説明

非接触電力伝送システム

【課題】 ノイズの発生が少なく、コンパクトな収納が可能な非接触電力伝送システムを提供すること。
【解決手段】 送電コイル13と、受電コイル17と、送電コイル13および受電コイル17のそれぞれの背面に配置された磁性体と、送電回路11と、受電回路16と、受電回路16に接続された二次電池またはキャパシタ19とを有し、送電コイル13に高周波交流電圧を印加することによって受電コイル17と受電回路16を介して二次電池またはキャパシタ19を充電するとともに、送電コイル13と受電コイル17間を介してデータ通信を行う非接触電力伝送システムであり、送電コイル13の背面に配置された第一の磁性体14と、第一の磁性体14の背面に配置された第二の磁性体15とを有し、送電回路11は金属ケース12で覆われ、第二の磁性体15の背面に配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に対して電磁誘導により非接触で電力を送受する機能を有する非接触電力伝送システムに関し、特に低ノイズ化、コンパクト化を必要とする非接触電力伝送システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、電子部品の小型化に伴い、携帯電話や携帯型音楽プレーヤー等に代表される携帯電子機器は、小型化や軽量化が図られ、広く普及している。更に近年、携帯電子機器の多機能化及び高速処理化が図られ、それに伴い、電子機器が必要とする電力量が増加傾向にある。しかし、一般に、携帯電子機器は、専用のアダプターを内蔵せず、内蔵した二次電池に充電した電力により駆動されており、二次電池の電力が不足する度に二次電池を充電しなければならない。
【0003】
一般に、携帯電子機器の二次電池への充電は、携帯電子機器の充電端子と充電台(クレードル)の充電端子を接触させて電気的に接続し、充電台から電力を供給して内蔵する二次電池に充電する。しかしながら、充電端子同士を接触させて接続する充電方式では、充電端子の汚れや、充電端子間への異物侵入により充電ができない場合が生ずる。このような接触による給電が難しい環境下で用いられる可能性がある電子機器に関しては、最近は、特許文献1に記載されているような電磁誘導の原理を利用した非接触の電力供給を行う電子機器、すなわち非接触電力伝送機器の需要が増加している。
【0004】
従来の一般的な非接触電力伝送機器の中の非接触電力伝送システムを構成する部分の概略構成の斜視図を図5に示す。図5より、送電側は、送電回路111、送電コイル113、磁性体114からなり、受電側は、受電回路116、受電コイル117、磁性体118、二次電池またはキャパシタ119からなっている。ここで、送電側は充電器などの筐体中、受電側は携帯機器などの筐体中に配置されるがそれらの筐体は省略して示している。送電回路111に送電コイル113の端子が接続されており、送電回路111が動作すると送電コイル113に磁束が誘起される。その誘起された磁束の漏れる量を少なくするために、磁性体114が送電コイル113の背面に配置されている。送電コイル113の磁性体114の側とは反対方向から磁束が放射され、受電コイル117でその磁束を受けることで受電回路116に電力が伝送される。受電コイル117の背面にも送電コイル113からの磁束を効率的に受けるために磁性体118が配置されている。以上のように、送電側は、電気エネルギーを磁気エネルギーに変換する手段を備え、受電側は、磁気エネルギーを電気エネルギーに変換する手段を備えている。また、受電回路116には二次電池またはキャパシタ119が接続されおり、充電が可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−294385号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のように非接触電力伝送を行う際、送電回路111、送電コイル113、受電回路116、受電コイル117等の各構成部品より、ノイズが発生する。よって、各部品を近接して配置すると、ノイズによる障害が起きてしまい、動作に影響を与える場合がある。特に、電力を送電する側は、電力の伝送効率を考慮して設計され、ノイズ成分に対しても大きな電力を発生させてしまうため、各構成部品の近接配置がより難しい。このため、図5に示すように、送電回路111と送電コイル113とがある程度の距離をおいて接続配置されているのが一般的である。
【0007】
このように、従来の非接触電力伝送機器の非接触電力伝送システムでは、ノイズの影響を考慮し、送電回路と送電コイルとが距離を置いて配置されるのが一般的であった。また、送電回路と送電コイルとが水平方向に離れて配置されているため、送電側のユニットの小型化が難しかった。また、このような非接触電力伝送を行う電子機器では、その非接触電力伝送を行う電磁結合部分を利用して、同時に情報の送受を行う通信機能を有する非接触電力伝送システムが考えられるが、この場合には通信の信頼性を確保するため、さらにノイズの影響を抑える必要がある。
【0008】
本発明の課題は、上記のような従来の技術的問題を解決し、ノイズの発生が少なく、コンパクトな収納が可能な非接触電力伝送システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明の非接触電力伝送システムは、送電コイルと、受電コイルと、該送電コイルおよび受電コイルのそれぞれの背面に配置された磁性体と、前記送電コイルに高周波交流電圧を印加するための送電回路と、前記受電コイルに接続された受電回路と、該受電回路に接続された二次電池またはキャパシタとを有し、前記送電コイルに高周波交流電圧を印加することによる電磁誘導によって前記受電コイルと前記受電回路を介して前記二次電池またはキャパシタを充電する非接触電力伝送システムにおいて、前記送電コイルの背面に配置された第一の磁性体と、該第一の磁性体の背面に配置された第二の磁性体とを有し、前記送電回路は金属ケースで覆われ、前記第二の磁性体の背面に配置されていることを特徴とする。
【0010】
ここで、前記第二の磁性体は比透磁率の実部が30以上で、厚さが2mm以下の平板であることが望ましい。この場合、前記第二の磁性体は、その比透磁率の実部をX、厚さをY(mm)とするとき、XとYの積が50以上であることが望ましい。
【0011】
また、前記第二の磁性体は、扁平状の軟磁性粉末とエラストマーからなる複合磁性体、または扁平状の軟磁性粉末とシリコン樹脂からなり、面内に磁化容易方向を有する磁性体であってもよい。
【0012】
また、前記受電回路は金属ケースで覆われ、前記受電コイルの背面に配置された磁性体の背面に配置されていてもよい。
【0013】
また、前記送電コイルと前記受電コイル間を介してデータ通信を行う機能を有していてもよい。
【発明の効果】
【0014】
以上のように、本発明では、送電回路または送電回路と受電回路を金属ケースでシールドし、送電コイルの背面に配置された磁性体と送電回路との間に、第二の磁性体を配置することで、送電回路または送電回路と受電回路、および送電コイルから放出されるノイズを低減することができる。また、送電回路または送電回路と受電回路に流入するノイズを低減できる。このように、ノイズを低減できることで誤動作が起こりにくくなり、送電回路と送電コイルを近接させることができる。よって、本発明により、ノイズの発生が少なく、コンパクトな収納が可能な非接触電力伝送システムが得られる。さらに、本発明により、非接触電力伝送を行う電磁結合部分を利用して同時に情報の送受を行う通信機能を有する非接触電力伝送システムの場合にも、ノイズの影響を抑えることができ、通信の信頼性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第一の実施の形態の非接触電力伝送システムを説明する図であり、図1(a)は概略構成を示す斜視図、図1(b)は側面図である。
【図2】実施例1の非接触電力伝送システムの妨害波電界強度を測定した結果を示す図であり、図2(a)は第二の磁性体として比透磁率実数部が30の扁平状の軟磁性粉末とエラストマーからなる複合磁性体シートを使用した場合、図2(b)は比透磁率実数部が50の扁平状の軟磁性粉末とシリコン樹脂を混合して作製した、面内に磁化容易方向を有する磁性体シートを使用した場合を示す図である。
【図3】本発明の第二の実施の形態の非接触電力伝送システムを説明する図であり、図3(a)は概略構成を示す斜視図、図3(b)は側面図である。
【図4】実施例2の非接触電力伝送システムの妨害波電界強度を測定した結果を示す図である。
【図5】従来の一般的な非接触電力伝送機器の中の非接触電力伝送システムの概略構成を示す斜視図である。
【図6】従来の非接触電力伝送システムの構成配置の状態での妨害波電界強度の測定結果を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の第一の実施の形態の非接触電力伝送システムを説明する図であり、図1(a)は概略構成を示す斜視図、図1(b)は側面図である。ここで、通常、本システムの送電側は充電器などの筐体中、受電側は携帯機器などの筐体中に配置されるが、それらの筐体は省略して示している。
【0017】
図1に示すように、本実施の形態の非接触電力伝送システムは、送電コイル13と、受電コイル17と、送電コイル13および受電コイル17のそれぞれの背面に配置された磁性体と、送電コイル13に高周波交流電圧を印加するための送電回路11と、受電コイル17に接続された受電回路16と、受電回路16に接続された二次電池またはキャパシタ19とを有し、送電コイル13に高周波交流電圧を印加することによる電磁誘導によって受電コイル17と受電回路16を介して二次電池またはキャパシタ19を充電するとともに、送電コイル13と受電コイル17間を介してデータ通信を行う非接触電力伝送システムであり、送電コイル13の背面に配置された第一の磁性体14と、第一の磁性体14の背面に配置された第二の磁性体15とを有し、送電回路11は金属ケース12で覆われ、第二の磁性体15の背面に配置されている。
【0018】
ここで、送電回路11と送電コイル13はリード線21により接続されているが、リード線21は金属ケース12の一部を貫通して取り出されている。第一の磁性体14は、送電コイル13の背面、すなわち受電側と反対側の面に接着されており、漏れ磁束を減少させる働きがある。本実施の形態では、第一の磁性体14が接着された送電コイル13と、金属ケース12に覆われた送電回路11を積重ねて配置しており、コンパクトな構成となっている。その際、金属ケース12に覆われた送電回路11と、第一の磁性体14が接着された送電コイル13の間に第二の磁性体15を配置することにより、送電側のノイズが抑制されたことにより、コンパクトに収納された送電側が実現されている。
【0019】
受電側では、磁性体18が受電コイル17の背面に接着され、受電コイル17と受電回路16間はリード線22で接続されている。磁性体18は第一の磁性体14と同様の働きをする。送電コイル13と受電コイル17が相対することにより、電力伝送が可能になる。すなわち、非接触電力伝送および通信システムの送電側は、電気エネルギーを磁気エネルギーに変換する手段を備え、受電側は、磁気エネルギーを電気エネルギーに変換する手段を備えている。
【0020】
また、本実施の形態の非接触電力伝送システムでは、電力伝送と切り分けられた別の回路を使用して、送電コイル13と受電コイル17間を介してRFID等の信号の送受信、すなわちデータ通信も行う。同じ搬送周波数で、電力の送受信と、RFID等の信号の送受信の両方を可能としている。
【0021】
図3は、本発明の第二の実施の形態の非接触電力伝送システムを説明する図であり、図3(a)は概略構成を示す斜視図、図3(b)は側面図である。本実施の形態の非接触電力伝送システムは、送電側については図1に示した第一の実施の形態と同様であり、受電側のみ異なる。
【0022】
第一の実施の形態と同様に、送電コイル13と、受電コイル17aと、送電コイル13および受電コイル17aのそれぞれの背面に配置された磁性体と、送電コイル13に高周波交流電圧を印加するための送電回路11と、受電コイル17aに接続された受電回路16aと、受電回路16aに接続された二次電池またはキャパシタ19aとを有し、送電コイル13に高周波交流電圧を印加することによる電磁誘導によって受電コイル17aと受電回路16aを介して二次電池またはキャパシタ19aを充電するとともに、送電コイル13と受電コイル17a間を介してデータ通信を行う非接触電力伝送システムであり、送電コイル13の背面に配置された第一の磁性体14と、第一の磁性体14の背面に配置された第二の磁性体15とを有し、送電回路11は金属ケース12で覆われ、第二の磁性体15の背面に配置されている。
【0023】
但し、本実施の形態においては、受電回路16aは金属ケース20で覆われ、受電コイル17aの背面に接着された磁性体18aの背面に配置されている。受電回路16aと受電コイル17aはリード線22により接続されており、リード線22は金属ケース20の一部を貫通して取り出されている。ここで、磁性体18aが接着された受電コイル17aと、金属ケース20に覆われた受電回路16aとを積重ねて配置しており、受電側もコンパクトな構成となっている。
【0024】
なお、第一及び第二の磁性体としては、ニッケル系フェライト、マンガン系フェライト、アモルファス磁性合金、パーマロイ、ナノ結晶磁性材料等を用いることができ、単体あるいは、樹脂と混合、担体に塗布する等して、シート状、板状で用いることができる。
【実施例】
【0025】
以下に、本発明の効果について確認するため、上記の各実施の形態の非接触電力伝送システムについて、具体的な実施例の試作評価を行った結果について説明する。
【0026】
(実施例1)
第一の実施の形態の実施例である実施例1の送電回路11の大きさは、縦45mm×横60mm×厚さ1.6mmである。金属ケース12の大きさは、縦65mm×横100mm×高さ28mmであり、送電回路11が余裕を持って収まる大きさであり、その材質はアルミニウムである。送電コイル13はフレキシブル基板に形成された平面コイルを使用し、その大きさは縦28mm×横38mm×厚さ0.2mm、巻線部分の幅は6mm、巻線の形状は長方形を変形したドーナツ形状であり、巻数は4ターンである。第一の磁性体14は、送電コイル13の巻線部の片面を覆うように接着されている。厚さは0.4mmである。送電回路11と送電コイル13は長さ100mmのリード線で接続されているが、前記リード線は金属ケース12の一部を貫通して取り出されている。
【0027】
送電回路11を金属ケース12内に封入し、その上に第一の磁性体14が接着された送電コイル13を第一の磁性体14が金属ケース12側に来るように配置する。その際、金属ケース12と第一の磁性体14の間に第二の磁性体15を挿入する。第二の磁性体15の大きさは、縦30mm×横40mm×厚さ2mmである。比透磁率実数部は30で、扁平状の軟磁性粉末とエラストマーからなる複合磁性体シートを使用した。この場合、比透磁率の実数部をX、厚さをY(mm)としたとき、XとYの積が50より小さくなると回路動作が不安定になった。
【0028】
受電回路16の大きさは縦30mm×横30mm×厚さ1.6mmである。受電コイル17と磁性体18は、それぞれ、送電コイル13、第一の磁性体14と同形状である。受電回路16と受電コイル17は長さ100mmのリード線で接続されている。受電回路16の出力は本来二次電池またはキャパシタ19に接続されるが、ここでは二次電池またはキャパシタ19の代わりに消費電力が二次電池またはキャパシタ19と同等の負荷に接続している。以上により、実施例1の非接触電力伝送システムを得た。
【0029】
図2(a)に、作製した実施例1の非接触電力伝送システムの妨害波電界強度を測定した結果を示す。比較のため、図6には、図5のような従来の構成配置の状態での妨害波電界強度の測定結果を示す。この従来の構成配置で使用した送電コイル、受電コイル、それらの背面の磁性体、送電回路、受電回路などは実施例1と同じである。被測定物と妨害波を検波するアンテナとの距離は3mで行った。図2(a)と図6を比較すると、実施例1の方が10dBから50dB程度、妨害波が小さいことがわかる。
【0030】
図2(b)に、実施例1の第二の磁性体15を置き換えた場合の結果を示す。第二の磁性体15として、比透磁率実数部は50で、扁平状の軟磁性粉末とシロキサン結合(Si−O−Si)を有するシリコーン(シリコン樹脂)を混合して作製した、面内に磁化容易方向を有する磁性体シートを使用した場合である。その厚さは2mmである。図2(b)においても図2(a)とほぼ同等の良好な特性を得ていることが分かる。
【0031】
(実施例2)
実施例2として、上記の第二の実施の形態の実施例を作製した。送電側は実施例1と同じものを使用した。受電側の受電回路16aを覆う金属ケース20の大きさは、縦50mm×横75mm×高さ20mmであり、その材質はアルミニウムである。受電回路16aと受電コイル17aは長さ100mmのリード線で接続されているが、そのリード線は金属ケース20の一部を貫通して取り出されている。受電回路16aを金属ケース20内に封入し、その上に磁性体18aが接着された受電コイル17aを、磁性体18aが金属ケース20側に来るように配置する。以上により、実施例2の非接触電力伝送システムを得た。
【0032】
図4に作製した実施例2の非接触電力伝送システムの妨害波電界強度を測定した結果を示す。被測定物と妨害波を検波するアンテナとの距離は3mで行った。図6の従来の構成の場合と比較すると、本実施例の方が10dB〜50dB程度、妨害波が減少していることが分かる。よって、従来よりも低ノイズでコンパクトな非接触電力伝送システムが得られている。
【0033】
なお、本発明は上記の実施の形態や実施例に限定されるものではないことはいうまでもなく、送電、受電コイル、送電、受電回路、磁性体などの形状、構成、材料、それらの相互の配置など、目的や用途に応じて設計変更可能である。例えば、金属ケースはアルミニウム以外の銅やその他の金属でも問題はない。また、使用するコイルや回路基板の大きさにより、送電、受電コイルと送電、受電回路のそれぞれの積重ね方や積重なる部分なども異なる。その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても、当業者であれば、当然なしうるであろう各種変更、修正もまた本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0034】
11、111 送電回路
12、20 金属ケース
13、113 送電コイル
14 第一の磁性体
15 第二の磁性体
16,16a、116 受電回路
17、17a、117 受電コイル
18、18a、114、118 磁性体
19、19a、119 二次電池またはキャパシタ
21、22 リード線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
送電コイルと、受電コイルと、該送電コイルおよび受電コイルのそれぞれの背面に配置された磁性体と、前記送電コイルに高周波交流電圧を印加するための送電回路と、前記受電コイルに接続された受電回路と、該受電回路に接続された二次電池またはキャパシタとを有し、前記送電コイルに高周波交流電圧を印加することによる電磁誘導によって前記受電コイルと前記受電回路を介して前記二次電池またはキャパシタを充電する非接触電力伝送システムにおいて、前記送電コイルの背面に配置された第一の磁性体と、該第一の磁性体の背面に配置された第二の磁性体とを有し、前記送電回路は金属ケースで覆われ、前記第二の磁性体の背面に配置されていることを特徴とする非接触電力伝送システム。
【請求項2】
前記第二の磁性体は比透磁率の実部が30以上で、厚さが2mm以下の平板であることを特徴とする請求項1に記載の非接触電力伝送システム。
【請求項3】
前記第二の磁性体は、その比透磁率の実部をX、厚さをYとするとき、XとYの積が50以上であることを特徴とする請求項2に記載の非接触電力伝送システム。
【請求項4】
前記第二の磁性体は、扁平状の軟磁性粉末とエラストマーからなる複合磁性体、または扁平状の軟磁性粉末とシリコン樹脂からなり、面内に磁化容易方向を有する磁性体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の非接触電力伝送システム。
【請求項5】
前記受電回路は金属ケースで覆われ、前記受電コイルの背面に配置された磁性体の背面に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の非接触電力伝送システム。
【請求項6】
前記送電コイルと前記受電コイル間を介してデータ通信を行う機能を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の非接触電力伝送システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−182593(P2011−182593A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−46008(P2010−46008)
【出願日】平成22年3月3日(2010.3.3)
【出願人】(000134257)NECトーキン株式会社 (1,832)
【Fターム(参考)】