説明

食パンスライサーにおける食パンの搬送方法および装置

【課題】スライス位置に向けた食パンの搬送速度を一定速として後工程の包装タイミングに合わせて正確にスライス後の食パンを送り出す。
【解決手段】スライス位置Sの下流側に、第1排出コンベヤ74と第2排出コンベヤ76が直列に配設される。第1排出コンベヤ74は、後工程の包装機の包装タイミングに合わせて食パン12を前後が当接した連なる状態で搬送する。第2排出コンベヤ76は第1排出コンベヤ74より高速で走行し、第1排出コンベヤ74から送り込まれる先頭の食パン12を後続の食パン12から切り離して搬送する。第2排出コンベヤ76の搬送終端に設けた第2の物品センサ82による食パン12の検知タイミングに基づいて第2排出コンベヤ76のモータ81を駆動制御して、包装機の包装タイミングに合わせて食パン12を第2排出コンベヤ76から送りコンベヤ78に送り出す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食パンを所定厚み毎にスライスする食パンスライサーにおける食パンの搬送方法および装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
食パンスライサーは、スライスされた食パンを、後工程の袋詰機等の包装機の包装タイミングに合わせて送り出すようにしている。特許文献1に開示された食パンスライサーでは、前後に連続する押せ押せ状態の食パンを、サイドベルトコンベヤで左右から挟んでブレードへ連続して送り込んでスライスすると共に、スライスされて前後で連続する押せ押せ状態のスライス食パンを搬出コンベヤに送り出し、搬出コンベヤの搬送終端で先頭のスライス食パンを後続のスライス食パンから分離して包装装置に向けて搬出している。そして、特許文献1の食パンスライサーでは、分離した先頭のスライス食パンを検出装置で検知し、その検知タイミングが、後工程の包装タイミングに対して予め定めた設定範囲内のずれに収まるように、前記サイドベルトコンベヤによるブレードへの食パンの送り速度を調節することで、スライス食パンを包装装置のタイミングに合わせて送るようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4649235号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
食パンは、パン生地等、素材の種類や添加物、焼成加減等、その他の種々の条件によって得られる食パンの硬さや粘り気等の性状が様々であり、食パンの品種は多種多様である。このような品種によって性状の異なる食パンでは、包装装置の包装タイミングに合うようにブレードへの食パンの送り速度を変更すると、食パンの品種によっては、スライス厚さが不均一となったり、あるいは食パンのスライス面が凹凸となって平滑面を得られなくなったりする等、安定したスライスをなし得ないといった問題を招来する。
【0005】
また、焼成された個々の食パンは、必ずしも同一形状、同一寸法となっているとは限らず、むしろ個々に異なっており、また軟質であるが故に、ブレードに押せ押せ状態で押されてスライスされた個々の食パンが、個々のサイズがまちまちに圧縮変形するものがある。このように、ブレードでスライスされたスライス食パンの搬送方向寸法が個々にばらつくような場合では、包装装置の包装タイミングに合わせて食パンをブレードへ送り込んでもスライス後の食パンの搬送方向寸法が定まらず、スライス食パンが包装タイミングに対してずれて搬出されてしまう。特に、ブレードへの食パンの送り込み過程やブレードの通過後のスライス食パンの搬出過程において、食パンが押せ押せ状態となる領域がある場合に、包装タイミングに対するずれ量が多くなる傾向がある。
【0006】
本発明は、従来の技術に係る食パンスライサーにおける食パンの搬送方法および装置に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、スライス位置へ向けた食パンの搬送速度を一定速として、後工程の包装タイミングに合わせて正確にスライス後の食パンを送り出すことができる食パンスライサーにおける食パンの搬送方法および装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、請求項1の発明に係る食パンスライサーにおける食パンの搬送方法は、
スライス位置でスライスした食パンを、前記スライス位置まで定速で搬送する食パンの搬送速度と同速で前進し、かつスライス位置に向けて前進する食パンの前進移動量より少ない移動量となるようにスライスされた食パンを前後に連なる状態で搬送し、
前後に連なる食パンの先頭の食パンから順次切り離して後工程の包装タイミングに合わせて送出するようにしたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、個々の前後寸法が不揃いな食パンあるいはブレードに押されてスライスした後に個々の変形度合いが異なるような品種の食パンであっても、後工程の包装タイミングに合わせて食パンを1つずつ適切に送り出すことができる。
【0008】
請求項2に係る発明では、前後が当接して連なる複数の食パンを、前記包装タイミングに合わせてスライス位置に向けて前進移動して食パンをスライスするようにしたことを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、連なった状態の食パンを定速で前進移動してスライスするので、食パンのスライスを安定的かつ良好に行なうことができる。
【0009】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、請求項3の発明に係る食パンスライサーにおける食パンの搬送装置は、
スライス位置まで定速で搬送してスライスした複数の食パンを、前後に連なる状態で搬送する第1排出コンベヤと、
前記第1排出コンベヤの下流側に接続し、第1排出コンベヤの搬送速度より高速で走行され、第1排出コンベヤから送り込まれた食パンを所定間隔毎に切り離して搬送する第2排出コンベヤと、
前記第2排出コンベヤから送出される食パンを検知する物品センサと、を備え、
前記物品センサによる物品検知タイミングに応じて、後工程に接続した袋詰機の包装タイミングに合わせて前記第2排出コンベヤから食パンを順次送出するよう、第2排出コンベヤの搬送動作を制御する構成としたことを特徴とする。
請求項3に係る発明によれば、請求項1に係る発明と同じ作用効果を奏する。
【0010】
請求項4に係る発明では、前記袋詰機の包装タイミングに合うよう前記スライス位置に向けて食パンを定速で押送する供給手段を設けたことを特徴とする。
請求項4に係る発明によれば、食パンを供給手段で一定速で押送してスライスするので、食パンのスライスを安定的かつ良好に行なうことができる。
【0011】
請求項5に係る発明では、前記第1排出コンベヤは、前記スライス位置に向けて食パンを定速で搬送する供給手段の搬送速度と同速で食パンを搬送し、かつ供給手段による食パンのスライス位置に向けた前進移動量より少ない移動量となるように食パンを搬送するよう動作することを特徴とする。
請求項5に係る発明によれば、スライス位置の前後で食パンの搬送速度を一定速とし、またスライス後に圧縮されてサイズが変化する食パンの性状に対応して排出側を少ない移動量としたので、第1排出コンベヤにおいて隙間が生ずることなく相互に当接状態として連なって食パンを搬送できるので、食パンのより安定したスライスをなし得る。
【0012】
請求項6に係る発明では、前記第1排出コンベヤの上方には、食パンを押さえて走行する上部コンベヤを設けたことを特徴とする。
請求項6に係る発明によれば、スライスされて第1排出コンベヤに送り出されてくる食パンを上下から挟持して搬送するので、安定したスライスをなし得る。
【0013】
請求項7に係る発明では、前記第2排出コンベヤから送出された食パンを、前記袋詰機の包装タイミングに合わせて押送する押送部材を所定間隔毎に設けた送りコンベヤを備えたことを特徴とする。
請求項7に係る発明によれば、袋詰機の包装タイミングに合わせて食パンを1つずつ正確に送り込むことができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る食パンスライサーにおける食パンの搬送方法および装置によれば、各種品種の食パンを後工程の包装タイミングに合わせて適切に送り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】実施例に係る搬送装置を備える食パンスライサーの概略正面図である。
【図2】図5に示す食パンの搬送状態との関係で表した食パンスライサーにおけるスライス位置より上流側の要部概略平面図である。
【図3】実施例に係る食パンスライサーにおけるスライス位置より下流側の要部概略平面図である。
【図4】実施例に係る供給コンベヤを上流側から示す概略側面図である。
【図5】実施例に係る食パンスライサーにおけるスライス位置より上流側の各コンベヤと食パンとの関係を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明に係る食パンスライサーにおける食パンの搬送方法および装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。
【実施例】
【0017】
図1は、実施例に係る食パンスライサーの要部を概略的に示すものであって、上下方向に離間して軸を平行に配設した一対のドラムに、該ドラムの軸線方向に離間して複数の無端帯状のブレード10がたすき掛けに掛け渡されており、ドラムを駆動手段により所定方向に回転駆動することで複数のブレード10が切刃を導入コンベヤ14に指向した状態で走行する。食パンスライサーは、焼成機で製造されてコンベヤで搬送されてくる食パン12を順次受け入れて下流側へ連続的に搬送する導入コンベヤ14と、該導入コンベヤ14の下流側において排出終端までに亘り搬送方向前方に向けて下降傾斜する搬送路Cにおいて該導入コンベヤ14から送り込まれた食パン12を所定間隔毎に切り離して搬送する切離しコンベヤ16と、該切離しコンベヤ16に移載された食パン12をブレード10によるスライス位置Sに向けて送り込む供給コンベヤ(供給手段)18とを備え、スライス位置Sにおいてブレード10を通過した食パン12は所定厚み毎の複数枚ずつスライスされる。
【0018】
前記切離しコンベヤ16の搬送速度は、導入コンベヤ14の搬送速度より高速に設定され、該導入コンベヤ14から切離しコンベヤ16に送り込まれた食パン12は、図5に示す如く、搬送方向に離間した状態で搬送される。切離しコンベヤ16は、図2に示す如く、幅方向に離間する一対のベルトコンベヤ16a,16aから構成され、両ベルトコンベヤ16a,16a間に、食パン12の左右幅より幅狭で搬送方向に沿って第1空所G1が設けられている。また切離しコンベヤ16の下流端は、前記スライス位置Sから所定距離だけ上流側に設定され、該切離しコンベヤ16の下流端とスライス位置Sとの間には、食パン12が載置されるベッド20が設けられ、該ベッド20の左右中央部には、前記第1空所G1に接続する第2空所G2が、スライス位置Sの所要上流位置まで開設されている。
【0019】
前記供給コンベヤ18は、図1,図2,図4に示す如く、前記搬送路Cにおける食パン12の搬送方向に離間して一対の従動軸22,22がコンベヤフレーム24に夫々回転自在に枢支されると共に、上流側の従動軸22の下方に、第1駆動軸26と第2駆動軸28とが近接してコンベヤフレーム24に夫々回転自在に枢支される。上流側の従動軸22は、切離しコンベヤ16の下流端より上流側の下方に位置し、下流側の従動軸22は、切離しコンベヤ16の下流端と前記スライス位置Sとの間で前記ベッド20の下方に位置している。
【0020】
前記第1駆動軸26には、図4に示す如く、軸方向に所定間隔離間して一対の第1駆動スプロケット30,30が、該第1駆動軸26と夫々一体回転可能に配設されると共に、各第1駆動スプロケット30に隣接する位置に、第2駆動スプロケット32が夫々第1駆動軸26に自由回転可能に配設される。前記両従動軸22,22には、第1駆動スプロケット30および第2駆動スプロケット32と対応する位置に第1従動スプロケット34および第2従動スプロケット36が夫々自由回転可能に配設され、各第1駆動スプロケット30と第1従動スプロケット34,34との間に第1の無端チェン38が夫々巻掛けられると共に、各第2駆動スプロケット32と第2従動スプロケット36,36との間に第2の無端チェン40が夫々巻掛けられる。前記第2駆動軸28には、各第2駆動スプロケット32に一体的に形成した歯車32aに噛合する歯車42が一体回転可能に配設され、第2駆動軸28の回転に伴って第2駆動スプロケット32が回転するよう構成される。
【0021】
前記対をなす第1の無端チェン38,38間に、図1に示す如く、その移動方向に所定間隔で複数(図1では1部のみ示す)の第1取着部材44が架設され、各取着部材44には、該無端チェン38,38の外方に延出する第1の押送部材46が配設される。また対をなす第2の無端チェン40,40間に、その移動方向に所定間隔で複数(図1では1部のみ示す)の第2取着部材48が架設され、各取着部材48には、該無端チェン40,40の外方に延出する第2の押送部材50が配設される。そして、第1の無端チェン38,38および第2の無端チェン40,40の回転に伴って、第1の押送部材46および第2の押送部材50は、前記供給コンベヤ18の搬送方向に沿う鉛直面上で同じ略三角形の周回軌道を移動するようになっている。なお、第1の押送部材46および第2の押送部材50は、無端チェン38,40の回転方向に交互に位置している。
【0022】
前記第1の押送部材46および第2の押送部材50は、その略三角形の周回軌道において前記搬送路Cと平行な直線軌道部(上側直線軌道部)を搬送向きに前進移動する際に、夫々前記第1空所G1および第2空所G2から突出し、搬送路C上の食パン12の搬送方向後端に当接して押送し得るよう構成される。また各押送部材46,50は、下流端において食パン12を押送する姿勢を維持したまま下降して押送が解除するよう搬送路外に退避する。なお、各押送部材46,50は、薄板状の部材であって、食パン12の後端において左右幅方向の中央部を所定範囲で支持して押送するよう構成される。
【0023】
前記第1駆動軸26および第2駆動軸28は、対応する可変速制御可能なサーボモータ等の第1のモータ52および第2のモータ54に夫々連繋されて、両駆動軸26,28は独立して回転・停止制御されるよう構成される。すなわち、第1のモータ52を駆動することにより、第1の無端チェン38,38を介して第1の押送部材46が移動し、第2のモータ54を駆動することにより、第2の無端チェン40,40を介して第2の押送部材50が移動するようになっている。
【0024】
前記モータ52,54は、各押送部材46,50が直線軌道部を前記搬送向きに前進移動する際の速度を、第1速度と、該第1速度より遅い定速である第2速度とに変速するよう駆動制御される。すなわち、各押送部材46,50が切離しコンベヤ16から食パン12を受け取って押送する際には第1速度で前進移動して食パン12を早送りし、各押送部材46,50で押送される食パン12が、先行する押送部材46,50でスライス位置Sまでに圧接状態で押送される最後尾の食パン12の後端に当接する時期(図5の位置X2)に合わせて各押送部材46,50が第2速度まで減速するよう設定される。そして、第2速度を維持した一定速度で食パン12を押送している各押送部材46,50は、後続の押送部材46,50で押送される食パン12がスライス位置Sまでに至る相互に圧接する最後尾の食パン12に当接する時期に合わせて食パン12の押送を解除するよう搬送路Cから下方に退避する。すなわち、各押送部材46,50は、食パン12の押送を開始してから後続の押送部材46,50で押送される食パン12が先行の食パン12に当接するまでの加圧押送期間Mの間において、第2速度で前記搬送向きで前進移動した後に下降するようになっている。なお、第1速度は、必ずしも定速でなくてもよい。また、モータ52,54を変速する時期は、該モータ52,54に付設されたエンコーダから得られる信号に基づいて各押送部材46,50の前進位置との関係で設定される。
【0025】
前記搬送路Cにおいて前記各押送部材46,50の押送終端部から前記スライス位置Sまでの間で相互に圧接状態で連なる複数の食パン12の左右両側に臨む位置には、図2に示す如く、該搬送路Cを挟んで左右に対向する一対のサイドベルトコンベヤ56,56が配設される。サイドベルトコンベヤ56,56は、各押送部材46,50における第2速度と同速で食パン12の搬送方向に向けて走行駆動する。一対のサイドベルトコンベヤ56,56のガイド面における離間間隔は、食パン12の左右幅より僅かに広く設定されるよう食パン12の幅寸法に合わせて位置調節可能に構成される。
【0026】
前記サイドベルトコンベヤ56,56の配設位置より上流側の搬送路Cには、図1に示す如く、食パン12の左右側面を案内し得るよう幅方向に対向する一対の第1サイドガイド58,58(一方のみ図示)が配設される。また、前記搬送路Cの上方には、前記スライス位置Sに近接して上部ガイド60が位置し、押送部材46,50で押送される食パン12の上面を上部ガイド60で案内するよう構成される。なお、第1サイドガイド58,58および上部ガイド60は、前記サイドガイドコンベヤ56,56の対向間隔と同様に食パン12の幅寸法や高さ寸法に合わせて位置調節可能に構成される。
【0027】
前記搬送路Cの上方には、前記供給コンベヤ18における各押送部材46,50での押送領域外に至った最後尾の食パン12を、スライス位置Sのブレード10を越えた下流位置まで押送する排出手段62が配設されている。排出手段62は、図1に示す如く、搬送路Cの上方において搬送方向に沿って進退移動可能な作動部材64を備え、該作動部材64には、幅方向に離間するブレード間を挿通可能な幅寸法で離間する複数の押送片からなるプッシャ66が配設される。作動部材64は、エアシリンダ等からなる第1作動手段68によって前記最後尾の食パン12をプッシャ66で押送可能な押送位置と、該押送位置より上方の退避位置との間を移動するよう構成される。また作動部材64は、押送位置においてエアシリンダ等からなる第2作動手段70によって前記最後尾の食パン12の後方にプッシャ66が臨む後退位置と、該プッシャ66でブレード10を越えた位置まで最後尾の食パン12を押送する前進位置との間を移動するよう構成される。この排出手段62は、図示しない操作パネル等に設けた、例えば最終品排出のための操作ボタン等による排出動作信号によって作動するよう構成されている。なお、各押送片は、ブレード10が間隔調節された場合にも該ブレード10に接触することなく食パン12を押送可能な位置および数に設定されている。
【0028】
前記導入コンベヤ14における搬送下流側には、食パン12の到来を検知する第1の物品センサ72が配設されている。第1の物品センサ72からの信号入力により、前記モータ52,54に付設されたエンコーダ等から得られる押送部材46,50の移動位置に応じて食パン12が各押送部材46,50の間に送り込み可能なタイミングで導入コンベヤ14の走行をON−OFF制御して食パン12を導入コンベヤ14の搬送終端から下流側に送り出すよう構成される。
【0029】
食パンスライサーは、前記スライス位置Sの下流側に、スライスされた食パン12が載置されて搬送される第1排出コンベヤ74と、該第1排出コンベヤ74の下流側に接続されて第1排出コンベヤ74から送り込まれた食パン12を載置して下流側に向けて搬送する第2排出コンベヤ76と、該第2排出コンベヤ76の下流側に接続されて第2排出コンベヤ76から送り込まれた食パン12を後工程の袋詰機等の包装機に向けて所定間隔毎に搬送する送りコンベヤ78とを備える。なお、第1排出コンベヤ74および第2排出コンベヤ76は、前記スライス位置Sの上流側の搬送路Cと同じ傾斜で搬送終端までに亘り搬送方向前方に向けて下降傾斜して搬送路Cを構成し、スライス位置Sの上流側および下流側で食パン12の搬送姿勢が変わらないようになっている。
【0030】
前記第1排出コンベヤ74は、前記包装機の包装タイミングに合わせて、食パン12を順次下流側に搬送するようモータ75により走行される。また第1排出コンベヤ74の搬送速度は、前記供給コンベヤ18の各押送部材46,50が第2速度で押送する食パン12の搬送速度と同じ速度に設定される。また、ブレード10に向けて押し付けられる食パン12の圧縮変形によって、スライス位置Sから送り出されて第1排出コンベヤ74で搬送される食パン12の前進移動量は、スライス位置Sに向けた食パン12の前進移動量より少なくなる。これにより、スライス位置Sから送り出される複数の食パン12は、前後が当接して連なる状態を維持したまま第1排出コンベヤ74によって下流側に搬送される。なお、第1排出コンベヤ74による食パン12の前進移動量は、スライス位置Sから送り出される食パン12の変形度合等が異なる品種毎に、予め設定される。
【0031】
前記第1排出コンベヤ74の上方に、図1に示す如く、該第1排出コンベヤ74に載置されて搬送される食パン12の上面を支持して搬出方向に向けてモータ79により走行される上部コンベヤ80が配設される。上部コンベヤ80の搬送速度および走行量は、何れも第1排出コンベヤ74の搬送速度および走行量と同じに設定され、食パン12を上下のコンベヤ74,80で保持して位置ずれすることなく下流側に搬送し得るよう構成される。また、搬送路Cにおける前記スライス位置Sより下流側に、図3に示す如く、食パン12の左右側面を案内し得る一対の第2サイドガイド87,87が配設される。なお、第2サイドガイド87,87は、前記第1サイドガイド58,58と同様に食パン12の幅寸法に合わせて位置調節可能に構成される。
【0032】
前記第2排出コンベヤ76は、図1および図2に示す如く、スライスされた1つ分の食パン12を載置可能な搬送長さに設定されると共に、可変速制御可能なサーボモータ等のモータ81によって走行・停止および変速走行可能に構成される。また、第2排出コンベヤ76の搬送速度は、前記第1排出コンベヤ74の搬送速度より高速に設定され、第1排出コンベヤ74から送り込まれる食パン12を第1排出コンベヤ74において後続する食パン12から所定間隔切り離して下流側に搬送するよう構成される。
【0033】
前記第2排出コンベヤ76の下流側に、該第2排出コンベヤ76から前記送りコンベヤ78に向けて送出する食パン12を検知する第2の物品センサ82が配設され、該第2の物品センサ82による食パン12の検知結果に応じて前記モータ81を駆動制御して、前記包装機の包装タイミングに合わせて送り制御される送りコンベヤ78に食パン12を所定タイミング毎に送り出し得るように構成される。すなわち、第2排出コンベヤ76の搬送速度は、第1排出コンベヤ74の搬送速度より高速に設定(例えば、速度比1.2〜1.5に設定)され、第2排出コンベヤ76の搬送終端に食パン12が至る時期は、前記送りコンベヤ78の受け入れタイミング(包装機の包装タイミングと一致)より早く到達するよう設定され、第2排出コンベヤ76は、送りコンベヤ78の後述する搬送バー85の押送タイミングに合わせて走行開始、停止を繰り返す間欠走行を行なうようにモータ81が駆動制御される。
【0034】
前記第2排出コンベヤ76の下流側に、該第2排出コンベヤ76と同速で連続走行され、第2排出コンベヤ76から送り込まれた食パン12を受け入れて下流側に向けて搬送するベルトコンベヤからなる搬送コンベヤ83が接続される。また搬送コンベヤ83の下流側には、食パン12が載置されるテーブル86が配設される。前記送りコンベヤ78は、搬送コンベヤ83による食パン12の搬送路Cを挟む左右に設けた歯付きベルト等の無端索体(走行体)84,84間に、その走行方向に所定間隔毎に押送部材としての搬送バー85が架設された押送コンベヤである。そして、搬送バー85は、搬送コンベヤ83からテーブル86への移行部において搬送コンベヤ83に載置されて搬送される食パン12後方を押送するよう構成される。なお、搬送コンベヤ83の搬送速度は、前記搬送バー85の走行速度と同一に設定されている。
【0035】
前記送りコンベヤ78は、前記包装機の包装タイミングに合わせて、搬送バー85による押送タイミングが設定されており、第2排出コンベヤ76から各搬送バー85の間に受け入れた個々の食パン12を、前記包装機に向けて所定間隔毎に搬送するよう構成される。
【0036】
次に、前述したように構成された食パンスライサーにおける食パンの搬送装置の作用につき、搬送方法との関係で説明する。
前工程から導入コンベヤ14に送り込まれた食パン12は、前記第1の物品センサ72で検知され、第1速度と第2速度とにより連続走行している第1、第2の無端チェン38,40の夫々に設けた押送部材46(50)と後続の押送部材50(46)との間に送り込み得るタイミングで導入コンベヤ14の走行がON−OFFされて、該導入コンベヤ14から前記切離しコンベヤ16に所定間隔毎に送り込まれ、両コンベヤ14,16の搬送速度差によって切離しコンベヤ16では相互に離間した状態で食パン12が搬送される。これにより、前工程からランダムな間隔となって導入コンベヤ14へ至った食パン12を一定間隔毎に切り離して押送部材46,50の前進位置に合わせて供給コンベヤ18まで搬送することができる。
【0037】
前記切離しコンベヤ16で搬送される食パン12が該コンベヤ16における搬送終端までに至る間に、図5に示す如く、前記供給コンベヤ18の第1の押送部材46が食パン12,12間に入り込み、第1速度で先行の食パン12を押送するよう第1のモータ52が駆動される。前記切離しコンベヤ16から受け取って第1の押送部材46で押送される食パン12は、前記第1サイドガイド58,58で左右両側が案内されて左右方向に位置ずれすることなく搬送される。
【0038】
前記第1の押送部材46で第1速度によって早送りされた食パン12が供給コンベヤ18の搬送下流に至ると、前記第1のモータ52が減速回転するよう制御されて、前記スライス位置Sまでの間で相互に圧接された最後尾の食パン(先行する食パン)12の後端(図5の位置X1)に、第1の押送部材46で押送される後続の食パン12の前端が当接して加圧開始される時期(図5では第1の押送部材46で位置X1において食パン後端を押送中であり、第2の押送部材50が後続の食パン12を圧接している位置X2にあるとき)に合わせて第1のモータ52は前記第1速度より低速の第2速度で第1の押送部材46を前進移動する。
【0039】
前記食パン12は、第2速度で前進移動する第1の押送部材46で食パン12の前後が相互に圧接状態で押され、先頭の食パン12がブレード10の切刃に対して所定圧で押し付けられてスライスされる。第1の押送部材46が前進移動する加圧押送期間M中に、後続の食パン12が切離しコンベヤ16まで送り込まれ、該食パン12が第1速度で走行する第2の押送部材50で押送されて、前述したと同様に先行する第1の押送部材46で押送中の食パン12の後端に後続の食パン12が当接して加圧開始される時期(図5における位置X2)に合わせて第2の押送部材50は第1速度より遅い第2速度で前進移動し、該第2速度を保って前進移動する第2の押送部材50により食パン12は引き続きブレード10に対して押された状態に維持される。また先行する第1の押送部材46は、第2の押送部材50が第2速度で先行する食パン12と共に食パン12を相互に圧接した状態として押送できる時期に合わせて第1の押送部材46による押送を解除すべく搬送路Cの下方に退避する。
【0040】
すなわち、前記供給コンベヤ18の各押送部材46,50によって、スライス位置Sのブレード10に向けて食パン12を常に所定圧で押された状態で前進移動させるようにしたことで、スライス厚が一定となると共にスライス面が平滑化した見栄えの良いスライス食パンを得ることができる。また、ブレード10に向けて食パン12を加圧状態で前進移動する各押送部材46,50の第2速度を第1速度より低速に設定したので、食パン12がブレード10を通過する際の速度を可及的に低速に設定することができ、食パンスライサーの処理能力の高速化に際しても安定したスライスを達成し得る。
【0041】
前記押送部材46,50でブレード10に対して食パン12が押し付けられる状態で押送される加圧押送期間Mでは、図2に示す如く、搬送向きに走行する一対のサイドベルトコンベヤ56,56の間を移動するので、該食パン12の左右方向の位置規制を行なうと共に、そのガイド面に接触した食パン12に摺動抵抗が加わって押送姿勢が乱れるのを防ぐことができる。また、前記上部ガイド60によって複数の食パン12が相互に圧接された最後尾の食パン12が押送される際に、先頭側の食パン12が前記ベッド20から浮き上がるのが防止され、ブレード10に対して適正な姿勢で食パン12が供給され、安定したスライスが達成される。
【0042】
前記一対のサイドベルトコンベヤ56,56におけるガイド面間の離間間隔は、食パン12の左右幅寸法より僅かに大きく設定されており、形状・寸法とも一様でない食パン12の左右耳部となる側面がベルトによる案内面に対して不規則に接して搬送姿勢が乱れたりすることなく安定して案内することができる。
【0043】
前記スライス位置Sを通過してスライスされた食パン12は、図1に示す如く、前記第1排出コンベヤ74および上部コンベヤ80により上下から保持された状態で、前記供給コンベヤ18の押送部材46,50で押送される食パン12の搬送速度と同じ搬送速度で下流側に搬送される。すなわち、スライス中の食パン12の上流と下流とで食パン12の搬送速度に差が生じないので、スライス中の食パン12に過度な負荷が加わることなく該食パン12の安定したスライスが達成される。また、第1排出コンベヤ74による食パン12の前進移動量は、食パン12の圧縮変形によってブレード10に向けて供給される食パン12の前進移動量より少なくなる。これにより、ブレード10のスライス位置Sを通過してスライスされた食パン12は、前後が当接した連なる状態で第1排出コンベヤ74によって搬送される。このように、スライス位置Sを挟んで食パン12の前後が押さえ付けられて移動するので、スライス位置Sを通過した食パン12の前方がフリーになってしまうことがなく、食パン12を常に一定速で安定的にスライス位置Sを通過させることができる。
【0044】
前記第1排出コンベヤ74から第2排出コンベヤ76に送り込まれた食パン12は、両コンベヤ74,76の搬送速度差によって第2排出コンベヤ76では後続する食パン12から離間した状態で搬送される。第2排出コンベヤ76の下流に至った食パン12が前記第2の物品センサ82で検知されると、その物品検知タイミングに基づいて、前記包装機の包装タイミングに合う搬送速度で連続走行している送りコンベヤ78の各搬送バー85,85の間に送り込み得るタイミングで、第2排出コンベヤ76を走行するようモータ81が駆動制御される。すなわち、第2排出コンベヤ76の搬送速度は、第1排出コンベヤ74の搬送速度より高速に設定されており、第2排出コンベヤ76の搬送終端に食パン12が至る時期は、搬送バー85,85の間に送り込み得るタイミングより早く到達し、第2排出コンベヤ76は、一旦停止された後に、食パン12を搬送バー85,85の間に送り込み得るタイミングで走行されるようモータ81が駆動制御される。
【0045】
ここで、前記第1排出コンベヤ74および第2排出コンベヤ76に設定された搬送速度によって、第2排出コンベヤ76の搬送終端に食パン12が至る時期は、前記の如く搬送バー85,85の間に食パン12を送り込み得るタイミングより早く到達するようにタイミング設定されているのにも拘らず、個々の食パン12の前後寸法の違いや前記スライス後の食パン12の変形度合いの違いにより第1排出コンベヤ74での食パン12の送り位置にずれが生じた場合等、予期しない食パン12の位置ずれにより第1排出コンベヤ74から送り込まれた食パン12が第2排出コンベヤ76の搬送終端に至る時期が、前記設定されたタイミングに対してずれる場合がある。実施例では、前記第2の物品センサ82での検知タイミングが、送りコンベヤ78の受け入れタイミングと同時期となった場合は、第2排出コンベヤ76を停止することなく連続走行するようモータ81が駆動制御され、送りコンベヤ78の受け入れタイミングより遅くなった場合は、その遅れに応じて第2排出コンベヤ76のモータ81が加速制御されて送りの遅れ分を取り戻して、送りコンベヤ78の受れ入れタイミングに合うように食パン12を送り出すようになっている。すなわち、第2の物品センサ82による検知タイミングに応じて第2排出コンベヤ76の搬送動作を制御することで、送りコンベヤ78の受れ入れタイミングに合うように第2排出コンベヤ76から食パン12を送り出すことができる。
【0046】
前記第2排出コンベヤ76から送りコンベヤ78における連続して移動中の各搬送バー85,85の間に送り込まれた食パン12は、前記搬送コンベヤ83に載置されて搬送された後にテーブル86に移載される。そして、テーブル86上に至った食パン12は、搬送バー85によってテーブル86上を包装機に向けて押送される。搬送バー85は、包装機の包装タイミングに合わせて食パン12を包装機に送り込み得るタイミングで走行しているから、第2排出コンベヤ76から送出された食パン12を、その送りタイミングが包装タイミングに合うように確実に包装機に送り込むことができる。
【0047】
このように、実施例の食パンスライサーでは、第1排出コンベヤ74で前後が当接した連なる状態で搬送される食パン12から切り離した先頭の食パン12を第2排出コンベヤ76から送り出すので、個々の食パン12の前後寸法が不揃なものや、同じ品種にあってもスライスされた後の変形度合がまちまちとなるような性状の食パン12であっても、スライスされた食パン12の仕上がりに何ら悪影響を及ぼすことなく送り位置をずらさないようにして送りコンベヤ78に送り出すことができる。このように、食パン12のスライスを安定的かつ良好に行なうことができる。
【0048】
(変更例)
本発明は実施例の構成に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の形態を採用し得る。本発明は、実施例に記載した形態に代えて、例えば以下のようにも変更可能である。
(1) 実施例では、第2排出コンベヤ76の搬送終端に第2の物品センサ82を配置した場合で説明したが、第1排出コンベヤ74から第2排出コンベヤ76に食パン12が送り込まれる位置から搬送終端までの間、更には、食パン12が搬送終端に至ったことを確認できれば、その配設位置は限定されるものではない。
(2) 実施例では、第2排出コンベヤ76の下流側の搬送コンベヤ83を接続したが、送りコンベヤ78で食パン12を搬送する全領域に亘るテーブル86を配設する構成を採用し得る。
(3) 第2排出コンベヤ76としては、搬送面に載置した食パン12を押送する方式等、送りコンベヤ78の受入部まで食パン12の搬送を良好になし得る各種の搬送方式を採用することができる。
【符号の説明】
【0049】
12 食パン,18 供給コンベヤ(供給手段),74 第1排出コンベヤ
76 第2排出コンベヤ,78 送りコンベヤ,80 上部コンベヤ
82 第2の物品センサ,85 搬送バー(押送部材),S スライス位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スライス位置(S)でスライスした食パン(12)を、前記スライス位置(S)まで定速で搬送する食パン(12)の搬送速度と同速で前進し、かつスライス位置(S)に向けて前進する食パン(S)の前進移動量より少ない移動量となるようにスライスされた食パン(12)を前後に連なる状態で搬送し、
前後に連なる食パン(12)の先頭の食パン(12)から順次切り離して後工程の包装タイミングに合わせて送出するようにした
ことを特徴とする食パンスライサーにおける食パンの搬送方法。
【請求項2】
前後が当接して連なる複数の食パン(12)を、前記包装タイミングに合わせてスライス位置(S)に向けて前進移動して食パン(12)をスライスするようにしたことを特徴とする請求項1記載の食パンスライサーにおける食パンの搬送方法。
【請求項3】
スライス位置(S)まで定速で搬送してスライスした複数の食パン(12)を、前後に連なる状態で搬送する第1排出コンベヤ(74)と、
前記第1排出コンベヤ(74)の下流側に接続し、第1排出コンベヤ(74)の搬送速度より高速で走行され、第1排出コンベヤ(74)から送り込まれた食パン(12)を所定間隔毎に切り離して搬送する第2排出コンベヤ(76)と、
前記第2排出コンベヤ(76)から送出される食パン(12)を検知する物品センサ(82)と、を備え、
前記物品センサ(82)による物品検知タイミングに応じて、後工程に接続した袋詰機の包装タイミングに合わせて前記第2排出コンベヤ(76)から食パン(12)を順次送出するよう、第2排出コンベヤ(76)の搬送動作を制御する構成とした
ことを特徴とする食パンスライサーにおける食パンの搬送装置。
【請求項4】
前記袋詰機の包装タイミングに合うよう前記スライス位置(S)に向けて食パン(12)を定速で押送する供給手段(18)を設けたことを特徴とする請求項3記載の食パンスライサーにおける食パンの搬送装置。
【請求項5】
前記第1排出コンベヤ(74)は、前記スライス位置(S)に向けて食パン(12)を定速で搬送する供給手段(18)の搬送速度と同速で食パン(12)を搬送し、かつ供給手段(18)による食パン(12)のスライス位置(S)に向けた前進移動量より少ない移動量となるように食パン(12)を搬送するよう動作することを特徴とする請求項3または4記載の食パンスライサーにおける食パンの搬送装置。
【請求項6】
前記第1排出コンベヤ(74)の上方には、食パン(12)を押さえて走行する上部コンベヤ(80)を設けたことを特徴とする請求項3〜5の何れか一項に記載の食パンスライサーにおける食パンの搬送装置。
【請求項7】
前記第2排出コンベヤ(76)から送出された食パン(12)を、前記袋詰機の包装タイミングに合わせて押送する押送部材(85)を所定間隔毎に設けた送りコンベヤ(78)を備えたことを特徴とする請求項3〜6の何れか一項に記載の食パンスライサーにおける食パンの搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−71747(P2013−71747A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−211594(P2011−211594)
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【出願人】(000136387)株式会社フジキカイ (129)
【Fターム(参考)】