説明

食材充填用ノズル

【課題】注出口の口径を大きくしたり食材の組成を変えたりすることなく食材が他の食材の温度の影響を受けて固くなるのを抑制し、もってノズル詰まりの発生を抑制し、生産性を向上させる。
【解決手段】温度による硬化点の異なる複数種類の食材を1つの注出口から同時に容器へ充填するときに用いるノズルであって、食材毎の供給口を供えるノズルハウジングと、ノズルハウジングに設けられるとともに第1の食材をその供給口から注出口へ導く第1流路と、第2の食材をその供給口から注出口へ導く第2流路とを有する。第1流路は円筒状部位を有し、第2流路は円筒状部位の外周側に配置される環状部位を有し、両部位の間に環状の仕切り壁を有する。仕切り壁には断熱用の空間部が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流動状ないし半固形状の食材を容器へ充填するときに用いられるノズルに関し、更に詳しくは、複数種類の前記食材を1つの注出口から同時に容器へ充填するときに用いられるノズルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、アイスクリームの中に生チョコレートがストライプ状に混入した容器入りアイスクリーム食品を製造する場合、アイスクリームおよび生チョコレートは製造装置または充填装置のノズルから容器へ注入され、しかもアイスクリームおよび生チョコレートはノズルの1つの注出口から同時に注入される。
【0003】
図5は、このようなときに用いられるノズル51の一例を示しており、当該ノズル51は、ノズルハウジング52の内部に、アイスクリームをその供給口55から注出口53へ導く第1流路54と、生チョコレートをその供給口57から注出口53へ導く第2流路56とを有している。第1流路54は円筒状に形成されている。第2流路56は第1流路54の外周に配置され、環状に形成されている。また第2流路56の末端部に、溶接パイプよりなる突起状注出口58が所要数(図では4本)設けられている。この突起状注出口58はそれぞれ第1流路54内に突出するように配置され、その先端部から注出する生チョコレートを第1流路54を流れるアイスクリームの中に混入するために設けられている。
【0004】
しかしながら上記図5のノズル51には、以下のような不都合が指摘される。
【0005】
すなわち、上記一方の食材であるアイスクリームの充填時における温度は−(マイナス)4度±3度であり、他方の食材である生チョコレートの充填時における温度は+(プラス)4〜15度であり、しかも両者は温度による硬化点を互いに異にしている。また生チョコレートは10%以上の水分を有しており、よってアイスクリームの充填時温度−4度前後で冷却されると粘度が変化し(固くなり)、短時間でノズル詰まりが発生し、生産性に支障を来たすことになる。
【0006】
この点につき、上記図5のノズル51では、アイスクリームを供給するための円筒状の第1流路54と、その外周に配置された生チョコレートを供給するための環状の第2流路56とが、両者54,56の間に設けられた薄肉(実寸で2〜3mm)の仕切り壁59によって仕切られているだけであることから、断熱性が良くなく、生チョコレートが第2流路56内で固くなりやすく、ノズル詰まりが発生しやすい。
【0007】
また、第1流路54内に突出するように配置された突起状注出口58についても、これにアイスクリームが直接接触することから、生チョコレートが固くなりやすく、ノズル詰まりが発生しやすい。
【0008】
上記ノズル詰まりの発生を抑制するには、注出口53の口径を大きくしたり、あるいは生チョコレートの組成を変えて固くなりにくくしたりすることが考えられるが、前者の場合には単位時間当たりの注出量が多くなり過ぎる不都合があり、後者の場合には製品の食感が変わってしまう不都合がある。
【0009】
【特許文献1】特開平11−346659号公報
【特許文献2】特許第2987370号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は以上の点に鑑みて、注出口の口径を大きくしたり食材の組成を変えたりすることなく食材が他の食材の温度の影響を受けて固くなってしまうのを抑制することができ、もってノズル詰まりの発生を抑制し、生産性を向上させることができる食材充填用ノズルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるノズルは、温度による硬化点の異なる複数種類の食材を1つの注出口から同時に容器へ充填するときに用いるノズルであって、前記食材毎の供給口を供えるノズルハウジングと、前記ノズルハウジングに設けられるとともに第1の食材をその供給口から前記1つの注出口へ導く第1流路と、同じく前記ノズルハウジングに設けられるとともに第2の食材をその供給口から前記1つの注出口へ導く第2流路とを有し、前記第1流路はその少なくとも一部に円筒状部位を有し、前記第2流路はその少なくとも一部に前記円筒状部位の外周側に配置される環状部位を有し、前記両部位の間に環状の仕切り壁を有し、前記仕切り壁に断熱用の空間部が設けられていることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の請求項2によるノズルは、上記した請求項1記載のノズルにおいて、前記空間部は環状に設けられていることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の請求項3によるノズルは、上記した請求項1または2記載のノズルにおいて、前記空間部に断熱材またはヒーターが配置されていることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の請求項4によるノズルは、上記した請求項1または2記載のノズルにおいて、前記空間部に温水を循環させる温水循環機構が設けられていることを特徴とする。
【0015】
また、本発明の請求項5によるノズルは、上記した請求項1ないし4の何れかに記載のノズルにおいて、前記第1流路内に突出していて前記第2の食材を前記第1の食材に混入するための突起状注出口が前記第2流路の末端部に設けられ、前記突起状注出口に前記第1の食材が接触するのを抑制する庇状のカバー部が前記第1流路における前記突起状注出口の上流側に設けられていることを特徴とする。
【0016】
更にまた、本発明の請求項6によるノズルは、上記した請求項1ないし5の何れかに記載のノズルにおいて、前記注出口から容器へ充填する食材にテーリング現象が発生するのを抑制すべく前記食材をエアカットするエア噴出機構が前記注出口に設けられていることを特徴とする。
【0017】
上記構成を有する本発明のノズルにおいては、第1流路の円筒状部位と第2流路の環状部位との間の仕切り壁に断熱用の空間部が設けられているために、空間部に空気層が形成され、この空気層による断熱効果が発揮される。したがって第1流路を流れる食材から第2流路を流れる食材へ熱が伝わりにくく、また反対に第2流路を流れる食材から第1流路を流れる食材へも熱が伝わりにくい(請求項1)。空間部は円周上一部に設けても断熱効果が発揮されるが、環状に設定したほうが断熱効果が大きい(請求項2)。空間部は密閉状態であって空気が封入されるが、空気の温度低下を抑制するために、ハウジング外部と連通させて大気を導入するようにしても良い。また、空間部に断熱材またはヒーターを配置すると、断熱効果が一層高められる(請求項3)。また、空間部に温水を循環させる温水循環機構を設けると、断熱効果が一層高められる(請求項4)。また、第1流路内に突出する突起状注出口が第2流路末端に設けられる場合は、この突起状注出口に対し庇状のカバー部を設置すると、第1流路を流れる第1の食材が突起状注出口に接触しにくくなることから、ここでも断熱効果が発揮される(請求項5)。また、食材をエアカットするエア噴出機構を注出口に設けると、注出口から容器へ充填する食材にテーリング現象(食材がその粘性により糸を引く現象)が発生するのを抑制することが可能となる(請求項6)。
【発明の効果】
【0018】
したがって本発明によれば、所期の目的どおり、注出口の口径を大きくしたり食材の組成を変えたりすることなく食材が他の食材の温度の影響を受けて固くなってしまうのを抑制することができ、もってノズル詰まりの発生を抑制し、生産性を向上させることができる。また、食材にテーリング現象が発生するのを抑制することもできる。尚、本発明において、食材としては、上記したアイスクリームおよび生チョコレートのほか、冷菓、乳製品またはソース類など、流動状ないし半固形状の食材が広く含まれる(アイスミルク、ラクトアイス、氷菓、ヨーグルト、チョコレートなど)。容器としては、紙カップが一般的であるが、可食性のものや、食堂で出される食器なども含まれる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
【0020】
図1は、本発明の実施例に係る食材充填用ノズル1の縦断面図、図2は同ノズル1の底面図をそれぞれ示している。当該実施例に係るノズル1は、上記したようなアイスクリームの中に生チョコレートがストライプ状(縞状、斑状ないし渦巻き状)に混入した容器入りアイスクリーム食品を製造する際にアイスクリーム製造装置または充填装置に装着されるものであって、当該ノズル1から容器へアイスクリームおよび生チョコレートが押出し式に充填される。アイスクリームおよび生チョコレートはノズル1の1つの注出口3から同時に注入される。ノズル1は以下のように構成されている。
【0021】
すなわち先ず、当該ノズル1のノズルハウジング2が設けられており、このノズルハウジング2の内部に、アイスクリームをその供給口(アイスクリーム入口)5から注出口(ミックス出口)3へと導く第1流路4と、生チョコレートをその供給口(生チョコ入口)7から注出口3へと導く第2流路6とが設けられている。第1流路4は円筒状部位4aを有し、第2流路6は円筒状部位4aの外周側に配置される環状部位6aを有し、両部位4a,6aの間に環状の仕切り壁8が設けられ、この仕切り壁8に環状を呈する断熱用の空間部9が設けられている。
【0022】
また、第2流路6の末端部に、突起状注出口10が所要数(図では4本)径方向内方へ向けて設けられている。この突起状注出口10はそれぞれその先端部が第1流路4内に突出するように配置され、その先端開口(生チョコ出口)10aから注出する生チョコレートが第1流路4を流れるアイスクリームの中に混入するように設けられている。また、第1流路4の内面における突起状注出口10の上流側(図1では上側)にはそれぞれ、第1流路4を流れるアイスクリームが突起状注出口10に接触するのを抑制するための庇状のカバー部11が設けられている。
【0023】
更にまた、注出口3に、この注出口3から容器へ充填するアイスクリームおよび生チョコレートにテーリング現象が発生するのを抑制すべくアイスクリームおよび生チョコレートをエアカットするエア噴出機構12が設けられている。
【0024】
前記ノズルハウジング2は、以下のように部品割りされている。
【0025】
(1)第1ノズルボディ21・・・
この第1ノズルボディ21は、筒状部21aの上端に外向きのフランジ部21bを一体成形した環状の金属部品であって、筒状部21aの外周面に前記空間部9を形成するための環状凹部21cが設けられ、環状凹部21cとフランジ部21bとの間に後記第2ノズルボディ22を連結するための雄ネジ部(図示せず)が設けられている。また筒状部21aの内周面をもって第1流路4の供給口5および円筒状部位4aを形成しており、内周面の下端近傍部位に前記庇状のカバー部11が所要数(図では4本)一体成形されている。
【0026】
(2)第2ノズルボディ22・・・
この第2ノズルボディ22は、前記第1ノズルボディ21の筒状部21aの外周側に配置される筒状部22aの上端に環状の大径頭部22bを一体成形した環状の金属部品であって、筒状部22aの外周面に第2流路6の環状部位6aを形成するための環状凹部22cが設けられ、環状凹部22cと頭部22bとの間に後記第3ノズルボディ23を連結するための雄ネジ部(図示せず)が設けられている。また大径頭部22bの内周面に第1ノズルボディ21を連結するための雌ネジ部(図示せず)が設けられ、筒状部22aの内周面の下端部位に突起状注出口10が所要数一体成形され、環状凹部22c(環状部位6a)から先端開口10aへ通じる流路22dがそれぞれ形成されている。突起状注出口10は第1ノズルボディ21の筒状部21aの下側に配置される。先端開口10aは第1流路4におけるアイスクリームの流れの下流側(図1では下側)へ向けて開口している。
【0027】
(3)第3ノズルボディ23・・・
この第3ノズルボディ23は、前記第2ノズルボディ22の筒状部22aの外周側に配置される環状の側面部23aの下端に環状の小径底面部23bを一体成形した環状の金属部品であって、側面部23aの円周上1箇所に第2流路6の供給口7を形成するアダプタ13を取り付ける横向き流路(横穴状流路)23cが設けられている。横向き流路23cの上方に位置して側面部23aの内周面には第2ノズルボディ22を連結するための雌ネジ部(図示せず)が設けられている。底面部23bの外周面には後記第4ノズルボディ24を連結するための雄ネジ部(図示せず)が設けられている。底面部23bは第2ノズルボディ22の筒状部22aおよび突起状注出口10の下側に配置される。エア噴出機構12については後述する。
【0028】
(4)第4ノズルボディ24・・・
この第4ノズルボディ24は、前記第3ノズルボディ23の底面部23bの外周側に配置される環状の側面部24aの下端に環状の底面部24bを一体成形した環状の金属部品であって、側面部24aの内周面に第3ノズルボディ23を連結するための雌ネジ部(図示せず)が設けられている。底面部24bは第3ノズルボディ23の底面部23bの下側に配置される。また底面部24bはその内周面およびその内周縁部に下向きに一体成形した小径筒部24cの内周面をもって注出口3を形成している。エア噴出機構12については後述する。第1ないし第4ノズルボディ21,22,23,24およびアダプタ13,15はメンテナンス等のため、分解および再組立てすることが可能とされている。
【0029】
エア噴出機構12は、以下のように構成されている。
【0030】
すなわち、第4ノズルボディ24における側面部24aの円周上1箇所に、エア供給口14を形成するアダプタ15を取り付ける横向き流路(横穴状流路)24dが設けられている。またこの横向き流路24dと通じるよう第3ノズルボディ23における底面部23bの外周面の円周上1箇所に縦向き流路23dが設けられ、この縦向き流路23dと通じるよう底面部23bの下面の外周部に環状流路23eが設けられている。またこの環状流路23eと通じるよう底面部23bの下面の内周部に細溝(図示せず)が多数放射状に設けられており、この細溝それぞれが注出口3の内周面に開口してエア噴出口16を形成している。したがって、図示しない高圧エアの供給源からエア供給口14に高圧エアが供給されると、エアはアダプタ15、横向き流路24d、縦向き流路23d、環状流路23eおよび細溝それぞれを経由して、注出口3の内周面に形成されたエア噴出口16から径方向内方へ向けて噴き出し、これによりアイスクリームをテーリングカットする。
【0031】
上記構成のノズル1においては、第1流路4の円筒状部位4aと第2流路6の環状部位6aとの間の仕切り壁8に空間部9が設けられているために、空間部9により空気層が形成され、この空気層による断熱効果が発揮され、第2流路6を流れる生チョコレートから第1流路4を流れるアイスクリームへと熱が伝わりにくいものとなる。空間部9は環状に設定されて全周に亙って断熱効果を発揮するので、断熱効果が大きいものである。また、第1流路4内に突出する突起状注出口10の上流側に庇状のカバー部11が設けられているために、第1流路4を流れるアイスクリームが突起状注出口10に接触しにくく、ここでも断熱効果が発揮され、生チョコレートからアイスクリームへ熱が伝わりにくい。したがってこれらのことから、生チョコレートが固くなってノズル詰まりが発生するのを有効に抑制することができ、よってアイスクリーム食品生産性を向上させることができる。
【0032】
本願発明者らの行なった試験によると、アイスクリーム温度−5度、生チョコレート6g温度15度にて120mlを50分間40rpmにて連続充填テストを行なった結果、生チョコレートが詰まることなく順調に稼動するのを確認することができた。これに対し上記図5のノズルでは、3〜6分くらいで詰まりが発生する。
【0033】
また上記構成のノズル1においては、アイスクリームをエアカットするエア噴出機構12が設けられているために、アイスクリームにテーリング現象が発生するのを有効に抑制することができ、この点からも生産性を向上させることができる。
【0034】
尚、上記実施例では、空間部9は密閉状であって、ここに空気が封入されて空気層が形成されているが、断熱効果を一層高めるため、以下の構成を付加するようにしても良い。
【0035】
図3に示すように、空間部9を収容空間として、ここに断熱材17を収容する。空間部9は環状であるので、ここに環状の断熱材17が収容されている。断熱材17としては、テフロン(登録商標、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE))またはデルリン(登録商標、ホルムアルデヒドを原料とするポリアセタール樹脂(POM))等の樹脂材質を用いるのが好適であり、これを環状ないし筒状として空間部9に収容する。
【0036】
図4に示すように、空間部9を収容空間として、ここにヒーター18の発熱部を収容する。空間部9は環状であるので、ここに環状のヒーター18の発熱部が収容されている。ヒーター18としては、通電発熱式のヒーターが用いるのが好適である。
【0037】
また、図示はしないが、空間部9を循環流路とし、ここに温水を循環させる温水循環機構を設置する。
【0038】
これらの場合はいずれも、断熱材17、ヒーター18または温水により断熱効果を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施例に係るノズルの縦断面図
【図2】同ノズルの底面図
【図3】本発明の他の実施例に係るノズルの縦断面図
【図4】本発明の他の実施例に係るノズルの縦断面図
【図5】従来例に係るノズルの縦断面図
【符号の説明】
【0040】
1 ノズル
2 ノズルハウジング
3 注出口
4 第1流路
4a 円筒状部位
5,7 供給口
6 第2流路
6a 環状部位
8 仕切り壁
9 空間部
10 突起状注出口
10a 先端開口
11 カバー部
12 エア噴出機構
13,15 アダプタ
14 エア供給口
16 エア噴出口
17 断熱材
18 ヒーター
21,22,23,24 ノズルボディ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
温度による硬化点の異なる複数種類の食材を1つの注出口から同時に容器へ充填するときに用いるノズルであって、
前記食材毎の供給口を供えるノズルハウジングと、前記ノズルハウジングに設けられるとともに第1の食材をその供給口から前記1つの注出口へ導く第1流路と、同じく前記ノズルハウジングに設けられるとともに第2の食材をその供給口から前記1つの注出口へ導く第2流路とを有し、
前記第1流路はその少なくとも一部に円筒状部位を有し、前記第2流路はその少なくとも一部に前記円筒状部位の外周側に配置される環状部位を有し、前記両部位の間に環状の仕切り壁を有し、
前記仕切り壁に断熱用の空間部が設けられていることを特徴とする食材充填用ノズル。
【請求項2】
請求項1記載のノズルにおいて、
前記空間部は環状に設けられていることを特徴とする食材充填用ノズル。
【請求項3】
請求項1または2記載のノズルにおいて、
前記空間部に断熱材またはヒーターが配置されていることを特徴とする食材充填用ノズル。
【請求項4】
請求項1または2記載のノズルにおいて、
前記空間部に温水を循環させる温水循環機構が設けられていることを特徴とする食材充填用ノズル。
【請求項5】
請求項1ないし4の何れかに記載のノズルにおいて、
前記第1流路内に突出していて前記第2の食材を前記第1の食材に混入するための突起状注出口が前記第2流路の末端部に設けられ、
前記突起状注出口に前記第1の食材が接触するのを抑制する庇状のカバー部が前記第1流路における前記突起状注出口の上流側に設けられていることを特徴とする食材充填用ノズル。
【請求項6】
請求項1ないし5の何れかに記載のノズルにおいて、
前記注出口から容器へ充填する食材にテーリング現象が発生するのを抑制すべく前記食材をエアカットするエア噴出機構が前記注出口に設けられていることを特徴とする食材充填用ノズル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−136687(P2010−136687A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−316793(P2008−316793)
【出願日】平成20年12月12日(2008.12.12)
【出願人】(000226884)日世メリーランドカップ株式会社 (1)
【Fターム(参考)】