説明

養生カバーおよびその使用方法

【課題】 容易な作業で碍子を覆うことができ、同時に、強風などでも容易に外れることのない簡単な構造を実現することにより、作業性を向上させるとともに、装置費用を削減して、碍子の養生を安価かつ効率よく行うことのできる養生カバーを提供すること。
【解決手段】 鉄塔に電線を支持させる碍子の周囲を覆う養生カバー10であって、碍子を内側に収容可能なリング形状にピアノ線を成形したフレーム部材11a〜11cと、碍子以上の長さでフレーム部材以上の幅に形成されたシート部材12と、から構成されて、シート部材の挿入袋12a内にフレーム部材を挿入して略平行に保持することにより、碍子の長さ方向に切り込まれたスリット13を拡開・閉止可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、養生カバーおよびその使用方法に関し、詳しくは、鉄塔に電線を架設するための碍子を容易に覆うことのできる安価なものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、高圧電流の流れる送電線を鉄塔に架設するには、その送電線と鉄塔との間の絶縁性を確保する必要があり、そのために、送電線を碍子が鉄塔に支持するように構築されるのが一般的である。
【0003】
この鉄塔は、防錆処理が施されて塗装されているが、定期的に錆落しや塗装処理を行う必要があり、その処理を行う際にペンキなどが碍子に付着してしまうと、その碍子の絶縁性を劣化させてしまう恐れがある。このため、鉄塔の防錆処理などの処理作業を行う場合には、碍子を覆って保護する養生が行われる。
【0004】
この碍子の養生としては、錆落しなどの作業を行う前に、例えば、碍子を覆うことのできるサイズの布を準備して、その碍子全体に布を巻き付けて複数箇所を紐等で結ぶなどすることにより、その碍子の養生を行っていた。
【0005】
また、絶縁操作棒によって保護板を碍子の先端に取り付けて、下方にネットを張るとともに、そのネットをドラムで巻き取ることのできる装置により、塗料の飛散を防止することも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平7−155656号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような従来の碍子の養生としては、碍子を布で覆って複数箇所を紐で結ぶという作業は面倒であり、時間が掛かってしまって効率的でない。また、このように布を紐で結ぶだけでは、結び方が不十分である場合などには、強風によって外れて、高圧電流の流れている送電線に絡み付いてしまう可能性があって、危険である。
【0007】
また、文献1に記載の装置では、大掛かり過ぎて、その使用も煩雑であるとともに、複数箇所の碍子すべての養生を行う場合には、複数台準備して取り付ける必要があるので、効率も悪く、また、装置費用が掛かって、コスト高になってしまう。
【0008】
そこで、本発明は、容易な作業で碍子を覆うことができ、同時に、強風などでも容易に外れることのない簡単な構造を実現することにより、作業性を向上させるとともに、装置費用を削減して、碍子の養生を安価かつ効率よく行うことのできる養生カバーおよびその使用方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決する養生カバーの第1の発明は、鉄塔に架設する電線を該鉄塔との間の絶縁を確保しつつ支持する碍子の周囲を覆う養生カバーであって、碍子を内側に収容可能な円形または角形などの周形状に形成された線状の弾性材料からなる複数のフレーム部材と、該フレーム部材の長さ程度の幅で碍子以上の長さに形成されて当該フレーム部材を略平行になる姿勢に保持するシート部材と、から構成されて、シート部材およびフレーム部材に形成される碍子の長さ方向のスリットを拡開させて該シート部材およびフレーム部材の内側に碍子を内装状態にすることにより該碍子の周囲を覆うことを特徴とするものである。
【0010】
この発明では、フレーム部材とシート部材のスリットを、そのフレーム部材の弾性力に抗して拡開させて内部に碍子を入れることができ、この後に、そのフレーム部材を解放してスリットを閉じる方向に弾性復帰させることにより、フレーム部材とシート部材の内部に碍子を内装することができる。したがって、鉄塔に電線を架設するための碍子の周囲を簡単な構造で容易に覆う状態にすることができる。
【0011】
上記課題を解決する養生カバーの第2の発明は、上記第1の発明の特定事項に加え、前記スリットの両側を連結する連結部材を設けたことを特徴とするものである。
【0012】
この発明では、フレーム部材とシート部材のスリットを拡開させて内部に碍子を入れた後に閉じたスリットの両側を連結することができる。したがって、内部に碍子を内装するフレーム部材とシート部材のスリットが拡開してしまうことを防止することができ、碍子を覆う状態が不完全になってしまったり、強風などに碍子から外れてしまうことを防止することができる。
【0013】
上記課題を解決する養生カバーの第3の発明は、上記第1または第2の発明の特定事項に加え、前記スリットは、シート部材およびフレーム部材の重なる部分の間に形成されて、当該重なり部分を解消するように拡開させることを特徴とするものである。
【0014】
この発明では、フレーム部材とシート部材のスリットを拡開させて内部に碍子を入れた後には、そのフレーム部材とシート部材が重なるようにしてスリットが閉じられる。したがって、フレーム部材とシート部材の内部に碍子を内装した後に、何等の作業を行うことなく、信頼性高くスリットを閉じた状態にすることができ、碍子を覆う状態が不完全になってしまうことを防止することができる。
【0015】
上記課題を解決する養生カバーの第4の発明は、上記第1から第3の発明の特定事項に加え、前記電線または碍子に応じた種別を表示する手段を備えることを特徴とするものである。
【0016】
この発明では、電線に流れる電圧や碍子のサイズなどに対応する種別が目視可能に表示されている。したがって、その表示を見るだけで、寸法などを測ることなく、使用するものを容易に選択することができる。
【0017】
上記課題を解決する養生カバーの使用方法の発明は、上記の第1から第4の発明の養生カバーの使用方法であって、前記フレーム部材を近接する状態にまとめて、シート部材およびフレーム部材のスリットを該フレーム部材の弾性力に抗して拡開させた状態にすることにより当該内側に碍子を内装した後に、該スリットを拡開させる力を解放することにより該フレーム部材を弾性復帰させて当該スリットを閉止し、この後に、該フレーム部材同士を離隔させる作業として、横方向の碍子に対しては引っ張ってスライドさせることにより、また、縦方向の碍子に対しては揺すって降下させることにより、当該碍子の周囲をシート部材により覆うことを特徴としている。
【0018】
この発明では、フレーム部材とシート部材を束ねた状態にして、拡開させたスリット内に碍子を入れて内部に内装した後に、碍子が延在する方向に引っ張ってスライドさせたり、揺すって降下させるだけで、その碍子の周囲を覆うように広げることができる。したがって、容易に碍子の周囲を覆う状態にすることができる。
【発明の効果】
【0019】
このように本発明によれば、フレーム部材とシート部材のスリットから内部に碍子を入れるだけで、その碍子を内装する状態にすることができ、鉄塔に電線を架設するための碍子の周囲を容易に覆って養生することができる。したがって、大掛かりな装置を使用することなく、また、不十分な状態になることなく、簡単な構造で、かつ、容易な作業により碍子の周囲を確実に覆う状態にすることができ、碍子の養生を安価かつ効率よく行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図5は本発明に係る養生カバーの一実施形態を示す図である。
【0021】
まず、養生カバーの構成を説明する。図1において、養生カバー10は、図2に示す鉄塔100に高圧電流の流れる送電線を連結して架設するために設置されている碍子110の周囲を覆うように使用するものであり、例えば、その鉄塔100の錆落しや塗装等を行って防錆処理などの作業を行う際に、ペンキなどが付着して絶縁劣化を起こさせないように碍子110を覆って養生(保護)する。
【0022】
鉄塔100は、メインポスト(主柱材)101のアーム(腕金)102の先端側に、例えば、図3に示すような碍子110が設置されており、この碍子110は、硬質磁器などを大径部111と小径部112が連続する形状に成形することにより、その表面に何らかの液体が付着しても長さ方向に連続する部分を少なくして、その両端部間で絶縁破壊しないように作製されている。
【0023】
また、碍子110は、所謂、コッタなどの取付金具113が両端部に埋設されており、この取付金具113を鉄塔100のアーム102と不図示の電線とに連結することにより、鉄塔100に送電線を連結支持して、絶縁性を確保しつつ架設することを実現している。
【0024】
この碍子110は、図2に示すように、アーム102の先端部に吊り下げられることにより、送電線を縦方向の姿勢で支持する懸垂タイプのものと、図4に示すように、アーム102の両側に配設されるとともに一端側の取付金具113に取り付けたクランプ114と調整金具115を介して送電線Dをアーム102に接近しないように掴むことにより、その送電線Dを横方向の姿勢で支持する耐長タイプのものとがある。
【0025】
そして、養生カバー10は、リング形状に形成されたフレーム部材11a〜11cと、円筒形状に形成されたシート部材12と、を組み立てることにより作製されている。フレーム部材11a〜11cは、ピアノ線などの弾性線材を、碍子110の大径部111よりも大きな内径を有するように変形させることにより作製されている。シート部材12は、例えば、キャンバス(綿布)などのように丈夫な布材料を、フレーム部材11a〜11cの周長と同程度の幅で碍子110の長さよりも長めになる寸法の四角形状に裁断されて作製されている。
【0026】
シート部材12は、長さ方向の一端部の一箇所と、その長さ方向に4等分したときの中間部分の2箇所との合計3箇所に、フレーム部材11a〜11cを差込可能に袋状に形成されて幅方向に延在する挿入袋12aが共布を縫い付けるなどされることにより形成されており、この挿入袋12aは、フレーム部材11a〜11cを差込・挿入した後にそのフレーム部材11a〜11cが抜けないように両端部が縫い付けられて閉止されている。
【0027】
これにより、シート部材12は、フレーム部材11a〜11cを略平行になる姿勢に挿入袋12a内で保持しており、長さ方向に切り込まれたスリット13をフレーム部材11a〜11cの弾性力に抗して拡開させることにより、碍子110を内部に内装することができ、また、スリット13を拡開させる力を解除してフレーム部材11a〜11cを弾性復帰させることにより、そのスリット13を閉止して内部の碍子110の周囲を完全に覆う状態に内装することができる。ここでは、フレーム部材11a〜11cを円形のリング形状に形成する場合を一例に説明するが、これに限らないことはいうまでもなく、碍子110の外周の外側を一周できる形状であればよく、例えば、四角形などの多角形に形成してもよい。また、フレーム部材11a〜11cは、長さ方向の均等間隔にせずに、また、3本に限らずに、碍子110の形状に合わせて配置するようにしてもよいことはいうまでもない。
【0028】
また、シート部材12は、スリット13の両側の両端辺に、互いに連結・剥離可能にフックとロープを備えた支持体からなる面ファスナー(所謂、マジックテープ(登録商標))14a、14bが縫い付けられて固設されており、この面ファスナー14a、14は、長さ方向に4等分したときの中間部分に配設されている。
【0029】
すなわち、マジックテープ(登録商標)14a、14bは、スリット13の両側のシート部材12を連結する連結部材を構成しており、これにより、フレーム部材11a〜11cの弾性力により碍子110を内装するシート部材12が、スリット13を拡開させる方向の大きな外力が強風などにより加えられても、そのスリット13が拡開してしまうことを制限(防止)することができ、碍子110を覆う状態が不完全になってしまったり、碍子110から外れてしまうことを防止することができる。
【0030】
このシート部材12は、フレーム部材11a〜11cを配設しない長さ方向他端部側に、その周方向に離隔する複数のハトメ15が取り付けられており、このハトメ15に紐部材16が通されている。
【0031】
これにより、シート部材12は、フレーム部材11a〜11cのない他端部を紐部材16により絞って結ぶことができ、内部に内装する碍子110を覆う状態が不完全になってしまったり、碍子110から外れてしまうことを防止することができる。
【0032】
さらに、このシート部材12は、用途を識別可能に、種別毎に異なる色の布材料により作製されており、送電線に流れる電圧に応じて碍子110のサイズや形状等が異なるが、それに対応して、フレーム部材11a〜11cのサイズや本数、シート部材12のサイズなどが異なるのに合わせてシート部材12の色も変更されている。例えば、送電線の電圧が66KVの場合にはグリーン、110KVの場合にはグリーン、220KVの場合には白、500KVの場合にはグリーンとする。なお、66KV、110KV、500KVを同一色とするのは、耐圧から碍子110の長さが大きく異なるためであるが、異なる色にしてもよいことはいうまでもない。
【0033】
これにより、シート部材12の色を見ることにより、内装可能な碍子110の種別を判断することができ、言い換えると、送電線に流れる電圧に応じて使用する養生カバー10を容易に選択することができる。ここでは、シート部材12の種別を色により表示する場合を一例に説明するが、これに限るものではなく、例えば、異なる色の文字でその碍子110の種別や送電線の電圧を直接判別可能に表示しても良い。
【0034】
なお、図1中の17はリング部材であり、このリング部材17は、シート部材12の長さ方向の一端部側に配設されており、その周方向の均等間隔になる3箇所に取り付けられている。このリング部材17は、その一端側に配設されたフレーム部材11aが内部を通過するように取り付けられている。これにより、このリング部材17に不図示の絶縁操作棒などを引っ掛けることによりシート部材12を引いたりすることができる。
【0035】
次に、この養生カバー10の使用方法を説明する。まず、フレーム部材11a〜11cを近接させてシート部材12の全体としての形状もリング状になるようにまとめた後に、そのフレーム部材11a〜11cとシート部材12を掴んで、フレーム部材11a〜11cの弾性力に抗するようにそのスリット13を拡開させた状態にして、碍子110を内部に位置させる。この後に、そのスリット13を拡開させる力を緩めることにより、そのフレーム部材11a〜11cを弾性復帰させて、シート部材12が碍子110の周囲に位置する状態にする。
【0036】
次いで、碍子110の他端側が隠れるように、シート部材12の他端側の紐部材16を引っ張って絞った状態にして結んだ後に、そのシート部材12の一端側を引っ張って、碍子110の全体がシート部材12の内部に内装された状態にする。このとき、シート部材12は、碍子110が図4に示すように横に寝ている状態の耐長タイプの場合には、そのまま引っ張ってスライドさせることにより内装状態にすることができ、また、碍子110が図2に示すように縦に吊り下げた状態の懸垂タイプの場合には、揺すって降下させることにより、内装状態にすることができる。
【0037】
この後に、マジックテープ(登録商標)14a、14bを連結してスリット13が拡開してしまうことを制限することにより、強風などが加えられても、碍子110を覆う状態が不完全になってしまったり、碍子110から外れてしまうことを防止する。
【0038】
したがって、従来技術のように、碍子110の周囲を覆う布の外周部分のすべてを紐で結ぶことなく、また、大掛かりな装置を設置することなく、フレーム部材11a〜11cの弾性力を利用して容易かつスピーディーに碍子110をシート部材12の内部に内装することができ、鉄塔100に設置されている複数の碍子110の外面を信頼性高く覆って保護(養生)することができる。
【0039】
また、この養生カバー10は、フレーム部材11a〜11cを拡開させることができることから、図5に示すように、碍子110が並列されている場合にも、その上部を覆うように被せることができ、落下するペンキなどが付着することを効果的に防止することもできる。
【0040】
このように本実施形態においては、シート部材12の挿入袋12a内にフレーム部材11a〜11cを入れただけの簡易な構造の養生カバー10で、鉄塔100の碍子110の周囲を容易に覆って養生することができる。したがって、大掛かりな装置を使用することなく、簡単な構造の養生カバー10を採用するだけで、容易で効率的な作業により碍子110を確実に覆うができる。この結果、碍子110を安価な装置・作業により効果的に養生することができる。
【0041】
本実施形態の他の態様としては、図示することは省略するが、上述実施形態におけるフレーム部材11a〜11cやシート部材12のスリット13では、それぞれの端部が近接する状態であったが、フレーム部材11a〜11cやシート部材12の端部を延長して互いに重複し重なり合うように形成してもよい。この場合には、スリットはその重なり部分の間に形成されることになり、フレーム部材を拡開させる力を緩めたときには、そのスリットによる隙間を解消するように閉じることができ、その隙間からペンキなどが進入することをより確実に未然に防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明に係る養生カバーの一実施形態を示す図であり、その全体構成を示す斜視図である。
【図2】その養生カバーで養生する碍子が設置される鉄塔を示す立面図である。
【図3】その養生カバーを使用する碍子を示す平面図である。
【図4】その碍子の鉄塔への設置例を示す立面図である。
【図5】その養生カバーを流用可能か碍子を説明する平面図である。
【符号の説明】
【0044】
10 養生カバー
11a〜11c フレーム部材
12 シート部材
12a 挿入袋
13 スリット
14a、14b マジックテープ(登録商標)
15 ハトメ
16 紐部材
17 リング部材
100 鉄塔
102 アーム
110 碍子
111 大径部
112 小径部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉄塔に架設する電線を該鉄塔との間の絶縁を確保しつつ支持する碍子の周囲を覆う養生カバーであって、
碍子を内側に収容可能な円形または角形などの周形状に形成された線状の弾性材料からなる複数のフレーム部材と、該フレーム部材の長さ程度の幅で碍子以上の長さに形成されて当該フレーム部材を略平行になる姿勢に保持するシート部材と、から構成されて、
シート部材およびフレーム部材に形成される碍子の長さ方向のスリットを拡開させて該シート部材およびフレーム部材の内側に碍子を内装状態にすることにより該碍子の周囲を覆うことを特徴とする養生カバー。
【請求項2】
前記スリットの両側を連結する連結部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の養生カバー。
【請求項3】
前記スリットは、シート部材およびフレーム部材の重なる部分の間に形成されて、当該重なり部分を解消するように拡開させることを特徴とする請求項1または2に記載の養生カバー。
【請求項4】
前記電線または碍子に応じた種別を表示する手段を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の養生カバー。
【請求項5】
上記請求項1から4のいずれかに記載の養生カバーの使用方法であって、
前記フレーム部材を近接する状態にまとめて、シート部材およびフレーム部材のスリットを該フレーム部材の弾性力に抗して拡開させた状態にすることにより当該内側に碍子を内装した後に、該スリットを拡開させる力を解放することにより該フレーム部材を弾性復帰させて当該スリットを閉止し、この後に、該フレーム部材同士を離隔させる作業として、横方向の碍子に対しては引っ張ってスライドさせることにより、また、縦方向の碍子に対しては揺すって降下させることにより、当該碍子の周囲をシート部材により覆うことを特徴とする養生カバーの使用方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−120458(P2006−120458A)
【公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−307080(P2004−307080)
【出願日】平成16年10月21日(2004.10.21)
【出願人】(591124167)中電工業株式会社 (19)
【Fターム(参考)】