説明

電源回路

【課題】オープン検知プロテクト機能を備えた制御ICにてスイッチングトランスの発振制御を行っている電源回路において、AC電圧の瞬停時に制御ICがスイッチングトランスの発振制御を停止しないようにする。
【解決手段】 スイッチングトランス20と制御IC10とフィードバック回路30とを備える電源回路100においてスイッチングトランス20の1次巻線20aの端子20a1に入力される直流電圧+Bが、制御IC10のスタートアップ電圧未満になるとフィードバック信号を生成してフィードバック端子FBに入力するACディップ検知回路40を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電源回路に関し、特にスイッチングトランスと当該スイッチングトランスの発振制御を行う制御ICと当該制御ICに2次電圧をフィードバックするフィードバック回路とを備える電源回路に関する。
【背景技術】
【0002】
電気機器、電子機器において、入力電圧の瞬間的な停止(以下、瞬停と記載する)等による減電圧が起こると誤動作の可能性があり、減電圧を監視して機器を保護する各種の回路が知られている。例えば、特許文献1に記載の減電保護回路は、インバータ回路において、整流回路から供給される直流電圧を監視し、この直流電圧が大きく低下するとマイコンに信号を出力し、これを受けたマイコンが機器の非常停止動作を行う。また、例えば特許文献2には、瞬停時にオン時間が大きくなることを利用して、当該オン時間をMAX−DUTY検出器で検出し、過負荷保護回路による過負荷保護動作を抑制するスイッチング電源装置が開示されている。また、例えば特許文献3には、1次側の電圧と基準電圧とを比較するコンパレータが1次側の電圧が基準電圧より低下したときに電圧低下信号を出力し、当該電圧低下信号を受信すると電源制御マイコンが制御マイコンを動作状態からリセット状態へ移行させることにより制御エラーを防止する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−245413号公報
【特許文献2】特開2009−100498号公報
【特許文献3】特開2010−186336号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電源回路の備えるスイッチングトランスの発振制御を行う制御ICには、オープン検知プロテクト機能を備えたものがある。オープン検知プロテクト機能とは、スイッチングトランスの2次電圧が十分に上昇していないことを示すフィードバック信号をフィードバック回路から入力される状態が一定時間以上連続した場合に、フィードバック経路上に不具合が発生したものとみなして、スイッチングトランスの発振制御を停止する機能である。
【0005】
ここで、電源回路に対するAC電圧の入力が瞬停してAC電圧が落ち込んだときに、オープン検知プロテクト機能が働いてしまう場合がある。すなわち、AC電圧の入力が瞬停してAC電圧が落ち込むとスイッチングトランスの1次側の整流平滑電圧も落ち込み、スイッチングトランスの2次出力も落ち込む。このとき、AC電圧の落ち込みは一瞬であっても、2次出力の落ち込みが一定時間以上継続する可能性があり、制御ICがオープン検知して発振を停止することがある。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、オープン検知プロテクト機能を備えた制御ICにてスイッチングトランスの発振制御を行っている電源回路であって、AC電圧の瞬停時に制御ICがスイッチングトランスの発振制御を停止しない電源回路の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様の1つは、スイッチングトランスと、所定端子を備え、当該所定端子に所定信号を入力されているときは前記スイッチングトランスの発振制御を行い、前記所定端子に所定信号を入力されていないときは前記スイッチングトランスの発振制御を行わない制御ICと、前記スイッチングトランスから出力される整流平滑電圧が第1閾値より大きいときは前記所定端子に所定信号を入力し、前記スイッチングトランスから出力される整流平滑電圧が前記第1閾値以下のときは前記所定端子に所定信号を入力しないフィードバック回路と、を備える電源回路において、前記スイッチングトランスの1次巻線に入力される直流電圧が第2閾値未満に落ち込むと前記所定信号を生成して前記所定端子に入力する減電圧検出部を備える構成としてある。
【0008】
なお、上述した電源回路は、他の機器に組み込まれた状態で実施されたり他の方法とともに実施されたりする等の各種の態様を含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、オープン検知プロテクト機能を備えた制御ICにてスイッチングトランスの発振制御を行っている電源回路であって、AC電圧の瞬停時に制御ICがスイッチングトランスの発振制御を停止しない電源回路を提供することができる。
請求項2にかかる発明によれば、AC電圧の瞬停を検出する回路を簡潔かつ具体的な回路構成で実現できる。
請求項3にかかる発明によれば、AC電圧が瞬停したときにも制御ICの駆動電圧が落ち込みにくく、第2トランジスタを確実に動作させることができる。
請求項4にかかる発明によれば、電源回路の起動時にAC電圧の瞬停を誤検出する可能性を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】電源回路の構成を示す要部回路図である。
【図2】ツェナダイオードDの降伏電圧の説明図である。
【図3】ACディップ検知回路40を備えない場合の電源回路100の動作を説明する図である。
【図4】ACディップ検知回路40を備える場合の電源回路100の動作を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)本実施形態の構成:
(2)その他変形例:
【0012】
(1)本実施形態の構成:
図1は、電源回路の構成を示す要部回路図である。同図において、電源回路100は、概略、制御IC10と、スイッチングトランス20と、フィードバック回路30と、ACディップ検知回路40と、整流平滑回路50と、整流平滑回路60と、整流平滑回路70と、を備えている。なお、本実施形態では、ACディップ検知回路40が減電圧検出部を構成する。
【0013】
制御IC10は、駆動電圧入力端子Vccを備えている。駆動電圧入力端子Vccは、整流平滑回路50を介してスイッチングトランス20の補助巻線20cが接続されている。補助巻線20cは、一端をグランドに接続され、他端を整流平滑回路50に接続されている。整流平滑回路50は、アノードを補助巻線20cの他端に接続しつつカソードを駆動電圧入力端子Vccに接続されたダイオード51と、ダイオード51のカソードに正極を接続されつつグランドに負極を接続された電解コンデンサ52と、を備える。当該構成により、駆動電圧入力端子Vccには、補助巻線20cに発生する電圧を整流平滑した電圧が駆動電圧として供給される。
【0014】
制御IC10は、制御IC10は内部にFETを内蔵し、フィードバック端子FBとドレイン端子Drainと電流検出端子CSとを備えている。制御IC10の内部で、ドレイン端子DrainはFETのドレイン端子に接続され、電流検出端子CSはFETのソース端子に接続されている。また、制御IC10の外部で、ドレイン端子Drainは、スイッチングトランス20の1次巻線20aの一方の端子20a2に接続され、電流検出端子CSは、センス抵抗を介してグランドに接続されている。
【0015】
スイッチングトランス20の1次巻線20aの他方の端子20a1は、整流平滑回路70に接続されている。整流平滑回路70は、例えば外部の商用交流電源から電源回路100に供給されたAC電源を整流するダイオードブリッジ回路71と、ダイオードブリッジ回路71の出力する脈流を平滑化する電解コンデンサ72と、を備える。当該構成により、端子20a1には、AC電源を整流平滑した直流電圧+Bが入力される。
【0016】
制御IC10は、内蔵するFETのオンオフ制御を行うことにより、1次巻線20aに流れる電流の向きが正方向と負方向とで交互に反転させる。オンオフ制御は、例えばPWM制御により行われる。制御IC10は、1次巻線20aに流れる電流を電流検出端子CSの電圧に基づいて検出し、当該電圧に基づいてFETのオンオフ制御を行う。
【0017】
このとき、スイッチングトランス20の2次巻線20bには、電磁誘導により、流れる向きが正方向と負方向とで交互に反転する電流が流れる。このようにして2次巻線20bに発生した電流は、整流平滑回路60にて整流平滑される。整流平滑回路60は、アノードを2次巻線20bの一方の端子20b1に接続したダイオード61と、ダイオード61のカソードに正極を接続されつつグランドに負極を接続された電解コンデンサ62と、を備える。以下、整流平滑回路60にて整流平滑された電圧を整流平滑電圧Voutと呼ぶことにする。なお、整流平滑電圧Voutは、例えば、レギュレータ等にて適宜の電圧に調整されて負荷に供給される。
【0018】
フィードバック回路30は、整流平滑電圧Voutを監視しており、整流平滑電圧Voutが所望の出力電圧Vth(不図示)を超えるとフィードバック信号をフィードバック端子FBへ入力し、整流平滑電圧Voutが出力電圧Vth以下のときはフィードバック信号をフィードバック端子FBへ入力しない。
【0019】
フィードバック回路30は、図1において、抵抗R1〜R4、シャントレギュレータ31、フォトカプラ(図では、発光素子としてのフォトダイオードPC1と受光素子としてのフォトトランジスタPC2)を備えている。整流平滑電圧Voutの伝送ラインとグランドとの間に、抵抗R1,R2が直列接続しており、整流平滑電圧Voutを所定割合に分圧した電圧Vdを抵抗R1,R2の接続点に発生させる。シャントレギュレータ31はリファレンス端子に電圧Vdを入力されており、抵抗R3を介してカソードを整流平滑電圧Voutの伝送ラインに接続され、アノードをグランドに接続されている。シャントレギュレータ31は、整流平滑電圧Voutが出力電圧Vthを超えたときにリファレンス端子に入力される電圧Vdによってオンし、整流平滑電圧Voutが出力電圧Vth以下のときにリファレンス端子に入力される電圧Vdによってオフする。フォトダイオードPC1は、アノードを抵抗R4を介して整流平滑電圧Voutの伝送ラインに接続され、カソードをシャントレギュレータのカソードに接続されている。
【0020】
すなわち、図1のフィードバック回路30は、整流平滑電圧Voutが所望の出力電圧Vthを超えるとシャントレギュレータ31がオンするため、フォトダイオードPC1が発光し、フォトトランジスタPC2がオンする。その結果、フィードバック端子FBをグランドに引き込み、フィードバック端子FBにはグランド電圧が入力される。このグランド電位が、本実施形態においてフィードバック信号を構成する。一方、整流平滑電圧Voutが所望の出力電圧Vth以下のときはシャントレギュレータ31がオフするため、フォトダイオードPC1が発光せず、フォトトランジスタPC2もオンしない。なお、フィードバック端子FBは制御IC10の内部で所定電圧にプルアップされており、外部から電圧が入力されていない場合は、フィードバック端子FBの電圧は当該所定電圧となる。
【0021】
制御IC10は、フィードバック端子FBがグランド電圧のとき(フィードバック信号が入力されているとき)はスイッチングトランス20の発振制御を行い、フィードバック端子FBがプルアップ先の所定電圧のとき(フィードバック信号が入力されていないとき)はスイッチングトランス20の発振制御を行わない。よって、電源回路の出力する整流平滑電圧Voutは、ほぼ一定の所望の出力電圧Vth前後に収束する。
【0022】
また、制御IC10は、オープン検知プロテクト機能を備えている。オープン検知プロテクト機能とは、フィードバック回路30からフィードバック信号を入力される状態が一定時間以上連続した場合に、フィードバック経路上に不具合が発生したものとみなし、出力の異常な上昇を防止するためにスイッチングトランス20の発振制御を停止する機能である。制御IC10は、オープン検知プロテクト機能を備えているため、電源回路100に対するAC電圧の入力が瞬停して直流電圧+Bが落ち込んだときに、オープン検知してしまう場合がある。
【0023】
そこで、制御IC10のフィードバック端子FBには、ACディップ検知回路40が接続されている。なお、以下では、フィードバック端子FBが内部で5Vにプルアップされ、フィードバック端子の電圧が4.5V以上の状態(フィードバック回路30からフィードバック信号を入力されているとみなされる状態)が40ms以上連続した場合に、制御IC10が、スイッチングトランス20の発振制御を停止する場合を例に取り説明を行う。
【0024】
ACディップ検知回路40は、ツェナダイオードDと、抵抗R5〜R7と、トランジスタTr1と、トランジスタTr2と、を備えている。なお、本実施形態において、トランジスタTr1は第1トランジスタを構成し、トランジスタTr2は第2トランジスタを構成する。
【0025】
ツェナダイオードDは、直流電圧+Bの伝送ラインとグランドとの間に、前記直流電圧の伝送ラインにカソードを向けつつグランドにアノードを向けて接続されている。直流電圧+Bの伝送ラインとカソードとは抵抗R5を介して接続され、グランドとアノードとは抵抗R6を介して接続されている。トランジスタTr1は、ツェナダイオードDのアノードにベースを接続され、エミッタをグランドに接続されている。トランジスタTr2は、トランジスタTr1のコレクタにベースを接続され、抵抗R7を介して駆動電圧入力端子Vccにベースを接続され、フォトカプラのフォトトランジスタPC2のコレクタにコレクタを接続され、フォトトランジスタのエミッタにエミッタを接続されている。
【0026】
ツェナダイオードDの降伏電圧は、以下のようにして決定される。図2は、ツェナダイオードDの降伏電圧の説明図である。同図に示す電圧Vbは、直流電圧+Bが十分に上昇して安定したときの電圧であり、電圧Vonは駆動電圧入力端子Vccに入力したときに制御IC10をターンオン可能な駆動電圧(0<Von<Vb)である。電圧Vonは、本実施形態において制御IC10のスタートアップ電圧を構成する。ここで、ツェナダイオードDの降伏電圧は、直流電圧+Bが電圧Vbより小さいときには降伏せず、直流電圧+BがVonを超えると降伏するように決定される。
【0027】
このようにツェナダイオードDの降伏電圧を決定することにより、ACディップ検知回路40は、直流電圧+Bが制御IC10のスタートアップ電圧未満のときは、仮にACディップが発生してもフィードバック端子FBにグランド電圧を入力せず、直流電圧+Bが制御IC10のスタートアップ電圧以上になると、ACディップが発生したときにフィードバック端子FBにグランド電圧を入力する。すなわち、電源回路100の起動時であって、直流電圧+Bの上昇が不十分なときは、ACディップ検知回路40は動作しないようになっている。
【0028】
図3は、ACディップ検知回路40を備えない場合の電源回路100の動作を説明する図であり、図4は、以上のように構成されたACディップ検知回路40を備える場合の電源回路100の動作を説明する図である。
【0029】
ACディップ検知回路40を備えない電源回路100では、図3に示すように、AC電源が瞬停すると直流電圧+Bにディップが発生し、当該ディップの影響により、2次側の整流平滑電圧Voutもディップが発生する。このとき、整流平滑電圧Voutの落ち込み時間tdipが40ms以上になると、フィードバック端子FBに40ms以上連続してフォードバック信号が入力され、制御IC10が発振を停止する。
【0030】
これに対し、ACディップ検知回路40を備える電源回路100では、図4に示すように、AC電源が瞬停すると直流電圧+Bにディップが発生し、当該ディップの影響により、2次側の整流平滑電圧Voutにもディップが発生する。しかし、直流電圧+BのディップによってACディップ検知回路40のツェナダイオードDが降伏し、トランジスタTr1,Tr2がターンオンするため、フィードバック端子FBにはグランド電圧が入力される。よって、整流平滑電圧Voutの落ち込み時間tdipが40ms以上であっても、この間にフィードバック端子FBにフォードバック信号が入力されるため、制御IC10は発振を停止しない。
【0031】
以上説明した実施形態にかかる電源回路100は、スイッチングトランス20と制御IC10とフィードバック回路30とを備え、スイッチングトランス20の1次巻線20aの端子20a1に入力される直流電圧+Bが、制御IC10のスタートアップ電圧未満になるとフィードバック信号を生成してフィードバック端子FBに入力するACディップ検知回路40を備える。よって、オープン検知プロテクト機能を備えた制御ICにてスイッチングトランスの発振制御を行っている電源回路において、AC電圧の瞬停時に制御ICがスイッチングトランスの発振制御を停止しなくなる。
【0032】
(2)その他変形例:
なお、上述したACディップ検知回路40は、上述した実施形態の構成に限るものではなく、他の回路構成で実現してもよく、例えば、ACディップを検出するACディップ検出IC等で構成してもよい。ACディップ検出ICを用いてACディップを検出する場合は、タイマー回路やディレイ回路を用いることにより、電源回路の起動中にACディップを検出しないようにする。
【0033】
なお、本発明は上記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。当業者であれば言うまでもないことであるが、
・上記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって上記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が上記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
は本発明の一実施例として開示されるものである。
【符号の説明】
【0034】
10…制御IC、20…スイッチングトランス、20a…1次巻線、20b…2次巻線、20c…補助巻線、20a1…端子、20a2…端子、20b1…端子、30…フィードバック回路、31…シャントレギュレータ、40…ACディップ検知回路、50…整流平滑回路、51…ダイオード、52…電解コンデンサ、60…整流平滑回路、61…ダイオード、62…電解コンデンサ、70…整流平滑回路、71…ダイオードブリッジ回路、72…電解コンデンサ、100…電源回路、CS…電流検出端子、Drain…ドレイン端子、FB…フィードバック端子、Vcc…駆動電圧入力端子、D…ツェナダイオード、PC1…フォトダイオード、PC2…フォトトランジスタ、R1〜R7…抵抗、Tr1,Tr2…トランジスタ、+B…直流電圧、Vb…電圧、Vd…電圧、Von…電圧、Vout…整流平滑電圧

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スイッチングトランスと、
所定端子を備え、当該所定端子に所定信号を入力されているときは前記スイッチングトランスの発振制御を行い、前記所定端子に所定信号を入力されていないときは前記スイッチングトランスの発振制御を行わない制御ICと、
前記スイッチングトランスから出力される整流平滑電圧が第1閾値より大きいときは前記所定端子に所定信号を入力し、前記スイッチングトランスから出力される整流平滑電圧が前記第1閾値以下のときは前記所定端子に所定信号を入力しないフィードバック回路と、
を備える電源回路において、
前記スイッチングトランスの1次巻線に入力される直流電圧が第2閾値未満に落ち込むと前記所定信号を生成して前記所定端子に入力する減電圧検出部を備えることを特徴とする電源回路。
【請求項2】
前記制御ICは、前記スイッチングトランスの補助巻線から駆動電圧を供給され、
前記フィードバック回路は、フォトカプラを介して前記所定端子に所定信号を入力し、
前記減電圧検出部は、前記直流電圧の伝送ラインとグランドとの間に前記直流電圧の伝送ラインにカソードを向けつつグランドにアノードを向けて接続されたツェナダイオードと、前記ツェナダイオードのアノードにベースを接続されエミッタをグランドに接続された第1トランジスタと、前記第1トランジスタのコレクタにベースを接続され、第1抵抗を介して前記駆動電圧をベースに入力され、前記フォトカプラのフォトトランジスタのコレクタにコレクタを接続され前記フォトトランジスタのエミッタにエミッタを接続された第2トランジスタと、を備え、
前記ツェナダイオードは前記直流電圧が前記第2閾値以上になると降伏し、前記第1トランジスタと前記第2トランジスタは前記ツェナダイオードが降伏するとオンすることを特徴とする請求項1に記載の電源回路。
【請求項3】
前記スイッチングトランスの補助巻線から前記制御ICに駆動電圧を供給する伝送ラインと、
前記伝送ラインとグランドとの間に前記伝送ラインに正極を向けつつグランドに負極を向けて介挿された電解コンデンサと、
を備えることを特徴とする請求項2に記載の電源回路。
【請求項4】
前記スイッチングトランスの補助巻線から前記制御ICに駆動電圧を供給する伝送ラインを備え、
前記減電圧検出部は、前記直流電圧が前記制御ICのスタートアップ電圧未満のときは前記所定端子に前記所定信号を入力せず、前記直流電圧が前記制御ICのスタートアップ電圧以上になると前記所定端子に前記所定信号を入力することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の電源回路。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2012−231631(P2012−231631A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−99324(P2011−99324)
【出願日】平成23年4月27日(2011.4.27)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】