説明

飲料包装

飲料を保持する働きをする内側の可撓性で折りたたみ式内袋を収容する外側容器と、外側容器と内側の内袋の間のヘッドスペース内のガス圧を調整する手段とを含む飲料保存装置。この装置はさらに、流体を供給するのを助けるために内袋が圧力を受けるとすぐに飲料などの流体を供給し、適切なガスを利用して飲料の組成を維持することが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は飲料包装に関し、より詳細には長期間にわたって保存できるおよび/または包装から供給することができ、空気に曝されると品質が低下し易い液体飲料の包装に関する。
【背景技術】
【0002】
飲料製品は様々な包装形式で販売されている。例えば炭酸飲料は従来式のガラス瓶、プラスチックボトルおよびアルミニウム缶で供給される。それに対してワインは従来よりガラス瓶で販売されており、内袋を封入する厚紙の樽容器を利用することも知られておりさらに新しい試みもいくつかあるが、アルミニウム缶またはさらには牛乳およびフルーツジュース製品に典型的に使用されるタイプのカートンなどの代替包装でワインの普及を促進させることはまだ商業的に普及していない。
【0003】
製造コスト、家庭での利用を目的とした保存できる量、酸化の問題および/または微生物による汚染を含めた、従来より使用されている包装に対する代替の包装方法に対する強い要望を駆り立てる根本的な理由がある。我々はそのそれぞれに対処している。
【0004】
先ず従来の包装方法はエネルギーおよび資源集約的であることが認められている。アルミニウムの採掘および精錬ならびにそれに続くアルミニウムの製造は極めてエネルギー集約的である。したがって製造されたアルミニウム製品は、極めて高いエネルギーを取り込んでいるとみなされる。1回しか使えない使い捨て製品を製造するのにアルミニウムを使用することが環境へ与える影響に対して現在有意な検討がなされており、このような製品から脱却してより持続可能な製品に向かおうとする全体的な要望がある。
【0005】
同様にワインは従来よりガラス瓶で販売されてきた。アルミニウムと同様にガラス製品もエネルギー集約型の工程であり、より環境に対して責任を負う形の包装方法に対する要望がある。
【0006】
2番目に液体または飲料の長期保存は、包装で容易に達成することができる。このような包装が成功したのは、それが安価に製造され、包装された液体が無菌状態に保たれ酸素の浸透や微生物による変質がないという事実のおかげであった。しかしながら摂取するために開封されると、このような包装形式は、酸化や微生物による汚染に対する防護措置を全く呈さないため急速に液体が変質する。これはこのような包装が、即座にまたは包装を開封した直後に摂取されるような小さい体積のみに適しているためである。
【0007】
代替の包装方法の開発を求める別の要因となっているのは、品質を損なわずにあるいは残りの包装の中身の寿命を縮めることなくユーザが包装の中身の一部のみを摂取することができる包装方法に対する要望である。
【0008】
炭酸飲料の場合、消費者は必然的に缶または瓶を開封するのにジレンマを見せる。炭酸飲料は、その名前が示すように液体飲料製品中に二酸化炭素が溶解することによるその泡立ちと味わいによるものである。溶液中で二酸化炭素が炭酸を形成し、この炭酸が製品の味わいと食感に貢献している。清涼飲料の場合、二酸化炭素がベースのシロップ溶液に添加され、缶または瓶の中で二酸化炭素のヘッドスペースの状態で大気圧を超えて維持される。飲み物の溶液中の二酸化炭素はヘッドスペースの二酸化炭素と均衡している。
【0009】
しかしながら缶または瓶がいったん開封されると、包装の中身である液体より上の大気が変化する。加圧された炭酸ガスが外に逃げ(見慣れた光景の缶または瓶から勢いよく空気を流出させながら)缶または瓶の中の空気が典型的な大気中の組成を有する空気によって置き換わり、均衡したときの液体のガス含有量、より具体的には液体の二酸化炭素含有量は実質的に減少する。これによりよくある気の抜けた飲み物、一般的にはまずいとみなされる飲み物になってしまう。
【0010】
ワインの場合問題は少々異なる。ワインは、植物の糖質を酵母によってアルコールに発酵させることによって製造される。典型的にはワインのアルコール含有量は容量単位で9−15%のアルコールの範囲である。アルコール含有物の他に、ワインは典型的に製品に味と風味を与える無数の複雑な有機化合物を含んでいる。アルコールを含むこれらの有機化合物の全てではないがほとんどは、大気中の酸素に曝されると化学反応を受けやすく、化学的に変質した製品が生成されてしまう。ワインの化学反応は複雑であり、ワインを大気中の酸素に曝すことは、一般に知られるワインに「呼吸」させることができるという利点がある場合もある。しかしながら長時間酸素に曝すことによりワインが「酸化する」恐れがあり、結果としてワインがまずくなってしまう。様々な反応が関連し得るが、酸化は、長い間酸素に曝すことでアルコールが酸化してアルデヒドになり究極的には酢酸になってしまうという点で少なくともワインの中にあるアルコールに悪影響を与える。したがって標準的な750mlの細くくびれた瓶から供給されるワインは開封後、ゆっくりではあるがはっきりと分かる程に劣化し、大抵の場合たかだか2、3日後には赤ワインの品質の顕著な低下を認めることができる。
【0011】
ワインの瓶を利用する代わりとしてワインの樽が開発され効果を上げて利用されており、これはバッグ・イン・ボックス(BIB)としても知られている。ワイン樽は、ワインを収容する可撓性の金属被覆された内側のポリマー製の内袋で構成されており、これは供給タップに装着されている。使用中ワイン樽は、ポリマー製のバッグがある程度酸素を透過するため寿命が約9ヶ月に限られている。BIBは、断続的に液体を小出しに供給し、大量の液体を保存する最も一般的かつ普及している包装方法である。BIBの作用原理は、中身を供給タップから外に押し出すのに重力を必要とする折りたたみ式のバッグの中に液体を入れる必要がある。
【0012】
BIBにはいくつかの制限がある。
(a)保存中に折りたたみ式のバッグを貫通して酸素が侵入するため酸化し易い液体はBIBの中で寿命が限られる。BIBの中に40%の酸素が侵入すると、バッグ自体を貫通して保存された液体の中に直接酸素が浸透することになる。
(b)消費者が液体を供給し始めると供給タップから酸素が侵入することにより、さらに酸化がもう60%進む。
(c)使用中に供給タップから微生物による汚染が始まる恐れがある。
【0013】
また製品の品質を損なわずにより大きな容器で飲料を保存しそこから供給する場合の問題も、ビールに関連して生じる。当然のことながら二酸化炭素は発酵工程においてビールの中に閉じ込められるが、これに加えて多くのビールは現在加圧された小型のビア樽で保存されそこから供給されており、そこでは二酸化炭素の加圧を利用して空気がビア樽に入らないようにしている。商業的な醸造所で使用されるビア樽は典型的にはアルミニウムまたはステンレス鋼でできており、およそ50Lを収容し、製品の栓をあけて供給するように適切に整備された装置を必要とする。商業的なビア樽は基本的に家庭での利用には適さない。
【0014】
しかしながら家庭でビールを消費したいという要望により、典型的には5Lの容積の1回使用のビア樽の開発が進められてきた。それぞれのビア樽には内蔵型のCO圧縮器が付いており、これがそのラインまでビールを押し上げてビア樽の中身が直接空気と接触するのを阻止する。ビールはビア樽の栓を開けてから少なくとも30日は新鮮なままでいられる。この技術は流体を圧縮するガスブランケットによるものであり、その結果二酸化炭素が流体にガス拡散することになる。このとき飲料がガスを過剰に取り込み芳香が失われるという難点がある。したがってこのような技術は炭酸飲料には適さない。ビア樽に穴が開けられた後1回使用のビア樽に保存された製品の寿命が比較的短いことも、このような製品のより広範囲な利用を制限する。
【0015】
よって上記の解決法は、液体が不浸透性の容器(ブリキ缶)に保存されることにより酸化が有効に抑えられるという点ではBIBから進歩している。しかしながらこの包装の設計は他の制限を生み、上述したように供給弁を介して微生物が侵入する問題はなくなっていない。このようなビア樽の作用原理は、供給弁を介して液体内容物を外に押し出すために、この包装の中で実現される一定のガス圧(ガスシリンダおよび調整器から)の供給源を必要とする。この包装の設計上の制限は、
(a)液体を外に押し出すのに使用されるガスが液体と直接接触して事実上液体と均衡し、継続的にそのガス組成を変化させ味に影響を及ぼすことで、消費者が包装を開封してから30日以内にはその液体が飲めなくなくなってしまう。
(b)液体の品質を低下させる一因となる他の要因は、消費者が飲料を小出しにする際に液体の体積が減少することで包装の中にヘッドスペースが形成されることである。さらにこのヘッドスペースによって均衡の法則により液体から香りが失われてしまう。
(c)この包装概念は、ガスを取り込むことにより液体の仕様および味に影響を及ぼすため、炭酸の入っていない液体には適さない。
(d)供給タップにより液体を劣化させる恐れのある微生物が侵入する可能性がある。
(e)この包装概念は全ての炭酸入りの液体には適さない。
【0016】
よって開封後および消費者が小出しに供給する際の酸化を抑えることを目的とした特別な包装により、より大量の液体の体積を包装し販売することが可能になったが、このような包装の解決法はいずれも、保存した液体が劣化する他の要因、例えば微生物による汚染などの他の要因には対処していない。
【0017】
BIBのタップを介する微生物による汚染および酸素の侵入を克服しようとする試みにより、無菌処置を施したタップが開発された。このようなタップはBIBへの酸素の侵入を60%削減することが可能であるが、折りたたみ式バッグ自体の表面から酸素が浸透することにより、このようなタップは残りの40%の酸素の侵入には対処していない。
【0018】
汚染、ヘッドスペースが形成されることに起因する液体からの揮発性アロマの損失、および液体と加圧ガスが直接接触することによる過剰なガスの吸収といった難点のある現行のビア樽に対する既知の解決法はない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
本発明は上記の問題に対処しており、飲料を供給するあるいはさらに単に飲料を保存することを目的とした現行の保存方法に対する代替案を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0020】
したがって本発明の一形態では、流体を保持する働きをする内側の折りたたみ式の内袋を収容する外側容器と、外側容器と内側の内袋の間にあるヘッドスペース内のガス圧を調整する手段とを含む流体保存手段が提案されている
【0021】
好ましくは外側容器は大気に対して密閉される。
【0022】
本発明の別の一形態では、供給される流体を保持するように働く内側の可撓性で折りたたみ式の内袋を収容する外側容器と、外側容器と流体連通する内側の内袋の双方を貫通して延在する供給手段と、外側容器と内側の内袋の間にあるヘッドスペース内のガス圧を調整する手段とを含む飲料ディスペンサが提案されている。
【0023】
好ましくは圧力を調整する手段は、ヘッドスペース内のガスの組成も規制する。
【0024】
好ましくはガスは二酸化炭素である。
【0025】
好ましくはヘッドスペース内のガス圧は外部の大気圧より高い。
【0026】
好ましくは外側容器と内側の内袋の間のヘッドスペース内にあるガスの圧力を調整しその組成を規制する手段は、不活性ガスまたは他のガスのガスタンクキャニスタで構成されており、これはり作動ガスが放出されガス圧が設定値に達するとそれ以降自動的に制御される作動手段を有する。
【0027】
好ましくは供給手段はタップである。
【0028】
本発明のさらに別の一形態では、供給すべき液体を保持するように働く内側の折りたたみ式の内袋を収容するパウチを収容する外側容器と、外側容器、パウチおよび流体連通する内側の内袋を貫通して延在する供給手段と、パウチと内側の内袋にあるヘッドスペース内のガス圧を調整する手段とを含む液体ディスペンサが提案されている。
【0029】
本発明の上記のおよび他の目的、特徴および利点は、添付の図面と併せて以下の好ましい実施形態の詳細な説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の第1の実施形態によるビア樽形状の飲料容器の断面図である。
【図2】本発明による圧縮不活性ガス容器と調整器の分解組立断面図である。
【図3】組み立てた状態の図2の飲料ディスペンサの図である。
【図4】弁が閉鎖されたときの非作動状態の図1の調整器の図である。
【図5】図4の調整器と同様であるが、弁が開放されたときの作動状態の図である。
【図6】組み立てられたときのビア樽の第2の実施形態によるディスペンサの断面図である。
【図7】飲料バッグがビア樽内に設置される際の図6と同様のディスペンサの図である。
【図8】バッグがビア樽の中に完全に挿入されビア樽が二酸化炭素で満たされている、図7と同様のディスペンサの図である。
【図9】図8と同様であるが、バッグが液体で満たされ始め二酸化炭素を放出しているディスペンサの図である。
【図10】図9と同様であるが、バッグがほぼ完全に満たされたときのディスペンサの図である。
【図11】図10と同様であるが、バッグ全体が満たされビア樽が密閉されたときのディスペンサの図である。
【図12】供給タップの添加を示す、図11と同様のディスペンサの図である。
【図13】パウチ構成で使用される本発明の断面図である。
【図14】圧力パウチ構成で使用される本発明の断面図である。
【図15】図14のパウチ構成の斜視図である。
【図16】本発明がボックス構成の代替の圧力バッグで使用される際の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下の本発明の詳細な記載は添付の図面を参照している。この記載は典型的な実施形態を含んでいるが他の実施形態も可能であり、本発明の精神および範囲から逸脱することなく記載される実施形態に変更を行なうことができる。可能であれば必ず同一のおよび同様の部品を示すのに図面および以下の記載を通して同一の参照番号を使用している。読み手を助けるために、以下に参照番号を記載する。
10 飲料ディスペンサ
12 外側の剛性の容器
14 内側の可撓性の折りたたみ式内袋またはバッグ
16 供給手段
18 タップ
20 圧縮不活性ガス容器
22 調整器
24 ヘッドスペース
26 液体
28 キャニスタ
30 シリンダ
32 大気基準圧に対する通気口
34 ばね
36 ピストン
38 ピストンO−リングシール
40 ヘッドガスケット
42 作動プラグ
44 ヘッド
46 弁座
48 調整器からのガスの出口
50 弁
52 圧縮不活性ガス貫通針
54 圧縮不活性ガスステムシール
56 圧縮不活性ガス容器ホイルシール
58 圧縮不活性ガス容器、典型的には成型された
60 吸着剤、典型的には粒状の活性炭濾過媒体
62 濾過媒体
64 調整された圧力チャンバ、P調整器
66 P調整器によって密閉された位置の作動プラグ
68 飲料缶のヘッドスペースへのガスの出口
70 作動位置の作動プラグ
72 調整器へのガス管の入り口
74 密閉され閉鎖された弁
76 開放した弁
78 キャニスタの蓋
80 蓋の開口
82 内袋を囲むバンド
84 筐体
86 充填口
88 ガス導管
90 二酸化炭素ガス
92 密閉栓
94 内袋の開口
96 銃弾に似た容器
98 側部タップ
100 キャニスタを支えるフレーム
102 脚部
104 ハンドル
106 パウチ
108 ボックス
110 ボックス出口
【0032】
本発明により形成された飲料ディスペンサ10が図面に、具体的には図1に示されている。
【0033】
ディスペンサ10は、外側の剛性の容器12と、内側の可撓性で折りたたみ式の内袋、または可撓性部材のライナー14と、タップ18を備え外側容器12と内側の内袋16の双方を貫通して延在する供給手段16と、圧縮不活性ガス容器20および調整器22を備え、外側容器と内側の内袋の間にあるヘッドスペース内のガス圧を調整しその組成を規制する手段とを含む。
【0034】
外側容器12は、典型的には円筒形のアルミニウム容器であり閉鎖端部と開放した供給端部を備えた畝付きの側壁を有することができる。容器はそれを特定の位置で支える脚部を含むことができる。多くの点で容器は、よくあるタイプのアルミニウム製のビア樽に表面的に似せて製造されてよい。しかしながら外側容器は一般にはディスペンサ10の中身と多様な含有物だけのための構造上の支持物として作用することを理解されたい。したがって本発明の範囲内で、外側容器が従来のワイン樽に似せるために例えば木材などの任意の装飾材料で形成される、あるいは多くの代替の形状およびサイズのいずれかで形成される可能性も相当ある。読み手は、本発明にとってディスペンサの物理的な外見は重要ではないことに気付くべきである。この第1の実施形態で重要なことは、容器を大気圧に対して密閉することができる点である。
【0035】
内側の可撓性で折りたたみ式の内袋14は、ワイン樽で使用される材料または任意の他の非浸透性の可撓性材料と同様の可撓性の金属被覆されたポリマーで形成することができる。内袋14は、内部形状と同様の内側寸法であり、外側容器12と同じ容積である。したがって使用中に内袋14が液体26で一杯になると、内袋は、一方が引き延ばされたり一方が必要以上に緩んだりせずに外側容器12の内壁に無理なく適合する。容器12の内面と内袋14の外壁の間にはヘッドスペース24形態の隙間がある。内袋14が図1に示されるように一杯になるとヘッドスペース26は最小限になる。しかしながら内袋14の一部が空になるまたは完全に空になった場合、ヘッドスペース26は容器12の容積のかなりの部分を占めることができる。
【0036】
本発明の第1の実施形態の本質は、液体26がタップ18を介して供給される際、圧縮不活性ガス容器20と調整器22が(以後併せてキャニスタ28と呼ぶ)容器12内を加圧して内袋を圧縮して縮ませる点である。キャニスタは容器内の様々な手段によって、すなわち支持ブラケット(図示せず)または接着剤の利用、あるいは本実施形態の場合のようにキャニスタが作動される際の容器内の正圧によって支持することができる。これは本明細書中でさらに後に考察することにする。ある状況ではキャニスタが容器内で自由に浮遊する場合もあり、この場合キャニスタがその固有の圧力センサを含み得ることにより、圧力が低下して所定の量を下回ったときそれが作動する。
【0037】
簡単に言えばガスキャニスタ28は、容器20内に加圧下のガスタンクを含んでいる。ガスの作動および制御機構、すなわち調整器22が容器20に装着されており、これは容器12を貫通して延在している。ガスキャニスタ28は調整器22により作動されることで、ヘッドスペース24にガスを放出してヘッドスペース24内で任意の選択された所定の圧力を維持することができる。
【0038】
本発明の第1の利点は、大気中の酸素が可撓性の薄膜ライナー14を貫通して飲料26に浸透するのが阻止される点である。これは大気中の空気が、飲料26を中に含む可撓性の薄膜ライナー14に接触する余地を与えないことによって実現する。大気中より高い圧力に調整された不活性ガスが可撓性の薄膜ライナーを取り囲み、飲料に空気が浸透する余地を与えない。薄膜の外の大気を調節することによって、意図せずにライナーを貫通して飲料26へと浸透する気体を選択することが可能になる。
【0039】
本発明の別の利点は、飲料26に酸素が浸透する余地を与えないように不活性ガス圧が大気圧より高いという要件の他に、可撓性薄膜ライナー14の外側の不活性ガス圧を炭酸飲料の炭酸圧まで上げることができるという点である。この圧力は特定の種類のビールの場合170kPaゲージ圧ほどであってよい。炭酸圧と等しくなるまで不活性ガス圧を上げることによって炭酸飲料からCOが失われなくなる。結果としてこれにより飲料からCOが失われるのが阻止され、飲料が摂取される際に飲料の気が抜けるのが回避される。
【0040】
容器と調整器は図2および図3により詳細に示されているが、調整器は図4および図5にさらにより詳細に示されている。これらの図面に詳細に目を向けると、先ず様々な部品が定義され、その後でその作用が記載されている。したがってシリンダ30、大気基準圧に対する通気口32、ばね34、ピストン36およびピストンO−リング38、ヘッドガスケット40、作動プラグ42、ヘッド44、弁座46、ガスの出口48、弁50、圧縮不活性ガス貫通針52、圧縮不活性ガスステムシール54、圧縮不活性ガス容器ホイルシール56、容器58、吸着剤60、調整された圧力チャンバ64、密閉位置の作動プラグ66、飲料缶のヘッドスペースへのガスの出口68、作動位置の作動プラグ70、ガス管の入り口72、閉鎖位置の弁74および開放位置の弁76が示されている。
【0041】
次に容器と調整器の作動により詳細に目を向けると、可撓性の膜の外側の不活性ガスは望ましいレベルに調整された圧力である。調整器22によって不活性ガスの付加質量が「制御された薄膜の大気」中に入り込むことが可能になり、飲料の体積が縮小するのに比例してガスの体積は増大する。これにより可撓性の薄膜飲料ライナー14に対する一定の圧力が維持される。
【0042】
飲料26への酸素の浸透を阻止するために、この不活性ガス圧は大気圧より高く維持する必要がある。これにより薄膜を貫通する浸透方向は、大気から不活性ガスに酸素が浸透する代わりに大気に対して外向きである。
【0043】
圧力の調整は、ピストン36の直線動作によって針52とシート弁46を移動させることによって制御される。ピストン36の片側は大気圧より高い不活性ガスの圧力下にある。好ましい実施形態のピストンは、ばね34を利用した均衡状態にある。ピストンの均衡がばね力と、ピストンに作用する不活性ガスの圧力のみによって維持されるように、ピストンのばね側には大気に対する排出口がつけられている。
【0044】
ピストン36の領域は針制御弁50の領域よりかなり大きいことが要求される。圧縮不活性ガスからの高い圧力が針の断面領域に作用する。結果として針に対して生じる力は、不活性ガスの圧力とばね力が均衡する力に対する望ましくない障害となる。針に対して作用し、結果としてピストンに作用するこの力は、飲料(および不活性ガス)が摂取される際に圧縮不活性ガスの圧力が低下し得るために小さくなる。
【0045】
不活性ガスの圧力が低下する際、ピストンを均衡させる力が変化し、ピストンが動いて針のシート弁を開放する。針のシート弁によって不活性ガスを、高圧の圧縮不活性ガス容器から針シート弁を通って可撓性の薄膜ライナー14に作用する不活性ガス空間に進ませることができる。
【0046】
キャニスタは作動プラグが静止位置66から作動位置70に(図3および図4)作動されるまで非作動状態のままである。したがってプラグが作動されるのは1回のみであり、これはヘッドスペース内の圧力が大気圧を超えたときに行なわれ、これにより基本的にプラグを突き出してキャニスタを「作動状態」にする。
【0047】
示されていないが、圧力調整器の針とシート弁がピストンの代わりに隔膜によって制御される場合もある。隔膜の圧力調整器は、ピストンと同様に圧力差の原理によって機能する。不活性ガスの圧力のいかなる変化も隔膜の領域に作用し、その結果力の変化が生まれ隔膜の対向する側のガス圧とばね力の均衡を狂わせることになる。同様の原理によって針をシートに対して移動させ、これが高圧の圧縮不活性ガス缶を開封し不活性ガス空間にガスを放出することができる。
【0048】
飲料ディスペンサはユーザによって作動される非作動状態で製造することができる。あるいはそれは図6から図13を通して示されるプロセスのように内袋16が充填されたときに作動させることができる。したがってキャニスタ28を含む容器12が示されており、正にその作用が記載されている。キャニスタは、大気に作動可能に接続される所定の位置に配置されている。その後キャニスタ12を密閉するために蓋78が配置される(図6)。折りたたみ式の内袋14がその後蓋78にある開口80を通って容器の中に下げられ(図7)、内袋はバンド82を利用してきつく締められた形状で維持される。内袋は筐体84によって支持されており、充填口86とガス導管88を含む。内袋が図8に示される位置に下げられたとき、筐体84が容器12を密閉し、容器は導管88を通る二酸化炭素によって加圧される。内袋はこのとき所望の液体26で満たされる(図9)。液体が充填される際、バンド82が破れて内袋が拡張できるようになり、そうする間に内袋が満たされて容器12の利用できる空間を占拠するまで二酸化炭素ガス90が導管88を通って排出される(図10)。その後充填口86を取り外した後、密閉用の栓92が開口80を気密式に密閉する(図11)。しかしながら栓92は、タップ18を内袋に接触する流体に挿入することができるように構成されている(図12)。
【0049】
充填する飲料の種類によって剛性の容器の中の圧力を変えることができる。したがってビールまたは清涼飲料などの炭酸飲料の場合、容器内の圧力はそれが充填される際飲料が内袋を満たす圧力をわずかに下回っている。これにより飲料の発泡やガスの損失がなくなるまたは最小限になる。
【0050】
キャニスタおよびタップの位置の代替の構成が図13に示されており、この場合タップは開口94を通って内袋14と密閉式に係合する。
【0051】
上記の記載は、剛性のビア樽に似た容器の中に配置される内袋に関するものであった。しかしながら外側の構成を変えることもできる。したがって図14に示されるように片側にタップ98を有する銃弾形状の剛性の容器96を用意することもでき、この場合キャニスタ28はフレーム100上に支持され、容器全体は脚部102上に支持される。例えばミルクを供給することもできるこのような容器の斜視図が図15に示されており、この図は、このような容器が運び易いように上部ハンドル104を有することもできることを示している。
【0052】
本発明はまた図16に示されるように箱の中に圧力バッグがある代替の実施形態でも使用することができる。したがって内袋14は、例えば厚紙の箱などの箱108の中のパウチ106の中に収容される。よって二酸化炭素ガスがパウチ106と内袋14の間のヘッドスペース24を加圧する際、液体26を出口110を介して好適なタップ(図示せず)に供給することができる。
【0053】
上記の記載は代替の一実施形態において剛性の容器の中に配置されているキャニスタを教示しているが、ガスキャニスタが剛性の容器の外側にあっても全く問題ない。剛性の容器は、剛性の容器の内部を加圧することができるガスの結合点を含んでおり、内側の内袋に一定の力を与えて、先の実施形態で記載したのと同様のやり方で液体を内袋から排出させる際にそれを折りたたむことができる。
【0054】
固定容器の外側にガス供給源を有するこの実施形態の利点は、剛性の容器と一緒にそれが処分されず、ガスがなくなるまで異なる飲料の容器で何度も利用できる点である。システムが作動する限り、それは手で操作することができる。
【0055】
別の一実施形態は、事前に加圧されたガスシリンダの代わりに人の力(図示せず)によって作動させることができる手動式のポンプ手段が提案される場合である。この方法では、家にいるユーザが自身でガスシリンダを加圧しバッグを折りたたむのに必要な圧力を与え、中身を化学変化を起こさない状態に確実に保つことができる。このタイプのシステムはまた、エネルギー保存および環境に対して責任を負う必要があると強く意識する社会の人々の興味を引くこともできる。
【0056】
したがって要約すると本発明は、外側容器の中に可撓性の薄膜ライナーを内蔵する飲料包装に関する。飲料は可撓性の薄膜ライナーの中に気密式に密閉され、あらゆる気体のヘッドスペースおよび空隙も排除される。飲料が摂取される際、薄膜ライナーが折りたたまれて新たな飲料の空間に適合することで飲料は気密式に密閉された状態に保たれる。薄膜は、飲料が摂取される際も引き続き薄膜の外側の大気からの障壁として作用する。飲料はタップ、あるいは飲料をそこから飲むためのグラスまたは他の容器に飲料を供給するための付属物を利用して摂取される。
【0057】
外側容器は元の飲料の体積のままであるが、内側の薄膜は外側容器の中で折りたたまれる(容積が縮小される)。よって可撓性の薄膜ライナーは容積が変化する入れ物である。薄膜技術によって外部の大気が薄膜ライナーを貫通して飲料に浸透するのを最小限にすることができる。薄膜を貫通する浸透を完全に阻止することはできない。薄膜を貫通する酸素の浸透は製品にとって好ましいものではなく、飲料の保存、消費期限および製品の品質にとって望ましくない。
【0058】
本発明は、薄膜ライナーを貫通して浸透する外部のガス大気を制御する。COなどの不活性ガスは内側の薄膜ライナーの外側に維持されている。不活性ガスは外部容器と内側の気密式の薄膜ライナーの間に収容される。不活性ガスはガス源を利用して一定の圧力下に保たれる。不活性ガスの圧力が大気圧より大きいことで、可撓性の薄膜ライナーを貫通して空気が浸透する余地が全くないことが保証される。外部容器が大気に対して気密式に密閉されることから、外側容器の全域にわたる圧力差によって外側容器を貫通する浸透を大気に対して外向きの不活性ガスからのみにすることができる。薄膜飲料ライナーを貫通する浸透も同様に飲料に対して内向きの一定の圧力の不活性ガスからである。よってこの飲料容器は、製品の品質の点で他の容積が変わる飲料容器より優れており、飲料から酸素を締め出すことによって製品の消費期限が向上する。摂取するために一定の体積の飲料が供給される際、不活性ガスの体積は、供給される飲料の体積と同量だけ増加する。ガスは、不活性ガス源から圧力調整器を通って不活性ガス空間へと流れ込む。不活性ガス源は典型的には、加圧された不活性ガスを中に含むエアロゾル容器などの加圧容器である。粒状活性炭(GAC)を利用してエアロゾル容器の容積を縮小させる一方で、同量の炭素を維持することができる。
【0059】
不活性ガス源の圧力容器またはキャニスタは包装の中の非常に多くの場所に配置することができる、またはそれは代替として最終包装の外側にあってもよい。不活性ガスの正圧によってガスの外側容器が圧力容器になる。結果として円筒形または球形が、このような容器が誘発されたストレスに適応するのに最も適切な形状である。飲料を中に含む可撓性の薄膜ライナーは、外側(不活性ガス側)の圧力と同一の内側(飲料側)の圧力を有する。結果として可撓性の薄膜は圧力容器ではない。可撓性の内側の薄膜に作用する圧力は、単に飲料の重量によるものである。
【0060】
圧力容器は、外側容器の中であり、飲料を中に含む可撓性の薄膜ライナーとの間に配置することができる。この位置で、圧力容器はチャンバとの間の不活性ガスの中に配置される。可撓性の薄膜ライナーはこの位置で圧力容器を囲むように適合する、あるいは圧縮不活性ガス容器を囲むように適合する専用の「ポケット」を有する必要がある。不活性ガスの圧力に対抗するばねを備えた圧力調整器を利用して均衡を保ちながら、ピストンまたは隔膜のばね側に外側容器を貫通する大気に対する排出口をつける必要がある。
【0061】
圧縮不活性ガス容器はまた外側容器内と可撓性の薄膜ライナー内の両方に配置することもできる。この配置では、圧縮不活性ガス容器の外面は液体飲料と直接接触する。可撓性の薄膜ライナーに圧力調整器を装着する必要があり、この場合不活性ガスは圧力調整器から排出される。この実施形態では可撓性ライナーはポケットを必要としない、あるいは圧縮不活性ガス容器の形状を囲むように適合する必要はない。しかしながらこれは圧縮不活性ガス容器の外面が飲料に直接接触することにより滅菌の問題を提起する。飲料が腐敗し易い場合、圧縮不活性ガス容器を滅菌する必要がある。またばねの圧力調整器を利用するには、ピストン/隔膜が移動したときにピストン/隔膜のばね側に圧力が誘発され圧力調整器に影響を及ぼすことがないように隔膜またはピストンのばね側がに大気に対する排出口をつける必要がある。
【0062】
圧縮不活性ガス容器はまた、外側容器の外に配置されて不活性ガス圧を蓄えることもできる。この方法では圧力調整器からの放出は、ガスが不活性ガス空間に入るように外側容器を通り抜ける必要がある。この配置では圧縮不活性ガス容器は大気圧中に配置される。ばね調整器を利用するにはピストン/隔膜のばね側に大気に対する排出口をつける必要があるが、それが大気中に配置されているため外側容器を通り抜けるための特殊な通気孔は必要ない。圧力調整器からの不活性ガスの放出はむしろ、外側容器を貫通する通気孔がつけられ不活性ガス空間に侵入し可撓性の薄膜ライナーを圧縮する必要がある。外部の圧縮不活性ガス容器は円筒形の外側容器の真下に配置することができる、あるいは外側容器が厚紙の箱の中、または圧縮不活性ガス容器ならびに外側容器と内側の可撓性の薄膜ライナーを収容する他の容器の中に配置される場合もある。あるいは圧縮不活性ガス容器は、補充式または代替として圧力源に接続された別個の構成要素でもよい。本発明の設計および利用には複数の変形形態がある。設計における主な変形形態は、供給されるガスの供給源が内部にあるか外部にあるかに関連するものである。本発明の別の変形形態ではガス源は、これにより1つのガス源から同時に複数の包装に接続することが可能な外部のドッキング・ステーションである。このドッキング・ステーションはまた、例えば温度制御および表示などの他の機能も有することができる。別の変形形態ではガスを液体で置き換えることも可能であり、ガスタンクは、機械的なガスまたは液体ポンプで置き換えることができる。包装に対する他の設計上の変形形態には堅固なまたは柔らかい囲いの利用が含まれる。包装の形状は変えることができ、これに限定するものではないが外部の囲いの好ましい形状は、圧力を管理するのに最適な形状である円筒形または球体である。同様に液体を保存する内側の折りたたみ式バッグも同じくこのような形状であるが、いずれの形状も利用可能である。
【0063】
読み手は現時点で本発明の利点を理解すべきである。中に液体が入った折りたたみ式の内袋またはバッグを取り囲む大気を不活性状態または酸素のない状態にすることによって、酸素の液体への進入を解消することができる。このような経路を通る酸素の浸透は、BIBの酸化において40%の貢献を示している。
【0064】
折りたたみ式内袋の中の液体がガス圧に直接接触しないように物理的に隔てられることで、保存された液体に対して経時的に生じる可能性のある有意なガスの組成の変化が解消される。
【0065】
保存された液体を中に含む折りたたみ式バッグの外のガス圧が大気圧より高く、これが調整されていることによって、この折りたたみ式バッグの中にヘッドスペースが形成されなくなり、ヘッドスペースへの気体および芳香の損失が有効に解消される。
【0066】
この包装によってその固有の一定の圧力のガスの供給(外部からまたは内部から)と供給組立体が実現され、この包装を容易に利用することが可能になる。
【0067】
炭酸の入っていない液体および炭酸入りの液体を、芳香およびガスが失われて液体の品質低下を引き起こすことなく長期間保存し長期間にわたって供給することができることにより、事実上より大量の液体を消費者が利用できるようにすることが可能である。
【0068】
上記の記載は液体の供給について言及しているが、これは、それが液体または気体であってもあるいはその液体が粘性であってもそうでなくても均等に適用することができる。したがって本発明は、気体、または蜂蜜およびトマトソースなどのかなり粘度が高い可能性のある液体にも使用することができる。さらにこの包装は、飲料または流体の保存にも利用することができ、供給タップを有することは本発明にとって必須ではない。
【0069】
本発明に対してその範囲から逸脱することなくさらなる利点および改善を行なうことももちろん可能である。本発明を最も現実的で好ましい実施形態と考えられるもので示し記載してきたが、本発明の範囲および精神の範囲内でそこから新たな方針を形成することができることが認められており、これは本明細書に開示される詳細に限定されることなく、任意のおよび全ての等価なデバイスおよび装置を含むように特許請求の範囲に完全に一致すべきである。
【0070】
したがって例えばキャニスタは、風船によく似たその独自の拡張可能な内袋の中に収容することができ、その後飲料容器の中に直接挿入されるように使用することができる。実際には1つの容器の中で2つのキャニスタが使用される場合もあり、この場合それらは異なる圧力範囲で作用するように適合されてよい。また大気に作動可能に結合されるキャニスタの代わりに、実際はキャニスタを作動させてガスを放出させる内側の圧力センサが備わっている場合もある。
【0071】
以下のいずれの請求項においてもおよび本発明の概要においても、文脈が必要とする場合あるいは言語表現または必要な意味合いによる場合を除いて、用語「備える」は「含む」の意味で使用されており、すなわち特定される機能は、本発明の多様な実施形態における他の機能と関連付けることができる。
【符号の説明】
【0072】
10 飲料ディスペンサ
12 外側の剛性の容器
14 内側の可撓性の折りたたみ式内袋またはバッグ
16 供給手段
18 タップ
20 圧縮不活性ガス容器
22 調整器
24 ヘッドスペース
26 液体
28 キャニスタ
30 シリンダ
32 大気基準圧に対する通気口
34 ばね
36 ピストン
38 ピストンO−リングシール
40 ヘッドガスケット
42 作動プラグ
44 ヘッド
46 弁座
48 調整器からのガスの出口
50 弁
52 圧縮不活性ガス貫通針
54 圧縮不活性ガスステムシール
56 圧縮不活性ガス容器ホイルシール
58 圧縮不活性ガス容器、典型的には成型された
60 吸着剤、典型的には粒状の活性炭濾過媒体
62 濾過媒体
64 調整された圧力チャンバ、P調整器
66 P調整器によって密閉された位置の作動プラグ
68 飲料缶のヘッドスペースへのガスの出口
70 作動位置の作動プラグ
72 調整器へのガス管の入り口
74 密閉され閉鎖された弁
76 開放した弁
78 キャニスタの蓋
80 蓋の開口
82 内袋を囲むバンド
84 筐体
86 充填口
88 ガス導管
90 二酸化炭素ガス
92 密閉栓
94 内袋の開口
96 銃弾に似た容器
98 側部タップ
100 キャニスタを支えるフレーム
102 脚部
104 ハンドル
106 パウチ
108 ボックス
110 ボックス出口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体を保持するように働く内側の折りたたみ式の内袋を収容する外側容器と、
前記外側容器と前記内側の内袋の間にあるヘッドスペース内のガス圧を調整する手段とを含む流体保存手段。
【請求項2】
前記外側容器が大気に対して密閉される、請求項1に記載の流体保存手段。
【請求項3】
供給すべき流体を保持するように働く内側の可撓性で折りたたみ式の内袋を収容する外側容器と、
前記外側容器と流体連通する前記内側の内袋の双方を貫通して延在する供給手段と、
前記外側容器と前記内側の内袋の間のヘッドスペース内のガス圧を調整する手段とを含む飲料ディスペンサ。
【請求項4】
前記圧力を調整する手段が前記ヘッドスペース内のガスの組成も規制する、請求項2に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項5】
前記ガスが二酸化炭素である、請求項3に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項6】
前記ヘッドスペース内のガス圧が外側の大気圧より高い、請求項2に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項7】
前記外側容器と前記内側の内袋の間のヘッドスペース内のガスの圧力を調整しその組成を規制する前記手段が、不活性ガスまたは他のガスで構成されたガスタンクキャニスタで構成されており、これが、作動ガスが放出されガス圧が設定値に達するとそれ以降自動的に制御される作動手段を有する、請求項2に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項8】
前記供給手段がタップである、請求項2に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項9】
供給すべき流体を保持するように働く内側の折りたたみ式の内袋を収容する内側のパウチを収容する外側容器と
前記外側容器、パウチおよび流体連通する前記内側の内袋を貫通して延在する供給手段と、
前記パウチと前記内側の内袋の間のヘッドスペース内のガス圧を調整する手段とを含む液体ディスペンサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公表番号】特表2012−533482(P2012−533482A)
【公表日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−520861(P2012−520861)
【出願日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際出願番号】PCT/AU2010/000597
【国際公開番号】WO2011/009154
【国際公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【出願人】(511311233)
【Fターム(参考)】