説明

電池用隔離膜及び電池

【課題】 本発明は、耐熱性に優れ、温度履歴によって膨張収縮することもなく、また、外部圧力、デンドライト成長等に起因して点で圧力が掛かった場合も、割れてその部分の機能が損なわれるという問題もなく、また、イオン伝導度が低下して電池性能が低下するという問題もない電池用隔離膜と、かかる電池用隔離膜を備えた電池を提供することを目的とする。
【解決手段】 シリカ、アルミナ等からなる鱗片状無機多孔質体を膜状にバインダで結着してなる電池用隔離膜であって、この電池用隔離膜を電池の正極、負極、或いは、セパレータの表面に設けるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リチウム電池等の各種電池の正極と負極を互いに隔離するために用いる鱗片状無機多孔質体からなる電池用隔離膜と、この電池用隔離膜を用いた電池に関する。
【背景技術】
【0002】
リチウム電池を初め、各種電池においては、正極と負極を互いに隔離するためにセパレータは必須である。従来より、セパレータとして、有機物からなるセパレータが知られているが、耐熱性がないため、燃えてショートしたり、場合によっては爆発の虞もあった。また、温度履歴によって膨張収縮して、電解質を保持できなくなるという不都合もあった。耐熱性の樹脂を用いる場合も、可燃性であることには変わりがなく、非常にコストが高く、また、縮みを抑えるのが難しいという問題もあった。
また、特許文献1において、有機物セパレータの表面に無機膜を形成することも提案されているが、燃えることを抑えることはできるものの、外部圧力、デンドライト成長等で点で圧力が掛かった場合、割れてその部分の無機膜の機能が損なわれるという問題があり、また、イオン伝導度が低下して電池性能が低下するという問題があった。
また、有機物セパレータに無機粉状フリットを混入することも提案されているが、耐熱性向上については実際には余り効果がなく、また、樹脂溶融時に粒子も同時に流動するためメルトダウン防止機能もなく、また、これらの問題解決のために無機物を多く混入すると、リチウムイオンの移動を遮るため、電池性能の低下が起こるという問題があった。また、無機粉状フリットの混入量を下げると、短絡防止などの機能が十分でなくなるという問題がある。
また、特許文献2において、有機物セパレータに多孔質無機粒状フリットを混入し、イオン移動の経路を確保することが提案されているが、多孔質無機粒状フリットを混入するためにはバインダーが多く必要なため、混入量を大きくはできず、そのため、点で圧力が掛かった場合、粒状フリットは押しのけられるため、短絡などを抑えることはできないという不都合があった。
そこで、特許文献3において、有機物セパレータに無機質の鱗片状フレークを混入することが提案されており、燃えがたく、縮みにくく、また、点で圧力が掛かった場合も、フレークが積層しているので、押しのけられず短絡などが抑えられ、また、膜作製時に鱗片状フレークが自然に配向するため作製も容易であるという利点を有するものの、無機物の混入量に比例してリチウムイオンの移動を遮るため、電池性能の低下が起こるという問題があった。また、無機物の混入量を下げると、短絡防止などの機能が十分でなくなるという問題もあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2007−509464号公報
【特許文献2】特表2009−517810号公報
【特許文献3】特開2008−66094号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで本発明は、耐熱性に優れ、温度履歴によって膨張収縮することもなく、また、外部圧力、デンドライト成長等に起因して、点で圧力が掛かった場合も、割れてその部分の機能が損なわれるという問題もなく、また、イオン伝導度が低下して電池性能が低下するという問題もない電池用隔離膜と、かかる電池用隔離膜を備えた電池を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者等は、前記課題を解決するべく鋭意検討の結果、正極と負極を隔離するため鱗片状無機多孔質体を層状に配置した多孔質隔離膜を用いることで、前記課題を解決できることを知見した。
即ち、本発明の電池用隔離膜は、請求項1記載の通り、鱗片状無機多孔質体を膜状にバインダで結着してなることを特徴とする。
また、請求項2記載の電池用隔離膜は、請求項1記載の電池用隔離膜において、前記鱗片状無機多孔質体がシリカ或いはアルミナであることを特徴とする。
また、請求項3記載の電池用隔離膜は、請求項1または2記載の電池用隔離膜において、前記鱗片状無機多孔質体の平均孔径が0.05〜1μmであることを特徴とする。
また、請求項4記載の電池用隔離膜は、請求項1乃至3の何れかに記載の電池用隔離膜において、前記鱗片状無機多孔質体の空隙率が50〜90%であることを特徴とする。
また、請求項5記載の電池用隔離膜は、請求項1乃至4の何れかに記載の電池用隔離膜において、前記鱗片状無機多孔質体のアスペクト比が5〜100であることを特徴とする。
また、請求項6記載の電池用隔離膜は、請求項1乃至5の何れかに記載の電池用隔離膜において、前記鱗片状無機多孔質体の厚みが0.05〜5μmであることを特徴とする。
また、請求項7記載の電池用隔離膜は、請求項1乃至6の何れかに記載の電池用隔離膜において、前記鱗片状無機多孔質体98vol%〜40vol%に対して前記バインダーが2vol%〜60vol%の配合割合であることを特徴とする。
また、請求項8記載の電池用隔離膜は、請求項1乃至7何れかに記載の電池用隔離膜において、前記電池用隔離膜は、電池の正極、負極、セパレータの少なくとも何れかの表面に形成されていることを特徴とする。
また、本発明の電池は、請求項9記載の通り、前記請求項1乃至8の何れかに記載の電池用隔離膜を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
電池用隔離膜を構成する鱗片状無機多孔質体が鱗片状であるため、加熱による流動がなく正極と負極を隔離することができ、安全性を高めることができる。更に、多孔質であることでイオン伝導度を損なうことなく電池性能も維持でき、安全性と両立することができる。また、この鱗片状無機多孔質体を正極や負極に塗布することで、電極間距離を小さくすることができ、結果として低抵抗の電池、言い換えれば、高出力の電池を提供することができる。また、このように電池用隔離膜を形成すれば、セパレータを用いなくても電極を隔離することができる。また、鱗片状無機多孔質体は無機物であるために燃えず、膨張収縮しない。また、鱗片状無機多孔質体の混入で、点で圧力が掛かっても押しのけられず短絡などを防止できる。更に、有機物との混合とした場合は、シャットダウン機能(樹脂量が多い場合)、メルトダウン防止機能を保持でき、鱗片状無機多孔質体の混入であるので、曲げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】耐ショート性測定装置の概略図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明の電池用隔離膜は、鱗片状無機多孔質体をバインダで結着してなることを特徴とするもので、前記鱗片状無機多孔質体としては、電池の特性に対して影響を与えない無機材料であれば特に限定はされず、シリカ、アルミナ、石英、ジルコニア、ガラスなどが挙げられるが、シリカ、アルミナが好ましい。
【0009】
また、前記鱗片状無機多孔質体の平均孔径は、0.05〜1μmが好ましく、0.1〜0.5μmがより好ましい。これは平均孔径が大きすぎると構造的に弱くなり、また、穴の数が少なくなって空隙率を上げることができず、また平均孔径が小さすぎると電解液のしみ込みが悪くなるからである。
【0010】
また、鱗片状無機多孔質体の空隙率は、50〜90%が好ましく、60〜80%がより好ましい。これは、空隙率が大きすぎると強度が弱くなり、また、空隙率が小さすぎるとイオン伝導率が低くなるからである。尚、孔形状は貫通孔が好ましく、ストレートより曲がっているのが好ましい。
【0011】
また、鱗片状無機多孔質体のアスペクト比は5以上が好ましく、10以上がより好ましい。これは、電池用隔離膜の中で鱗片状無機多孔質体が重なりあって積層するために配向性が必要だからである。鱗片状無機多孔質体のアスペクト比の上限は100程度が好ましい。アスペクト比が余り大きいと従来の無機膜と同じ弊害がでるからである。
【0012】
また、鱗片状無機多孔質体の厚みは0.05〜5μmが好ましく、0.1〜1μmがより好ましい。これは、厚すぎると、電池用隔離膜内で鱗片状無機多孔質体が積層できず、また、傾いたとき電池用隔離膜を突き出る虞があり、また、薄すぎると、強度もなく、電池用隔離膜を作製できないからである。
【0013】
前記鱗片状無機多孔質体とバインダの配合量については、鱗片状無機多孔質体98vol%〜40vol%、バインダ2vol%〜60vol%が好ましく、鱗片状無機多孔質体95vol%〜60vol%、バインダ5vol%〜40vol%がより好ましい。これは、鱗片状無機多孔質体が98vol%を越える場合、バインダが殆どないため膜として電極表面に膜を形成し難く、鱗片状無機多孔質体が40vol%未満の場合は、バインダ成分が多いことでイオン伝導度が低下、即ち、電気抵抗が増大して、電池特性が低下するからである。
【0014】
また、バインダとしては、特に限定されるものではないが、耐熱性樹脂、無機バインダであることが好ましい。
【0015】
また、電池用隔離膜の厚みは1μm〜100μmであることが好ましい。1μm未満であると隔離膜としての欠点となる穴が開きやすくショートする可能性がでてき、また、100μmを越えると電極間の抵抗が大きくなり、電池性能が低下するからである。
また、電池用隔離膜の厚みは10μm〜100μmであることが好ましい。10μm未満であると隔離膜としての欠点となる穴が開きやすくショートする可能性がでてき、また、100μmを越えると電極間の抵抗が大きくなり、電池性能が低下するからである。
【0016】
本発明の電池用隔離膜を作製するには、鱗片状無機多孔質体をバインダと混合してセパレータ上や電極上に塗布などして膜状に形成すればよい。
また、前記電池用隔離膜を構成する鱗片状無機多孔質体を作製するには、例えば、先ず、高密度ポリエチレンとシリカ粉体とパラフィン系鉱物油を所定の割合で混合し、所定の温度で加熱し、シート状に成型を行い、適当な溶剤で前記鉱物油を溶出することで、シート状の多孔質前駆体を得、その多孔質前駆体を水ガラス希釈液に浸漬させ、乾燥した後、焼成を行うことで、シリカ多孔質シートを得、このシリカ多孔質シートを粉砕することで、鱗片状多孔質体を得ることができる。
【0017】
本発明の電池を構成する電解質としては、非水系電解液、イオン液体、ポリマー電解質など一般的に利用されているどのような電解質を用いてもよい。安全性を考慮するとイオン液体、ポリマー電解質を用いるのが好適である。本発明の電池用隔離膜を用いると、セパレータをなくし、或いは、隔離膜の厚さを薄くすることができるため、イオン伝導度は低いが安全性に優れるイオン液体、ポリマー電解質も利用できる。尚、固体電解質を多孔質材料に含浸することで骨格を持つ無機固体電解質として用いてもかまわない。
【実施例】
【0018】
次に、本発明の実施例を比較例と共に詳細に説明する。
(実施例1)
まず、以下の方法で鱗片状無機多孔質体を作製した。
先ず、高密度ポリエチレンとシリカ粉体とパラフィン系鉱物油を1:1:2(重量比)の割合で混合し、200℃で加熱し、シート状に成型を行い、溶剤(ノルマルプロピルブロマイド)で前記鉱物油を溶出することで、シート厚み5μmの多孔質前駆体を得た。次に、その多孔質前駆体を水ガラス3号100希釈液に浸漬させ、乾燥した後、900℃で焼成を行うことで、シリカ多孔質シートを得た。このシリカ多孔質シートを粉砕することで、鱗片状無機多孔質体を得た。得られた鱗片状無機多孔質体を電子顕微鏡(キーエンス VE9800)で観察したところ、厚さ約1μm、平均粒径20μm、アスペクト比20であり、その平均孔径は0.1〜0.5μm程度の連通した孔であった。また、比重は約0.5であり、その空隙率は80%程度であった。
次に、フッ化ビニリデン(PVDF)とヘキサフルオロプロピレン(HFP)の共重合体(アルケマ株式会社製 KYNAR FLEX 2800)をN−メチルピロリドン(NMP)に溶解し、PVDF・HFPの1質量%溶液を作製した。
正極としてパイオトレック株式会社製コバルト酸リチウム正極(片面塗工、容量1.5mAh/cm)、負極としてパイオトレック株式会社製グラファイト負極(片面塗工、容量1.6mAh/cm)を2cm×2cmに切り出して準備した。
先に準備したPVDF・HFPの1質量%溶液100gに鱗片状無機多孔質体9.5gをよく混合し(固形分における鱗片状無機多孔質体の体積割合は約90vol%)、アプリケ−タを用いて、前記正極の上に、50μmの膜を塗工した。これを150℃にて乾燥し、厚み約5μmの正極上皮膜を形成した。この皮膜付き正極と先に切り出した負極を組み合わせ、ラミネートフィルムに電解質と共に封入し、電池を作製した。
【0019】
(実施例2)
実施例1と同様にして正極としてパイオトレック株式会社製コバルト酸リチウム正極(片面塗工、容量1.5mAh/cm)、負極としてパイオトレック株式会社製グラファイト負極(片面塗工、容量1.6mAh/cm)を2cm×2cmに切り出して準備した。
実施例1で作製したPVDF・HFPの1質量%溶液200gに鱗片状無機多孔質体1.5gをよく混合し(固形分における鱗片状無機多孔質体の体積割合は約60vol%)、アプリケ−タを用いて、正極の上に、200μmの膜を塗工した。これを150℃にて乾燥し、厚み約5μmの正極上皮膜を形成した。更に実施例1と同様にラミネートフィルムに電解質と共に封入し、電池を作製した。
【0020】
(実施例3)
セパレータとして厚さ20μmのセルガード社製ポリエチレンセパレータ#2400を2.5cm×2.5cmに切り出し準備した。このセパレータの空隙率は約40%である。
実施例1で作製したPVDF・HFPの1質量%溶液100gに鱗片状無機多孔質体9.5gをよく混合し(固形分における鱗片状多孔質体の体積割合は約60vol%)、スラリー中に先に準備したポリエチレンセパレータをディッピングして、スラリーを塗布した。その後100℃にて乾燥し、厚みが25μmのセパレータを得た。
このセパレータと実施例1で準備した正極、負極を適切に組み合わせ、ラミネートフィルムに電解質と共に封入し、電池を作製した。
【0021】
(比較例1)
セパレータとして厚さ20μmのセルガード社製ポリエチレンセパレータ#2400を2.5cm×2.5cmに切り出し準備した。
実施例1で準備した正極、負極を適切に組み合わせ、ラミネートフィルムに電解質と共に封入し、電池を作製した。
【0022】
(比較例2)
鱗片状粒子としてシリカの水スラリー(固形分濃度15質量%、アスペクト比50、平均粒径0.5μm)100g、バインダであるSBRラテックス(固形分濃度3質量%)11g、および水100gを容器に入れ、1時間撹拌混合して均一なスラリーを得た。このスラリー中に、比較例1で用いたセルガード社製ポリエチレンセパレータ#2400をディッピングして、スラリーを塗布した。その後、100℃にて乾燥して、厚みが25μmのセパレータを得た。
このセパレータと実施例1で準備した正極、負極を適切に組み合わせ、ラミネートフィルムに電解質と共に封入し、電池を作製した。
【0023】
(比較例3)
無機粒子としてシリカ(平均粒径3μm)100g、バインダであるSBRラテックス(固形分濃度3質量%)11g、および水100gを容器に入れ、1時間撹拌混合して均一なスラリーを得た。このスラリー中に、比較例1で用いたセルガード社製ポリエチレンセパレータ、セルガード#2400をディッピングして、スラリーを塗布した。その後、100℃にて乾燥して、厚みが25μmのセパレータを得た。
このセパレータと実施例1で準備した正極、負極を適切に組み合わせ、ラミネートフィルムに電解質と共に封入し、電池を作製した。
【0024】
実施例1乃至3及び比較例1乃至3で作製した非水系二次電池について、下記の試験を行った。試験結果を表1に示す。
(抵抗評価)
作製された電池について、インピーダンスアナライザを用い、交流4端子法によって抵抗(Ω)を測定した。
(耐ショート性測定)
図1に示す耐ショート性測定装置を用いて測定した。耐ショート性測定装置は、図1に示されるように、ラミネート電池1を上下から直径50mmのステンレス円柱2で挟み込み、更に、バネ3を用いて0.14kg/cmの荷重が掛かるようになっている。上下のステンレス円柱2,2は耐熱絶縁板4で電気的に絶縁されている。また、上部のステンレス円柱2は加圧時にセパレ−タを排斥できるよう曲率を持った面に形成されている。この測定装置をプログラム型高温槽に入れ、室温から200℃まで2時間で昇温し、多孔質膜が溶解または燃焼するような高温になると、正・負極間に圧力が掛かって電解質が流動または排斥されて両極が短絡するので、短絡したかどうかを抵抗測定器5にて判断し、短絡が発生した温度で耐ショート性を評価した。
【0025】
【表1】

【0026】
表1の結果から以下のことが分かった。
上記の実施例および比較例の結果から明かなように、本発明による実施例1及び2は、比較例1乃至3に比べて、電極間距離が短く、また、空隙率が大きいため、抵抗が低くなっていることが分かる。更に、鱗片状無機多孔質体を用いているためショート温度が向上している。
また、実施例3と比較例2から同じ鱗片状フィラーを用いても、多孔質であることで抵抗が低くなっていることが分かる。また、比較例3ではフィラーが粒状であるため、その温度が樹脂の溶解温度よりも高くなった場合、フィラーが樹脂と一緒に流動しショートの防止にはなっていないことが分かる。
【符号の説明】
【0027】
1 樹脂フィルム
2 ステンレス円柱
3 バネ
4 耐熱絶縁板
5 抵抗測定器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鱗片状無機多孔質体を膜状にバインダで結着してなることを特徴とする電池用隔離膜。
【請求項2】
前記鱗片状無機多孔質体がシリカ或いはアルミナであることを特徴とする請求項1記載の電池用隔離膜。
【請求項3】
前記鱗片状無機多孔質体の平均孔径が0.05〜1μmであることを特徴とする請求項1または2記載の電池用隔離膜。
【請求項4】
前記鱗片状無機多孔質体の空隙率が50〜90%であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の電池用隔離膜。
【請求項5】
前記鱗片状無機多孔質体のアスペクト比が5〜100であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の電池用隔離膜。
【請求項6】
前記鱗片状無機多孔質体の厚みが0.05〜5μmであることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の電池用隔離膜。
【請求項7】
前記鱗片状無機多孔質体98vol%〜40vol%に対して前記バインダーが2vol%〜60vol%の配合割合であることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の電池用隔離膜。
【請求項8】
前記電池用隔離膜は、電池の正極、負極、セパレータの少なくとも何れかの表面に形成されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の電池用隔離膜。
【請求項9】
前記請求項1乃至8の何れかに記載の電池用隔離膜を含むことを特徴とする電池。

【図1】
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【公開番号】特開2011−222129(P2011−222129A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−86357(P2010−86357)
【出願日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【出願人】(000004008)日本板硝子株式会社 (853)
【Fターム(参考)】