説明

香り関連情報提示装置

【課題】香り教育を目的とした香り関連情報提示装置において、利用者による香り放出物の操作を切っ掛けとして、香りに対応する視聴覚情報を自動的に提示する。具体的な課題は、関連情報を次々に発展的に提示する、香りの理解を深めるための教育的問題を自動生成する、香りの本を作成する、映像と連動した香り提示を行うなどである。
【解決手段】
香り放出物と、香りに関連する視聴覚情報を提示する手段と、これらの対応付け手段とからなり、当該対応付け手段は、香り放出物の中の集積記憶回路に記憶された識別情報と、当該識別情報を視聴覚情報のアドレス情報に変換する情報処理手段とから構成される。メニュー選択インタフェースを持ち、香りと複数の正誤視聴覚情報を自動生成し問題を作成する。絵カードと香り放出機構を組み合わせ、本型香り放出物を構成する。前記識別情報に基づいて、香料気化促進手段を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、香り放出物に設けた識別情報を用いて、当該香りに関連する視聴覚情報を提示する香り関連情報提示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
幼児、または、児童が、香に興味を持ち、学習し、記憶するなど、いわゆる情操教育に関連する技術は、以下のような文献に一部開示されている。
【0003】
登実−3072098には、タオルなどの布に果物や花を表示し、当該表示繊維にマイクロカプセルを分散固着した発香性布帛が開示されている。
【0004】
タオルの絵柄と香りの対応づけで、子供は関心を示すが、知識や関心が深まるような刺激の展開はなく、関心は限定的である。また、1枚のタオルであれば、香りが混ざることはないが、複数のタオルを重ねた場合、香りが混ざる問題がある。
【0005】
特開2005−004151には、妊婦が胎児に語りかけるための詩歌を記載したカルタ風胎教指導書が開示されている。当該指導書は、香料インクを用いて図または文字を印刷、または、香料をマイクロカプセルに入れ当該マイクロカプセル入りインクを印刷できる。当該マイクロカプセルは擦ることによって割れ、香料が放出される。
【0006】
香りによる妊婦のリラグゼーションには有効と思われるが、香りを題材にして、香りの周辺情報に関心を持たせる機能、様々な知識を学習、記憶させる機能はない。
【0007】
特開平09−140949には、香り発生部(A)と当該(A)と相補的に結合する香りの識別の特徴を形状として記号化した識別部(B)とからなる香りの種類を当てる玩具が開示されている。(B)の裏面には、香料名が表示されている。利用者には、(A)と(B)を別々に提示し、一致するように並べさせる。実際に一致しているかどうかの確認手段は、(A)(B)にあらかじめ成形した凹凸部の組み合わせで行う。
【0008】
特開2004−000433には、簡単な方法で、香りを学び、記憶するための嗅覚セットが開示されている。当該嗅覚セットでは、香り発散体と香り表示シートが別々に用意され、対応づけを利用者に考えさせる。対応が一致していたかどうかは、両者につけた記号(数字、図形、点字などの記号、または、音声)で確認する。
【0009】
室町時代の香道の一つ、組香によく類似している。組香は、複数の香りを提示し、香りの名前、または、イメージが一致するものを入れ札のようなもので当て合う遊びである。香りに対する興味は広がり、当時流行した。5種類の香りを当てあう「宇治山香」は文献などで知られており、今でも行われている。
【0010】
前記特開平09−140949と特開2004−000433において、香り発生部と香料名との一致確認手段を比較すると、前者は、凹凸部からなる組み合わせ機構を用いる、後者は、数字や模様などの記号を用いる特徴があるが、これら特徴の多くは、従来一般に用いられている名義尺度である。また、ハード的であり予め記号を決めて製造しておくものなので、融通性にかける。更に、情報量が限られる問題もある。従って、情操教育を発展させる際には不十分である。
【0011】
後者の文献には、音声と点字、音声と絵柄などを表示してもよい概念が示されている。ボタンなどを押して音声や絵柄を表示し、対応する香りを嗅いで、当該音声や絵柄情報を記憶する応用と推測されるが、これらのメディア提示方法と香料提示方法との対応関係を制御する方法の開示はない。
【0012】
仮に、利用者が音声や絵柄などの提示情報に対応するボタンを押し、香料ケースから当該提示情報に対応する香料を見つけて嗅ぐ方法の場合、香料と提示情報の関係は一意であり、融通性にかける。香料に関する視聴覚情報を事前約束に基づいて(プログラマブルに)次々に発展的に提示することはできない。また、当該香料に関する理解を深めるための教育的な問題作成においても制約がある。例えば、正解情報と誤解情報をセットで自動的に提示するなど複雑な応用課題を実施することは難しい。
【0013】
香りを通じて幼児や児童の創造性、探究心を向上させるには、香料に関連する視聴覚情報を柔軟に提供する手段を実現することが重要である
【0014】
【特許文献1】登実−3072098
【特許文献2】特開2005−004151
【特許文献3】特開平09−140949
【特許文献4】特開2004−000433
【特許文献5】特願2002−329005
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明は、主に香り教育を目的とした香り関連情報提示装置において、利用者による香り放出物の操作を切っ掛けとして、当該香りに対応する視聴覚情報を自動的に提示することである。具体的課題は、(1)当該対応付けに融通性を持たせ、関連情報を次々に発展的に提示する、(2)関連情報が自動検索できる、(3)香りの理解を深めるための教育的な問題を自動生成する、例えば、香りに関する正誤選択問題を自動生成する、(4)香り教育に適する本型香り提示物を実現する、(5)視聴覚情報に連動した香り提示制御を行う、等である。
【課題を解決するための手段】
【0016】
<手段1>
本発明に係わる請求項1に記載の香り関連情報提示装置は、例えば、図1、図2、図3、図4に対応付けて説明すると、香り放出物(8)と、当該香りに関連する視覚情報または聴覚情報を提示する手段(20)と、当該香りと当該視覚または聴覚情報を対応付ける手段とからなり、当該対応付け手段は、当該香り放出物の中に設けられた識別情報(KEI)と、当該識別情報を読み取る手段(3)と、当該識別情報を前記視覚情報または聴覚情報のアドレス情報(AKI)に変換する情報処理手段(30)とから構成されることを特徴とする。
【0017】
前記手段1において、香り放出物は、香料を蓄積し当該香料を少しずつ放出する香り放出機構(8)でもよいし、香り放出機構を装着したカード(図5の10a、10b)、置物、絵本(図7(B))でもよい。
【0018】
また、電磁気が通過する素材で構成することが望ましい。図9(B)のように、天然木を用いた積み木(BLK1、BLK2)とする、または、図8(E)(F)のように、綿を用いた車、果物などのおもちゃとすることができる。香り放出物としては、一体になった物の一部に識別情報を設けることができる。
【0019】
前記香り放出機構に香料を蓄積する方法には、容器にゲル状香料を入れる(図9のGa)、容器に液体香料を入れ気体を通過させる蓋を設ける、液体香料またはジェル香料を網目機構に吸蔵させる(例えば、特願2002−329005)などを用いることができる。
【0020】
<手段2>
本発明に係わる請求項2に記載の香り関連情報提示装置は、前記手段1において、前記識別情報(KEI)は、前記香り放出物(8)の中に設けた集積記憶回路(2)に記憶されていることを特徴とする。
【0021】
前記手段1、手段2において、識別情報(KEI)とアドレス情報(AKI)とは、1対1、1対n、m対1、m対nの関係でもよい。m、nは整数である。
【0022】
前記手段1、または、前記手段2において、図2(B)に示すように、前記情報処理手段(30)は、前記識別情報(KEI)から前記アドレス情報(AKI)へのルート情報を予め蓄積されたデータから選択する、または、生成することができる。当該生成するとは、香り名称、香りの成分、または、香り関連情報をキーワードとして検索処理し、前記アドレス情報(AKI)を抽出することを含む。
【0023】
前記手段1から前記手段2において、前記アドレス情報(AKI)は、視覚情報または聴覚情報がデジタルビデオディスク(DVD)に収容されている場合には、当該DVDの読み出し番地などを意味し、視覚情報または聴覚情報がインターネット上にある場合には、URLなどを意味する。
【0024】
<手段3>
本発明に係わる請求項3に記載の香り関連情報提示装置は、例えば、図2に対応付けて説明すると、前記手段1から前記手段2において、前記情報処理手段(30)は、メニュー選択インタフェース(HI)を持ち、当該インタフェースによって、選択されたメニューに基づいて、前記識別情報(KEI)から前記アドレス情報(AKI)への変換処理が行われることを特徴とする。
【0025】
前記手段3において、メニュー選択は、デフォルト(事前設定)で特定のメニューに自動設定することができる。例えば、利用者が特に操作しなければ、特定のアドレス情報が選択されるように設定しておくことができる。
【0026】
前記手段3において、前記変換処理は、メニューに対応するアドレス情報を予めリスト化しておき、当該リストを画面表示することができる。
【0027】
前記手段3において、前記変換処理は、識別情報(KEI)に対応する名義を用いて検索処理することができる。当該名義は予めリストにしておくことができ、当該リストの名義を組み合わせて検索式を自動生成できる。
【0028】
前記手段3において、前記識別情報(KEI)は、図4に示すように、階層化され(KEI、KEI−A、B、C)、前記メニューが選択された際に当該識別情報の組み合わせが自動的に生成され、当該識別情報の組み合わせを用いて検索処理が実行され、視覚情報または聴覚情報のアドレス情報(AKI)が抽出されてもよい。
【0029】
<手段4>
本発明に係わる請求項4に記載の香り関連情報提示装置は、例えば、図3に対応付けて説明すると、前記手段1から前記手段3において、香り放出物(8)の香りと視覚情報または聴覚情報との対応付けは、当該香りに関連が深い視覚情報または聴覚情報と、当該香りとの関連が深くない視覚情報または聴覚情報をセットで対応付けることを特徴とする。
【0030】
前記手段4において、香りと視覚情報または聴覚情報を対応付けは、当該香りの識別情報(KEI)を視覚情報または聴覚情報のアドレス情報(AKI)に変換する際に、当該香りと近い属性の別の香りの識別情報(KEI−X)に対応するアドレス情報(AKI−X)を選択してもよい。
【0031】
前記手段4において、前記関連が深くない視聴覚情報は、複数対応付けることができる。また、当該対応付けに対して、正誤をメニュー選択インタフェースから回答できるように構成できる。
【0032】
<手段5>
本発明に係わる請求項5に記載の香り関連情報提示装置は、例えば、図5、図6、図7に対応付けて説明すると、前記手段1から前記手段4において、前記香り放出物(10a、10b)は、香りに関連する画像または文字(4a、4b)が記載されているカード(1a、1b)と当該カードに装着された香り放出機構(8a、8b)から構成されることを特徴とする。
【0033】
前記手段5において、香り放出機構(8a、8b)は、図5、図6、図7に示すように、扁平形状を成し、カード(1a、1b)に設けた香り放出機構取り付け穴(図5の9a、9b)に埋め込んで使用できる。
【0034】
前記手段5において、前記識別情報(KEI)は、図7に示すように、集積記憶回路(5a、5b)に記憶され、当該集積回路と、当該集積記憶回路に電力を供給し、情報を読み取るためのアンテナ(ANT)は、カード(1a、1b)の中に設けることができる。
【0035】
前記手段5において、香り放出機構(8a、8b)と、カード(1a、1b)との対応関係を示すために、図5に示すように、両者に目視で識別可能な記号などの目印(Code−a、Code−b)をつけておくことができる。
【0036】
前記手段5において、香り放出機構(8a)は、図6(C)(D)(E)に示すように、扁平形状の香料蓄積容器(08aA)と、香料蓄積機構(11)と、小さな空気穴(Air)を多数設けたカバー板(12a)と、集積記憶回路(2a)と、当該集積記憶回路に電力を供給し、情報を読み取るためのアンテナ(ANT)で構成してもよい。
【0037】
<手段6>
本発明に係わる請求項6に記載の香り関連情報提示装置は、例えば、図9、図10に対応付けて説明すると、前記手段1から手段5において、香り放出物(92、98、28)の中の香料を気化促進する手段(Coil、40、HT2、75)が設けられ、前記香り放出物の識別情報(KEI)に基づいて、当該香料気化促進手段が制御される(Driv、Con1、Con2、Con3)ことを特徴とする。
【0038】
前記手段6において、識別情報(KEI)に基づいて、香りの関連情報が提示され、当該提示に合わせて前記香料気化促進手段が制御されることが望ましい。当該香料気化促進手段としては、電磁誘導式加熱手段、超音波霧化手段、静電気霧化手段、気流発生手段、瞬間気流発生手段、電熱器などを用いることができる。当然、これらを併用してもよい。
【発明の効果】
【0039】
<手段1から手段4に係る効果>
図1、図2、図3に示すように、香り放出物(8)と、当該香りに視覚情報または聴覚情報を対応付けて提示する手段(20)とからなり、香りと視覚情報または聴覚情報との対応付けは、当該香り放出物(8)の中に設けられた識別情報(KEI)を読み取り(3)、当該識別情報を前記視覚情報または聴覚情報のアドレス情報(AKI)に変換処理する手段(30)で実施するため、融通性の高い香り関連情報提示が可能である。従来のカードを用いて、画像情報、文字情報を提示する方式に比べて、遥かに融通性がある。
【0040】
香り関連情報としては、例えば、林檎の香りであれば、当該香りはどんな林檎なのか、どんな場所で育つのか、収穫はどのように行われるのか、生産地はどこか、林檎を用いた料理にはどんなものがあるのか、林檎に関する詩にはどんなものがあるか、林檎はどんな動物に好まれるのかなど、多様である。従って、これらの情報を全て本やカードで提示することは効率が悪いが、本発明では、上記の質問の回答を映像、音響、音声で提示できるまた、インターネットから視聴覚情報をダウンロードすることができる
【0041】
前記識別情報(KEI)は、前記香り放出物(8)の中に設けた集積回路(2)に記憶されるが、識別情報は情報量が少ないため、外部から給電する小形な集積回路に記憶できる。当該集積回路は安価に製造でき、香り放出物を構成する部品、例えば、容器やその蓋などに装着できるまた、当該識別情報をアドレス情報に変換する手段を設けることによって、前記のような多様な質問にも対応できる。
【0042】
本発明の主な目的に、香り教育がある。利用者に香りに関する質問を行い、回答させる場合、選択肢を用意することができる。例えば、図3に示すように、バラの香りを提示し、回答を伏せておいて「この匂いは、次の花の中のどれに対応するか回答しなさい」などの質問が可能である。
【0043】
通常、質問を作る際の選択肢はそれほど多くないので、香りの識別情報(KEI)から視聴覚情報のアドレス情報(AKI)へのルート情報を予めデータベース化しておくことは実用的である。4択問題であれば、1つの香りについて、4つのルート情報を用意すればよい。利用者がメニュー選択インタフェースを用いて、当該ルート情報を選択する方法は香り教育に適している
【0044】
図3の例では、利用者は、香り放出物(8)からの香りと昔の記憶を結びつけて、正しい組み合わせを選択しようとする。同図の例では、バラの香りと、バラ園の視聴覚情報が正解である。この問題では、脳の記憶を司る海馬、感情を司る扁桃体などを刺激するため、記憶力の訓練になる、また、感性が豊かになる。痴呆症の改善などにも効果がある
【0045】
更に、自由学習などで、香り関連情報を詳しく調査したい場合は、図2に示すように、香りの識別情報を用いて、予め用意したデータベースから、リンク情報を選択できる。当該リンク情報には、香りの名前、香りの成分、その他の関連情報が対応する。当該リンク情報をメニューとし、利用者がその中の幾つかを検索キーワードとして選択すると、検索処理が実施され、視聴覚情報のアドレス情報が得られる。利用者は関心に応じて香りの周辺情報を取得することができる
【0046】
図4に示すように、前記識別情報(KEI)を階層化して、前記集積回路に記憶しておくと、当該階層を利用して、より多様な視聴覚情報を提示することができる。木目の細かい香り教育が可能である
【0047】
例えば、図4において、階層として「基本識別情報」(例えば、123林檎)を選択すれば、林檎園の映像を提示する、「属性1(産地)」を選択すれば、林檎の生育と甘くなる過程を映像・音声で提示する、「属性3(効能・使い方)」を選択すれば、香り製造過程、利用方法、成分の効能を提示する、などが可能である。利用者は目的に合わせて適切な視聴覚情報を取得することができるまた、階層化することによって、前記のような教材コンテンツを作成しやすい
【0048】
識別情報の情報量は少ないため、階層化しても、大量にはならない。数100ビットの小形集積回路に十分記憶できる
【0049】
香りは、感性的なものであるため言葉で表現しにくい。従って、利用者が香りに興味を持ったとしても、詳細を調査する動機が起きにくい。しかし、本発明では、前記のように、識別情報から視聴覚情報にアクセスするためのルート情報をメニュー選択インタフェースからメニュー選択できるようにしているため、利用者に調査の動機付けを起こさせる効果がある。香りのアフォーダンスを利用したインタフェースが実現できる。
【0050】
図1(B)に示すように、香り放出物である瓶型香り放出機構(8)の下部には、集積記憶回路(2)とアンテナ(ANT)が設けられているため、当該香り放出物を識別情報読み取り装置(15)の上に置くことで、当該集積記憶回路に記憶された当該香りの識別情報(KEI)が読み取られる。
【0051】
当該香りの識別情報(KEI)が一旦読み取られた後は、利用者は、当該香り放出物(8)を手に取り、匂いを嗅ぎながら、視聴覚情報を観賞することができる。
【0052】
また、図1(A)のように、複数の香り放出物(8、8e)を15の上に置くと、これらの香りに共通に関連する情報を自動抽出して提示できる。例えば、林檎の香り放出物とシナモンの香り放出物を置くと、アップルパイに関する情報が抽出されて提示されるなどである。
【0053】
<手段5に係る効果>
図5に示すように、香り放出機構(8a、8b)は、香りを説明するカード(1a、1b)に設けた穴(9a、9b)に装着し、香り放出物(10a、10b)として使用できる。当該カードには、当該香りに関連する画像または文字(4a、4b)を記載できる。
【0054】
香り放出機構(8a、8b)は、扁平形状にすると、カードの厚みに収まるように装着できる。また、取り外しが可能なため、香が弱くなった場合は、新しいものと取り替えることができる
【0055】
複数の香り放出機構(8a、8b)と、複数の香り説明カード(1、1b)を別々に用意しておくと、利用者に組み合わせを考えさせることができる。利用者は、8a、8bの香りを嗅ぎ、1a、1bのカードを見て、組み合わせを選ぶ。次に、利用者が、香り放出機構をカードに装着した香り放出物を識別情報読み取り装置(15)の上に置くと、視聴覚情報提示装置(20)には、当該香りに関連する映像、音声が提示される。従って、利用者は、香り情報提示カードの画像と20に提示される映像を比較し、前記組み合わせが正しかったか、誤っていたかのかを確認することができる
【0056】
図6に示すように、カード型香り放出物では、識別手段は、香り放出機構(8a)に第1の識別手段(集積記憶回路2a)、香り説明カード(1a)に第2の識別手段(集積記憶回路5a)を設けることができる。前記のように、香り放出機構をカードに装着して学ぶ教育法では、装着したカードを識別情報読み取り装置(15)の上に置くことで、両者の合致を判定することができる。また、合致度に応じて、視聴覚情報提示装置(20)を用いて説明することができる
【0057】
本発明では、視聴覚情報提示装置(20)によって、当該香りに関する様々な情報が提示されるため、前記組み合わせの正解確認だけでなく、香りに関連する知識を増加させる効果がある。前記香り説明カードに記載された周辺情報が次々と20に提示できるため、利用者の学習意欲は向上し、知識が深まる
【0058】
図7に示すように、香り放出機構を装着した複数のカード型香り放出物(10a、10b、10c)は製本することができる。利用者は香りを嗅ぎ、香り説明カードを見て、当該香りに関する簡単な情報を確認する。興味を持った場合、ペン型の識別情報読み取り装置(TOM)を香り放出機構の集積記憶回路(2a、2b)、または、カード内に設けられた
集積記憶回路(5a、5b)に近づけると、視聴覚情報提示装置(20)には、当該香りに関連する映像、音声が提示される。本のページをめくる度に、香りと視聴覚の刺激が提示されるため、記憶に残り易く、知識は深まる。香を用いた情操教育に効果がある
【0059】
図5、図6、図7に示したのカード式香り放出物は、幼児教育、初等教育に利用すると、情操の育成に効果がある。例えば、花や草の匂いを写真と共に覚える。典型的な店舗や田舎のイメージを覚えるなどに効果がある。
【0060】
香り放出機構(8a)は、図6(C)(D)(E)に示すように、扁平形状の香料蓄積容器(8aA)と、気化した香りを放出するための空気穴付きカバー板(12a)で構成されるため、薄型である。従って、香料が気化する面積が大きく香り放出効率が大きく、少量の香料で、十分な嗅覚刺激を提示できる。
【0061】
また、断面積が大きいため、底部(香料蓄積容器8aA)、または、上部(カバー板12a)に、電力の供給と情報を読み取りのためのアンテナ(ANT)を装着できる。当該アンテナ(ANT)と識別情報読み取り回路(3)との接触面積は大きいため、電磁的な結合は高い。集積記憶回路(2)の情報を、少ない電力で効率よく読み取ることができる
【0062】
図6の構造の香り放出機構(8a)は、2mm程度厚さにまで薄くすることができるため、様々なものに組み込むことができる。カード内に装着すると、前記のように香り教材として有効である。また、当該香り放出機構のカバー板(12a)は穴の位置を回転できるため、必要に応じて利用者に香りを提示できる。
【0063】
<手段6に係る効果>
図9、図10に示すように、香り放出物(92、98、28)の中に記憶された識別情報に基づいて、香料気化促進手段が制御されるため、嗅覚刺激が強すぎず、弱すぎず適切に、また、放出タイミングも適切に提示できる
【0064】
例えば、香りの関連情報を映像で提示する場合、提示するタイミングが重要である。映像が提示されている間を通じて香りを提示するよりも、映像が香りを表現しているポイントで明確な香りを提示した方が遥かに効果的である。本発明では、香りの識別情報として、香りの基本情報や属性情報が分かるので、視聴覚情報提示の際に、最適な条件で香料気化促進手段を制御することができる。従って、利用者の香りに対する関心、理解が高まり、教育効果も高い
【実施例1】
【0065】
図1は、本発明の第1の実施例で、瓶型香り放出機構を用いた香り関連情報提示装置である。(A)は基本構成を示す図である。
【0066】
同図において、8、8eは香り放出物で、香料を蓄積し少しずつ放出する瓶型香り放出機構を用いている。2は識別情報KEIを記憶した集積記憶回路、ANTは受電と信号を読み書きするためのアンテナ、3は識別情報を読み取る回路、15は識別情報読み取り装置である。
【0067】
20は視覚情報または聴覚情報を提示する手段、14は映像提示装置、MEMは記憶装置で視聴覚情報のアドレス情報AKIが表形式(Table)で記憶されている。DVDなどが利用できる。30は識別情報KEIを視聴覚情報のアドレス情報AKIに変換する情報処理装置である。31はインターネットなどとの通信装置である。4Movは香り関連映像または香り関連音声を示す。
【0068】
図1(B)は、香り放出物8の構造を示したものである。50は香料蓄積容器、dは液体香料、53は香料吸い上げ多孔質素材、56は香料が流れ出ないように止める機構、51は香り取り出し部、54は香料を7dに供給する口、7dは液体吸蔵網目機構、12dは香り取り出しのための空気穴付カバー板、Airは空気穴である。55は51を50に取り付ける螺子である。52は蓋で、林檎(Apple)の香料であることを表示している。
【0069】
空気穴付カバー板12dは、板の内側の穴を広く、外側の穴を狭くし、7dに吸蔵された液体が気化しやすいように設計されている。例えば、特願2002−329005に開示された機構を用いることができる。
【0070】
香料dは53を伝って7dに拡散し、気化され一点鎖線Fgで示す経路で放出される。
【0071】
動作を説明する。図1(A)において、8を15の上に置くと、15からは交流電磁界が上部に放出されているため、ANTは当該電磁波を捉える。相互誘導によって生じた交流電気は整流されて、2の駆動電力として使用される。また、電磁波には、信号を乗せることができるため、3と2の間で交信できる。
【0072】
予め、2には、香料dの識別情報KEIが記憶されているものとする。8を15の上に乗せると、3によってKEIが読み取られる。KEIは30に送信される。
【0073】
30は、MEMに記憶されている変換表を参照して、KEIから所定のAKIを検索する。このようにして、KEIからAKIに情報変換された後、AKIのアドレスに対応した視聴覚情報が提示される。視聴覚情報は、MEMの中に記憶しておくことができる。20はMEMの中からAKIに対応する視聴覚情報をダウンロードし14に提示することができる。同図では、林檎園の紹介映像が提示されている様子を示す。
【0074】
また、AKIは、視聴覚情報がデジタルビデオディスクに収容されている場合には、当該ディスクの読み出しアドレスなどを意味するが、視聴覚情報がインターネット上にある場合には、当該情報にアクセスするためのアドレス(URLなど)でもよい。
【0075】
また、識別情報KEIとアドレス情報AKIとは、1対1である必要はなく、1対n、m対1、m対nの関係でもよい。m、nは整数である。
【0076】
また、KEIからAKIへの変換は、前記のように、予め記憶している表を参照して検索する方法の他に、論理を計算する、推定するなどの処理によってAKIを生成することを含むものとする。
【0077】
図2(A)は、前記情報処理部30が、メニュー選択インタフェースHIを持つ場合を示している。KEIからAKIへの変換において、候補が複数ある場合、14には、その候補が表示される。
【0078】
同図(B)は、MEMの中のKEIからAKIへの変換表で、HIのメニュー選択操作項目に対応するKEIからAKIへの変換ルールが記録されている。ここで、前記HIは、KEIからAKIへの変換が一意でない場合、その流れを選択するために人が介在するための手段である。
【0079】
同図において、林檎の香りの識別情報KEIが123とする。一方、アドレスAKIとしては、A01が林檎「ふじ」の林檎園映像、A02が林檎の生育映像、A03が収穫映像というように複数が対応している。
【0080】
利用者が、HIから「直接情報」ボタンを選択すると、アドレスA01に対応する林檎園の映像が提示される。
【0081】
「詳細情報」ボタンを選択すると、A02とA03が対応するため、HIに林檎の生育と林檎の収穫のメニューが表示され、いずれかを選択することにより、当該映像が提示される。また、当該メニュー表示を省略して、A02、A03に対応する映像を連続して提示することもできる。
【0082】
「関連情報」ボタンを選択すると、同様にA11に対応する青森の自然を説明する映像、A12に対応する世界の林檎を説明する映像が提示される。
【0083】
「リンク情報」を選択すると、予め記憶されているインターネットの関連映像サイトのアドレスリストから、識別情報123に対応するアドレスが検索され、HIにメニュー表示される。当該メニューを選択すると、例えば、インターネットアドレスInt01に対応する林檎と動物に関する映像がダウンロードされて表示される。また、林檎に関する詩や歌を集めたサイトからコンテンツをダウンロードして表示することができる。
【0084】
また、「リンク情報」を選択した際、KEIの名義である林檎と言う単語から名義リストを検索し、インターネットサイトを検索してもよい。
【0085】
図2(A)には、香り放出物として8と8eが乗せられている。ここで、8eがシナモンの香りで、識別情報KEIが124とすると、林檎とシナモンに共通する視聴覚情報を検索して提示することができる。
【0086】
例えば、123と124を合成する論理式を自動生成し、曖昧検索処理し、アップルパイに関する映像アドレスB01、料理・医療に関する映像アドレスC01を抽出し、当該映像をダウンロードして提示することができる。
【0087】
前記123と124とを合成する論理式は、識別情報が属性別に細分化されている場合には、目的に合わせて作成することができる。
【0088】
以上のように、識別情報KEIとアドレス情報AKIの対応表と、メニュー選択インタフェースHIを用いることで、融通性、拡張性の高い情報提示が可能である。
【0089】
図3は、前記メニュー選択インタフェースHIを教育目的に利用した実施例である。
【0090】
同図(B)は、香り問題作成用のKEIからAKIへの変換表である。例えば、バラの香りの識別情報KEIが456とすると、アドレス情報AKIには、スミレの花畑映像に対応するF01、バラ園映像に対応するF02、イランイランの栽培映像に対応するF03、北海道富良野のラベンダー畑映像に対応するF04が登録されているとする。
【0091】
図3(A)のHIには、香りに関する問題例が表示されている。1つのKEIに対して、4つのAKIが対応するので、HIは、AKIの映像メニューを14の画面に提示する。利用者は、香り放出物8の香りを嗅ぎ、関連のあるメニューを選択する。当たっていれば、当たりの表示と共に、バラ園の映像が提示される。外れの場合は、外れを示す表示が行われる。
【0092】
林檎の場合も同様である。識別情報123に対して、A01、A11、A12、A13に対応する映像メニュー「林檎」「オレンジ」「桃」「パパイア」の文字が14に表示される。香りにあった文字を選択すると合否が表示される。
【0093】
前記香りと視聴覚情報の対応付け問題は、最初は、違いが明確な選択肢から始め、徐々に、香り放出物に近い属性の別の香りの識別情報(KEI−X)に対応するアドレス情報(AKI−X)を選択肢に含めてもよい。選択肢を増やすほど難しい問題になる。
【0094】
子供が遊びながら、香りと関連情報を学ぶことができる。図2のHIと組み合わせると、問題に正解した場合、更に関連知識を学習する動機となる。間違っていた場合も、その理由を知ろうと努力する。簡単に情報が入手できるので学習の効率はよい。
【0095】
図4は、識別情報を階層的に記述し、より多様な視聴覚情報にアクセスできるようにした実施例である。
【0096】
図4(A)は、林檎の香りに関して、階層化された識別情報である。KEIが基本識別情報で、林檎の場合は123で示す。KEI−Aは属性1(当該林檎の産地)に関する識別情報で、日本は100、青森は101などである。KEI−Bは属性2(当該林檎のイメージ)に関する識別情報で、酸っぱいイメージは111、寒い地方の太陽のイメージは112などである。KEI−Cは属性3(当該林檎の香りに調合されている香料)に関する識別情報で、香料aが20%含まれる意味は1120、香料bが70%含まれる意味は1270、香料cが10%含まれる意味は1310で表される。
【0097】
つまり、林檎の香りに関して、その応用を考えて様々な識別情報を階層的に付与しておくことができる。これらの情報は、香り放出物8の集積記憶装置2に記憶しておく。8を15の上に置くことで読み取られる。
【0098】
図4(B)は、視聴覚情報へのアクセスアドレス情報AKIを示す。図2、図3の場合と同様に、MEM内に記憶された映像のアドレス、または、インターネットの映像のアドレスを表にしてある。
【0099】
図4(C)は、情報処理装置30の処理内容を示す。8に記憶されている前記階層化された識別情報KEI、KEI−A、KEI−B、KEI−Cは30に入力される。また、メニュー選択インタフェースHIからは利用者の意図に関する情報が30に入力される。
【0100】
例えば、HIからは、「林檎を使ったお菓子を作りたい」などの文章を入力することができる。この文章は30によって形態素解析され、林檎、使う、お菓子、作るなどの単語が抽出される。また、階層化された識別情報からは前記属性が参照される。これらを用い利用者の目的を推定して検索語が組み合わされる。
【0101】
即ち、利用者が嗅いだ林檎の香りの属性は、青森の品種で、酸っぱい味、強い香りとする。この情報に、前記の利用者の意思を入れると、「青森のすっぱく、強い香りの林檎を使って、お菓子を作りたい」と変換される。
【0102】
この文を用いてインターネットなどで検索すると、青森県の郷土料理の林檎お菓子の映像アドレス情報が抽出される、などである。
【0103】
単に、「林檎を使ったお菓子を作りたい」では、どんな林檎か分かりにくい。全てを利用者に入力させるのは面倒であり、また、林檎の知識がないと分からない。本実施例では、所定の林檎の香り放出物を15の上に乗せ、簡単に希望を伝えるだけで、利用者の意図を推定して所望の視聴覚情報を提示することができる。
【0104】
階層化された識別情報のもっと単純な別の使い方として、HIから階層が選択できるようにすると、例えば、「基本識別情報」を選択すれば、林檎園の映像を提示する、「属性1(産地)」を選択すれば、林檎の生育と甘くなる過程を映像・音声で提示する、「属性3(香料比)」を選択すれば、香り製造過程、利用方法、成分の効能を提示する、などが可能である。
【0105】
識別情報の情報量は少ないため、階層化しても、大量にはならない。数100ビットの小形集積回路に十分記憶できる。
【0106】
香りは、感性的であるため言葉で表現しにくい。従って、利用者の意思を推定し、先回りして様々な視聴覚情報のメニューを用意するヒューマンインタフェースが望ましい。階層化された識別情報を組み合わせて検索することで、利用者の関心は高まり、調査しようと言う動機が強くなる効果がある。
【実施例2】
【0107】
図5は、カード型の香り放出物を用いた実施例である。図5(B)は扁平容器型の香り放出機構8a、または、8bを装着したカード型香り放出物10a、または、10bである。10aは、香り説明カード1aと、8aで構成される。1aは2〜3mm程度の厚紙、プラスチック板などで構成される。表面には、林檎、または、森林の絵柄が示してある。9aは8aを取り付ける穴である。
【0108】
8aには、集積記憶回路2aと同図には示していないアンテナが実装されている。
【0109】
図5(A)は、10aを15の上に乗せた様子を示す。2aの識別情報KEIaは3によって読み取られる。図1の実施例と同様に、香りに関連する視聴覚情報は14に提示される。
【0110】
同実施例では、カード1a、1bと、香り放出機構8a、8bをばらしておき、利用者に組み合わせを考えさせることができる。例えば、8aから林檎の香りを嗅ぎ、林檎の絵カード1aにはめ込む、または、8bから森林の香りを嗅ぎ、森林の絵カード1bにはめ込むなどである。
【0111】
そのはめ込みが正しいかどうかは、はめ込んだ10aを15の上に乗せることで、14に林檎の映像が出れば正解、林檎以外の映像が出れば不正解と認識できる。
【0112】
また、カード1aと、香り放出機構2aに教師だけが分かる組み合わせ一致コードを書き込んでおいてもよい。code−aは林檎カードに書き込まれたコードを示す。これによって、子供が遊び終えた後で片付けがしやすい。
【0113】
香り放出物をカード化する利点は、収納が便利、カードの絵だけを見ても一応のイメージを掴むことができるなどである。イメージが膨らんだところで、15の上に置くことで、様々な情報が提示されるので、知識を増やすことができる。
【0114】
図6は、カード型香り放出物10aに用いる香り放出機構8aの詳細を示したものである。同図(A)は、1aに8aを実装した様子、(B)は10aの断面図、(C)は8aの断面図、(D)は8aの上面図、(E)は香料蓄積機構の上面図である。
【0115】
図6(C)において、8aAは香料を蓄積する扁平容器で、2aは香料aに関する識別情報KEIaを記憶する第1の集積記憶回路、ANTは8aAの外側縁に設けられた外部電力受電兼信号送受アンテナである。
【0116】
11は8aAの中に設けられた香料蓄積機構で、6は香料aの液体カプセル、7aは液体吸蔵網目機構、6Aは連結部である。また、(E)の11Aは集積記憶回路の取り付け部である。
【0117】
(C)(D)の12aは、8aAの上部に設けられた香り取り出しのための空気穴付カバー板である。左側半分に小さな空気穴Airが設けられている。13はカバー板12aを回転するための穴である。突起物を13の中に入れて12aを回転させることができる。
【0118】
同図のように、空気穴Airの位置が7aの上に来るように調整し、12aの上から6を押すと、6の左側から香料液体aが出て、6Aを通過し7aに拡散する。当該液体は気化して香りを放出する。一点鎖線Fgは香りが放出する様子を示す。
【0119】
図6(A)(B)において、香り説明カード1aには、第2の集積記憶回路5aが設けられ、香料aに関する識別情報KEIaを記憶することができる。カード内のANTは外部電力受電兼信号送受アンテナである。
【0120】
カード1aに香り放出機構8aを脱着可能にする場合、前記第1、第2の集積記憶回路に識別情報KEIaを記憶しておくと、図5で説明した香りとカードの絵柄を組み合わせる遊びにおいて、両者の組み合わせ合否は、10aを識別情報読み取り装置15の上に乗せると直ぐに分かる。
【0121】
また、組み合わせ内容で合致度を判定することができる。完全に合致した場合、少し違っている場合、大きく外れた場合などで、視聴覚提示情報を選択し、学習の動機を高めることができる。
【0122】
前記カードに記載された香りの絵や文字について、質問を行いながら周辺情報を次々と20に提示できるため、利用者の学習意欲は向上し、知識が深まる。
【0123】
また、8aは、1aに脱着可能とすることによって、香りが弱くなった場合、取替えが可能な利点がある。
【実施例3】
【0124】
図7は、図6で示したカード型香り放出物10aを複数用い、本の形態にした実施例である。図7(B)において、21は本型香り放出物、TOMは識別情報読み取りペンで、先端に識別情報読み取り回路3が設けられている。
【0125】
複数のカード型香り放出物を重ねると、香りが混ざる問題がある。YAは香料非拡散仕切り板である。YAは薄い透明プラスチックなどで構成できる。香りを遮断できる素材を使用する。YAには磁性体を設けることができる。MAはSUに対向して設けられたマグネットである。
【0126】
閉じてあるカードは、両面がYAで覆われ、磁石機構MAとSUで密閉性を良くしているため、香りが外に拡散して混じることが少ない。
【0127】
同図では、林檎の絵のカードと、森林の絵のカードが開かれている。TOMの先端を香り放出機構8bの第1の集積記憶回路2b、または、カード内の第2の集積記憶回路5bに近づけると、8b内の林檎の香りに対応する識別情報KEIbが読み取られる。当該識別情報は、電波、または、赤外線によって送信される。
【0128】
図7(A)のWLは無線アンテナ、32は無線装置で、TOMからの電波を受信する。30は、KEIbに対応する視聴覚情報を提示するためのアドレス情報を抽出する。インターネット等から当該アドレスのコンテンツがダウンロードされ14に提示される。
【実施例4】
【0129】
図8は、様々な香り放出物を用いた香り教育システムへの応用を説明する図である。同図(B)は、ケースに入った12個入りの香り放出物80〜91である。
【0130】
香り放出物80を手に取り、香りを嗅ぎ、15の上に乗せると、その視聴覚情報が14に提示される。
【0131】
また、ケースに入れたままの状態で、TOMの先端3を各香り放出物に近づけると、対応する視聴覚情報が提示される。
【0132】
また、図8(C)に示すように、ケースの香りに対応する香り説明カード70、71を用意し、香り放出物を手に取り香りを嗅いだところで、香り説明カードを選択し、匂い当てゲームをすることもできる。当りか外れの確認は、香り放出物を15に乗せ14に提示される映像を見れば分かる。
【0133】
図8(D)は、香り放出物の他の実施例である。59はコーヒーの香り放出物、60はコーヒー豆容器を改良した香り放出機構で底部に識別情報KEIを記憶する集積記憶回路2と受電兼信号送受アンテナANTが設けられている。62はコーヒー豆、61は60の蓋で2とANTが装着されている。
【0134】
60、または、61を15に乗せると識別情報KEIが読み取られる。図8(A)には、61を乗せて視聴覚情報を提示する様子を示している。60を手に持ち、蓋部61を外して15で読み取らせるので、香りを嗅ぐための操作性がよい。
【0135】
図8(E)は、香り放出機構67を装着したおもちゃ自動車の香り放出物65を示している。2とANTが内蔵されたおもちゃなので、外側は、触覚が良く電磁波が通過しやすい木製が望ましい。液体香料は漏れる危険があるため、67には、容器に入れたゲル化香料、または、ジェル香料を用いることができる。
【0136】
図8(F)は、香り放出機構67を装着したおもちゃ林檎の香り放出物66を示している。外側は、触覚がよく電磁波が通過しやすい毛糸を用いている。
【実施例5】
【0137】
図9は、香料気化促進手段付き香り放出物、および、その利用を説明する図である。同図(A)において、92は香料気化促進手段付きの香り放出物、95は香料蓄積小型容器、97は香り放出穴、96は95の加熱される底部、93は香料蓄積容器、94は液体供給ノズルである。93には香料aを含有する水Waが蓄積されており、95に小分けされている。
【0138】
92を15に乗せると、電力供給兼信号送受アンテナANT2から電磁波が上部に発せられる。アンテナANTはこの電磁波は受信し、電力を2に供給する。信号の送受は、2と3との間で行われる。EM1は電磁気を示す。
【0139】
Coilは電磁誘導で96を加熱するコイルで、Drivは当該コイルの駆動回路である。EM2は電磁気を示す。
【0140】
前記のように、香料に関する識別情報KEIが3によって読み取られると、当該香料に適した条件で96が加熱される。96が加熱されると、95内のWaは気化が促進される。
【0141】
17は情報処理装置兼映像提示装置で、KEIからAKIに変換し、香りに関連する視聴覚情報を14に提示する。16はスピーカで香りを説明する音声、香りに関連する音楽を流すことができる。
【0142】
図9(B)は、(A)の95の部分を利用した積み木型香り放出物98である。BLK1、BLK2は積み木部品で95を上下から挟むようにして装着する。95が装着された状態において、BLK1、BLK2は一体化され、円筒形の積み木部品になる。BLK1の上面には、林檎の絵が描かれている。95の香料には、漏れる心配のないゲル状の香料Gaを用いている。
【0143】
98を15の上に置くと、林檎の香りの説明と共に、積み木の説明が14に映像で提示される。Gaは暖められ、香りはFgのようにBLK1の空気穴Airから放出される。
【実施例6】
【0144】
図10は、超音波霧化方式の香料気化促進手段を用いた香り放出物の実施例である。同図(A)は識別情報読み取り兼香料気化促進装置18の縦断面図、(B)は当該装置上面図、(C)は超音波霧化方式香り放出物28の断面図である。
【0145】
図10(C)において、26は小型液体容器、23は26の底部に設けた超音波通過膜、Wbは香料bを含有する水である。2はb、または、Wbの識別情報を記憶した集積記憶回路である。
【0146】
93は香料蓄積容器で、Wbが蓄積されている。93の中には超音波進行波で霧を搬送する霧搬送筒27が設けられている。ST1は液体漏れを防止する密閉弁、SPはST1を下方に押し付けるスプリング、ST2は液体止弁機構である。93、27、ST1、SP、ST2は一体をなす。
【0147】
当該一体物は、26に被せるようにして取り付けることができる。Kは分解位置を示す。分解状態では、ST2は下にあって液体を止めているが、26に被せると、ST2は同図のように開いて、93の液体は26の所定の位置まで流れ込む。26の中の液体Wbは霧化対象となる液体Liq2である。Capは27の先端に設けた栓である。使用の際は取り外す。
【0148】
図10(A)は、28を識別情報読み取り兼香料気化促進装置18に取り付けた様子を示す。203は小型液体容器26を脱着可能に実装する機構の一部である。STTは密閉弁ST1を開閉する突起である。同図のように28を取り付けるとST1は開いた状態になる。3は18に取り付けられた識別情報読み取り回路で、2に対向している。
【0149】
19は、超音波振動子40の振動面40Fを満たすように超音波伝播媒体Liq1を入れる容器である。Liq1には水Wを用いている。HT5は、Liq1およびLig2を加熱する電熱器である。41は40の取り付け部で、41は筺体に取り付けられている。25は筺体に設けられた凹面鏡レンズを用いた超音波集束反射機構である。
【0150】
HT2は、27の上部を外側から加熱する電熱器で、筺体に99を支点として回転可能に取り付けられている。HT2を上部左側に回転することにより、28は取り外し容易になる。
【0151】
75は気流発生装置、76は送風羽、77は76を回すモータである。Con1は超音波振動子40の駆動制御回路、Con2は加熱手段HT2の駆動制御回路、Con3は気流発生装置75の駆動制御回路である。
【0152】
動作を説明する。図(A)において、28が装着されると、2の中に記憶されている香料b、または、霧化対象液体Wbの識別情報が3によって読み取られ、同図には示していない情報処理装置に伝送される。当該装置は、当該識別情報から香料含有液体の状態を確認し、また、識別情報に対応する視聴覚情報の内容を確認し、香料気化促進方法を同図には示していないデータベースから検索し、気化促進仕様を作成する。
【0153】
例えば、「Wbは、希釈された香料含有液体なので、超音波によって所定の電力で霧化し、所定温度に加熱し、気流発生装置を搬送補助とする」、または、「香り関連映像内容にリンクするように、気化を促進する時間を設定する」などの仕様を作成する。
【0154】
Con1、Con2、Con3は、当該仕様に基づいて、超音波振動子40、電熱器HT2、気流発生装置75を駆動する。
【0155】
霧化方法について説明する。40から出た超音波は、25で反射され、超音波通過膜23を通過し、Liq2の上部に集束する。25の焦点付近AK1CでLiq2は激しく飛散すると共に大量の霧mbを発生する。
【0156】
当該霧mbは、27の中に発生する超音波進行波によって上部に搬送される。また、霧に成らなかった滴状飛散液体AK2は、27の中で、超音波進行波によって霧化されるものと、落下するものに分かれる。27の中では大量の霧が発生し、超音波進行波によって上部に搬送される。当該進行波だけでも霧を放出することは可能であるが、HT2を用いて熱上昇気流を発生させる、または、75を用いて気流を発生させることによって、霧をより遠くまで放出することができる。
【0157】
前記実施例では、香料気化促進手段付き香り放出物を用いたが、香料気化促進手段のない香り放出物であっても、加熱、気流発生など外部からのエネルギーで香料の気化が促進するものであれば、本発明に含まれるものとする。
【0158】
本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階において、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変更することが可能である。また、上記実施形態は、種々の段階の発明が含まれており、適宜な組み合わせにより実施してもよい。更に、上記各実施例の構成要素は、その目的を踏まえて適宜省略する、または、周知慣用技術で補うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0159】
(1)幼児・児童用香り教材;五感を用いた情操教育教材として利用できる。図1に示すように、香り放出機構8を用いて香りを提示し、子供が関心を持ったところで、当該香り放出機構を識別情報読み取り装置15の上に置くと、20により、当該香りに関する視覚・聴覚情報が提示される。視覚・聴覚情報は階層的に構成できるため、学習の経過と共に、より詳しい知識を提供することができる。
【0160】
図5に示すように、複数の香り放出機構8a、8bと、香り物体絵カード1a、1bを用意し、両者の組み合わせを子供に考えさせることができる。組み合わせたところで、香り放出機構を装着したカード型香り放出物10a、10bを識別情報読み取り装置15の上に置くと、当該香りに関する視覚・聴覚情報が20に提示される。子供は、その組み合わせの正誤を20に提示される情報によって確認することができる。
【0161】
五感情報を与えて学習させるので、学習意欲は向上し、記憶力が増す。また、情緒の安定にも効果がある。
【0162】
(2)香り当てゲーム;図8に示すように、複数の香り放出機構80〜91を用いて、香りを次々に提示し、その名前を紙などに記入する。正解は、当該香り放出機構を識別情報読み取り装置15の上に置くことによって、視覚・聴覚情報が20に提示される。
【0163】
(3)痴呆症改善教材;エピソード記憶を想起させるような香りを用意し、昔の映像と共に提示する。単一の記憶では思い出せない場合でも、複数の刺激を提示することにより、手がかりが増えるため、想起しやすい。想起することを繰り返すことによって、記憶の神経回路は活性化するため、症状の改善につながる。図7のような本型香り放出物を用いると様々な香りを利用しやすい。
【0164】
(4)香水の販売促進システム;図1に示すように、香水瓶の底に集積記憶回路を装着すると、情報付き香水瓶となる。香水の使い方は、経験が必要で、難しい場合があるが、使い方を視覚・聴覚情報で分り易く、魅力的に教示することができる。
【0165】
(5)リラグゼーションシステム;図1、図9、図10に示すような本装置をマッサージ機に取り付け、リラックス作用のある香り、映像、音響を同時に提示すると、癒し効果は高まる。
【0166】
(6)香り関連情報提示本;図7に示すように、香りに関する情報の概要をカードで教示し、詳細を映像・音響・音声で提示する。識別情報を読み取るペン型読み取り装置を本の内部に組み込むことができる。香り百科事典、香りの歴史書、香りから選ぶ料理本などが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0167】
【図1】本発明の第1の実施例で、瓶型香り放出機構を用いた香り関連情報提示装置である。
【図2】第1実施例において、識別情報(KEI)からアドレス情報(AKI)へのルート情報の選択または生成を説明する図、および、メニュー選択インタフェース(HI)を説明する図である。
【図3】第1実施例において、香り教育のためのメニュー選択インタフェース(HI)と、識別情報(KEI)からアドレス情報(AKI)へのルート情報の選択を説明する図である。
【図4】第1実施例において、階層化された識別情報(KEI)からアドレス情報(AKI)へのルート情報の選択または生成を説明する図である。
【図5】本発明の第2の実施例で、扁平容器型の香り放出機構(8a、8b)を装着したカード型香り放出物(10a、10b)を識別情報読み取り装置(15)の上に置くことで、視覚・聴覚情報を提示する香り関連情報提示装置である。
【図6】本発明の第2の実施例で使用する扁平容器型の香り放出機構(08a)の構成と、カード(1a)への装着方法を示す図である。
【図7】本発明の第3の実施例で、扁平容器型の香り放出機構(8a、8b)を装着したカード型香り放出物(10a、10b)を複数用い、本の形態にした実施例である。
【図8】本発明の第4の実施例で、様々な香り放出物を用いた香り教育システムへの応用を説明する図である。
【図9】本発明の第5の実施例で、香料気化促進手段付き香り放出物、及び、その利用を説明する図である。
【図10】本発明の第6の実施例で、超音波霧化方式の香料気化促進手段付き香り放出物を説明する図である。
【符号の説明】
【0168】
1a、1b、1c・・香りを説明するカード
2、2a、2b・・香り放出物に設けられた集積記憶回路
3・・・・・・識別情報読み取り回路
4a、4b・・香り関連画像または香り関連文字
4Mov・・・香り関連映像または香り関連音声
5a、5b・・カード型香り放出物に設けられた集積記憶回路
6・・・・・・液体カプセル
6A・・・・・液体連結部
7a、7d・・液体吸蔵網目機構
8、8e・・・香り放出機構(瓶型)
8a、8b・・香り放出機構(扁平容器型)
8aA・・・・扁平容器(香料蓄積容器)
9a、9b・・香り放出機構取り付け穴
10a、10b、10c・・カード型香り放出物(香り物体絵カード)
11・・・・・香料蓄積機構
11A・・・・集積記憶回路取付け部
12a、12d・・香り取り出しのための空気穴付カバー板
13・・・・・カバー板回転穴
14・・・・・映像提示装置
15・・・・・識別情報読み取り装置
16・・・・・スピーカ
17・・・・・情報処理装置兼映像提示装置
18・・・・・識別情報読み取り兼香料気化促進装置
19・・・・・超音波振動子の振動面を満たすように超音波伝播媒体を入れる容器
20・・・・・視覚情報または聴覚情報を提示する手段
21・・・・・本型香り放出物
23・・・・・超音波通過膜
25・・・・・超音波集束反射機構(超音波凹面鏡レンズ)
26・・・・・小形液体容器
27・・・・・超音波進行波で霧を搬送する霧搬送筒
28・・・・・超音波霧化方式を用いた香り放出物
30・・・・・情報処理装置
31・・・・・通信装置
32・・・・・無線装置
40・・・・・超音波振動子
40F・・・・振動面
41・・・・・超音波振動子取り付け部
50・・・・・香料蓄積容器
51・・・・・香り取り出し部
52・・・・・蓋
53・・・・・香料吸い上げ多孔質素材
54・・・・・香料供給口
55・・・・・螺子
56・・・・・香料止め機構
59・・・・・コーヒーの香り放出物
60・・・・・香り放出機構(コーヒー豆容器)
61・・・・・香り放出物の一部で集積記憶回路とアンテナが設けられた蓋
62・・・・・コーヒー豆
65・・・・・香り放出機構を装着したおもちゃ自動車の香り放出物
66・・・・・香り放出機構を装着したおもちゃ林檎の香り放出物(毛糸製)
67・・・・・香り放出機構(容器に蓄積されたゲル化香料、または、ジェル香料)
70、71・・香りを説明するカード
75・・・・・気流発生手段(送風羽式)
76・・・・・送風羽
77・・・・・モータ
80〜91・・香り放出機構(瓶型)を用いた香り放出物
92・・・・・香料気化促進手段付き香り放出物
93・・・・・香料蓄積容器
94・・・・・液体供給ノズル
95・・・・・香料蓄積小型容器
96・・・・・加熱部分
97・・・・・香り放出穴
98・・・・・積み木型香り放出物
99・・・・・支点
203・・・・小型液体容器を脱着可能に実装する機構の一部
a、d・・・・香料
Air・・・・空気通過穴
AKI・・・・アドレス情報
AK1C・・・液体飛散部
AK2・・・・滴状飛散液体
ANT、ANT2・・アンテナ
AP・・・・・林檎の絵
BLK1、BLK2・・積み木部品
CAP・・・・栓
Coil・・・コイル
Con1・・・超音波振動子駆動制御回路
Con2・・・加熱手段駆動制御回路
Con3・・・気流発生手段駆動制御回路
Driv・・・駆動回路
EM1、EM2・・電磁気
Fg・・・・・香りの流れ
Ga・・・・・ゲル状香料
HI・・・・・メニュー選択インタフェース
HT2・・・・霧加熱手段(筒外側加熱式)
HT5・・・・Liq1およびLiq2の加熱手段(電熱器)
K・・・・・・分解位置
KEI、KEIa、KEIb・・識別情報
Liq1・・・超音波伝播媒体
Liq2・・・霧化対象液体
MA・・・・・マグネット
mb・・・・・香料bを含有する霧
MEM・・・・記憶装置
SU・・・・・磁性体
SP・・・・・スプリング
ST1・・・・密閉弁
ST2・・・・液体止弁機構
STT・・・・密閉弁開閉突起
TOM・・・・識別情報読み取りペン
Tree・・・森の絵
W・・・・・・水
Wa・・・・・香料aを含有する水
Wb・・・・・香料bを含有する水
WL・・・・・無線アンテナ
YA・・・・・香料非拡散仕切り板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
香り放出物と、当該香りに関連する視覚情報または聴覚情報を提示する手段と、当該香りと当該視覚または聴覚情報を対応付ける手段とからなり、当該対応付け手段は、当該香り放出物の中に設けられた識別情報(KEI)と、当該識別情報を読み取る手段と、当該識別情報を前記視覚情報または聴覚情報のアドレス情報(AKI)に変換する情報処理手段とから構成されることを特徴とする香り関連情報提示装置
【請求項2】
請求項1において、前記識別情報(KEI)は、前記香り放出物の中に設けた集積記憶回路に記憶されていることを特徴とする香り関連情報提示装置
【請求項3】
請求項1、請求項2において、前記情報処理手段は、メニュー選択インタフェース(HI)を持ち、当該インタフェースによって、選択されたメニューに基づいて、前記識別情報(KEI)から前記アドレス情報(AKI)への変換処理が行われることを特徴とする香り関連情報提示装置
【請求項4】
請求項1から請求項3において、香り放出物の香りと視覚情報または聴覚情報との対応付けは、当該香りに関連が深い視覚情報または聴覚情報と、当該香りとの関連が深くない視覚情報または聴覚情報をセットで対応付けることを特徴とする香り関連情報提示装置
【請求項5】
請求項1から請求項4において、前記香り放出物は、香りに関連する画像または文字が記載されているカードと当該カードに装着された香り放出機構から構成されることを特徴とする香り関連情報提示装置
【請求項6】
請求項1から請求項5において、香り放出物の中の香料を気化促進する手段が設けられ、前記香り放出物の識別情報に基づいて、当該香料気化促進手段が制御されることを特徴とする香り関連情報提示装置

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−65147(P2008−65147A)
【公開日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−244365(P2006−244365)
【出願日】平成18年9月8日(2006.9.8)
【出願人】(301006231)
【Fターム(参考)】