説明

電源プラグ、その製造装置および製造方法

【課題】バリの発生がなく、被覆樹脂が刃から剥離することのなく、被覆樹脂をプラグ本体に固定する手段を必要としない、被覆樹脂とプラグ本体を同一の樹脂で一体に射出成型した電源プラグと、このプラグの製造装置および製造方法を提供する。
【解決手段】電源プラグは、刃と、刃の根元部分を被覆する被覆樹脂と一体に射出成型されたプラグ本体樹脂を有する。プラグの製造装置は、プラグの少なくともプラグ本体を成型するためのキャビティを有する下型および上型と、下型に対して上下動可能であり、刃の被覆樹脂を成型するために刃のほぼ上端近くまで延びる下型刃口および刃を保持するインサートバーを一体に形成した刃口付きバーと、下型刃口と組み合わされて刃の被覆樹脂を成型するために下型刃口の上に配置されるように上型に固定された上型刃口と、インサートバーの上面に配置された刃固定用プレートとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源プラグ、その製造装置および製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電源プラグは、トラッキングの防止のために、コンセントに差し込む刃の根元に絶縁樹脂で被覆(以下、被覆樹脂と言う)している。このトラッキング防止用絶縁樹脂は、従来例では、プラグ本体の樹脂とは別個のキャップ状に形成された樹脂が用いられている。電源プラグのこのようなキャップ状の樹脂を開示するものとしては、例えば、特開平10ー83855の間隙充填部材、特開2006−49330の間隙充填部、特許3377400のブレードキャップ等がある。
【特許文献1】特開平10ー83855
【特許文献2】特開2006−49330
【特許文献3】特許3377400
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来例の被覆樹脂は、プラグ本体(ボディ)の樹脂とは別個に形成されるので、工程数が多くなるとともに、被覆樹脂自体はプラグ本体に固定する必要があり、他の固定用部材を必要とする。
【0004】
一方、被覆樹脂とプラグ本体を別個に形成するのではなく、被覆樹脂とプラグ本体を同一の樹脂で一体に射出成型しようとすることは、以下の理由により、常識的にはかなり困難を伴うので、実行されていなかった。すなわち、プラグ本体の射出成型の樹脂材料は軟質の樹脂、例えば、軟質塩ビ(塩化ポリビニール)や軟質のポリエチレン系の樹脂、軟質のポリオレフィン系の樹脂等を用いているので、被覆樹脂も同一の軟質硬質の樹脂材料となるが、軟質の樹脂材料の場合、射出成型で作成できる被覆樹脂の厚みが0.8mm以下のときには、充填が不十分であったり、被覆樹脂にバリが発生したり、被覆樹脂が刃から剥離する問題が生じるからである。したがって、0.15〜0.5mmの厚みである被覆樹脂に対しては、被覆樹脂とプラグ本体を同一の樹脂で一体に射出成型することは行われていなかった。
【0005】
したがって、本発明の目的は、バリの発生がなく、被覆樹脂が刃から剥離することのなく、被覆樹脂をプラグ本体に固定する手段を必要としない、被覆樹脂とプラグ本体を同一の樹脂で一体に射出成型した電源プラグを提供することにある。
【0006】
また、本発明の目的は、バリの発生がなく、被覆樹脂が刃から剥離することのなく、電源プラグの変形もない、被覆樹脂とプラグ本体を同一の樹脂で一体に射出成型する電源プラグの製造装置を提供することにある。
【0007】
さらにまた、本発明の目的は、バリの発生がなく、被覆樹脂が刃から剥離することのなく、電源プラグの変形もない、被覆樹脂とプラグ本体を同一の樹脂で一体に射出成型する電源プラグの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の電源プラグは、刃と、刃の根元部分を被覆する被覆樹脂と一体に射出成型されたプラグ本体樹脂とを有することを特徴とする。
【0009】
本発明の電源プラグの製造装置は、刃の根元部分を被覆する被覆樹脂とプラグ本体樹脂を一体成型する電源プラグの製造装置であって、組み合わされて、電源プラグの少なくともプラグ本体を成型するためのキャビティを有する下型および上型と、前記下型に対して上下動可能であり、かつ前記刃の被覆樹脂を成型するために刃のほぼ上端近くまで延びる下型刃口および刃を位置決めして保持するインサートバーを一体に形成した刃口付きバーと、前記下型刃口と組み合わされて刃の被覆樹脂を成型するために下型刃口の上に配置されるように前記上型に固定された上型刃口と、インサートバーに保持された刃をインサートバーに対して固定するためにインサートバーの上面に配置された刃固定用プレートと、を有することを特徴とする。なお、刃口付きバーと上型刃口に代えて、刃を包囲するように一体に形成した下型刃口と上型刃口と刃を位置決めして保持するインサートバーとを一体に形成した上下刃口付きバーを用いてもよい。
【0010】
本発明の電源プラグの製造方法は、刃の根元部分を被覆する被覆樹脂とプラグ本体樹脂を一体成型する電源プラグの製造方法であって、下型および上型のキャビティと被覆樹脂部分を下型刃口の部分になるような刃口のPL(パーティングライン)面を持つ下型刃口および上型刃口の被覆樹脂充填用キャビティを用い、樹脂注入口から樹脂を注入して少なくともプラグ本体の樹脂および被覆樹脂を一体に射出成型し、射出成型後、上型の上昇後、刃固定用プレートでインサートバーに固定されている電源プラグを刃口付きバーを上昇させることにより射出成型した電源プラグを水平状態で下型から上昇させ、上昇した電源プラグを刃口付きバーと刃固定用プレートとの間から水平方向に取り出す、ことを特徴とする。なお、刃口付きバーと上型刃口に代えて、刃を包囲するように一体に形成した下型刃口と上型刃口と刃を位置決めして保持するインサートバーとを一体に形成した上下刃口付きバーを用いてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によると、バリの発生がなく、被覆樹脂が刃から剥離することのなく、被覆樹脂をプラグ本体に固定する手段を必要としない、被覆樹脂とプラグ本体を同一の樹脂で一体に射出成型した電源プラグが得られる。
【0012】
また、バリの発生がなく、被覆樹脂が刃から剥離することのなく、電源プラグの変形もない、被覆樹脂とプラグ本体を同一の樹脂で一体に射出成型する電源プラグの製造装置が得られる。
【0013】
さらにまた、バリの発生がなく、被覆樹脂が刃から剥離することのなく、電源プラグの変形もない、被覆樹脂とプラグ本体を同一の樹脂で一体に射出成型する電源プラグの製造方法が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の電源プラグは、刃と、刃の根元部分を被覆する被覆樹脂と一体に射出成型されたプラグ本体樹脂とを有する。
【0015】
本発明の電源プラグの製造装置は、組み合わされて、電源プラグの少なくともプラグ本体を成型するためのキャビティを有する下型および上型が用いられる。下型に対して上下動可能であり、かつ刃の被覆樹脂を成型するために刃のほぼ上端近くまで延びる下型刃口および刃を位置決めして保持するインサートバーを一体に形成した刃口付きバーが用いられる。下型刃口と組み合わされて刃の被覆樹脂を成型するために下型刃口の上に配置されるように上型に固定された上型刃口が用いられる。さらに、インサートバーに保持された刃をインサートバーに対して固定するためにインサートバーの上面に配置された刃固定用プレートが用いられている。
【0016】
本発明の電源プラグの製造方法は、下型および上型のキャビティと被覆樹脂部分を下型刃口の部分になるような刃口のPL面を持つ下型刃口および上型刃口の被覆樹脂充填用キャビティを用いる。樹脂注入口から樹脂を注入して少なくともプラグ本体の樹脂および被覆樹脂を一体に射出成型する。射出成型後、上型を上昇させ、下型刃口およびインサートバーを一体に形成した刃口付きバーに載置状態にあり、かつ刃固定用プレートでインサートバーに固定されている電源プラグを刃口付きバーを上昇させることにより射出成型した電源プラグを水平状態で下型から上昇させる。上昇した電源プラグを刃口付きバーと刃固定用プレートとの間から水平方向に取り出す。
(実施例)
最初に、図1を参照して、本発明の電源プラグを説明する。電源プラグ10は、刃12と、同一の樹脂材料で一体成型された、刃12の露呈した根元部分を被覆する被覆樹脂18と、プラグ本体を形成する樹脂14と、ジャバラを形成する樹脂16を有する。刃12は、プラグ本体内の根元部分がコード20の導体20aと接続されている。射出成型はジャバラに隣接した配置された樹脂注入口(図示せず)から樹脂が注入され、後述する下型および上型のジャバラおよびプラグ本体を形成するための下型および上型のキャビティ、被覆樹脂を形成するための下型および上型の刃口の被覆樹脂充填用キャビティに注入され、刃12の露呈した根元部分を被覆する被覆樹脂18と、プラグ本体を形成する樹脂14と、ジャバラを形成する樹脂16が一体に成型される。
(参考例)
次に、本発明を容易に理解するために、かつ本発明に至る過程において生じた種々の問題を解決して如何に本発明を完成するに至ったかを図2〜図8を参照して、参考例1〜3により説明する。なお、これらの説明においては、特に、問題となった点を取り上げ、全体の構成は省略している。
(参考例1)
図2に示すように、電源プラグ10の下側半分のプラグ本体14とジャバラ16を射出成型するためのキャビティ30aを有する下型30と、電源プラグ10の上側半分のプラグ本体14とジャバラ16を射出成型するためのキャビティ32aを有する上型32と、下型30に隣接した配置された、刃12の被覆樹脂18の下半分を射出成型する被覆樹脂充填用キャビティ(溝)36aを有する下型刃口36(下型には固定されていない)と、上型32と隣接して配置された、刃12の被覆樹脂18の上半分を射出成型によって被覆樹脂18の上半分を形成するための被覆樹脂充填用キャビティ(溝)38aを有する上型刃口38(上型に固定されている)と、刃12を位置決めして保持するためのインサートバー34とが用いられた。
【0017】
すなわち、最初に、刃口としては、図3aに示すように、標準のPL面をセンター割にした刃口36、38が用いられた。このとき、図2に示すように、射出成型された被覆樹脂18の上半分が上型刃口38に張り付く問題が発生した。また、PL面にバリの発生が見られた。
(参考例2)
上記問題を解決するために、図3bに示すように、刃口のPL面を被覆樹脂の下型になるように変更すると、射出成型された被覆樹脂18の上半分が上型刃口38に張り付く問題は解決した。しかし、射出成型後に下型からの離型時に、図4に示すように、今度は被覆樹脂18が下型刃口36に張り付き、図5に示すように、プラグ本体14の変形と、図6に示すように、刃と被覆樹脂18の離れとが発生した。
(参考例3)
上記問題を解決するために、図7に示すように、インサートバー34の上面に刃固定用プレートを設けた。刃固定用プレートを設けているので、完成した電源プラグ10は水平方向に引き抜くことにしている。この結果、下型30の突き上げによるプラグ本体の変形は解消されたが、図8に示すように、被覆樹脂の隙間不良が発生した。被覆樹脂の隙間不良の問題を解決するために、インサートバー34の上昇時(突き上げ時)に、今までは下型30に載置され上昇されなかった下型刃口36をインサートバー34に固定してインサートバー34とともに上昇させるようにして、隙間不良の問題を解決した。
(実施例1)
次に、参考例で説明した種々の改良を重ねて本発明に至った実施例1を図9〜図12に示す工程を参照して説明する。図9は成型材料注入時の金型等の配置を示す。図9に示すように、下型30と上型32は、電源プラグ10のプラグ本体とジャバラを射出成型するためのキャビティ30a、32aを形成している。下型30に隣接し刃12のほぼ上端まで延びて、インサートバーに下型刃口を固定して一体にした下型刃口付きインサートバー(以下、単に、刃口付きバーという)42が配置されている。また、上型32に隣接して刃12のほぼ上端から上に上型刃口38が配置されている。この上型刃口38は上型32に固定されており、上型32の突き上げ時には、上型32とともに突き上げられる。刃口付きバー42の上面に上型刃口38に隣接して刃固定用プレート40が配置されており、上型32とともに突き上げられるようになっている。
【0018】
この状態で、樹脂注入口(図示せず)から樹脂材料、例えば、塩ビが注入され、キャビティ30a、32a、被覆樹脂充填用キャビティ36a、38a(図3b参照)に充填されて、樹脂14、樹脂16、被覆樹脂18が形成される。
【0019】
次に、図10に示すように、上型32が上昇させられ(突き上げられ)、これとともに上型刃口38、刃固定用プレート40が上昇させられる。このとき射出成型によって形成された電源プラグ10は下型30の上に載置された状態である。
【0020】
次に、図11に示すように、刃口付きバー42が上昇させられるが、このとき、少なくとも1つのジャバラ突き上げロッド44が同時に突き上げられ、ジャバラ部分も突き上げられる。このことにより、射出成型された電源プラグは2点または3点等の支持により水平状態で突き上げられることになり、電源プラグの変形の防止を向上させている。
【0021】
次に、図12の矢印で示すように、射出成型された電源プラグ10は刃口付きバー42から水平方向に引出される。
(実施例2)
実施例1では、刃口付きバー42と上型刃口38は別個の部材で形成していたが、実施例2では、下型刃口36、上型刃口38を一体に形成し、さらにインサートバー34に固定し、または一体に形成されている。以下、下型刃口と上型刃口と一体に形成されたインサートバーを上下刃口バー46と呼ぶことにする。図13〜図16に示すように、この場合には、上型刃口38は上型32と分離されており、上下刃口付きバー46の上昇前に上昇させられる。そして、このときも射出成型した電源プラグは水平方向に取り出される。
【0022】
次に、実施例2を図13〜図16に示す工程を参照して説明する。図13は成型材料注入時の金型等の配置を示す。図13に示すように、下型30と上型32は、電源プラグ10のプラグ本体とジャバラを射出成型するためのキャビティ30a、32aを形成している。下型30および上型32に上下刃口付きバー46が配置されている。
【0023】
この状態で、樹脂注入口(図示せず)から樹脂材料、例えば、塩ビが注入され、キャビティ30a、32a、被覆樹脂充填用キャビティ36a、38a(図3b参照)に充填されて、樹脂14、樹脂16、被覆樹脂18が形成される。
【0024】
次に、図14に示すように、上型32が上昇させられるが、射出成型によって形成された電源プラグ10は下型30の上に載置された状態である。
【0025】
次に、図15に示すように、上下刃口付きバー46が上昇させられるが、このとき、少なくとも1つのジャバラ突き上げロッド44が同時に突き上げられ、ジャバラ部分も突き上げられる。このことにより、射出成型された電源プラグは2点または3点等の支持により水平状態で突き上げられることになり、電源プラグの変形の防止を向上させている。
【0026】
次に、図16の矢印で示すように、射出成型された電源プラグ10は上下刃口付きバー46から水平方向に引出される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の電源プラグを示す図であり、図1aはその平面図であり、図1bはその正面図であり、図1cはその側面図であり、図1dはその底面図である。
【図2】参考例1の金型等と問題点を説明するための図である。
【図3】変更前の刃口と変更後の刃口を示す図であり、図3aは変更前の刃口を示し、図3bは変更後の刃口を示す。
【図4】参考例2の金型等と問題点を説明するための図である。
【図5】参考例2の問題点を説明するための図である。
【図6】参考例2の他の問題点を説明するための図である。
【図7】参考例3の金型等を説明するための図である。
【図8】参考例3の問題点を説明するための図である。
【図9】実施例1の工程を説明するための図である。
【図10】実施例1の工程を説明するための図である。
【図11】実施例1の工程を説明するための図である。
【図12】実施例1の工程を説明するための図である。
【図13】実施例2の工程を説明するための図である。
【図14】実施例2の工程を説明するための図である。
【図15】実施例2の工程を説明するための図である。
【図16】実施例2の工程を説明するための図である。
【符号の説明】
【0028】
10 電源プラグ
12 刃
14 プラグ本体(ボディ)
16 ジャバラ
18 被覆樹脂
20 コード
20a 導体
30 下型
32 上型
30a キャビティ
32a キャビティ
38 上型刃口
40 刃固定用プレート
42 刃口付きバー(下型刃口とインサートバーが一体に形成されたもの)
44 突き上げロッド
46 上下刃口バー(下型刃口、上型刃口とインサートバーが一体に形成されたもの)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
刃と、刃の根元部分を被覆する被覆樹脂と一体に射出成型されたプラグ本体樹脂とを有することを特徴とする電源プラグ。
【請求項2】
請求項1記載の電源プラグにおいて、前記被覆樹脂の厚みは0.15〜0.5mmであることを特徴とする電源プラグ。
【請求項3】
刃の根元部分を被覆する被覆樹脂とプラグ本体樹脂を一体成型する電源プラグの製造装置であって、
組み合わされて、電源プラグの少なくともプラグ本体を成型するためのキャビティを有する下型および上型と、
前記下型に対して上下動可能であり、かつ前記刃の被覆樹脂を成型するために刃のほぼ上端近くまで延びる下型刃口および刃を位置決めして保持するインサートバーを一体に形成した刃口付きバーと、
前記下型刃口と組み合わされて刃の被覆樹脂を成型するために下型刃口の上に配置されるように前記上型に固定された上型刃口と、
インサートバーに保持された刃をインサートバーに対して固定するためにインサートバーの上面に配置された刃固定用プレートと、
を有することを特徴とする電源プラグの製造装置。
【請求項4】
刃の根元部分を被覆する被覆樹脂とプラグ本体樹脂を一体成型する電源プラグの製造装置であって、
組み合わされて、電源プラグの少なくともプラグ本体を成型するためのキャビティを有する下型および上型と、
前記下型および上型に対して上下動可能であり、かつ前記刃の被覆樹脂を成型するために刃を包囲するように一体に形成した下型刃口および上型刃口と刃を位置決めして保持するインサートバーとを一体に形成した上下刃口付きバーと、
を有することを特徴とする電源プラグの製造装置。
【請求項5】
請求項3または4記載の電源プラグの製造装置において、前記キャビティはジャバラも射出成型するものであり、前記刃口付きバーまたは上下刃口付きバーの上昇時にジャバラを突き上げて射出成型した電源プラグを水平に上昇させるための突き上げロッドをさらに有することを特徴とする電源プラグの製造装置。
【請求項6】
刃の根元部分を被覆する被覆樹脂とプラグ本体樹脂を一体成型する電源プラグの製造方法であって、
下型および上型のキャビティと被覆樹脂部分を下型刃口の部分になるような刃口のPL面を持つ下型刃口および上型刃口の被覆樹脂充填用キャビティを用い、樹脂注入口から樹脂を注入して少なくともプラグ本体の樹脂および被覆樹脂を一体に射出成型し、
射出成型後、上型を上昇させ、
上型の上昇後、刃固定用プレートでインサートバーに固定されている電源プラグを刃口付きバーを上昇させることにより射出成型した電源プラグを水平状態で下型から上昇させ、 上昇した電源プラグを刃口付きバーと刃固定用プレートとの間から水平方向に取り出す、
ことを特徴とする電源プラグの製造方法。
【請求項7】
刃の根元部分を被覆する被覆樹脂とプラグ本体樹脂を一体成型する電源プラグの製造方法であって、
下型および上型のキャビティと刃の被覆樹脂部分を上下刃口付きバーの被覆樹脂充填用キャビティを用い、樹脂注入口から樹脂を注入して少なくともプラグ本体の樹脂および被覆樹脂を一体に射出成型し、
射出成型後、上型を上昇させ、
上型の上昇後、電源プラグを刃口付きバーを上昇させることにより射出成型した電源プラグを水平状態で下型から上昇させ、
上昇した電源プラグを上下刃口付きバーから水平方向に取り出す、
ことを特徴とする電源プラグの製造方法。
【請求項8】
請求項6または7記載の電源プラグの製造方法において、前記キャビティはジャバラも射出成型するものであり、前記刃口付きバーまたは上下刃口付きバーの上昇時にジャバラを突き上げることを特徴とする電源プラグの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−97694(P2010−97694A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−264829(P2008−264829)
【出願日】平成20年10月14日(2008.10.14)
【出願人】(592117667)川崎電線株式会社 (8)
【Fターム(参考)】