説明

顆粒状経口食品の製造方法及びその顆粒状経口食品

【課題】例えば健康維持、体質改善、肌質改善、病気や肥満の予防等の様々な効能や効果が相乗して得られる顆粒状経口食品の製造方法及びその顆粒状経口食品の提供を目的とする。
【解決手段】納豆Aa、ヨーグルトAb、イースト菌Acが混合された液状の混合物Dに粉末状のケールBを添加して発酵させる。発酵済みの混合物Dを、例えば納豆菌、乳酸菌、イースト菌等の活動が停止又は抑えられるか、菌が死滅するような温度で熱処理する。この後、熱処理された混合物Dから顆粒状に加工して顆粒状経口食品Gを製造する。つまり、本発明の製造方法で製造された顆粒状経口食品Gを経口投与すれば、顆粒状経口食品Gに含まれる菌が人の体内で活動を再開する。これにより、例えば健康維持、体質改善、肌質改善、病気や肥満の予防等の様々な効能や効果が相乗して得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えばケール、緑茶、抹茶、発芽玄米、発芽黒豆、シモン芋、ウコンの根、ヤーコンの根、稲若葉、大麦若葉、イチョウ葉、シモン葉、ウコン葉、ヤーコン葉、あした葉、すぎな葉、桑の葉、グァバ葉、よもぎ葉、葛の葉等の経口投与される植物が含まれる顆粒状の経口食品を製造する際に用いられる顆粒状経口食品の製造方法及びその顆粒状経口食品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、前記大豆が含まれる顆粒状経口食品の製造方法としては、例えば特許文献1の発芽処理大豆を使用した大豆加工品とその製造法がある。この大豆加工品は、水に浸漬した大豆を水切り後、発芽処理を6〜18時間行って得た発芽処理大豆を原料に用いた納豆または豆腐である。また、製造法は、水に浸漬した大豆を水切り後、発芽処理を6〜14時間行い、得られた発芽処理大豆に加水しながら磨砕して生呉を得、該生呉を加熱した後、固−液分離して得た豆乳に凝固剤を添加し、次いで成形するものである。
【0003】
しかし、前記発芽処理大豆を原料とする納豆または豆腐等の大豆加工品には、豆乳が多く含まれているので、前記製造法で製造された大豆加工品を摂取すると豆乳アレルギーを発生することがある。また、豆乳の代わりに、例えば乳牛、山羊等の動物から得られた乳を発酵させても、乳に含まれる脂質の量が豆乳の2倍以上あるため、乳アレルギーの発生率が高い。さらに、動物性の乳であるため、イソフラボンが含まれておらず、例えば美白作用、保湿性の向上、生理不順の改善、肌荒れ、小皺、肥満、シミ、肌の潤い、更年期障害の軽減、骨粗鬆症、動脈硬化、乳癌や前立腺癌の予防等の効果が期待できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−123060号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、例えば健康維持、体質改善、肌質改善、病気や肥満の予防等の様々な効能や効果が相乗して得られる顆粒状経口食品の製造方法及びその顆粒状経口食品の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、蒸し処理された有機栽培の大豆を納豆菌により発酵してなる納豆と、動物から搾乳された乳を乳酸菌により発酵してなるヨーグルトと、単一種を培養してなるイースト菌とを混合する第1の混合工程と、前記第1の混合工程にて混合された液状の混合物に粉末状の植物を添加する添加工程と、前記添加工程にて植物が添加された混合物を適温に保ちながら発酵する発酵工程と、前記発酵工程にて発酵された混合物を、該混合物に含まれる菌の活動が停止又は抑えられる温度で熱処理する熱処理工程と、前記熱処理工程にて熱処理された混合物を顆粒状に加工する顆粒化工程とを備えた顆粒状経口食品の製造方法であることを特徴とする。
【0007】
この発明の態様として、前記添加工程にて混合物に植物を添加する際に、該混合物と植物を8:10の重量比で混合することができる。
【0008】
また、この発明の態様として、前記添加工程にて混合物に植物を添加する際に、有機栽培の農産物から抽出された天然甘味料を添加することができる。
【0009】
また、この発明の態様として、前記発酵工程にて発酵された混合物に、粉末状の植物を混合する第2の混合工程を備えることができる。
【0010】
また、この発明の態様として、前記混合物に添加される植物に遠赤外線を照射して、該植物を所望する水分量に乾燥する植物乾燥工程を備えることができる。
【0011】
また、この発明の態様として、前記混合物に添加される植物を粉末状に粉砕する植物粉砕工程を備えすることができる。
【0012】
また、この発明は、蒸し処理された有機栽培の大豆を納豆菌により発酵してなる納豆と、動物から搾乳された乳を乳酸菌により発酵してなるヨーグルトと、単一種を培養してなるイースト菌とが混合された液状の混合物に、粉末状の植物を加えて発酵させた後、前記植物が加えられた混合物を、該混合物に含まれる菌の活動が停止又は抑えられる温度で熱処理して顆粒状に加工した顆粒状経口食品であることを特徴とする。
【0013】
また、この発明の態様として、前記混合物と植物を8:10の重量比で混合することができる。
【0014】
また、この発明の態様として、前記混合物に、有機栽培の農産物から抽出された天然甘味料を添加することができる。
【0015】
また、この発明の態様として、前記混合物に、遠赤外線の照射によって所望する水分量に乾燥された植物を添加することができる。
【0016】
前記植物は、例えばケール、緑茶、抹茶、発芽玄米、発芽黒豆、シモン芋、ウコンの根、ヤーコンの根、稲若葉、大麦若葉、イチョウ葉、シモン葉、ウコン葉、ヤーコン葉、あした葉、すぎな葉、桑の葉、グァバ葉、よもぎ葉、葛の葉等の植物の葉や根、穀物、野菜、豆類で構成することができる。
実施例では、成葉段階で収穫されたケール成葉、芽出し野菜の1種であるケールスプラウト等の微粉末を中心核として使用している。
【0017】
天然甘味料は、例えば有機栽培の農産物から抽出された黒糖、或いは、ステビア草から抽出されたステビア甘味料等で構成することができる。
【0018】
黒糖には、例えばカルシウム、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、マンガン、リン、亜鉛、鉄、銅等のミネラルと、ビタミンB1、B2、ナイアシン、パントテン酸等のビタミン類が豊富に含まれている。
【0019】
ステビア草には、例えばステビオサイド、レバウディオサイド等の甘味成分が多量に含まれており、甘味は砂糖の250倍であり、カロリーは90分の1である。
【0020】
第1及び第2の混合工程は、例えば納豆、ヨーグルト、イースト菌、粉末状の植物からなる混合物を略均一に混合する混合装置等で構成することができる。
【0021】
添加工程は、例えば納豆、ヨーグルト、イースト菌等を混合してなる混合物に粉末状の植物を添加する添加装置等で構成することができる。
【0022】
発酵工程は、例えば発酵に適した温度、湿度等に保たれた発酵室や発酵装置等で構成することができる。
【0023】
熱処理工程は、例えば納豆菌、乳酸菌、イースト菌等の菌の活動が停止又は抑えられるか、菌が死滅するような温度で熱処理する熱処理装置等で構成することができる。なお、熱処理装置は、例えば遠赤外線を照射する遠赤外線照射装置、放射熱を放射するヒータ装置、熱風を送風する送風装置等で構成することができる。
【0024】
顆粒化工程は、例えば粉砕工程で粉砕された微粉末を、造粒室内の下部から上部に向けて送風される熱風中に噴出するとともに、微粉末からなる中心核の周面全体に、培養工程で作り出された液状の組成物を被覆して顆粒状に加工する流動型造粒装置、或いは、押出し機により押出し成形される線状の原料を所定の粒径サイズに細断し、その細断された原料を転動又は加圧して顆粒状に加工する押出し型造粒装置等で構成することができる。
【0025】
植物乾燥工程は、例えば遠赤外線を照射する遠赤外線照射装置、放射熱を放射するヒータ装置、熱風を送風する送風装置等で構成することができる。
植物粉砕工程は、例えば経口投与される植物を粉末状に粉砕する粉砕装置等で構成することができる。
【発明の効果】
【0026】
この発明によれば、納豆、ヨーグルト、イースト菌が混合された液状の混合物に粉末状の植物を添加して発酵させた後、発酵済みの発酵混合物を菌の活動が停止又は抑えられるか、菌が死滅するような温度で熱処理して顆粒状に加工して顆粒状経口食品を製造する。つまり、本発明の製造方法で製造された顆粒状経口食品を人の体内に経口投与すれば、顆粒状経口食品に含まれる菌が人の体内で活動を再開する。これにより、菌の活動により、例えば健康維持、体質改善、肌質改善、病気や肥満の予防等の様々な効能や効果が相乗して得られる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】顆粒状経口食品の製造方法を示す工程図。
【図2】顆粒製造装置による顆粒状経口食品の製造方法を示す説明図。
【図3】顆粒状経口食品の内部構造を示す断面図。
【図4】顆粒状に加工された顆粒状経口食品の粒径サイズを示す拡大図。
【図5】錠剤製造装置にて製造された錠剤状経口食品を示す斜視図。
【図6】カプセル製造装置にて製造されたカプセル状経口食品を示す斜視図。
【図7】顆粒粉砕工程にて粉末状に粉砕された粉末状経口食品を示す拡大図。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0028】
図1は、顆粒状経口食品Gの製造方法を示す工程図、図2は、顆粒製造装置1による顆粒状経口食品Gの製造方法を示す説明図、図3は、顆粒状経口食品Gの内部構造を示す断面図、図4は、顆粒状に加工された顆粒状経口食品Gの粒径サイズを示す拡大図、図5は、錠剤製造装置H1にて製造された錠剤状経口食品Gを示す斜視図、図6は、カプセル製造装置H2にて製造されたカプセル状経口食品Gbを示す斜視図、図7は、顆粒粉砕工程hにて粉末状に粉砕された粉末状経口食品Gを示す拡大図である。
【0029】
本実施例の顆粒状経口食品Gの製造方法は、蒸し処理された有機栽培の大豆を納豆菌により発酵してなる納豆Aaと、動物の一例である牛から搾乳された牛乳を乳酸菌により発酵してなるヨーグルトAbと、単一種を培養してなるイースト菌Acとを混合する第1混合工程bと、第1混合工程bにて納豆Aa、ヨーグルトAb、イースト菌Acが混合された液状の混合物Dに植物の一例である粉末状のケールBを添加する添加工程cと、添加工程cにて粉末状のケールBが添加された混合物Dを適温に保ちながら発酵する発酵工程dと、発酵工程dにて発酵された混合物Dに粉末状のケールBを混合する第2混合工程eと、第2混合工程eにてケールBが混合された混合物Dを、該混合物Dに含まれる複数種の菌の活動が停止又は抑えられる温度で熱処理する熱処理工程fと、熱処理工程fにて熱処理された混合物Dを顆粒状に加工する顆粒化工程gと、顆粒化工程gにて顆粒化された顆粒状経口食品Gを粉末状に粉砕する顆粒粉砕工程hと、顆粒粉砕工程hにて粉末化された粉末状経口食品G3或いは顆粒化工程gにて顆粒化された顆粒状経口食品Gを錠剤状経口食品Gaに加工する食品化工程iとを備えている。
【0030】
第1混合工程bでは、蒸し処理された有機栽培の大豆を納豆菌により1次発酵してなる納豆Aaと、牛から搾乳された牛乳を乳酸菌により1次発酵してなるヨーグルトAbと、単一種を培養及び1次発酵してなるイースト菌Acとを、図示しない混合装置により略均一に混合して、液状の混合物Dを作り出す。
【0031】
納豆Aaは、有機栽培された大豆を、図示しない蒸し器や蒸し装置を用いて蒸し処理した後、該蒸し処理された大豆全体に対し納豆菌を均等に付着させる。この後、納豆菌が付着した大豆を、発酵に適した温度、湿度等に保たれた発酵室にて発酵させ、大豆を納豆菌により発酵させて製造したものである。
【0032】
つまり、納豆Aaを摂取すれば、例えば脳卒中・脳梗塞、視力・目の疲れ、頭痛・鎮痛、脱毛、味覚障害、喘息・咳、肩こり、血栓、心臓病・心臓疾患・心筋梗塞、胃炎・胃潰瘍・胃腸病、肝炎・肝臓病・肝機能、腎炎・腎臓病・腎機能、ニキビ・吹き出物、美肌・しみ・そばかす、関節炎、前立腺肥大症、生理不順・生理痛、利尿、便秘・整腸、下痢、免疫力、新陳代謝、ダイエット、疲労回復、豊胸、老化、更年期障害、アトピー・アレルギー、強精・強壮、不眠症、ガン、糖尿病、高血圧、コレステロール・高脂血症・動脈硬化、リウマチ、骨粗鬆症、神経痛、冷え性、貧血、痴呆症、抗菌・抗ウイルス、乳癌や前立腺癌の予防等の効能や効果が得られる。
【0033】
ヨーグルトAbは、牛から搾乳された牛乳を40℃〜45℃に加温した後、その加温された牛乳に乳酸菌を混ぜて発酵させた発酵乳である。
つまり、ヨーグルトAbに含まれる乳酸菌は、例えば乳糖、タンパク質、ビタミン、カルシウム等の牛乳に含まれる栄養素を体内へ吸収されやすいものに変化させる効果がある。例えばたんぱく質の一部が分解されてアミノ酸に変化するため、体内で消化・吸収されやすくなる。
【0034】
これにより、乳幼児から高齢の人、病気の人が摂取することができる。また、栄養素の摂取により、例えば癌予防、高血圧、糖尿病等を予防する効果が得られる。
また、乳酸菌が乳糖をエサにして作り出す乳酸や酢酸は、胃や腸のぜん動運動、消化吸収を高めて、便秘の予防及び腸内のバランスを調整する。
【0035】
さらに、乳酸菌は、腸内のビフィズス菌を増加させるので、病気の原因となる悪玉菌の増殖を抑えるとともに、悪玉菌が作り出す有害物質を吸着して排出する。また、免疫力を高める作用があるので、抵抗力がついて病気になりにくくなる等の効果が得られる。
なお、牛から搾乳する代わりに、例えばヤギ、ヒツジ等の動物から搾乳した乳を用いてもよい。
【0036】
イースト菌Acは、酵母菌の一種であり、単一種のイースト菌Acのみを純粋培養したものであり、糖分をアルコールに変える働きを持っている。また、イースト菌Acには、水分、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、炭水化物、脂質等が含まれている。なお、イースト菌の代わりに、その他の酵母菌を用いてもよい。
【0037】
第1混合工程bにて混合される納豆Aaを、有機栽培された大豆を発芽させて蒸し処理した後、その蒸し処理された大豆を納豆菌により発酵させてなる納豆Aaを使用してもよい。
【0038】
つまり、有機栽培された大豆を、図示しない発芽装置により所定時間栽培して発芽すれば、大豆に含まれるγ−アミノ酪酸及び必須アミノ酸が発芽前よりも富化する。これにより、発芽前の大豆からなる納豆Aaに比べて、発芽後の大豆からなる納豆Aaに含まれるイソフラボンの量を4倍以上にも増加させることができる。
【0039】
また、第1混合工程bの前段に、蒸し処理前又は蒸し処理後の大豆に対し遠赤外線を照射する遠赤外線照射工程を設けてもよい。
つまり、有機栽培の大豆全体に、図示しない遠赤外線照射装置から発射される遠赤外線を略均等に照射する。
【0040】
大豆に含まれるグルタミン酸がγ−アミノ酪酸(いわゆるGABA)及び必須アミノ酸に変化し、γ−アミノ酪酸及び必須アミノ酸の富化を図ることができる。
これにより、例えば血圧上昇抑制作用、精神安定作用、腎機能改善作用、肝機能改善作用、肥満防止作用、口臭や体臭などの消臭効果が得られる。
【0041】
また、必須アミノ酸は体内で生合成することが不可能なアミノ酸であって、この必須アミノ酸(旨味成分)の富化により、大豆を主原料とする顆粒状経口食品Gの美味しさ及び食感を向上させることができる。
【0042】
添加工程cでは、第1混合工程bにて納豆Aa、ヨーグルトAb、イースト菌Acが混合された液状の混合物Dに、後述する植物粉砕工程kにて粉砕された粉末状のケールBを、図示しない添加装置により添加する。
【0043】
実施例では、液状の混合物Dと粉末状のケールBを、8:10の重量比で混合しているが、例えば混合物Dを8以下又は8以上、ケールBを10以下又は10以上に変更するなど、混合物DとケールBの重量比を、所望する重量比に変更してもよい。
【0044】
なお、ケールBは、成葉段階で収穫されるため、例えばビタミン類やβ-カロチン、食物繊維、たんぱく質、カルシウム、マグネシウム等のミネラルが豊富に含まれている。
また、ケールBの粉末を添加する代わりに、例えば芽出し野菜の1種であるケールスプラウトの粉末を添加してもよい。
【0045】
添加工程cにて粉末状のケールBを混合物Dに添加する際に、例えば天然甘味料の一例である有機栽培の農産物から抽出された有機黒糖Cを添加してもよい。
【0046】
つまり、粉末状のケールBが添加された混合物Dに対し有機黒糖Cを添加することにより、後述する発酵工程dにて混合物Dの発酵が促進され、カリウム、カルシウム、リン、鉄、ビタミンB1、ビタミンE、サポニン、イソフラボノイド及び各種ポリフェノール類等のミネラルが富化される効果が相乗して得られる。
【0047】
混合物D及びケールBを混合して発酵させるよりも、有機黒糖Cを添加して発酵させたほうが、混合物Dの脂質量が少なくなり、豆乳アレルギーが発生するのを抑制して、発生率を低減する効果が得られる。
なお、有機黒糖Cの代わりに、ステビア草から抽出されたステビア甘味料を天然甘味料として用いてもよい。
【0048】
発酵工程dでは、添加工程cにて粉末状のケールBが添加された混合物Dを、該混合物Dの発酵が促進される温度に保ちながら図示しない発酵装置により発酵させる。
【0049】
つまり、発酵時の分解作用によって混合物Dの脂質及びケールBが分子細分化されるので、体内への吸収効率が向上する。また、混合物Dの脂質量が減少するので、豆乳アレルギーが発生するのを抑制して、発生率を低減する効果が得られる。
【0050】
第2混合工程eでは、発酵工程dにて発酵された混合物Dに、後述する植物乾燥工程jにて所望する水分量に乾燥され、次の植物粉砕工程kにて粉砕された粉末状のケールBを添加する。また、該ケールBが添加された混合物Dを、図示しない混合装置により略均一に混合して、混合物Dを作り出す。
【0051】
熱処理工程fでは、第2混合工程eにて粉末状のケールBが混合された混合物Dを、図示しない熱処理装置により混合物Dに含まれる複数種の菌(納豆菌、乳酸菌、イースト菌等)の活動が停止又は抑えられる温度で熱処理する。つまり、混合物Dに含まれる菌の活動を停止又は抑えるか、菌を死滅させる。
【0052】
混合物Dに混合された納豆Aaに含まれる納豆菌の胞子は、140℃の高温で約1時間熱処理すれば死滅するが、熱処理温度を140℃以下に設定し、熱処理時間を1時間より短くすれば、納豆菌の胞子が死滅することはない。
【0053】
つまり、混合物Dを、140℃以下の温度で熱処理すれば、納豆菌の胞子を除いて、雑菌のみを死滅させることができる。
これにより、顆粒化工程gで作り出される顆粒状経口食品Gを経口投与すれば、納豆菌を摂取することができ、前述の納豆Aaによる効能や効果が得られる。
【0054】
顆粒化工程gでは、熱処理工程fにて熱処理された液状の混合物Dを、図2に示す顆粒製造装置1の造粒室2内に投入されたケールBの微粉末Baに付着させながら熱風3により乾燥させて、図3、図4に示すような顆粒状経口食品Gを作り出す。
【0055】
造粒室2内の下部には、多数の通気孔を有する受け板2aが水平に架設されている。また、該受け板2aの下部には、造粒室2内に向けて熱風3を送気するための図示しない熱風発生装置が接続されている。
【0056】
造粒室2の上部には、茶葉Aの乾燥に使用された熱風3を室外に向けて排気するための図示しない熱風排気装置が接続されている。また、該造粒室2内の上部には、熱処理工程fから供給される液状の混合物Dを、造粒室2内に投入されたケールBの微粉末Baに向けて霧状に散布するための噴射装置2b,2bが設けられている。
【0057】
つまり、粉砕工程cで粉砕されたケールBの微粉末Baを、図2に示す顆粒製造装置1の造粒室2内に投入した後、図示しない熱風発生装置から供給される熱風3を造粒室2内の下部から上部に向けて送風し、培養工程aで培養された液状の混合物Dを噴射装置2b,2bから噴射して、熱風3中に放出される微粉末Baの周面全体に吹き付けて凝集する。
【0058】
すなわち、液状の混合物Dを、微粉末Baの周面全体に対し略均一に連続して吹き付けるとともに、略100℃前後の高温に加熱された熱風3により微粉末Baの周面全体に付着された液状の混合物Dと、微粉末Baの内部とから水分を蒸発させて乾燥する。
【0059】
これにより、微粉末Baを中心核として、該微粉末Baの周面全体に対し混合物Dからなる略均等な厚みの層が形成される(図3参照)。また、液状の混合物Dを、微粉末Baの周面全体に対し吹き付ける処理を何回か繰り返してもよい。
【0060】
この後、微粉末Baの周面全体が混合物Dで被覆された顆粒状経口食品Gを造粒室2から取り出せば、図3、図4に示す顆粒状経口食品Gの製造が完了する。
【0061】
また、微粉末Aaの周面全体に対し混合物Dを凝集させる際の粘着剤或いは組成物として、例えばデキストリン、不溶性デンプン等の添加物を混合物Dに添加してもよい。
【0062】
微粉末Baの周面全体に形成される混合物Dの層の厚みを異ならせれば、粒径サイズが異なる異径状経口食品G1(図4の4−a参照)を製造することができる。
【0063】
また、微粉末Baの周面全体に形成される混合物Dの層の厚みを同一にすれば、粒径サイズが同一の同径状経口食品G2(図4の4−b参照)を製造することができる。
また、微細な顆粒状経口食品Gを凝集させて、所望する粒径サイズの顆粒状経口食品Gを製造してもよい。
【0064】
顆粒粉砕工程hでは、顆粒化工程gにて加工された顆粒状経口食品Gを図示しない粉砕装置により粉末状に粉砕して、経口投与される粉末状経口食品G3を製造する(図7参照)。実施例では、顆粒状経口食品Gを、1mm程度の大きさを有する粉末状経口食品G3に粉砕するが、1mm以下又は1mm以上の大きさに粉砕してもよい。
【0065】
食品化工程iでは、顆粒化工程gにて加工された顆粒状経口食品G、或いは、顆粒粉砕工程hにて粉砕された粉末状経口食品G3を、図示しない造粒機や打錠機等の錠剤製造装置H1により造粒又は打錠して、図5に示すような経口食品Ga1,Ga2,Ga3に食品化する。
【0066】
つまり、図5に示すような楕円形状の経口食品Ga1(図5の5−a参照)、三角形状の経口食品Ga2(図5の5−b参照)、四角形状の経口食品Ga3(図5の5−c参照)等の形状を有する錠剤状の経口食品Gaを製造することができる。
なお、前記造粒形状又は打錠形状の他の例として、例えば菱形状、星形状、或いは、動物やキャラクター等の所望する錠剤形状に製造してもよい。
【0067】
前記植物乾燥工程jでは、成葉段階で収穫されたケールBに、図示しない遠赤外線照射装置から発射される遠赤外線を照射するとともに、所望する低い温度で加熱して、所望の水分量に乾燥させる。
【0068】
つまり、水分やアルコール分等をケールBから蒸発させて、所定の水分量に乾燥させることにより、ケールBに含まれるグルタミン酸が変化し、γ−アミノ酪酸及び必須アミノ酸の富化を図ることができる。
なお、遠赤外線に代わる他の乾燥方法として、例えばヒータから放射される放射熱、ブロワから送風される温風等で乾燥してもよい。また、乾燥時の温度を、例えば25℃よりも低い温度或いは30℃よりも高い温度に変更してもよい。
【0069】
植物粉砕工程kでは、植物乾燥工程jにて乾燥されたケールBを、図示しない粉砕装置により所望するサイズに粉砕する。
つまり、添加工程c及び第2混合工程eの混合物Dに対し略均一に混合されやすい大きさに粉砕する。実施例では、微粉末Baの粒径が100μm以下、望ましくは約0.5μm〜約80μmの範囲に含まれる粒径に粉砕するが、約70μmの粒径が好ましい。
【0070】
前記錠剤製造装置H1で製造された錠剤状経口食品Gaは、顆粒化工程gにて加工された顆粒状経口食品Gを押し固めて製造したものであり、顆粒状経口食品Gの粒径が異なれば、錠剤状経口食品Gaを食べた際に、噛み砕くときの力がサイズによって異なり、様々な食感及び舌触り感が得られる。
また、顆粒状経口食品Gの粒径が同一であれば、錠剤状経口食品Gaを食べた際に、噛み砕くときの力が一定しており、安定した食感及び舌触り感が得られる。
【0071】
食品化工程iにおいて、顆粒化工程gにて加工された顆粒状経口食品G或いは顆粒粉砕工程hにて加工された粉末状経口食品G3を、錠剤製造装置H1により造粒又は打錠して、図5に示すような経口食品Ga1,Ga2,Ga3を製造する。
【0072】
また、カプセル製造装置H2により所望する大きさ及び形状に形成されたカプセルに充填すれば、図6に示すようなハードカプセル入りの経口食品Gb1(図6の6−a参照)、ソフトカプセル入りの経口食品Gb2(図6の6−b参照)等のカプセルタイプを有するカプセル状経口食品Gbを製造することができる。
【0073】
実施例の製造方法で製造された顆粒状経口食品Gと、錠剤状経口食品Gaと、カプセル状経口食品Gbとは、図示しない充填装置により袋、缶、瓶、プラスチック容器等に充填して出荷する。或いは、図示しない包装装置(PTP包装機)によりアルミ箔やフィルム等で包装してもよい。
【0074】
つまり、実施例の製造方法で製造された異径状経口食品G1及び同径状経口食品G2を含む顆粒状経口食品Gと、経口食品Ga1,Ga2,Ga3を含む錠剤状経口食品Gaと、経口食品Gb1,Gb2を含むカプセル状経口食品Gbと、粉末状経口食品G3の中から経口投与される経口食品を選択することができる。
【0075】
以上のように、納豆Aa、ヨーグルトAb、イースト菌Acが混合された液状の混合物Dに粉末状のケールBを添加して発酵させた後、発酵済みの混合物Dを、例えば納豆菌、乳酸菌、イースト菌等の菌の活動が停止又は抑えられるか、菌が死滅するような温度で熱処理してから顆粒状に加工して、錠剤状経口食品Ga、カプセル状経口食品Gb、粉末状経口食品G3の元となる顆粒状経口食品Gを製造する。
【0076】
つまり、本実施例の製造方法で製造された顆粒状経口食品Gを人の体内に経口投与するか、顆粒状経口食品Gからなる錠剤状経口食品Ga、カプセル状経口食品Gb、粉末状経口食品G3を人の体内に経口投与すれば、顆粒状経口食品Gに含まれる納豆菌、乳酸菌、イースト菌等の中から一つの菌(納豆菌)或いは複数の菌が人の体内で活動を再開する。これにより、例えば健康維持、体質改善、肌質改善、病気や肥満の予防等の様々な効能や効果が相乗して得られる。
【0077】
また、有機栽培された大豆からなる納豆Aaの脂質を発酵分解してなる顆粒状経口食品Gを適量経口投入することにより、豆乳アレルギーが発生するのを抑制して、発生率の低減を図ることができる。
【0078】
また、納豆Aaに含まれるイソフラボンの量を増加させて、例えば美白作用、保湿性の向上、生理不順の改善、肌荒れ、小皺、肥満、シミ、肌の潤い、更年期障害の軽減、骨粗鬆症、動脈硬化、乳癌や前立腺癌の予防等の効果を十分に得ることができる。
また、納豆Aaに含まれるγ−アミノ酪酸及び必須アミノ酸を富化させて、例えば血圧上昇抑制作用、精神安定作用、腎機能改善作用、肝機能改善作用、肥満防止作用、口臭や体臭などの消臭効果が得られるとともに、納豆Aaを主原料とする顆粒状経口食品Gの美味しさ及び食感を向上させることができる。
【0079】
また、顆粒状経口食品Gは、図3に示すように、中心核であるケールBの微粉末Baの周面全体に対し混合物Dの濃縮された層を形成しているので、顆粒状経口食品Gを少量経口投与するだけでも、必要な成分を摂取することができる。また、微粉末Baの周面全体に形成された混合物Dの層が外側から徐々に溶解するので、混合物Dに含まれる成分の効果が長い時間継続して得られる。
【0080】
前記製造方法で製造された顆粒状経口食品Gの経口投与によって得られる効果としては、例えば便通、冷え性、生理痛、糖尿病、脱毛、アトピー、花粉症、自律神経失調症、膠原病、脳梗塞、坐骨神経痛、痛風、癌、白内障、高血圧、肺動脈瘤等がある。
【0081】
便通の場合、1週間〜2週間、排便がなかっても、顆粒状経口食品Gを朝昼夜に所定量経口投与した結果、便が2日〜3日で出るようになり、毎朝便通があり、便秘が解消されるという効果が得られる。
【0082】
冷え性の場合、足首から下が冷たく夜靴下を履いていた。特に冬は2枚重ねて履いていたが、顆粒状経口食品Gを朝昼夜に所定量経口投与した結果、1日〜2日で足首から下が暖かく靴下を履かなくても熟睡することが出来るようになるという効果が得られる。
【0083】
生理痛の場合、生理が不規則で、有る月と無い月があり、また周期も早くなったり遅くなったり、そして、生理痛は2週間も続くことがあったが、顆粒状経口食品Gを朝昼夜に所定量経口投与した結果、2ヶ月目からは生理痛がなくなり生理不順もなく、きちっと28日周期で規則正しくなるという効果が得られる。
【0084】
糖尿病の場合、糖尿病で壊疽になり、足の親指の元から切断しなければならないと診断されたが、顆粒状経口食品Gを朝昼夜に所定量経口投与した結果、冷たかった足が温かくなり、切断しなくても良くなるという効果が得られる。
【0085】
脱毛の場合、抜け毛が気になって髪が少なくなってきて、白髪も急に前のほうから増えてきたが、顆粒状経口食品Gを朝昼夜に所定量経口投与すると3ヶ月位で黒い髪が増え、6ヶ月経過した時には、前と両サイドの白髪が減少し、黒髪に変化するという効果が得られる。
【0086】
アトピーの場合、全身アトピーで頭の頭皮がボコボコしていましたが、顆粒状経口食品Gを1日に所定量経口投与した結果、3ヶ月後、頭の痒みとボコボコ感が無くなり、耳の後ろの痒みもなくなるという効果が得られる。
【0087】
花粉症の場合、早い年で1月中旬頃より鼻水が出て、目の周りが痒くなり、風邪も引きやすくなり一旦風邪を引くと状態が長く痰もよく出ていたが、顆粒状経口食品Gを朝昼夜と1日に所定量経口投与し続けた結果、鼻水も出なくなり、目の周りの痒みも無くなり、風邪も引かなくなり、痰も出なくなるという効果が得られる。
【0088】
自律神経失調症の場合、暗い所に1週間もじっとしていなければ落ち着かず、また不眠の状態が続いていたが、顆粒状経口食品Gを朝昼夜と1日に所定量経口投与し続けて4ヶ月が経過したころから症状はなくなるという効果が得られる。
【0089】
膠原病の場合、6年間病院に通っていましたが、快方に向かわず、そこで、顆粒状経口食品Gを朝昼夜と1日に所定量経口投与し続けて4ヶ月、驚くくらい症状が改善されるという効果が得られる。
【0090】
脳梗塞の場合、64歳で脳梗塞になり、右手右足が不自由になり、字を書いたり、物を掴む時に手が震えたり、右手を上げる時、痛みが激しく刺すような痛みだった。しかし、顆粒状経口食品Gを朝昼夜と1日に所定量経口投与し続けた結果、手の震えが少なく物を掴む時につかみやすくなり、右手を上げる時の痛みが軽くなり、体全体が暖かく特に下の部分が暖かくなり、水風呂に足をつけてもしばらくは耐えられるようになるという効果が得られる。
【0091】
坐骨神経痛の場合、朝起き上がる時に、腰から足先までビリビリ電気が走るような痛みがあり、尿酸値も高く、足の関節も痛く、体が重くだるさがあった。しかし、顆粒状経口食品Gを朝昼夜と1日に所定量経口投与するようになってからは、足首から下が1週間位で暖かくなり、腰の痛みが1ヶ月位で少なくなり、3ヶ月でほとんど感じなくなるという効果が得られる。
【0092】
痛風の場合、足の甲の痛みが激しく、足首の下が特に冷えて右足には20kg位のオモリを付けているのかと思えるくらいであった。しかし、顆粒状経口食品Gを朝昼夜と1日に所定量経口投与するようになってからは、1ヶ月位して痛みが少なくなり、3ヶ月経過した頃にはほとんど感じなくなるという効果が得られる。
【0093】
癌の場合、2年前に胃癌にかかり全摘したが、その後、検査で再発が見つかり、現在抗癌剤を使った治療を3週間毎に繰り返していた。また、以前から足が冷たく、また腸の動きが悪く、そのため抗癌剤を投与してから3日〜4日は寝たまま、起き上がることも出来ない状態であった。
その後、顆粒状経口食品Gを1日に所定量経口投与してからは、4日目位に足が暖かくなってきたことに気づき、腸の動きも以前より良く動いて以前には無かった空腹感が出てきた。また、抗癌剤投与後も今は以前のように副作用がひどく起き上がれなくなることも少なくなるという効果が得られる。
【0094】
白内障の場合、55歳の時に、メガネを掛けていても見にくくなり、視力が低下しただけだと思って診察に行くと、医師から白内障と診断され目薬をもらった。また、幸いにもまだ早期で手術をするほどではなかったが、顆粒状経口食品Gを半年位飲んでいると視力が回復するという効果が得られる。
【0095】
高血圧の場合、会社の健康診断で高血圧と診断され病院へ行った際に、血圧の薬を飲むと飲み続けなければ効果が得られないと言われた。そこで、顆粒状経口食品Gを、出張の際も小袋へ入れる等して、毎日、所定量経口投与するようになってからは、3ヶ月位からひどかった肩こりが無くなくなり、血圧がほぼ正常値になるという効果が得られる。
【0096】
肺動脈瘤の場合、息苦しさから病院で検査を受けると、肺動脈瘤があることがわかり、投薬しながら経過を見て手術するようになっていました。そこで、顆粒状経口食品Gを、毎日、朝昼夜と食前に所定量経口投与するようになってからは、2ヶ月後の検査で動脈瘤が消えるという効果が得られる。なお、前記のような症状が改善する日数、期間には個人差がある。
【0097】
この発明の構成と、前記実施例との対応において、
この発明の動物は、実施例の牛に対応し、
以下同様に、
動物の乳は、牛の牛乳に対応し、
植物は、ケールBに対応し、
天然甘味料は、有機黒糖Cに対応するも、
この発明は、前記実施例の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
【0098】
前記実施例の大豆に代えて、有機栽培された黒豆を原料として用いてもよい。大豆や黒豆には、例えばイソフラボン、γ−アミノ酪酸(GABA)、必須アミノ酸、サポニン、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ビタミンE、レシチン等の成分が多く含まれているので、略同等の作用及び効果を奏することができる。
【0099】
また、ケールAの微粉末Aaで中心核を形成する際に、例えばデキストリン、デンプン類、糖類等の賦形剤(添加剤)を添加してもよい。
【符号の説明】
【0100】
b…第1混合工程
c…添加工程
d…発酵工程
e…第2混合工程
f…熱処理工程
g…顆粒化工程
h…顆粒粉砕工程
i…食品化工程
j…植物乾燥工程
k…植物粉砕工程
Aa…納豆
Ab…ヨーグルト
Ac…イースト菌
B…ケール
Ba…微粉末
C…有機黒糖
D…混合物
E…発酵混合物
G…顆粒状経口食品
G3…粉末状経口食品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蒸し処理された有機栽培の大豆を納豆菌により発酵してなる納豆と、動物から搾乳された乳を乳酸菌により発酵してなるヨーグルトと、単一種を培養してなるイースト菌とを混合する第1の混合工程と、
前記第1の混合工程にて混合された液状の混合物に粉末状の植物を添加する添加工程と、
前記添加工程にて植物が添加された混合物を適温に保ちながら発酵する発酵工程と、
前記発酵工程にて発酵された混合物を、該混合物に含まれる菌の活動が停止又は抑えられる温度で熱処理する熱処理工程と、
前記熱処理工程にて熱処理された混合物を顆粒状に加工する顆粒化工程とを備えたことを特徴とする
顆粒状経口食品の製造方法。
【請求項2】
前記添加工程にて混合物に植物を添加する際に、該混合物と植物を8:10の重量比で混合することを特徴とする
請求項1に記載の顆粒状経口食品の製造方法。
【請求項3】
前記添加工程にて混合物に植物を添加する際に、有機栽培の農産物から抽出された天然甘味料を添加することを特徴とする
請求項1又は2に記載の顆粒状経口食品の製造方法。
【請求項4】
前記発酵工程にて発酵された混合物に、粉末状の植物を混合する第2の混合工程を備えたことを特徴とする
請求項1に記載の顆粒状経口食品の製造方法。
【請求項5】
前記混合物に添加される植物に遠赤外線を照射して、該植物を所望する水分量に乾燥する植物乾燥工程を備えたことを特徴とする
請求項1〜4のいずれか一つに記載の顆粒状経口食品の製造方法。
【請求項6】
前記混合物に添加される植物を粉末状に粉砕する植物粉砕工程を備えたことを特徴とする
請求項1〜5のいずれか一つに記載の顆粒状経口食品の製造方法。
【請求項7】
蒸し処理された有機栽培の大豆を納豆菌により発酵してなる納豆と、動物から搾乳された乳を乳酸菌により発酵してなるヨーグルトと、単一種を培養してなるイースト菌とが混合された液状の混合物に、粉末状の植物を加えて発酵させた後、
前記植物が加えられた混合物を、該混合物に含まれる菌の活動が停止又は抑えられる温度で熱処理して顆粒状に加工したことを特徴とする
顆粒状経口食品。
【請求項8】
前記混合物と植物を8:10の重量比で混合したことを特徴とする
請求項7に記載の顆粒状経口食品。
【請求項9】
前記混合物に、有機栽培の農産物から抽出された天然甘味料を添加したことを特徴とする
請求項7又は8に記載の顆粒状経口食品。
【請求項10】
前記混合物に、遠赤外線の照射によって所望する水分量に乾燥された植物を添加したことを特徴とする
請求項7〜9のいずれか一つに記載の顆粒状経口食品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−36190(P2011−36190A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−187212(P2009−187212)
【出願日】平成21年8月12日(2009.8.12)
【出願人】(593008494)遠赤青汁株式会社 (11)
【Fターム(参考)】