説明

電話通信機器収容装置

【課題】 既存の電話通信機器を利用し、広帯域音声による高品位な通話を実現させる。
【解決手段】 本発明は、呼確立のための操作を実行させる操作部を有する電話通信機器を収容すると共に、広帯域ネットワークとの呼制御を実行する電話通信機器収容装置である。この電話通信機器収容装置は、操作部を備えない又は操作部が機能しない、広帯域音声信号を入出力可能な広帯域音声入出力装置と、電話通信機器からの発呼操作に応じ、又は、着呼操作により通話路を設定させる際に、広帯域ネットワークと広帯域音声入出力装置との間に通話路を設定し得る収容装置本体とを備える。ここで、電話通信機器としては狭帯域の電話機が好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電話端末と電話網との間との介在する電話通信機器収容装置に関し、例えば、既存アナログ電話機(以下、NB電話機と呼ぶ)を収容した広帯域音声通話を実現するための通信装置(例えば、広帯域対応VoIPゲートウェイ、以下、WB−GWと呼ぶ)に適用し得るものである。
【背景技術】
【0002】
最近、広帯域網も整備が進み、広帯域対応の電話機(以下、WB電話機と呼ぶ)の普及も進みつつある。
【0003】
しかしながら、WB電話機はまだまだ高価であり、NB電話機を継続使用している利用者も多い。そのため、NB電話機を利用しながら、広帯域網を利用することにより高品位通話を可能とする技術も種々検討されている。
【0004】
特許文献1には、NB電話機の狭帯域音声信号を擬似広帯域音声信号に変換して通話することが記載されている。
【0005】
また、特許文献2には、宅内電話機や広帯域ネットワークやパソコンなどに接続するアダプタ装置を備え、このアダプタ装置を介して、NB電話機であるような宅内電話機を広帯域ネットワークに接続することが記載されている。なお、特許文献2以外でも、NB電話機をアダプタ装置を介して広帯域ネットワークに接続することを開示した文献は多く存在する。
【特許文献1】特開平09−90992号公報
【特許文献2】特開平11−46260号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のNB電話機では、有線・無線を問わず、既存の電話網と同等の3.4kHz帯域(300Hz〜3.4kHz)のみを想定した作りになっており、電話機内の各所に帯域制限を掛ける部分があり、結果的に広帯域の音声信号を透過することができなかった。このNB電話機を利用した場合、全体的に広帯域化されたアダプタ装置を使用しても、最終的な音声の入出力部分で3.4kHz帯域に絞られるため、既存の製品をそのまま利用して広帯域化することは不可能であった。
【0007】
また、特許文献1の開示技術のような狭帯域音声信号を擬似的な広帯域音声信号に変換しても、WB電話機そのものを使用する場合に比べ、高品位な通話を実現できない。
【0008】
そのため、既存の電話機などを利用しながら、広帯域対応の電話機と同程度の高品位な通話を実現させることができる電話通信機器収容装置が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる課題を解決するため、本発明は、呼確立のための操作を実行させる操作部を有する電話通信機器を収容すると共に、広帯域ネットワークとの呼制御を実行する電話通信機器収容装置であって、操作部を備えない又は操作部が機能しない、広帯域音声信号を入出力可能な広帯域音声入出力装置と、上記電話通信機器からの発呼操作に応じ、又は、着呼により通話路を設定させる際に、上記広帯域ネットワークと上記広帯域音声入出力装置との間に通話路を設定し得る収容装置本体とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、電話通信機器に対する呼確立のための操作によって、広帯域音声入出力装置を用いた広帯域音声による高品位な通話を実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
(A)第1の実施形態
以下、本発明による電話通信機器収容装置の第1の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
【0012】
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、第1の実施形態の電話通信機器収容装置1の構成を示すブロック図である。なお、図1は、主として、音声ルートの面から、第1の実施形態の電話通信機器収容装置1の構成を示している。
【0013】
図1において、第1の実施形態の電話通信機器収容装置1は、広帯域対応のVoIPゲートウェイ(以下、WB−GWと記載する)10と、広帯域専用子機30とからなり、NB電話機(既存アナログ電話機)2を収容している。
【0014】
この第1の実施形態の場合、NB電話機2は、広帯域通話面からは、操作機器、報知機器などのマンマシンインターフェースを発揮する機器として機能する。
【0015】
WB−GW10は、CPU11、メモリ12、ネットワークインタフェース部13、モジュラージャック(RJ11)14、NB電話用アナログ加入者回路(SLIC)15、音声信号処理部16及び無線インタフェース部17を有する。
【0016】
CPU11は、ROM、RAM、フラッシュメモリなどが該当するメモリ12を利用しながら、装置内制御や、各種プロトコル処理(呼処理を含む)を行うためのものである。例えば、メモリ12には広帯域専用子機30との無線回線が確立されているか否かのデータが記憶され、CPU11は、そのデータを参照しながら、装置内の各部を制御する。CPU11には、広帯域ネットワークへ接続するためのネットワークインタフェース部13が接続されている。モジュラージャック14には、NB電話機2から延長されている信号線先端のモジュラーが装着され、また、このモジュラージャック14には、アナログ加入者回路15が接続されている。アナログ加入者回路15は、シグナリング信号(制御信号)はCPU11と授受するものであり、音声信号(PCMデータ)は音声信号処理部16と授受するものである。なお、アナログ加入者回路15は、狭帯域A/D・D/A変換器15aを内蔵しており、狭帯域アナログ音声信号及びデジタル音声信号(例えばPCMデータ)間の変換を適宜行う。音声信号処理部16は、例えば、アナログ加入者回路15からのデジタル音声信号を圧縮してCPU11に与えたり、CPU11からの圧縮デジタル音声信号を伸張してアナログ加入者回路15に与えたりするものである。
【0017】
現状、NB電話機を広帯域ネットワークに接続させる広帯域対応のVoIPゲートウェイが市販されているが、上述したCPU11〜音声信号処理部16の機能は、市販されている広帯域対応のVoIPゲートウェイとほぼ同様である。但し、CPU11が、無線インタフェース部17を介して広帯域専用子機30と各種データを授受する機能を有している点は異なっている。また、無線インタフェース部17が設けられている点も、市販されているような広帯域対応のVoIPゲートウェイとは異なっている。
【0018】
無線インタフェース部17は、広帯域専用子機30と、シグナリング信号(制御信号)やデジタル音声信号(広帯域音声信号)を送受するためのものである。
【0019】
広帯域専用子機30は、広帯域通話を実現させる専用装置であり、形状は限定されないが、例えば、ハンドセットやヘッドセットのような形状をしている。なお、後述する動作説明では、広帯域専用子機30がヘッドセットのような形状をしているとして説明する。広帯域専用子機30は、無線回線を介してWB−GW10と通信し得るものである。
【0020】
広帯域専用子機30は、無線インタフェース部31、CPU32、メモリ33、音声信号処理部34、広帯域A/D・D/A変換器35、スピーカ36、マイク37、電源部38及び電源スイッチ39を有する。しかし、広帯域専用子機30は、操作部や報知部などを備えていない(なお、着信を報知するようなランプを備えていてもかまわない)。
【0021】
無線インタフェース部31は、WB−GW10と、シグナリング信号(制御信号)やデジタル音声信号(広帯域音声信号)を送受するためのものである。ここで、上述したWB−GW10の無線インタフェース部17と、広帯域専用子機30の無線インタフェース部31との間の通信方式は限定されない。但し、無線リンク状態(確立状態、切断状態等)を識別可能なものであるものが好ましく、例えば、BlueToothやZigBee等を適用し得る。また例えば、デジタルコードレス電話の親機及び子機間の通信方式を流用するようにしても良い。
【0022】
無線インタフェース部31に接続されているCPU32は、ROM、RAM、フラッシュメモリなどが該当するメモリ33を利用しながら、子機内制御や、各種プロトコル処理(呼処理を含む)を行うためのものである。CPU32は、WB−GW10側から与えられたデジタル音声信号を音声信号処理部34に与える。
【0023】
音声信号処理部34は、CPU32(従って、WB−GW10側)から与えられたデジタル音声信号に対して伸張処理を施して広帯域A/D・D/A変換器35に与えたり、広帯域A/D・D/A変換器35からのデジタル音声信号を圧縮処理してCPU32に与えたりするものである。
【0024】
スピーカ36及びマイク37は、広帯域音声信号を処理し得るものである。ここで、広帯域音声信号は、例えば、ITU G.722で規定されているような50〜7000Hzの帯域が利用可能な音声信号である。
【0025】
広帯域A/D・D/A変換器35は、マイク37が捕捉して得た広帯域なアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換して音声信号処理部34に与えたり、音声信号処理部34からの広帯域なデジタル音声信号(例えばPCMデータ)をアナログ音声信号に変換してスピーカ36から発音出力させるものである。なお、広帯域A/D・D/A変換器35には、広帯域を処理帯域とするアンプやフィルタなどが適宜含まれていても良い。
【0026】
電源部38は、例えば、2次電池でなり、電源スイッチ39のオン時に、当該広帯域専用子機30の各部に動作電源を供給するものである。
【0027】
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態の電話通信機器収容装置1の動作を、待機時の動作、発呼時の動作、着呼時の動作、子機への通話路切替え時の動作の順に説明する。
【0028】
WB−GW10のCPU11は、待機時においては、所定周期(例えば、1秒周期)毎に、広帯域専用子機30の状態(例えば、電源オン又はオフ)を監視し、その状態情報をメモリ12に記憶させる。
【0029】
CPU11は、例えば、無線インタフェース部17から状態要求の制御信号を送信する。広帯域専用子機30の電源スイッチ39がオンしている場合であれば、その状態要求の制御信号は、無線インタフェース部31によって受信されてCPU32に与えられ、CPU32は、それに応答する制御信号を無線インタフェース部31から送信する。一方、広帯域専用子機30の電源スイッチ39がオフしている場合であれば、広帯域専用子機30から応答の制御信号は送信されない。WB−GW10のCPU11は、状態要求の制御信号を送信した後、所定時間以内に、広帯域専用子機30から応答の制御信号が返信されるのを待ち受けており、所定時間内に応答の制御信号が返信されると、メモリ12に、広帯域専用子機30が電源オンである旨を記憶し、所定時間経過しても応答の制御信号が返信されないと、メモリ12に、広帯域専用子機30が電源オフである旨を記憶する。
【0030】
次に、第1の実施形態の電話通信機器収容装置1の発呼時の動作を、図2のフローチャートをも参照しながら説明する。
【0031】
利用者は、例えば、ヘッドセット形状の広帯域専用子機30を頭部に装着した状態で、NB電話機2に対する発呼処理を行う。この段階では、広帯域専用子機30の電源をオンしていても良く、オフしていても良い。
【0032】
電話通信機器収容装置1のCPU11は、NB電話用アナログ加入者回路15からNB電話機2のオフフックの通知(制御信号)を受けると、一般的な発呼時の呼確立動作を行う(S100)。この際に必要な操作を、利用者はNB電話機2に対して行う。
【0033】
そして、CPU11は、ネットワークインタフェース部13を介して、対向する電話機が呼び出しに応答した旨の通知を受けると、メモリ12をアクセスして、広帯域専用子機30の電源がオンかオフかを判別する(S101)。なお、この際に、広帯域専用子機30との通信により、電源のオンオフを確認するようにしても良い。
【0034】
広帯域専用子機30の電源がオンであると、CPU11は、広帯域専用子機30とネットワーク側との通話路を設定して発呼時の一連の処理を終了する(S102)。すなわち、CPU11は、ネットワークインタフェース部13が受信したネットワークからのデジタル音声信号(広帯域音声信号)を、無線インタフェース部17から広帯域専用子機30に送信すると共に、無線インタフェース部17が受信した広帯域専用子機30からのデジタル音声信号(広帯域音声信号)を、ネットワークインタフェース部13を介してネットワークに送信するように各部を設定する。
【0035】
なお、この際に、CPU11は、例えば、NB電話機2との音声信号の授受に専用的に介在する全て又は一部の要素を動作し得ない状態にする。
【0036】
一方、対向する電話機が呼び出しに応答した場合において、広帯域専用子機30の電源がオフであると、CPU11は、NB電話機2とネットワーク側との通話路を設定して発呼時の一連の処理を終了する(S103)。すなわち、CPU11は、ネットワークインタフェース部13が受信したネットワークからのデジタル音声信号(広帯域音声信号)を、音声信号処理部16に与えて圧縮伸張させたり、狭帯域A/D・D/A変換器15aによってアナログ音声信号に変換させたりする等の処理を施してNB電話機2に与え、NB電話機2が出力したアナログ音声信号を狭帯域A/D・D/A変換器15aによってデジタル音声信号に変換させたり、音声信号処理部16によって圧縮させたりなどして取り込んで、ネットワークインタフェース部13を介してネットワークに送信するように各部を設定する。
【0037】
なお、この際に、CPU11は、例えば、無線インタフェース部17との音声信号の授受構成を動作し得ない状態にする。但し、無線インタフェース部17との制御信号の授受構成は継続して機能させる。
【0038】
次に、第1の実施形態の電話通信機器収容装置1の着呼時の動作を、図3のフローチャートをも参照しながら説明する。
【0039】
電話通信機器収容装置1のCPU11は、ネットワークインタフェース部13を介してネットワークから呼び出しが通知されると、NB電話機2が呼び出された場合と同様に扱って、一般的な着呼時の呼確立動作を行う(S150)。例えば、NB電話機2にリンガを鳴動させ、NB電話機2のオフフックにより、ネットワーク側に呼び出しに対する応答を返信する。
【0040】
その後、CPU11は、メモリ12をアクセスして、広帯域専用子機30の電源がオンかオフかを判別する(S151)。この判別結果に応じた通話路の設定は、上述した発呼時の場合と同様である(S152、S153)。
【0041】
次に、第1の実施形態の電話通信機器収容装置1の広帯域専用子機30への通話路切替え時の動作を、図4のフローチャートをも参照しながら説明する。
【0042】
利用者は、NB電話機2を用いた通話状態から、広帯域専用子機30を用いた通話状態への切り替えを希望するときには、NB電話機2の保留ボタン(図示せず)を操作する。NB電話用アナログ加入者回路15を介してその旨(制御信号)を通知されたWB−GW10のCPU11は、図4の処理を開始する。
【0043】
CPU11は、図4の処理を開始すると、NB電話機2から保留の解除が指示されたか、又は、広帯域専用子機30の電源がオンになっているかを繰り返し監視する(S200、S201)。
【0044】
例えば、利用者が、NB電話機2の保留を解除するボタンを操作したときに、NB電話機2からその旨の制御信号が送出される。CPU11は、NB電話用アナログ加入者回路15を介してその制御信号が与えられたときには、NB電話機2とネットワーク側との通話路を再設定する保留解除処理を行って一連の処理を終了する(S202)。
【0045】
ステップS200〜S201のループを繰り返しているうちに、広帯域専用子機30の電源スイッチ39がオンされて広帯域専用子機30からその旨の制御信号が送出され、無線インタフェース部17を介してその制御信号を受信すると、CPU11は、広帯域専用子機30の電源オンをメモリ12に記憶すると共に(S203)、広帯域専用子機30とネットワーク側との通話路を設定して一連の処理を終了する(S204)。この場合は、保留ボタン操作後に電源がオンされた場合である。
【0046】
なお、図4では処理の流れを省略しているが、図4に移行してきたときにメモリ12に既に広帯域専用子機30の電源オンが書き込まれている場合にも、広帯域専用子機30とネットワーク側との通話路を設定して一連の処理を終了する。この場合は、電源オン後に保留ボタンが操作された場合である。
【0047】
次に、第1の実施形態の電話通信機器収容装置1における呼切断動作について、場合を分けて簡単に言及する。
【0048】
NB電話機2との通話路による通話状態において、CPU11は、NB電話機2がオンフックしたことの制御信号がNB電話用アナログ加入者回路15から与えられたときには呼切断動作を実行する。また、広帯域専用子機30との通話路による通話状態において、CPU11は、広帯域専用子機30の電源スイッチ39がオフ操作されたことの制御信号を、無線インタフェース部17を介して広帯域専用子機30側から与えられたときには、広帯域専用子機30の電源オをメモリ12に書き込むと共に、呼切断動作を実行する。
【0049】
CPU11は、ネットワークインタフェース部13を介して、ネットワーク側からの呼切断を指示する制御信号を受信したときには、NB電話機2との通話路による通話状態であろうと、広帯域専用子機30との通話路による通話状態であろうと、通話路を切断する処理を実行する。
【0050】
(A−3)第1の実施形態の効果
第1の実施形態の電話通信機器収容装置1によれば、WB電話機を用意することなく、広帯域専用子機30を用いて利用者はコードレスによる高品位の広帯域通話を行うことができる。
【0051】
ここで、既存のNB電話機(既存のNB−FAX等でも良い)の入力機能や報知機能などを利用するので、広帯域通話を実現する構成を、簡易、安価なものとすることができる。すなわち、広帯域ネットワークに既存のNB電話機を接続させる場合でも、広帯域対応のVoIPゲートウェイが必要であり、その他、WB電話機も必要であるが、VoIPゲートウェイの他に必要なWB電話機と、この実施形態での広帯域専用子機30とを比較した場合に、広帯域専用子機30を簡易、安価に形成できる。
【0052】
一般的に、ヘッドセットそのものにはテンキー操作部が存在しないので、上記説明のように広帯域専用子機30をヘッドセットの形状的に構成した場合には、テンキー操作部を有するNB電話機との組み合わせが有効に機能している。また、上記広帯域専用子機30を、NB電話機2のハンドセットの送話口及び受話口のそれぞれにマイク37及びスピーカ36が位置してNB電話機2のハンドセットに取り付ける形状にすることにより、既存のNB電話機2のハンドセットを持って広帯域音声の通話を行うことも可能となる。
【0053】
すなわち、広帯域専用子機30をWB−GW10と別体とすることにより、広帯域専用子機30を用途に適した形状にし、その用途で十分な機能を発揮させることができる。
【0054】
(B)第2の実施形態
次に、本発明による電話通信機器収容装置の第2の実施形態を、図面を参照しながら、第1の実施形態のとの相違点を中心に説明する。
【0055】
図5は、第2の実施形態の電話通信機器収容装置1Bの構成を示すブロック図であり、第1の実施形態に係る図1との同一、対応部分には同一、対応符号を付して示している。
【0056】
第2の実施形態の電話通信機器収容装置1Bも、大きくは、WB−GW10Bと広帯域専用子機30Bとからなる。この第2の実施形態の場合、WB−GW10Bと広帯域専用子機30Bとが有線によって接続されていて、有線デジタル伝送によって制御信号やデジタル音声信号を授受する点が第1の実施形態と異なっている。なお、第2の実施形態でも、例えば、広帯域専用子機30Bをヘッドセット的形状やハンドセット的形状で実現するようにしても良い。
【0057】
そのため、WB−GW10Bにおいて、広帯域専用子機30Bとのインタフェース機能を担う部分は有線デジタルインタフェース部17Bとなっており、広帯域専用子機30Bにおいて、WB−GW10Bとのインタフェース機能を担う部分は有線デジタルインタフェース部31Bとなっている。WB−GW10Bと広帯域専用子機30Bとの有線テジタルインタフェース方式は限定されないが、例えば、USBやIEEE1394等を適用し得る。
【0058】
また、広帯域専用子機30BがWB−GW10Bとは別個の電源部を備えていても良いが、この第2の実施形態では、広帯域専用子機30BにはWB−GW10Bから動作電源が供給されるものとする(図5では電源線は省略している)。但し、広帯域専用子機30Bには、当該広帯域専用子機30Bを有効に動作させるか否かを切り替えるオンオフスイッチ39Bが設けられている。
【0059】
WB−GW10Bと広帯域専用子機30Bとが有線接続されているか無線接続されているかの相違はあるが、第2の実施形態の電話通信機器収容装置1Bも、第1の実施形態のものとほぼ同様に動作する。
【0060】
但し、WB−GW10BのCPU11がメモリ12を用いて管理する状態は、広帯域専用子機30Bが有線接続されているか、接続されている場合には、そのオンオフスイッチ39Bはオンかオフかの状態である。そして、第2の実施形態のCPU11は、広帯域専用子機30Bが接続されていない場合には、第1の実施形態の広帯域専用子機30の電源オフと同じように扱い、また、広帯域専用子機30Bが接続されていてもオンオフスイッチ39Bがオフの場合には、第1の実施形態の広帯域専用子機30の電源オフと同じように扱い、さらに、広帯域専用子機30Bが接続されていてオンオフスイッチ39Bがオンの場合には、第1の実施形態の広帯域専用子機30の電源オンと同じように扱う。
【0061】
なお、オンオフスイッチ39Bを設けず、広帯域専用子機30Bが接続されていなければ、第1の実施形態の広帯域専用子機30の電源オフと同じように扱い、広帯域専用子機30Bが接続されていれば、第1の実施形態の広帯域専用子機30の電源オンと同じように扱うようにしても良い。
【0062】
第2の実施形態の電話通信機器収容装置1Bによっても、第1の実施形態の電話通信機器収容装置1とほぼ同様な効果を奏することができる。有線接続を採用している分、より一段と構成の簡易、低廉化を期待できる。
【0063】
(C)第3の実施形態
次に、本発明による電話通信機器収容装置の第3の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
【0064】
図6は、第3の実施形態の電話通信機器収容装置1Cの構成を示すブロック図であり、第1の実施形態に係る図1との同一、対応部分には同一、対応符号を付して示している。
【0065】
図6において、第3の実施形態の電話通信機器収容装置1Cは、広帯域対応のVoIPゲートウェイ(以下、WB−GWと記載する)40と、広帯域対応のマイク・スピーカユニット50とからなり、NB電話機(既存アナログ電話機)2を収容している。
【0066】
この第3の実施形態でも、NB電話機2は、広帯域通話面からは、操作機器、報知機器などのマンマシンインターフェースを発揮する機器として機能する。
【0067】
広帯域対応のマイク・スピーカユニット50は、広帯域通話時に使用される、マイクとスピーカとを有するものである(その他、アンプやフィルタなどを含んでいても良い)。例えば、広帯域対応のヘッドセットやハンドセットが該当する。広帯域対応のマイク・スピーカユニット50は有線対応のものであり、ケーブル先端のプラグを、WB−GW40のソケット41に差し込んで有効に機能するものである。
【0068】
広帯域対応のマイク・スピーカユニット50は、操作部や報知部だけでなく(なお、着信を報知するようなランプなどを備えていてもかまわない)、広帯域A/D・D/A変換器や音声信号処理部も備えていない。
【0069】
第3の実施形態のWB−GW40は、接続機器がマイク・スピーカユニット50であるため、第1の実施形態のWB−GW10とは異なり、広帯域音声信号の主たる処理構成も有している。すなわち、第3の実施形態のWB−GW40は、広帯域A/D・D/A変換器35Cを有すると共に、内蔵する音声信号処理部16Cが狭帯域音声信号及び広帯域音声信号の双方に対応し得るものとなっている。
【0070】
広帯域A/D・D/A変換器35Cは、マイク・スピーカユニット50のマイクが捕捉して得た広帯域なアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換して音声信号処理部16Cに与えたり、音声信号処理部16Cからの広帯域なデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換してマイク・スピーカユニット50のスピーカから発音出力させるものである。なお、広帯域A/D・D/A変換器35Cには、広帯域を処理帯域とするアンプやフィルタなどが適宜含まれていても良い。
【0071】
音声信号処理部16Cは、CPU11Cの制御下で、NB電話機2を通話に使用する通話モードでは、アナログ加入者回路15からの狭帯域デジタル音声信号を圧縮してCPU11Cに与えたり、CPU11Cからの圧縮されている狭帯域デジタル音声信号を伸張してアナログ加入者回路15に与え、また、マイク・スピーカユニット50を通話に使用する通話モードでは、広帯域A/D・D/A変換器35Cからの広帯域のデジタル音声信号を圧縮処理してCPU11Cに与えたり、CPU11Cから与えられた圧縮されている広帯域のデジタル音声信号に対して伸張処理を施して広帯域A/D・D/A変換器35Cに与えたりなどするものである。音声信号処理部16Cは、例えば、DSPで構成されており、動作クロックを切り替えたり、1サンプル当たりのビット数を切り替えたりすることで、広帯域及び狭帯域の双方のデジタル音声信号に対応できるものである。
【0072】
なお、WB−GW40が、狭帯域用の音声信号処理部と広帯域用の音声信号処理部とを別個に備えていても良い。
【0073】
第3の実施形態の場合、CPU11Cは、広帯域対応のマイク・スピーカユニット50のプラグがWB−GW40のソケット41に差し込まれているか否かを周期的に監視してメモリ12に記憶させ、又は、通話路を設定する直前に、広帯域対応のマイク・スピーカユニット50のプラグがWB−GW40のソケット41に差し込まれているか否かを監視
する機能を有している。
【0074】
第3の実施形態では、WB−GW40の外部に設けられている部分がマイク・スピーカユニット50であるという点が第1や第2の実施形態と異なっているが、全体を通して見た場合の動作は、第1や第2の実施形態とほぼ同様である。
【0075】
すなわち、NB電話機2に対して発呼操作されると、発呼動作が起動し、対向する電話通信機器が応答して通話路の設定が必要となると、マイク・スピーカユニット50の装着を確認し、装着されていれば、広帯域通話を実現できる通話路設定を行い、マイク・スピーカユニット50が装着されていなければ狭帯域通話を行う通話路設定を行う。着呼時も同様である。
【0076】
NB電話機2を用いた通話状態に入った段階から、広帯域通話に切り替えるには、マイク・スピーカユニット50を装着する(マイク・スピーカユニット50のプラグをソケット41に差し込む)。この装着を認識したCPU11Cが、通話路の再設定を行う。なお、この際、NB電話機2を保留させることを条件としても良く、また、NB電話機2を保留させることを条件としなくても良い。
【0077】
第3の実施形態の電話通信機器収容装置1Cによっても、WB電話機を用意することなく、マイク・スピーカユニット50を用いて利用者は高品位の広帯域通話を行うことができる、
既存のNB電話機の入力機能や報知機能などを利用するので、広帯域通話を実現する構成を、簡易、安価なものとすることができる、…などの第1の実施形態とほぼ同様な効果を奏することができる。
【0078】
(D)第4の実施形態
次に、本発明による電話通信機器収容装置の第4の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
【0079】
(D−1)第4の実施形態の構成
図7は、第4の実施形態の電話通信機器収容装置1Dの構成を示すブロック図であり、既述した各実施形態に係る図面との同一、対応部分には同一、対応符号を付して示している。
【0080】
図7において、第4の実施形態の電話通信機器収容装置1Dは、広帯域対応のVoIPゲートウェイ(以下、WB−GWと記載する)60と、広帯域アダプタ70と、広帯域対応のマイク・スピーカユニット50とからなり、NB電話機(既存アナログ電話機)2を収容している。
【0081】
第4の実施形態のWB−GW60は、市販されているような全てが広帯域対応の構成要素でなっているVoIPゲートウェイである。
【0082】
広帯域対応のマイク・スピーカユニット50は、第3の実施形態で説明したものと同様なものである。
【0083】
広帯域アダプタ70は、NB電話機2からWB−GW60への経路上に介在し、NB電話機2を収容すると共に、マイク・スピーカユニット50が装着されるものである。広帯域アダプタ70は、バンドパスフィルタ部(BPF)71、コントローラ部(COT)72、フック(Hook)スイッチ73、アンプ部74を有する。なお、図7の表現ではモジュラージャックやソケットなどを省略している。
【0084】
バンドパスフィルタ部(BPF)71は双方向のバンドパスフィルタでなり、NB電話機2からWB−GW60へ向かうアナログ音声信号の帯域を制限したり、WB−GW60からNB電話機2へ向かうアナログ音声信号の帯域を制限したりするものである。WB−GW60から出力されるアナログ音声信号は広帯域信号であるので、例えば、狭帯域に狭めてNB電話機2に与える。
【0085】
コントローラ部(COT)72は、マイク・スピーカユニット50が装着されているか否かや、フックスイッチ73がオンかオフかなどによって、WB−GW60とマイク・スピーカユニット50との間の経路(双方向経路)の接続を制御するものである。コントローラ部(COT)72は、マイク・スピーカユニット50が装着されていない場合には、上述の経路を切り離す。また、コントローラ部(COT)72は、マイク・スピーカユニット50が装着されている場合において、フックスイッチ73がオンであれば上記経路を切り離し、フックスイッチ73がオフであればその経路を継続させる。
【0086】
フックスイッチ73は、例えば、ディップスイッチでなり、マイク・スピーカユニット50に関するオンフック、オフフックの信号を出力するものである。なお、フックスイッチ73として、操作されたときに、オンフック又はオフフックの一方の信号だけを出力するものを適用しても良い。
【0087】
アンプ部74は双方向のアンプ部でなり、マイク・スピーカユニット50からWB−GW60へ向かう広帯域のアナログ音声信号を増幅したり、WB−GW60からマイク・スピーカユニット50へ向かう広帯域のアナログ音声信号を増幅したりするものである。なお、マイク・スピーカユニット50にアンプ部を備えている場合には、広帯域アダプタ70内のアンプ部74を省略するようにしても良い。
【0088】
(D−2)第4の実施形態の動作
次に、第4の実施形態の電話通信機器収容装置1Dの動作を説明する。
【0089】
利用者は、発呼する場合には、NB電話機2に対して一連の発呼操作を行う。この操作時には、WB−GW60が呼確立動作を行い、対向する電話通信機器が応答することにより、通話路を設定する。
【0090】
広帯域アダプタ70において、コントローラ部72は、マイク・スピーカユニット50が装着されているか否かや、フックスイッチ73がオンかオフかを監視しており、マイク・スピーカユニット50が装着されていてフックスイッチ73がオフフックになっていれば、WB−GW60とマイク・スピーカユニット50との間を接続させる。
【0091】
このときには、WB−GW60が通話路を設定することにより、利用者は、NB電話機2を用いて対向する電話通信機器側と通話することもでき、かつ、マイク・スピーカユニット50を用いて対向する電話通信機器側と通話することもできる。前者の通話は、狭帯域での通話であり後者の通話は広帯域の通話である。
【0092】
以上のように、NB電話機2及びマイク・スピーカユニット50が共に有効な場合において、NB電話機2がオンフックしても、広帯域アダプタ70内における一対の信号線の電位差は、マイク・スピーカユニット50が有効であるため、コントローラ部72によって通話時の電位差に維持され、その結果、広WB−GW60の加入者回路15Dはオンフックを認識できない。すなわち、マイク・スピーカユニット50を用いる通話状態を継続できる。
【0093】
このようなマイク・スピーカユニット50だけを用いる通話状態において、フックスイッチ73がオンフックになると、コントローラ部72によってオンフックがWB−GW60に通知され、WB−GW60が呼の切断処理を行う。
【0094】
(D−3)第4の実施形態の効果
第4の実施形態の電話通信機器収容装置によっても、既存のNB電話機を利用しながら広帯域音声信号による高品位の通話を実現することができるなど、既述した実施形態と同様な効果を奏することができる。
【0095】
また、必要に応じて、NB電話機を用いた通話及びマイク・スピーカユニットを用いた通話を同時に実行させることができる。
【0096】
(E)他の実施形態
上記各実施形態の説明においても、種々変形実施形態について言及したが、さらに、以下に例示するような変形実施形態を挙げることができる。
【0097】
上記各実施形態は、呼確立のための操作に用いられる電話通信機器がNB電話機であるものを示したが、FAX装置やパソコンなどの他の装置であっても良く、また、対応帯域も広帯域のものであっても良い。例えば、WB電話機を、各実施形態のNB電話機の代わりに適用するようにしても良い。
【0098】
また、上記各実施形態では、発呼操作し得ない機器が、操作部を持たない広帯域専用子機やマイク・スピーカユニットであるものを示したが、発呼操作し得ない機器が操作部を有するもの(例えばWB電話機)であっても良い。但し、WB−GWや広帯域アダプタが、その機器からの操作信号を拒否することを要する。
【0099】
なお、上記第1〜第3の実施形態において、NB電話機との同時通話を認めるようにしても良く、また、上記第4の実施形態において、NB電話機との択一的通話だけに制限するようにしても良い。
【0100】
また、広帯域専用機器及びWB−GW間の構成要素の振り分けや、広帯域アダプタ及びWB−GW間の構成要素の振り分けは、上記実施形態のものに限定されない。第4の実施形態においては、広帯域アダプタ及びWB−GWを合体させても良い。
【0101】
さらに、対向装置が狭帯域だけ対応しているような場合には、NB電話機及び又は広帯域専用子機(又はマイク・スピーカユニット)の鳴動の仕方で利用者に通知する。また、この場合に、NB電話機との通話路設定に自動的に行うようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】第1の実施形態の電話通信機器収容装置の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態の発呼時の特徴動作を示すフローチャートである。
【図3】第1の実施形態の着呼時の特徴動作を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施形態の通話機器の切り替え動作を示すフローチャートである。
【図5】第2の実施形態の電話通信機器収容装置の構成を示すブロック図である。
【図6】第3の実施形態の電話通信機器収容装置の構成を示すブロック図である。
【図7】第4の実施形態の電話通信機器収容装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0103】
1、1B、1C、1D…電話通信機器収容装置、2…NB電話機、10、10B、40、60…広帯域対応のVoIPゲートウェイ、30、30B…広帯域専用子機、50…マイク・スピーカユニット、70…広帯域アダプタ。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
呼確立のための操作を実行させる操作部を有する電話通信機器を収容すると共に、広帯域ネットワークとの呼制御を実行する電話通信機器収容装置であって、
操作部を備えない又は操作部が機能しない、広帯域音声信号を入出力可能な広帯域音声入出力装置と、
上記電話通信機器からの発呼操作に応じ、又は、着呼により通話路を設定させる際に、上記広帯域ネットワークと上記広帯域音声入出力装置との間に通話路を設定し得る収容装置本体と
を備えることを特徴とする電話通信機器収容装置。
【請求項2】
上記電話通信機器が狭帯域電話機であることを特徴とする請求項1に記載の電話通信機器収容装置。
【請求項3】
上記広帯域音声入出力装置と上記収容装置本体とが無線回線で接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電話通信機器収容装置。
【請求項4】
上記広帯域音声入出力装置がハンドセットに類似した外形形状を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電話通信機器収容装置。
【請求項5】
上記広帯域音声入出力装置がヘッドセットに類似した外形形状を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電話通信機器収容装置。
【請求項6】
上記広帯域音声入出力装置がスピーカ及びマイクを備え、
上記収容装置本体が、広帯域音声信号のアナログ信号及びデジタル信号間の変換部と、広帯域のデジタル音声信号に対する音声処理部とを備える
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電話通信機器収容装置。
【請求項7】
上記広帯域音声入出力装置が、スピーカと、マイクと、広帯域音声信号のアナログ信号及びデジタル信号間の変換部と、広帯域のデジタル音声信号に対する音声処理部とを備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電話通信機器収容装置。
【請求項8】
上記収容装置本体は、上記広帯域ネットワークと上記電話通信機器との間の通話路と、上記広帯域ネットワークと上記広帯域音声入出力装置との間の通話路とを択一的に設定することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の電話通信機器収容装置。
【請求項9】
上記収容装置本体は、上記広帯域ネットワークと上記電話通信機器との間の通話路と、上記広帯域ネットワークと上記広帯域音声入出力装置との間の通話路とを、択一的にも同時にも設定し得ることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の電話通信機器収容装置。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2006−135913(P2006−135913A)
【公開日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−325621(P2004−325621)
【出願日】平成16年11月9日(2004.11.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【出願人】(503334150)株式会社沖テクノクリエーション (52)
【Fターム(参考)】