説明

電源装置

【課題】主電源およびその主電源よりも低い目標電圧が設定されている補助電源を備える電源装置において、主電源から補助電源への切り替え時の大電流の発生を防ぐ。
【解決手段】主電源10は、電源装置1の出力電圧Voutが目標電圧Vref1に保持されるように制御される。補助電源20は、主電源10に並列に接続され、目標電圧Vref1よりも低い目標電圧Vref2が設定されている。補助電源20は、コイルL2、コイルL2にエネルギーを蓄積するトランジスタQ6、コイルL2に蓄積されているエネルギーを出力端子に導くトランジスタQ5を備える。主電源10から補助電源20への切り替えが行われる際には、制御回路30は、一定時間、トランジスタQ5をオフ状態に制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主電源およびその主電源よりも低い目標電圧が設定されている補助電源を備える電源装置に係わる。
【背景技術】
【0002】
電源装置は、しばしば、故障発生時であっても電力の供給を継続できることが要求される。この要求を満たすために、例えば、同一の電源を二重化する構成が知られている。しかし、この構成は、回路規模が大きくなり、また、低コスト化が難しい。そこで、主電源およびその主電源よりも小型の補助電源を備える電源装置が実用化されている。
【0003】
図6は、主電源および補助電源を備える従来の電源装置の構成を示す図である。この電源装置100は、電圧V1を生成して出力する主電源101、および電圧V1よりも低い電圧V2を生成して出力する補助電源102を備える。そして、主電源101が正常に動作している期間は、電源装置100の出力電圧Voutとして、主電源101が生成する電圧V1が出力される。このとき、補助電源102は実質的に停止している。そして、主電源101が停止または故障すると、補助電源102が起動され、電源装置100の出力電圧Voutとして、補助電源102が生成する電圧V2が出力される。
【0004】
特許文献1には、上述の電源装置100の一実施形態が記載されている。すなわち、特許文献1に記載の電源装置は、高圧バッテリとその高圧バッテリの電圧を下げる降圧回路とを備えた主電源供給回路と、低圧バッテリとその低圧バッテリの電圧を上げる昇圧回路とを備えた副電源供給回路とで電源供給回路が構成される。主電源供給回路および副電源供給回路は並列に接続される。副電源供給回路の出力電圧は、主電源供給回路の出力電圧よりも低く設定される。そして、主電源供給回路の出力電圧が副電源供給回路の目標電圧よりも低下した場合には、昇圧回路にて昇圧された副電源供給回路の出力が負荷に供給される。
【特許文献1】特開2007−15474号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図6に示す従来の電源装置100(または、特許文献1に示す電源装置)においては、上述したように、主電源101の出力電圧が補助電源102の目標電圧よりも高い。このため、主電源101が停止して補助電源102が起動されたとき、その補助電源102の出力端子には、一時的にではあるが、その目標電圧よりも高い電圧が印加されることになる。この結果、補助電源102に大きな電流が流れ込むこととなり、補助電源102を構成する回路素子(スイッチングトランジスタ等)が破損するおそれがある。
【0006】
本発明の課題は、主電源およびその主電源よりも低い目標電圧が設定されている補助電源を備える電源装置において、主電源から補助電源への切り替え時に大電流が発生しないようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の電源装置は、主電源と、前記主電源に並列に接続されかつ前記主電源よりも低い目標電圧が設定されている補助電源と、前記主電源および前記補助電源を制御する制御手段、を備える。前記補助電源は、前記制御手段から与えられるパルス信号に従って電力を伝達するスイッチ回路を備える。そして、前記制御手段は、前記主電源から前記補助電源への切り替えが行われる際に、前記スイッチ回路の少なくとも一部をオフ状態に制御する。
【0008】
上記構成の電源装置においては、主電源から補助電源への切り替え時に、補助電源の目標電圧よりも高い電圧がその補助電源に印加される。主電源から補助電源への切り替えが行われる際には、そのスイッチ回路の少なくとも一部をオフ状態に制御される。よって、このスイッチ回路が常時オン状態となることはなく、補助電源に大電流が流れ込むことは回避される。
【0009】
前記制御手段は、前記切り替えから所定時間が経過するまでの期間、前記スイッチ回路の少なくとも一部をオフ状態に制御するようにしてもよい。前記切り替えから所定時間が経過した時点では、電源装置の出力電圧は十分に低下しているので、以降は補助電源を通常の制御で動作させることができる。
【0010】
或いは、前記制御手段は、当該電源装置の出力電圧と前記補助電圧の目標電圧との差分が所定値以下になるまでの期間、前記スイッチ回路の少なくとも一部をオフ状態に制御するようにしてもよい。この構成によれば、補助電源へ大電流が流れ込むことを確実に回避できる。
【0011】
なお、前記制御手段は、前記切り替えが行われる際に、例えば、前記スイッチ回路が備える複数のスイッチの中で当該電源装置の出力端子に電気的に最も近い位置に設けられているスイッチをオフ状態に制御するようにしてもよい。この場合、補助電源への大電流の流れ込みをその入力部で確実に止めることができる。
【0012】
また、前記補助電源が前記スイッチ回路に接続するコイルを備え、前記スイッチ回路が前記コイルにエネルギーを蓄積するための第1のスイッチおよび前記コイルに蓄積されているエネルギーを当該電源装置の出力端子に導く第2のスイッチを備える構成では、前記制御手段は、前記切り替えが行われる際に、例えば、前記第2のスイッチをオフ状態に制御する。この場合も、補助電源への大電流の流れ込みをその入力部で確実に止めることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の課題は、主電源およびその主電源よりも低い目標電圧が設定されている補助電源を備える電源装置において、主電源から補助電源への切り替え時の電流を抑制できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1は、本発明の実施形態の電源装置の構成を示す図である。この電源装置1は、主電源10および補助電源20を備える。主電源10および補助電源20は、互いに並列に接続されている。なお、電源装置1は、特に限定されるものではないが、例えば、パワーステアリングシステムのモータを駆動するための電力を供給する。
【0015】
主電源10は、この実施例では、入力電圧Vin_1が印加されるDC/DCコンバータであり、トランスTrによりその一次側と二次側とが電気的に絶縁された構成である。トランスTrの一次側には、トランジスタQ1〜Q4を含んで構成されるHブリッジ回路が設けられている。トランジスタQ1〜Q4は、それぞれ、制御回路30により生成されるパルス信号に従って、スイッチとして動作する。一方、トランスTrの二次側には、ダイオードD1〜D4を含んで構成される整流回路が設けられている。また、その整流回路の出力側には、エネルギーを伝達するためのチョークコイルL1が接続されている。なお、図示していないが、主電源10は、その出力電圧を平滑化するためのコンデンサを備えている。
【0016】
補助電源20は、この実施例では、入力電圧Vin_2が印加される昇圧型のDC/DCコンバータである。スイッチ回路として動作するトランジスタQ5、Q6は、互いに直列的に接続されている。トランジスタQ5のドレインは電源装置1の出力端子に接続されており、トランジスタQ5のソースはトランジスタQ6のドレインに接続されており、トランジスタQ6のソースは接地されている。また、補助電源20の入力端子とトランジスタQ5、Q6との間には、チョークコイルL2が設けられている。
【0017】
制御回路(制御手段)30は、この実施例ではCPUを含んで構成され、主電源10および補助電源20を制御する。また、制御回路30には、電源装置1の出力電圧Vout、主電源10の目標電圧Vref1、補助電源20の目標電圧Vref2が与えられる。目標電圧Vref1は、目標電圧Vref2よりも高いものとする。
【0018】
上記構成の電源装置1において、主電源10は、制御回路30により以下のように制御される。すなわち、制御回路30は、出力電圧Voutと目標電圧Vref1との差分をゼロにするための制御信号を生成してトランジスタQ1〜Q4に与える。この制御信号により、トランジスタQ1、Q4をオン状態に制御すると共にトランジスタQ2、Q3をオフ状態に制御する第1フェーズ、および、トランジスタQ2、Q3をオン状態に制御すると共にトランジスタQ1、Q4をオフ状態に制御する第2フェーズが交互に繰り返され、交流が生成される。生成された交流電流は、トランスTrを介して二次側に伝達され、整流回路によって整流される。そして、この電流のエネルギーがチョークコイルL1を介して出力端子に伝達される。このフィードバック制御により、主電源10の出力電圧(すなわち、電源装置1の出力電圧Vout)は、目標電圧Vref1に保持される。
【0019】
制御回路30は、切替え指示が与えられると、主電源10を停止して補助電源20を起動する。切替え指示は、例えば、主電源10の故障または異常状態が検出されたときに生成される。或いは、ユーザの指示に応じて切替え指示が生成されるようにしてもよい。
【0020】
補助電源20は、通常動作時は、制御回路30により以下のように制御される。すなわち、制御回路30は、出力電圧Voutと目標電圧Vref2との差分をゼロにするための制御信号を生成してトランジスタQ5、Q6に与える。この制御信号は、この実施例では、PWM制御またはPFM制御されたパルス信号であり、トランジスタQ5、Q6を交互にオン状態に制御する。すなわち、トランジスタQ5、Q6に与えられる1組のパルス信号は、その位相が互いに反転している。トランジスタQ6がオン状態のときは、チョークコイルL2にエネルギーが蓄積される。そして、トランジスタQ5がオン状態に制御されると、チョークコイルL2に蓄積されたエネルギーが出力端子に導かれる。このフィードバック制御により、補助電源20の出力電圧(すなわち、電源装置1の出力電圧Vout)は、目標電圧Vref2に保持される。
【0021】
次に、上記構成の電源装置1において、主電源10から補助電源20への切り替え時の動作を説明する。以下では、主電源10から補助電源20への切り替えのための切替え指示が制御回路30に与えられた時点において、電源装置1の出力電圧Voutは、主電源1の目標電圧Vref1に保持されているものとする。
【0022】
このとき、仮に、補助電源20が動作開始直後から上述したフィードバック制御で出力電圧を生成するものとすると、過電流が発生するおそれがある。すなわち、切替え指示が制御回路30に与えられた直後は、出力電圧Voutは概ね目標電圧Vref1と同じであり、補助電源20の目標電圧Vref2よりも高い状態となっている。このため、この状態において補助電源20について上述のフィードバック制御を開始すると、制御回路30は、補助電源20の出力電圧を「Vout(=Vref1)」から「Vref2」へ低下させるための制御信号を生成してトランジスタQ5、Q6に与えることになる。ここで、補助電源20の出力電圧を低下させるためには、チョークコイルL2に蓄積するエネルギーを小さくする必要がある。この場合、トランジスタQ6に与えるパルス信号のデューティを小さくし、これに伴ってトランジスタQ5に与えるパルス信号のデューティを大きくする制御が行われる。このとき、場合によっては、トランジスタQ6が常時オフ状態になると共に、トランジスタQ5が常時オン状態になる。そうすると、電源装置1の出力端子(Vout)からトランジスタQ5、チョークコイルL2を介して補助電源20の入力端子(Vin_2)へ大きな電流が流れることになる。この結果、トランジスタQ5が破損するおそれがある。
【0023】
この問題を解決するために、実施形態の電源装置1においては、上記切り替え時に、補助電源20が備えるスイッチ回路の少なくとも一部が強制的にオフ状態に制御される。具体的には、制御回路30は、切替え指示が与えられたときから所定時間が経過するまでの期間、補助電源20が備えるスイッチ回路の中で電源装置1の出力端子に電気的に最も近い位置に設けられているスイッチであるトランジスタQ5を強制的にオフ状態に制御する。これにより、主電源10から補助電源20への切り替えが行われる際に、補助電源20に流れ込む大電流の発生は回避され、補助電源20を構成する回路素子(特に、トランジスタQ5)の破損を防ぐことができる。
【0024】
この動作を実現するために、制御回路30は、タイマ31を備える。タイマ31は、切替え指示により起動され、所定時間が経過すると満了する。この所定時間は、例えば、主電源10から補助電源20への切り替え時に電源装置1の出力電圧Voutが「Vref1」から「Vref2」へ低下するまでに要する時間に相当する。なお、主電源10が停止すると、電源装置1が出力する電力は負荷により消費されるので、出力電圧Voutは徐々に低下してゆく。
【0025】
制御回路30は、このタイマ31が計時している期間は、トランジスタQ5をオフ状態に保持する。そして、タイマ31が満了した後は、制御回路30は、通常のフィードバック制御で補助電源20の出力電圧を制御する。
【0026】
なお、上記切り替えが行われる際に、トランジスタQ5だけでなく、スイッチ回路全体を停止するようにしてもよい。すなわち、トランジスタQ5、Q6の双方を停止するようにしてもよい。この動作は、上記切り替えに際して、補助電源20の起動タイミングを所定時間だけ遅延させる制御と等価である。
【0027】
図2は、実施形態の電源装置1の動作を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、例えば所定の時間間隔で、制御回路30により実行される。
ステップS1では、主電源10から補助電源20への切替え信号の有無をチェックする。なお、図1を参照しながら説明した切替え指示が与えられたときから、主電源10が復旧するまでの期間は、「切替え信号あり」であるものとする。切替え信号が無い場合は、ステップS2において補助電源20を停止する。補助電源20は、例えば、トランジスタQ5、Q6をオフ状態に制御することにより停止する。そして、ステップS3において、主電源10を通常制御で動作させる。この場合、電源装置1の出力電圧Voutは、主電源10の目標電圧Vref1に保持される。
【0028】
切替え信号が検出されたときは、ステップS4において、主電源10を停止する。主電源10は、例えば、トランジスタQ1〜Q4をオフ状態に制御することにより停止する。続いて、ステップS5では、主電源10から補助電源20への切り替え時から所定時間が経過しているか否かをチェックする。所定時間が経過しているか否かは、図1に示すタイマ31を利用してチェックされる。
【0029】
所定時間が経過する前であれば(ステップS5:No)、ステップS6において、補助電源20のトランジスタQ5の動作を禁止する。トランジスタQ5は、そのゲートに与える制御信号をLレベルに保持することにより、強制的にオフ状態に制御される。なお、ステップS6では、トランジスタQ5、Q6の双方の動作を禁止するようにしてもよい。そして、トランジスタQ5(または、Q5、Q6)の動作が禁止されると、以降、電源装置1の出力電圧Voutは徐々に低下してゆく。
【0030】
一方、所定時間が経過した後であれば(ステップS5:Yes)、ステップS7において、通常のフィードバック制御で補助電源20を動作させる。このフィードバック制御は、例えば、出力電圧Voutと目標電圧Vref2との誤差についてPI演算を実行し、その演算結果を利用してトランジスタQ5、Q6を制御するための1組のパルス信号を生成することにより実現される。この結果、電源装置1の出力電圧Voutは、Vref2に保持される。
【0031】
図3は、実施形態の電源装置1の動作を示すタイムチャートである。この例では、時刻T1以前は、主電源10が正常に動作し、電源装置1の出力電圧Voutは「Vref1」に保持されているものとする。そして、時刻T1において、例えば主電源10が故障し、主電源10から補助電源20への切替えが行われるものとする。
【0032】
この場合、時刻T1において、切替え信号がL状態からH状態に変化する。この状態変化が図1に示す切替え指示に相当する。そして、切替え指示が発生すると、制御回路30は、トランジスタQ5(この実施例では、トランジスタQ5、Q6の双方)をオフ状態に制御する。そうすると、電源装置1の出力電圧Voutは、「Vref1」から徐々に低下してゆく。このとき、トランジスタQ5がオフ状態に制御されているので、電源装置1の出力端子側から補助電源20に電流が流れ込むことはない。
【0033】
時刻T1から所定時間が経過した時刻T2以降は、制御回路30は、通常のフィードバック制御で補助電源20の出力電圧を制御する。ここで、所定時間(即ち、時刻T1から時刻T2までの期間)は、電源装置1の出力電圧Voutが「Vref1」から「Vref2」へ低下するまでに要する時間に相当する。すなわち、時刻T2において制御方式が切り替わるときには、電源装置1の出力電圧Voutは「Vref2」にまで低下している。したがって、制御方式を切り替えても出力電圧の急激に変化することはない。
【0034】
図4は、他の実施形態の電源装置の動作を示すフローチャートである。このフローチャートの処理手順は、基本的には、図2に示した手順と同じである。ただし、このフローチャートの処理手順では、図2に示すステップS5の代わりに、ステップS11が実行される。
【0035】
ステップS11では、電源装置1の出力電圧Voutと補助電源20の目標電圧Vref2との誤差を検出する。なお、主電源10から補助電源20への切り替えが行われた直後は、目標電圧Vref2よりも出力電圧Voutの方が高くなっている。続いて、この検出した誤差を閾値αと比較する。閾値αは、この実施例では、電源装置1の出力端子側から補助電源20に流れ込む電流の許容値に応じて決定される正の値である。そして、上記誤差が閾値αよりも大きいときは、ステップS6に進んでトランジスタQ5(および、Q6)をオフ状態に制御する。一方、誤差が閾値α以下であれば、ステップS7に進んで通常の制御で補助電源20を制御する。
【0036】
この手順を実行する場合には、制御回路30は、タイマ31を利用する必要がない。また、出力電圧Voutと補助電源20の目標電圧Vref2との差が閾値以下になった後に通常の制御に移るので、電源装置1の出力端子側から補助電源20に流れ込む大電流を確実に防ぐことができる。
【0037】
図5は、図4に示す手順を実行する電源装置の動作を示すタイムチャートである。この場合、時刻T1以降、トランジスタQ5(この実施例では、トランジスタQ5、Q6の双方)がオフ状態に制御され、電源装置1の出力電圧Voutは、「Vref1」から徐々に低下してゆく。そして、時刻T3において出力電圧Voutが「Vref2+α」まで低下すると、制御回路30は、以降、通常のフィードバック制御で補助電源20を動作させる。
【0038】
<変形例等>
本発明は、図1に示す構成のみに適用されるものではない。すなわち、本発明を適用可能な電源回路は、Hブリッジ回路を備える構成でなくてもよく、トランスで絶縁される構成でなくてもよい。さらに、本発明は、昇圧型、降圧型のいずれにも適用可能であり、PWM制御方式またはPFM制御方式のいずれにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施形態の電源装置の構成を示す図である。
【図2】実施形態の電源装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】実施形態の電源装置の動作を示すタイムチャートである。
【図4】他の実施形態の電源装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】図4に示す手順を実行する電源装置の動作を示すタイムチャートである。
【図6】主電源および補助電源を備える従来の電源装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0040】
1 電源装置
10 主電源
20 補助電源
30 制御回路
31 タイマ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主電源と、
前記主電源に並列に接続され、かつ前記主電源よりも低い目標電圧が設定されている補助電源と、
前記主電源および前記補助電源を制御する制御手段、を備え、
前記補助電源は、前記制御手段から与えられるパルス信号に従って電力を伝達するスイッチ回路を備えており、
前記制御手段は、前記主電源から前記補助電源への切り替えが行われる際に、前記スイッチ回路の少なくとも一部をオフ状態に制御する
ことを特徴とする電源装置。
【請求項2】
請求項1に記載の電源装置であって、
前記制御手段は、前記切り替えから所定時間が経過するまでの期間、前記スイッチ回路の少なくとも一部をオフ状態に制御する
ことを特徴とする電源装置。
【請求項3】
請求項1に記載の電源装置であって、
前記制御手段は、当該電源装置の出力電圧と前記補助電圧の目標電圧との差分が所定値以下になるまでの期間、前記スイッチ回路の少なくとも一部をオフ状態に制御する
ことを特徴とする電源装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の電源装置であって、
前記制御手段は、前記切り替えが行われる際に、前記スイッチ回路が備える複数のスイッチの中で当該電源装置の出力端子に電気的に最も近い位置に設けられているスイッチをオフ状態に制御する
ことを特徴とする電源装置。
【請求項5】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の電源装置であって、
前記補助電源は、前記スイッチ回路に接続するコイルを備え、
前記スイッチ回路は、前記コイルにエネルギーを蓄積するための第1のスイッチ、および前記コイルに蓄積されているエネルギーを当該電源装置の出力端子に導く第2のスイッチを備え、
前記制御手段は、前記切り替えが行われる際に、前記第2のスイッチをオフ状態に制御する
ことを特徴とする電源装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−142030(P2009−142030A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−314722(P2007−314722)
【出願日】平成19年12月5日(2007.12.5)
【出願人】(000003218)株式会社豊田自動織機 (4,162)
【Fターム(参考)】