説明

項目選択装置

【課題】 項目を表示するための表示領域に表示画面を占有させずに、利用者に複数の項目を選択させることができる項目選択装置を提供する。
【解決手段】 表示装置の表示画面上にコントローラ32を表示させるコントローラ表示手段と、入力装置を介した入力によってコントローラ32が選択されたときに表示装置の表示画面上に複数のメニュー項目の一覧よりなる出力メニュー34を表示させるメニュー表示手段と、入力装置を介した入力によって出力メニュー34から選択されたメニュー項目が選択状態にある場合には、当該メニュー項目を非選択状態に切り替え、入力装置を介した入力によって出力メニュー34から選択されたメニュー項目が非選択状態にある場合には、当該メニュー項目を選択状態に切り替える選択状態切替手段とを備え、選択状態切替手段は、入力装置を介した入力によって出力メニュー34から選択されなかったメニュー項目の状態を維持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータシステムにおいて利用者が複数の項目を選択できる項目選択装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、コンピュータシステムにおいて利用者が複数の項目を選択できる項目選択装置としては、図10に示すように、一覧表示手段51がデータ記憶手段52から読み出したデータをディスプレイ53に表示し、キーボード・マウス入力手段54に入力されたデータの範囲指定の指示が完了する毎に選択確定判定手段55が範囲指定されたデータを選択データ記憶手段56に記憶し、キーボード・マウス入力手段54に入力された選択終了の指示に応じて選択終了判定手段57によってデータの選択が終了したと判断されると、処理実行手段58が選択されたデータに対する処理を実行するものがある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平6−28134号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の項目選択装置においては、利用者に複数の項目を選択させるために、項目を選択させるためのリスト等を表示画面上に常に表示させているため、項目を表示するための表示領域が表示画面を占有してしまうといった問題があった。
【0004】
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、項目を表示するための表示領域に表示画面を占有させずに、利用者に複数の項目を選択させることができる項目選択装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の項目選択装置は、表示装置の表示画面上にコントローラを表示させるコントローラ表示手段と、入力装置を介した入力によって前記コントローラが選択されたときに前記表示装置の表示画面上に複数のメニュー項目の一覧よりなるメニューを表示させるメニュー表示手段と、前記入力装置を介した入力によって前記メニューから選択されたメニュー項目が選択状態にある場合には、当該メニュー項目を非選択状態に切り替え、前記入力装置を介した入力によって前記メニューから選択されたメニュー項目が非選択状態にある場合には、当該メニュー項目を選択状態に切り替える選択状態切替手段とを備え、前記選択状態切替手段は、前記入力装置を介した入力によって選択されなかった前記メニュー項目の状態を維持するように構成されている。
【0006】
この構成により、本発明の項目選択装置は、コントローラが選択されたときに表示装置の表示画面上に複数のメニュー項目の一覧よりなるメニューを表示させることによって、複数のメニュー項目を選択できるようにしたため、項目を表示するための表示領域に表示画面を占有させずに、利用者に複数の項目を選択させることができる。
【0007】
なお、前記メニュー表示手段によって表示されるメニューは、全選択解除を表すメニュー項目を含み、前記選択状態切替手段は、前記全選択解除を表すメニュー項目が前記入力装置を介した入力によって選択された場合には、全ての前記メニュー項目を非選択状態にするようにしてもよい。
【0008】
この構成により、本発明の項目選択装置は、1つのメニュー項目を選択するだけで、全てのメニュー項目を非選択状態にすることができる。
【0009】
また、前記メニュー表示手段は、複数の対象のうち何れか1つの対象に対する前記メニューを表示させ、前記メニューの対象を除いた他の対象に対して選択状態にあるメニュー項目を、前記他の対象に対して非選択状態にあるメニュー項目と識別できるように表示させるようにしてもよい。
【0010】
この構成により、本発明の項目選択装置は、他の対象に対して選択状態にあるメニュー項目を非選択状態にあるメニュー項目と識別できるように表示装置に表示させるため、他の対象に対して選択状態にあるメニュー項目を利用者に容易に認識させることができる。
【0011】
また、前記選択状態切替手段は、前記他の対象に対して選択状態にあるメニュー項目が前記入力装置を介した入力によって前記メニューから選択された場合には、前記メニューの対象に対して当該メニュー項目を選択状態にし、前記他の対象に対して当該メニュー項目を非選択状態にするようにしてもよい。
【0012】
この構成により、本発明の項目選択装置は、他の対象に対して選択状態にあるメニュー項目を非選択状態にする操作を必要とせずに、他の対象に対して選択状態にあるメニュー項目をメニューの対象に対して選択状態にすることができる。
【0013】
本発明の項目選択方法は、表示装置の表示画面上にコントローラを表示させるコントローラ表示ステップと、入力装置を介した入力によって前記コントローラが選択されたときに前記表示装置の表示画面上に複数のメニュー項目の一覧よりなるメニューを表示させるメニュー表示ステップと、前記入力装置を介した入力によって前記メニューから選択されたメニュー項目が選択状態にある場合には、当該メニュー項目を非選択状態に切り替え、前記入力装置を介した入力によって前記メニューから選択されたメニュー項目が非選択状態にある場合には、当該メニュー項目を選択状態に切り替える選択状態切替ステップとを備え、前記選択状態切替ステップでは、前記入力装置を介した入力によって選択されなかった前記メニュー項目の状態を維持する。
【0014】
この方法により、コントローラが選択されたときに表示装置の表示画面上に複数のメニュー項目の一覧よりなるメニューを表示させることによって、複数のメニュー項目を選択できるようにしたため、項目を表示するための表示領域に表示画面を占有させずに、利用者に複数の項目を選択させることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、項目を表示するための表示領域に表示画面を占有させずに、利用者に複数の項目を選択させることができるといった効果を有する項目選択装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態では、音響信号をミキシングするミキシング装置を制御するためのコンピュータ装置に本発明の項目選択装置を適用したミキシングシステムについて説明する。
【0017】
本発明の一実施の形態のミキシングシステムを図1に示す。
【0018】
ミキシング装置1は、USB(Universal Serial Bus)ポートのように外部の装置と通信するための外部インタフェイス10と、1チャンネルから16チャンネルまでの各入力チャンネルに入力された音響信号をそれぞれアナログデジタル変換するアナログデジタル変換器11と、音響信号をミキシングするミキシング部12と、ミキシングされた音響信号をデジタルアナログ変換するデジタルアナログ変換器13とを備え、1チャンネルから16チャンネルまでの各出力チャンネルに音響信号をそれぞれ出力するようになっている。
【0019】
なお、本実施形態におけるミキシング装置1に関する説明は、本発明の項目選択装置を適用したミキシングシステムに適用されるミキシング装置の機能を限定するものではない。例えば、本発明の項目選択装置を適用したミキシングシステムには、音響効果を音響信号に与えるエフェクト機能等の他の機能を有するミキシング装置を設けてもよい。
【0020】
コンピュータ装置2は、コンピュータ装置本体20と、表示装置21と、キーボード装置およびマウス装置等よりなる入力装置22とを備えている。
【0021】
コンピュータ装置本体20は、プログラムやデータを記憶するROM(Read Only Memory)およびハードディスク装置よりなる記憶装置24と、記憶装置24に記憶されたプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ25と、プロセッサ25によって利用されるデータ等を記憶するRAM(Random Access Memory)等よりなるメモリ26と、表示装置21の表示を制御する表示制御装置27と、USBポートのように外部の装置と通信するための外部インタフェイス28とを備えている。
【0022】
記憶装置24には、ミキシング装置1を制御するためのミキシング制御プログラムが記憶されている。プロセッサ25は、ミキシング制御プログラムを実行することによって、コンピュータ装置2をミキシング制御装置として機能させる。
【0023】
ミキシング制御プログラムを実行するプロセッサ25は、入力チャンネルと出力チャンネルとを対応させるチャンネルテーブルをメモリ26に記憶し、メモリ26に記憶したチャンネルテーブルに基づいて生成したミキシング制御信号を外部インタフェイス28を介してミキシング装置1に送信するようになっている。
【0024】
ミキシング制御信号を外部インタフェイス10を介して受信したミキシング装置1では、ミキシング制御信号に基づいてミキシング部12がチャンネルテーブルに従ったミキシングを行うようになっている。
【0025】
なお、ミキシング装置1においては、1つの入力チャンネルに複数の出力チャンネルを割り当てることができるが、1つの出力チャンネルを割り当てることができる入力チャンネルの数は1つである。
【0026】
以上のように構成されたコンピュータ装置2について、図2乃至図8を用いてその動作を説明する。
【0027】
プロセッサ25によってミキシング制御プログラムが実行されると、図2(a)に示すようなウインドウ30が表示装置21の表示画面上に表示される。
【0028】
ウインドウ30内には、少なくとも2つのコントローラ31、32が表示される。コントローラ31は、入力チャンネルを表し、コントローラ32は、コントローラ31が表す入力チャンネルに割り当てられた出力チャンネルを表している。
【0029】
ここで、入力装置22を介してコントローラ31が選択されると、表示装置21の表示画面上には、図2(b)に示すように、各入力チャンネルを表すメニュー項目よりなる入力メニュー33が表示される。なお、メニュー項目名の左側に表示される黒丸のマークは、入力メニュー33が表示される前に、該当するメニュー項目が選択されていたことを表している。
【0030】
次いで、入力装置22を介して入力メニュー33からメニュー項目が選択されると、入力メニュー33が閉じ、図2(c)に示すように、選択されたメニュー項目が表す入力チャンネルをコントローラ31が表すようコントローラ31の表示が更新され、コントローラ31が表す入力チャンネルに割り当てられた出力チャンネルを表すようコントローラ32の表示が更新される。
【0031】
なお、コントローラ31が表す入力チャンネルを以下単に「該当チャンネル」といい、コントローラ31が表す入力チャンネルを除く他のチャンネルを以下単に「非該当チャンネル」という。
【0032】
図3および図4は、ミキシング制御プログラムを実行するプロセッサ25によるコントローラ32の制御動作を説明するためのフロー図である。
【0033】
まず、入力装置22を介してコントローラ32が選択されると(S1)、プロセッサ25は、各出力チャンネルを表すメニュー項目よりなる出力メニューを表示装置21の表示画面上に表示させる(S2)。
【0034】
ここで、プロセッサ25による出力メニューの表示動作(図3、S2)について図5を用いて説明する。
【0035】
出力メニューの表示動作において、プロセッサ25は、メニュー項目の数だけ以下に説明するステップS31からS39までを繰り返し実行する(S30、S40)。
【0036】
まず、プロセッサ25は、入力装置22によってメニュー項目が選択されているか否かを判断し(S31)、メニュー項目が選択されていると判断した場合には、このメニュー項目をアクティブ表示する(S32)。
【0037】
ここで、アクティブ表示とは、例えば、メニュー項目を他のメニュー項目と識別できるようメニュー項目名および背景を他のメニュー項目のものと色を異ならせて表示させることをいう。
【0038】
次に、プロセッサ25は、メニュー項目が表す出力チャンネルが該当チャンネルに割り当てられているか否か、すなわち、メニュー項目が該当チャンネルに対して選択状態にあるか非選択状態にあるかを判断し(S33)、メニュー項目が該当チャンネルに対して選択状態にあると判断した場合には、このメニュー項目が選択状態にあることを表す黒丸のマークをメニュー項目名の左側に表示させる(S34)。
【0039】
ステップS31において、プロセッサ25は、入力装置22によってメニュー項目が選択されていないと判断した場合には、メニュー項目が該当チャンネルに対して選択状態にあるか非選択状態にあるかを判断し(S35)、メニュー項目が該当チャンネルに対して選択状態にあると判断した場合には、このメニュー項目をディアクティブ表示する(S36)。
【0040】
ここで、ディアクティブ表示とは、例えば、メニュー項目をアクティブ表示されたメニュー項目と識別できるよう、メニュー項目名および背景をアクティブ表示されたメニュー項目のものと色を異ならせて表示させることをいう。
【0041】
次いで、プロセッサ25は、ディアクティブ表示されたメニュー項目が選択状態にあることを表す黒丸のマークをメニュー項目名の左側に表示させる(S34)。
【0042】
ステップS35において、プロセッサ25は、メニュー項目が該当チャンネルに対して非選択状態にあると判断した場合には、メニュー項目が非該当チャンネルに対して選択状態にあるか非選択状態にあるかを判断する(S37)。
【0043】
プロセッサ25は、メニュー項目が非該当チャンネルに対して選択状態にあると判断した場合には、このメニュー項目をグレー表示する(S38)。ここで、グレー表示とは、例えば、メニュー項目を非該当チャンネルに対して非選択状態にあるメニュー項目と識別できるよう、メニュー項目名および背景を非該当チャンネルに対して非選択状態にあるメニュー項目のものと色を異ならせて表示させることをいう。
【0044】
一方、プロセッサ25は、メニュー項目が非該当チャンネルに対して非選択状態にあると判断した場合には、メニュー項目をディアクティブ表示する(S39)。
【0045】
このような出力メニューの表示動作によって表示装置21の表示画面上には、図6に示すような出力メニュー34が表示される。
【0046】
図6において、1チャンネル、3チャンネルおよび5チャンネルを表すメニュー項目は、該当チャンネルに対して選択状態であり、メニュー項目名の左側に黒丸のマークが表示される。これは、ミキシング装置1において、該当チャンネルから入力された音響信号は、1チャンネル、3チャンネルおよび5チャンネルから出力されることを表している。
【0047】
また、7チャンネルおよび8チャンネルを表すメニュー項目は、非該当チャンネルに対して選択状態であり、例えば、背景とメニュー項目名が灰色がかって表示される。
【0048】
このように、非該当チャンネルに対して選択状態にあるメニュー項目を他のメニュー項目と識別できるようにすることによって、非該当チャンネルに対して選択状態にあるメニュー項目をコントローラ31の切り替えを要することなく利用者に容易に認識させることができる。
【0049】
なお、出力メニュー34の一番上に表示されるメニュー項目「---」は、該当チャンネルに対して全てのメニュー項目を非選択状態にする全選択解除を表している。また、出力メニュー34は、図6に示すように、メニュー項目をスクロールさせるためのスクロールバー35を有するものでもよい。
【0050】
図3において、プロセッサ25は、入力装置22によるメニュー項目の選択が変わるたびにステップS2を繰り返し実行することによって出力メニュー34の表示を更新する。ここで、マウス装置によって何れかのメニュー項目がクリックされる等して、入力装置22によってメニュー項目の選択が完了すると(S3)、プロセッサ25は、何れかのメニュー項目が選択されたか否かを判断する(S4)。
【0051】
プロセッサ25は、何れのメニュー項目も選択されていないと判断した場合には、出力メニュー34を閉じ(S5)、図7を用いて後で説明するようにコントローラ32の表示を更新し(S6)、コントローラ32の制御動作を終了する。
【0052】
一方、プロセッサ25は、何れかのメニュー項目が選択されたと判断した場合には、選択されたメニュー項目が全選択解除を表すものであるか否かを判断し(S7)、選択されたメニュー項目が全選択解除を表すものであると判断した場合には、該当チャンネルに対する全てのメニュー項目を非選択状態にし(S8)、出力メニュー34を閉じ(S5)、コントローラ32の表示を更新し(S6)、コントローラ32の制御動作を終了する。
【0053】
ステップS7において、プロセッサ25は、選択されたメニュー項目が全選択解除を表すものでないと判断した場合には、選択されたメニュー項目が非該当チャンネルに対して選択状態にあるか非選択状態にあるかを判断する(S9)。
【0054】
プロセッサ25は、選択されたメニュー項目が非該当チャンネルに対して選択状態にあると判断した場合には、選択されたメニュー項目が非該当チャンネルに対して選択状態にある旨を示すメッセージウインドウを表示装置21の表示画面上に表示させる(S10)。
【0055】
ここで、表示装置21の表示画面上に表示されるメッセージウインドウには、処理の続行を表すOKボタンと、処理の中止を表すキャンセルボタンが表示される。入力装置22を介してOKボタンが押下された場合(S11)には、プロセッサ25は、選択されたメニュー項目を非該当チャンネルに対して非選択状態にし(S12)、選択されたメニュー項目を該当チャンネルに対して選択状態にする(S13)。
【0056】
一方、入力装置22を介してキャンセルボタンが押下された場合(S11)には、プロセッサ25は、出力メニュー34を閉じ(S5)、コントローラ32の表示を更新し(S6)、コントローラ32の制御動作を終了する。
【0057】
ステップS9において、プロセッサ25は、選択されたメニュー項目が非該当チャンネルに対して非選択状態にあると判断した場合には、選択されたメニュー項目が該当チャンネルに対して選択状態にあるか非選択状態にあるかを判断する(S14、図4)。
【0058】
プロセッサ25は、選択されたメニュー項目が該当チャンネルに対して選択状態にあると判断した場合には、選択されたメニュー項目を該当チャンネルに対して非選択状態にし(S15)、出力メニュー34を閉じ(S5)、コントローラ32の表示を更新し(S6)、コントローラ32の制御動作を終了する。
【0059】
一方、プロセッサ25は、選択されたメニュー項目が該当チャンネルに対して非選択状態にあると判断した場合には、選択されたメニュー項目を該当チャンネルに対して選択状態にし(S16)、出力メニュー34を閉じ(S5)、コントローラ32の表示を更新し(S6)、コントローラ32の制御動作を終了する。
【0060】
図7は、プロセッサ25によるコントローラ32の表示の更新動作(図3、S6)を説明するためのフロー図である。
【0061】
まず、プロセッサ25は、該当チャンネルに対して選択状態にあるメニュー項目があるか否かを判断し(S50)、該当チャンネルに対して選択状態にあるメニュー項目があると判断した場合には、図8(a)に示すように、該当チャンネルに対して選択状態にあり、最も若いチャンネル番号の出力チャンネルを表すメニュー項目のメニュー項目名をコントローラ32に表示させる(S51)。
【0062】
一方、プロセッサ25は、該当チャンネルに対して選択状態にあるメニュー項目がないと判断した場合には、図8(b)に示すように、該当チャンネルに対して選択状態にあるメニュー項目がない旨を表す「---」をコントローラ32に表示させる(S52)。
【0063】
以上のように更新された各メニュー項目の状態は、プロセッサ25によってメモリ26に記憶されたチャンネルテーブルに反映され、チャンネルテーブルに基づいて生成されたミキシング制御信号が外部インタフェイス28を介してミキシング装置1に送信される。
【0064】
このように、ミキシング制御プログラムを実行するプロセッサ25は、図9に示すように、表示装置21の表示画面上にコントローラ32を表示させるコントローラ表示手段40と、入力装置22を介した入力によってコントローラ32が選択されたときに表示装置21の表示画面上に複数のメニュー項目の一覧よりなる出力メニュー34を表示させるメニュー表示手段41と、入力装置22を介した入力によって出力メニュー34から選択されたメニュー項目が選択状態にある場合には、当該メニュー項目を非選択状態に切り替え、入力装置22を介した入力によって出力メニュー34から選択されたメニュー項目が非選択状態にある場合には、当該メニュー項目を選択状態に切り替える選択状態切替手段42とを構成する。
【0065】
このような本発明の一実施の形態のミキシングシステムは、コントローラ32が選択されたときに表示装置21の表示画面上に複数のメニュー項目の一覧よりなる出力メニュー34を表示させることによって、複数のメニュー項目を選択できるようにしたため、項目を表示するための表示領域に表示装置21の表示画面を占有させずに、利用者に複数の項目を選択させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0066】
以上のように、本発明にかかる項目選択装置は、項目を表示するための表示領域に表示画面を占有させずに、利用者に複数の項目を選択させることができるという効果を有し、例えば、コンピュータシステムにおいて利用者が複数の項目を選択できる項目選択装置等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の一実施の形態におけるミキシングシステムのブロック図
【図2】本発明の一実施の形態におけるミキシングシステムを構成する表示装置による入力メニューの表示例
【図3】本発明の一実施の形態におけるミキシングシステムを構成するプロセッサによるコントローラの制御動作を説明するためのフロー図
【図4】図3に続くフロー図
【図5】本発明の一実施の形態におけるミキシングシステムを構成するプロセッサによる出力メニューの表示動作を説明するためのフロー図
【図6】本発明の一実施の形態におけるミキシングシステムを構成する表示装置による出力メニューの表示例
【図7】本発明の一実施の形態におけるミキシングシステムを構成するプロセッサによるコントローラの表示の更新動作を説明するためのフロー図
【図8】本発明の一実施の形態におけるミキシングシステムを構成する表示装置によるコントローラの表示例
【図9】本発明の一実施の形態におけるミキシングシステムを構成するプロセッサの機能ブロック図
【図10】従来の項目選択装置のブロック図
【符号の説明】
【0068】
1 ミキシング装置
2 コンピュータ装置
10、28 外部インタフェイス
11 アナログデジタル変換器
12 ミキシング部
13 デジタルアナログ変換器
20 コンピュータ装置本体
21 表示装置
22 入力装置
24 記憶装置
25 プロセッサ
26 メモリ
27 表示制御装置
40 コントローラ表示手段
41 メニュー表示手段
42 選択状態切替手段
51 一覧表示手段
52 データ記憶手段
53 ディスプレイ
54 キーボード・マウス入力手段
55 選択確定判定手段
56 選択データ記憶手段
57 選択終了判定手段
58 処理実行手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置の表示画面上にコントローラを表示させるコントローラ表示手段と、
入力装置を介した入力によって前記コントローラが選択されたときに前記表示装置の表示画面上に複数のメニュー項目の一覧よりなるメニューを表示させるメニュー表示手段と、
前記入力装置を介した入力によって前記メニューから選択されたメニュー項目が選択状態にある場合には、当該メニュー項目を非選択状態に切り替え、前記入力装置を介した入力によって前記メニューから選択されたメニュー項目が非選択状態にある場合には、当該メニュー項目を選択状態に切り替える選択状態切替手段とを備え、
前記選択状態切替手段は、前記入力装置を介した入力によって選択されなかった前記メニュー項目の状態を維持することを特徴とする項目選択装置。
【請求項2】
前記メニュー表示手段によって表示されるメニューは、全選択解除を表すメニュー項目を含み、
前記選択状態切替手段は、前記全選択解除を表すメニュー項目が前記入力装置を介した入力によって選択された場合には、全ての前記メニュー項目を非選択状態にすることを特徴とする請求項1に記載の項目選択装置。
【請求項3】
前記メニュー表示手段は、複数の対象のうち何れか1つの対象に対する前記メニューを表示させ、前記メニューの対象を除いた他の対象に対して選択状態にあるメニュー項目を、前記他の対象に対して非選択状態にあるメニュー項目と識別できるように表示させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の項目選択装置。
【請求項4】
前記選択状態切替手段は、前記他の対象に対して選択状態にあるメニュー項目が前記入力装置を介した入力によって前記メニューから選択された場合には、前記メニューの対象に対して当該メニュー項目を選択状態にし、前記他の対象に対して当該メニュー項目を非選択状態にすることを特徴とする請求項3に記載の項目選択装置。
【請求項5】
表示装置の表示画面上にコントローラを表示させるコントローラ表示ステップと、
入力装置を介した入力によって前記コントローラが選択されたときに前記表示装置の表示画面上に複数のメニュー項目の一覧よりなるメニューを表示させるメニュー表示ステップと、
前記入力装置を介した入力によって前記メニューから選択されたメニュー項目が選択状態にある場合には、当該メニュー項目を非選択状態に切り替え、前記入力装置を介した入力によって前記メニューから選択されたメニュー項目が非選択状態にある場合には、当該メニュー項目を選択状態に切り替える選択状態切替ステップとを備え、
前記選択状態切替ステップでは、前記入力装置を介した入力によって選択されなかった前記メニュー項目の状態を維持することを特徴とする項目選択方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−260044(P2006−260044A)
【公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−75425(P2005−75425)
【出願日】平成17年3月16日(2005.3.16)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】