説明

電話転送装置

【課題】1台の電話機にかかってきた電話を、任意の複数の転送先に自動的に転送させる方法及び装置を提供する。
1台の電話機にかかってきた電話を応答、任意の複数の転送先に手動転送させる方法及び装置を提供する。(特許出願平9−259449外線保留自動解除装置及び外線転送方法)

【解決手段】複数に任意の番号をダイヤルさせることによりNTT等の電話回線網が提供する三者通話サービスを起動させて、任意の転送先を呼び出して転送を行わせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一回線を利用した転送電話装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本発明は、特許文献1に示す技術の動作基準を改良し、自動化を加え自動的に任意の転送先に転送できるようにしたものである。即ち、本発明は三者通話を契約した電話機(電話回線)を用いて、外線通話者自身が転送先の番号を追加ダイヤルすることで、外線通話の転送をなさしめる新規な方法及び装置に関するものである。
【0003】
三者通話とは、NTTなどが提供する電話サービスの一種であって、外線からの電話に一旦応対した後、他の任意の外部電話(以下転送先と言う)に発信することで、発信者と受信者と任意の外部電話(転送先)と三者で通話ができる電話サービスである。外線先との通話後に自己の電話機をフッキング(瞬断)して外線電話を局側で保留し、その間に任意の外部電話先を呼び出し、自己の電話機をフッキングすると、外線電話の保留が解除され三者通話が実現できる。
【0004】
従来、外出発信者は、公衆電話或いは携帯電話から通話相手に直接発信呼び出す手段しかない。本発明はオフィス設置する本発明装置を経由して通話相手に繋がり通話ができるようになるものである。また、特許文献2の技術は、予め設定された転送先にのみ転送させるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10−084402
【特許文献2】特開平10−164185
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来、外出先からお客様に電話を掛ける場合、携帯電話或いは公衆電話から発信するがこの時お客様には着信履歴が通知表示される。本発明は着信履歴通知を本装置の設置電話番号を通知できる様になる。このことは個人携帯番号を知らせないで外出先からオフイスの電話番号を知らせ通話することができる。本来三者通話サービスは、受け手側では必ず人手で対応しなければならないが、本発明は特開平10−084402の動作を自動的に行える様に工夫したものである。
【0007】
社外携帯からの発信は本発明装置接続の回線から繋がった事になります。従って相手先着信履歴番号は本申請機接続回線が表示されることになります。相手先が着信履歴から折り返しの発信した場合、発信者(B)を記録した番号を本申請機は自動的に転送する様に工夫している。
【課題を解決するための手段】
【0008】
現在NTT等から提供されている三者通話サービスを利用し、電話をかけてきた外線通話者が任意の外部電話(転送先)に発信できるものである。以下、本発明の転送方法と該方法を具現化した転送装置について説明する。
【0009】
本発明の転送方法は、三者通話サービス(以下、三者通話と言う)に準拠して、以下の手順をとる。まず、三者転送機能は、次のように集約される。
(1)着信した外線電話の番号を発信者番号識別し、それを記録(B)する予め登録している転送利用者番号で有るかを判読、又は予め定めた暗証番号追加ダイヤルの場合、転送利用者で有ると判読、利用者が送出する追加転送先番号(A)のPB信号を受付記録する。自己の電話回線をフッキング(瞬断)して外線電話を局側で保留する。これにより、転送先(A)電話番号の送出が可能になる。転送利用者で有ると判読されない場合は動作しない。
(2)次いで、記録追加転送番号された転送先の電話番号(A)をダイヤルする。
(3)転送先を呼び出し転送先が応答するとその信号を検知しフッキングすると、外線電話の保留が解除され、外線先と転送先の通話が可能になる。結果的に、転送が行われることになる。この時、本発明は局線をループ状態で有り、外部の者が終話した終話信号(極性反転・話中音・等)が有るとループ状態を解除され自己電話回線は開放される。
(4)尚、転送先が呼び出しに応じない場合(タムアウト・リングバックトーン等検出)は、再度自己の電話回線をフッキングして外線電話の保留を解除した後自己電話回線は開放される。外線先にその旨をガイダンスの送出で伝えて通話を終了する様にしても良い。
【0010】
次に、転送先からの呼び戻しに付いて説明する。着信した外線電話の発信者番号を識別し、それを(B)として記録、転送先の追加PB信号を受信し、(A)として(B)と(A)を関連付けて記録される。転送先からの呼び戻し着信が有った時、転送先(A)である時(B)が関連記録されている場合、自動的に(B)に三者通話転送手順で行われる。自己の電話回線をフッキング(瞬断)して外線電話を局側で保留する。転送先電話(B)番号が送出され、転送利用者に転送先(A)の電話を転送できるよう工夫されている。
【0011】
本発明が設置されている電話機で受信応答した場合。出願者が取得した特開平10−084402において応答した電話を任意の転送先へ手動転送できる様工夫されている。
【発明の効果】
【0012】
以上説明したように本発明は三者通話サービスを利用して、外線からかかってきた電話を外線電話からの指示により転送するものである。
【0013】
従って、各人が携帯電話を持っている或いは出先電話から本発明装置を経由して転送することができることで転送相手方の着信履歴を本発明装置接続の番号を表示させることが出来るものである。
【0014】
また、本申請装置を経由して呼び出す場合、携帯同キャリア同士或いは同キャリアグループ同士定額制がサービスされる様になったソフトバンク等では、例)携帯キャリアと本申請機接続回線が同キャリア定額制である時、本申請機経由で発信した場合、携帯から本発明装置接続回線間は同キャリアで通話料金が発生しません。本発明装置接続回線から一般電話に繋げた場合、本発明装置回線からの発信料金は本発明装置設置者の負担となります。本発明装置からの通話料金が利用できるので通話料金が削減できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明装置の接続系統図である。
【図2】本発明装置を接続した場合の、作動状況を示す説明図である。
【図3】本発明装置の概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明装置を電話機近傍の回線3に接続した場合の作動状況を示す説明図である。ナンバーデスプレー加入回線に本発明装置が接続される場合、まず、外線先電話機7から掛かった電話を本発明装置図1の1で第1呼び信号て受信、局線を図3の11でホールドしループ状態とすると外線着信時に送られて来る発信者通知番号(ナンバーデスプレー)を受信 図3の15着信モデム監視記録部で検知し、転送利用者(B)として記録判読する。次に局線開放後第2呼びを受けて受信局線をホールドしループ状態とする、転送先の追加PB信号を受信図3の15着信PB信号監視記録部で、転送先(A)として記録する。次に本発明装置図3の11からフッキング信号を送出すると三者通話の動作で有る図1の4局の内部5で一時保留にし転送先(A)の電話番号が図3の12からダイヤルできる。転送先が呼び出され着信通話すると図3の13で転送先オフフック信号を検知すると図3の11でフッキング信号を送出すると保留が解除され三者通話が実現する。転送利用者と転送先が終話するまで図3の11ループ制御部に於いてループが継続される。転送利用者と転送先が終話すると図3の13の極性監視部で終話信号極性反転及び図3の15PB信号記録部に於いて話中信号を検知して自己電話回線は開放される。図2、は外線先から複数(図では4台)の一般電話A、B、C、Dの何れかに転送する状態を示す。転送する電話は固定電話でも携帯電話その他の移動電話でもよい。記録する(B)(A)は関連付けて図3の15で記録する。
【0017】
複数の転送先(図では4台)の一般電話A、B、C、Dから折り返しの電話が本発明装置回線に着信した場合に付いて説明する。図1の7から掛かった電話を本発明装置図1の1で第1呼び信号て受信、局線を図3の11でホールドしループ状態とする、外線着信時に送られて来る発信者通知番号(ナンバーデスプレー)を受信 図3の15着信モデム監視記録部で検知し関連付けて記録した転送先の番号(A)である時は、本発明装置図3の11からフッキング信号を送出すると三者通話の動作で有る、局4の内部で一時保留にし電話番号(B)を図3の12からダイヤルし転送する。
【0018】
図1の2自己の電話機で応答した電話を手動で転送(取る次転送)する実施説明に付いては特許文献1(特開平10−084402)の通りである。
【0019】
この三者通話サービスは、外線先からの電話を必要に応じて着信元の操作で第三者を呼び出し三者通話が出来る便利なサービスであるが、受け手側では必ず人手で対応しなければならない。このことは秘書的な仕事をする人や電話番がいない場合には利用できないことを意味する。ここでボイスワープの応答後転送と三者通話の違いに付いて示す。ボイスワープは自動転送の機能の一部であり、三者通話サービスと異なる。同キャリア同士であってもボイスワープ応答後転送では定額制サービスが利用出来ないのに対し三者通話サービスの同キャリア同士は定額制が利用できるのが特徴である。本開発装置は三者通話サービスを利用し本装置によって任意の転送先呼び出しを自動化した装置である。
【0020】
外出発信者は、公衆電話或いは携帯電話から通話相手に直接発信呼び出す手段しかない。本発明はオフィス設置する本発明装置を経由して通話相手に繋がり通話ができるようになるものである。以上に説明したように、本申請機を経由して呼び出す場合、携帯同キャリア同士或いは同キャリアグループ同士定額制がサービスされる様になった。携帯キャリアと本申請機接続回線が同キャリア定額制である時、本申請機経由で発信した場合、携帯から申請機接続回線間は同キャリアで通話料金が発生しません。申請機接続回線から固定電話に繋げた場合、固定回線からの発信料金は設置者の負担となります。固定からの通話料金で利用できるので通話料金が削減できる。
【0021】
社外携帯からの発信は申請機接続回線から繋がった事になります。従って相手先着信履歴番号は申請機接続回線が表示されることになります。相手先が着信履歴から折り返しの発信した場合、記録した発信者番号に本申請機は自動的に転送する様に工夫している。
【0022】
本発明はこのような点に鑑み、例えば、外出先等で個人携帯電話から電話をする場合、相手に直接呼び出す場合、個人携帯に課金される又、個人携帯の番号が知られてしまうことになる。着信定額制を利用した回線に本発明装置がある場合個人携帯電話から本装置を経由して発信することで個人携帯の番号が知られることなく、本装置(オフィス)の電話番号を着信履歴として知らせ更に、通話料金の負担なしで通話が出来ことになる。ビジネス利用時の通知番号と個人携帯からの通知番号の区別ができる。ビジネス利用時の通話料金はオフィスの負担となり個人とビジネスを区別することが出来る装置である。
【産業上の利用可能性】
【0023】
三者通話サービスを契約することにより、安い通話料で携帯から任意の固定電話或いは携帯電話に電話を掛けることができる。
【符号の説明】
【0024】
1 複数転送先選択装置
2 自己電話機
3 自己電話回線
4 電話局
5 局内交換機
6 起動スイッチ
7 外線先電話機
11 ループ制御部
12 電話番号送出部
13 局線監視部
14 メッセージ送出部
15 制御部
16 制御部
A〜D 転送先電話機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
NTT等が提供する三者通話サービス或いは擬似三者通話を利用するものであって、任意の外線電話機からの呼び出し信号を受信した三者通話サービス契約電話回線の直流ループ閉成と該外線電話機から送出される転送先の追加PB信号を受信し、記録(A)し、契約電話回線を瞬断(フッキング)して三者通話サービスを起動させるとともに前記記録した番号(A)を該当する転送先電話番号として送出させ、該転送先が受話器をOFFフックしたことを示す信号を検出することにより、三者通話を動作させる事により転送を完了することを特徴とする。
擬似三者通話とは、ISDN回線に接続するアナログ変換アダプターの機能での擬似三者通話を言う。
【請求項2】
任意の外線電話機からの呼び出し信号を受信し発信者通知番号を記録(B)、転送先である(A)からの折り返し電話が記録(B)からの転送である時、自動的に(B)に転送することを特徴とする。
【請求項3】
従来の転送とは発信者がお客様でオフィスの不在時、着信した電話を設置者側に転送する装置であるのに対し、本発明装置は発信者が本発明装置の設置者で転送先がお客様側である。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2012−147251(P2012−147251A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−4098(P2011−4098)
【出願日】平成23年1月12日(2011.1.12)
【出願人】(391032990)
【Fターム(参考)】