説明

電線癖除去方法及び電線癖除去装置

【課題】太い電線から細い電線まで幅広く電線癖を良好に除去することが可能な電線癖除去方法及び電線癖除去装置を提供する。
【解決手段】電線の曲がり癖や巻き癖を矯正ローラにより矯正して除去する電線癖除去装置であって、電線Wの進行方向上流側に配置され外径寸法の大きい矯正ローラ21,26を有し電線を大きく屈曲させてしごく第1の電線癖除去装置12と、第1の電線癖除去装置の下流側に配置され外径寸法の小さい矯正ローラ31,36を有し第1の電線癖除去装置の大きい矯正ローラで電線に付いた変形を矯正する第2の電線癖除去装置13とを備えた構成としたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電線の曲がり癖や巻き癖等を矯正して直線状に整形する電線癖除去方法及び電線癖除去装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電線の端末に自動圧着機により圧着端子を取り付ける場合予め電線癖除去装置(ストレートナー)により電線の曲がり癖や巻き癖等を矯正して直線状に整形している。図9は、従来の電線癖除去装置の一例を示し、電線癖除去装置2は、フレーム1上に設置された支持体3に電線Wの進行方向に沿って間隔を存して軸装された複数例えば2の矯正ローラ(ストレートナーの玉)4と、支持体3の直上にばね6で下方へ付勢してガイド杆7に沿い昇降自在に嵌装された保持体5と、各矯正ローラ4と電線の進行方向にずれて位置し保持体5に電線Wを押圧するように軸装された複数例えば2つの矯正ローラ8とを備え、これら上下の複数の矯正ローラ4と8との間に電線Wを通すことによりその曲がり癖や巻き癖を矯正するようにしている(例えば、特許文献参照)。
【0003】
そして、1台の電線癖除去装置2では電線癖が十分に矯正できない場合は図示のように同じ構成の電線癖除去装置2を直列に例えば2台配置して電線Wの矯正能力を向上させていた。そして、2台の電線癖矯正装置2では電線癖が矯正できない場合はさらに電線癖除去装置2を増設している。なお、図中矯正ローラ4,8は、電線Wと接触する外周面が断面円弧状をなす凹溝とされているが分かり易くするために単なる円として描いてある。
【特許文献1】実開平6−9087号公報(3乃至4ページ、図4)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記図9に示すように矯正ローラ4,8の外径寸法が同一の電線癖除去装置2を複数台配置して電線癖を矯正して除去する場合多くの電線癖除去装置群を配置する必要があり、設置スペースが大きくなってしまうと共に設備費が増大する。
【0005】
また、複数台例えば2台の電線癖除去装置を使用しても電線癖の除去能力により電線を真直ぐに矯正することができない場合もあった。電線を十分に矯正することができないと電線の切断・被覆のストリップ・圧着端子の圧着等ができない場合があり、歩留まりを低下させる要因の一つとなっていた。このため、さらに電線癖除去装置を増設する必要があった。
【0006】
さらに、従来の電線癖除去装置は、太い電線から細い電線まで幅広く電線癖を除去することが難しく、外径が太い電線の場合は矯正ローラの外径を大きくしたものを使用し、細い径の電線の場合は矯正ローラの外径を小さくしたものを使用して電線径に応じた外径の矯正ローラを備えた電線癖除去装置を使用しているために作業性が悪い。また、電線癖除去装置が自動圧着端子機における電線供給装置に組み込まれている場合には電線径に応じてその都度電線癖除去装置を変更することは極めて困難である。
【0007】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、太い電線から細い電線まで幅広く電線癖を良好に除去することが可能な電線癖除去方法及び電線癖除去装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明に係わる電線癖除去方法は、電線の曲がり癖や巻き癖を矯正ローラにより矯正して除去する電線癖除去方法であって、前記電線の進行方向に対して前記電線に順次大きな屈曲から小さな屈曲を与えて矯正することを特徴としている。
【0009】
また、本発明の請求項2に記載の電線癖除去方法は、請求項1に記載の電線癖除去方法において、前記電線の矯正は外径寸法の大きい矯正ローラにより前記電線を大きく屈曲させた後外径寸法の小さい矯正ローラにより前記大きい矯正ローラで前記電線についた変形を矯正することを特徴としている。
【0010】
矯正すべき電線の進行方向から外形寸法の大きい矯正ローラにより大きい屈曲を与えて電線の曲がり癖や巻き癖を矯正する。電線は、大きく屈曲させたことにより多少変形されてしまう。次いで、外形寸法の小さい矯正ローラにより外形寸法の大きい矯正ローラで付けられた電線の変形を矯正する。これにより、電線の曲がり癖や巻き癖を除去することができ、電線を略真っ直ぐに矯正することができる。
【0011】
また、本発明の請求項3に記載の電線癖除去装置は、電線の曲がり癖や巻き癖を矯正ローラにより矯正して除去する電線癖除去装置であって、前記電線の進行方向上流側に配置され外径寸法の大きい矯正ローラを有し前記電線を大きく屈曲させてしごく第1の電線癖除去装置と、前記第1の電線癖除去装置の下流側に配置され外径寸法の小さい矯正ローラを有し前記第1の電線癖除去装置の大きい矯正ローラで前記電線についた変形を矯正する第2の電線癖除去装置とを備えたことを特徴としている。
【0012】
第1の電線癖除去装置は、外形寸法の大きい矯正ローラにより矯正すべき電線を大きく屈曲させて当該電線をしごいて矯正する。これにより、電線の曲がり癖や巻き癖が矯正される。このとき電線を大きく屈曲させたために矯正ローラで当該電線を多少変形させてしまっている。次に、第2の電線癖除去装置の外形寸法の小さい矯正ローラにより電線に付いた変形を矯正する。これにより、電線の曲がり癖や巻き癖を良好に除去し、略真っ直ぐに矯正することができる。
【0013】
また、本発明の請求項4に記載の電線癖除去装置は、電線の曲がり癖や巻き癖を矯正ローラにより矯正して除去する電線癖除去装置であって、前記電線の進行方向上流側に配置され外径寸法の大きい矯正ローラを有し電線を大きく屈曲させる第1の電線癖除去装置と、前記第1の電線癖除去装置の下流側に配置され前記第1の電線除去装置の矯正ローラよりも外径寸法の小さい矯正ローラを有し前記第1の電線癖除去装置の矯正ローラで前記電線についた変形を矯正する第2の電線癖除去装置と、前記第2の電線癖除去装置の下流側に配置され前記第2の電線除去装置の矯正ローラよりも外径寸法の小さい矯正ローラを有し前記第2の電線癖除去装置の矯正ローラで前記電線についた変形を矯正する第3の電線癖除去装置とを備えたことを特徴としている。
【0014】
矯正すべき電線が太い場合は第1の電線癖除去装置の外形寸法の大きい矯正ローラにより矯正すべき電線を大きく屈曲させて当該電線をしごいて矯正する。これにより、電線の曲がり癖や巻き癖が矯正される。次に、第2の電線癖除去装置の外形寸法の小さい矯正ローラにより第1の電線癖除去装置の大きい矯正ローラで電線に付いた変形を矯正する。
【0015】
矯正すべき電線が細い場合当該電線は、第1の電線癖除去装置及び第2の電線癖除去装置の各矯正ローラを擦り抜けてしまい矯正に必要な荷重を付与することができない。しかしながら、第2の電線癖除去装置の矯正ローラよりもさらに外形寸法が小さい矯正ローラを備えた第3の電線癖除去装置により第1、第2の電線癖除去装置を擦り抜けた電線を矯正してその曲がり癖や巻き癖を除去する。これにより、細い電線でも略真っ直ぐに矯正することができる。このように、異径ローラを組合せて矯正を行うことにより太い電線から細い電線まで幅広く電線癖を除去することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によると、電線進行方向に矯正ローラの外径を大きいものから小さいものへ組み合わせて大きな屈曲から小さな屈曲を与えることで、電線癖除去能力が大幅に向上し太い電線から細い電線まで幅広く電線癖を良好に除去することができる。また、使用する電線除去装置の台数を少なくすることができ、省スペース化、設備費の低減を図ることが可能である。
【0017】
さらに、従来では矯正することができなかった細い径の電線も十分に矯正することができ、電線の切断・被覆のストリップ・圧着端子の圧着等における不良品が少なくなり歩留まりを向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係わる電線癖除去装置の概略構成を示し、電線癖除去装置11は、第1の電線癖除去装置12と第2の電線癖除去装置13とを備えた構成とされている。第1の電線癖除去装置12は、矯正すべき電線Wの矢印で示す進行(搬送)方向上流側に配置され、第2の電線癖除去装置13は、第1の電線癖除去装置12の直ぐ下流側に配置されている。
【0019】
第1の電線癖除去装置12は、電線Wに大きな屈曲を与えて矯正するためのもので、フレーム1上に設置された支持体20と、図2に示すように支持体20の一側部20aの上部位置に電線Wの移動方向(前後方向)に沿って間隔を存して軸装された複数例えば2つの矯正ローラ(ストレートナーの玉)21と、支持体20の上面前後位置に垂設されたガイド杆22と、これらのガイド杆22を介して水平に昇降可能に配置された保持体23と、前後両端部が前後のガイド杆22の上端部に固定された支持部材24と、支持部材24の下面中央と保持体23の対向する上面中央との間に設けられて保持体23を下方に付勢して電線Wに荷重を付与する荷重付与手段25と、保持体23の一側部23aの下部位置に電線Wの移動方向に沿って矯正ローラ21と交互に間隔を存して配置された複数例えば2つの矯正ローラ26が軸装されている。
【0020】
矯正ローラ21,26は、同一の寸法形状とされ、外周面に例えば図2に示すような断面が円弧状(U字状)の凹溝21a,26aが形成され、凹溝21a,26aの底部の直径(以下「矯正ローラ21,26の外径」という)が電線Wの外径に対して十分に大きく設定されている。そして、下側の矯正ローラ21と上側の矯正ローラ26との間に電線Wを通して矢印方向に進行させる。なお、図1において矯正ローラ21,26は、電線Wが凹溝21a,26aの底部と接触している状態を示しかつ図面の煩雑を避けるためにハッチングを省略してある。
【0021】
荷重付与手段25は、上端部が支持部材24に支持され、下端部が保持体23の上面に穿設された軸穴に摺動可能に嵌挿された支持軸としてのねじ棒27と、ねじ棒27に螺合された調整用ナット28と、ねじ棒27の外側に同心的に配置されかつ保持体23の上面と調整用ナット28との間に縮設されたばね29とにより構成されている。そして、ばね29のばね力により保持体23を下方に付勢して下側の矯正ローラ21と上側の矯正ローラ26とにより電線Wに荷重を付与する。また、ばね29のばね力(荷重)は、調整用ナット28により調整可能とされている。
【0022】
第2の電線癖除去装置13は、第1の電線癖除去装置12の矯正ローラ21,26により大きく屈曲されて電線Wに付いた変形(癖)を矯正して除去するためのもので、フレーム1上に設置された支持体30と、この支持体30の一側部(図2に示す支持体20の一側部20aと同じ側)の上部位置に電線Wの移動方向(前後方向)に沿って間隔を存して軸装された複数例えば4つの矯正ローラ(ストレートナーの玉)31と、支持体30の上面前後位置に垂設されたガイド杆32と、これらのガイド杆32を介して水平に昇降可能に配置された保持体33と、前後両端部が前後のガイド杆32の上端部に固定された支持部材34と、支持部材34下面中央と保持体33の対向する上面中央との間に設けられて保持体33を下方に付勢する荷重付与手段35と、保持体33の一側部の下部位置に電線Wの移動方向に沿って矯正ローラ31と交互に間隔を存して配置された複数例えば4つの矯正ローラ36が軸装されている。
【0023】
矯正ローラ31,36は、同一の寸法形状とされ、外周面に前記矯正ローラ21,26と同様に断面が円弧状(U字状)の凹溝が形成され、回転中心を通るこれらの凹溝底部の直径(以下「矯正ローラ31,36の外径」という)が矯正ローラ21,26の外径よりも十分に小さく設定されている。そして、下側の矯正ローラ31と上側の矯正ローラ36との間に電線Wを通して矢印方向に進行させる。なお、図1において矯正ローラ31,36は、矯正ローラ21,26と同様に電線Wが凹溝底部と接触している状態を示しかつ図面の煩雑を避けるためにハッチングを省略してある。荷重付与手段35は、荷重付与手段25と同様に構成されており対応する符号を付して説明を省略する。
【0024】
このようにして、矯正ローラの外形寸法が異なる電線癖除去装置12,13を電線Wの進行方向に対して外径の大きい矯正ローラ21,26から外径の小さい矯正ローラ31,36の順番に配置して電線Wを矢印方向に進行させる。なお、第1の電線癖除去装置12の矯正ローラ21,26及び第2の電線癖除去装置13の矯正ローラ31,36の外形寸法は、矯正すべき電線Wの太さにより設定される。
【0025】
以下に上記構成の電線癖除去装置11の作用を説明する。矯正すべき電線Wが太い場合第1の電線癖除去装置12は、外形寸法の大きい矯正ローラ21,26により電線Wを大きく屈曲させて当該電線Wをしごいて矯正する。これにより、電線Wの曲がり癖や巻き癖が矯正される。しかし、電線Wを大きく屈曲させたために矯正ローラ21,26で当該電線Wを多少変形させてしまっている。次に、第2の電線癖除去装置13の外形寸法の小さい矯正ローラ31,36により電線Wに付いた変形(癖)を矯正する。これにより、電線Wの曲がり癖や巻き癖を良好に除去し、略真っ直ぐに矯正することができる。
【0026】
また、矯正すべき電線が上述した電線Wよりも細い電線(以下「電線W’」という)である場合第1の電線癖除去装置12は、外形寸法が大きい矯正ローラ21,26を電線W’が擦り抜ける状態で進行するために矯正に必要な荷重を付与することができない。従って、電線W’は、余り矯正されない状態で第2の電線癖除去装置13へと進行する。第2の電線癖除去装置13は、外径寸法が矯正ローラ21,26よりも小さい矯正ローラ31,36により前記電線W’を矯正してその曲がり癖や巻き癖を除去する。これにより、電線W’を略真っ直ぐに矯正することができる。これにより、太い電線Wから細い電線W’まで幅広く電線癖を除去することが可能である。
【0027】
矯正すべき電線が上述した電線W’よりもさらに細い電線(以下「電線W”」という)である場合当該電線W”は、第1の電線癖除去装置12の矯正ローラ21,26は勿論のこと第2の電線癖除去装置13の矯正ローラ31,36も擦り抜けてしまい矯正に必要な荷重を付与することができない。
【0028】
このような場合には、図3に示すように第2の電線癖除去装置13の下流側に矯正ローラ31,36よりも更に外形寸法が小さい矯正ローラ41,46を備えた第3の電線癖除去装置14を設け、これらの矯正ローラ41,46により第1、第2の電線癖除去装置12,13を擦り抜けた電線W”を矯正してその曲がり癖や巻き癖を除去する。これにより、細い電線W”でも略真っ直ぐに矯正することができる。なお、第3の電線癖除去装置14は、第1、第2の電線癖除去装置12,13と同様に構成されており、対応する符号を付して詳細な説明を省略する。
【0029】
なお、第1の電線癖除去装置12の矯正ローラ21,26、第2の電線癖除去装置13の矯正ローラ31,36及び第3の電線矯正装置14の矯正ローラ41,46の各外形寸法は、矯正すべき電線の太さの範囲により設定される。
【0030】
図4は、上述した図1及び図3に示す電線癖除去装置12〜14を纏めて太い電線から細い電線まで広範囲に亘り矯正することが可能な電線癖除去装置15の概略構成を示し、電線Wの進行方向に対し大きい屈曲を与える第1の電線癖除去装置16、中程度の屈曲を与える第2の電線癖除去装置17、小さい屈曲を与える第3の電線癖除去装置18を備えたものである。
【0031】
この場合、第1の電線癖除去装置16及び第2の電線癖除去装置17は、図1及び図3に示す第1の電線癖除去装置12及び第2の電線癖除去装置13に相当し、第3の電線癖除去装置18は、図3に示す第3の電線癖除去装置14に相当している。また、第1の電線癖除去装置16の矯正ローラを符号51,52で示し、第2の電線癖除去装置17の矯正ローラを符号54,55で示し、第3の電線癖除去装置18の矯正ローラを符号57,58で示してある。
【0032】
図4に示す第1の電線癖除去装置16は、電線Wに大きな屈曲を付与することができれば良く、従って、上側の2つの矯正ローラ52,52の間に配置された下側の矯正ローラ51の外形寸法は、矯正ローラ52の外形寸法より小さくても屈曲が大きくなるようにすれば良い。勿論、矯正ローラ51を2点鎖線で示すように矯正ローラ52と同じ大きさにしても良い。また、上述と反対に下側の矯正ローラ51の外形寸法を大きくし、上側の矯正ローラ52の外形寸法を小さくしても良い。
【0033】
なお、上述した各矯正ローラの形状は、図2に示すように外周面に断面が円弧状(U字状)の凹溝を形成するに限るものではなく、図5に示すように矯正ローラ61の外周面に断面が略V字形状をなすV溝61aを形成しても良い。また、図6に示すように一側にフランジ62aを有するベアリング62を2つ対向させて配置し、両側のフランジ62aとベアリング本体外周面62bとにより凹溝を形成してボルト63によりカラー64を介して支持体20や保持体23に軸装するようにしても良い。
【0034】
さらに、矯正ローラの形状は、円形(真円)に限るものではなく、図7に示すように楕円形状の矯正ローラ65でも良く、或いは図8に示すように正三角形の各頂部を円弧状に形成した略おむすび形状の矯正ローラ66としても良い。なお、これらの矯正ローラ65,66の外周面には点線で示すように断面円弧状(U字状)の凹溝65a,66aが形成されている。
【0035】
また、電線Wに荷重を付与する荷重付与手段25としてばね29を使用したが、これに限るものではなく、エアシリンダを使用しても良く、或いはゴム部材を使用しても良い。また、荷重を変更せずに固定としても良い。さらに、荷重付与手段を使用せず上下の矯正ローラの上下方向の軸間距離(隙間寸法)を調整するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明に係わる電線癖除去装置の構成図である。
【図2】図1に示した電線癖除去装置の矢線II方向から見た端面図である。
【図3】本発明に係わる電線癖除去装置の他の構成図である。
【図4】本発明に係わる電線癖除去装置の他の構成図である。
【図5】図1に示した矯正ローラの変形例を示す説明図である。
【図6】図1に示した矯正ローラの変形例を示す説明図である。
【図7】図1に示した矯正ローラの変形例を示す説明図である。
【図8】図1に示した矯正ローラの変形例を示す説明図である。
【図9】従来の電線癖矯正装置の構成図である。
【符号の説明】
【0037】
1 フレーム
2 電線癖除去装置
3 支持体
4,8 矯正ローラ
5 保持体
6 ばね
7 ガイド杆
11,15 電線癖除去装置
12,16 第1の電線癖除去装置
13,17 第2の電線癖除去装置
14,18 第3の電線癖除去装置
20,30,40 支持体
20a 一側部
21,26,31,36,41,46 矯正ローラ
21a,26a 凹溝
22,32 ガイド杆
23,33,43 保持体
23a 一側部
24,34 支持部材
25,35 荷重付与手段
27,37 ねじ棒
28,38 調整用ナット
29,39 ばね
51,52,54,55,57,58,61 矯正ローラ
61a V溝
62 ベアリング
62a フランジ
62b 外周面
63 ボルト
64 カラー
65,66 矯正ローラ
65a,66a 凹溝
W,W’,W” 電線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電線の曲がり癖や巻き癖を矯正ローラにより矯正して除去する電線癖除去方法であって、
前記電線の進行方向に対して前記電線に順次大きな屈曲から小さな屈曲を与えて矯正することを特徴とする電線癖除去方法。
【請求項2】
前記電線の矯正は外径寸法の大きい矯正ローラにより前記電線を大きく屈曲させた後外径寸法の小さい矯正ローラにより前記大きい矯正ローラで前記電線についた変形を矯正することを特徴とする、請求項1に記載の電線癖除去方法。
【請求項3】
電線の曲がり癖や巻き癖を矯正ローラにより矯正して除去する電線癖除去装置であって、
前記電線の進行方向上流側に配置され外径寸法の大きい矯正ローラを有し前記電線を大きく屈曲させてしごく第1の電線癖除去装置と、
前記第1の電線癖除去装置の下流側に配置され外径寸法の小さい矯正ローラを有し前記第1の電線癖除去装置の大きい矯正ローラで前記電線についた変形を矯正する第2の電線癖除去装置とを備えたことを特徴とする電線癖除去装置。
【請求項4】
電線の曲がり癖や巻き癖を矯正ローラにより矯正して除去する電線癖除去装置であって、
前記電線の進行方向上流側に配置され外径寸法の大きい矯正ローラを有し電線を大きく屈曲させる第1の電線癖除去装置と、
前記第1の電線癖除去装置の下流側に配置され前記第1の電線除去装置の矯正ローラよりも外径寸法の小さい矯正ローラを有し前記第1の電線癖除去装置の矯正ローラで前記電線についた変形を矯正する第2の電線癖除去装置と、
前記第2の電線癖除去装置の下流側に配置され前記第2の電線除去装置の矯正ローラよりも外径寸法の小さい矯正ローラを有し前記第2の電線癖除去装置の矯正ローラで前記電線についた変形を矯正する第3の電線癖除去装置とを備えたことを特徴とする電線癖除去装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−229745(P2007−229745A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−52965(P2006−52965)
【出願日】平成18年2月28日(2006.2.28)
【出願人】(000005290)古河電気工業株式会社 (4,457)
【出願人】(391045897)古河オートモーティブパーツ株式会社 (571)
【Fターム(参考)】