説明

非接触ICタグ読取システム

【課題】 搬送物に付されたICタグを読み取りする際に、読み漏らしを少くできる非接触ICタグ読取システムを提供する。
【解決手段】 本発明の非接触ICタグ読取システム10は、定位置を定方向に移動する搬送物5に付された非接触ICタグ1を、該定位置方向の側辺であって搬送物5に付された非接触ICタグ1と略同一水平面に設置したリーダライタ11により読み取りおよび/または書き込みを行うシステムにおいて、前記リーダライタ11のアンテナ12のアンテナパターンは、非接触ICタグ1の略矩形コイル状にされたアンテナ線の鉛直方向線分に直交した電磁波を発生するように、Πの字が水平方向に連結した櫛型の形状部分を有するようにしたことを特徴とする。アンテナパターンは、Vの字またはUの字が水平方向に連結した波型の形状であってもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は非接触ICタグ読取システムに関する。詳しくは、定位置を定方向に移動する搬送物に付された非接触ICタグを読み漏らすことなく、高い率で読み取りするシステムに関する。なお、定位置を定方向に移動する搬送物とは、コンベア等により搬送されるものが多いが、それにかぎられず、車両、人体等により搬送されるものも含まれる。
【背景技術】
【0002】
非接触ICタグが、物品の情報管理、物流管理等に広く利用されてきている。しかし、非接触ICタグの実用場面において、ICタグの読み漏らしが生じて信頼を低下させる問題がある。例えば、非接触ICタグをリーダライタで読み取りする際、リーダライタから一定の通信エリア内にあるコンベア上を流れる搬送物を読み取りすることが行われるが、ICタグのアンテナがリーダライタのアンテナ面に正対するように付されている場合は、高い率で読み取りできるが、双方のアンテナ面が略直交する向きになる場合は、読み取り率が低下することが確認されている。
【0003】
ダンボール箱等に非接触ICタグを付する場合は、ダンボール箱等の一定位置に貼り付けするのが通常である。全ての非接触ICタグがリーダライタのアンテナ面に正対するように貼り付けられ、コンベア上に一定方向に置かれて搬送される場合は、読み取り率が高くなるが、そのような趣旨を徹底することは困難であり、実際的にもそのようにすることができない状況が想定される。そこで、本発明は双方のアンテナ面が略直交する向き関係になる場合にも、高い率で読み取りすることを目的とするものである。
【0004】
上記の関係について、図7を参照して説明する。図7は、従来の搬送装置における非接触ICタグの読み取り方式を説明する図である。
図7(A)では、非接触ICタグ1が、搬送物であるダンボール箱5dのリーダライタ側側面に貼られている。ダンボール箱5dはコンベア20上を矢印Y方向に水平に搬送されている。この場合は、ICタグ1のアンテナ2面とリーダライタのアンテナ12面が正対する関係になり、アンテナ12の磁力線がICタグ1のアンテナ線を横切ることが多く、非接触ICタグ1に十分な電力が生じ応答も得られ易くなる。
図7(B)では、非接触ICタグ1が、搬送物であるダンボール箱5dの進行方向前面に貼られている。ダンボール箱5dがコンベア20上を矢印Y方向に水平に搬送されているのは同様である。この場合、非接触ICタグ1のアンテナ2面とリーダライタのアンテナ12面が直交する関係になり、アンテナ12の磁力線がICタグ1のアンテナ線を横ぎることが少なく、ICタグ1に電力が生じ難く応答も得られないことが生じる。
【0005】
上記図7は、13.56MHz等の主として磁力線により交信する場合を示しているが、電波方式のUHF帯やGHZ帯の場合も、ほぼ同様の関係になる。例えば、半波長ダイポールアンテナの向きがリーダライタのアンテナ面に対して、直線状に起立する位置関係になる場合はICタグの電波受信が困難になる。ただし、双方のアンテナ面が正対する位置関係にある限り、非接触ICタグ1のダイポールアンテナの向きが水平方向であっても垂直方向であっても良好な読み取りが可能になる。従って、双方のアンテナ面が正対する位置関係にあることが好ましいのは、UHF帯やGHZ帯の場合も同様である。
UHF帯ICタグは、その通信距離が最大5m〜10m程度が可能であるため、近年は物流関係を含め多用されるようになってきている。
【0006】
上記のように、リーダライタのアンテナ面と非接触ICタグの対面する角度により読み取り率が変化することは、非特許文献1にも記載され上記と同様の結果が示されている。 同文献によれば、正対する場合も2つの非接触ICタグが接近したり重なる場合は読み取り率が低下することが記載されている。
そこで本発明は、電磁誘導方式による交信において、読み取り条件が悪い場合であっても、高い確率で読み取りするためには、リーダライタ側のアンテナのパターン形状を改善すべきことを見出し、本発明を提案するものである。
【0007】
搬送物に関し、リーダライタの読み取り率をアンテナのパターン形状により改善する先行技術を特には検出できない。ただし、リーダライタのアンテナに関しては、特許文献1〜特許文献3等がある。特許文献1は、通信態様を変更可能にするため、矩形コイル状アンテナを選択的に使用することを提案している(図4等)。特許文献2は矩形コイル状アンテナを採用している(図1等)。特許文献3は、円形コイル状アンテナを使用している(図2等)。
【0008】
このように、リーダライタ側アンテナは、目的、用途によって各種のパターン形状を採用できると考えられるが、入門ゲートや書棚ラック等の大型リーダライタ機器を除き、矩形コイル状や円環状のアンテナを使用している例が多いようである。
一方、電磁誘導型の非接触ICタグでは、カード形状の基材に、矩形コイル状のアンテナを数回巻き回して用いる場合が多い。搬送物等への取り付けも一般的には、矩形カード状のICカードを斜めに傾斜して貼り付けることは少なく、矩形コイル状の長辺または短辺を水平にして貼り付けするのが一般的である。
【0009】
【特許文献1】特開2003−162696号公報
【特許文献2】特開2000−165129号公報
【特許文献3】特開2005−204038号公報
【非特許文献1】「無線ICタグ導入ガイド」(94〜105頁、特に図4) (日経BP社2004年11月11日発行)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従来、コンベア上の搬送物に付された非接触ICタグを読み取りする際に発生する読み漏らしには、種々の原因があることが確認されている。そこで、本発明は各種読み漏らし原因のうち、上記に起因するものの解決方法を鋭意研究して完成したものである。
すなわち、コンベア上を運ばれる搬送物に付された非接触ICタグのアンテナ面は、上記のように、矩形コイル状のアンテナのICタグが正常に貼り付けされた場合、アンテナ線は鉛直方向(重力方向)に平行な線分部分を多く有することになるが、これと交差し易い磁力線を多く発するリーダーライタ側アンテナを用いれば、読み取りが容易になることが考えられる。さらに、当該磁力線が搬送方向に一定時間継続することが一層の読み取り率向上に寄与することを着想し、本発明の完成に至ったものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するための本発明の要旨の第1は、定位置を定方向に移動する搬送物に付された非接触ICタグを、該移動位置方向の側部であって搬送物に付された非接触ICタグと略同一水平面に設置したリーダライタにより読み取りおよび/または書き込みを行うシステムにおいて、前記リーダライタのアンテナのアンテナパターンは、非接触ICタグの略矩形コイル状にされたアンテナ線の鉛直方向線分に直交した電磁波を発生するように、Πの字が水平方向に連結した櫛型の形状部分を有することを特徴とする非接触ICタグ読取システム、にある。
【0012】
上記課題を解決するための本発明の要旨の第2は、定位置を定方向に移動する搬送物に付された非接触ICタグを、該移動位置方向の側部であって搬送物に付された非接触ICタグと略同一水平面に設置したリーダライタにより読み取りおよび/または書き込みを行うシステムにおいて、前記リーダライタのアンテナのアンテナパターンは、非接触ICタグの略矩形コイル状にされたアンテナ線の鉛直方向線分に直交した電磁波を発生するように、Vの字またはUの字が水平方向に連結した波型の形状部分を有することを特徴とする非接触ICタグ読取システム、にある。
【0013】
上記非接触ICタグ読取システムにおいて、定位置を定方向に移動する搬送物は、コンベア上を搬送されているもの、とすることができ、非接触ICタグとリーダライタが電磁誘導方式で交信を行うもの、とすることができ、搬送物の前面または背面に、矩形コイル状のアンテナ線を有する非接触ICタグの該アンテナ線が搬送方向に略直交するように付されているもの、とすることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の非接触ICタグ読取システムは、定位置を定方向に移動する搬送物に付された非接触ICタグの読み漏らしを少なくし、高率で読み取りすることができる。
請求項1記載の非接触ICタグ読取システムでは、リーダライタのアンテナのアンテナパターンに、非接触ICタグの略矩形コイル状にされたアンテナ線の鉛直方向線分に直交した電磁波を発生するように、Πの字が水平方向に連結した櫛型の形状部分を有するアンテナパターンを使用するので、非接触ICタグがリーダライタが発する搬送波から動作電力を生成しやすく読み漏らしが生じることが少ない。
請求項2記載の非接触ICタグ読取システムでは、リーダライタのアンテナのアンテナパターンに、非接触ICタグの略矩形コイル状にされたアンテナ線の鉛直方向線分に直交した電磁波を発生するように、Vの字またはUの字が水平方向に連結した波型の形状部分を有するアンテナパターンを使用するが、上記と同様の効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明のICタグ読取システムについて、図面を参照して説明する。
図1は、本発明のICタグ読取システムを示す図、図2は、第1形態リーダライタのアンテナパターン形状を示す図、図3は、非接触ICタグのアンテナパターン形状を示す図、図4は、リーダライタの構成を示すブロック図、図5は、非接触ICタグの構成を示すブロック図、図6は、第2形態リーダライタのアンテナパターン形状を示す図、である。
【0016】
図1は、本発明の非接触ICタグ読取システム10を示す図である。
非接触ICタグ読取システム10は、定位置を定方向に移動する搬送物に付された非接触ICタグ1を読み取りするシステムに関するが、以下、コンベア上を移動する搬送物を例として説明する。ただし、本発明はコンベアによる搬送物に限られないものである。
コンベア20は、図1のように、ローラコンベアであってもよく、ベルトコンベアであってもよい。あるいは、ハンガーにより吊り下げ状態で搬送するコンベアであってもよい。コンベア20に接近した側辺(コンベア20の横位置)には搬送物5の非接触ICタグ1との通信域(例えば、図1中の破線による楕円が囲む域)内に、リーダライター11が設置されている。
【0017】
搬送物5との通信域内とは、出力にも関係するが13.56MHz等の電磁誘導方式の場合は、通常、リーダライター11のアンテナ12面から放射状に広がる範囲であり、アンテナ12面からの直線距離にして1〜2cmから50cm程度の距離である。安定した読み取りのためには非接触ICタグ1が、リーダライタ11に接近した一定位置を通過するようにされていることが好ましい。なお、電波方式のUHF帯やGHz帯の場合は、最大5〜10m程度の通信距離が確保できるが、誤読防止等の観点から50cm〜1m程度に出力を抑えて使用する場合が多い。
【0018】
搬送物5には、非接触ICタグ1が付されている。図1の場合、読み取り難い条件設定にされており、非接触ICタグ1は搬送物5の進行方向前面に付されている。
ただし、非接触ICタグ1は、いろいろな状態で付されたものが混在していても構わない。コンベア20には人手で荷を置くことも多いので、混在するのが通常である。
直方体状の搬送物5の前面または背面に非接触ICタグ1が付された場合、ICタグ1のアンテナ面は、非接触ICタグ1と略同一水平面内に設置されたリーダライタ11のアンテナ12面と直交する角度になり易い。直交する場合は、リーダライタ11からの磁力線がICタグ1の通信域内でアンテナ線を横切ることが少なく、非接触ICタグ1は保持する信号を応答する電力を得られず、結果として読み漏らしとなる。ただし、搬送物5はコンベア20により搬送されている(矢印Y方向)ので、リーダライタ11との角度は刻々と変化するものであり、この通信域内の僅かな変化状態の過程で読み取れればよいものである。なお、搬送物5は梱包体に限らず、包装されていない物品や商品、製造途上の半製品、部品等も含まれる。
【0019】
図2は、第1形態リーダライタのアンテナパターン12pの形状を示す図である。
第1形態のアンテナパターン形状は、Πの字が水平方向に連結した櫛型の形状部分を有するようにされている特徴がある。Πの字形状とするのは、非接触ICタグの略矩形コイル状にされたアンテナ線の鉛直方向線分に直交した電磁波を発生させるためである。
実際には、Πの字と逆さ状のΠの字が連結した形状になる。水平方向に連結して長くするのは、移動する搬送物の一定の移動距離時間(短時間であるが)内において交信し易くするためである。図2では、Πの字が3個連結しているが、2個ないし4個の連結が適切である。全体の長さLは300〜500mm程度、高さHは100〜200mm程度にすることができる。線幅Wは、0.05mm〜20mm程度にできる。このアンテナ12に搬送波が流れた場合は、右ねじの法則により、各線分に直交してその周囲に磁力線が発生する。全体として縦の線分部分が長いので、アンテナ12に直交した電磁波を発生しやすくなる。下向きの線分と上向きの線分では反対向きの磁力線が発生する。
【0020】
図3は、非接触ICタグ1のアンテナパターン2pの形状を示す図である。透明なベースフィルム1bの裏側から見た図である。LF帯やHF帯の非接触ICタグ1は、ベースフィルム1b面に、略矩形コイル状アンテナパターン2pを形成することが多い。数回巻き回されたコイル状アンテナパターン2pの端部2a,2bにICチップ3が装着されている。部材8は外側のアンテナ線をICチップ3に導く導通部材である。アンテナパターン2pとICチップ3の面は、保護フィルムで被覆され、ベースフィルム1bの背面は粘着剤が塗工されている。ただし、粘着剤によらないで、カード状のものを吊るしたり袋に挿入して使用する場合もある。搬送物5に貼り付けする場合は、この略矩形コイル状アンテナパターン2pの縦線部分または横線部分が搬送方向に対して水平または鉛直になるように付する場合が多くなる。従って、リーダライタ11からアンテナ線の鉛直方向線分に直交した電磁波を多ければ受信しやすくなる。
【0021】
図4は、リーダライタの構成を示すブロック図、図5は、非接触ICタグの構成を示すブロック図である。リーダライタ11の制御部111は、上位装置から非接触ICタグ1に対するデータを受信すると、このデータSを変調回路112に出力する。変調回路112は、制御部111からのデータSを入力すると、発振器からの前記キャリアを、入力データSの値に応じて振幅偏移変調し、整合回路113および共振回路114を介して電波信号として送信させる。
【0022】
非接触ICタグ1の無線インタフェース121では、アンテナL2を介してリーダライタ11からの信号を受信すると、電力を制御回路122に供給し起動するとともに、この信号の中からデータSを抽出し、起動された制御回路122へ出力する。ここで、制御回路122は、リーダライタ11からの受信データがメモリ123に対する書き込みデータの場合は、このデータをメモリ123に書き込みする。前記データがメモリ123のデータを読み取るコマンドデータの場合は、前述のクロック信号CLKに同期してメモリ123内のデータを順次読み取り、無線インタフェース121側に出力する。
【0023】
非接触ICタグ1のメモリ123から順次読み出されたデータは、無線インタフェース121およびアンテナL2を介してリーダライタ11側へ電波信号として送信される。
リーダライタ11の共振回路114は、非接触ICタグ1からの電波信号を受信するとこの電波信号を変調信号として復調回路115に出力する。復調回路115は、この変調信号を復調することにより変調信号の中からデータを抽出し、データRを制御部111へ出力する。制御部111は、復調回路115からのデータRを入力すると、このデータを上位装置に送信する。このようにして、リーダライタ11は、非接触ICタグ1に対してデータの書き込みを行うことができ、かつ読み取りを行うことができる。
【0024】
図6は、同第2形態リーダライタのアンテナパターン形状をを示す図である。
第2形態のアンテナパターン12p形状は、Vの字またはUの字が水平方向に連結した波型の形状部分を有するようにされている特徴がある。Vの字またはUの字形状とするのは、非接触ICタグの略矩形コイル状にされたアンテナ線の鉛直方向線分に直交した電磁波を発生するようにするためである。実際には、Vの字またはUの字と逆さ状のVの字またはUの字が連結した形状になる。水平方向に連結して長くするのも第1形態と同じ理由である。図6の場合も、Vの字が3個連結した形状のみを示しているが、2個ないし4個の数であってよい。Uの字の場合も同様である。全体の長さLを300〜500mm程度、高さHを100〜200mm程度にすることができる。線幅Wは、0.05mm〜20mm程度にできる。Vの字またはUの字の場合も縦方向の線成分が多いので、同様に非接触ICタグ1の略矩形コイル状にされたアンテナ線の鉛直方向線分に直交した電磁波を発生し易くなる。
【0025】
アンテナ12は、エポキシ、ベークライト、メラミン、ポリイミド、ポリエステル、アクリル、ポリプロピレンなどの絶縁基板に導電性印刷インキを厚膜印刷したり、絶縁基板に銅、銀、アルミニウム等の金属箔をラミネートした後、レジスト印刷またはフォトレジストによりエッチングしてパターン形成することができる。金属箔の厚みは、25〜50μm程度にできる。
【実施例】
【0026】
厚み1.0mmのエポキシ基板に厚み40μmの銅箔をラミネートし、これに印刷レジストを印刷し、エッチングして、図2図示のようなΠの字が3個連結したアンテナパターン12pからなるアンテナ12を形成した。アンテナパターンの全長Lを450mmとし、高さHを180mmとした。また、線幅Wを8mmとした。
このアンテナ12をリーダライタ本体11と接続して、搬送物5に付された非接触ICタグ1と略同一水平面になるコンベアサイドに設置した。アンテナの出力を2wとして、コンベア上の搬送物5に付された非接触ICタグ1を連続して読み取りしたところ、試料2000個について99.9%以上の率で読み取りできることを確認できた。
【産業上の利用可能性】
【0027】
以上、本発明の実施形態をコンベア上の搬送物を例として説明してきたが、定位置を定方向に移動する搬送物は、コンベア上の搬送物に限られないことは明らかである。例えば、一定の経路をフォークリフトや車両により搬送される場合、人体により携帯される場合、空洞内を小型の飛翔体が通過する場合にも適用可能なことは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明のICタグ読取システムを示す図である。
【図2】第1形態リーダライタのアンテナパターン形状を示す図である。
【図3】非接触ICタグのアンテナパターン形状を示す図である。
【図4】リーダライタの構成を示すブロック図である。
【図5】非接触ICタグの構成を示すブロック図である。
【図6】第2形態リーダライタのアンテナパターン形状を示す図である。
【図7】従来の搬送装置における非接触ICタグの読み取り方式を説明する図である。
【符号の説明】
【0029】
1 非接触ICタグ
2p 非接触ICタグのアンテナパターン 3 ICチップ
5 搬送物
10 非接触ICタグ読取システム
11 リーダライタ
12 リーダライタのアンテナ
12p リーダライタのアンテナパターン
20 コンベア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
定位置を定方向に移動する搬送物に付された非接触ICタグを、該移動位置方向の側部であって搬送物に付された非接触ICタグと略同一水平面に設置したリーダライタにより読み取りおよび/または書き込みを行うシステムにおいて、前記リーダライタのアンテナのアンテナパターンは、非接触ICタグの略矩形コイル状にされたアンテナ線の鉛直方向線分に直交した電磁波を発生するように、Πの字が水平方向に連結した櫛型の形状部分を有することを特徴とする非接触ICタグ読取システム。
【請求項2】
定位置を定方向に移動する搬送物に付された非接触ICタグを、該移動位置方向の側部であって搬送物に付された非接触ICタグと略同一水平面に設置したリーダライタにより読み取りおよび/または書き込みを行うシステムにおいて、前記リーダライタのアンテナのアンテナパターンは、非接触ICタグの略矩形コイル状にされたアンテナ線の鉛直方向線分に直交した電磁波を発生するように、Vの字またはUの字が水平方向に連結した波型の形状部分を有することを特徴とする非接触ICタグ読取システム。
【請求項3】
定位置を定方向に移動する搬送物は、コンベア上を搬送されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の非接触ICタグ読取システム。
【請求項4】
非接触ICタグとリーダライタが電磁誘導方式で交信を行うものであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項記載の非接触ICタグ読取システム。
【請求項5】
搬送物の前面または背面に、矩形コイル状のアンテナ線を有する非接触ICタグの該アンテナ線が搬送方向に略直交するように付されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1の請求項記載の非接触ICタグ読取システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−42936(P2009−42936A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−205885(P2007−205885)
【出願日】平成19年8月7日(2007.8.7)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】