説明

音声信号レベル自動調整機能を有する主装置

【課題】 電話装置の通話環境および話者の送話を識別し、通話中受信した受話データの音量と予め蓄積された受話音量基準データの比較により当該通話の受話音量レベルを通話環境別および話者別に自動的に適正な値に変更する受話音量調整機能を可能とする。
【解決手段】 電話装置の通話環境(S11)および話者の送話を識別し(S12)、当該通話中の受話データをそれぞれ通話環境別で当該話者専用の受話音量レベルに変更し(S15)、通話相手の内線電話機または外線が再生する受話音量を調整する。また受話音量変更操作を行った場合(S16)、さらに受話音量を変更するのと同時に(S17)、音量変更後の受話音量データを受話音量基準レベルデータとして更新する(S18)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通話中に受信した受話音量データの音量を数値化し、予め蓄積された受話音量基準レベルデータと比較することにより当該通話の受話音量レベルを通話環境別および話者別に自動的に適正な値に変更することが可能な電話装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
各内線電話機の局線通話状態や内線通話状態等の状態に応じ、受話音量を予め記憶されたデータに基づき変更できるボタン電話装置がある。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
また、モード別および通話毎に受信信号を再生する際に、周波数特性を変更設定し、通信環境や個人的な受話音声の聞き取りの好みに対応した周波数特性の音声出力を可能にする携帯電話装置がある。(例えば、特許文献2参照)
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、内線電話機の通話状態毎、および電話機毎に一律に決められた受話音量レベルに変更するだけなので、話者毎に各話者自身が調整した音量レベルに変更することは出来ない。また回線状態により通話中受話音量の減衰が発生した場合のレベル調整に対応できず、減衰されたままとなる欠点があった。
また、特許文献2に記載の装置では、通話毎に予め記憶されたデータに基づき変更するだけなので、当該通話が終了するまでは話者が音量変更のための操作をしない限り決められた音量のままとなる欠点があった。
【特許文献1】特開平03−235495
【特許文献2】特開2001−86200
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで本発明は、電話装置の通話環境および話者の送話を識別し、通話中受信した受話データの音量と予め蓄積された受話音量基準データの比較により当該通話の受話音量レベルを通話環境別および話者別に自動的に適正な値に変更する受話音量調整機能を可能とすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述の課題を解決するために、本発明は、1以上の外線と複数の内線を収容する主装置と前記内線に接続された複数の内線電話機とからなる電話システムを構成する前記主装置であって、前記内線電話機を使用している話者または前記外線から着信した発信元の話者により入力された当該話者を特定するための識別情報から当該話者を特定するまたは通話中の音声信号から当該音声信号の話者を特定する話者特定手段と、前記特定した話者に応じて音声信号レベルを自動調整する音声信号レベル自動調整手段と、前記音声信号レベルの自動調整に係る自動調整情報を前記内線または外線と自電話システムを利用する話者に関連づけて予め蓄積する自動調整情報蓄積手段と、を備え、前記話者特定手段が前記内線電話機を使用している話者または前記外線から着信した発信元の話者を特定した場合に、前記音声信号レベル調整情報を参照し、前記特定した話者と当該通話中の内線または外線に関連づけられた自動調整情報を抽出し、前記抽出した自動調整情報に従って当該内線または外線へ送出する音声信号レベルを自動的に調整することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、通話中に送話している話者を識別し、当該話者が過去に調整した話者にマッチした音量レベルに自動的に調整すると共に、通話中に通話環境が変わったり、あるいは話者が交代しても、話者にマッチした音量レベルに自動的に再調整する電話装置を提供できるという利点がある。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の電話装置の実施例として、主装置と複数の内線電話機から成るボタン電話システムを例に、図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の1つの実施形態を表すボタン電話システムの構成を示す図である。本ボタン電話システムは外線11A〜11Mおよび内線電話機19A〜19Nを収容する。なお、外線11A〜11Mは通常の電話回線だけでなく、IP(Internet Protocol)回線であってもよい。
【0009】
図1のボタン電話主装置(以下、主装置)10は、外線11A〜11Mのインターフェースである外線インターフェース部12と、内線電話機19A〜19Nのインターフェースである内線インターフェース部13と、外線と内線電話機間、外線間または、内線電話機間の通話路の接続をする交換処理部14と、外線または内線の通話音量を変更する音量変更部15と、話者別に受話音量変更するためのデータが蓄積されている話者別受話音量調整処理部16と、話者の送話を音声認識により識別する話者識別制御部17と、これら各部を制御する主制御部18から構成される。
【0010】
各内線電話機19A〜19Nは、主装置10の内線インターフェース部13と内線20A〜20Nを介して情報伝送を行うインターフェース部21と、内線電話機のハンドセット24および拡声スピーカ(以下、スピーカ)25との通話路の接続をする通話処理部22と、内線電話機の各部を制御し、各種データを記憶し、制御する端末制御部23と、ハンドセット24またはスピーカ25で再生される通話相手からの音声の音量(以下受話音量)の増減を調整する音量ボタン27から構成される。なお、内線20A〜20Nは通常の電話回線だけでなく、IP(Internet Protocol)回線であってもよい。
【0011】
以下、特定の話者Aが内線電話機19Aを用いて受話音量を調整する手段について説明する。話者Aが、外線または内線の相手と通話中に内線電話機19Aの音量ボタン27を操作すると、内線電話機19Aの端末制御部23は、音量の増減を要求するコマンドを主装置10に送信する。そして、主装置10は当該コマンドに従って、音量変更部15を調整して、通話相手からの音声信号の音量を変更して内線20Aに送出する。
なお、この音量ボタン27を調整する毎に、調整された受話音量に係るデータが基準レベルデータとして主装置10の話者別受話音量調整処理部16に蓄積され、以降、通信先や通話相手が替わって主装置10に入力する相手音声の音量が変化しても、内線電話機へ送出される受話音量は先に調整した音量となるように自動的に制御される。
【0012】
主装置10内の話者別受話音量調整処理部16は、音量変更部15から無音部分を除いて出力音声をサンプリングしてその音量レベルを数値化する(例えば、1分以上の平均音量値)。 そして前記話者別調整処理部16に蓄積された当該話者Aの基準データが示す平均信号レベルと一致または近似するように音声信号の信号レベルを自動的に調整する。
ここで、内線電話機19の音量ボタン27が操作された場合は、当該操作によって調整された音量変更部15からの出力音声の数値化された音量レベルを、当該話者の基準レベルデータとして登録する。
【0013】
次に通話環境(以下、使用環境ともいう)別に受話音量を調整する手段を図2および図3を用いて説明する。
図2は話者別受話音量調整処理部16に蓄積される基準データのテーブル例である。
本例ではそれぞれの話者(A、B、C、・・・Z)のメモリ(a00、b00、・・・zNN)に、話者使用環境別に前記の受話音量基準レベルデータが蓄積されている。また前記話者使用環境は、回線区分、IDおよび通話機能からなり、前記回線区分は内線および外線、IDは話者の使用可能な内線電話機(19A、19B、・・・、19N)の内線番号(10、11、・・・、23)と、話者が外出先から前記ボタン電話システムの外線に着信させ、同システムの別外線に転送(以下転送電話)するときに認識する着信外線の発信者番号を複数(1111111、2222222、・・・、nnnnnnn)持つものとする。
これら回線およびIDの区分は主に話者の周囲雑音および音声伝送ロスの違いによる受話音量レベル調整をするためにある。
また、スピーカ受話の場合、例えば話者のデスクの広さや周囲雑音等ハンドセットによる通話と比較し、話者が周囲環境から受ける影響に違いがあるため、前記通話機能はID毎にハンドセットによる通話を“通常”、スピーカ受話を伴う通話を“ハンズフリー”として個別に持つ。
なお、前記受話音量基準レベルデータは、最初は予め決められた受話音量レベルデータが初期値としてメモリされている。
【0014】
図3は本発明の主要動作を示すフローチャートである。前記ボタン電話システムにおいて、ある通話環境が生成された場合、主装置10の主制御部18はステップS11で、通話環境を解析する。話者(例えば話者A)がある内線電話機(例えば19A)を使用し、外線(例えば11A)との通話をハンドセット24を使って生成した場合“通常状態”、話者(例えば話者B)が外出先から外線(例えば11B)にID(例えば発信者番号1111111)を伴う着信をし、外線インターフェース部12を介して別外線(例えば11A)との通話をハンドセットを使って生成した場合“転送電話状態”、話者(例えば話者A)がある内線電話機(例えば19A)を使用し、外線(例えば11A)との通話をスピーカ25およびマイク26を使って生成した場合“ハンズフリー状態”にそれぞれ分類する。
【0015】
同時に主装置10の主制御部18はステップS11で、話者のIDを認識する。本例の場合、“通常状態”、“ハンズフリー状態”のときのIDは、内線インターフェース部13より受信する話者Aが使用する内線電話機19Aの内線番号10であり、“転送電話状態”のときのIDは、外線インターフェース部12より受信する話者Bが外出先で使用する電話機の発信者番号111111であり、“通常状態”、“ハンズフリー状態”のときのIDは、内線インターフェース部13より受信する話者Aが使用する内線電話機19Aの内線番号10である。
【0016】
通常状態またはハンズフリー状態において、主制御部18はステップS12にて、内線インターフェース部13から受信した話者の送話信号を話者識別制御部17の音声認識機能により識別し、話者を特定する(本例の場合話者A)。また、転送電話状態の場合、着信外線11Bから外線インターフェース部12を介して受信した話者の送話信号を前記話者識別制御部17により識別し、話者を特定する。
その後主制御部18はステップS13で、外線11Aから外線インターフェース部12および交換処理部14を介してくる通話相手の受話音声データを音量変更部15にて無音部分を除いてサンプリングして、その音量レベルを数値化する。
以下各通話環境に対応したパターンで話者別受話音量変更制御をおこなう。
なお、音声認識は予め登録された話者に対して特定話者音声認識機能が働くものとする。
【0017】
“通常状態”に分類された通話の場合、ステップS14およびS15で話者別受話音量調整処理部16の中から、メモリa00(図2において話者Aのための話者使用環境の区分が“内線電話機”、IDが“10”、通話機能が“通常”)に格納されている当該話者の受話音量基準データのレベルと前記数値化されたサンプリング受話音量データのレベルを比較し、差分があった場合、音量変更部15にて前記受話音量基準レベルに変更し、内線インターフェース部13および内線電話機のインターフェース部21を介して内線電話機19Aのハンドセット24より変更された音量で受話音声を再生する。
【0018】
また、話者Aが通話中に内線電話機19Aの音量ボタン27により受話音量変更のための操作を行った場合、ステップS16、およびS17に示すように内線電話機19Aの端末制御部23は、音量の増減を要求するコマンドを主装置10に送信し、主装置10内の主制御部18は当該コマンドに従った変更分を前記音量変更部15にて前記話者別受話音量調整手段により基準レベルに変更した受話音量に加え、内線インターフェース部13および内線電話機のインターフェース部21を介して内線電話機19Aのハンドセット24より変更された音量で受話音声を再生する。
【0019】
同時に主制御部18は、ステップS18で前記音量ボタン27による音量変更後の受話音量データを話者別受話音量調整処理部16の前記当該話者用メモリa00の受話音量基準レベルデータとして更新するのと共に、同受話音量データをメモリa00の受話音量基準レベルデータの一候補としても蓄積する。そして当該通話の終話のときに、前記蓄積された受話音量データの最頻値(Mod)を当該メモリa00の受話音量基準レベルデータとして更新する。
なお、前記音量ボタン27による操作とその変更音量は予め設定できる。
【0020】
“転送電話状態”に分類された通話の場合、主制御部18はステップS14およびS15で話者別受話音量調整処理部16の中から、メモリb28(図2において話者Bのための話者使用環境の区分が“外線”、IDが“1111111”、通話機能が“通常”)に格納されている当該話者の受話音量基準データのレベルと前記数値化されたサンプリング受話音量データのレベルを比較し、差分があった場合、音量変更部15にて前記受話音量基準レベルに変更し、交換処理部14、外線インターフェース部12を介して外線11Aに受話音声を変更された音量で再生する。
【0021】
また、話者Bが外出先の外線から通話中に受話音量変更のための操作(例えば予め定められたPB信号送信)を行った場合、ステップS16、およびS17に示すように主制御部18は、外線11Bから外線インターフェース12を介して音量の増減を要求するコマンドである前記操作信号を受信、認識し、当該コマンドに従った変更分を前記音量変更部15にて前記話者別受話音量調整手段により基準レベルに変更した受話音量に加え、交換処理部14、外線インターフェース部12を介して外線11Aへ変更された音量で受話音声を再生する。
【0022】
同時に主制御部18は、ステップS18で前記外線からの受話音量変更操作後の受話音量データを話者別受話音量調整処理部16の前記当該話者用メモリa28の受話音量基準レベルデータとして更新するのと共に、同受話音量データをメモリa28の受話音量基準レベルデータの一候補としても蓄積する。そして当該通話の終話のときに、前記蓄積された受話音量データの最頻値(Mod)を当該メモリa28の受話音量基準レベルデータとして更新する。
なお、前記外線からの受話音量変更のための操作とその変更音量は予め設定できる。
また、前記転送電話状態用の音量調整値は予め設定できる。
【0023】
“ハンズフリー状態”に分類された通話の場合、ステップS14およびS15で話者別受話音量調整処理部16の中から、メモリa01(図2において話者Aのための話者使用環境の区分が“内線電話機”、IDが“10”、通話機能が“ハンズフリー”)に格納されている当該話者の受話音量基準データのレベルと前記数値化されたサンプリング受話音量データのレベルを比較し、差分があった場合、音量変更部15にて前記受話音量基準レベルに変更し、内線インターフェース部13および内線電話機のインターフェース部21を介して内線電話機19Aのスピーカ25より変更された音量で受話音声を再生する。
【0024】
また、話者Aが通話中に内線電話機19Aの音量ボタン27により受話音量変更のための操作を行った場合、ステップS16、およびS17に示すように内線電話機19Aの端末制御部23は、音量の増減を要求するコマンドを主装置10に送信し、主装置10内の主制御部18は当該コマンドに従った変更分を前記音量変更部15にて前記話者別受話音量調整手段により基準レベルに変更した受話音量に加え、内線インターフェース部13および内線電話機のインターフェース部21を介して内線電話機19Aのハンドセット24より変更された音量で受話音声を再生する。
【0025】
また、通話中当該話者Aが当該内線電話機19Aの音量ボタン27により受話音量変更のための操作を行った場合、ステップS16、およびS17に示すように内線電話機19Aの端末制御部23は、音量の増減を要求するコマンドを主装置10に送信し、主装置10内の主制御部18は、当該コマンドに従った変更分を前記音量変更部15にて前記話者別受話音量調整手段により基準レベルに変更した受話音量に加え、内線インターフェース部13および内線電話機のインターフェース部21を介して内線電話機19Aのスピーカ25より変更された音量で受話音声を再生する。
【0026】
同時に主制御部18は、ステップS18で前記音量ボタン27による音量変更後の受話音量データを話者別受話音量調整処理部16の前記当該話者用メモリa01の受話音量基準レベルデータとして更新するのと共に、同受話音量データをメモリa01の受話音量基準レベルデータの一候補としても蓄積する。そして当該通話の終話のときに、前記蓄積された受話音量データの最頻値(Mod)を当該メモリa01の受話音量基準レベルデータとして更新する。
なお、前記音量ボタン27による操作とその変更音量は予め設定できる。
【0027】
以後通話中に通話環境が変わったり(例えば通常状態からハンズフリー状態)、あるいは話者が代わった場合(例えば話者Aから話者C)においても、主制御部18はステップS11、S12により、前記代わった通話環境あるいは代わった話者を識別し、随時前記各通話環境に従った一連の受話音量調整処理を行う。
また、前記各通話環境での終話のときに、蓄積された受話音量データの最頻値(Mod)を当該メモリの受話音量基準レベルデータとして更新することにより、次回の同通話環境での通話は、同通話環境の中で最も一般的な受話音量レベルからスタートすることができる。
【0028】
本例は前記“通常状態”または“ハンズフリー状態”において、内線電話機が外線との通話を説明してきたが、通話相手が内線(例えば19B)とでも主装置10は内線フェース部13から内線電話19Bからの受話音声を、内線19Bを介してサンプリングし、前記受話音量調整機能により音量変更部15で音量変更された受話データを内線インターフェース部13および内線電話機のインターフェース部21を介して、“通常状態”の場合は内線電話機19Aのハンドセット24、“ハンズフリー状態”の場合はスピーカ24より変更された音量で受話音声を再生することができ、前記一連の動作は可能である。
【0029】
また、前記ボタン電話システムの他、PBX、単体電話にも適用可能である。前記単体電話の場合、図4に示すように、ボタン電話システムにおける内線、外線処理以外の制御部を単体電話内に実装する、つまり単体電話30は外線31のインターフェースである外線インターフェース部12と、外線または単体電話の音量を変更する音量変更部15と、話者別に受話音量変更するためのデータが蓄積されている話者別受話音量調整処理部16と、話者の送話を音声認識により識別する話者識別制御部17と、単体電話のハンドセット24およびスピーカ25との通話路の接続をする通話処理部22と、各種データを記憶し、制御する端末制御部23と、ハンドセット24またはスピーカ25で再生される受話音量の増減を調整する音量ボタン27から構成される。
【0030】
また、話者特定手段として前記音声認識手段のほか、パスワード入力、内線電話機に無線タグリーダを装着し話者のIDカードを読み取る等の手段でも認識可能である。
【0031】
なお、外線11A〜11M、31および内線電話19A〜19Nはアナログ回線、デジタル回路、IP回線等が適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の1つの実施形態を表す電話システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の1つの実施例における話者別受話音量調整処理部である。
【図3】本発明の1つの実施例における主要動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の1つの実施形態を表す単体電話の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0033】
10 ボタン電話主装置
11A〜11M、31 外線
12 外線インターフェース部
13 内線インターフェース部
14 交換処理部
15 音量変更部
16 話者別受話音量調整処理部
17 話者識別制御部
18 主制御部
19A〜19N 内線電話機
20A〜20N 内線
21 インターフェース部
22 通話処理部
23 端末制御部
24 ハンドセット
25 スピーカ
26 マイク
27 音量ボタン
30 単体電話

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1以上の外線と複数の内線を収容する主装置と前記内線に接続された複数の内線電話機とからなる電話システムを構成する前記主装置であって、
前記内線電話機を使用している話者または前記外線から着信した発信元の話者により入力された当該話者を特定するための識別情報から当該話者を特定するまたは通話中の音声信号から当該音声信号の話者を特定する話者特定手段と、前記特定した話者に応じて音声信号レベルを自動調整する音声信号レベル自動調整手段と、前記音声信号レベルの自動調整に係る自動調整情報を前記内線または外線と自電話システムを利用する話者に関連づけて予め蓄積する自動調整情報蓄積手段と、を備え、
前記話者特定手段が前記内線電話機を使用している話者または前記外線から着信した発信元の話者を特定した場合に、前記音声信号レベル調整情報を参照し、前記特定した話者と当該通話中の内線または外線に関連づけられた自動調整情報を抽出し、前記抽出した自動調整情報に従って当該内線または外線へ送出する音声信号レベルを自動的に調整することを特徴とする音声信号レベル自動調整機能を有する主装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−186866(P2012−186866A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−150108(P2012−150108)
【出願日】平成24年7月4日(2012.7.4)
【分割の表示】特願2007−204788(P2007−204788)の分割
【原出願日】平成19年8月6日(2007.8.6)
【出願人】(000134707)株式会社ナカヨ通信機 (522)
【Fターム(参考)】