説明

非水電解液二次電池および集電体

【課題】電池性能の劣化を抑えつつ、安全性の向上を図ることができる非水電解液二次電池の提供。
【解決手段】
集電体102の両面に正極活物質層103が形成された正極電極1と、集電体202の両面に負極活物質層203が形成された負極電極2と、正極電極1と負極電極2との間に介在するように設けられたセパレータと、非水電解液とを備える非水電解液二次電池であって、正極電極1および負極電極2に設けられた集電体102,202の少なくとも一方には、所定温度以下で融解して吸熱する吸熱材104が埋設されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非水電解液二次電池に用いられる集電体、およびその集電体を使用した非水電解液二次電池に関する。
【背景技術】
【0002】
リチウムイオン電池に代表される非水電解液二次電池は、鉛電池やニッケル-水素電池などに比べて起電力およびエネルギー密度が高く、しかも充放電効率も優れていることから民生用の小型電池から、車載用や電力貯蔵用の大型電池まで幅広い用途が期待されている。しかし、リチウムイオン電池では電解液に有機溶媒が用いられていることから、発火や爆発などの潜在的な危険因子を有する。このため、リチウムイオン電池では、異常時の安全性を確保する必要があり、特に過充電等による発火や爆発に対する対応策が重要である。
【0003】
リチウムイオン電池では、放電時にリチウムイオンが負極から正極に移行し、充電時にリチウムイオンが正極から負極に移行する。何らかの原因で充放電制御回路が故障し、定格を大幅に超えて充電した場合、いわゆる過充電では正極のリチウムイオンが負極に過剰に移行してリチウムが析出し、デンドライト状結晶を生成する。このデンドライト状結晶が成長すると、やがて正極と負極の電極間で短絡を生じ、大きな短絡電流が流れて、その時にジュール発熱で電池内部が局所的に発熱する。このように電池内の温度が高温となると、電池の劣化や寿命の低下を招くばかりでなく、電解液の分解が始まり発火点に到達する可能性がある。
【0004】
このような問題を解決するため、電極(正極、負極)の内部、または電極とセパレータの界面に、融点が100℃から300℃の金属ハロゲン化物を配置して短絡時に発生する熱を融解熱で吸収する方法が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−45740号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、活物質や結着材などから成る電極内部や、電極とセパレータとの界面に金属ハロゲン化物を配置しているため、電極の電導性が低下したり、活物質の充填量が小さくなることから放電容量小さくなったりという欠点があった。また、電池反応領域である電極内部あるいは電極とセパレータとの界面に吸熱材を配置しているため、溶融した吸熱材が電極各部に拡散するおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明に係る集電体は、集電体の両面に正極活物質層が形成された正極電極と、集電体の両面に負極活物質層が形成された負極電極と、正極電極と負極電極との間に介在するように設けられたセパレータと、非水電解液とを備える二次電池に用いられる集電体であって、所定温度以下で融解して吸熱する吸熱材が埋設されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の集電体において、集電体を一対の集電板で構成し、吸熱材が、一対の集電板により挟持されるように集電体に埋設されるようにしたものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載の集電体において、一対の集電板は、吸熱材を挟持している第1表面領域と、該第1表面領域の周囲を囲むように設けられた第2表面領域とをそれぞれ有し、一方の集電板の第2表面領域と、他方の集電板の第2表面領域とが互いに密着していることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1に記載の集電体において、集電体には複数の孔が形成されており、吸熱材は、複数の孔に埋設されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、集電体の両面に正極活物質層が形成された正極電極と、集電体の両面に負極活物質層が形成された負極電極と、正極電極と負極電極との間に介在するように設けられたセパレータと、非水電解液とを備える非水電解液二次電池であって、正極電極および負極電極に設けられた集電体の少なくとも一方に、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の集電体を用いたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、非水電解液二次電池の電池性能の劣化を抑えつつ、安全性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】非水電解液二次電池の断面図。
【図2】捲回体14を示す図。
【図3】正極電極1の構造を説明する模式図。
【図4】A−A断面を示す図。
【図5】製造方法の一例を示す図。
【図6】変形例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図を参照して本発明を実施するための形態について説明する。図1は本発明による非水電解液二次電池の第1の実施の形態を示す図であり、円筒型の二次電池11を軸方向に断面した図である。本実施の形態では、非水電解液二次電池としてリチウムイオン電池を例に説明する。電池缶12と電池蓋13とで形成される空間には、捲回体14が組み込まれるとともに、電解液22が充填されている。なお、本発明は、リチウムイオン電池以外の非水電解液二次電池にも適用可能である。
【0011】
図2は、捲回体14を示す図である。捲回体14は、セパレータ3を介して設けられた帯状の正極電極1および負極電極2を、電気絶縁性であって管状の軸芯15を軸として渦状に巻いたものである。正極電極1は、アルミ等で形成された集電体102の両面に、正極活物質103の層を形成したものである。正極電極1の、電池缶12の開口部側に面する長辺部には、正極タブ18が複数設けられている。負極電極2は、銅等で形成された集電体202の両面に、負極活物質203の層を形成したものである。負極電極2の、電池缶12の底部側に面する長辺部には、負極タブ16が複数設けられている。セパレータ3は絶縁性を有する多孔質材料で形成されている。セパレータ3の最外周の端部は粘着テープ3aによって固定されている。
【0012】
図1に示すように、軸芯15の一端には正極集電リング19が固定されている。一方、軸芯15の他端は、電池缶12の底部に接合された負極集電リング17の凹部17aに挿入されている。捲回体14の正極電極1に設けられた正極タブ18は、正極集電リング19の外周面に接合されている。一方、捲回体14の負極電極2に設けられた正極タブ16は、負極集電リング17の外周面に接合されている。これらの接合には、例えば、超音波溶接法が用いられる。
【0013】
正極集電リング19は、正極接続部材20によって外部正極端子を兼ねた電池蓋13に接続されている。電池蓋13は、内圧上昇の異常時に開裂するアルミニウム製の開裂弁の機能を有し、捲回体14の正極側と正極接続部材20を介して接続されている。電池缶12と電池蓋13との間には電気絶縁性のパッキン(ガスケット)21が設けられており、電池缶12をカシメ機でカシメることによって、電池缶12の内部空間が密封される。
【0014】
図3は正極電極1の構造を説明する模式図である。図3において、(a)は帯状の正極電極1を長手方向に断面したものであり、(b)はB部拡大図である。図3(a)に示すように、正極電極1の場合、集電体102の表裏両面には正極活物質103の層が形成されている。一般的に、正極電極1の集電体102にはアルミニウム箔が用いられ、正極活物質103にはリチウム遷移金属複合酸化物が用いられる。
【0015】
本実施の形態においては、集電体102,202に吸熱材104が埋設されている点が従来と大きく異なる。図3(b)に示すように、集電体102は2枚のアルミニウム箔102a,102bで構成されており、吸熱材104はアルミニウム箔102a,102bの間に挟み込むように埋設されている。吸熱材104は、アルミニウム箔102a,102bの挟持領域1021に挟持されるように設けられており、挟持領域1021には枠領域1020が設けられている。
【0016】
図4は図3(a)のA−A断面を示す図であり、枠領域1020は、挟持領域1021を囲むように設けられている。アルミニウム箔102a,102bの枠領域1020同士の間隔は、挟持領域1021の部分の間隔よりも小さく設定されている。図3(b)では、アルミニウム箔102a,102bの枠領域1020同士が、ほぼ密着するように形成されている。後述するように、電池温度が高温となると吸熱材104が融解して熱を吸収するが、上述のように枠領域1020の間隔を設定することにより、融解した吸熱材104が集電材102の外部に流れ出すのを防止することができる。枠領域1020の幅寸法や、それらを密着変形させた際の隙間寸法は、吸熱材104の材質に応じて設定される。
【0017】
一方、負極電極2の場合、集電体202および負極活物質203の材料が正極電極1と異なるが、構造に関しては図3,4に示した正極電極1と同様であり、図3(a)においては、対応する構成に対して、(2)のように括弧付き符号で示した。負極電極2の場合、集電体202には銅箔が用いられ、負極活物質203には炭素材が用いられる。また、正極電極1の場合と同様に、集電体202は2枚の銅箔から成り、2枚の銅箔の間には吸熱材104が埋設されている。
【0018】
電極1,2の製造方法の一例を説明する。正極電極1の場合、先ず、各アルミニウム箔102a,102bの片面側に、正極活物質103の層を形成する。具体的には、活物質のリチウム遷移金属複合酸化物にバインダであるポリフッ化ビニリデン(PVDF)と、分散溶媒のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を加えてスラリー化し、これをアルミニウム箔102a,102bに塗工し、加熱炉を通して分散溶媒を蒸発させることで、アルミニウム箔102a,102b上に正極活物質103の層が形成される。
【0019】
そして、図5に示すように、アルミニウム箔102a,102bのアルミニウム面を合わせるようにし、その間に吸熱材104を挟み込み、ロールプレス10に通して圧接する。その結果、アルミニウム箔102a,102bの間に吸熱材104が埋設される。なお、圧接の際に温度を吸熱材104の融点直下まで上げて、吸熱材104をアルミニウム箔102a,102bに固着させるようにしても良い。説明は省略するが、負極電極2の場合も、集電体202として銅箔を用意し、同様の製造方法で形成される。
【0020】
ここで、二次電池内で生じた局所的な異常発熱(例えば、過充電時の異常発熱)により、集電体102,202に配置した吸熱材104の温度が融点となると、吸熱材104は固体から液体へと変化する。その融解の際に、異常発熱による熱は融解熱として吸熱材104に吸収される。
【0021】
このような熱吸収は、電池保護の観点から、温度上昇による影響の小さいうちに、吸熱機能を発現させる必要がある。そのため、吸熱材4としては、適度に熱容量を有し、低融点金属である二元系のSn-Pb、Sn−In、Sn-Cd、Bi-Cd、Sn-Zn合金、三元系のSn-Pb-Cd、Sn-Bi-Pb、Sn-Bi-Cd、Bi-Pb-Cd、Sn-Bi-Zn合金及びSn-Bi-Pb-Cd四元合金や低融点の金属ハロゲン化物等が用いられる。正極電極1および負極電極2に設けられる吸熱材104は同一材質で構成しても良いし、互いに異なる材質で構成しても良い。すなわち、必要とされる融点、集電体102,202、セパレータ3の材質や電解液の組成等に応じて、上述した吸熱材の中から適宜選択すれば良い。
【0022】
例えば、過充電による異常発熱に対応する場合、二次電池の寿命等の性能低下を防止するために80〜90℃程度で融解する吸熱材104が好ましい。すなわち、温度上昇による影響の小さいうちに、吸熱機能を発現させる必要がある。このような吸熱材104を選択すれば、過充電により一時的な異常発熱が生じても、吸熱材104が融解することにより吸熱され、活物質の温度上昇を抑制することができる。よって、二次電池の安全性の向上が図れると共に、過充電による性能低下を防止することができる。
【0023】
(変形例)
図6は本実施の形態の変形例を示す図であり、(a)は正極電極1の平面図、(b)はC−C断面図である。なお、負極電極2も正極電極1と同一構造なので、ここでは説明を省略する。上述した実施の形態では、集電体102,202を構成する2枚の金属箔の間に吸熱材104を挟み込むように埋設したが、図6に示す変形例では、集電体102に形成された孔102c内に吸熱材104を埋設した。正極活物質103は、吸熱材104が埋設された集電体102の両面に形成されている。なお、図6(a)では、集電体102の表面に形成された正極活物質103を二点鎖線で示した。
【0024】
図6に示す正極電極1を形成する場合には、最初に、集電体102の孔102c内に吸熱材104を充填する。その後、集電体102の両面に、リチウム遷移金属複合酸化物にバインダであるポリフッ化ビニリデン(PVDF)と、分散溶媒のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を加えてスラリー化したものを塗工し、加熱炉を通して分散溶媒を蒸発させる。分散溶媒を蒸発させる工程では120〜150℃程度まで加熱するため、孔102c内の吸熱材104が溶解し、毛細管現象によって正極活物質103に流出するおそれがある。
【0025】
そのため、正極活物質103への影響を小さく抑えるためには、溶けた吸熱材104が孔102cから流出し難いように、孔102cの径寸法や吸熱材104の種類を考慮する必要がある。ただし、このように集電体102の孔102cに吸熱材104を埋設する構造の場合、上述した特許文献1に記載のように電極内や電極とセパレータとの境界面に吸熱材を設ける場合に比べて、吸熱材104と活物質との接触面積を小さくできるので、吸熱材104が溶けたときの影響をより小さくすることができる。
【0026】
吸熱材104は、加熱により一旦溶けてしまっても、再び固まれば吸熱材として機能する。しかし、製造工程で吸熱材104をなるべく溶融させない方が良いので、構造的には図3,4に示す構造の方が好ましいと言える。
【0027】
上述した実施の形態では、異常発熱時の安全性のみならず、二次電池の性能劣化を防止するために、融点の低い吸熱材104を使用した。しかし、二次電池の再使用は不可能であっても、発火などの最悪の事態を回避できれば良いのであれば、分散溶媒を蒸発させる温度よりも融点の高い吸熱材104(例えば、融点が約160℃のSn-Pb-Cd三元合金、融点約176℃のSn-Cd二元合金、融点約183℃のSn-Pd合金や融点が約200℃のSn-Zn二元合金等)を使用することができる。このような融点の高い吸熱材104を用いる構成であれば、図6に示すような構成であっても、分散溶媒を蒸発させる工程で吸熱材104が溶ける心配がない。
【0028】
充放電操作における電池内部の発熱は、電池の内部抵抗による発熱と、過充電等の電池の異常時に生じる電解液と活物質との化学反応による発熱とがある。一般的に、電池の内部抵抗による発熱の場合では、放熱特性の悪い電池の中心部分が高温となる。一方、化学反応による発熱の場合は、集電体が熱良導体であるため、ある程度熱が分散するものの反応を生じている部位が高温となる。
【0029】
上述した実施の形態では、集電体102の両面に正極活物質層103が形成された正極電極1と、集電体202の両面に負極活物質層203が形成された負極電極2と、正極電極1と負極電極2との間に介在するように設けられたセパレータ3と、非水電解液22とを備える二次電池に用いられる集電体において、所定温度以下で融解して吸熱する吸熱材104を集電体102に埋設するようにした。電池性能の低下を引き起こす温度(前記所定温度)となる前に吸熱機能が発現するような吸熱材を用いることで、異常発熱による電池性能の低下を防止することができる。さらに、化学反応熱による局所的な発熱に対しても直接的に吸熱作用を示すと共に、その周囲の吸熱材も吸熱作用を示すことで、効率的に除熱して異常事象を収束でき、二次電池の高い安全性の確保が可能となった。
【0030】
また、吸熱材104が一対のアルミニウム箔102a,102b(集電板)により挟持されるように集電体102に埋設されているので、溶けた吸熱材104の活物質への影響を抑えることができる。特に、吸熱材104を挟持した一対のアルミニウム箔102a,102bの枠領域1020(第2表面領域)同士の間隔を、挟持領域1021(第1表面領域)同士の間隔よりも小さく設定することにより、吸熱材104が集電体102から漏れ出るのを防止することできる。なお、挟持領域1021同士が密着していなくても、ある程度隙間が小さければ、表面張力により吸熱材104が漏れ出るのを防止することできるが、好ましくは密着させるのが良い。
【0031】
上述した各実施形態はそれぞれ単独に、あるいは組み合わせて用いても良い。それぞれの実施形態での効果を単独あるいは相乗して奏することができるからである。また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではない。例えば、上述した実施の形態では、正極電極1と負極電極2とを捲回体14とする構成の二次電池を例に説明したが、本発明は捲回体構成のものに限らず、複数の正極電極1および負極電極2を積層する構成の二次電池にも適用することができる。また、吸熱材104を集電体102,202の両方に設けたが、一方のみに設けても良い。
【符号の説明】
【0032】
1:正極電極、2:負極電極、3:セパレータ、11:二次電池、14:捲回体、22:電解液、102,202:集電体、102a,102b:アルミニウム箔、102c:孔、103:正極活物質、104:吸熱材、203:負極活物質、1020:枠領域、1021:挟持領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
集電体の両面に正極活物質層が形成された正極電極と、集電体の両面に負極活物質層が形成された負極電極と、前記正極電極と前記負極電極との間に介在するように設けられたセパレータと、非水電解液とを備える二次電池に用いられる集電体であって、
所定温度以下で融解して吸熱する吸熱材が埋設されていることを特徴とする集電体。
【請求項2】
請求項1に記載の集電体において、
前記集電体は一対の集電板から成り、
前記吸熱材は、前記一対の集電板により挟持されるように前記集電体に埋設されていることを特徴とする集電体。
【請求項3】
請求項2に記載の集電体において、
前記一対の集電板は、前記吸熱材を挟持している第1表面領域と、該第1表面領域の周囲を囲むように設けられた第2表面領域とをそれぞれ有し、一方の集電板の前記第2表面領域と、他方の集電板の前記第2表面領域とが互いに密着していることを特徴とする集電体。
【請求項4】
請求項1に記載の集電体において、
前記集電体には複数の孔が形成されており、
前記吸熱材は、前記複数の孔に埋設されていることを特徴とする集電体。
【請求項5】
集電体の両面に正極活物質層が形成された正極電極と、集電体の両面に負極活物質層が形成された負極電極と、前記正極電極と前記負極電極との間に介在するように設けられたセパレータと、非水電解液とを備える非水電解液二次電池であって、
前記正極電極および前記負極電極に設けられた前記集電体の少なくとも一方に、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の集電体を用いたことを特徴とする非水電解液二次電池。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−64501(P2012−64501A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−209316(P2010−209316)
【出願日】平成22年9月17日(2010.9.17)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】