説明

露点測定法および露点計。

【課題】温度や湿度を測定するセンサー部と比較や演算を行いテーブルサーチするきこうを持ったデータ処理部が分離可能とした炉短計測法および露点計を提供する。
【解決手段】データー処理部10に予め温度と湿度に対応させて露点温度を示す露点温度テーブル24aを準備し、センサー部30で温度と湿度の測定値を求め、センサー部30からデーター処理部10に温度と湿度の測定値を送り、その後データー処理部10で温度と湿度の測定値から露点温度テーブル24a上でテーブルサーチすることによって露点温度の値を求めた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、露点測定法および露点計に関する技術であって、更に詳細に述べると、温度や湿度を測定するセンサー部と比較や演算を行いテーブルサーチする機能を持ったデーター処理部から構成され、特にセンサー部とデーター処理部が分離可能とした露点測定法および露点計に関する技術について述べたものである。
【背景技術】
【0002】
従来、露点測定法および露点計に関する技術としては、鏡面冷却式露点計と、温度計と相対湿度計による組合せ式露点計が有った。
【0003】
この場合、鏡面冷却式露点計は、測定したい流路に小さい測定穴を設けて鏡を取り付ける。 そこで、鏡の温度を下げていき、鏡が曇るかどうか監視する。 そして、鏡が曇りはじめた温度が露点温度の値となる。
【0004】
また、温度計と相対湿度計による組合せ式露点計は、温度計で測定した温度と、湿度計で測定した湿度から、既知の演算式によって露点温度の値を計算することによって求めるものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような従来の鏡面冷却式露点計と温度計とび相対湿度計による組合せ式露点計に関しては、以下に示すような課題があった。
【0006】
先ず、鏡面冷却式露点計は、装置が大型となり価格が高価であった。 また、応答が遅く取り扱いが不便であった。 特に、曇りの判断に対する個人差が出て、測定値にばらつきが有った。
【0007】
一方、温度計と相対湿度計による組合せ式露点計は、温度と相対湿度から露点温度の値を計算するには、複雑な計算式によって計算しなければならず、その為に演算可能なCPUを搭載した機器が必要となり非常に高価であった。 また、温度計は、熱伝対型、白金抵抗式、サーミスタ等である程度の精度を確保出来るが、湿度計は、電気抵抗式、電気容量式によるものでは、精度、価格、測定可能範囲にそれぞれ難点があり、精度の良い物は非常に高価であった。
【0008】
従って、高価であるということで、常時測定対象物に露点計を取り付けて置くことが費用負担の増加になり、そこで測定の必要な時にだけ露点計を取り付けて測定を行うようにすると、装着の為の時間がかかると共に、測定が安定する迄に更に時間がかかるという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、データー処理部10、10A、10Bに予め温度と湿度に対応させて露点温度を示す露点温度テーブル24aを準備し、センサー部30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30Rで温度と湿度の測定値を求め、前記センサー部30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30Rから前記データー処理部10、10A、10Bに温度と湿度の前記測定値を送り、その後前記データー処理部10、10A、10Bで温度と湿度の前記測定値から前記露点温度テーブル24a上でテーブルサーチすることによって露点温度の値を求めることを特徴とし、更には、テーブルサーチは、温度と湿度の前記測定値から、前記露点温度テーブル24aに示されている温度と湿度の各値に最も近接した一点を確定し、その一点の温度と湿度に対応した露点温度の値を求めることを特徴とし、更には、テーブルサーチは、温度と湿度の前記測定値のうちの湿度の前記測定値から、前記露点温度テーブル24aに示されている湿度の値に最も近接した湿度の値を確定し、温度の前記測定値と確定した湿度の値から、前記露点温度テーブル24aに示されている温度と湿度の値に最も近接した二点を確定し、その二点の温度と湿度に対応した露点温度の値を求め、その二点の露点温度の値から比例配分によって温度の前記測定値と確定した湿度の値の露点温度の値を求めることを特徴とし、更には、テーブルサーチは、温度と湿度の前記測定値から、前記露点温度テーブル24aに示されている温度と湿度の値に最も近接した四点を確定し、その四点の温度と湿度に対応した露点温度の値を求め、その四点の露点温度の値から比例配分によって温度と湿度の前記測定値の露点温度の値を求めることを特徴とし、更には、前記センサー部30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30Rと前記データー処理部10、10A、10Bは分離することが可能であり、前記センサー部30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30Rと前記データー処理部10、10A、10Bを接続することが可能であることを特徴とし、更には、前記露点温度テーブル24aは、着脱可能な不揮発性メモリ24に記憶させたものであり、前記不揮発性メモリ24には、時系列的に温度と湿度の前記測定値をも併せて記憶することを特徴とし、更には、温度と湿度の前記測定値によって求めた露点温度の値が定められた許容値を超えた場合には、何等かの警報を発することを特徴とし、更には、前記センサー部30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30Rから前記データー処理部10、10A、10Bに温度と湿度の前記測定値を送るのに際し、温度を測定する温度センサー素子41と湿度を測定する湿度センサー素子42の各々に対応可能な補正番号43も同時に送り、前記補正番号43に対応した補正値によって温度と湿度の前記測定値を温度と湿度で別々に補正するものであることを特徴とすることによって、上記課題を解決したのである。
【0010】
また、本発明は、温度を測定する温度センサー素子41および湿度を測定する湿度センサー素子42より成るセンサー機器40と、接続するとデーターを送ることが可能な嵌合部32、32A、32Bまたはセンサー側コネクター39aから構成されるセンサー部30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30R、比較や演算を行うCPU21および温度と湿度によって露点温度を示す露点温度テーブル24aを持っている不揮発性メモリ24および必要とする内容を表示する表示部22および情報を入力することが出来る操作部23より成るデーター処理部機器20と、接続するとデーターを送ることが可能な嵌合部12、12A、12Bまたはデーター処理部側コネクター39bから構成されるデーター処理部10、10A、10Bによって全体を構成し、前記センサー部30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30Rを構成している前記嵌合部32、32A、32Bまたはセンサー側コネクター39aと前記データー処理部10、10A、10Bを構成している前記嵌合部12、12A、12Bまたはデーター処理部側コネクター39bとの間で分離可能であることを特徴とし、更には、前記センサー部30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30Rは、単独で設置することが可能であり、従って前記センサー部30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30Rだけを複数の個所に設置することが可能であることを特徴とし、更には、前記データー処理部10、10A、10Bは、前記センサー部30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30Rと、前記嵌合部12、12A、12B、32、32A、32Bを介して接続するとデーターを送ることが可能であることを特徴とし、更には、前記データー処理部10、10A、10Bは、前記センサー部30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30Rと、間接コネクター39を介して接続するとデーターを送ることが可能であり、前記センサー部30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30Rは、前記データー処理部10、10A、10Bにより監視を含む集中制御することが可能であることを特徴とし、更には、前記センサー部30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30Rは、圧縮空気配管101、102、103、104の上面に設置するものであることを特徴とし、更には、前記センサー部30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30Rを構成している前記センサー部機器40のうちの前記温度センサー素子41と前記湿度センサー素子42を近接して位置させ、同様に構成しているセンサー部本体31、31F、31G、31J、31K、31L、31Mは、管状であり、また先端に少なくとも一個の穴をあけていて、更に側面に少なくとも一個の通気口をあけているものであることを特徴とし、更には、前記センサー部30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30Rの外側には、網状の保護部材33を配設したものであることを特徴とすることによって、上記課題を解決したのである。
【発明の効果】
【0011】
以上の説明から明らかなように、本発明によって、以下に示すような効果をあげることが出来る。
【0012】
第一に、データー処理部に予め温度と湿度に対応させて露点温度を示す露点温度テーブルを準備し、センサー部で温度と湿度の測定値を求め、センサー部からデーター処理部に温度と湿度の測定値を送り、その後データー処理部で温度と湿度の測定値から露点温度テーブル上でテーブルサーチすることによって露点温度の値を求めることによって、露点温度の計算が必要無くまたは簡単な計算だけで良く、従って高級なCPUが不要となり、最終的に小型で安価な装置が可能となった。
【0013】
第二に、温度や湿度の測定値から、露点温度テーブルに示されている温度と湿度の値に最も近接した点を確定し、その点の温度と湿度に対応した露点温度の値を求め、その露点温度の値からその値自身または比例配分によって温度と湿度の測定値からの露点温度の値を求めることによって、補間して誤差を低減出来るので、測定精度の低下を最小限とすることが出来るようになった。
【0014】
第三に、温度を測定する温度センサー素子および湿度を測定する湿度センサー素子より成るセンサー機器と、接続するとデーターを送ることが可能な嵌合部またはセンサー側コネクターから構成されるセンサー部、比較や演算を行うCPUおよび温度と湿度によって露点温度を示す露点温度テーブルを持っている不揮発性メモリおよび必要とする内容を表示する表示部および情報を入力することが出来る操作部より成るデーター処理部機器と、接続するとデーターを送ることが可能な嵌合部またはデーター処理部側コネクターから構成されるデーター処理部によって全体を構成し、センサー部を構成している嵌合部またはセンサー側コネクターとデーター処理部を構成している嵌合部またはデーター処理部側コネクターとの間で分離可能であることによって、専用の露点計として常に所定の場所に設定することも可能であり、圧縮空気配管に設置することも容易となった。
【0015】
第四に、温度と湿度に対応させて露点温度を示す露点温度テーブルとして離散的に不揮発性メモリに記憶することによって、メモリ容量を削減することが出来、安価な装置が可能となった。
【0016】
第五に、不揮発性メモリを使用することによって、ハードの変更なしで露点温度のデーターを変更することは容易となった。 一例として、A装置の測定温度は0℃〜50℃、B装置の測定温度は−20℃〜30℃であったとしても、不揮発性メモリのデーター内容を書き換えるだけで対応出来た。
【0017】
第六に、露点温度テーブルは、着脱可能な不揮発性メモリに記憶させたものであり、不揮発性メモリには、時系列的に温度と湿度の前記測定値をも併せて記憶することによって、パソコン等でこのデーターを処理することを可能にし、各測定値を分析したり圧縮空気の関連機器の運転状況を把握することが容易となった。
【0018】
第七に、温度と湿度の測定値によって求めた露点温度の値が定められた許容値を超えた場合には、何等かの警報を発することによって、異常に対しての早期の対応が可能となった。
【0019】
第八に、センサー部からデーター処理部に温度と湿度の測定値を送るのに際し、温度を測定する温度センサー素子と湿度を測定する湿度センサー素子の各々に対応可能な補正番号も同時に送り、補正番号に対応した補正値によって温度と湿度の測定値を温度と湿度で別々に補正するものであることによって、精度にバラツキの多いセンサーでも精度を心配することもなく使用することが可能となった。
【0020】
第九に、センサー部は、単独で設置することが可能であり、従ってセンサー部だけを複数の箇所に設置することが可能であることによって、常に安定した状態が確保されていて、測定を必要な所にデーター処理部を付加することが容易である為に、トータルコストを低減出来る様になった。
【0021】
第十に、データー処理部は、センサー部と、嵌合部を介して接続するとデーターを送ることが可能であることによって、圧縮空気配管に設置することが容易となった。 特に、センサー部は、圧縮空気が通る圧縮空気配管に設置する為に密閉構造とする必要があるが、一体の構造では対応が困難であった。
【0022】
第十一に、データー処理部は、センサー部と、間接コネクターを介して接続するとデーターを送ることが可能であり、センサー部は、データー処理部により監視を含む集中制御することが可能であることによって、安価な装置が可能となった。
【0023】
第十二に、センサー部は、圧縮空気配管の上面に設置することによって、配管内部に溜まるドレン水からの影響を防止出来る様になった。
【0024】
第十三に、センサー部を構成しているセンサー部機器のうちの温度センサー素子と湿度センサー素子を近接して位置させることによって、誤差の発生を出来る限り防止するようにした。
【0025】
第十四に、センサー部を構成しているセンサー部本体は、管状であることによって、測定精度を落とす事もなく、圧縮空気配管内の異物、塵等で破壊される事から防止出来る様になっている。
【0026】
第十五に、センサー部を構成しているセンサー部本体は、先端に少なくとも一個の穴をあけることによって、万一結露してドレン水を発生した場合でもこの穴から排出されるので、センサー部に対する影響を防止出来る様になっている。
【0027】
第十六に、センサー部を構成しているセンサー部本体は、側面に少なくとも一個の通気口をあけているものであることによって、早い時点に安定した状態を確保することが可能となった。
【0028】
第十七に、センサー部の外側には、網状の保護部材を配設したものであることによって、センサー部の破壊や目詰まりを防止出来る様になっている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の実施の形態を図面と共に詳細に説明する。
ここで、図1は、本願発明の露点計を圧縮空気配管に装着した斜視図であり、図2は、本願発明の露点計の全体図であり、図3は、本願発明の露点計を一体に接続するスライド式嵌合部を示した図であり、図4は、本願発明の露点計を一体に接続するネジ式嵌合部を示した図であり、図5は、本願発明の露点計を接続する間接コネクターを示した図であり、図6は、本願発明の露点計を構成しているセンサー部の長形空気口を示した図であり、図7は、本願発明の露点計を構成しているセンサー部の円形空気口を示した図であり、図8は、本願発明の露点計を構成しているセンサー部の三角錐状先端を示した図であり、図9は、本願発明の露点計を構成しているセンサー部の半球状先端を示した図であり、図10は、本願発明の露点計を構成しているセンサー部のすり鉢状先端を示した図であり、図11は、本願発明の露点計を構成しているセンサー部の三角状先端を示した図であり、図12は、本願発明の露点計を構成しているセンサー部を覆っている保護部材を示した図であり、図13は、本願発明の露点計を構成している複数のセンサー部を圧縮空気配管に装着した斜視図であり、図14は、本願発明の露点計を構成している複数のセンサー部と圧力計を圧縮空気配管に装着した斜視図であり、図15は、本願発明の露点計を構成している機器の基本構成系統図であり、図16は、本願発明の露点計を構成している不揮発性メモリのデーターとしての露点温度テーブルを示した図であり、図17は、本願発明の露点計を構成している機器と補正番号の基本構成系統図であり、図18は、本願発明の露点計の補正番号入力説明図であり、図19は、本願発明の露点計を構成している機器を拡張させた場合の構成系統図であり、図20は、本願発明の露点計による露点温度の値を求めるルーチンであり、図21は、本願発明の露点計を構成している不揮発性メモリに記憶されている露点温度テーブルであり、図22は、本願発明の露点計による露点温度の値を求める要領を説明した図である。
【0030】
[第一の実施例]
図1に見られるように、200は露点計であって、圧縮空気151を流している圧縮空気配管101、102の途中に位置しているドライヤー50の下流に配設している。 また、露点計200は、圧縮空気配管102の上面に設置することで、圧縮空気151が露化することで圧縮空気配管101、102内部に溜まるドレン水の影響を防止するように配慮している。
【0031】
当然のことながら、露点計200を圧縮空気配管102に配設した場合、圧縮空気151が洩れないようにシールされている必要はある。 また、露点計200を配設する場所としては、圧縮空気配管101、102に限定する必要は無く、あらゆる場所での使用が可能である。
【0032】
この場合、図2に見られるように、露点計200は、データー処理部10とセンサー部30より構成されている。 そして、データー処理部10は、ケースの意味合いを持っているデーター処理部本体11と接続するとデーターを送ることが可能な嵌合部12とデーター処理部機器20より構成され、データー処理部機器20は、必要とする内容を表示する表示部22と情報を入力することが出来る操作部23と、後の図15に見られる比較や演算を行うCPU21と温度と湿度によって露点温度を示す露点温度テーブル24aを持っている不揮発性メモリ24から成っている。
【0033】
更に、センサー部30は、管状のセンサー部本体31と嵌合部32とセンサー部機器40より構成されている。 ここで、センサー部本体31の管状の意味としては、断面が円や楕円や正方形や長方形や六角形のもの等が考えられるが、その他の形状のものでも構わない。 尚、データー処理部10とセンサー部30は、嵌合部12、32で分離および接続が可能となっている。 従って、センサー部30だけを圧縮空気配管102の上面に設置し、必要な時にセンサー部30とデーター処理部10の嵌合部12、32を接続するとデーターを送ることが可能となっているのである。
【0034】
ところで、データー処理部10とセンサー部30の嵌合部12、32で分離および接続を可能とさせる具体的な構造としては、図3に見られるようにデーター処理部10Aとセンサー部30Aの嵌合部12A、32Aの間を水平の方向にスライドさせることによって分離および接続をさせ、両者が接続すると、各嵌合部12A、32Aに形成されている電極およびデーター入力部12a、32aの間でデーターを送ることが可能となっているのである。 尚、嵌合部12、32に関しては、色々な方法を含めた接続の手段が、全て含まれていると考えて良い。
【0035】
また、前述の分離および接続を可能とさせる具体的な別の構造としては、図4に見られるようにデーター処理部10Bとセンサー部30Bの嵌合部12B、32Bの間を螺合によって分離および接続させ、両者が接続すると、更に間接コネクター39を構成しているセンサー側コネクター39aとデーター処理部側コネクター39bを接続することによって、その間のデーターを送ることが可能となっているのである。 この場合、間接コネクター39が分離してデーター処理部10Bとセンサー部30Bを構成することになる。 但し、スライド方式に間接コネクターを使用しても、螺合方式に電極およびデーター入力部を形成させても構わない。
【0036】
尚、間接コネクター39の他の応用例としては、図5に見られるようにセンサー部30Cを分離したまま設置し、別の場所に設置しているデーター処理部10、10A、10Bとの間は、単に間接コネクター39を構成しているセンサー側コネクター39aとデーター処理部側コネクター39bを接続するだけでデーターを送ることが可能となっているのである。 従って、データー処理部10、10A、10Bには嵌合部12、12A、12Bを構成されている必要は無く、データー処理部本体11とデーター処理部機器20だけの構成で良いとも言える。
【0037】
一方、センサー部30を構成しているセンサー部本体31に関して述べると、図6に見られるように、センサー部30Fを構成しているセンサー部本体31Fに長形空気口31Faを形成したり、図7に見られるように、センサー部30Gを構成しているセンサー部本体31Gに円形空気口31Gaを形成したりすることで、センサー部30F、30Gで露点温度を測定しようとする気体である圧縮空気151をセンサー部30F、30Gを構成しているセンサー部本体31F、31Gの内部に流入するようにしているのである。 尚、センサー部本体31に関しては、長形や円形に限定されない何等かの形をした空気口を形成しているものであると考えると良い。
【0038】
所で、この様に長形空気口31Faや円形空気口31Gaを形成することで、センサー部30F、30Gを構成しているセンサー部機器40が、早い時点に安定した状態を確保するという効果をもたらしているのである。 当然のことながら、センサー部30F、30Gは、データー処理部10、10A、10Bと嵌合やコネクターを含む何等かの接続をすることで、その間でデーターを送ることが可能であるし、分離も容易である。
【0039】
更に、センサー部30を構成しているセンサー部本体31に関して別の観点から述べると、図8に見られるように、センサー部30Jを構成しているセンサー部本体31Jに三角錐状先端31Jxを形成したり、図9に見られるように、センサー部30Kを構成しているセンサー部本体31Kに半球状先端31Kxを形成したり、図10に見られるように、センサー部30Lを構成しているセンサー部本体31Lにすり鉢状先端31Lxを形成したり、図11に見られるように、センサー部30Mを構成しているセンサー部本体31Mに三角状先端31Mxを形成したりすることで、センサー部30J、30K、30L、30Mで露点温度を測定しようとする気体である圧縮空気151をセンサー部30J、30K、30L、30Mを構成しているセンサー部本体31J、31K、31L、31Mの内部に圧縮空気151が流入するようにしても、またドレン水が流入しても、容易に排出可能な構造となっているのである。
【0040】
尚、センサー部本体31に関しては、ドレン水を容易に排出可能な何等かの先端を形成しているものであると考えると良い。 そして、センサー部本体31J、31K、31L、31Mに関しては、センサー部本体31、31F、31Gを含め、先端付近に内部に流入したドレン水を排出する目的で、少なくとも一つの穴を形成している。
【0041】
所で、図12に見られるように、センサー部30R全体は、金網や他の材料で出来た網による保護部材33で覆うことにより、異物や塵が圧縮空気配管101、102内に侵入してもセンサー部30Rの内部に流入しないように配慮している。 当然のことながら、センサー部31J、31K、31L、31M、30Rは、データー処理部10、10A、10Bと嵌合やコネクターを含む何等かの接続をすることで、その間でデーターを送ることが可能であるし、分離も容易である。
【0042】
一方、これまでの露点計200の分離および接続を含め、接続するとデーターを送ることが可能という観点から見た嵌合部12、12A、12B、32、32A、32Bやカバー32Cや間接コネクター39の選択、圧縮空気151の流入という観点から見た長形空気口31Faや円形空気口31Gaの選択、ドレン水の排出という観点から見た三角錐状先端31Jxや半球状先端31Kxやすり鉢状先端31Lxや三角状先端31Mxの選択、異物や塵の流入を防止するという観点から見た保護部材33の配設の以上四種類の選択をするという点で、一番目の分離および接続と、二番目の空気口と、三番目の先端に関しては何れかのものを必ず選択することになるが、四番目の保護部材に関しては必要に応じて選択することが可能となっている。 但し、図2〜図12の中には、例えば図7と図8を複合させた円形空気口と三角錐状先端を組み合わせた図は示されていないが、他の場合も含め適宜組合せ可能であると考えて良い。
【0043】
ここで、データー処理部10を構成しているデーター処理部機器20とセンサー部30を構成しているセンサー部機器40についてもう少し詳細に述べる。 この場合、図15に見られるように機器の基本構成だけを示すと、センサー部機器40は、温度を測定する温度計41としての温度センサー素子41と湿度を測定する湿度計42としての湿度センサー素子42から成っていて、データー処理部機器20を構成しているCPU21にデーターを送ることが出来るようになっている。 特に、温度センサー素子41と湿度センサー素子42に関しては、近接して位置していることが、誤差の発生を少なくさせる意味では大切なことである。
【0044】
また、CPU21には、操作部23からの入力を受けたり、不揮発性メモリ24からのデーターを読み込んだり、CPU21での処理結果を表示部22に表示することを可能としている。 特に、不揮発性メモリ24は着脱可能であり、一つの例として図16や図21に見られるように、温度と湿度に対応して露点温度を示した露点温度テーブル24aが、予め準備されていて必要に応じてCPU21に送ることが出来るようになっていて、時系列的に温度と湿度の測定値や、場合によっては露点温度をも併せて記憶することが可能となっている。
【0045】
ここでは、図15に具体的に図示していないが、センサー部機器40とデーター処理部機器20の境界となっている点線の部分に、電極およびデーター入力部12a、32aや間接コネクター39が位置することになる。
【0046】
尚、センサー部30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30Rに関して、配管の上面に設置するとか、本体が管状であるとか、温度センサー素子41と湿度センサー素子42を近接させるとか、本体の側面に空気口を設けるという内容に関しては、全てに適用可能であると考えて良い。
【0047】
本発明による、露点測定法および露点計は前述したように構成されており、以下にその動作について説明する。
【0048】
先ず、図2に示すように、圧縮空気配管102に露点計200を構成しているセンサー部30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30Rだけを単独で設置する。 この場合、本願発明に於いては、データー処理部10、10A、10Bとセンサー部30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30Rは容易に分離して設置することが可能であり、その後に接続するとデーターを送ることが可能な構成となっている為に、単独で設置することも全く問題無く、従って作業性も良く、その為の設置工事も容易に実施することが出来るようになっている。
【0049】
その場合、センサー部30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30Rを設置した後にデーター処理部10、10A、10Bと接続する方法としては、嵌合部32、32A、32B、12、12A、12Bで嵌合させたり間接コネクター39で接続させたりすることになる。
【0050】
ここで、本願発明の露点計による露点温度の値を求めるルーチンを、図20によって詳細に説明する。
【0051】
初めに、[工程A1]では、装置全体をスタートさせると、[工程A2]では、露点計200全体の装置が安定するまで待ち、[工程A3]では、温度計41である温度センサー素子41によって温度測定を行い、[工程A4]では、湿度計42である湿度センサー素子42によって湿度測定を行う。
【0052】
次に、[工程A5]では、測定温度データーから不揮発性メモリ24のデーターエリアをアクセスする。 この場合、簡便な方法によるものでは、例えば測定温度データーが21.7℃の場合、図21に見られる、不揮発性メモリ24のデーターエリアを形成している露点温度テーブル24aの最も近接した温度である22℃をテーブルサーチしてアクセスしている。
【0053】
更に、[工程A6]では、このメモリのデーターエリアから測定湿度データー点アドレスをアクセスする。 この場合も、簡便な方法によるものでは、前の工程で求めた温度22℃に加えて、例えば測定湿度データーが36%の場合、図21に見られる、不揮発性メモリ24のデーターエリアを形成している露点温度テーブル24aの最も近接した湿度である35%をテーブルサーチしてアクセスすることになり、温度22℃と湿度35%の点アドレスをアクセス可能としている。
【0054】
従って、[工程A7]では、露点温度データーを取得出来るのである。 この場合、簡便な方法によるものでは、温度22℃と湿度35%の露点温度は、図21に見られるように、T2235という値を得ることになる。
【0055】
所で、[工程A8]では、表示部22に露点温度データーを表示し、[工程A9]では、露点温度は設定値範囲内かどうかを判断し、Noの場合に、[工程A10]では、警報表示を行った後に[工程A11]に進み、Yesの場合に、[工程A11]では、測定時間間隔までウエイトの状態を保持し所定の時間に到達したら、再び[工程A3]に進んでいるのである。
【0056】
尚、前述の露点温度を求める簡便な方法によるものは、図22で見た場合、温度21.7℃と湿度36%の測定値から、露点温度テーブル24aの上に示されている温度と湿度の値の中で最も近接した一点(22℃、35%)を、テーブルサーチをすることで確定し、その結果によって確定した一点の露点温度の値T2235を求めているのである。 この様な方法に対しては、テーブルとしてのデーター量は多くなるが、安価なCPU21を使用することが可能というな意味では有効なのである。
【0057】
当然のことながら、温度が1℃単位で湿度が5%単位の露点温度テーブル24aを使用して、温度が21.7℃で湿度が36%の測定値に対する露点温度を求めようとしたものであるが、露点温度テーブル24aの単位を変更することも、測定の粗さを変更することも可能である。 しかし、この様な方式を採用した場合には、温度と湿度に対応させて露点温度を示す露点温度テーブル24aの上の温度と湿度に対応した点の集まりの中で、温度と湿度の測定値が露点温度テーブル24aの上のどの点に最も近接しているかテーブルサーチすることで確定しているので、露点温度テーブル24aの温度の単位を、例えば1℃から0.5℃に更に0.1℃と小さい単位に、更に湿度の単位を、例えば5%から2%に更に1%と小さい単位にすることは、点の間隔が狭まり露点温度の値がより正確さを増すということから特に有効である。
【0058】
また、露点温度を求める別の方法によるものとしては、温度と湿度の測定値のうちの湿度の測定値から、露点温度テーブル24aに示されている湿度の値に最も近接した湿度の値をテーブルサーチすることで確定し、温度の測定値と確定した湿度の値から、露点温度テーブル24aに示されている温度と湿度の値に最も近接した二点をテーブルサーチすることで確定し、その二点の温度と湿度に対応した露点温度の値を求め、その二点の露点温度の値から比例配分によって露点温度の値を求めているのである。
【0059】
この事を、もう少し具体的に述べると、温度が21.7℃で湿度が36%の測定値の場合、図21と図22に見られる、露点温度テーブル24aに示されている湿度の値に最も近接した湿度の値である35%を確定し、温度の測定値と確定した湿度の値から、露点温度テーブル24aに示されている温度と湿度の値に最も近接した二点(21℃、35%)(22℃、35%)を確定し、その二点の温度と湿度に対応した露点温度の値T2135、t2235を求め、その二点の露点温度の値から比例配分によって露点温度の値を求めているのである。 一言で述べると、(21.7℃、35%)に対応する露点温度の値を求めようとしているのである。
【0060】
その結果として、その二点の露点温度の値から比例配分によって、下記[数式1]に見られる、温度が21.7℃の露点温度の値を求めることが出来るのである。
【数式1】
温度が21.7℃で湿度35%の露点温度の値
=(3T2135+7T2235)/10
【0061】
尚、今回の場合は、温度が1℃単位で湿度が5%単位の露点温度テーブル24aを使用して、温度が21.7℃で湿度が36%の測定値に対する露点温度を求めようとしたものであるが、露点温度テーブル24aの単位を変更することも、測定の粗さを変更することも可能である。 この場合、この様な計算方式を採用した場合には、露点温度テーブル24aの湿度の単位を、例えば5%から2%に更に1%と小さい単位にすることは非常に有効である。 この場合、[数式1]としては、温度が21.7℃で湿度が36%に限定した一点の特定の温度と湿度の露点温度しか示していないが、当然のことながら露点温度テーブル24aに近接する点が存在するという前提で同様な形でその他の点(xx℃、yy%)の値から比例配分によって露点温度Txxyyを求めることは可能であるし、測定の粗さも露点温度テーブル24aに合わすことが出来ると効果的である。
【0062】
更に、露点温度を求める最も詳細な方法としては、温度と湿度の前記測定値から、露点温度テーブル24aに示されている温度と湿度の値に最も近接した四点をテーブルサーチすることで確定し、その四点の温度と湿度に対応した露点温度の値を求め、その四点の露点温度の値から比例配分によって露点温度の値を求めているものである。
【0063】
この事を、もう少し具体的に述べると、温度が21.7℃で湿度が36%の測定値の場合、図21と図22に見られる、露点温度テーブル24aに示されている温度と湿度の値に最も近接した四点(21℃、35%)(22℃、36%)(21℃、40%)(22℃、40%)を確定し、その四点の温度と湿度に対応した露点温度の値T2135、T2235、T2140、T2240を求めることが出来る。
【0064】
その結果を利用して、二点(21℃、35%)(21℃、40%)の露点温度T2135、T2140の値から比例配分によって、下記[数式2]に見られる、図22の◎の点の位置を示している、温度が21℃で湿度36%の露点温度の値であるT2136を求めることが出来るのである。
【数式2】
温度が21℃で湿度36%の露点温度の値T2136
=(4T2135+T2140)/5
【0065】
更に、二点(22℃、35%)(22℃、40%)の露点温度T2235、T2240の値から比例配分によって、下記[数式3]に見られる、図22の◎の点の位置を示している、温度が22℃で湿度36%の露点温度の値であるT2236を求めることが出来るのである。
【数式3】
温度が22℃で湿度36%の露点温度の値T2236
=(4T2235+T2240)/5
【0066】
最終的には、二点(21℃、36%)(22℃、36%)の露点温度T2136、T2236の値から比例配分によって、下記[数式4]に見られる、図22の○の点の位置を示している、温度が21.7℃で湿度36%の露点温度の値を求めることが出来るのである。
【数式4】
温度が21.7℃で湿度36%の露点温度の値
=(3T2136+7T2236)/10
=(12T2135+3T2140+28T2235+7T2240)/50
【0067】
尚、今回の場合は、温度が1℃単位で湿度が5%単位の露点温度テーブル24aを使用して、温度が21.7℃で湿度が36%の測定値に対する露点温度を求めようとしたものであるが、露点温度テーブル24aの単位を変更することも、測定の粗さを変更することも可能である。 この場合、この様な計算方式を採用した場合には、露点温度テーブル24aの温度の単位を、例えば1℃から2℃に更に5℃と大きい単位に、更に湿度の単位を、例えば5%から10%に更に20%と大きい単位にすることも可能である。 当然のことながら、温度の単位と湿度の単位、共にまたは一方だけを小さい単位にすることも構わない。 この場合、[数式2、3、4]としては、温度が21.7℃で湿度が36%に限定した一点の特定の温度と湿度の露点温度しか示していないが、当然のことながら露点温度テーブル24aに近接する点が存在するという前提で同様な形でその他の点(xx℃、yy%)の値から比例配分によって露点温度Txxyyを求めることは可能であるし、測定の粗さも露点温度テーブル24aに合わすことが出来ると効果的である。
【0068】
ここで、今迄説明した温度が21.7℃と湿度が36%の測定値から露点温度を求める三つの方法を図22の上で集約すると同じ露点温度テーブル24aを使用した場合には、一点による場合は(22℃、35%)、二点による場合は(21.7℃、35%)、四点による場合は(21.7℃、36%)の値を求めることになる。 但し、どの方法を選択するかは、テーブルサーチや演算する能力、テーブルのボリューム、露点温度の必要とする精度によって決めることになる。
【0069】
この様にして、センサー部30よりデーター処理部10に送り込まれた温度と湿度の測定値は、露点温度の値を求めながら不揮発性メモリ24に時系列的に温度と湿度の測定値をも併せて記憶している。
【0070】
[第二の実施例]
先ず、図13に見られるように、200は露点計であって、図2に見られるように、データー処理部10とセンサー部30より構成されていて、露点計200に加えてセンサー部30だけを圧縮空気配管101、103、104に複数配設している。 また、露点計200とセンサー部30は全て、圧縮空気配管101、103、104の上面に設置することで、圧縮空気151が露化することで圧縮空気配管101、103、104の内部に溜まるドレン水の影響を防止するように配慮している。
【0071】
従って、一つの装置で、一組のデーター処理部10と複数のセンサー部30を使用することになり、その内の一組のデーター処理部10と一組のセンサー部30で露点計200を構成していることになるのである。 当然のことながら、データー処理部10の代わりにデーター処理部10A、10Bを使用したり、センサー部30の代わりにセンサー部30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30Rを使用することは構わない。 但し、データー処理部10は一組に限定する必要は無く複数組の構成ということも考えることは出来る。
【0072】
この場合、一つの装置で複数のセンサー部30を使用しているので、装置全体の測定精度を確保しようとするには、当然のことながら使用している各センサー素子について個々の全てに関して測定精度を合わせたいということになるが、数あるセンサー素子全ての測定精度を合わせようとすると大幅にコストアップするという問題があった。そして、個々の測定結果を見ると、一つの傾向として正しいと予測される値に比較して、常に高い数値や低い数値を示していた。
【0073】
そこで、本願発明に於いては、図17や図18で見られるように補正番号43によって対応したのである。
【0074】
ここで、補正番号43の目的とするところは、個々のセンサー素子から見た前述の傾向に対処することが可能なように、複数あるセンサー部30の各々を成している温度を測定する温度センサー素子41と湿度を測定する湿度センサー素子42の個々について何等かの数値を加減することによって配慮しようとしているのである。 そこで、例えば、図13の圧縮空気配管101に設置しているセンサー部30が、図18のセンサーAが設置されていると仮定した場合には、センサーAからは温度センサー素子41や湿度センサー素子42からの情報と同時に補正番号43として「A」という情報がデーター処理部10に送り込まれるようになっているのである。
【0075】
この場合、補正番号43の「A」という情報は、温度センサー素子41と湿度センサー素子42の両方に関するものであって、例えば「A」という情報の内容の一つの例としては、「温度センサー素子41の情報は常に0.1℃加算し」、「湿度センサー素子42の情報は常に0.2%加算すると」いう内容のものを予め補正番号テーブルという形で不揮発性メモリ24に「A」という情報に対応させてインプットしているのである。
【0076】
従って、センサーAからの「A」という情報がデーター処理部10に送り込まれるとセンサーAの特性を加味して全ての測定値に必ず0.1℃や0.2%加算する補正を行っているのである。 尚、補正番号テーブルには、「A」「B」「C」「D」・・・という形で、使用しているセンサー部30の数に一致させて情報をインプットしていることになる。 但し、使用しているセンサー部30の数に一致させて補正を必要としない場合も登録するという前述の考えに対し、補正を必要とするセンサー部30だけに限定することも考えられる。
【0077】
ところで、「温度センサー素子41の情報は常に0.1℃加算し」という意味は、センサーAからの全ての温度に関する測定値に0.1℃加算するということを意味しているものであり、湿度センサー素子42に関しても同様な内容を意味している。 この場合、減算という内容のものがあっても構わない。
【0078】
そして、もし図13の圧縮空気配管101に設置しているセンサー部30が、図18のセンサーBが設置されていると仮定した場合には、センサーBからは温度センサー素子41や湿度センサー素子42からの情報と同時に補正番号43として「B」という情報が来るようになっているのである。
【0079】
尚、補正番号43と補正番号テーブルの関係に関して別の方法を述べると、補正番号43としてセンサーAから例えば「1、1」のような二つの内容を示す情報をデーター処理部10に送り、前半の「1」は温度センサー素子41に関する情報で補正番号テーブルによって常に0.1℃加算を行うものと判断し、後半の「1」は湿度センサー素子42に関する情報で補正番号テーブルによって常に0.2%加算を行うものと判断するようなものが考えられる。
【0080】
この場合、補正番号テーブルとしては、温度センサー素子41に関して「1:0.1℃加算、2:0.2℃加算、・・・、6:0.1℃減算、・・・」、湿度センサー素子42に関して「1:0.2%加算、2:0.4%加算、・・・、6:0.2%減算、・・・」のような内容のものが、一つの例として考えられる。
【0081】
一方、データー処理部10、10A、10Bと複数のセンサー部30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30Rの間に関しては接続することで嵌合部12、12A、12B、32、32A、32Bを介してデーターを送ることが可能となっている。 また、データー処理部10、10A、10Bと複数のセンサー部30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30Rの間に関しては接続することで間接コネクター39を介してデーターを送ることが可能となっている。 尚、接続に関しては、嵌合部12、12A、12B、32、32A、32Bによるものと間接コネクター39によるものを混合することも考えられる。
【0082】
この場合、一つのデーター処理部10、10A、10Bだけによって、全てのセンサー部30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30Rからの温度と湿度の測定値を受けたり、露点温度の値を求めたり、表示したり、警告を発したり、不揮発メモリ24に記憶したりすることで、異常なセンサーや、各センサーによって露点温度の値を求めることでドライヤー50を含む各種機器の異常や、センサーの値そのものの監視を含む、全てのセンサー部30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30Rの集中制御をも可能としているのである。 尚、データー処理部10、10A、10Bに関しては、必要とすれば複数の場合も考えられるし、その場合には、主とするものと従とするものを使い分けることも出来るのである。
【0083】
ここで、第一の実施例で説明した、データー処理部10、10A、10Bや、センサー部30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30R等の機器単独の構成に関しては、第一の実施例で説明した内容と同一のもになるので省略する。
【0084】
本発明による、露点測定法および露点計は前述したように構成されており、以下にその動作について説明する。
【0085】
ここで、第一の実施例で説明した、データー処理部10、10A、10Bや、センサー部30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30R等の機器単独の動作や、露点温度の値を求める方法に関しては、第一の実施例で説明した内容と同一のもになるので省略する。
【0086】
特に、第一の実施例と異なる点は、データー処理部10、10A、10Bと、センサー部30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30Rは容易に分離し接続することが可能であり、更に接続することでデーターを送ることも可能であり、センサー部30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30Rは単体で機密性を保持している為に、複数のセンサー部30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30Rに対して最低一つ以上のデーター処理部10、10A、10Bを接続して、温度や湿度の測定値を受け、そのデーターによって露点温度を求め、その結果を表示したり、その結果によって警告を発したり、不揮発性メモリ24に記憶したりして、監視を含む集中制御を行っているのである。
【0087】
しかしながら、センサー部30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30Rを構成しているセンサー部機器40の温度センサー素子41や湿度センサー素子42に関しては、測定精度に多少のばらつきが有る。 この場合、センサー単位でこのばらつきを押さえると大幅なコストアップとなる為に、本願発明に於いては、センサー部30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30Rからの温度や湿度の測定値に合わせて補正番号43を送り込むことで、各センサー毎に測定値を補正しよとしているのである。
【0088】
[第三の実施例]
先ず、図14に見られるように、200は露点計であって、図2に見られるように、データー処理部10とセンサー部30より構成されていて、露点計200に加えて圧力計60とセンサー部30だけを圧縮空気配管101、103、104に複数配設している。 また、露点計200とセンサー部30は全て、圧縮空気配管101、103、104の上面に設置することで、圧縮空気151が露化することで圧縮空気配管101、103、104の内部に溜まるドレン水の影響を防止するように配慮している。
【0089】
従って、複数のセンサー部30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30Rに対して最低一つ以上のデーター処理部10、10A、10Bを接続しているという点に関しては第二の実施例と同じであり、更に圧力計60を接続しているということである。
【0090】
この事をもう少し詳細に述べると、図19に見られるように、第三の実施例に於けるデーター処理部機器20は、CPU21と表示部22と操作部23と不揮発性メモリ24と、その他に警告燈や警報器に接続している警報送出部25よパソコンに接続している26のRS232を構成している。 また、CPU21には、センサー部機器40からデーターが送り込まれるのに加えて、圧力計60や周囲温度計70からもデーターが送り込まれるようになっている。
【0091】
更に、第一の実施例や第二の実施例にも言えることであるが、データー処理部機器20より外部の電源80からは、スィッチ28と安定化部27を経由して、CPU21と表示部22と操作部23と不揮発性メモリ24と警報送出部25と26のRS232とセンサー部機器40と圧力計60と周囲温度計70に接続するようになっている。
【0092】
この様な構成によって、例えば圧力計60からの圧力データーや周囲温度計70からの周辺温度データーによって更に別の要素を加味した精度の高い露点温度情報を得ることが出来るのである。 合わせて、圧力異常等の警報送出も出来る為、非常にコストパフォーマンスの良いシステムが提供出来るようになったのである。
【0093】
また、26のRS232によってパソコンとのインターフェースを具備することにより、温度や湿度や露点温度等の時系列データーを取得表示することが出来、運用や保守管理に有効なデーターを提供出来るようになった。
【産業上の利用可能性】
【0094】
圧縮空気が使用されている機械製造や電気精密機器製造や粉体輸送や化学工業等で、圧縮空気に含まれている水分が特に製品の品質影響を与える分野に適用されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】 本願発明の露点計を圧縮空気配管に装着した斜視図
【図2】 本願発明の露点計の全体図
【図3】 本願発明の露点計を一体に接続するスライド式嵌合部を示した図
【図4】 本願発明の露点計を一体に接続するネジ式嵌合部を示した図
【図5】 本願発明の露点計を接続する間接コネクターを示した図
【図6】 本願発明の露点計を構成しているセンサー部の長形空気口を示した図
【図7】 本願発明の露点計を構成しているセンサー部の円形空気口を示した図
【図8】 本願発明の露点計を構成しているセンサー部の三角錐状先端を示した図
【図9】 本願発明の露点計を構成しているセンサー部の半球状先端を示した図
【図10】 本願発明の露点計を構成しているセンサー部のすり鉢状先端を示した図
【図11】 本願発明の露点計を構成しているセンサー部の三角状先端を示した図
【図12】 本願発明の露点計を構成しているセンサー部を覆っている保護部材を示した図
【図13】 本願発明の露点計を構成している複数のセンサー部を圧縮空気配管に装着した斜視図
【図14】 本願発明の露点計を構成している複数のセンサー部と圧力計を圧縮空気配管に装着した斜視図
【図15】 本願発明の露点計を構成している機器の基本構成系統図
【図16】 本願発明の露点計を構成している不揮発性メモリのデーターとしての露点温度テーブルを示した図
【図17】 本願発明の露点計を構成している機器と補正番号の基本構成系統図
【図18】 本願発明の露点計の補正番号入力説明図
【図19】 本願発明の露点計を構成している機器を拡張させた場合の構成系統図
【図20】 本願発明の露点計による露点温度の値を求めるルーチン
【図21】 本願発明の露点計を構成している不揮発性メモリに記憶されている露点温度テーブル
【図22】 本願発明の露点計による露点温度の値を求める要領を説明した図
【符号の説明】
【0096】
10・・・・・・データー処理部
10A・・・・・データー処理部
10B・・・・・データー処理部
11・・・・・・データー処理部本体
12・・・・・・嵌合部
12A・・・・・嵌合部
12B・・・・・嵌合部
12a・・・・・電極およびデーター入力部
20・・・・・・データー処理部機器
21・・・・・・CPU
22・・・・・・表示部
23・・・・・・操作部
24・・・・・・不揮発性メモリ
24a・・・・・露点温度テーブル
25・・・・・・警報送出部
26・・・・・・RS232
27・・・・・・安定化部
28・・・・・・スイッチ
30・・・・・・センサー部
30A・・・・・センサー部
30B・・・・・センサー部
30C・・・・・センサー部
30F・・・・・センサー部
30G・・・・・センサー部
30J・・・・・センサー部
30K・・・・・センサー部
30L・・・・・センサー部
30M・・・・・センサー部
30R・・・・・センサー部
31・・・・・・センサー部本体
31F・・・・・センサー部本体
31Fa・・・・長形空気口
31G・・・・・センサー部本体
31Ga・・・・円形空気口
31J・・・・・センサー部本体
31Jx・・・・三角錐状先端
31K・・・・・センサー部本体
31Kx・・・・半球状先端
31L・・・・・センサー部本体
31Lx・・・・すり鉢状先端
31M・・・・・センサー部本体
31Mx・・・・三角状先端
32・・・・・・嵌合部
32A・・・・・嵌合部
32B・・・・・嵌合部
32C・・・・・カバー
32a・・・・・電極およびデーター入力部
33・・・・・・保護部材
39・・・・・・間接コネクター
39a・・・・・センサー側コネクター
39b・・・・・データー処理部側コネクター
40・・・・・・センサー部機器
41・・・・・・温度計(温度センサー素子)
42・・・・・・湿度計(湿度センサー素子)
43・・・・・・補正番号
50・・・・・・ドライヤー
60・・・・・・圧力計
70・・・・・・周囲温度計
80・・・・・・電源
101・・・・・圧縮空気配管
102・・・・・圧縮空気配管
103・・・・・圧縮空気配管
104・・・・・圧縮空気配管
151・・・・・圧縮空気
200・・・・・露点計

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データー処理部(10、10A、10B)に予め温度と湿度に対応させて露点温度を示す露点温度テーブル(24a)を準備し、センサー部(30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30R)で温度と湿度の測定値を求め、前記センサー部(30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30R)から前記データー処理部(10、10A、10B)に温度と湿度の前記測定値を送り、その後前記データー処理部(10、10A、10B)で温度と湿度の前記測定値から前記露点温度テーブル(24a)上でテーブルサーチすることによって露点温度の値を求めることを特徴とする露点測定法。
【請求項2】
テーブルサーチは、温度と湿度の前記測定値から、前記露点温度テーブル(24a)に示されている温度と湿度の各値に最も近接した一点を確定し、その一点の温度と湿度に対応した露点温度の値を求めることを特徴とする請求項1に記載の露点測定法。
【請求項3】
テーブルサーチは、温度と湿度の前記測定値のうちの湿度の前記測定値から、前記露点温度テーブル(24a)に示されている湿度の値に最も近接した湿度の値を確定し、温度の前記測定値と確定した湿度の値から、前記露点温度テーブル(24a)に示されている温度と湿度の値に最も近接した二点を確定し、その二点の温度と湿度に対応した露点温度の値を求め、その二点の露点温度の値から比例配分によって温度の前記測定値と確定した湿度の値の露点温度の値を求めることを特徴とする請求項1に記載の露点測定法。
【請求項4】
テーブルサーチは、温度と湿度の前記測定値から、前記露点温度テーブル(24a)に示されている温度と湿度の値に最も近接した四点を確定し、その四点の温度と湿度に対応した露点温度の値を求め、その四点の露点温度の値から比例配分によって温度と湿度の前記測定値の露点温度の値を求めることを特徴とする請求項1に記載の露点測定法。
【請求項5】
前記センサー部(30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30R)と前記データー処理部(10、10A、10B)は分離することが可能であり、前記センサー部(30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30R)と前記データー処理部(10、10A、10B)を接続することが可能であることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の露点測定法。
【請求項6】
前記露点温度テーブル(24a)は、着脱可能な不揮発性メモリ(24)に記憶させたものであり、前記不揮発性メモリ(24)には、時系列的に温度と湿度の前記測定値をも併せて記憶することを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の露点測定法。
【請求項7】
温度と湿度の前記測定値によって求めた露点温度の値が定められた許容値を超えた場合には、何等かの警報を発することを特徴とする請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載の露点測定法。
【請求項8】
前記センサー部(30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30R)から前記データー処理部(10、10A、10B)に温度と湿度の前記測定値を送るのに際し、温度を測定する温度センサー素子(41)と湿度を測定する湿度センサー素子(42)の各々に対応可能な補正番号(43)も同時に送り、前記補正番号(43)に対応した補正値によって温度と湿度の前記測定値を温度と湿度で別々に補正するものであることを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れか1項に記載の露点測定法。
【請求項9】
温度を測定する温度センサー素子(41)および湿度を測定する湿度センサー素子(42)より成るセンサー機器(40)と、接続するとデーターを送ることが可能な嵌合部(32、32A、32B)またはセンサー側コネクター(39a)から構成されるセンサー部(30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30R)、比較や演算を行うCPU(21)および温度と湿度によって露点温度を示す露点温度テーブル(24a)を持っている不揮発性メモリ(24)および必要とする内容を表示する表示部(22)および情報を入力することが出来る操作部(23)より成るデーター処理部機器(20)と、接続するとデーターを送ることが可能な嵌合部(12、12A、12B)またはデーター処理部側コネクター(39b)から構成されるデーター処理部(10、10A、10B)によって全体を構成し、前記センサー部(30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30R)を構成している前記嵌合部(32、32A、32B)またはセンサー側コネクター(39a)と前記データー処理部(10、10A、10B)を構成している前記嵌合部(12、12A、12B)またはデーター処理部側コネクター(39b)との間で分離可能であることを特徴とする露点計。
【請求項10】
前記センサー部(30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30R)は、単独で設置することが可能であり、従って前記センサー部(30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30R)だけを複数の個所に設置することが可能であることを特徴とする請求項9に記載の露点計。
【請求項11】
前記データー処理部(10、10A、10B)は、前記センサー部(30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30R)と、前記嵌合部(12、12A、12B、32、32A、32B)を介して接続するとデーターを送ることが可能であることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の露点計。
【請求項12】
前記データー処理部(10、10A、10B)は、前記センサー部(30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30R)と、間接コネクター(39)を介して接続するとデーターを送ることが可能であり、前記センサー部(30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30R)は、前記データー処理部(10、10A、10B)により監視を含む集中制御することが可能であることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の露点計。
【請求項13】
前記センサー部(30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30R)は、圧縮空気配管(101、102、103、104)の上面に設置するものであることを特徴とする請求項9ないし請求項12の何れか1項に記載の露点計。
【請求項14】
前記センサー部(30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30R)を構成している前記センサー部機器(40)のうちの前記温度センサー素子(41)と前記湿度センサー素子(42)を近接して位置させ、同様に構成しているセンサー部本体(31、31F、31G、31J、31K、31L、31M)は、管状であり、また先端に少なくとも一個の穴をあけていて、更に側面に少なくとも一個の通気口をあけているものであることを特徴とする請求項9ないし請求項13の何れか1項に記載の露点計。
【請求項15】
前記センサー部(30、30A、30B、30C、30F、30G、30J、30K、30L、30M、30R)の外側には、網状の保護部材(33)を配設したものであることを特徴とする請求項9ないし請求項14の何れか1項に記載の露点計。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate


【公開番号】特開2007−114166(P2007−114166A)
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−329382(P2005−329382)
【出願日】平成17年10月18日(2005.10.18)
【出願人】(000154521)株式会社フクハラ (87)
【Fターム(参考)】