説明

音声広報装置

【課題】情報通信機器に拒否感を持ち、通常の機器を使って電子メールを読むことが出来ない人にも、電子メールの内容を確実に周知できる音声広報装置の実現。
【解決手段】電子メールの受信手段2と、受信した電子メールから読み上げに必要な情報を選択する選択手段3aと、選択された情報のうち、本文のテキストデータから音声データを生成する生成手段3bと、本文のテキストデータや音声データを記憶する記憶手段4と、音声データを発声する音声出力手段5と、記憶手段4が電子メールのテキストデータ又は音声データを記憶していることを検知する記憶検知手段3cと、前記記憶検知手段3cによる記憶の検知を表示する表示手段6と、選択手段3a、生成手段3b、音声出力手段5の開始スイッチ6aを有し、表示手段6による記憶検知の表示がある状態で、開始スイッチをON状態にすると読み上げが開始されることを特徴とする音声広報装置1を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子メールの内容を音声で読み上げる音声広報装置に係り、特に、情報通信端末の操作に強い拒否感を有する人にも電子メールの内容を容易且つ確実に周知させることができる音声広報装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、地方自治体等による住民への広報活動には、回覧板、郵便配達、電柱等や広報車に取り付けられたスピーカーを用いた音声広報等が用いられてきた。これらのうち、回覧板は近年では住民同士の付き合いが希薄になっていることから機能しにくくなっている。また、郵便配達ではコストが高く付き過ぎる。さらに、スピーカーを用いた音声広報ではスピーカーからの距離によって、又は風向きによって聞こえ方が全く異なり、また近年では家屋の防音性が高くなっているため、窓を締め切るとスピーカーによる音声が殆ど聞こえなくなることもあり、広報内容の周知徹底が確実にできるとは限らない。
【0003】
そこで近年では、急速に発達した情報通信機器を利用し、電子メールによる広報活動が模索されている。電子メールによれば、送信側は安価且つ大量に同一内容の文書を送信することができ、また受信側もパソコンや携帯通信機器等、好みの機器を用いて受信できるとともに、受信した電子メールを都合のよい時に読むことができるため、大変便利である。
【0004】
この電子メールを地方自治体等の広報活動に使用するには、台風、地震等の自然災害やテロ等の人為的災害等、安全や生命に関わる重要且つ深刻な情報が含まれているため、全ての住民が電子メールを確実に読むことが必要である。しかしながら、情報通信機器の発達は余りに急速で、しかも多種多様の複雑な機能を搭載しているので、高齢者や年少者にとっては機器の操作が困難であり、そのためパソコンや携帯電話といった近年発達した情報通信機器の操作を心理的に拒絶して全く使用せず、テレビやラジオ、固定電話など旧来型の機器に頼り切るケースも少なくない。
【0005】
そこで、近年の情報通信機器の機能を少しでも旧来型の機器に近づけて心理的抵抗を和らげる方法として、電子メールのテキストデータを読み上げるソフトウエアを利用したり(例えば特許文献1)、さらに、読み上げた音声を通常の電話と同様に聞く方法(例えば特許文献2)が提案され、これらの方法によれば、ラジオや電話と同様の感覚で電子メールの内容を知ることができる。
【特許文献1】特開2006−325267号公報
【特許文献2】特開2005−318467号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、この場合においても、機器の操作がますます複雑になっている状況下においては、近年の情報通信機器に対する拒否感は募る一方であり、問題の解決には程遠い。その結果、全ての住民に広報内容を周知徹底させることができず、従って、地方自治体等による広報活動に電子メールを用いるには問題がある。
【0007】
そこで本発明者は、上記問題を解決するために鋭意研究の結果、電子メールの読み出し装置の操作方法を旧来型の情報機器の操作方法と同様にすれば、誰にでも電子メールの読み上げのための操作をすることができ、近年の情報通信端末を使いこなせない人でも電子メールの内容を知ることができるということを見出し、本発明を完成した。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の請求項1は、電子メールの受信手段と、受信した電子メールから読み上げのために必要な情報を選択する選択手段と、選択された情報のうち、少なくとも本文のテキストデータから音声データを生成する生成手段と、少なくとも本文のテキストデータや音声データを記憶する記憶手段と、音声データに基づいて発声する音声出力手段と、記憶手段が電子メールのテキストデータ又は音声データを記憶していることを検知する記憶検知手段と、前記記憶検知手段による記憶の検知を表示する表示手段と、ON状態になるまで選択手段、生成手段、音声出力手段のいずれかの機能を妨げる開始スイッチを有し、表示手段による記憶検知の表示がある状態で、開始スイッチがON状態にされると読み上げが開始されることを特徴とする音声広報装置を内容とする。
【0009】
本発明の請求項2は、さらに、電子メール中の緊急性を示す信号を検知する緊急性検知手段と、
緊急性が検知されたときに開始スイッチをON状態にする又は開始スイッチの状態に関わらず読み上げを開始する強制開始手段を有することを特徴とする請求項1に記載の音声広報装置を内容とする。
【0010】
本発明の請求項3は、留守番電話機能付き固定電話を兼ねており、留守番電話機能による録音データと電子メールのテキストデータから生成した音声データが共通の記憶手段に記憶されるとともに、表示手段及び開始スイッチも留守番電話機能のものと共通であり、共通の表示手段による記憶検知の表示がある状態で共通の開始スイッチをON状態にすることにより、録音データの再生及び音声データの読み上げが行われることを特徴とする請求項1又は2に記載の音声広報装置を内容とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明による音声広報装置は、表示手段による記憶検知の表示がある状態で、開始スイッチがON状態にされると読み上げが開始されるという旧来型の機器に近い操作で近年の情報通信機器を扱うことができ、旧来型の機器の操作に慣れ親しんだ人にとっても抵抗感が小さいため、電子メールを使用して広報活動を行っても、その内容を確実に使用者に伝えることができる。
【0012】
また緊急性が検知されたときに開始スイッチをON状態にする又は開始スイッチの状態に関わらず読み上げを開始する強制開始手段を設ければ、例えば地震、火事、台風、洪水等の災害時に、緊急事態が迫っていることをいち早く知らせることができると共に、緊急避難場所等の緊急性の高い情報を即座に広報することができる。
【0013】
この音声広報装置を留守番電話機能付き固定電話と兼用にし、記憶手段、表示手段、開始スイッチを共通にすれば、使用者は電子メールの読み上げと留守番電話機能による録音内容を区別せずに同じ手段で聞くことができるので、近年の情報通信機器を使用することによる違和感、拒否感を完全に払拭することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の音声広報装置1は、図1に記載した実施例1で代表的に示すとおり、電子メールの受信手段2と、受信した電子メールから読み上げのために必要な情報を選択する選択手段3aと、選択された情報のうち、少なくとも本文のテキストデータから音声データを生成する生成手段3bと、少なくとも本文のテキストデータや音声データを記憶する記憶手段4と、音声データに基づいて発声する音声出力手段5と、記憶手段4が電子メールのテキストデータ又は音声データを記憶していることを検知する記憶検知手段3cと、前記記憶検知手段3cによる記憶の検知を表示する表示手段6と、ON状態になるまで選択手段3a、生成手段3b、音声出力手段5のいずれかの機能を妨げる開始スイッチ6aを有し、表示手段6による記憶検知の表示がある状態で、開始スイッチ6aがON状態にされると読み上げが開始されることを特徴とする。
【0015】
本発明における受信手段2は、地方自治体等の送信者が送付した電子メールを受信するための手段であり、電話回線、光通信回線、無線通信回線等と接続でき、これを介して電子メールを受信できる手段であればどのようなものでも使用できるが、使用者に新たな設備投資の負担を与えない点で無線通信回線と接続できるアンテナ等が好ましく、場合によっては、近年、高性能化と低価格化が進んでいる携帯電話をケーブル等で接続してそのまま受信手段2として使用することも可能である。
この受信手段2により受信した電子メールのデータは、制御部3を介して後述の記憶手段4に書き込まれる。
【0016】
本発明における選択手段3aは、受信した電子メールのデータから必要な情報を選択する手段である。この選択手段3aは他の手段から独立した専用の装置を用いることも可能であるが、音声広報装置1の小型化や効率化のため、本実施例のように制御部3に適当なプログラムを読み込ませて機能を実現させるほうが好ましい。
この選択手段3aは、読み上げの必要がない電子メールを取り除いて特定の発信者から送られた電子メールだけ読み上げるようにする機能と、発信元情報、タイトル、本文等のうち読み上げる必要がある部分を選択する機能を有する。なお、通常は広報活動を行う地方自治体等が送信した電子メールの本文だけを選択して読み上げるようにするが、その他、設定によって例えば家族や親戚等、特定の知り合いのメールを含めたり、所謂迷惑メールを除いた全てを選択することもできる。また、通常は本文の読み上げだけで足りるが、送信者が2以上ある場合 (例えば、同じ地方自治体の防災担当と生活担当など)は、本文だけでなく発信元情報やタイトルも読み上げたほうが好ましい。
【0017】
本発明における生成手段3bは、電子メールの本文等のテキストデータを音声データに変換する手段である。この生成手段3bは他の手段から独立した専用の装置を用いることも可能であるが、音声広報装置1の小型化や効率化のため、本実施例のように制御部3に適当なプログラムを読み込ませて機能を実現させるほうが好ましい。使用できるプログラム等は従来から使用されているものでよく、例えば特許文献1、2で使用されているものが、本発明でも好適に利用できる。
【0018】
記憶手段4には受信した電子メールの全てのデータ、これから本文等の部分を抜き出したテキストデータ、これから生成された音声データ、これらのデータを処理するためのプログラム等が記憶され、必要に応じ制御部3に送られる。この記憶手段はRAMだけで構成されていてもよいが、通常は、プログラムの一部又は全部がROMに記憶される。
【0019】
記憶検知手段3cは記憶手段4にテキストデータ又は音声データ、即ち電子メールの内容を読み上げるためのデータが有るかどうかを検知する手段であり、広報すべき内容が読み上げ可能な状態で蓄えられていることを検知するものである。
読み上げ可能な状態とは、例えば、記憶手段4に音声データが記録されていて、制御部3からの信号に応じて音声出力手段5に送信可能な状態であること、或いは、記憶手段4にテキストデータが記録されていて、制御部3からの信号に応じて、音声データの生成及び音声出力手段5への送信が連続して行える状態であることを指し、記憶検知手段3cは、前者の場合は音声データの有無を検出し、後者の場合はテキストデータの有無を検出する。
なお、処理効率は前者の方が優れているため、記憶検知手段3cは音声データの有無を検出するようにする方が好ましい。
【0020】
本発明における音声出力手段5とは記憶手段4に書き込まれた音声データに基づいて音声を出力する手段であり、D/A変換機、アンプ、スピーカからなる通常の手段が使用される。
【0021】
本発明において、表示手段6とはテキストデータ又は音声データの記憶を検出、即ち読み上げ可能な状態であることを表示する手段であり、開始スイッチ6aとは電子メールの読み上げを開始させるための手段である。
本実施例においては、表示手段6は発光ダイオードであって発光することにより読み上げ可能であることを表示し、開始スイッチ6aは押しボタンであって押し下げられるとON状態になり読み上げが終わると自動的にOFF状態に戻るものが使用されているが、本発明においてはこれらに限定されず、表示手段6としては音声広報装置1の使用者に読み上げ可能であることを示すことができればいかなる物でも使用でき、開始スイッチ6aとしてはON状態にすることにより制御部3に読み上げ開始を指示できればいかなる物でも使用できる。例えば、表示手段6及び開始スイッチ6aとしてタッチパネルを使用して読み上げ可能な電子メールのタイトルを表示させ、この部分をタッチすることにより任意の電子メールの読み上げを開始させることも可能である。
【0022】
上記の構成を有する実施例1に係る音声広報装置1の動作を、図2に示したフローチャートに基づいて説明する。
本実施例において、受信手段2は受信可能な電子メールが有るか否か確認し、(step1)、あればそれを受信して記憶手段に書き込み(step2)、それが特定の送信元から送付されたメールであれば(step3)、読み上げる部分のテキストデータを元にして音声データを生成する(step4)。
次に、表示手段6を点灯して音声データがあることを使用者に知らせ(step7)、開始スイッチ6aがON状態となったときに(step9)電子メールの内容が読み上げられる(step10)。
なお、読み上げ済みの音声データは、読み上げられた直後に自動的に削除してもよいし、使用者の選択により手動で削除してもよい。
【0023】
本発明の目的を達成するための他の方法として、音声データを生成するstep4を、開始スイッチの状態を判定するstep9と音声データを読み上げるstep10の間に移動すると共に、step6で音声データに変えてテキストデータの有無を判定する方法があるが、この場合、開始スイッチ6aをON状態にしてから音声データの生成と読み上げを行うことになり、読み上げ開始までの時間が長くなるので避けたほうが好ましい。
【0024】
step1で新着メールが無かった場合、及びstep3で新着メールが特定の送信元以外のものから送信されたものであった場合は、不要な電子メールのデータを削除した上で(step5)、記憶手段4に音声データがあるか否かを判定する(step6)。これは読み上げ可能な音声データがあったにもかかわらず、前回step9で開始スイッチ6aがON状態にされず、読み上げられなかった場合に備えたものである。
step6で音声データがあった場合、上記と同様、表示手段6を点灯して音声データがあることを使用者に知らせ(step7)、開始スイッチ6aがON状態となったときに(step9)電子メールの内容が読み上げられる(step10)。無かった場合、表示手段6を消灯し(step6)、特定の送信元から新着メールがあるのを待つ。
step9で開始スイッチ6aがOFF状態のときは、開始スイッチがON状態にされるのを待つ。
【0025】
上記のような音声広報装置1を操作するには、単に、表示手段6が点灯しているか否かを確認し、点灯していれば開始スイッチ6aを押すだけで済み、これにより電子メールの読み上げが開始される。このような方法は、例えば、留守番電話機能付き固定電話により録音された音声を再生する方法と同様であるので、旧来の機器に慣れ親しんだ人でも拒否感なく操作することができ、電子メールの内容を知ることができる。また、このような音声広報装置を希望する住民に貸し与えれば、広報活動を一層効率よく確実に行うことができる。
【0026】
本発明の音声広報装置1では、図3に記載した実施例2に示すとおり、電子メール中の緊急性を示す信号を検知する緊急性検知手段3dと、緊急性が検知されたときに開始スイッチ6aの状態に関わらず読み上げを開始する強制開始手段3eを設けることができる。
【0027】
本発明において緊急性検知手段3dとは、発信者名、タイトル、本文その他電子メールに含まれる情報から緊急信号を読み取り、緊急信号があったときに検出信号を強制開始手段3eに送信する手段である。緊急信号は予め発信元と音声広報装置1の間で定められた合図であり、例えば、特定の発信元から発信されていること、タイトルに「緊急」の文字が含まれていること、予め決められた「○」印などの記号が本文に記載されていること、などが緊急信号となり得る。
本発明において緊急性検知手段3dとしては前記のような緊急信号を読み取ることができる手段であれば何でも使用できるが、このような緊急信号は電子メールを検索することにより容易に読み取ることができるので、通常は制御部3の検索機能を緊急性検知手段3dとして用いる。
【0028】
本発明において強制開始手段3eとは、緊急性の検知信号が送信された時に、近くに使用者が居るか否かによらず、読み上げを開始するための手段であり、検知信号の受信に応じて、開始スイッチをON状態にする機能、又は開始スイッチの状態に関わらず読み上げを開始させる機能を有する。なお、本実施例においては、緊急信号があったときは検出信号が制御部3に送信され、この信号を受けた制御部3は開始スイッチの状態を判断するステップ(図4におけるstep10)をスキップして読み上げがされるようにプログラムすることにより強制開始手段3eが実現されているが、その他、開始スイッチ6aをアクチュエータ等で動かして強制的にONにする、等の方法で読み上げを開始することができる。
【0029】
上記の構成を有する実施例2に係る音声広報装置1の動作は、図4に示したフローチャートに示した通りである。
本実施例に係る図4のフローチャートと、実施例1に係る図2のフローチャートを比較すると、開始スイッチの状態を確認するステップ(step10)の前に、緊急性を示す信号の有無に応じてstep10をスキップするステップ(step9)がある点で異なる。
【0030】
本実施例では、緊急性を示す信号があれば、開始スイッチ6aのON、OFFに関わらず読み上げが開始されるので、警報機としても用いることができ、例えば、地震、火事、台風、洪水等の災害時に、緊急事態が迫っていることをいち早く知らせることができ、さらに、緊急避難場所等の緊急性の高い情報を、状況に応じて、即座に広報することができる。
【0031】
本発明の音声広報装置1は上記の構成だけでも十分な効果を発揮するが、留守番電話機能付きの固定電話と合体させて兼用の装置とし、留守番電話機能の案内に応じて録音された録音データと電子メールを元に生成した音声データを同等のものとして扱う様にすれば更に好ましい。
具体的には、録音データと音声データを同一の記憶手段4に書き込み、録音データと音声データのいずれが書き込まれたとしても共通の表示手段6が点灯するようにし、さらに共通の開始スイッチをON状態とすれば録音データと音声データが区別されずに読み上げられるように構成する。
このようにすれば使用者は、通常の留守番電話機能付きの固定電話を使用するつもりで本発明の音声広報装置1を使用できるため、たとえ近年の情報通信機器に強い拒否感を持っていたとしても電子メールの内容を知ることができ、このような音声広報装置を希望する住民に貸し与えれば、広報活動を一層効率よく確実に行うことができる。
【0032】
以上、本発明の好ましい態様を実施例に基づいて説明したが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではなく、本発明の要旨から逸脱することなく種々のバリエーションが可能であることは云うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0033】
叙上のとおり、本発明の音声広報装置によれば、近年の情報通信機器に強い拒否感を持っている人に対しても、着信した電子メールに記載された内容を周知させることができる。従って、例えば、地方自治体等の広報活動を安価且つ確実に行うための装置として頗る有用である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施例1に係る音声広報装置のブロック図である。
【図2】実施例1に係る音声広報装置の処理を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施例2に係る音声広報装置のブロック図である。
【図4】実施例2に係る音声広報装置の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0035】
1 音声広報装置
2 受信手段
3 制御部
3a 選択手段
3b 生成手段
3c 記憶検知手段
3d 緊急性検知手段
3e 強制開始手段
4 記憶手段
5 音声出力手段
6 表示手段
6a 開始スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子メールの受信手段と、
受信した電子メールから読み上げのために必要な情報を選択する選択手段と、
選択された情報のうち、少なくとも本文のテキストデータから音声データを生成する生成手段と、
少なくとも本文のテキストデータや音声データを記憶する記憶手段と、
音声データに基づいて発声する音声出力手段と、
記憶手段が電子メールのテキストデータ又は音声データを記憶していることを検知する記憶検知手段と、
前記記憶検知手段による記憶の検知を表示する表示手段と、
ON状態になるまで選択手段、生成手段、音声出力手段のいずれかの機能を妨げる開始スイッチを有し、
表示手段による記憶検知の表示がある状態で、開始スイッチがON状態にされると読み上げが開始されることを特徴とする音声広報装置。
【請求項2】
さらに、電子メール中の緊急性を示す信号を検知する緊急性検知手段と、
緊急性が検知されたときに開始スイッチをON状態にする又は開始スイッチの状態に関わらず読み上げを開始する強制開始手段を有することを特徴とする請求項1に記載の音声広報装置。
【請求項3】
留守番電話機能付き固定電話を兼ねており、
留守番電話機能による録音データと電子メールのテキストデータから生成した音声データが共通の記憶手段に記憶されるとともに、表示手段及び開始スイッチも留守番電話機能のものと共通であり、
共通の表示手段による記憶検知の表示がある状態で共通の開始スイッチをON状態にすることにより、録音データの再生及び音声データの読み上げが行われることを特徴とする請求項1又は2に記載の音声広報装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−39601(P2010−39601A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−199253(P2008−199253)
【出願日】平成20年8月1日(2008.8.1)
【出願人】(508234660)アーベス株式会社 (3)
【Fターム(参考)】