説明

電源制御装置、電源制御方法及び電源制御プログラム

【課題】省電力モードへの切替手段の耐久期間を確保しつつ、消費電力を一層削減すること。
【解決手段】 通常モード時に電力を供給するための第1電源204と、省電力モード時に電力を供給するための第2電源203と、を備える。省電力モード時には、第1切替手段をオフ制御して、商用電源から第1電源への電力供給を停止させる。省電力モードにおいて、第1電源からの電力供給を必要とする処理が発生した場合には、第1切替手段をオン制御して、商用電源から第1電源へ電力を供給しつつ、処理を行なう。処理を終了した後、所定条件が満たされるまで、第1切替手段をオン制御したままで、第2切替手段をオフ制御し、所定条件が満たされた場合には、第1切替手段をオフ制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、省電力モードを有する電源制御装置、電源制御方法及び電源制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、省電力モードを有する装置が知られている。例えば、省電力モード時において、消費電力を極力下げるために、省電力モードから通常モードへ復帰するためのトリガを検出する部分のみ通電し、その他の部分への電力供給を停止する装置が存在する。
【0003】
一方、省電力モードでの電力削減への要求の高まりを反映して、トリガ検出部分以外への電力の供給を停止する際に、商用電源入力側(以下AC側)にスイッチを設け、回路を切断することが一般的である。AC側を電源ユニットに接続した状態で、電源ユニットの出力側回路を切断した場合には電源ユニット内部での電力消費が発生するためである。AC側の電力を切断するスイッチとしては、例えば、低コストで大電流を扱うことができるメカニカルなリレーを使用している(特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】特開2004−157961号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方で、通信技術の高度化に伴いネットワークに接続された装置では、省電力モード下で応答しなければならないパケットが多くなってきている。監視ソフトなどによる定期的な状態問い合わせパケットなどを送出するクライアントPCや監視サーバがネットワーク上で多数稼動している場合に顕著である。これらのパケットに対しては省電力モードから復帰してパケットに応じた処理をする必要がある。これにより、スイッチのオン・オフ切り替え回数が増え、装置の寿命に対してスイッチの寿命が短くなるという問題が生じている。
【0006】
スイッチの寿命を長期化させる方法としては、パケットに応じた処理が短時間で完了する場合であっても、一定の期間(例えば15分)は通常モードから省電力モードへ移行せず、スタンバイ状態を維持させることが有効である。しかしながら、通常モードから省電力モードへの移行を遅らせる分、消費電力が増えるという問題があった。
【0007】
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的は、省電力モードへの切り替え用スイッチの耐久期間を確保しつつ、消費電力を一層削減できる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
通常モードにおいて電力を供給するための第1電源と、
省電力モードにおいて電力を供給するための第2電源と、
商用電源から前記第1電源への電力の供給及び停止を切り替える第1切替手段と、
前記第1電源から出力される電力の供給及び停止を切り替える第2切替手段と、
前記第2電源から供給された電力を用いて、前記第1切替手段及び第2切替手段をON制御又はOFF制御する制御手段と、
を備えた電源制御装置であって、
前記制御手段は、
省電力モード時には、前記第1切替手段をオフ制御して、前記商用電源から前記第1電源への電力供給を停止させ、
省電力モードにおいて、前記第1電源からの電力供給を必要とする処理が発生した場合には、前記第1切替手段をオン制御して、商用電源から前記第1電源へ電力を供給しつつ、前記処理を行ない、
前記処理を終了した後、所定条件が満たされるまで、前記第1切替手段をオン制御したままで、前記第2切替手段をオフ制御して前記第1電源からの電力供給を停止させ、
前記所定条件が満たされた場合には、前記第1切替手段をオフ制御することを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
通常モードにおいて電力を供給するための第1電源と、
省電力モードにおいて電力を供給するための第2電源と、
前記第2電源から供給された電力により、商用電源から前記第1電源への電力の供給及び停止を切り替える第1切替手段と、
前記第2電源から供給された電力により、前記第1電源から出力される電力の供給及び停止を切り替える第2切替手段と、
を用いた電源制御方法であって、
省電力モード時には、前記第1切替手段をオフ制御して、前記商用電源から前記第1電源への電力供給を停止させ、
省電力モードにおいて、前記第1電源からの電力供給を必要とする処理が発生した場合には、前記第1切替手段をオン制御して、商用電源から前記第1電源へ電力を供給しつつ、前記処理を行ない、
前記処理を終了した後、所定条件が満たされるまで、前記第1切替手段をオン制御したままで、前記第2切替手段をオフ制御して前記第1電源からの電力供給を停止させ、
前記所定条件が満たされた場合には、前記第1切替手段をオフ制御することを特徴とする。
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
通常モードにおいて電力を供給するための第1電源と、
省電力モードにおいて電力を供給するための第2電源と、
前記第2電源から供給された電力により、商用電源から前記第1電源への電力の供給及び停止を切り替える第1切替手段と、
前記第2電源から供給された電力により、前記第1電源から出力される電力の供給及び停止を切り替える第2切替手段と、
を制御する電源制御プログラムであって、
プロセッサが該電源制御プログラムを実行することにより、
省電力モード時には、前記第1切替手段をオフ制御して、前記商用電源から前記第1電源への電力供給を停止させ、
省電力モードにおいて、前記第1電源からの電力供給を必要とする処理が発生した場合には、前記第1切替手段をオン制御して、商用電源から前記第1電源へ電力を供給しつつ、前記処理を行ない、
前記処理を終了した後、所定条件が満たされるまで、前記第1切替手段をオン制御したままで、前記第2切替手段をオフ制御して前記第1電源からの電力供給を停止させ、
前記所定条件が満たされた場合には、前記第1切替手段をオフ制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、省電力モードへの切り替え用スイッチの耐久期間を確保しつつ、消費電力を一層削減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0013】
(第1実施形態)
[システムの概要]
図1は、本発明の第1実施形態としての電源制御装置を適用可能な複合機(以下、MFP(Multi Function Peripheral))101を含むシステムの概観図である。
【0014】
MFP101はEthernet(登録商標)などのネットワーク105、及び、FAXで使用する公衆回線106に接続されている。MFP101はネットワーク105を介して、管理サーバ102、PC103、104に接続されている。管理サーバ102は、MFP101を遠隔管理するサーバであり、定期的にMFP101に対してネットワーク105を経由して管理情報の交換を行っている。PC103、及びPC104はMFP101で印刷するプリンタドライバがインストールされており、MFP101の状態を定期的に問い合わせている。
【0015】
[前提技術におけるMFP101及び電源制御部205の構成]
本実施形態の構成について詳しく説明する前に、その前提となる技術に係るMFP101の構成について説明する。図2は、本実施形態の前提となる技術に係るMFP101の構成を示すブロック図である。
【0016】
システム制御ユニット201はMFP101全体を制御し、ネットワーク105とのパケットの送受信、公衆回線106とのFAX文書の送受信を行う。またシステム制御ユニット201は、操作パネル207への表示情報の送信及びキー入力情報の受信や、エンジンコントローラ202の制御や、画像データの送受信を行う。システム制御ユニット201は省電力モードで動作可能であり、省電力モード下でも動作可能な電源制御部205と、省電力モード下では動作しないシステム制御部206とを含む。
【0017】
電源制御部205は、第2電源ユニット203から電源ケーブル210を通して電源の供給を受ける。この第2電源ユニット203は、ACプラグ208が装置外部のコンセントに挿され、ACコード209を通して交流商用電源が供給されたときには、常に直流電圧を出力する。第2電源ユニット203は省電力モードでの負荷において高い効率を発揮するよう設計されている。これにより省電力モードでのAC側の消費電力を低減させることが可能である。
【0018】
システム制御部206は、第1電源ユニット204から電源供給を受ける。第1電源ユニット204は、AC側の入力をメカリレー(メカニカルリレー)211を用いて切断することが可能な回路構成となっている。省電力モードでは、交流商用電源から第1電源ユニット204への電力供給がメカリレー211により遮断されるので、第1電源ユニット204の消費電力はゼロとなる。第1切替手段としてのメカリレー211は、機械接点をもつメカニカルな構成のリレーであり、動作時の1kWクラスの消費電力に対応可能である。メカリレー211は、電源制御部205から受信したリレー制御信号212に応じて、接続状態(オン制御)、及び、切断状態(オフ制御)を切り替える。なお、接続状態とは、第1電源ユニット204がACプラグ208を介して交流商用電源からの電力供給を受ける状態をいう。また、切断状態とは、第1電源ユニット204がACプラグ208を介した交流商用電源からの電力供給を受けない場合をいう。
【0019】
システム制御部206は電源制御部205と内部バス217で接続されており、ネットワークパケットやFAXデータの送受信、並びに、省電力モードに復帰する要因となる命令の受信、省電力モードへの移行命令の送信を行う。
【0020】
システム制御部206は、プリントやスキャンなどを行う場合に、エンジン制御部202を起動するために、リレー制御信号215によってエンジン用リレー214を切断状態から接続状態に移行させる。また、プリント時には、エンジンインターフェースケーブル220を通して、画像データをプリント部222に送信して記録紙への印字を実行させる。また、スキャン時には、リーダ部221における原稿をスキャンした画像データを受信する。
【0021】
図3は図2で示した前提技術としての電源制御部205の内部構成を示すブロック図である。電源制御部205は、互いに接続された、トリガ検知部301、302と、OR回路303と、ラッチ306と、レジスタ307とを備える。
【0022】
トリガ検知部301は、ネットワーク105経由で受信したパケットの特徴に応じて、省電力モードから通常モードへの復帰のトリガか否かを判断し、トリガであると判断した場合にトリガ信号304をOR回路303に出力する。また、トリガ検知部302は、公衆回線106経由でのFAXの着信を検知した場合にトリガ信号305をOR回路303に出力する。また、OR回路303は、操作パネル207に備わる電源ボタンが押された場合に、その旨を示すトリガ信号218を入力する。電源制御部205に含まれるOR回路303は、トリガ信号304、305、218を、論理ORすることにより起動トリガ信号308を生成する。
【0023】
MFP101が省電力モードで動作している場合に、起動トリガ信号308が変化するとラッチ306の状態が変化し、メカリレー211をオン状態に切り替えるためのリレー制御信号212がメカリレー211に出力される。メカリレー211は、ここで受信したリレー制御信号212に応じて、オン状態に移行し、これによりMFP101は省電力モードから通常モードに復帰する。MFP101が通常モードで動作している場合には、システム制御部206が内部バス217を通してレジスタ307に書込みを行うことにより、ラッチ306の状態を変化させる。
【0024】
なお、システム制御部206がレジスタ307に書込みを行う場合とは、例えば以下のような場合である。
・システム制御部206が、クライアントPC103又は104から、通常モードから省電力モードへ移行させるためのパケットを受信した場合。
・MFP101がネットワークパケットやFAXデータの受信、操作パネル207を介したユーザの操作等、MFP101が使用されない状態が一定時間続いた場合。
ラッチ306は、リレー制御信号212をメカリレー211に送って、メカリレー211をオフ(切断)状態に移行させる。これにより、装置は省電力モードに移行する。
【0025】
[本実施形態におけるMFP101及び電源制御部205の構成]
図5は第1実施形態のMFP101の構成を示すブロック図である。本実施形態におけるMFPは、前提技術で示した図2の構成に加えて、第1電源ユニット204からの電力供給を停止可能な第2切替手段としての半導体リレー501を備え、メカリレー211の寿命を考慮して切断できないときに半導体リレー501をオフする。なお、第2切替手段として半導体リレーを用いているのは、半導体リレーが、メカリレーより一般的にオン・オフ回数に対する寿命が十分に長いからである。ただし、第2切替手段として、半導体リレーの変わりにメカリレーを用いるようにしても良い。
制御信号502は電源制御部205が制御する。通常モードから省電力モードへの移行時にシステム制御部206へ供給する電力を切断するのには、メカリレー211と半導体リレー501とのどちら用いてもよい。電源制御部205は、メカリレー211とリレー501のいずれをオフするかを、メカリレー211の寿命を考慮しながら選択可能である。半導体リレー501がオフされていてもメカリレー211がオンの間は第1電源ユニット204における電力消費がある。電源制御部205は、メカリレー211を切断状態としても良いという条件を満たせば、メカリレー211をオフして、最小の消費電力にする。
【0026】
図6は、第1実施形態の電源制御部205の内部構成を示すブロック図である。図3で示した電源制御部205との違いは、ラッチ306の出力にセレクタ601と、セレクタ601の選択信号を生成するタイマ602とが追加された点にある。タイマ602は、起動信号308が省電力モードからの復帰を示した時、又は、第2電源ケーブル209に電力が供給された時にリセットされ、所定条件としての規定時間(一定時間)をカウントする。そして所定条件が満たされたか否か、つまり、規定時間が経過したか否かを判定してセレクタ601に入力する。セレクタ601では、省電力モードか否かを示すラッチ306の出力信号が省電力モードではないことを示しているときは、メカリレー制御信号212、並びに、半導体リレー制御信号502をアクティブにし、両リレーを接続状態にしておく。ラッチ306の出力信号が省電力モードであることを示している場合は、タイマ602の値に応じて出力を変化させる。
【0027】
図12は、セレクタ601における、入出力の関係を示す図である。ラッチ306がインアクティブの時は、システム制御ユニット201は通常モードで動作する。メカリレー211及び半導体リレー501がON状態である。ラッチ306がアクティブのとき、システム制御ユニット201は省電力モードで動作し、タイマ602の値によってリレーの状態が異なる。タイマ602の出力がインアクティブの時、すなわち、一定時間が経過していないときはメカリレー211の寿命を考慮して、メカリレー211をオン状態とし、半導体リレー501をオフ状態にする(中間モード)。タイマ602の出力がアクティブの時、すなわち、一定時間が経過した後はメカリレー211をオフ状態にする。このときMFP101の消費電力は最小になる。ラッチ306がアクティブで、タイマ602がインアクティブからアクティブに変化した場合、メカリレー211がオフ状態になることにより、MFP101は、第2電源ユニット203のみの最小の消費電力となる。
【0028】
[システム制御部206の構成]
図4はシステム制御部206の内部構成を示すブロック図である。401はCPU(プロセッサ)であり、ソフトウェアを実行し、MFP101の全体を制御する。CPU401を駆動すると消費電力が大きくなるため、省電力モード下では電力削減のためにCPU401への電源の供給が停止される。メモリコントローラ402はCPU401とメモリ403と内部バス217に接続され、内部バス217に接続されるデバイスとのインターフェースとして動作する。CPU401は、エンジンリレー制御部404にアクセスすることで、エンジン制御部202に対する電源の切断/投入を制御するためのリレー制御信号215を出力する。さらにCPU401は、操作パネル制御部405にアクセスすることで、操作パネル207からのキー入力信号219を受信し、画面表示情報を送信する。プログラムメモリ406はCPU401を起動するためのプログラムを格納する。ハードディスク407は、CPU401からのアクセス受けて、プログラムや画像データなどの保存を行なう。
【0029】
[MFPの動作]
以下、本実施形態に係る構成を備えたMFPを用いて行う、プリント、FAX、コピーの各動作について説明する。
【0030】
(1)プリントジョブの処理
システム制御部206では、クライアントPC103、104からのプリントジョブを、ネットワーク105経由で受信し、トリガ検知部301に送る。受信したプリントジョブは、一旦ハードディスク407に蓄えられ、CPU401によって順次ビットマップ画像に変換される。変換されたビットマップ画像は、エンジン制御部202を通してプリント部222に転送される。プリント部222は、受信した画像データに基づいて記録紙に画像形成を行う。
【0031】
(2)FAXジョブ処理
MFP101は公衆回線106を通して他のFAX装置と画像の送受信が可能である。FAX送信の場合は、ユーザの操作パネル207に対する操作をシステム制御部206が検知した後、リーダ部221で送信する原稿を読み取り、エンジン制御部202を通して、メモリ403に転送する。CPU401において、メモリ403から画像データを読出し、FAX送信可能な画像フォーマットに変換し、一旦ハードディスク407に保存する。その後、FAX起動トリガ検知回路から公衆回線106を通して他のFAX装置に接続し、接続後に画像を送信する。
【0032】
FAX受信の場合は、FAX起動トリガ検知回路がFAX受信を検知すると、システム制御部206は公衆回線106を通して他のFAX装置からの画像データを受信する。そして、メモリ403に受信データを保存しながらCPU401でビットマップ画像に変換し、ハードディスク407に保存する。その後、エンジン制御部202を通してプリント部222に画像データを転送し、プリント部222は、受信した画像データに基づいて記録紙に画像形成を行なう。
【0033】
(3)コピージョブ処理
コピージョブの処理は、システム制御部206がユーザーが操作パネル207を操作すること検知した後、リーダ部221でコピーする原稿を読み取り、エンジン制御部202を通して、一旦、ハードディスク407に保存する。その後、エンジン制御部202を通してプリント部222に画像データを転送する。プリント部222は、受信した画像データに基づいて記録紙に画像形成を行なう。
【0034】
[電源制御の流れ]
次に、本実施形態に係るMFP101における電源制御処理について説明する。図8は第1実施形態に係るシステム制御ユニット201における電源制御の流れを示すフローチャートである。
【0035】
MFP101のACプラグ208が接続されると、S801においてメカリレー211と半導体リレー501をオン状態にすると同時に、タイマ602をクリアしカウントアップを開始する。
【0036】
次に、S802において省電力モードへの移行要因が発生するまで待機する。この間、プリント、ファクシミリ、コピージョブなどが発生した場合には、それらのジョブを処理する。省電力モードへの移行要因を検知すると、S803に進む。ステップS803においては、タイマ602のカウント値が規定値に達したか否かを判断し、規定値に達している場合は、S807に進んでメカリレー211をオフ状態とし、通常モードから省電力モードに移行する。つまり、一定時間が経過してタイマ602の出力がアクティブになることに応答して、セレクタ601が、メカリレー211を切断状態にし、MFP101の消費電力は最小になる。
【0037】
その後、S808において省電力モードから通常モードに復帰する要因があるまで待機し、復帰要因があるとき、再びS801から処理を行う。S803において、省電力モードへの移行要因があるにもかかわらずタイマ602が規定値に達していなかったと判断した場合は、S804に進み、半導体リレー501をオフ状態とする。これにより、通常モードから省電力モードに移行するが、メカリレー211をオフ状態としていないために消費電力は最小とはならない。つまり、半導体リレー501がオフ状態とされていてもメカリレー211がオン状態の間は第1電源ユニット204における電力消費がある。
【0038】
半導体リレー501をオフ状態とすると、次に、S805に進み、タイマ602が規定値に達したかを再度判断する。つまり、半導体リレー501をオフ状態とした上で、S801でメカリレーと半導体リレーをオフ状態としたタイミングから所定時間が経過するまで待機する。タイマ602が規定値に達している場合は、S807でメカリレーをオフ状態にし、消費電力が最小の状態に移行する。タイマ602が規定値に達していない場合は、S806で省電力モードから通常モードへの復帰要因があるかどうかを判断し、復帰要因がない場合はS805から処理を繰り返す。復帰要因があれば再びS801に進み、メカリレー211と半導体リレー501をオン状態にして、省電力モードから通常モードへ移行する。
【0039】
このように、通常モードでの動作開始から、一定時間は、メカリレー211をオフ状態にしないので、メカリレー211のオン・オフ切り替え回数を減らすことができる。また、その一定時間中に省電力モードへの移行要因があった場合には、電源よりも下流で、システム制御部206よりも上流に設けた半導体リレーをオフ状態とすることにより、その一定時間中の電力消費量を抑えることができる。
【0040】
[MFP101の消費電力の推移]
ここで、前提技術のような構成でMFP101の電源を制御した場合と、本実施形態のような構成でMFP101の電源を制御した場合の消費電力の違いについて図7及び図11を用いて説明する。
【0041】
図7は前提技術のMFP101の消費電力の推移を示す図である。701の時点において、省電力モード下ではメカリレー211をオフ状態としており、電源制御部205及び第2電源ユニット203のみに通電しており、低い消費電力である。
【0042】
702において、ネットワーク105経由のパケットを受信し、システム制御部206に電源を供給することで、MFP101は省電力モードから通常モードに復帰する。CPU401においてパケット解析をした結果プリントジョブと判定すると、システム制御部は直ちにリレー214をオン状態とし、エンジン制御部202に電源を供給する。そのために消費電力は最大となる。703において、プリントジョブの処理が終了し、待機状態となる(リレー214のみオフ状態)。メカリレー211の寿命を考慮し、直ちに省電力モードには移行せずに一定時間は通常モードを維持する。704において、CPU401が一定時間経過したことを検知してメカリレー211をオフ状態にし、通常モードから省電力モードに移行する。
【0043】
705においてトリガ検知部301でパケットを検知し、メカリレー211をオン制御することで、省電力モードから通常モードに復帰する。システム制御部206でパケットを分析した結果、装置情報問い合わせパケットであったため、パケットの送信元に対して応答パケットを送信する。ここでは、エンジン制御部202に電力を供給しないので、消費電力は、ジョブ動作時よりは低く、省電力モード時よりも高くなっている。
【0044】
この時点で省電力モードに移行しないのは、703と同様にメカリレー211の寿命を考慮したものである。706においてCPU401は一定時間が経過したことを検知してメカリレー211を切断し、省電力モードに移行する。
図11は本実施形態のMFP101の消費電力の推移を示す図である。まず、1101の時点において、MFP101は省電力モードで動作しており、メカリレー211及び半導体リレー501はオフ状態となっている。つまり、第2電源ユニット203及び電源制御部205のみに通電しており、最も消費電力が低い状態である。
【0045】
次に、1102において、ネットワーク105経由で受信したパケットがプリントジョブの処理要求を示すパケットであると、電源制御部205内のトリガ検知回路301が判断すると、電源制御部205内のOR回路303から起動トリガ信号308が出力される。更に、これに応じてラッチ306の状態が変化し、リレー制御信号212をメカリレー211に出力する。メカリレー211は、ここで受信したリレー制御信号212に応じて、オン状態に移行し、これにより装置は省電力モードから通常モードへ復帰する。また、CPU401においてパケット解析をした結果、プリントジョブと判明すると、システム制御部206は直ちにリレー214をオン状態とし、エンジン制御部202にも電源を供給する。そのために消費電力は最大となる。
【0046】
プリントジョブの処理終了は、1103において、省電力モードへの移行要因となる。しかし、プリントジョブの処理が終了しても、一定時間(例えば、15分)が経過するまではメカリレー211の寿命を考慮してメカリレー211をオフ状態にせず、半導体リレー501とリレー214のみオフ状態にする(中間モード)。図7の前提技術に比べ、システム制御部206への電源供給がないため、斜線で示した部分だけ消費電力を抑えることができる。エンジン制御部202の電源については、プリントジョブを受信した際の起動時間を短縮したい場合は待機中、メカリレー214をオン状態のままとしてもよい。
【0047】
1104において、タイマ602が一定時間経過したことを検知すると、メカリレー211をオフ状態とし、省電力モードに移行する。1105においてトリガ検知部301でパケットを検知すると、メカリレー211をオン状態とすることで、省電力モードから復帰する。システム制御部206でパケットを分析した結果、MFP101への情報問い合わせパケットであった場合、パケットの送信元に対して応答パケットを送信する。ここでは、エンジン制御部202に電力を供給しないので、消費電力は、プリントジョブの処理中よりは低く、省電力モード時よりも高くなっている。応答パケットを送信すると、1106において、一定時間が経過するまではメカリレー211の寿命を考慮してメカリレー211をオフにせず、一方、半導体リレー501とリレー214をオフにする(中間モード)。図7の前提技術に比べ、システム制御部206への電源供給がないため、斜線で示した部分だけ消費電力を抑えることができる。1107においてCPU401は一定時間が経過したことを検知してメカリレー211を切断し、省電力モードに移行する。
【0048】
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1実施形態で説明したタイマ602のカウント値を可変とする例について説明する。カウント値を可変とする場合は、ハードウェアでカウント値を生成してもよいが、ここでは調節手段としてのCPU401で計算する例について説明する。CPU401で計算することでより複雑な計算が容易となる。
【0049】
図9は第2実施形態における電源制御部205の構成を示したブロック図である。第1実施形態で説明した図6とほぼ同じであるが、タイマ602のカウント値を調節可能とするため、レジスタ901を備える。レジスタ901へは、CPU401から内部バス217を通して値を書き込むことができる。タイマ602はレジスタ901に書き込まれたカウント値になるまでカウントUPする。
【0050】
図10は第2実施形態における処理の流れを示したフローチャートである。第1実施形態で説明した図8のフローチャートとの差異はほとんどないが、S1001においてメカリレー211及び半導体リレー501をオン制御する際にカウントアップを開始しない。そのかわりに、S802で省電力モードへの移行のトリガを検知した際にS1002においてCPU401によってカウント値を計算してレジスタ901に保存する。
【0051】
これは、カウント値を、CPU401を使ったソフトウェアで決定しているため電源投入時や省電力モードからの復帰時にはカウンタは使用せず、省電力モードに移行する直前に残りのカウント数を計算しレジスタ901にセットするだけでよい。計算に必要な値は適宜ハードディスク407に保存しておく。ハードディスク407は、電源を切断しても値を保持できるため、過去のリレーのオン/オフ切り替え回数やそのときの時刻などを記憶しておくことも可能である。
【0052】
図13は、第2実施形態の構成におけるカウント値の計算におけるアルゴリズムとその応用例1〜4について記憶すべき値と、計算に使用する値と特徴をまとめた図である。
【0053】
以下、応用例1〜4について説明する。
【0054】
<応用例1:前回メカリレー211をオンしてから一定時間カウントする>
この例は、第1実施形態と同じアルゴリズムを、タイマ602を設けずに実現するものである。つまり、CPU401がカウンタ値を決定する。記憶する値は、
T1:前回メカリレー211をオン制御とした時刻
T2:メカリレー211のオン制御の最小時間(通常は一定値)
の2つであり、カウンタ値の計算は下記のようになる。
【0055】
カウンタ値=T2−(現在時刻−T1)
ただし、結果がマイナスになったときは0とする。
【0056】
メカリレー211のオン/オフ切替間隔を一定時間にするアルゴリズムであり、省電力モードへの移行トリガの間隔がT2の一定時間に比べて長いときは、メカリレー211の寿命に対するマージンとなり、メカリレー211のオン間隔を単位として蓄積する。この実施の形態ではカウンタ値をCPU401のソフト処理で計算する。マージンの蓄積を緩和するために、T2の一定時間を時間帯や曜日などに応じて可変にしても良い。
【0057】
<応用例2:n回前にメカリレー211をオンしてから一定時間カウントする>
応用例2は、応用例1のアルゴリズムを拡張したものである。記憶する値は以下の2つである。
【0058】
T3:n回前にメカリレー211をオンした時刻
T4:メカリレー211オンの最小時間(一定値)
カウンタ値の計算式は下記のようになる。
【0059】
カウンタ値=nxT4−(現在時刻−T3)
ただし、結果がマイナスになったときは0とする。
【0060】
応用例1ではメカリレー211のオン間隔ごとにマージンを蓄積するのに比べ、本応用例では、n回の単位で蓄積するという違いがある。n回の間にマージンの蓄積がないという特徴がある。
【0061】
<応用例3:一定期間にメカリレー211をオフできる回数を一定値以内にする>
この方式は、所定時間内に行なわれたメカリレー211のオン制御の回数、若しくは、オフ制御の回数を累計し、累計した値に応じて規定時間を調節する。
【0062】
メカリレー211の寿命を考慮して一定時間内のメカリレー211のオン回数を制限する方式である。記憶する値は下記の4つである。
【0063】
T5:一定の期間内にメカリレー211をオンした回数
T6:一定期間内にメカリレー211オンする最大値(通常は一定値)
T7:T5のカウントを開始した時刻
T8:メカリレー211のオン回数をカウントする期間(通常一定値)
カウンタ値の計算式は下記のようになる。
【0064】
現在時刻≧T7+T8のときT5=0、T7に現在時刻をセット
T5<T6のとき、カウンタ値=0(ただちに省電力モードに移行する)
T5≧T6のとき、カウンタ値=T7+T8−現在時刻
ここで、一定期間T8は、例えば1時間や1日とする。一定期間T8の前半でメカリレー211のオン回数が、最大値T6に達した場合は、一定期間T8が終了するまで電力最小の省電力モードに移行しない場合がある。これを緩和するために期間やオフできる回数を累積リレーオン回数などによって可変にしても良い。
【0065】
<応用例4:累積リレーオン回数から切断できる時間を計算する>
応用例4は、メカリレー211の寿命に対するマージンの蓄積を少なくするのに適した方法である。記憶する値は下記の3つである。
【0066】
T9:最初に電源をオンした時刻(使用開始時刻)
T10:リレーオン累積回数
T11:リレーオン間隔、又は、リレーオン回数に応じた時間のテーブル
カウンタ値の計算式は下記のようになる。
【0067】
次にリレーをオフできる時刻までの間隔T12=T10xT11、又は、テーブルを参照
カウンタ値=T12−(現在時刻−T9)
ただし、マイナスになった場合はカウンタ値=0
つまり、調節手段としてのCPUは、装置の使用開始からの経過時間に応じて、規定時間を調節する。この方式は、マージンの蓄積を少なく設定することも可能であり、リレーオンの累積回数が小さい場合は、通常モードでの動作が短時間であっても、最初から電力最小の省電力モードに移行できる利点がある。リレーオンの頻度が多い場合でも過度のマージンを持たないように設定することが可能である。
【0068】
ここで、マージンとは、以下の何れかを言う。
・想定した装置寿命(例えばカタログに5年を謳っている場合に、倍の10年=87600H)が経過した時点において、リレーのオン回数寿命(例えば100万回)を使い切るペースでオン回数が増加しているときマージンのない状態。
・リレー寿命を使い切らないペースの場合にマージンがある状態。
【0069】
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0070】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のプロセッサが、供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0071】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0072】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクがある。また、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0073】
その他、クライアントPCのブラウザを用いてインターネットサイトに接続し、本発明に係るプログラムそのもの、若しくは更に自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードするという利用方法もある。また、本発明に係るプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明の範疇に含まれる。
【0074】
また、本発明に係るプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布してもよい。所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0075】
また、プログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0076】
さらに、PCの機能拡張ユニットに備わるメモリに本発明に係るプログラムが書き込まれ、そのプログラムに基づき、その機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行なう場合も、本発明の範疇に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明の実施形態のシステム全体を示す図である。
【図2】前提技術のMFP101の構成を示す図である。
【図3】前提技術の電源制御部205の構成を示す図である。
【図4】システム制御部206の構成を示す図である。
【図5】第1実施形態のMFP101の構成を示す図である。
【図6】第1実施形態の電源制御部を示す図である。
【図7】前提技術のMFP101における消費電力の推移を示す図である。
【図8】第1実施形態の電源制御のフローチャートである。
【図9】第2実施形態の電源制御部を示す図である。
【図10】第2実施形態の電源制御のフローチャートである。
【図11】第1実施形態のMFP101における消費電力の推移を示す図である。
【図12】第1実施形態のセレクタ601における入出力の関係を示す図である。
【図13】第2実施形態のカウント値の計算アルゴリズムとその特徴を示す図である。
【符号の説明】
【0078】
101 MFP
102 管理サーバ
103 クライアントPC
104 クライアントPC
105 ネットワーク
106 公衆回線
201 システム制御ユニット
202 エンジン制御部
203 第2電源ユニット
204 第1電源ユニット
205 電源制御部
206 システム制御部
207 操作パネル
211 メカリレー
501 半導体リレー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通常モードにおいて電力を供給するための第1電源と、
省電力モードにおいて電力を供給するための第2電源と、
商用電源から前記第1電源への電力の供給及び停止を切り替える第1切替手段と、
前記第1電源から出力される電力の供給及び停止を切り替える第2切替手段と、
前記第2電源から供給された電力を用いて、前記第1切替手段及び第2切替手段をON制御又はOFF制御する制御手段と、
を備えた電源制御装置であって、
前記制御手段は、
省電力モード時には、前記第1切替手段をオフ制御して、前記商用電源から前記第1電源への電力供給を停止させ、
省電力モードにおいて、前記第1電源からの電力供給を必要とする処理が発生した場合には、前記第1切替手段をオン制御して、商用電源から前記第1電源へ電力を供給しつつ、前記処理を行ない、
前記処理を終了した後、所定条件が満たされるまで、前記第1切替手段をオン制御したままで、前記第2切替手段をオフ制御して前記第1電源からの電力供給を停止させ、
前記所定条件が満たされた場合には、前記第1切替手段をオフ制御することを特徴とする電源制御装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記所定条件として、前記第1切替手段がオフ制御された時点、又は、オン制御された時点から規定時間が経過したか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項3】
前記規定時間を調節する調節手段を更に有し、前記制御手段による判定の前に、前記規定時間を調節することを特徴とする請求項2に記載の電源制御装置。
【請求項4】
前記調節手段は、時間帯、若しくは、曜日に応じて前記規定時間を調節することを特徴とする請求項3に記載の電源制御装置。
【請求項5】
前記第1切替手段がオン制御された累積回数、或いはオフ制御された累積回数を保持する保持手段を有し、前記調節手段は、前記保持手段が保持する値に応じて前記規定時間を調節することを特徴とする請求項3に記載の電源制御装置。
【請求項6】
前記調節手段は、前記電源制御装置の使用開始からの経過時間に応じて、前記規定時間を調節することを特徴とする請求項3又は5に記載の電源制御装置。
【請求項7】
所定時間内に行なわれた前記第1切替手段のオン制御の回数、若しくは、オフ制御の回数を累計する累計手段を有し、前記調節手段は、前記累計手段が累計した値に応じて前記規定時間を調節することを特徴とする請求項3に記載の電源制御装置。
【請求項8】
通常モードにおいて電力を供給するための第1電源と、
省電力モードにおいて電力を供給するための第2電源と、
前記第2電源から供給された電力により、商用電源から前記第1電源への電力の供給及び停止を切り替える第1切替手段と、
前記第2電源から供給された電力により、前記第1電源から出力される電力の供給及び停止を切り替える第2切替手段と、
を用いた電源制御方法であって、
省電力モード時には、前記第1切替手段をオフ制御して、前記商用電源から前記第1電源への電力供給を停止させ、
省電力モードにおいて、前記第1電源からの電力供給を必要とする処理が発生した場合には、前記第1切替手段をオン制御して、商用電源から前記第1電源へ電力を供給しつつ、前記処理を行ない、
前記処理を終了した後、所定条件が満たされるまで、前記第1切替手段をオン制御したままで、前記第2切替手段をオフ制御して前記第1電源からの電力供給を停止させ、
前記所定条件が満たされた場合には、前記第1切替手段をオフ制御することを特徴とする電源制御方法。
【請求項9】
通常モードにおいて電力を供給するための第1電源と、
省電力モードにおいて電力を供給するための第2電源と、
前記第2電源から供給された電力により、商用電源から前記第1電源への電力の供給及び停止を切り替える第1切替手段と、
前記第2電源から供給された電力により、前記第1電源から出力される電力の供給及び停止を切り替える第2切替手段と、
を制御する電源制御プログラムであって、
プロセッサが該電源制御プログラムを実行することにより、
省電力モード時には、前記第1切替手段をオフ制御して、前記商用電源から前記第1電源への電力供給を停止させ、
省電力モードにおいて、前記第1電源からの電力供給を必要とする処理が発生した場合には、前記第1切替手段をオン制御して、商用電源から前記第1電源へ電力を供給しつつ、前記処理を行ない、
前記処理を終了した後、所定条件が満たされるまで、前記第1切替手段をオン制御したままで、前記第2切替手段をオフ制御して前記第1電源からの電力供給を停止させ、
前記所定条件が満たされた場合には、前記第1切替手段をオフ制御することを特徴とする電源制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−15649(P2009−15649A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−177557(P2007−177557)
【出願日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】