説明

音波操縦走行車両玩具

【課題】 この発明は、作動が趣向に富み、幼児から児童まで遊ぶことが可能な、構成が簡単で廉価な玩具を提供にある。
【解決手段】 少なくとも操縦自走車両の単体を有する走行車両とホイッスル等の操縦音波発生器とから構成される音波操縦走行車両玩具において、前記操縦自走車両は、駆動モータと電池と前記操縦音波発生器の操縦音波を受信する操縦電子回路を装備し、操縦音波の受信毎に該操縦電子回路を動作し、電池と駆動モータをスイッチングし、駆動モータを、正転・停止・逆転・停止をワンサイクルとして作動して操縦自走車両を走行する音波操縦走行車両玩具。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音波操縦走行車両玩具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1には、電源と、走行及び360゜の旋回が可能な運動装置と、人体により照射される赤外線を感知する赤外線センサと、送受波式超音波探知装置と、上記赤外線センサおよび送受波式超音波探知装置の出力信号に基づき検知した人体を追跡させるように上記運動装置を制御する制御装置と、外部から無線で供給される音声信号を受信してスピーカーを駆動するワイヤレス受信装置と、を備えたことを特徴とする追従型ロボット玩具が開示されている。
【0003】
特許文献2には、無線操縦機から音声により遠隔制御して玩具本体を走行させる遠隔操縦玩具において、前記無線操縦機には、音声で入力する命令を電気信号に変換して送信する送信部を備え、前記玩具本体には、前記無線操縦機からの送信信号を受信検波する受信部と、前記受信部が出力する受信信号を、予め登録してある音声命令データと照合し、一致した場合に所定のデータを出力する音声認識部と、前記音声認識部より出力したデータを解読して音声命令に対応する所定の端子より出力するデコーダと、前記玩具本体の基本的動作の開始命令に対応する条件信号を出力してこれを維持し、上記基本的動作の停止命令に対応する出力に基づいて前記条件信号の出力を停止するキープ回路と、上記基本的動作以外の付随的動作の命令に対応する前記デコーダの出力に基づいてそれぞれに対応する条件信号を出力してこれを所定時間だけ保持し、タイムアップによりその条件信号の出力を停止するタイマ回路とからなる条件設定部と、前記条件設定部のキープ回路及びタイマ回路からの条件信号をあたえられて、後記各モータの回転方向及び起動または停止の指令を与える司令部と、前記指令部の出力に基づいてそれぞれ対応するモータを駆動させるモータ駆動部と、前記各モータ駆動部により駆動され、玩具本体の可動部を動作させるモータと、を備えたことを特徴とする遠隔操縦玩具が開示されている。
【0004】
特許文献3には、笛などの特定周波数帯の制御信号音を発生するリモートコントロール手段と、走行体に設けたマイクロホンで制御音を受信して電気信号に変換し、フイルタ回路を通過させて特定周波数帯の抽出した後、集積回路体17で抽出された信号が予め記憶された信号と一致するかを比較し、一致した場合には、駆動手段を駆動するための電流を、増幅手段を用い、各リモートコントロール手段からの制御信号音の中から自走車に対する制御信号音に反応するように走行体を構成してレーシングゲームを行う走行玩具が開示されている。
【特許文献1】特公平4−34430号公報
【特許文献2】特公平5−74400号公報
【特許文献3】特開2001−46752号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1の追従型ロボット玩具は、前記のように、赤外線センサを装備して人体から発生する赤外線を感知し、また、音声受信装置を配備して無線で供給される音声を受信し、人体に追従するロボット玩具より音声を発生するものであるから、音声により玩具を直接に操縦するものではなく、また、構造が複雑で高価となり、幼児から児童の趣向にマッチした手軽な操縦玩具ではない。
【0006】
前記特許文献2の遠隔操縦玩具は、前記のように、音声を電気信号に変換して送信する送信部を具えた無線操縦機と、その送信信号を受信して音声を認識し、各部作動用モータの起動又は停止をさせる電子回路を配備する玩具本体よりなるものであるから、従来のステック操作の煩雑さを解消するものではあるが、全て音声操作によると、元々操縦者の音声には、個人差があり、発生言語にも個人差があるから、それらを忠実に認識することは、認識電子回路の複雑化を招き、趣向に富む玩具を廉価に提供することはできない。
【0007】
前記特許文献3の音信号で制御する走行玩具は、盤面上に二連以上の無端レールを設け、レール上を走向する走向体を特定周波数の制御音を用いて個別に制御し、スピードを競うレーシングゲーム玩具に係わるから、走向面がレールに限定され、また、単体では遊ぶことができないものである。
【0008】
本発明は、作動が趣向に富み、幼児から児童まで遊ぶことが可能な、構成が簡単で廉価な玩具を提供すること、平坦面であれば、何処でも単体で走向させることができ、遊ぶ場所と遊び方が限定されない音波操縦走行車両玩具の提供を目的になされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
少なくとも操縦自走車両の単体からなる走行車両とホイッスル等の操縦音波発生器とから構成される音波操縦走行車両玩具において、前記操縦自走車両は、駆動モータと、電池と、前記操縦音波発生器の操縦音波を受信する操縦電子回路を装備し、操縦音波の受信毎に該操縦電子回路を動作し、電池と駆動モータをスイッチングし、駆動モータを、正転・停止・逆転・停止をワンサイクルとして操縦自走車両を走行させる音波操縦走行車両玩具にある。
【0010】
前記操縦電子回路は、操縦音波を受信し電気信号に変換するEMC(エレクトリック・コンデンサー・マイク)と、該操縦音波電気信号を増幅する増幅半導体回路と、増幅操縦音波電気信号を所用の周波数に限定するフイルタ回路と、その限定した所用の周波数の信号を集積回路体に入力してスイッチングするスイッチング半導体回路を備える構成としてもよいものである。
【0011】
前記操縦電子回路の集積回路体は、二個所の特定ピンに、集積回路体の入力なしの時、無出力電位「Low−Low」、1番目の操縦音波のピーで、スイッチング半導体回路の導通による出力電位「High−Low」で駆動モータの正転、2番目の操縦音波のピーで、無出力電位「Low−Low」で駆動モータの停止、3番目の操縦音波のピーで出力電位「Low−High」で駆動モータの逆転、4番目の操縦音波のピーで、無出力電位「Low−Low」で駆動モータの停止及びリセットをなし、1サイクルとして動作するように設定される構成としてもよいものである。
【0012】
前記集積回路体の特定ピンの一方と、他方とに、正転スイッチング半導体回路及び逆転スイッチング半導体回路を接続し、駆動モータへの両出力端子には、前記集積回路体の特定ピンの一方の出力電位が「High」で、他方のピンの出力電位が「Low」のとき、正転スイッチング半導体回路の半導体を導通し、一方の出力端子を「+」、他方の出力端子を「−」に給電して駆動モータを正転し、次の前記集積回路体の一方のピンの出力電位が「Low」で、他方のピンの出力電位が「High」のとき、逆転スイッチング半導体回路の半導体が導通し、前記一方の出力端子を「−」、前記他方の出力端子を「+」にして駆動モータを逆転し、そして、前記集積回路体の前記一方のピンの出力電位が「Low」で、前記他方のピンの出力電位が「Low」のとき、正転スイッチング半導体回路及び逆転スイッチング半導体回路を動作させないで駆動モータを停止してなる音波操縦走行車両玩具としてもよいものである。
【0013】
前記走行車両を、駆動車輪と従動車輪を有する操縦自走車両と走行方向変換車輪と従動車輪を有する従動車両を連結して構成し、操縦自走車両の逆転走行時に従動車輪の旋回誘導で操縦自走車両の走行方向を変換してもよいものである。
【発明の効果】
【0014】
操作が音声、例えば、交通機関の車掌が実際に利用している笛を使用できるので、遊びに実際の発車時の臨場感を得ることができる。
【0015】
操作が操作音の発生だけで行えるので、簡単であり、幼児から遊ぶことができる。
【0016】
スイッチを入力した後、1番目のピーで前進発車、2番目のピーで停車、3番目のピーで後進発車し、走行方向変換車輪付き従動車両の連結で方向変換を図ることができ、簡単な構成で走行態様を変化して趣向を満足させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
少なくとも操縦自走車両の単体を有する走行車両とホイッスル等の操縦音波発生器とから構成される音波操縦走行車両玩具において、前記操縦自走車両は、駆動モータと、電池と、前記操縦音波発生器の操縦音波を受信して電気信号に変換するEMC(エレクトリック・コンデンサー・マイク)と、該操縦音波電気信号を増幅する増幅半導体回路と、増幅操縦音波電気信号を所用の周波数に限定するフイルタ回路と、その限定した所用の周波数の信号を集積回路体に入力してスイッチングするスイッチング半導体回路を備え、また、前記集積回路体は、二個所の特定ピンに、集積回路体の入力なしの時、無出力電位「Low−Low」、1番目の操縦音波のピーで、スイッチング半導体回路の導通による出力電位「High−Low」で駆動モータへの正転、2番目の操縦音波のピーで、無出力電位「Low−Low」で駆動モータの停止、3番目の操縦音波のピーで出力電位「Low−High」で駆動モータへの逆転、4番目の操縦音波のピーで、無出力電位「Low−Low」で駆動モータの停止及びリセットをなし、1サイクルとして動作するように設定し、操縦音波の受信毎に該操縦電子回路を動作し、電池と駆動モータをスイッチングし、駆動モータを、正転・停止・逆転・停止を1サイクルとして作動して操縦自走車両を走行する音波操縦走行車両玩具。
【実施例】
【0018】
以下、本発明の実施例として図面に示す音波操縦走行車両玩具1により説明すると、実施例の音波操縦走行車両玩具1は、走行車両2と操縦音波を発生するホイッスル3から構成され、前記走行車両2は、操縦自走車両2aと従動車両2bから構成される。前記操縦自走車両2aは、駆動車輪4aと従動車輪4bを有し、前記従動車両2bは、走行方向変換車輪5aと従動車輪5bを有する。
【0019】
前記操縦自走車両2aは、駆動モータ6を台車部2a1に配備し、モータ軸6aに取付けたウオームギヤ7aを駆動車輪4aの車軸4a1に取付けたウオームホイール7bと噛合し、駆動モータ6の回転により駆動車輪4aを減速回転し、この駆動車輪4aと一対となる従動車輪4b備え、駆動車輪4aの回転により操縦自走車両2aを走向させる。また、該操縦自走車両2aは、走行方向となる端面の一方に外方に突出する連結器8aを備える。
【0020】
前記従動車両2bは、走行方向変換車輪5aと従動車輪5bを備え、また、その走行方向となる端面の一方に、前記操縦自走車両2aの連結器8aと連係する連結器8bを外方に突出して備える。
【0021】
前記従動車両2bの走行方向変換車輪5aは、図2に実線で示めすように、車台部2b1において、車軸5a1の両端が、配置孔2b5の対応周縁の旋回左軸受部2b2と旋回右軸受部2b3に嵌入し、上方から取付けられる蓋板2b4に支えられ、かつ、その走行方向変換車輪5aの上半が前記蓋板2b4の凹陥収容部内に収容されて旋回自在に配置孔2b5内に配置される。従動車両2bの連結器8bが前記操縦自走車両2aの連結器8aと連係して前記操縦自走車両2aと連結し、操縦自走車両2aに牽引されて走向するとき、前記走行方向変換車輪5aは、前記操縦自走車両2aの駆動車輪4aの車軸4a1と平行の状態に移動するため、操縦自走車両2aと同じ方向に安定して円滑に走行する。
【0022】
次に、操縦自走車両2aの駆動モータ6が逆転して従動車両2bを押出し走行すると、従動車両4bの走行方向変換車輪5aは、その回転抵抗により車軸5a1の一端の軸受部2b2が所用角度フリーに構成にされて回動できるから、前記車軸4a1と平行にならず、角度が付くため、従動車両4bは角度の付いた方向に旋回し、操縦自走車両2aを誘導して旋回させる。よって、操縦自走車両2aの走行方向を逆転により変換し、それから駆動モータ6を正転に切換えて操縦自走車両2aを変換した角度の方向に従動車両2bを牽引して走行させることができる。
【0023】
前記操縦自走車両2aは、電池9を搭載し、該電池9を電源とし、かつ、前記ホイッスル3の操縦音波を受信する操縦電子回路10を装備し、該操縦電子回路10は。同じく操縦自走車両2aに装備する前記駆動モータ6を、前記電池9とスイッチングし、正転・停止・逆転・停止のワンサイクルとして作動させる。
【0024】
前記操縦電子回路10は、図4に示すように構成され、スイッチ11が入力されて前記ホイッスル3が吹き鳴らされると、操作音がEMC(エレクトリック・コンデンサー・マイク)12に入力し、電気信号に変換されて出力し、増幅半導体回路13、14で増幅され、フイルタ回路15を通り、スイッチング半導体回路16を動作させる。フイルタ回路15は、CとLとの組合せで1.4KHz位に同調させており、前記ホイッスル3の奏鳴音に適合している。
【0025】
前記スイッチング半導体回路16の導通により集積回路体17の14番ピン18がHighになり、2番ピン19と、7番ピン20とが表1の如く出力する。
【0026】
【表1】

【0027】
前記表1のように出力電位を利用し、集積回路体17の2番ピン19と7番ピン20とには、図4に示すように、正転スイッチング半導体回路21と逆転スイッチング半導体回路22が接続されて、電源電池の出力端子23、24に接続され、該出力端子23、24に前記駆動モータ6が接続されて給電される。
【0028】
前記集積回路体17の2番ピン19の出力電位が「High」で、7番ピン20の出力電位が「Low」のとき、正転スイッチング半導体回路21の半導体25、半導体26、半導体27が導通し、出力端子23が「+」、出力端子24が「−」になり、駆動モータ6を正転する。次に、前記集積回路体17の2番ピン19の出力電位が「Low」で、7番ピン20の出力電位が「High」のとき、逆転スイッチング半導体回路22の半導体28、半導体29、半導体30が導通し、出力端子23が「−」、出力端子24が「+」になり、駆動モータ6を逆転する。そして、前記集積回路体17の2番ピン19の出力電位が「Low」で、7番ピン20の出力電位が「Low」のときは、正転スイッチング半導体回路21及び逆転スイッチング半導体回路22が夫々動作しないので電源の電池9は導通しないから、駆動モータ6には、給電されず停止する。
【0029】
前記集積回路体17の2番ピン19と7番ピン20には、前記表1の順序で「High」と「Low」の電位が出力し、4番目のピー4で一巡し、この時、15番ピン31にリセット信号がでてリセットされるように構成している。スイッチ11がオフに操作された時も同様にリセットされる。
【0030】
前記走行車両2は、従動車両2bを省略し操縦自走車両2a単体で構成してもよいものである。
【0031】
本発明の実施例の音波操縦走行車両玩具1は、前述のように構成されるから、操縦電子回路10のスイッチ11がオンに操作され、ホイッスル3の1度目のピー1で駆動モータ6が正転し、駆動モータ6が配備される操縦自走車両2aは、これに連結する従動車両2bを牽引して前進走行をする。次に、2度目のピー2で、駆動モータ6は停止し、操縦自走車両2a、従動車両2b共に停車する。次に、3度目のピー3で、駆動モータ6は逆転し、操縦自走車両2aは、従動車両2bを押出して走行すると、実施例では、従動車両2bの走行方向変換車輪2bが、前述のように、回転抵抗により車軸5a1の一端を軸受けする軸受部2b2を中心し旋回し、従動車輪5bの車軸とに角度が付くので、従動車両2bを旋回し、その旋回方向に操縦自走車両2aを誘導し、操縦自走車両2aの走行方向を変換する。この操縦自走車両2aの走行方向を所用角度に変換したところで、4番目のピー4で、操縦自走車両2aの駆動モータ6は停止し、操縦自走車両2a、従動車両2bは、逆転旋回走行を停止する。この4番目のピー4で操縦電子回路10は、リセットされる。そして、再開されるホイッスル3の一番目のピー1で、操縦自走車両2aの駆動モータ6は正転し、操縦自走車両2a、従動車両2bを変換した方向に前進されるものである。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明の音波操縦走行車両玩具は、以上のようになるから、構成が簡単・堅牢・安価であり、また、操作が簡単で幼児から趣向に富む遊びが行え、教育的見地からも豊かな感性の発達が期待できる。
【0033】
よって、本発明の音波操縦走行車両玩具は、玩具産業の発展に画期的効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の音波操縦走行車両玩具の実施例の走行車両の外観斜視図である。
【図2】同じく、本発明の音波操縦走行車両玩具の操縦音を発生させるホイッスル単体の外観斜視図である。
【図3】同じく、本発明の音波操縦走行車両玩具の実施例の走行車両である操縦自走車両と従動車両の連結を外し、夫々の上殻を取り外した夫々の台車部の平面図である。
【図4】この発明の本発明の音波操縦走行車両玩具の走行車両の操縦自走車両において走向用モータを、正転・停止・逆転・停止を一サイクルとして作動させる操縦電子回路のブロック結線図である。
【符号の説明】
【0035】
1 音波操縦走行車両玩具
2 走行車両
2a 操縦自走車両
2a1 台車部
2b 従動車両
2b1 車台部
2b2 旋回左軸受部
2b3 旋回右軸受部
2b4 蓋板
2b5 配置孔
3 ホイッスル
4a 駆動車輪
4a1 車軸
4b 従動車輪
5a 走行方向変換車輪
5a1 車軸
5b 従動車輪
6 駆動モータ
6a モータ軸
7a ウオームギヤ
7b ウオームホイール
8a 連結器
8b 連結器
9 電池
10 操縦電子回路
11 スイッチ
12 EMC(エレクトリック・コンデンサー・マイク)
13 増幅半導体回路
14 増幅半導体回路
15 フイルタ回路
16 スイッチング半導体回路
17 集積回路体
18 14番ピン
19 2番ピン
20 7番ピン
21 正転スイッチング半導体回路
22 逆転スイッチング半導体回路
23 出力端子
24 出力端子
25 半導体
26 半導体
27 半導体
28 半導体
29 半導体
30 半導体
31 15番ピン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも操縦自走車両の単体からなる走行車両とホイッスル等の操縦音波発生器とから構成される音波操縦走行車両玩具において、前記操縦自走車両は、駆動モータと電池と前記操縦音波発生器の操縦音波を受信する操縦電子回路を装備し、操縦音波の受信毎に該操縦電子回路を動作し、電池と駆動モータをスイッチングし、駆動モータを、正転・停止・逆転・停止をワンサイクルとして操縦自走車両を走行させる音波操縦走行車両玩具。
【請求項2】
前記操縦電子回路は、操縦音波を受信し電気信号に変換するEMC(エレクトリック・コンデンサー・マイク)と、該操縦音波電気信号を増幅する増幅半導体回路と、増幅操縦音波電気信号を所用の周波数に限定するフイルタ回路と、その限定した所用の周波数の信号を集積回路体に入力してスイッチングするスイッチング半導体回路を備えていることを特長とする請求項1の音波操縦走行車両玩具。
【請求項3】
前記操縦電子回路の集積回路体は、二個所の特定ピンに、集積回路体の入力なしの時、無出力電位「Low−Low」、1番目の操縦音波のピーで、スイッチング半導体回路の導通による出力電位「High−Low」で駆動モータの正転、2番目の操縦音波のピーで、無出力電位「Low−Low」で駆動モータの停止、3番目の操縦音波のピーで出力電位「Low−High」で駆動モータの逆転、4番目の操縦音波のピーで、無出力電位「Low−Low」で駆動モータの停止及びリセットをなし、1サイクルとして動作するように設定されてなる請求項2の音波操縦走行車両玩具。
【請求項4】
前記集積回路体の特定ピンの一方と、他方とに、正転スイッチング半導体回路及び逆転スイッチング半導体回路を接続し、駆動モータへの両出力端子には、前記集積回路体の特定ピンの一方の出力電位が「High」で、他方のピンの出力電位が「Low」のとき、正転スイッチング半導体回路の半導体を導通し、一方の出力端子を「+」、他方の出力端子を「−」に給電して駆動モータを正転し、次の前記集積回路体の一方のピンの出力電位が「Low」で、他方のピンの出力電位が「High」のとき、逆転スイッチング半導体回路の半導体が導通し、前記一方の出力端子を「−」、前記他方の出力端子を「+」にして駆動モータを逆転し、そして、前記集積回路体の前記一方のピンの出力電位が「Low」で、前記他方のピンの出力電位が「Low」のとき、正転スイッチング半導体回路及び逆転スイッチング半導体回路を動作させないで駆動モータを停止してなる請求項3の音波操縦走行車両玩具。
【請求項5】
前記走行車両を、駆動車輪と従動車輪を有する操縦自走車両と走行方向変換車輪と従動車輪を有する従動車両を連結して構成し、操縦自走車両の逆転走行時に従動車輪の旋回誘導で操縦自走車両の走行方向を変換する請求項1〜4のいずれか一つの請求項の音波操縦走行車両玩具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−119397(P2008−119397A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−309533(P2006−309533)
【出願日】平成18年11月15日(2006.11.15)
【出願人】(391010998)株式会社丸彰 (8)
【Fターム(参考)】