説明

飲料容器ホルダ一体型レジスタ

【課題】簡素な構造で連動機構を構成し、コストダウンを図る。
【解決手段】飲料容器ホルダ一体型レジスタ5は、レジスタ本体10、トレイ20、支持部材40及び連動機構50を備える。トレイ20は格納位置及び突出位置間でスライドされる。支持部材40は、軸43によりトレイ20に連結され、飲料容器Dを囲み得る枠体41がレジスタ本体10の吹出し口17の直下流で起立状態となる不使用位置と、突出位置でのトレイ20の載置部23の上方で枠体41が傾倒状態となる使用位置との間で、軸43を支点として回動される。連動機構50は、トレイ20のスライドに連動して支持部材40を回動させるもので、支持部材40に設けられた係合部51と、レジスタ本体10のリテーナ11に設けられた規制レール52とからなる。規制レール52は、トレイ20のスライドに伴い摺動する際の係合部51の上下位置を規制することで、支持部材40を回動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料容器ホルダが一体化されたレジスタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両には、空調装置に接続されて、車室内に吹き出す空気の向きを調節等するためのレジスタが設けられている。
一方、車両には、飲料缶、ペットボトル等の飲料容器を起立状態に保持する飲料容器ホルダ(カップホルダとも呼ばれる)が設けられている。飲料容器ホルダは、レジスタとは異なる箇所に設けられることが多いが、近年では、飲料容器ホルダをレジスタに一体化することが考えられている。この一体化により、飲料容器及びその中の飲料等を、空調用空気によって冷却(保冷)あるいは加温(保温)することができる。また、レジスタは、座席の前方や側方等、乗員にとって手を伸ばしやすい位置に配設するのが一般的である。このため、飲料容器ホルダをレジスタに一体化すれば、乗員が飲料容器を容易に手に取ることが可能となる。
【0003】
上記のように飲料容器ホルダが一体化されたレジスタとしては、例えば特許文献1に記載されたものがある。
この飲料容器ホルダ一体型レジスタのレジスタ本体は、空調用空気の流路を有する筒状のリテーナ(ケース)を含み、かつ同流路の下流端の吹出し口からの空調用空気の吹き出し態様(吹き出し方向、流路の開閉等)を可変とする。この吹き出し態様の可変のために、リテーナ(ケース)内には風向偏向ユニットが配設されている。
【0004】
上記リテーナ(ケース)及び風向偏向ユニット間には、飲料容器の載置部を有するトレイが配設されている。トレイは、載置部を吹出し口よりも上流に位置させる格納位置と、載置部を吹出し口よりも下流に位置させる突出位置との間でスライドされる。
【0005】
リテーナ(ケース)の吹出し口の上方近傍には、軸により支持部材が回動自在に支持されている。支持部材は、飲料容器を囲み得る枠体(開口枠)が吹出し口の直下流で起立状態となる不使用位置と、突出位置での載置部の上方で枠体が傾倒状態となる使用位置との間で回動される。
【0006】
さらに、トレイのスライドに連動させて支持部材及び風向偏向ユニットを移動させる連動機構(連動手段)が設けられている。
連動機構(連動手段)は、格納位置から突出位置へのトレイのスライドに連動して支持部材を不使用位置から使用位置へ回動させるとともに風向偏向ユニットを上流側へ移動させる。また、連動機構(連動手段)は、突出位置から格納位置へのトレイのスライドに連動して支持部材を使用位置から不使用位置へ回動させるとともに風向偏向ユニットを下流側の原位置へ移動させる。風向偏向ユニットの上流側への移動により、トレイの載置部が拡張され、下流側への移動により、同載置部が元の大きさに戻される。
【0007】
なお、上記特許文献1についての記載中、部材名称に続くかっこ内の名称は、同特許文献1で使用されている部材名称である。
連動機構(連動手段)は、風向偏向ユニット及びトレイにそれぞれ設けられたラックギヤと、支持部材に設けられた円弧状のセクターギヤと、リテーナ(ケース)に設けられたピニオンギヤとを備えている。ピニオンギヤは風向偏向ユニットのラックギヤに噛合されている。セクターギヤはピニオンギヤとトレイのラックギヤとに噛合されている。
【0008】
連動機構(連動手段)が上記のように構成されていることから、支持部材が軸を支点として回動されると、その回転運動がセクターギヤ及びピニオンギヤを介して両ラックギヤに伝達され、風向偏向ユニットの移動及びトレイのスライドが行なわれる。また、トレイがスライドされると、その直線運動がラックギヤを介してセクターギヤに伝達されるとともに、同セクターギヤの回動がピニオンギヤを介して風向偏向ユニットのラックギヤに伝達される。これらの伝達により、支持部材の回動及び風向偏向ユニットの移動が行なわれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2007−30840号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところが、特許文献1では、上述したように連動機構(連動手段)として、一対のラックギヤ、セクターギヤ及びピニオンギヤといった多くのギヤを用い、互いに噛合させている。そのため、連動機構(連動手段)の構造が複雑になり、コストアップを招くという問題がある。
【0011】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、簡素な構造で連動機構を構成し、コストダウンを図ることのできる飲料容器ホルダ一体型レジスタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、空調用空気の流路を有する筒状のリテーナを含み、かつ同流路の下流端の吹出し口からの空調用空気の吹き出し態様を可変とするレジスタ本体と、飲料容器用の載置部を前記吹出し口よりも上流に位置させる格納位置、及び同載置部を前記吹出し口よりも下流に位置させる突出位置間でスライドされるトレイと、軸により前記トレイに連結され、前記飲料容器を囲み得る枠体が前記吹出し口の直下流で起立状態となる不使用位置、及び前記突出位置での前記載置部の上方で前記枠体が傾倒状態となる使用位置間で、前記軸を支点として回動される支持部材と、前記格納位置及び前記突出位置間での前記トレイのスライドに連動して前記支持部材を前記不使用位置及び前記使用位置間で回動させる連動機構とを備え、前記連動機構が、前記支持部材に設けられた係合部と、前記リテーナに設けられて前記係合部が摺動可能に係合されるとともに、前記トレイのスライドに伴い摺動する際の前記係合部の上下位置を規制することで、前記軸を支点として、前記支持部材を前記不使用位置及び前記使用位置間で回動させる規制レールとを備えることを要旨とする。
【0013】
上記の構成によれば、飲料容器ホルダ一体型レジスタで飲料容器を起立状態に保持しないときには、トレイが格納位置に格納されるとともに、支持部材が不使用位置に保持される。この格納位置では、飲料容器の載置部がリテーナの吹出し口よりも上流に位置する。また、不使用位置では、支持部材の枠体がリテーナの吹出し口の直下流で起立状態となる。
【0014】
飲料容器ホルダ一体型レジスタで飲料容器を起立状態に保持したいときには、トレイが突出位置に、また、支持部材が使用位置に、それぞれ保持される。突出位置では、載置部が吹出し口よりも下流に位置する。また、使用位置では、支持部材の枠体が、トレイの載置部の上方で傾倒状態となる。
【0015】
そのため、飲料容器を起立状態に把持しながら、支持部材の枠体に対し上方から挿入する。そして、この飲料容器をトレイの載置部に載置すると、同飲料容器が起立状態となる。支持部材の枠体は載置部の上方で飲料容器を囲み、起立状態の飲料容器の動きを規制する。そのため、飲料容器は起立状態に保持される。
【0016】
このように起立状態に保持された飲料容器に対し、吹出し口から吹き出された空調用空気が当たることで、同飲料容器の保温・保冷が行なわれる。
トレイが上記格納位置から突出位置へスライドされると、支持部材をトレイに連結する軸や、同支持部材の係合部が、そのスライドに追従して下流側へ移動する。この際、係合部が規制レールに沿って摺動することで、同係合部の上下位置が規制される。この規制により係合部の上下位置が変化することで、支持部材が軸を支点として不使用位置から使用位置へ回動される。
【0017】
これに対し、トレイが突出位置から格納位置へスライドされると、上記軸及び係合部が、そのスライドに追従して上流側へ移動する。この際、係合部が規制レールに沿って摺動することで、同係合部の上下位置が規制される。この規制により係合部の上下位置が変化することで、支持部材が軸を支点として使用位置から不使用位置へ回動される。
【0018】
このように、係合部及び規制レールといった、少ない部品点数で、しかも簡単な構成でありながら、トレイのスライドに連動して支持部材を回動させる連動機構が成立する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記枠体は矩形の環状をなし、前記不使用位置では前記吹出し口を囲むものであることを要旨とする。
【0019】
レジスタ本体では、一般に、リテーナの吹出し口の周りに、意匠面を構成するベゼルが設けられる。
一方、請求項2に記載の発明では、支持部材が使用位置へ回動されて枠体が吹出し口の直下流で起立状態となったとき、その枠体は吹出し口を囲む。
【0020】
そのため、飲料容器ホルダ一体型レジスタで飲料容器を起立状態に保持しないときには、枠体をレジスタ本体のベゼルの少なくとも一部として機能させることが可能となる。一般的なレジスタ本体に設けられているような、リテーナの吹出し口の周りのベゼルを不要としたり、同ベゼルの構成を簡素化したりすることが可能となる。
【0021】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記支持部材は、前記枠体から上流側へ向けて延びるアームを有しており、前記支持部材は、前記アームにおいて前記軸により前記トレイに支持され、前記係合部は、前記アームに設けられていることを要旨とする。
【0022】
上記の構成によれば、トレイが格納位置から突出位置へスライドされると、アームを含む支持部材、同アームに設けられた軸及び係合部が、そのスライドに追従して下流側へ移動する。この際、係合部が規制レールに沿って摺動することで、同係合部の上下位置が規制される。この規制により係合部の上下位置が変化することで、支持部材がアームにおいて、軸を支点として、不使用位置から使用位置へ回動される。
【0023】
これに対し、トレイが突出位置から格納位置へスライドされると、上記支持部材、軸及び係合部が、そのスライドに追従して上流側へ移動する。この際、係合部が規制レールに沿って摺動することで、同係合部の上下位置が規制される。この規制により係合部の上下位置が変化することで、支持部材がアームにおいて、軸を支点として、使用位置から不使用位置へ回動される。
【0024】
なお、支持部材の回動中心となる軸も、規制レールに沿って摺動する係合部も同一の部位(アーム)に設けられるため、これら軸及び係合部が別々の部位に設けられる場合に比べ、支持部材の構造が簡素なものとなる。
【0025】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載の発明において、前記係合部は前記軸よりも上流側となる箇所に設けられており、前記規制レールは、下流側ほど低くなるように、前記リテーナの前記流路に対し斜めに交差する傾斜部を有することを要旨とする。
【0026】
上記の構成によれば、トレイが格納位置から突出位置へスライドされると、支持部材、軸及び係合部が、そのスライドに追従して下流側へ移動する。この際、係合部が規制レールの傾斜部に沿って摺動することで、同係合部の上下位置が規制される。この規制により、係合部の上下位置が下流側ほど低くなることで、支持部材が、係合部よりも下流の軸を支点として、不使用位置から使用位置へ向けて上方へ回動される。
【0027】
これに対し、トレイが突出位置から格納位置へスライドされると、支持部材、軸及び係合部が、そのスライドに追従して上流側へ移動する。この際、係合部が規制レールの傾斜部に沿って摺動することで、同係合部の上下位置が規制される。この規制により、係合部の上下位置が上流側ほど高くなることで、支持部材が、軸を支点として使用位置から不使用位置へ向けて下方へ回動される。
【発明の効果】
【0028】
本発明の飲料容器ホルダ一体型レジスタによれば、簡素な構造で連動機構を構成し、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明を具体化した一実施形態を示す図であり、飲料容器ホルダ一体型レジスタの一部の構成部品を分解して示す斜視図。
【図2】同じく、飲料容器ホルダ一体型レジスタの一部の構成部品を分解して示す斜視図。
【図3】レジスタ本体の側面図。
【図4】ケースとトレイとの間に設けられた弾性部材、板ばね等を示す部分平断面図。
【図5】トレイが格納位置に格納され、かつ支持部材が不使用位置に保持された状態を示す飲料容器ホルダ一体型レジスタの概略側面図。
【図6】トレイが格納位置から若干引き出され、かつ支持部材が吹出し口から若干下流側へ離された状態を示す飲料容器ホルダ一体型レジスタの概略側面図。
【図7】トレイがさらに引き出され、かつ支持部材が若干傾倒された状態を示す飲料容器ホルダ一体型レジスタの概略側面図。
【図8】トレイが突出位置まで引き出され、かつ支持部材が使用位置まで回動された状態を示す飲料容器ホルダ一体型レジスタの概略側面図。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明を車両用の飲料容器ホルダ一体型レジスタに具体化した一実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、車両の前進方向を前方と記載し、それを基準に前、後、上、下、左、右を規定している。
【0031】
車室内において、運転席及び助手席の車両前方にはインストルメントパネル(図示略)が配設されている。インストルメントパネルの左右両端部、中央部等には、空調装置(図示略)等からの空気の吹き出しを遮断したり、吹き出し方向を変更したりするためのレジスタが組み込まれている。これらのうち、少なくとも一部のレジスタには、図5に示す飲料容器ホルダ一体型レジスタ5が用いられている。
【0032】
飲料容器ホルダ一体型レジスタ5は、図1及び図2の少なくとも一方に示すように、レジスタ本体10、トレイ20、支持部材40及び連動機構50を備えている。次に、各部の構成について説明する。
【0033】
<レジスタ本体10>
図1及び図3の少なくとも一方に示すように、レジスタ本体10は、一般的なレジスタと同様の構造を有している。すなわち、レジスタ本体10は、リテーナ11、複数枚の縦フィン12、複数枚の横フィン13、操作ノブ14等を備えている。なお、図1では、縦フィン12、横フィン13、操作ノブ14等の図示が省略されている。
【0034】
リテーナ11は、空調装置の通風ダクトと、インストルメントパネルに設けられた開口とを繋ぐためのものである。リテーナ11は両端が開口された筒状体からなり、その内部空間を空調用空気の流路15としている。リテーナ11における上流側の開口は、通風ダクトからの空調用空気の導入口16を構成し、下流側の開口は空調用空気の吹出し口17を構成している。導入口16及び吹出し口17はいずれも矩形状をなしている。
【0035】
各縦フィン12は、略上下方向に細長い板状をなし、リテーナ11内において、同リテーナ11の上下の壁部等に回動可能に支持されている。各縦フィン12は、回動することで、吹出し口17からの空調用空気の吹き出し方向を左右方向に変更する。
【0036】
各横フィン13は、リテーナ11内の上記縦フィン12よりも下流側に配置されている。各横フィン13は、左右方向に細長い板状をなし、リテーナ11の左右の壁部に回動可能に支持されている。各横フィン13は、回動することで、吹出し口17からの空調用空気の吹き出し方向を上下方向に変更する。
【0037】
操作ノブ14は、縦フィン12及び横フィン13の傾きを変更するための部材であり、
1枚の横フィン13に対し、左右方向へスライド可能に取付けられている。この操作ノブ14のスライドは、伝達部材(図示略)を介して縦フィン12に伝達されるようになっている。
【0038】
なお、縦フィン12よりも上流には、流路15を開閉するためのシャットダンパ(図示略)が回動可能に支持されている。
また、リテーナ11の吹出し口17の周りには、ベゼルの一部を構成する矩形状の枠体18が装着されている。
【0039】
このようにレジスタ本体10は、縦フィン12、横フィン13、シャットダンパ等により、リテーナ11の吹出し口17からの空調用空気の吹き出し態様(吹出し方向、流路15の開閉)を可変とする。
【0040】
<トレイ20>
図2及び図5の少なくとも一方に示すように、リテーナ11後部の直下にはケース21が配置され、同リテーナ11に固定されている。ケース21は、高さが低く、上記流路15に沿う方向に短い四角筒状をなしている。ケース21の上流端及び下流端は、いずれも左右方向に細長い長方形状に開口している。なお、図5ではケース21が二点鎖線で描かれている。図6〜図8についても同様である。
【0041】
トレイ20は、このケース21内に前記流路15に沿う方向へ摺動可能に収容されている。トレイ20の大部分をなす本体部22は、高さが低く、前記流路15に沿う方向の長さが上記ケース21よりも長い略四角箱状をなしている。本体部22の下流側には、飲料缶、ペットボトル等の飲料容器D(図8参照)を置くための載置部23が設けられている。載置部23は、本体部22の上面において円形に開口された凹部からなる。
【0042】
本体部22の下流端の左右両側部には、略上方へ向けて一対のブラケット24が突設されている。各ブラケット24の上端部には、左右方向に貫通する軸孔24Aがあけられている。
【0043】
上記の構成を有するトレイ20は、上記載置部23を吹出し口17より上流(リテーナ11の下方)に位置させる格納位置(図5参照)と、同載置部23を前記吹出し口17よりも下流に位置させる突出位置(図8参照)との間でスライドされる。
【0044】
図2、図4及び図5の少なくとも1つに示すように、トレイ20の左右の壁部には、上記流路15に沿う方向に延びる段差部25が設けられている。各段差部25の内底部の複数箇所(本実施形態では2箇所)には、取付け凹部33が設けられている。各取付け凹部33には、ケース21の左右の壁部に弾性接触する弾性部材26が取付けられていて(図2では図示略)、この弾性部材26がケース21に対して摺動抵抗を付与するように構成されている。各弾性部材26は、熱可塑性ポリエステルエラストマー等の軟質樹脂によって形成されている。各弾性部材26は、基部27と、基部27から湾曲状に突出して、ケース21の左右の壁部に弾性接触する摺接部28とを備えている。各基部27には、各摺接部28の突出方向とは逆方向へ突出する複数の取付けピン29(図4参照)が突設されており、これらの取付けピン29が、対応する取付け凹部33の内底部に設けられた取付け孔31に圧入されている。
【0045】
各取付け凹部33の内底部と各弾性部材26との間には、板ばね32が配置されている(図4参照)。各板ばね32は、摺接部28に対応した突状に湾曲形成されている。板ばね32は、軟質樹脂製の摺接部28の弾性力を補う役目を担っている。
【0046】
<支持部材40>
図1、図2及び図5の少なくとも1つに示すように、支持部材40は、枠体41及び一対のアーム42を備えている。なお、図5では、支持部材40が二点鎖線で描かれている。図6〜図8についても同様である。
【0047】
枠体41は、矩形の環状をなし、飲料容器D(図8参照)及びリテーナ11の吹出し口17を囲み得る大きさを有していて、上述した枠体18(図1参照)とともに同リテーナ11のベゼルを構成するものである。
【0048】
両アーム42は、枠体41の左右両側部から略上流側へ向けて延びている。本実施形態では、各アーム42は、自身の下流側部分において、枠体41の左右両側部の下部に繋がっている。各アーム42の上流側部分は、上流側ほど高くなるように傾斜している。支持部材40が後述する使用位置にされたときには、各アーム42の上流端はリテーナ11の上部に位置する(図5参照)。
【0049】
各アーム42の長さ方向についての略中間部分には、左右方向に貫通する軸孔42Aがあけられている。左右の各アーム42は、左右の各ブラケット24の外側に重ねられている。各アーム42の軸孔42Aと各ブラケット24の軸孔24Aとが合致させられ、両軸孔42A,24Aに軸43が挿通されている。支持部材40は、これらの軸43によりトレイ20(ブラケット24)に連結されるとともに、同軸43を支点として上下(前後)方向に回動自在である。
【0050】
上記構成の支持部材40は、上記枠体41が吹出し口17の直下流で起立状態となる不使用位置(図5参照)と、突出位置での載置部23の上方で枠体41が傾倒状態となる使用位置(図8参照)との間で、軸43を支点として回動される。ここで、起立状態は、流路15に直交する状態のほか、同流路15に対し多少傾斜した状態も含まれる。また、傾倒状態は、上方からの飲料容器Dの挿通が可能であることを条件に、前記起立状態よりも傾きが緩やかになった状態である。
【0051】
なお、上述したトレイ20の載置部23と、支持部材40の枠体41とによって、飲料容器Dを起立状態に保持する飲料容器ホルダが構成されている。
<連動機構50>
図1及び図5の少なくとも一方に示すように、連動機構50は、格納位置から突出位置へのトレイ20のスライドに連動して支持部材40を不使用位置から使用位置へ回動させる。また、連動機構50は、突出位置から格納位置へのトレイ20のスライドに連動して支持部材40を使用位置から不使用位置へ回動させるためのものである。
【0052】
連動機構50は、左右一対の係合部51と、左右一対の規制レール52とからなる。
各係合部51は、円柱状をなし、支持部材40における各アーム42の上流側端部から、対向するアーム42側へ突出している。
【0053】
各規制レール52は、リテーナ11の左右の壁部の外側に設けられている。各規制レール52は溝53を有しており、この溝53内に上記係合部51が摺動可能に係入(係合)されている。
【0054】
各規制レール52は、トレイ20のスライドに伴い摺動する際の係合部51の上下位置を規制することで、軸43を支点として、支持部材40を不使用位置及び使用位置間で回動させる。
【0055】
各規制レール52の主要部は、下流側ほど低くなるように、リテーナ11の流路15(トレイ20)に対し斜めに交差する傾斜部54によって構成されている。各規制レール52の上端部は、リテーナ11の上部に位置し、かつ上記流路15に対し略平行な上部平行部55によって構成されている。この上部平行部55の下流端は、傾斜部54の上端に繋がっている。また、各規制レール52の下端部は、リテーナ11の下部に位置し、かつ上記流路15に対し略平行な下部平行部56によって構成されている。この下部平行部56の上流端は、傾斜部54の下端に繋がっている。
【0056】
上記のようにして、本実施形態の飲料容器ホルダ一体型レジスタ5が構成されている。
この飲料容器ホルダ一体型レジスタ5では、リテーナ11の吹出し口17からの空調用空気の吹き出し態様(吹き出し方向、流路15の開閉等)がレジスタ本体10(縦フィン12、横フィン13、シャットダンパ等)によって変更される。
【0057】
飲料容器ホルダ一体型レジスタ5で飲料容器Dを起立状態に保持しないとき(飲料容器ホルダの不使用時)には、図5に示すように、トレイ20が格納位置に格納される。この格納位置では、飲料容器Dの載置部23(図2、図8参照)が吹出し口17よりも上流(リテーナ11の下方)に位置する。また、このときには、軸43がケース21の上方に位置し、係合部51が規制レール52の上部平行部55に位置する。軸43及び係合部51がこれらの位置にあることから、支持部材40が不使用位置に保持される。この不使用位置では、支持部材40の枠体41がリテーナ11の吹出し口17の下流近傍で起立状態となって、その吹出し口17を囲む。支持部材40の各アーム42の全体は、リテーナ11の左右の壁部の外側に位置する。
【0058】
このため、これらのトレイ20及び支持部材40が、リテーナ11の吹出し口17から吹き出される空調用空気の流れの妨げとなることはない。
また、レジスタ本体10では、一般に、リテーナ11の吹出し口17の周りに、意匠面を構成するベゼルが設けられるところ、本実施形態では、上述したように枠体41が吹出し口17を囲むことから、上記飲料容器ホルダの不使用時には、枠体41が枠体18とともにレジスタ本体10のベゼルとして機能する。
【0059】
一方、飲料容器ホルダ一体型レジスタ5で飲料容器Dを起立状態に保持するとき(飲料容器ホルダの使用時)には、図8に示すように、トレイ20が突出位置に保持される。この突出位置では、凹部からなる載置部23が吹出し口17よりも下流に位置する。また、このときには、軸43が吹出し口17から下流側へ離れた箇所に位置し、係合部51が規制レール52の下部平行部56に位置する。軸43及び係合部51がこれらの位置にあることから、支持部材40が使用位置に保持される。この使用位置では、支持部材40の枠体41が、突出位置にあるトレイ20の載置部23の上方で、傾倒状態となる。
【0060】
そのため、飲料容器Dを起立状態に把持しながら、支持部材40の枠体41に対し、上方から挿入する。そして、同図8において二点鎖線で示すように、この飲料容器Dの下部をトレイ20の載置部23内に挿入して置く。ここで、載置部23及び枠体41がともに吹出し口17よりも下流側へ離れた箇所に位置していることから、上記のように飲料容器Dを枠体41に挿入し、載置部23上に置く際に、同飲料容器Dがレジスタ本体10と干渉することはない。この干渉を回避するために、特許文献1に記載されているような、風向偏向ユニットを上流側へ移動させる機構は不要である。
【0061】
上記のように載置部23上に載置された状態では、飲料容器Dが起立状態となる。載置部23の内壁面は、起立状態の飲料容器Dの下部の動きを規制する。また、支持部材40の枠体41は、載置部23の上方で飲料容器Dを囲み、起立状態の飲料容器Dの中間部や上部の動きを規制する。このため、載置部23と枠体41とによって、飲料容器Dが起立状態に保持される。
【0062】
このように起立状態に保持された飲料容器Dに対し、吹出し口17から吹き出された空調用空気が当たることで、同飲料容器Dの保温・保冷が行なわれる。
ところで、上記格納位置にある図5に示すトレイ20を、図8に示す突出位置までスライドさせるために、同トレイ20が乗員によって下流側へ引き出されると、飲料容器ホルダ一体型レジスタ5の形態は、その引出しに伴うトレイ20のスライド量に応じて、図6→図7→図8の順に変化する。
【0063】
アーム42を含む支持部材40、同支持部材40をトレイ20に連結すべくアーム42に設けられた軸43や、同アーム42に設けられて規制レール52に係合された係合部51が、トレイ20のスライドに追従して下流側へ移動する。この際、軸43のトレイ20からの高さ(上下位置)は、トレイ20のスライド量に拘らず変化しない。しかし、係合部51は、規制レール52に沿って摺動することで、上下位置を規制される。
【0064】
図6に示すように、係合部51が規制レール52の上部平行部55を摺動するときには、係合部51は流路15(トレイ20)に略平行に摺動する。そのため、係合部51が上部平行部55を摺動する期間では、トレイ20のスライドに拘らずアーム42が回動しない。支持部材40は、起立状態を維持しつつ(傾きを維持しつつ)、吹出し口17から下流側へ離れる(平行移動する)。
【0065】
係合部51は、上部平行部55から傾斜部54へ移ると、同傾斜部54に沿って摺動するようになる。図7に示すように、規制レール52の傾斜部54は、下流側ほど低くなるように傾斜している。そのため、係合部51がこの傾斜部54を摺動する際には、係合部51の上下位置が、下流側ほど低くなるように変化する。アーム42には、係合部51を通じ、下方へ向かう力が加えられる。軸43によりトレイ20に支持されたアーム42は、上記下方へ向かう力が加わることで、トレイ20の下流側へのスライドに伴い、軸43を支点として同図7の時計回り方向へ回動する。この回動により、支持部材40の枠体41の傾きが緩やか(なだらか)になる方向へ変化する。
【0066】
そして、トレイ20が上記図7よりもさらに下流側へ引き出されて、係合部51が、規制レール52の傾斜部54から下部平行部56へ移ると、同係合部51の上下位置が最も低くなる。アーム42が軸43を支点としてさらに時計回り方向へ回動し、支持部材40の枠体41の傾きが、図7よりもさらに緩くなって、傾倒状態となる。
【0067】
規制レール52の下部平行部56では、係合部51は流路15(トレイ20)に略平行に摺動する。そのため、係合部51が下部平行部56を摺動する期間では、トレイ20のスライドに拘らずアーム42が回動しない。支持部材40は、傾倒状態を維持しつつ(傾きを維持しつつ)、吹出し口17からさらに下流側へ離れて(平行移動して)、図8に示す使用位置に到達する。
【0068】
これに対し、上記突出位置にある図8に示すトレイ20を、図5に示す格納位置までスライドさせるために、トレイ20が乗員によって上流側へ押し込まれると、飲料容器ホルダ一体型レジスタ5の形態は、その押し込みに伴うトレイ20のスライド量に応じて、図7→図6→図5の順に変化する。
【0069】
支持部材40、軸43及び係合部51が、トレイ20のスライドに追従して上流側へ移動する。この際、軸43のトレイ20からの高さ(上下位置)は、トレイ20のスライド量に拘らず変化しない。しかし、係合部51は、規制レール52に沿って摺動することで、上下位置を規制される。
【0070】
図8に示すように、規制レール52の下部平行部56では、係合部51は流路15(トレイ20)に略平行に摺動する。そのため、係合部51が下部平行部56を摺動する期間では、トレイ20のスライドに拘らずアーム42が回動しない。支持部材40は、傾倒状態を維持しつつ(傾きを維持しつつ)、吹出し口17に近づく(平行移動する)。
【0071】
係合部51は、下部平行部56から傾斜部54へ移ると、同傾斜部54に沿って摺動するようになる。図7に示すように、傾斜部54は、上流側ほど高くなるように傾斜している。そのため、係合部51がこの傾斜部54を摺動する際には、係合部51の上下位置が、上流側ほど高くなるように変化する。アーム42には、係合部51を通じ、上方へ向かう力が加えられる。軸43によりトレイ20に支持されたアーム42は、上記上方へ向かう力が加わることで、トレイ20の上流側へのスライドに伴い、軸43を支点として同図7の反時計回り方向へ回動する。この回動により、支持部材40の枠体41の傾きが急になる方向へ変化する。
【0072】
そして、トレイ20が上記図7よりもさらに上流側へ押し込まれて、係合部51が、図6に示すように、規制レール52の傾斜部54から上部平行部55へ移ると、同係合部51の上下位置が最も高くなる。アーム42が軸43を支点としてさらに反時計回り方向へ回動し、支持部材40の枠体41の傾きが、図7よりもさらに急になって、起立状態となる。
【0073】
規制レール52の上部平行部55では、係合部51は流路15(トレイ20)に略平行に摺動する。そのため、係合部51が上部平行部55を摺動する期間では、トレイ20のスライドに拘らずアーム42が回動しない。支持部材40は、起立状態を維持しつつ(傾きを維持しつつ)、吹出し口17に近づく(平行移動する)。係合部51が上部平行部55の上流端まで移動すると、支持部材40は、図5に示すように、吹出し口17を囲む不使用位置に到達する。
【0074】
トレイ20が、上記のように格納位置と突出位置との間でスライドされるときには、同トレイ20は図4に示すようにケース21内を摺動する。この際、弾性部材26において突状に湾曲形成された摺接部28が、ケース21の左右の壁部に対し弾性接触し、同ケース21に対して摺動抵抗が付与される。この摺動抵抗により、トレイ20をスライド操作する際の荷重(操作荷重)が作り出される。
【0075】
ここで、上記摺接部28が軟質樹脂によって形成されていることから、経年変化により同摺接部28の弾性力が低下するおそれがある。しかし、この低下は、突状に湾曲形成された板ばね32によって補われる。そのため、摺動抵抗の経年変化が少なく、操作荷重が良好に保たれる。
【0076】
以上詳述した本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)支持部材40に設けられた係合部51と、リテーナ11に設けられた規制レール52とによって連動機構50を構成している(図5)。そのため、トレイ20のスライドに伴い摺動する際の係合部51の上下位置を規制することで、軸43を支点として、支持部材40を不使用位置及び使用位置間で回動させることができる。
【0077】
このように、係合部51及び規制レール52といった、少ない部品点数で、しかも簡単な構成でありながら、トレイ20のスライドに連動して支持部材40を回動させる連動機構50を成立させることができ、コストダウンを図ることができる。
【0078】
(2)支持部材40の枠体41を矩形の環状に形成し、不使用位置では同枠体41によって吹出し口17を囲むようにしている(図1)。
そのため、一般的なレジスタ本体に設けられているような、リテーナ11の吹出し口17の周りのベゼル(枠体18がこれに相当する)の構成を簡素化することが可能となる。
【0079】
(3)支持部材40を、枠体41とその枠体41の左右両側部から上流側へ延びる一対のアーム42によって構成する。そして、支持部材40を、アーム42において軸43によりトレイ20に支持するとともに、係合部51を同アーム42に設けている(図1、図5)。
【0080】
このように、支持部材40の回動中心となる軸43も、規制レール52に沿って摺動する係合部51も同一の部位(アーム42)に設けられているため、これら軸43及び係合部51が別々の部位に設けられる場合に比べ、支持部材40の構造を簡素化することができる。
【0081】
(4)係合部51を軸43よりも上流側となる箇所に設ける。規制レール52の一部を、下流側ほど低くなるように、リテーナ11の流路15に対し斜めに交差する傾斜部54によって構成している(図7)。
【0082】
そのため、係合部51を傾斜部54に沿って摺動させることで、トレイ20が格納位置から突出位置へスライドされるときには、係合部51の上下位置を低くし、支持部材40を不使用位置から使用位置に向けて上方へ回動させることができる。
【0083】
また、トレイ20が突出位置から格納位置へスライドされるときには、係合部51の上下位置を高くし、支持部材40を使用位置から不使用位置へ向けて下方へ回動させることができる。
【0084】
なお、本発明は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
・レジスタ本体10は、リテーナ11を含み、吹出し口17からの空調用空気の吹き出し態様を可変とするものであればよく、その内部構造については適宜に変更可能である。
【0085】
・支持部材40の枠体41を、トレイ20の載置部23上に載置された飲料容器Dを起立状態に保持できるものであること、すなわち枠状をなすことを条件に、矩形の環状とは異なる形状に変更してもよい。例えば、コ字状、L字状等がこれに該当する。
【0086】
・連動機構50を、リテーナ11の左右の壁部の片側のみに設けてもよい。
・前記実施形態では、弾性部材26をトレイ20に取付けたが、これに代えて、ケース21に取付けてもよい。
【0087】
・前記実施形態では、乗員がトレイ20に指をかけて引き出すことにより同トレイ20を格納位置から突出位置へスライドさせる仕様としたが、ばね等の付勢力を利用して、トレイ20を格納位置から突出位置へスライドさせる仕様に変更してもよい。
【0088】
・前記実施形態では、支持部材40を、アーム42において軸43によりトレイ20に支持したが、同支持部材40を、枠体41において軸43によりトレイ20に回動自在に支持してもよい。この場合には、トレイ20のブラケット24の形状を変更する等の変更が必要となる。
【0089】
・リテーナ11側のベゼルを省略し、支持部材40の枠体41のみによってレジスタ本体10のベゼルを構成するようにしてもよい。
・規制レール52(溝53)の形状を、前記実施形態とは異なる形状に変更してもよい。
【0090】
・本発明の飲料容器ホルダ一体型レジスタ5を、車両以外、例えば飛行機、船等の乗り物に設けてもよい。
・本発明の飲料容器ホルダ一体型レジスタ5を、車両において、インストルメントパネル以外の箇所に設けてもよい。
【符号の説明】
【0091】
5…飲料容器ホルダ一体型レジスタ、10…レジスタ本体、11…リテーナ、15…流路、17…吹出し口、20…トレイ、23…載置部、40…支持部材、41…枠体、42…アーム、43…軸、50…連動機構、51…係合部、52…規制レール、54…傾斜部、D…飲料容器。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
空調用空気の流路を有する筒状のリテーナを含み、かつ同流路の下流端の吹出し口からの空調用空気の吹き出し態様を可変とするレジスタ本体と、
飲料容器用の載置部を前記吹出し口よりも上流に位置させる格納位置、及び同載置部を前記吹出し口よりも下流に位置させる突出位置間でスライドされるトレイと、
軸により前記トレイに連結され、前記飲料容器を囲み得る枠体が前記吹出し口の直下流で起立状態となる不使用位置、及び前記突出位置での前記載置部の上方で前記枠体が傾倒状態となる使用位置間で、前記軸を支点として回動される支持部材と、
前記格納位置及び前記突出位置間での前記トレイのスライドに連動して前記支持部材を前記不使用位置及び前記使用位置間で回動させる連動機構と
を備え、前記連動機構が、前記支持部材に設けられた係合部と、前記リテーナに設けられて前記係合部が摺動可能に係合されるとともに、前記トレイのスライドに伴い摺動する際の前記係合部の上下位置を規制することで、前記軸を支点として、前記支持部材を前記不使用位置及び前記使用位置間で回動させる規制レールとを備えることを特徴とする飲料容器ホルダ一体型レジスタ。
【請求項2】
前記枠体は矩形の環状をなし、前記不使用位置では前記吹出し口を囲むものである請求項1に記載の飲料容器ホルダ一体型レジスタ。
【請求項3】
前記支持部材は、前記枠体から上流側へ向けて延びるアームを有しており、
前記支持部材は、前記アームにおいて前記軸により前記トレイに支持され、
前記係合部は、前記アームに設けられている請求項1又は2に記載の飲料容器ホルダ一体型レジスタ。
【請求項4】
前記係合部は、前記軸よりも上流側となる箇所に設けられており、
前記規制レールは、下流側ほど低くなるように、前記リテーナの前記流路に対し斜めに交差する傾斜部を有する請求項1〜3のいずれか1つに記載の飲料容器ホルダ一体型レジスタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−66619(P2012−66619A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−210951(P2010−210951)
【出願日】平成22年9月21日(2010.9.21)
【出願人】(000241463)豊田合成株式会社 (3,467)
【Fターム(参考)】