説明

飲料包装容器

【課題】 飲料類が工場出荷されてから消費者の手元に届くまでの流通期間における飲料類の品質低下を防止し、さらに積極的に飲料類を改質する。
【解決手段】 蓋栓20の裏面にトルマリン等のマイナスイオン放散能を有する機能物質や、酸化チタン等の殺菌能を有する機能物質を含ませた改質棒30を垂設する。この改質棒30は、飲料類を収容したボトル本体10に蓋栓20を取り付けた際に、ボトル本体10内に下垂することによって、ボトル本体10内に収容した飲料類に対して選択された機能物質による飲料改質作用を及ぼす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、名水やミネラルウォータ等の自然水、マイナスイオン水、清涼飲料、日本酒、焼酎、調味料等の飲料類を収容するための飲料包装容器、例えば、各種のペットボトルやびん類の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
市場には、多種多様な飲料類が提供されている。飲料類の殆どのものは、ペットボトルやびん類に収容されて流通市場に置かれ、卸業者や小売業者を経由して最終消費者の手に渡る。したがって、飲料類が工場出荷されてから消費者の手元に届くまでには相当の期間を要する。また、飲料類の種類によっては、消費者の手元に届いてから全量消費され切るまでに相当の期間を要するものもある。
【0003】
従来、飲料包装容器としてのペットボトルやびん類の役目は、商品の流通経路における飲料類の搬送容器としての機能を主とする消極的なものである。すなわち、流通期間中において飲料包装容器に要求されることは、飲料類を外気から完全に遮断できること。有害物質が溶出しない素材が使用されていること。搬送上の取り扱いに耐えること。低コストであること。リサイクル性が良好であること等である。そして、ペットボトルやびん類は、これらの要求を満たすものとして飲料包装容器の主役の座を占めて長期間の使用実績を有し、これらの飲料包装容器には、意匠的改良以外の改良点はないように思われる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の飲料包装容器が収納対象である飲料類の劣化防止や安全の確保等の保守的機能に徹していることは、もとより非難すべきことではないが、飲料類が工場出荷されてから消費者の手元に届くまでの期間が飲料包装容器に収容した飲料類の品質向上になんら活用されないという事実があり、また、マイナスイオン水等は、それでもなお、流通過程において電気的特性を失い、品質劣化しがちである。本発明は、この点を問題視するものである。
【0005】
なお、食品包装用の樹脂製袋においては、その内側面に生鮮食品の鮮度劣化要因物質を吸収するような組成物をコーティングした製品が存在するようであるが、このような手段を採用する場合には、リサイクル性を損ねる結果となることが避けられない。
【0006】
本発明の基本的な目的は、飲料類が工場出荷されてから消費者の手元に届くまでの期間を飲料類の品質向上に有効に活用することであり、具体的には、飲料類を収容する飲料包装容器に収容した飲料類に経時的に作用する機能物質を付加する手段によって、流通過程における飲料類の品質劣化を防止するとともに、この期間を積極的に利用して飲料類を改質することである。なお、この目的のために飲料包装容器のリサイクル性を阻害してはならないという条件は、今日においては当然の前提条件である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するために次のような手段を採用する。
【0008】
本発明の請求項1に記載の飲料包装容器は、用途に応じて所定形状に成形されたボトル本体と、ボトル本体の口部に取り付ける蓋栓とからなる飲料包装容器において、飲料をマイナスイオン化する機能を有するA群機能物質と、飲料にミネラル成分を付与する機能を有するB群機能物質と、飲料の分子集団を微細化する機能を有するC群機能物質と、飲料の酸化を防止する機能を有するD群機能物質と、飲料に混入した夾雑菌等を殺菌する機能を有するE群機能物質とのいずれか1群または2群以上の群に属する機能物質中から飲料の種類に応じて選択する機能物質を含んでなる改質棒を蓋栓の裏面に垂設してなり、蓋栓の裏面に取り付けられた改質棒は、飲料を収容したボトル本体に蓋栓を取り付けたときに、ボトル本体内に下垂することによって、ボトル本体内に収容した飲料に対して選択された機能物質による飲料改質作用を及ぼすことを特徴とする。
【0009】
上記構成を有する飲料包装容器は、ボトル本体の内部に収容した飲料類に対して蓋栓から下垂している改質棒を介してA群機能物質、B群機能物質、C群機能物質、D群機能物質、E群機能物質のいずれか1群に属する、または2群以上のそれぞれの群に属する機能物質の作用を経時的に及ぼすことができるので、飲料類の流通期間を有効に活用して飲料類を改質することができる。この際の、飲料類に対する各群の機能物質の代表的な作用は、次のようなものである。
A群機能物質:非溶出性であって、飲料類中にマイナスイオンを放出、または飲料類をマイナスイオン化して清涼感の増強、酸化防止、口当たりのマイルド化、体内のラジカル(攻撃的な)物質を電気的に中和することによる健康増進作用等を奏する。また、マイナスイオン水にマイナスの電荷を補給し、その電気的品質を保持することができる。
B群機能物質:溶出性であって、飲料類中に、例えば、Ca、Mg、K、Na等を溶出させて飲料類を富ミネラル化する作用を奏する。味覚にも影響する。
C群機能物質:非溶出性であって、飲料類の分子集団(クラスター)を微細化し、口当たりのマイルド化およびのど越しの良さを実現する。清酒等の等級感にも影響する。
D群機能物質:溶出性であって、飲料類自体に代わって酸化されることで飲料類自体の酸化を防止する作用を奏する。このような機能物質は、例えばビタミンC、ビタミンEである。ただし、ビタミンEは、脂溶性であるので、飲料類が食用油等である場合に適用される。
E群機能物質:非溶出性であって、飲料類中に夾雑する細菌等を殺菌し、安全性の確保および長期保存を可能にする。
【0010】
本発明の請求項2に記載の飲料包装容器は、請求項1に記載の飲料包装容器における改質棒が、溶出性の機能物質と非溶出性の機能物質とを明確に区分した状態で含むこと特徴とする。
【0011】
上記構成を有する飲料包装容器は、溶出性の機能物質と非溶出性の機能物質とが明確に区分されているので、両者を区分しないで改質棒に含ませた場合に生じる不都合、すなわち、改質棒から溶出性の機能物質のみが飲料中に溶け出す結果、
溶出性の機能物質と混ざり合って一体化していた非溶出性の機能物質が飲料中に脱落するという問題の発生を防止することができる。
【0012】
本発明の請求項3に記載の飲料包装容器は、請求項1または請求項2に記載の飲料包装容器における改質棒が、A群機能物質として珪素系のセラミックまたはトルマリンを含むことを特徴とする。
【0013】
上記構成における珪素系のセラミックまたはトルマリンは、非溶出性であって、単位量当たりのマイナスイオン発生能に優れるので、これを含む改質棒は、ボトル本体に収容した飲料類に不要な溶出物質を溶出させる危険なく、飲料類をマイナスイオン化することができる。また、飲料類がマイナスイオン水である場合には、マイナスの電荷を継続的に補給し、品質を保持することができる。なお、トルマリンには、一般的に抗菌効果も認められている。
【0014】
本発明の請求項4に記載の飲料包装容器は、請求項1または請求項2に記載の飲料包装容器における改質棒がB群機能物質として、湯の華または食塩精製残渣を含むことを特徴とする。
【0015】
上記構成における湯の華は、自然水に含まれていたミネラル成分が自然濃縮作用によってカルシウムベースで析出したものであり、緩慢なミネラル再溶出作用を有することから、本発明におけるミネラル源として適する。また、食塩精製残渣の成分は、海水に溶け込んでいたミネラル成分から食塩成分を除去した成分に相当するものであり、本発明のミネラル源として適する。
【0016】
本発明の請求項5に記載の飲料包装容器は、請求項1または請求項2に記載の飲料包装容器における改質棒が、C群機能物質としてマグネットを含むことを特徴とする。
【0017】
上記構成におけるマグネットは、非溶出性であって、その磁界と飲料類の水分子との干渉によって、飲料類に不要な溶出物質を溶出させる危険なく、水の分子集団(クラスター)を微細化することができる。
【0018】
本発明の請求項6に記載の飲料包装容器は、請求項1または請求項2に記載の飲料包装容器における改質棒が、E群機能物質として酸化チタンを含むことを特徴とする。
【0019】
上記構成における酸化チタンは、非溶出性であって、光に反応して殺菌作用を奏することができる。したがって、酸化チタンを含ませた改質棒と透明樹脂や透明ガラス製のボトル本体と組み合わせることによって、飲料類に不要な溶出物質を溶出させる危険なく、飲料類に夾雑する細菌等を死滅させることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明は、ボトル本体と蓋栓とからなる飲料包装容器において、飲料をマイナスイオン化する機能を有する非溶出性のA群機能物質と、飲料にミネラル成分を付与する機能を有する溶出性のB群機能物質と、飲料の分子集団を微細化する機能を有する非溶出性のC群機能物質と、飲料の酸化を防止する機能を有する溶出性のD群機能物質と、飲料に混入した夾雑菌等を殺菌する機能を有する非溶出性のE群機能物質とのいずれか1群または2群以上の群に属する機能物質中から飲料の種類に応じて選択する機能物質を含んでなる改質棒を蓋栓の裏面に垂設し、飲料を収容したボトル本体内に下垂させることによって、ボトル本体内に収容した飲料に対して選択された機能物質による飲料改質作用を及ぼすことができるので、飲料類が工場出荷されてから消費者の手元に届くまでの流通期間における飲料類の品質劣化を防止するとともに、流通機関を積極的に利用して飲料類を所望の品質に改質することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、今日の代表的な飲料包装容器である、いわゆるペットボトルを例示した図面を引用しながら本発明の実施の形態を説明する。
【0022】
飲料包装容器は、透明のPET樹脂からなるボトル本体10と、ボトル本体10の口部12に取り付ける蓋栓20と、蓋栓20の裏面に垂設する改質棒30とからなる(図1,図2)。
【0023】
蓋栓20は、いずれもPP樹脂からなる外蓋22と、外蓋22の内部に嵌め込まれた内栓23とからなる。なお、ボトル本体10の口部12の外周には、ねじが形成されるとともに、外蓋22の内周にも対応するねじが形成されている。ねじを利用してボトル本体10の口部12に蓋栓20を取り付けると、内栓23が口部12を液密に封止する周知の構造である。
【0024】
蓋栓20における内栓23の中心部には、凹型棒受け部23Rが下向きに形成され、改質棒30は、上端部を凹型棒受け部23Rに圧入し、凹型棒受け部23Rの締付け力を利用して蓋栓20に取り付けられている(図2)。したがって、改質棒30は、一定限度以上の人為力を加えることによって蓋栓20から抜き取ることが可能であり、ボトル本体10のリサイクル性に対する障害にはならないものとされている。
【0025】
改質棒30は、マイナスイオン発生用途のものとして市販されている珪素系のセラミック粉末を主材料とし、これに後述する本発明に特有の機能物質を混練し、窯業用の炉または電気炉を利用して焼き固めたものである。この際のバインダには、陶器用の釉薬を使用する。改質棒30の形状には、ボトル本体10の口部12を通過させることができることを条件とすれば、他に格別の制限要素はなく、通常は、製造に便宜な丸棒状で足りる。この形状における改質棒30の直径は4mmないし6mmでよく、長さは使用するボトル本体10のサイズによって、十分な部分がボトル本体10に収容した飲料類Wに没する長さに決定される。
【0026】
改質棒30に含まれる機能物質は、飲料をマイナスイオン化する機能を有する非溶出性のA群機能物質と、飲料にミネラル成分を付与する機能を有する溶出性のB群機能物質と、飲料の分子集団を微細化する機能を有する非溶出性のC群機能物質と、飲料の酸化を防止する機能を有する溶出性のD群機能物質と、飲料に混入した夾雑菌等を殺菌する機能を有する非溶出性のE群機能物質とのいずれか1群または2群以上の群に属する機能物質中から飲料の種類に応じて選択する物質である。
【0027】
上記A群機能物質としては、上記珪素系のセラミックの他に、トルマリン(電気石)の粉末を用いることができる。いずれも単位量当たりのマイナスイオン発生能の高い物質として著名である。また、トルマリンには抗菌作用が認められているので、珪素系のセラミックを採用する場合にも少量のトルマリンを併用することが改質棒30自体の衛生を維持する上で望ましい。なお、本用途に用いるトルマリンは、粒度の粗い低価格のもので十分である。
【0028】
上記B群機能物質としては、湯の華または食塩精製残渣を用いることができる。 湯の華は、公的試験機関等において飲用に適すると判断された温泉または鉱泉由来のものを使用する。また、食塩精製残渣の成分は、カルシウム成分を混ぜて固化することによって溶出程度を適切に調節して用いる。これらの機能物質は、飲料類に適量のミネラル成分を補給することを目的とするものであり、過度に溶出させると飲用に適さなくなるからである。
【0029】
上記C群機能物質としては、マグネットを用いることができる。水にマグネットを作用させると水の分子集団(クラスター)微細化され、嚥下運動を要することなく水が喉元を通過するような特有ののど越し感が実現されることが定性的に知られているが、これは、水の分子と磁力線との干渉作用によるものと考えられる。本発明としては、理由が明確でなくてもマグネットの定性的な性質が有効に利用できれば十分である。この際のマグネットは、改質棒に粒体として含ませ、または所定サイズに成形されたものを取り付けて用いることができる。
【0030】
上記D群機能物質としては、例えばビタミンC、ビタミンEを用いることができる。これらは飲料類自体に代わって酸化されることで飲料類自体の酸化を防止する。
【0031】
上記E群機能物質としては、酸化チタン粉末を用いることができる他、改質棒30を蒸着することもできる。
【0032】
上記A群機能物質、C群機能物質およびE群機能物質は非溶出性であり、B群機能物質とD群機能物質とは溶出性である。溶出性の機能物質と非溶出性の機能物質を混ぜて用いることはできない。
【0033】
図1および図2に示す改質棒30は、珪素系のセラミック約90重量部、トルマリン粉末約10重量部を陶器用の釉薬で適切な粘稠度に練り上げ、表面に微量の酸化チタン粉末を付着させて型押さえし、これを自然乾燥させた後、約950度で焼き固めて形成されている。焼成された改質棒30は、高周波洗滌過程を経た後、蓋栓20の内栓23の凹型棒受け部23Rに圧入される。
【0034】
改質棒30は、芯材31を有するものとすることができる(図3)。芯材31は、アルミニウム合金製の丸棒またはパイプからなり、その上端部には、内栓の23凹型棒受け部23Rに螺入するための雄ねじ31Sが切られている。芯材31の表面には、雄ねじ31Sを設けた上端部を除いて、非溶出性の機能物質からなる非溶出層32と、溶出性の機能物質からなる溶出層33とが形成されている。なお、溶出層33は、改質棒30の下端側の一部分にのみ形成されている。
【0035】
このような改質棒30は、芯材31によって強度を確保することができるので、改質棒30の折損事故を確実に防止することができるとともに、非溶出層32を強度問題に拘束されない自由な配合のものとして仕上げることができる。また、溶出層33は、使用期間の経過につれて飲料類中に溶出するのであるが、このことによって、非溶出層33が剥落するような事態には至らない。なお、改質棒30が、溶出性の機能物質と非溶出性の機能物質とを明確に区分した状態で含むことには、このように、これらの機能物質が上下2層に区分される場合が含まれるものとする。
【0036】
改質棒30の形状に関しては、前述したようにボトル本体10の口部12を通過する限りにおいて自由な形態を採用し得るのであり、改質棒30の表面積を増大させる場合の例示としては、放射方向に4枚のリブ34,34…を設けることができる(図4)。この結果、改質棒30の実効面積が大幅に増大するので、改質棒30の所要長さを抑えることができるとともに、方向を問わずに光線を受ける面積が増大するので、E群機能物質としての酸化チタンを含ませている場合には、殺菌効果を安定に発揮することができる。
【0037】
改質棒30にC群機能物質として、リング状に成形されたマグネット35,35を含ませる場合には(図5)、予め改質棒30に軟質のポリプロピレン等のスリーブ35S,35Sを嵌め込み、このスリーブ35S,35Sの弾性変形を利用してリング状のマグネット35,35を嵌めこむように取り付ける方法が簡便である。マグネット35は、2個以上を上下のマグネット35,35が互いに反発し合う極性となるように取り付けるのが効果的である。
【0038】
蓋栓20の内栓23には、改質棒30を取り付けるための凹型棒受け部23Rを中心として同心円状に配置する複数の切取り線23T,23T…を形成しておくことができる(図6)。この際、複数の切取り線23T,23T…は、市販に供されている複数種類のペットボトルの蓋栓20の内栓23として適合する直径に設定される。そこで、本発明の飲料包装容器を利用した消費者は、手持ちの空きボトルに適合するいずれかの切取り線23Tを選択して切り取ることによって、改質棒30を他の種類の空きボトルに適用することができる。
【0039】
蓋栓20が内栓23を使用せずにゴム系のパッキン25を使用するものである場合においては、改質棒30を取り付けるための凹型棒受け部23Rは、外蓋22に直接形成するものとする(図7)。内栓23に取り付ける場合より安定に取り付けることができる。
【0040】
以上の実施の形態は、樹脂製のペットボトルに関するが、本発明は、蓋栓20の変更のみでガラス製のびん類や陶器製の包装容器にも簡単に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の飲料包装容器の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の飲料包装容器の実施の形態を示す縦断面図である。
【図3】本発明の要部の他の実施の形態を示す縦断面図である。
【図4】本発明の要部の他の実施の形態を示す斜視図である。
【図5】本発明の要部の他の実施の形態を示す斜視図である。
【図6】本発明の要部の他の実施の形態を示す縦断面図である。
【図7】本発明の要部の他の実施の形態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
【0042】
10 ボトル本体
12 口部
20 蓋栓
22 外蓋
23 内栓
30 改質棒
35 マグネット


【特許請求の範囲】
【請求項1】
用途に応じて所定形状に成形されたボトル本体と、該ボトル本体の口部に取り付ける蓋栓とからなる飲料包装容器において、
飲料をマイナスイオン化する機能を有する非溶出性のA群機能物質と、飲料にミネラル成分を付与する機能を有する溶出性のB群機能物質と、飲料の分子集団を微細化する機能を有する非溶出性のC群機能物質と、飲料の酸化を防止する機能を有する溶出性のD群機能物質と、飲料に混入した夾雑菌等を殺菌する機能を有する非溶出性のE群機能物質とのいずれか1群または2群以上の群に属する機能物質中から飲料の種類に応じて選択する機能物質を含んでなる改質棒を前記蓋栓の裏面に垂設してなり、
前記改質棒は、飲料を収容した前記ボトル本体に前記蓋栓を取り付けたときに、ボトル本体内に下垂することによって、ボトル本体内に収容した飲料に対して選択された機能物質による飲料改質作用を及ぼすことを特徴とする飲料包装容器。
【請求項2】
前記改質棒は、前記溶出性の機能物質と前記非溶出性の機能物質とを明確に区分した状態で含むこと特徴とする請求項1に記載の飲料包装容器。
【請求項3】
前記改質棒は、前記A群機能物質として珪素系のセラミックまたはトルマリンを含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の飲料包装容器。
【請求項4】
前記改質棒は、前記B群機能物質として湯の華または食塩精製残渣を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の飲料包装容器。
【請求項5】
前記改質棒は、前記C群機能物質としてマグネットを含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の飲料包装容器。
【請求項6】
前記改質棒は、前記E群機能物質として酸化チタンを含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の飲料包装容器。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−56244(P2008−56244A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−231445(P2006−231445)
【出願日】平成18年8月29日(2006.8.29)
【出願人】(596117326)
【出願人】(392031620)
【Fターム(参考)】