説明

駆動ベルト製造プロセスにおいて又は駆動ベルト製造プロセスのために製造されたリングコンポーネントを検査するための方法及び装置

本発明は、リング(30)を部分的にカメラ(50a)とカメラ(50a)に向けられた光源(51a)との間に配置するステップを有しており、この場合、カメラ(50a)の観点から光源(51a)が部分的に見えかつ部分的にリング(30)によって妨げられ、これにより、リングの軸方向に面した側面(43)の輪郭の少なくとも部分を見せるようになっており、リング(30)、すなわち前記輪郭の部分の画像を撮影するためにカメラを使用するステップと、このように撮影された画像を分析することによって、特に理論的に所望の形状からの実際の形状のずれを検出することによって、前記輪郭の部分の形状にリング(30)の品質を関連づけるステップとを有する、駆動ベルト(3)製造プロセスにおいて又は駆動ベルト(3)製造プロセスのために製造されたリングコンポーネント(30)の品質を検査するための方法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動ベルトの製造方法の品質を監視する方法、特に駆動ベルトのために製造されたリングコンポーネントを検査する方法に関する。このような駆動ベルトは、主に、自動車において用いられる従来公知の連続可変トランスミッションの2つの調節可能なプーリの間で動力を伝達するための手段として使用される。
【0002】
複数のタイプの駆動ベルトが一般的に知られており、その一例が欧州特許出願公開第1554507号明細書に記載されており、択一的に連続的な帯材と呼ばれる、互いに嵌合された平坦な金属製のリングのセットからそれぞれ成る2つの積層された無端引張り手段に摺動可能に取り付けられた比較的薄い、金属製の多数の横断エレメントから成る。リングは、通常、高い引張強さと、引張応力及び曲げ疲労に対する良好な耐久性という特性を両立するマルエージング鋼から形成されている。横断エレメントは、通常、75Cr1等の基本的な炭素鋼から成る条片又はプレートから、例えばブランキングによって切断される。通常、エレメントの表面品質及び硬さを高めるために、ストーンタンブリング及び急冷硬化等の複数の別の方法ステップが用いられる。
【0003】
駆動ベルトの作動中、駆動ベルトの前記リングコンポーネントは、かなりの程度に周期的に荷重を受け、金属疲労(破壊)が、駆動ベルトの認識された故障モードであり、これは、実際には、駆動ベルトの最終的な機能の寿命を決定する。き裂、すり傷、凹み等の表面欠陥が応力レベルを局所的に増大させるおそれがあることがよく知られており、このこと自体は、早期の疲労破壊につながり、リングコンポーネントは、外面の損傷を回避するために極めて注意深く製造されかつ取り扱われる。それにもかかわらず、このようなリング損傷を完全に排除することができない。したがって、製造プロセスの一部として、表面損傷に関してリング表面を光学式に検査するのが一般的であり、欠陥が検出されると、すなわち、リング品質が所定の基準を満たしていないと、個々のリングコンポーネントを駆動ベルト製造プロセスから外すか、又は少なくとも再加工のために選出又はマークするのが一般的である。このような光学式リング表面検査は、適切に訓練された人間の分析者によって行われてよいが、まず、デジタルカメラを使用してリング表面の一部の静止画像を撮影し、次いで、画像分析ソフトウェアがインストールされたコンピュータを使用してカメラ画像を分析することによって、好適には自動的に行われる。実際には、例えばオランダ特許出願公開第1028628号明細書及びオランダ特許出願公開第1028882号明細書によって提供されているように、このような光学式リング検査方法の複数の例が、最近では提案されている。
【0004】
このような公知の検査方法は、それ自体で十分に機能し、裸眼による従前の非自動化検査と比較して、検査効率及び精度の観点から著しい進歩を示しているが、リング品質検査をさらに一層改良することができることが分かった。オランダ国特許出願公開第1028628号明細書は、実際には凸状に湾曲している、半径方向で対面した、リングの内側及び外側の主面に重点を置いているが、リングコンポーネントの主に軸方向で対面した左側及び右側の側面と、前記主面とこのような側面との間のエッジも、さらにというわけではなくとも、表面欠陥による疲労破壊開始の観点から重要な領域である。実際には、オランダ国特許出願公開第1028882号明細書は前記側面に重点を置いているが、引張り手段は全体として検査されるので、引張り手段のリングは少なくとも部分的に互いに重なっており、リングの前記エッジが検査のために完全に利用されるわけではない、すなわち人間の分析者又はカメラに対して完全に見えるわけではない。
【0005】
本発明の目的は、少なくとも部分的に自動化された、前記リングの側面の全体の検査を可能にする光学式リング検査方法を提供することである。本発明はさらに、例えばオランダ国特許出願公開第1028882号明細書によって開示されているように、特に、単に一方向でリング表面の反射された光を分析することによってはリング表面の損傷されていない部分と識別することができない表面欠陥をも検出できるようにすることによって、公知の方法の感度を高めることを目的とする。
【0006】
本発明によれば、駆動ベルトの製造方法におけるリングコンポーネントの品質を検査するためのこのような新規の方法は、以下の請求項1によって提供される。この新規の方法において、カメラは、光源と直列に配置されていて光源と向き合っており、カメラと光源との間にリングが配置されており、これにより、リングの側面が背後から照明されるので、リングの輪郭は、可能な限り高いコントラストで見えるようになり、リングにおけるあらゆる欠陥は、カメラ画像を分析する人間によるか、前記カメラ画像分析ソフトウェアによるかにかかわらず、光学式に認識可能である。この形式では、本発明によれば、特に、疲労き裂の成長を促進するこれらのタイプの表面損傷は、著しい感度で選択的に検出可能である。
【0007】
前記光源は、カメラを直接に照射するランプ、レーザ等であることができるが、光をカメラに向かって反射する鏡面によって提供されてもよい。
【0008】
本発明によれば、リングは、好適には、光源とカメラとの間を全周が通過するように回転させられる。より好適には、光源と、光源に対面するカメラの少なくとも2つのセットが検査方法において用いられ、各セットは、リングの2つの側面のそれぞれを同時に検査するように装着及び使用される。図面に示された本発明による検査方法のより詳細な実施形態において、光源と、関連するカメラとの3つのこのようなセットが、1つのリング側面に関して使用される。この形式において、前記側面の典型的な凸面形状若しくは輪郭が補償される、すなわち、主面と側面との間の前記エッジを含む側面の全体を、同時に及び/又はカメラを移動させることなく分析することができる。
【0009】
さらに、リングの表面における外部汚染物、例えばほこりの粒子がリング輪郭の欠陥として誤って認識されるのを回避するために、本発明による方法は、好適には、リングをクリーニング、例えばクレンジングする初期ステップを含んでいる。同じ目的のために、リングは、好適には、少なくともカメラ画像の撮影中、好適には撮影前にも、アースすなわち接地される。さもないと、リングが検査方法の一部として回転させられた時に静電荷がリングに生じ、この電荷がほこりの粒子を吸着することが分かった。
【0010】
本発明はさらに添付の図面を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】現在のタイプの駆動ベルト及び2つのプーリが設けられた公知の連続可変トランスミッションを示す概略的な斜視図である。
【図2】駆動ベルトの長手方向で見た、公知の駆動ベルトの横断面図である。
【図3】本発明による光学式のリング検査装置の可能な構成の概略的な上面図において、本発明による方法を示している。
【図4】本発明による検査装置のための好適なカメラ構成を示している。
【図5】図4の構成を有するカメラによって本発明による方法を実施する場合に撮影された、駆動ベルトのリングコンポーネントの画像である。
【0012】
図1は、エンジンと、エンジンの駆動ホイールとの間において自動車の駆動ラインに一般的に用いられる公知の連続可変トランスミッションの中心的な部分を示している。トランスミッションは、それぞれ2つのプーリディスク4,5が設けられた2つのプーリ1,2を有しており、プーリディスクの間には、一方のプーリ1,2から他方のプーリ2,1へ回転運動M及びそれに付随するトルクを伝達するために、駆動ベルト3が設けられている。プーリディスク4,5は、ほぼ円錐形に成形されており、少なくとも一方のプーリディスク4は、両ディスク4,5が配置されている個々のプーリシャフト6,7に沿って軸方向に可動にトランスミッションに組み込まれている。トランスミッションは、通常、駆動ベルト3がプーリディスクの間に締め付けられるように前記少なくとも一方の可動なディスク4に個々の他方のプーリディスク5に向かって軸方向の締付力を加える作動手段も有している。
【0013】
駆動ベルト3は、無端引張り手段31と、引張り手段の長手方向に沿って可動に引張り手段31に設けられておりかつ引張り手段に対して主に横断方向に延びた多数の比較的薄い横断エレメント32とを有している。横断エレメント32は前記締付力を受け取り、駆動プーリ1が回転する際に、ディスク4,5と駆動ベルト3との摩擦により横断エレメント32が前記駆動プーリ1から被動プーリ2へ、また再び被動プーリ2から駆動プーリ1へ、前記移動方向Mに推進され、これにより、引張り手段31によって案内及び支持される。トランスミッションの幾何学的な変速比は、被動プーリ2における駆動ベルト3の有効接触半径R2と、所定の範囲の値で連続して変化させられる、駆動プーリ1における駆動ベルト3の有効接触半径R2との比によって決定される。
【0014】
図2は、公知の駆動ベルト3の横断面を示しており、この横断面は、ベルト3の長手方向に向けられている。図2において、駆動ベルト3の横断エレメント32は正面図で示されている。横断エレメント32は、3つの主な部分、すなわち、比較的幅広でかつほぼ矢印形の上側部分33と、比較的幅広でかつほぼ台形の下側部分35と、上側部分33と下側部分35とを結合する、比較的幅が制限されているほぼ長方形の柱状部分34とを有している。さらに、横断エレメント32の前側主面40には突出部38が設けられており、この突出部38は、隣接する横断エレメント32の後側主面41に設けられた孔39に収容されている。突出部38及び孔39は、トランスミッションの作動中に駆動ベルト3の隣接する横断エレメント32を互いに結合及び整合させるために設けられている。いわゆる傾斜エッジ37の下方における横断エレメント32の下側部分35において、横断エレメントの厚さは少なくとも有効に減少しており、これにより、隣接するエレメント32は、プーリ1,2のディスク4,5の間に締め付けられた際に、軸方向に向けられた傾斜エッジ37を中心として互いに傾斜する。
【0015】
横断エレメント32は、無端引張り手段31に取り付けられた駆動ベルト3に組み込まれており、無端引張り手段31は、2つの積層された部分から成り、各部分は、半径方向で互いに嵌合された多数の薄くて平坦な金属製のリング30によって形成されており、各部分は、横断エレメント32における個々の開口若しくは凹所36に収容されており、横断エレメントの上側部分33と下側部分35との間の柱状部分34のそれぞれの側に1つの凹所36が設けられている。
【0016】
駆動ベルト3のリングコンポーネント30の製造において生じることがある典型的な問題は、リングの外面が、リング30が極めて注意深く製造されかつ取り扱われるにもかかわらず、き裂、すり傷、凹み等の欠陥を有することがあるということである。これらの表面の欠陥は、駆動ベルト3の作動中に生じる応力レベルを局所的に高めるおそれがあり、このこと自体は、駆動ベルトの早期の疲労破壊につながることがある。したがって、まず第1にこのようなリング損傷を回避することに加えて、リング30の製造において、少なくともリングの表面のあらゆる欠陥に関して所定の品質基準を満たさないあらゆるリング30を認識することができることが一般的な目的である。本発明は、このようなリング品質を監視するために使用することができる自動化された光学式検査方法を提供し、この方法は、このような方法を実施するのに適した光学式リング検査装置の可能な実施形態の上面図に沿って、図3に概略的に示されている。特に、リング30の軸方向に面した左側及び右側の側面43は、このような側面43と、リング30の半径方向に向けられた内側及び外側の主面42との間のエッジとともに、表面欠陥の疲労破壊開始の観点から最も重要な領域である。
【0017】
図3に示された光学式リング検出装置は、2つの回転可能なローラ100を有しており、これらのローラの周囲にリング30が取り付けられており、このリング30は、リングに対して軸方向に見ながらかつリングの前記側面43のうちの一方に面しながら、側方から観察される。ローラ100は、リング30を少なくとも僅かに緊張させるように互いに離されることができ、リング30を回転させるために回転駆動されることもできる。少なくとも一方のローラ100は、リング30が静電的に帯電するのを防止するために、すなわちほこりの粒子がリング30に付着するのを防止するために接地されている(図示せず)。
【0018】
検査装置には、カメラ50aと、関連する光源51aとの2つのセットI,IIが設けられており、カメラ50aと光源51aとは、個々のカメラ50aが個々に関連した光源51aに対面するように、すなわち直接に向けられるように、互いに一列に配置されている。この構成は、各セットI,IIに対して、カメラ50aと光源51aとの間の破線によって概略的に示されている。それぞれのセットI,IIは、リング30の個々の側面43、すなわち左側又は右側の側面43に関連しており、これらの側面43を検査するために使用される。
【0019】
装置は、ローラ100の周囲に取り付けられた時に、リング30が、部分的に個々のセットI,IIのカメラ50aと光源51aとの間に配置され、これにより、各カメラ50aの観点から、個々のカメラ50aに関連した光源51aが部分的に見え、かつリング30によって部分的に妨げられるようになっており、これにより、前記カメラ50aに、前記光源51aによって背後から照明されたリングの個々の側面43の輪郭の少なくとも一部を見せる。その結果、カメラ50aは、リング30の側面43の前記輪郭部分を、可能な限り高いコントラストで正確に記録することができ、これにより、カメラ画像を人間が分析することによって又は前記カメラ画像分析ソフトウェアによって、リングの側面におけるあらゆる欠陥を光学式に認識することができる。好適には、両方のカメラ50aが、リング30の主面42に対してほぼ垂直に向けられている。
【0020】
リング30がローラ100によって回転させられると、側面43の全周、すなわち側面43の輪郭の全周をカメラ50aによって走査することができる。走査の間に検出されかつ所定の大きさを超えるこのような輪郭におけるあらゆるずれ又は凹凸は、望ましくない表面欠陥を表している。このような望ましくない表面欠陥が検出されると、該当するリング30は駆動ベルトの製造プロセスから外されるか、又は少なくとも再加工のために選択又はマークされる。
【0021】
本発明によれば、好適には3つのカメラ50a,50b,50c及び3つの関連する光源51a,51b,51cの2つのセットI,IIが、自動化された光学式リング検出装置において用いられる。前の実施形態と同様に、それぞれのこのようなセットI,IIは、リング30の個々の側面43、すなわち左側又は右側の側面43に関連している。本発明のこの特定の実施形態において、セットI,IIの1つのカメラ50aは、個々の側面43の中央部分をイメージングするためにリング30の主面42に対して垂直な前記方向にほぼ向けられているのに対し、他の2つのカメラ50b、50cはそれぞれ、前記個々の側面43と前記主リング面42との間のエッジをイメージングするために、前記垂直な方向に対して30〜60゜、好適にはほぼ45゜の、互いに向き合った角度a1,a2で向けられている。この後者の好適なカメラ配置は、図4に詳細に、ただし概略的に(リング30のスケールは著しく誇張されている)かつ1つのこのようなセットIだけのために、示されている。
【0022】
添付の図5は、図4の検査装置によって得られるリング30の側面43の区分の輪郭のカメラ画像の例を示している。この特定の、ただし、リング製造の実用において比較的希なケースにおいて、画像は、リングの側面43における切欠の形式の欠陥44を明らかに示している。したがって、この特定のリング30は、駆動ベルト製造プロセスから外される。
【符号の説明】
【0023】
1 駆動プーリ、 2 被動プーリ、 3 駆動ベルト、 4,5 プーリディスク、 6,7 プーリシャフト、 30 リング、 31 無端引張り手段、 32 横断エレメント、 33 上側部分、 34 柱状部分、 35 下側部分、 36 凹所、 37 傾斜エッジ、 38,39 突出部、 40 前側主面、 41 後側主面、 42 主面、 43 側面、 50a,50b,50c カメラ、 51a,51b,51c 光源、 100 ローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動ベルト(3)製造プロセスにおいて又は駆動ベルト(3)製造プロセスのために製造されたリングコンポーネント(30)を検査するための方法、特に該リングコンポーネントの品質を検査するための方法において、該方法が、
前記リング(30)を部分的にカメラ(50a)と、該カメラ(50a)に向けられた光源(51a)との間に配置し、この場合、カメラ(50a)の観点から、光源(51a)が部分的に見えかつリング(30)によって部分的に妨げられ、これにより、リングの軸方向に面した側面(43)の輪郭の少なくとも一部を見せるようになっており、
前記カメラを使用してリング(30)、すなわち前記輪郭の部分の画像を撮影し、
このように撮影された画像を分析することによって、特に理論的に所望の形状からの実際の形状のずれを検出することによって、前記輪郭の部分の形状にリング(30)の品質を関連づけることを特徴とする、駆動ベルト(3)製造プロセスにおいて又は駆動ベルト(3)製造プロセスのために製造されたリングコンポーネント(30)を検査するための方法、特に該リングコンポーネントの品質を検査するための方法。
【請求項2】
前記品質、特に前記輪郭のずれが所定の基準を満たさない場合には、リング(30)が、駆動ベルト(3)製造プロセスから外されるか、又は少なくとも再加工のために選択されるか又はマークされる、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記光源(51a)が、カメラ(50a)に向かって直接照射する、ランプ、レーザ又は同様のものであるか、又は光をカメラ(50a)に向かって反射する鏡面によって表される、請求項1又は2記載の方法。
【請求項4】
画像が撮影された後、リング(30)がカメラ(50a)と光源(51a)とに対して回転させられる、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
【請求項5】
好適にはリング(30)を接地することによって、リング(30)が帯電されるのを妨げる、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
【請求項6】
さらにリング(30)をクリーニングする初期ステップを有している、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
【請求項7】
駆動ベルト(3)製造プロセスにおいて又は駆動ベルト(3)製造プロセスのために製造されたリングコンポーネント(30)を検査するための、特に該リングコンポーネントの品質を検査するための装置であって、該装置が、リング(30)を装置に取り付けるための2つのローラ(100)を有している形式のものにおいて、装置がさらに、カメラ(50a)と、該カメラ(50a)に面した、すなわち該カメラ(50a)に向けられた光源(51a)とを有していることを特徴とする、駆動ベルト(3)製造プロセスにおいて又は駆動ベルト(3)製造プロセスのために製造されたリングコンポーネント(30)を検査するための、特に該リングコンポーネントの品質を検査するための装置。
【請求項8】
前記カメラ(50a)が、装置に取り付けられた時に、リング(30)の半径方向に面した主面(42)に対してほぼ垂直な方向に向けられていてかつ、装置において、カメラ(50a)の観点から、光源(51a)が部分的に見えかつリング(30)によって部分的に妨げられるように配置されている、請求項7記載の装置。
【請求項9】
装置が、カメラ(50a)と、該カメラに面した光源(51a)との2つのセット(I,II)を有しており、各セット(I,II)が、少なくとも装置に取り付けられた時に、リング(30)の個々の軸方向に面した側面(43)に関連している、請求項7又は8記載の装置。
【請求項10】
前記各セット(I,II)が、3つのカメラ(50a,50b,50c)と、3つの光源(51a,51b,51c)とを有しており、各光源(51a,51b,51c)が、セット(I,II)の個々のカメラ(50a,50b,50c)に直接に面しており、前記カメラのうちの第1のカメラ(50a)が、装置に取り付けられた時に、リング(30)の半径方向に面した主面(42)に対してほぼ垂直な方向に向けられており、前記カメラのうちの他の2つのカメラ(50b,50c)がそれぞれ、前記垂直な方向に対して30〜60゜、好適にはほぼ45゜の互いに向き合った角度で向けられている、請求項9記載の装置。
【請求項11】
前記ローラ(100)が、リング(30)を緊張させるために互いに離されることができるように、かつリング(30)を回転させるために回転駆動させられることができるように配置されている、請求項7から10までのいずれか1項記載の装置。
【請求項12】
少なくとも一方のローラが、接地されている、請求項7から11までのいずれか1項記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2011−508234(P2011−508234A)
【公表日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−540601(P2010−540601)
【出願日】平成19年12月28日(2007.12.28)
【国際出願番号】PCT/NL2007/050709
【国際公開番号】WO2009/084944
【国際公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【出願人】(390023711)ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング (2,908)
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
【住所又は居所原語表記】Stuttgart, Germany
【Fターム(参考)】