する。
【解決手段】内容器内のお湯を給湯する給湯ポンプと、当該給湯ポンプを動作させる給湯スイッチを含む複数のスイッチを配設した操作パネルと、内容器内と上部と下部で連結された親水性が高いガラスなどの透明な材質でできた水位検出管の下部又は上部から管内に光を照射し、水位検出管の側面に取り付けたイメージセンサで水位検出管の上端から下端までの明るさを断続的に読み取り、光の強さの分布パターンの移動量から水位の変化量を検出することにより給湯量を検出する給湯量検出手段と、給湯動作中に前記給湯量検出手段で検出した給湯量を表示パネルにデジタル表示又はデジタル表示とバー表示する制御手段とを備える構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
この発明は、界面における光の反射を利用した水位測定装置を使用して給湯量を求めて表示する電気ポットに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、電気ポットの給湯量を求める方法としては、給湯のための電動ポンプのモーターの回転数を計測して求めるものがある。（例えば、特許文献１参照。）
また、流量センサにより給湯量を求めるものがある。（例えば、特許文献２参照。）
また、圧力センサにより給湯量を求めるものがある。（例えば、特許文献３参照。）
給湯量の表示は、デジタル表示するものがある。（例えば、特許文献３参照。）
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特開平０７−１６３４７０号広報
【特許文献２】特開２００７−２９６０２８号広報
【特許文献３】特開２００３−２４２１２号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
従来の方法では、給湯量について十分な精度が得られない。
【０００５】
本発明は、給湯量を十分な精度をもって表示できる電気ポットを実現することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の電気ポットは、内容器内のお湯を給湯する給湯ポンプと、当該給湯ポンプを動作させる給湯スイッチを含む複数のスイッチを配設した操作パネルと、内容器内と上部と下部で連結された親水性が高いガラスなどの透明な材質でできた水位検出管の下部又は上部から管内に光を照射し、水位検出管の側面に取り付けたイメージセンサで水位検出管の上端から下端までの明るさを断続的に読み取り、光の強さの分布パターンの移動量から水位の変化量を検出することにより給湯量を検出する給湯量検出手段と、給湯動作中に前記給湯量検出手段で検出した給湯量を表示パネルにデジタル表示又はデジタル表示とバー表示する制御手段とを備える構成とした。
【発明の効果】
【０００７】
本発明の電気ポットは、給湯量を精度高く求めることができる。
【０００８】
本発明の電気ポットのうち給湯量をバー表示するものにあっては、給湯をやめるタイミングがとりやすく利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
【図１】本発明の電気ポットの実施例を示す側面断面図
【図２】本発明の電気ポットの水位検出管の下部の実施例を示す側面断面図
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本発明の電気ポットの実施の形態を実施例により説明する。
【実施例１】
【００１１】
図１は、本発明の電気ポットの実施例を示す側面断面図である。
【００１２】
給湯スイッチが押されて給湯ポンプ２が作動し、湯が給湯センサ３に達した時点から水位検出管５の水位の測定を開始する。水位の測定を開始してからの水位の変化に基づいて給湯量を求めて表示パネルに表示する。電気ポットの使用者は、その表示を見て適当な時期に給湯を中止する。
【００１３】
図２は、本発明の電気ポットの水位検出管の下部の実施例を示す側面断面図である。
【００１４】
水位検出管５の下側にある光照射部６から水位検出管５内に照射された光は水と水位検出管５の境界、水位検出管５と空気との境界及び水と空気との境界で屈折・反射し、水位検出管５の外側に出た光はイメージセンサ７で捉えられる。
【００１５】
イメージセンサ７で捉えられる光は、水が表面張力により水位検出管５の壁面に沿って引き上げられている部分で強く、それより上側では極端に弱く、下側では緩やかに弱くなっていく。その結果、イメージセンサ７で捉えられる光の強度分布は水面の付近で１つのパターンを示す。そのパターンは水位の変化とともに移動し、移動の量は水位の変化にほぼ等しい。
【００１６】
イメージセンサ７からの信号を信号処理回路で処理して上記パターンの移動量を求めて給湯量を求め表示パネルに表示する。
【符号の説明】
【００１７】
１内容器
２給湯ポンプ
３給湯センサ
４給湯口
５水位検出管
６光照射部
７イメージセンサ
８湯
９発光体
１０水面
１１光路１
１２光路２
１３光路３
１４光路４
１５光路５

【特許請求の範囲】
【請求項１】
内容器内のお湯を給湯する給湯ポンプと、当該給湯ポンプを動作させる給湯スイッチを含む複数のスイッチを配設した操作パネルと、内容器内と上部と下部で連結された親水性が高いガラスなどの透明な材質でできた水位検出管の下部又は上部から管内に光を照射し、水位検出管の側面に取り付けたイメージセンサで水位検出管の上端から下端までの明るさを断続的に読み取り、光の強さの分布パターンの移動量から水位の変化量を検出することにより給湯量を検出する給湯量検出手段と、給湯動作中に前記給湯量検出手段で検出した給湯量を表示パネルにデジタル表示又はデジタル表示とバー表示する制御手段とを備えることを特徴とする電気ポット。

【図１】