説明

電池の製造方法および電池の製造装置

【課題】品種の切り替え時間を大幅に短縮し、信頼性の高い電池を量産することが可能な、電池の製造方法および電池の製造装置に提供することにある。
【解決手段】電池の構成要素である、正極材4、負極材2、セパレータ3、封口板1、および電池ケース6をそれぞれ供給する供給工程と、正極材4、負極材2、およびセパレータ3を、電解液と共に電池ケース6内に収容するとともに、前記電池ケース6を封口板1で封口することにより、電池を組み立てる組立工程とが、低湿度に制御された作業室20内で実行される。そして、電池の各構成要素は、電池の品種に応じて、作業室20に連結し、かつ低湿度に制御された予備室U11〜U15を介して、一定の環境下で作業室20内に供給された電池の各構成要素と交換することによって、品種の切り替えを行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多品種の電池の製造に対応可能な電池の製造方法および電池の製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、AV機器あるいはパソコンや携帯型通信機器などの電子機器のポータブル化やコードレス化が急速に促進されており、これらの電子機器のメモリーバックアップ用電源として信頼性も高く、メンテナンスも容易であることから、リチウム一次電池が各種用途に幅広く使用されている。また、小型でエネルギー密度の大きなリチウムイオン二次電池は、高出力用の電源等にも広く使用されている。
【0003】
ところで、リチウムは水に対して極めて反応性が高いため、電池の製造工程において、電池内に水分が混入すると、様々な不都合が生じる。例えば、リチウム一次電池の負極材にリチウム金属を使用した場合、電池内に水分が含まれると、リチウム金属の表面に酸化膜が形成されることによって、負極材の内部抵抗が増加し、電池特性が劣化する等の問題が生じる。また、水と反応してガスを発生させる性質を有するため、電池内に水が混入してガスが発生すると、電池内部の圧力が上昇し、電池ケースが膨れる等の問題が生じるおそれがある。
【0004】
さらに、リチウムイオン二次電池の正極材の活物質に、リチウム含有金属複合酸化物(例えば、LiCoO等)を使用した場合、水と反応することで活物質の量が減ることによって、電池容量が劣化する等の問題が生じる。
【0005】
加えて、リチウムイオン二次電池では、水系の電解液を用いることができず、Liイオンが溶解した非水電解液(例えば、LiPF等)が用いられるが、電解液中に水分が存在すると、フッ化水素(HF)が発生し、このHFが集電体等の金属材料を腐食させる等の問題が生じ、さらに、水と反応してガスを発生させ、電池内部の圧力が上昇し電池ケースが膨れる等の問題が生じるおそれがある(例えば、特許文献1〜3を参照)。
【0006】
また、リチウム金属以外の材料でも、電池を構成する部材が水と反応する性質を有している場合には、電池の製造工程において、電池内に水分が混入することにより、種々の不都合が生じる。例えば、アルカリ乾電池の場合、電解液を注液する前に正極材に水分が多く含有されていると電解液の含浸性の悪化が発生し、負極材との反応が低下し寿命に大きな問題が生じるおそれがあり、また、リチウム電池でも同様に電池を密閉する絶縁ガスケットが水分により膨潤していまい、封口性能が低下する。
【0007】
そのため、従来の電池の製造工程においては、電池内への水分の混入に起因して、電池の性能や品質が劣化しないようにするために、正極材、負極材、セパレータなどの電池内部の構成要素を、予め減圧乾燥などの手段により水分を除去し、その後、これらの構成要素を低湿度の環境下に移送して、その低湿度の環境下で、組立工程や電解液の注入工程、電池容器の封口工程を行っていた(例えば、特許文献4、5を参照)。
【特許文献1】特開平8―321287号公報
【特許文献2】特開2000―294203号公報
【特許文献3】特開2001−118578号公報
【特許文献4】特開2004−349011号公報
【特許文献5】特開平11−135152号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
電池の製造工程において、製造する電池の品種が切り替わると、製造ラインに供給する電池の各構成要素(電池ケース、正極材、負極材、セパレータ、封口板等)も、品種毎に変更する必要がある。特に、量産工程では、電池の各構成要素を、製造ラインの各工程において、連続的に供給する必要があるため、各工程毎に、各構成要素の供給手段がユニット化されている。従って、品種が切り替わった場合、品種毎に各構成要素の供給ユニットを変更する必要がある。
【0009】
しかしながら、上述した特許文献1〜5に示される従来技術では、低湿度の環境下で、電池の組立工程等を行う製造ラインにおいては、品種毎に各構成要素の供給ユニットを変更する際に、低湿度に制御された環境を一旦破る必要がある。そして、供給ユニットを変更した後、再び、組立工程等を行う製造ラインの環境を、所定の湿度以下になるまで、減圧乾燥しなければならない。それ故、多品種の電池を製造する量産工程においては、品種の切り替え毎に、製造ラインの環境を減圧乾燥する時間を要し、トータルの製造時間が長くなってしまうという問題がある。加えて、製造ラインの一定の低湿度に制御された環境が変動し、これにより、安定した性能や信頼性を有する電池の製造を維持することが難しくなるという問題もある。
【0010】
本発明は、上記従来の課題を鑑みてなされたもので、低湿度の環境を保持しながらも、品種の切り替え時間を大幅に短縮し、信頼性の高い電池を量産することが可能な、電池の製造方法および電池の製造装置を提供すること目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するために、本発明は、電池の構成要素を供給する供給工程、および各構成要素を組み立てる組立工程を、低湿度に制御された作業室内で実行し、電池の品種に応じて、電池の各構成要素を、作業室に連結し、かつ低湿度に制御された予備室を介して、作業室内に供給された電池の各構成要素と交換する方法を採用する。
【0012】
すなわち、本発明に係わる電池の製造方法は、電池の構成要素を組立ラインに供給する供給工程と、組立ラインに供給された電池の構成要素を組み立てる組立工程とを含み、供給工程および組立工程は、低湿度に制御された作業室内で実行され、電池の各構成要素は、電池の品種に応じて、作業室に連結し、かつ低湿度に制御された予備室を介して、作業室内に供給された電池の各構成要素と交換されることを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係わる電池の製造装置は、電池の構成要素を組立ラインに供給する供給手段と、組立ラインに供給された電池の構成要素を組み立てる組立手段とを備え、供給手段および組立手段は、低湿度に制御された作業室内に配置されるとともに、作業室に連結して、低湿度に制御された予備室をさらに備え、電池の構成要素の各供給手段は、電池の品種に応じて、予備室を介して、作業室内に配置された供給手段と交換されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、電池の構成要素の供給工程と構成要素の組立工程とが実行される作業室を、一定の低湿度下に維持した状態で、電池の品種に応じて、電池の構成要素を交換することができるため、品種の切り替え時間を大幅に短縮するとともに、安定した性能と高い信頼性を有する電池を量産することが可能な、電池の製造方法および電池の製造装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下の図面においては、説明の簡略化のため、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。
【0016】
(第1の実施形態)
図1(a)〜(d)は、本発明の第1の実施形態における電池の製造方法を模式的に示した工程図である。以下、図1(a)〜(d)を参照しながら、本実施形態における電池の製造方法について説明する。なお、本実施形態では、コイン形リチウム一次電池を例に説明するが、他の電池にも勿論適用し得る。
【0017】
まず、図1(a)に示すように、樹脂でできたガスケット5を具備した封口板1に、金属リチウム(負極活物質に相当)からなる負極材2を外力で押さえつけて貼り付ける。次に、図1(b)に示すように、円形状に成形されたセパレータ3を、封口板1に挿入する。その後、図1(c)に示すように、正極活物質からなる正極材4を、封口板1に挿入する。最後に、図1(d)に示すように、電解液(不図示)を注液した後、封口板1と電池ケース6とを封口かしめて、コイン形リチウム一次電池を完成する。
【0018】
なお、上記の製造工程において、電池の構成要素である、封口板1、負極材2、セパレータ3、正極材4、および電池ケース6を供給する工程、並びに、これら供給された電池の各構成要素を、上記の工程に従って電池を組み立てる工程は、低湿度に制御された作業室内で実行される。また、製造する電池の品種を切り替える場合には、電池の各構成要素を、電池の品種に応じて、作業室に連結し、かつ低湿度に制御された予備室を介して、作業室内に供給された電池の各構成要素と交換する。
【0019】
このようにすることによって、電池の構成要素の供給工程と構成要素の組立工程とが実行される作業室を、一定の低湿度下に維持した状態で、電池の構成要素を交換することができるため、品種の切り替え時間を大幅に短縮し、信頼性の高い電池を量産することが可能となる。
【0020】
また、電池の量産工程では、電池の各構成要素を連続的に供給しながら、各構成要素を順次組み立てることによって、電池が製造されることから、電池の各構成要素は、構成要素を複数個保持した供給ユニットから連続的に供給されることが好ましい。この場合、電池の各構成要素は、供給ユニット毎に、作業室内に供給された電池の各構成要素と交換される。
【0021】
ここで、予備室を介した電池の各構成要素(切り替え部品)の交換、及び作業室内の湿度の制御は、以下のような手順で行うことができる。
【0022】
すなわち、各予備室は、作業室と連結する部位、及び外部(工場)から予備室内に切り替え部品を搬入する部位に、それぞれ第1の開閉部及び第2の開閉部を設けておき、まず、第1の開閉部を閉じた状態で第2の開閉部を開けて、切り替え部品を予備室に搬入する。次に、第2の開閉部を閉じて、予備室内を作業室内と同じ露点になるまで作業室内の湿度を下げる。このとき、予備室は作業室よりも容積が小さいので、短時間に所定の湿度まで下げることができる。次に、予備室が所定の湿度に下がった後、第1の開閉部を開けて、切り替え部品を作業室内の部品と交換する。その後、第1の開閉部を閉じた状態で、第2の開閉部を開けて交換部品を外部に搬出する。この間、作業室内の湿度は一定に維持されるため、作業室内の作業を中断することなく継続して行うことができる。そのため、安定した環境下で生産でき、安定した品質の電池を製造することができる。
【0023】
なお、本実施形態において、電池の構成要素の供給工程および組立工程、並びに、電池の構成要素の交換は、共に低湿度下において行われるが、例えば、露点が−25℃以下の温度に制御することで、空気中の飽和水蒸気量を許容する容量が拡大でき、空気が乾いているので、低湿度の空気中に含まれる水分が材料や電池構成部品に付着することがない点で好ましい。しかし、これに限定されず、製造する電池の種類や安全性の基準等に応じて適宜決めることができる。
【0024】
また、「作業室」は、必ずしも一つの区切られた室である必要はなく、実質的に、供給工程および組立工程が低湿度下で実行されれば、複数の作業室に分かれていてもよい。
【0025】
また、電池の構成要素の組立工程は、本実施形態に示した順番に限定されず、電池の種類等によって、適宜変更しうる。
【0026】
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態における電池の製造装置の構成を模式的に示した概念図で、図3は、本製造装置において実行される電池の製造工程を示した工程フロー図である。なお、本実施形態では、第1の実施形態で説明したコイン形リチウム一次電池を製造工程に対応した製造装置を例に説明するが、他の電池(リチウムイオン二次電池、アルカリ乾電池等)の製造工程に対応して、その構成は適宜変更し得る。
【0027】
図2に示すように、本実施形態における電池の製造装置は、電池の構成要素である、封口板1、負極材2、セパレータ3、正極材4、および電池ケース6をそれぞれ供給する供給手段11a〜15a、および、これら供給手段により供給された電池の各構成要素を組み立てる組立手段S1〜S5を備えている。そして、これら供給手段11a〜15aおよび組立手段S1〜S5は、低湿度に制御された作業室20内に配置されている。また、この作業室20に連結して、低湿度に制御された予備室U11〜U15をさらに備えている。なお、供給手段11a〜15aは、電池の各構成要素1〜5を複数個保持するとともに、各構成要素を連続的に供給することが可能な供給ユニットを構成している。
【0028】
図2に示した電池の製造装置は、図3に示した工程フロー図に従って作業が行われる。以下、図2および図3を参照しながら、本製造装置を用いて、コイン形リチウム一次電池を製造する工程を説明する。
【0029】
まず、樹脂でできたガスケット5を具備した封口板1を、供給手段11aから組立ラインに供給する。この供給手段11aは、例えば、図4に示すようなパーツ・フィーダを用いることにより、一列に整列した封口板1を連続的に供給することができる。
【0030】
次に、供給手段12aから負極材2を、組立ラインの負極材圧着手段S1に供給して、負極材2を封口板1に貼り付ける(図1(a)を参照)。ここで、負極材2の供給手段12aは、例えば、フープ状の負極板またはシートを打ち抜くことによって、連続的に供給することができる。
【0031】
次に、供給手段13aからセパレータ3を、組立ラインのセパレータ挿入手段S2に供給して、セパレータ3を封口板1に挿入する(図1(b)を参照)。ここで、セパレータ3の供給手段13aは、例えば、図5に示すような構成からなる。フープ状のセパレータ16を、打抜治具30で円形状に打ち抜いた後、ポンチ31で円筒形のセパレータ3に成形する。
【0032】
次に、供給手段14aから正極材4を、組立ラインの正極材挿入手段S3に供給して、正極材4を封口板1に挿入した後(図1(c)を参照)、注液手段S4で電解液を注液する。ここで、正極材4の供給手段14aも、図4に示したようなパーツ・フィーダを用いることができる。
【0033】
次に、供給手段15aから組立ラインに電池ケース6を供給し、封口かしめ手段S5で、電解液が注液された封口板1と電池ケース6とを封口かしめて、コイン形リチウム一次電池を完成する(図1(d)を参照)。
【0034】
次に、製造する電池の品種を切り替える場合の本製造装置の動作について説明する。上述したように、低湿度に制御された予備室U11〜U15が、作業室20に連結して設置されている。そして、他の品種に対応する電池の構成要素の各供給手段11b〜15bは、各々に対応して設けられた予備室U11〜U15を介して、作業室20内に配置された各供給手段11a〜15aと交換される。
【0035】
なお、各予備室U11〜U15は、作業室20と連結する部位において開閉部21を備えており、各予備室U11〜U15に配備された供給手段11b〜15bは、予備室U11〜U15が所定の低湿度に制御された後、開閉部21を開けて、作業室20内に配置された各供給手段11a〜15aと交換される。
【0036】
このような動作により、電池の構成要素の各供給手段11a〜15aと、各構成要素の組立手段S1〜S5が配置された作業室20を、一定の低湿度下に維持した状態で、予備室U11〜U15を介して、電池の各構成要素を交換することができるため、品種の切り替え時間を大幅に短縮し、信頼性の高い電池を量産することが可能となる。
【0037】
なお、「作業室」は、必ずしも一つの区切られた室である必要はなく、実質的に、供給工程および組立工程が低湿度下で実行されれば、複数の作業室に分かれていてもよい。
【0038】
また、「供給ユニット」は、図4、図5に示した構成に限定されず、電池の種類に対応した組立工程に応じて適宜その構成は変更し得る。
【0039】
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。例えば、上記の実施形態においては、金属リチウムを負極材とするリチウム一次電池について説明したが、活物質がリチウムを含む材料からなる電池、例えば、リチウム含有金属複合酸化物を正極活物資とするリチウムイオン二次電池にも適用することができる。さらに、水分を含むことで膨潤するPP(ポリプロピレン)を使用した絶縁ガスケットを使用した電池にも適用することができる。また、正極材料に二酸化マンガンと黒鉛を用いたアルカリ乾電池等にも適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0040】
以上説明したように、本発明は、電池内への水分の混入を防ぎ、電池の構成要素を低湿度の環境下で組立工程や電解液の注入工程、電池ケースの封口工程を行うことが可能となり、低湿度の環境を保持しながらも、多品種の電池の製造に対応可能な、製造時間が短縮された信頼性の高い電池の製造に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】(a)〜(d)は、本発明の第1の実施形態における電池の製造方法を示した工程断面図
【図2】本発明の第2の実施形態における電池の製造装置の構成を模式的に示した概念図
【図3】本発明の第2の実施形態における電池の製造装置において実行される電池の製造工程を示した工程フロー図
【図4】本発明の第2の実施形態における一供給手段を示した模式図
【図5】本発明の第2の実施形態における一供給手段を示した模式図
【符号の説明】
【0042】
1 封口板
2 負極材
3 セパレータ
4 正極材
5 ガスケット
6 電池ケース
11a,11b 封口板の供給手段
12a,12b 負極材の供給手段
13a,13b セパレータの供給手段
14a,14b 正極材の供給手段
15a,15b 電池ケースの供給手段
20 作業室
21 開閉部
30 打抜治具
31 ポンチ
S1 負極材圧着手段
S2 セパレータ挿入手段
S3 正極材挿入手段
S4 注液手段
S5 封口かしめ手段
U11〜U15 予備室

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池の構成要素を組立ラインに供給する供給工程と、前記組立ラインに供給された前記電池の構成要素を組み立てる組立工程とを含む電池の製造方法であって、
前記供給工程および前記組立工程は、低湿度に制御された作業室内で実行され、
前記電池の各構成要素は、電池の品種に応じて、前記作業室に連結し、かつ低湿度に制御された予備室を介して、前記作業室内に供給された電池の各構成要素と交換される、電池の製造方法。
【請求項2】
前記電池の構成要素は、正極材、負極材、セパレータ、封口板、および電池ケースを含み、
前記組立工程は、前記正極材、負極材、およびセパレータを、電解液と共に前記電池ケース内に収容し、前記電池ケースを前記封口板で封口することにより、電池を組み立てる工程からなる、請求項1に記載の電池の製造方法。
【請求項3】
前記電池の各構成要素は、前記構成要素を複数個保持した供給ユニットから連続的に供給され、
前記電池の各構成要素は、前記供給ユニット毎に、前記作業室内に供給された電池の各構成要素と交換される、請求項1に記載の電池の製造方法。
【請求項4】
前記予備室は、前記作業室と連結する部位において開閉部を備えており、
前記予備室に配備された前記供給ユニットは、前記予備室が所定の低湿度に制御された後、前記開閉部を開けて、前記作業室内に配置された供給ユニットと交換される、請求項3に記載の電池の製造方法。
【請求項5】
前記作業室および前記予備室は、露点が−25℃以下の低湿度に制御されている、請求項1に記載の電池の製造方法。
【請求項6】
前記電池は、リチウム一次電池であって、負極材が金属リチウムからなる、請求項1に記載の電池の製造方法。
【請求項7】
前記電池は、リチウムイオン二次電池であって、正極材の活物質がリチウム含有金属複合酸化物からなる、請求項1に記載の電池の製造方法。
【請求項8】
前記電池は、アルカリ乾電池である、請求項1に記載の電池の製造方法。
【請求項9】
電池の構成要素を組立ラインに供給する供給手段と、前記組立ラインに供給された前記電池の構成要素を組み立てる組立手段とを備えた電池の製造装置であって、
前記供給手段および前記組立手段は、低湿度に制御された作業室内に配置されるとともに、前記作業室に連結して、低湿度に制御された予備室をさらに備え、
前記電池の構成要素の各供給手段は、電池の品種に応じて、前記予備室を介して、前記作業室内に配置された供給手段と交換される、電池の製造装置。
【請求項10】
前記予備室は、前記作業室と連結する部位において開閉部を備えており、
前記予備室に配備された前記供給手段は、前記予備室が所定の低湿度に制御された後、前記開閉部を開けて、前記作業室内に配置された各供給手段と交換される、請求項9に記載の電池の製造装置。
【請求項11】
前記供給手段は、電池の各構成要素を複数個保持するとともに、前記構成要素を連続的に供給することが可能な供給ユニットを構成している、請求項9に記載の電池の製造装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−26473(P2009−26473A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−185384(P2007−185384)
【出願日】平成19年7月17日(2007.7.17)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】