説明

駆動信号生成回路

【課題】光ディスクの記録面において傷等が有る場合であっても、光ピックアップの不正な移動を抑制可能な駆動信号生成回路を提供することを目的とする。
【解決手段】光ピックアップから出力されるレーザーのトラックに対する追従ずれを示す誤差信号に基づいて、光ピックアップを光ディスクの径方向に移動させるモータを、追従ずれを減少させるべく駆動させるための追従信号を出力する追従信号出力回路と、光ピックアップの径方向の移動を停止させるべく、モータを駆動させるための停止信号を出力する停止信号出力回路と、光ピックアップにより光電変換された出力信号の振幅レベルが所定レベルより高くなると、モータを駆動するための駆動信号として追従信号を出力し、出力信号の振幅レベルが所定レベルより低くなると、駆動信号として停止信号を出力する切り替え回路とを備えることを特徴とする駆動信号生成回路。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動信号生成回路に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的な光ディスク装置には、CD(Compact Disc)等の光ディスクとの間でデータの読み書きを行うため、光ピックアップを光ディスクの径方向に移動させるスレッドモータが設けられている(例えば、特許文献1または、特許文献2参照)。
【0003】
図7は、光ピックアップ500を光ディスク510の径方向に移動させるためのスレッドモータ520を駆動する、一般的なスレッドモータ制御回路530である。スレッドモータ制御回路530におけるRFアンプ600は、光ピックアップ500にて光電変換された検出信号DETに基づいて、光ディスクに記録されたデータを示すRF(Radio Frequency)信号と、トラッキング誤差を示すトラッキングエラー信号TEとを出力する。ディフェクト検出回路610は、入力されるRF信号のレベルを所定レベルのしきい値と比較することにより、光ディスク510の記録面における傷や汚れ等の有無を示すディフェクト信号DEFを出力する。スレッドサーボ回路620は、入力されるトラッキングエラー信号TEに応じて、トラッキング誤差を減少させるようスレッドモータ520をフィードバック制御する回路であり、スレッドモータ520をフィードバック制御するためのフィードバックループの特性が、ディフェクト信号DEFのレベルに基づいて設定される(例えば、特許文献1参照)。詳述すると、ディフェクト検出回路610から、光ディスク510の記録面において傷等が無い事を示すディフェクト信号DEFが出力されている場合、スレッドサーボ回路620の消費電力を低減すべく、フィードバックループの帯域が狭くなるような係数がスレッドサーボ回路620に設定される。一方、ディフェクト検出回路610から、光ディスク510の記録面において傷等が有る事を示すディフェクト信号DEFが出力されている場合、光ピックアップ500を早く動作させるべく、フィードバックループの帯域が広くなるような係数がスレッドサーボ回路620に設定される。したがって、スレッドサーボ回路620は、光ディスク510の記録面における傷等の有無に関わらず、トラッキングエラー信号TEに基づいて、トラッキング誤差が減少するようスレッドモータ520を駆動する。
【特許文献1】特開平7−45023号公報
【特許文献2】特開平2003−153569号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように、一般的なスレッドモータ制御回路530は、トラッキングエラー信号TEに基づいて、常にスレッドモータ520をフィードバック制御することとなる。しかしながら、光ディスク510の記録面において傷等が有る事を示すディフェクト信号DEFが出力されている期間に、スレッドサーボ回路620に入力されるトラッキングエラー信号TEの精度は悪いため、この期間のトラッキングエラー信号TEに基づいてスレッドモータ520をフィードバック制御すると、光ピックアップ500が不正な位置に移動してしまうという課題があった。
【0005】
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、光ディスクの記録面において傷等が有る場合であっても、光ピックアップの不正な移動を抑制可能な駆動信号生成回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の駆動信号生成回路は、光ピックアップから出力されるレーザーのトラックに対する追従ずれを示す誤差信号に基づいて、前記光ピックアップを光ディスクの径方向に移動させるモータを、前記追従ずれを減少させるべく駆動させるための追従信号を出力する追従信号出力回路と、前記光ピックアップの前記径方向の移動を停止させるべく、前記モータを駆動させるための停止信号を出力する停止信号出力回路と、前記光ピックアップにより光電変換された出力信号の振幅レベルが所定レベルより高くなると、前記モータを駆動するための駆動信号として前記追従信号を出力し、前記出力信号の振幅レベルが前記所定レベルより低くなると、前記駆動信号として前記停止信号を出力する切り替え回路と、を備えることとする。
【発明の効果】
【0007】
光ディスクの記録面において傷等が有る場合であっても、光ピックアップの不正な移動を抑制可能な駆動信号生成回路を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本明細書および添付図面の記載の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0009】
図1は、本発明の一実施形態である光ディスク装置制御回路10の示す図である。
光ディスク装置制御回路10は、光ピックアップ11にて光電変換された検出信号DETに基づいて、光ディスク12を回転させるスピンドルモータ13、光ピックアップ11に備えられた焦点調整用アクチュエータ(FA)14及びトラッキング調整用アクチュエータ(TA)15、光ピックアップ11を光ディスク12の径方向に移動させるスレッドモータ16を夫々制御する回路であり、光ディスク用LSI(Large Scale Integration)20、駆動回路21から構成される。なお、本実施形態における光ディスク用LSI20、駆動回路21は夫々集積回路であることとし、光ディスク12には音楽データが記録されていることとする。
【0010】
光ディスク用LSI20は、光ピックアップ11にて光電変換された検出信号DET(出力信号)に基づいて、スピンドルモータ13、焦点調整用アクチュエータ14、トラッキング調整用アクチュエータ15、スレッドモータ16を制御するための、駆動信号DR1〜DR4を駆動回路21に出力するとともに、光ディスク12に記録された音楽データを音声信号として再生し、音声信号をスピーカ(不図示)を駆動するパワーアンプ(不図示)に出力する回路である。
【0011】
駆動回路21は、駆動信号DR1〜DR4に基づいた出力信号O1〜O4で、スピンドルモータ13、焦点調整用アクチュエータ14及びトラッキング調整用アクチュエータ15、スレッドモータ16を夫々駆動する回路である。
【0012】
まず、光ディスク用LSI20を構成する各回路の概要を説明する。
本実施形態における光ディスク用LSI20は、RFアンプ30、ディフェクト検出回路31、クロック生成回路32、ROM(Read Only Memory)33、スピンドルサーボ回路34、フォーカスサーボ回路35、トラッキングサーボ回路36、スレッドサーボ回路37、処理回路38、DSP(Digital Signal Processor)コア39を含んで構成される。なお、本実施形態におけるスピンドルサーボ回路34、フォーカスサーボ回路35、トラッキングサーボ回路36、スレッドサーボ回路37の夫々は、デジタルサーボ回路であることとする。
【0013】
RFアンプ30は、光ピックアップ11から出力される検出信号DETを受け、光ディスク12に記録されたデータを示すRF(Radio Frequency)信号、スピンドルモータ13の回転速度の誤差を示すスピンドルエラー信号SPE、焦点誤差を示すフォーカスエラー信号FE、トラッキング誤差を示すトラッキングエラー信号TEを夫々出力する。なお、本実施形態におけるRF信号は、検出信号DETを所定の利得で増幅した信号であることとする。
【0014】
ディフェクト検出回路31は、RFアンプ30から入力されるRF信号のレベルに基づいて、光ディスク12の記録面における傷や汚れ等の有無を示すディフェクト信号DEFを出力する回路である。詳述すると、光ディスク12の記録面に傷等が有る場合は、光ピックアップ11から出力される検出信号DETのレベルは低くなるため、RF信号のレベルもそれにともない低下する。一方、光ディスク12の記録面に傷等が無い場合は、光ピックアップ11から出力される検出信号DETのレベルは高くなるため、RF信号のレベルもそれにともない上昇する。このため、ディフェクト検出回路31において所定レベルのしきい値VtとRF信号のレベルとを比較することにより、光ディスク12の記録面における傷等の有無を検出することが可能である。なお、本実施形態では、光ディスク12の記録面に傷等が有る場合には、ハイレベル(以下、Hレベル)のディフェクト信号DEFが出力され、光ディスク12の記録面に傷等が無い場合には、ローレベル(以下、Lレベル)のディフェクト信号DEFが出力されることとする。また、ディフェクト検出回路31は、例えば、特開2007−250046号公報の図2に示される様な回路で構成可能である。
【0015】
クロック生成回路32は、デジタルサーボ回路であるスピンドルサーボ回路34、フォーカスサーボ回路35、トラッキングサーボ回路36、スレッドサーボ回路37の夫々が動作するためのクロック信号CLKを生成する回路である。
ROM33は、スピンドルサーボ回路34、フォーカスサーボ回路35、トラッキングサーボ回路36、スレッドサーボ回路37の夫々の回路が、入力される信号を処理する際に用いる各種データを記憶する回路である。
【0016】
スピンドルサーボ回路34は、スピンドルエラー信号SPEに基づいて、スピンドルモータ13を一定の線速度で回転させるための駆動信号DR1を駆動回路21に出力する回路である。
フォーカスサーボ回路35は、フォーカスエラー信号FEに基づいて、光ディスク12の記録面にレーザー(不図示)の焦点を合わせるための駆動信号DR2を駆動回路21に出力する回路である。
トラッキングサーボ回路36は、トラッキングエラー信号TEに基づいて、光ピックアップ11における対物レンズ(不図示)をトラックに追従させ、トラッキング誤差を減少させるための駆動信号DR3を駆動回路21に出力するとともに、トラッキングエラー信号TEの高周波成分が減衰されたエラー信号EOがスレッドサーボ回路37に出力する回路である。
【0017】
スレッドサーボ回路37は、ディフェクト検出回路31からのディフェクト信号DEFと、トラッキングサーボ回路36からのエラー信号EOとに基づいて、トラッキング誤差を減少させるための駆動信号DR4を駆動回路21に出力する回路であり、制御回路40、イコライザ41、停止信号出力回路42、切り替え回路43、DAC44から構成される。なお、本実施形態におけるスレッドモータ16に求められる動作速度は、トラッキング調整用アクチュエータ15に求められる動作速度よりも遅いため、スレッドサーボ回路37は、前述の様に、トラッキングエラー信号TEの高周波成分が減衰されたエラー信号EOに基づいて動作すれば良い。また、イコライザ41、停止信号出力回路42、切り替え回路43が本発明における駆動信号生成回路に相当する。
【0018】
処理回路38は、例えば光ディスク12に記録された音楽を再生するために、RFアンプ30からのRF信号を処理し、音声信号として例えばスピーカ(不図示)を駆動するためのパワーアンプ(不図示)に出力する回路である。
DSPコア39は、光ディスク用LSI20を統括制御する。
【0019】
駆動回路21は、前述の光ディスク用LSI20からの駆動信号DR1〜DR4に基づいて、スピンドルモータ13、光ピックアップ11に備えられた焦点調整用アクチュエータ14及びトラッキング調整用アクチュエータ15、スレッドモータ16の夫々を、出力信号O1〜O4にて駆動する回路である。
【0020】
なお、以下本実施形態では、光ピップアップ11が光ディスク12に記録されたデータを順次読み出す場合について説明し、光ピックアップ11は、光ディスク12の内側から外側へ移動されることとする。
【0021】
ここで、まず、スレッドサーボ回路37の構成例を、図2を参照しつつ説明する。なお、前述のように、本実施形態におけるスレッドサーボ回路37はデジタルサーボ回路であるため、図2において図示していないが、スレッドサーボ回路37には、クロック生成回路32からのクロック信号CLKが入力されており、クロック信号CLKに同期して動作していることとする。
【0022】
制御回路40は、光ディスク12の記録面に傷等が有る事を示すHレベルのディフェクト信号DEFが出力される場合には、光ピックアップ11の移動を停止させるための信号を後述する切り替え回路43から出力させ、光ディスク12の記録面に傷等が無い事を示すLレベルのディフェクト信号DEFが出力される場合には、光ピックアップ11がトラッキング誤差に応じて移動するための信号を切り替え回路43から出力させるための回路である。
【0023】
イコライザ41(追従信号出力回路)は、制御回路40からの制御信号CONT1のレベルと、トラッキングサーボ回路36から出力されるエラー信号EOとに基づいて、スレッドモータ16をフィードバック制御させるための出力信号PID(追従信号)を出力する回路である。なお、本実施形態のイコライザ41は、例えば、制御信号CONT1がLレベルの場合、クロック信号CLKに同期して、エラー信号EOを所定のPID(Proportional Integral Derivative)制御の演算式で演算処理し、出力信号PIDとして出力することとする。一方、制御信号CONT1がHレベルの場合は、クロック信号CLK及びエラー信号EOの入力が停止され、制御信号CONT1がHレベルになる前に入力されたクロック信号CLKに同期して出力されていた信号が、出力信号PIDとして出力されることとする。さらに、本実施形態のイコライザ41には、入力されるエラー信号EOを積分するようなPID制御の演算式が設定されていることとする。
【0024】
停止信号出力回路42は、出力信号PIDと制御信号CONT2とに基づいて、スレッドモータ16を停止させるための出力信号STOP(停止信号)を出力する回路であり、第1レジスタ50、第2レジスタ51、乗算回路52、スイッチ53とから構成される。
【0025】
第1レジスタ50は、光ピックアップ11を光ディスク12の外側から内側に移動させるべくスレッドモータ16が駆動されるようなデータD1を保持する回路である。なお、本実施形態においては、光ディスク用LSI20が起動されると、例えば、光ディスク用LSI20に備えられたDSPコア39が、ROM33に保持された前述のデータD1を読み出し、第1レジスタ50に書き込むこととする。
第2レジスタ51は、イコライザ41からクロック信号CLKに同期して出力される出力信号PIDを順次保持する回路である。
【0026】
乗算回路52は、データレジスタ51に保持されたデータに所定の割合を乗じてデータD2として出力する回路である。
スイッチ53は、例えば、制御信号CONT2がHレベルの場合、第1レジスタ50からのデータD1を出力信号STOPとして切り替え回路43に出力し、制御信号CONT2がLレベルの場合、乗算回路52からのデータD2を出力信号STOPとして切り替え回路43に出力する回路であり、例えばセレクタにより構成可能である。
【0027】
切り替え回路43は、例えば、制御信号CONT1がHレベルの場合、停止信号出力回路42からの出力信号STOPを出力信号SEL(駆動信号)としてDAC44に出力し、制御信号CONT1がLレベルの場合、イコライザ41からの出力信号PIDを出力信号SELとしてDAC44に出力する回路であり、例えばセレクタにより構成可能である。
DAC44は、切り替え回路43からのデジタル信号をアナログ信号に変換する回路であり、具体的には、出力信号SELに基づいたレベルの電圧を駆動信号DR4として出力する回路である。
【0028】
さらに、制御回路40の構成例を、図3を参照しつつ説明する。制御回路40は、エッジパルス生成回路60、パルス生成回路61、比較回路62、初期値設定回路63、ダウンカウンタ64、OR回路65を含んで構成される。
【0029】
エッジパルス生成回路60は、ディフェクト信号DEFがLレベルからHレベルになる立ち上がりを検出し、所定期間Hレベルとなるパルス信号を、制御信号CONT2として出力する回路である。
パルス生成回路61は、ディフェクト信号DEFがHレベルの場合のみ、クロック信号CLKに基づいて、後述するダウンカウンタ64の初期値を設定するためのロードパルスLPを出力する回路である。
【0030】
比較回路62は、ディフェクト信号DEFがHレベルとなる期間と所定の期間TAとを比較する回路であり、本実施形態では、ディフェクト信号DEFがHレベルとなる期間が期間TAより長いと、比較回路62の出力がLレベルからHレベルに変化する。詳述すると、本実施形態の比較回路62は、例えば、ディフェクト信号DEFがHレベルの場合に、クロック信号CLKをクロック信号DCLKとして出力するAND回路70、Hレベルの制御信号CONT2が入力されると、リセットされ出力がLレベルとなり、Lレベルの制御信号CONT2が入力されると、クロック信号DCLKに同期してカウントを開始し、カウント値が所定の値となると出力がHレベルとなるアップカウンタ71から構成される。なお、本実施形態では、アップカウンタ71が、クロック信号DCLKに同期してカウント値を増加しはじめてから、カウント値が前述の所定のカウント値に達するまでの期間を期間TAとする。
【0031】
初期値設定回路63は、比較回路62からの出力信号SETのレベルに基づいた初期値を、後述するダウンカウンタ64に設定する回路であり、第3レジスタ72、第4レジスタ73、スイッチ74から構成される。本実施形態においては、出力信号SETがLレベルの場合、第3レジスタ72に保持されたデータD3がデータDAとしてスイッチ74から出力され、出力信号SETがHレベルの場合、第4レジスタ73に保持されたデータD4がデータDAとしてスイッチ74から出力されることとする。なお、本実施形態における第3レジスタ72、第4レジスタ73は、スレッドサーボ回路37における第1レジスタ50と同様に、光ディスク用LSI20が起動されると、DSPコア39がROM33に保持されたデータを読み出し、レジスタ72,73にデータD3,D4を夫々書き込むこととする。また、第3レジスタ72に保持されるデータD3は、カウンタ64の初期値としてゼロが設定されるようなデータであり、第4レジスタ73に保持されるデータD4は、カウンタ64の初期値としてゼロで無い所定のカウント値が設定されるようなデータであることとする。
【0032】
ダウンカウンタ64は、制御信号CONT2がHレベルの場合、出力はリセットされLレベルとなり、制御信号CONT2がLレベルの場合、ロードパルスLPによりデータDAが初期のカウント値として設定され、設定されたカウント値をクロック信号CLKに同期してダウンカウントする回路である。なお、本実施形態においては、リセットされた場合と、カウント値がゼロの場合に出力はLレベルとなり、カウント値がゼロでない場合は、Hレベルを出力することとする。また、ダウンカウンタ64からの出力は、出力信号QDとしてOR回路65に入力されることとなる。
【0033】
OR回路65には、ダウンカウンタ64からの出力信号QDとディフェクト信号DEFとが入力され、制御信号CONT1が出力される。なお、本実施形態においては、光ディスク装置制御回路10が起動されると、アップカウンタ71、ダウンカウンタ64はリセットされることとする。
【0034】
つぎに、駆動回路21におけるスレッドモータ14を駆動する構成の一例について、図4を参照しつつ説明する。駆動回路21は、スレッドモータ14を駆動するためのスレッドモータ駆動回路80を含んで構成されており、スレッドモータ駆動回路80は、調整回路90、負荷駆動回路91を含んで構成される。
【0035】
調整回路90は、入力された駆動信号DR4の電圧レベル基づいて、負荷駆動回路91の動作の基準となる出力電圧VOを出力する回路であり、本実施形態では、図5に例示するような入出力特性を有することとする。具体的には、駆動信号DR4の電圧レベルが電圧VHより高い場合、出力電圧VOは駆動信号DR4のレベルに応じて上昇し、駆動信号DR4の電圧レベルが電圧VLより低い場合、出力電圧VOは駆動信号DR4のレベルに応じて減少する。また、駆動信号DR4のレベルが、電圧VLから電圧VHの範囲内の場合、出力電圧VOは一定の電圧VOCとなる。なお、本実施形態において、電圧VLから電圧VHの範囲内の中心電圧を電圧Vrefとする。そして、本実施形態では、トラッキング誤差がゼロの場合にイコライザ41から出力される出力信号PIDは、DAC44で駆動信号DR4に変換されると電圧Vrefとなるようなデータであることとする。また、前述のように本実施形態のイコライザ41には、トラッキング誤差が増加すると、入力されるエラー信号EOを積分するようなPID制御の演算式が設定されているため、トラッキング誤差がゼロから増加するに応じて、DAC44からの駆動信号DR4のレベルは、電圧Vrefから高い電圧へ変化することとする。なお、本実施形態の調整回路90は、例えば特開平8−103095号公報において示された不感帯回路にて構成可能である。
【0036】
負荷駆動回路91は、入力される出力電圧VOのレベルに基づいた出力信号O4で、スレッドモータ16を直接駆動する回路であり、出力電圧VOが電圧VOHより高い場合、光ピックアップ11が光ディスク12の中心から外側へ移動するよう、出力電圧VOの上昇に応じてスレッドモータ16を駆動し、出力電圧VOが電圧VOLより低い場合、光ピックアップ11が光ディスク12の外側から中心へ移動するよう、出力電圧VOの減少に応じてスレッドモータ16を駆動する。さらに、本実施形態の負荷駆動回路91は、出力電圧VOが電圧VOCの場合、光ピックアップ11の移動が停止されるよう、スレッドモータ16を駆動する。したがって、スレッドモータ駆動回路80に入力される駆動信号DR4のレベルが、電圧VLから電圧VHの範囲である場合、光ピックアップ11の移動が停止されるようスレッドモータ16が駆動されるため、以下、本実施形態では、電圧VLから電圧VHの範囲を不感帯とする。
【0037】
ここで、光ディスク装置制御回路10の動作の一例について説明する。まず、ディフェクト信号DEFのHレベルとなる期間において、アップカウンタ71のクロック信号DCLKに基づくカウント値が所定のカウントに達する場合、すなわち、ディフェクト信号DEFのHレベルとなる期間が前述の期間TAより長い場合における光ディスク装置制御回路10の動作について、図6に示したスレッドサーボ回路37における主要な信号のタイミングチャートを参照しつつ説明する。なお、本実施形態では、光ディスク装置制御回路10は時刻t0より前に起動され、時刻t1において初めてディフェクト信号DEFがHレベルとなることとする。光ディスク装置制御回路10が起動されると、スレッドサーボ回路37における、イコライザ41は、トラッキング誤差に応じたエラー信号EOを、所定のPID制御の演算式で演算処理し出力信号PIDとして出力する。また、光ディスク装置制御回路10が起動されると、前述のように、ダウンカウンタ64はリセットされていることから、時刻t0においてOR回路65から出力される制御信号CONT1はLレベルである。したがって、切り替え回路43は、出力信号SELとしてイコライザ41からの出力信号PIDを出力することとなる。そして、DAC44は出力信号SELを駆動信号DR4としてスレッドモータ駆動回路80に出力するため、結果的にスレッドモータ16はフィードバック制御されることとなる。
【0038】
時刻t1において、ディフェクト信号DEFがHレベルとなると、OR回路65から出力される制御信号CONT1がHレベルとなるため、切り替え回路43は、停止信号出力回路42からの出力信号STOPを出力信号SELとして出力することとなる。また、時刻t1においては、制御信号CONT2がHレベルとなるため、第1レジスタ50に保持されたデータD1が出力信号STOPとして出力されることとなる。ここで、本実施形態において、第1レジスタ50に保持されたデータD1は、DAC44から出力される駆動信号DR4が、図5に例示するように、電圧VLよりも低い電圧VAとなるようなデータであることとする。したがって、時刻t1において、駆動回路21からは、光ピックアップ11を、光ディスク12の外側から中心へ移動させるような出力信号O4が出力されることとなる。また、時刻t1にディフェクト信号DEFがHレベルとなると、図3に示した比較回路62のアップカウンタ71は、クロック信号DCLKに同期してアップカウントを開始する。なお、アップカウンタ71はリセットされてから、所定のカウント値に達していないため、出力信号SETはLレベルである。したがって、ダウンカウンタ64には、ロードパルスLPに同期して、第3レジスタ72に保持されたゼロを示すデータD3が設定される。
【0039】
時刻t2において、制御信号CONT2がLレベルとなると、スイッチ53の一端は第1レジスタ50から乗算回路52に接続されることとなるため、停止信号出力回路42は、乗算回路52からのデータD2を出力信号STOPとして切り替え回路43に出力する。本実施形態における乗算回路52は、入力される信号のレベルに関わらず、DAC44から出力される駆動信号DR4が、図5に例示する不感帯における電圧Vrefから電圧VHまでの範囲に入るような所定の割合が設定されていることとする。以下、本実施形態では、時刻t2にて乗算回路52から出力されるデータD2は、DAC44出力される駆動信号DR4が、図5に例示する電圧VBとなるようなデータであることとする。さらに、時刻t3において、アップカウンタ71のカウント値が所定のカウントに達すると、アップカウンタ71から出力信号SETがLレベルからHレベルとなる。そして、ダウンカウンタ64には、ロードパルスLPに同期して第4レジスタ73に保持された所定のカウント値がダウンカウンタ64の初期値として設定される。設定されたカウント値は、クロック信号CLKに同期して減少される。しかしながら、本実施形態では、設定されたカウント値がゼロになる前に、ロードパルスLPが入力されることとするため、ロードパルスLPが出力されるディフェクト信号DEFがHレベルの期間において、ダウンカウンタ64のカウント値は、クロック信号CLKに同期して減少しはじめるものの、ロードパルスLPに同期して初期値にリセットされることとなる。時刻t5において、ダウンカウンタ64に、ロードパルスLPに同期して、所定のカウント値が設定された後、時刻t6にディフェクト信号DEFがLレベルとなると、ロードパルスLPの出力が停止される。したがって、時刻t5以降、ダウンカウンタ64のカウント値はクロック信号CLKに同期して減少し続けることとなる。そして、ダウンカウンタ64のカウント値がゼロとなる時刻t7において、制御信号CONT1がLレベルとなる。なお、本実施形態では、ダウンカウンタ64に設定される前述の所定のカウント値を、クロック信号CLKに同期してゼロまでカウントする期間を期間TBとすると、本実施形態では、ディフェクト信号DEFがLレベルとなった後、期間TBに応じた所定期間だけ制御信号CONT1をHレベルとすることができる。したがって、時刻t2から時刻t7までは、DAC44からの駆動信号DR4のレベルは電圧VBのままである。時刻t7以降は、ディフェクト信号DEFとダウンカウンタ64の出力信号QDがともにLレベルとなり、OR回路65からの制御信号CONT1がLレベルとなるため、前述の時刻t0の場合と同様に、スレッドモータ16は、イコライザ41からの出力信号PIDによってフィードバック制御されることとなる。
【0040】
つぎに、ディフェクト信号DEFのHレベルとなる期間において、アップカウンタ71のクロック信号DCLKに基づくカウント値が所定のカウントに達しない場合、すなわち、ディフェクト信号DEFのHレベルとなる期間が前述の期間TAより短い場合における光ディスク装置制御回路10の動作について説明する。ディフェクト信号DEFがLレベルからHレベルに変化すると、ディフェクト信号DEFのHレベルとなる期間が期間TAより長い場合と同様に、図6に例示した時刻t1から駆動信号DR4が出力されることとなる。時刻t2以降、アップカウンタ71はクロック信号DCLKに同期してカウント値を増加させるが、クロック信号DCLKが所定のカウントに達しないため、アップカウンタ71の出力信号SETはLレベルのままである。したがって、ダウンカウンタ64の初期値としては、第3レジスタ72に保持されたゼロがロードパルスLPに同期して設定されるため、ダウンカウンタ64の出力信号QDは常にLレベルとなる。このため、OR回路65から制御信号CONT1は、ディフェクト信号DEFに応じて変化することとなる。制御信号CONT1がHレベルの期間は、ディフェクト信号がHレベルとなる期間と一致し、ディフェクト信号DEFがHレベルの期間のみ停止信号出力回路42からの出力信号STOPが、切り替え回路43から出力信号SELとして出力される。また、ディフェクト信号DEFがLレベルとなると、イコライザ41からの出力信号PIDが、切り替え回路43から出力信号SELとして出力されることとなる。
【0041】
以上に説明した構成からなる本実施形態の光ディスク装置制御回路10は、例えば図6で例示した様に、時刻t1にて、ディフェクト信号DEFがHレベルとなると、制御回路40の制御信号CONT1がHレベルとなり、スレッドモータ16は、出力信号STOPに応じた出力信号O4で駆動されることとなる。したがって、光ディスク12の記録面に傷等が有る事を示すディフェクト信号DEFが検出されると、光ピックアップ11の移動が停止するようにスレッドモータ16が駆動されるため、光ピックアップ11の不正な移動を抑制可能である。
【0042】
また、一般に、光ディスク12の記録面に大きな傷があり光ピックアップ11が大きな傷を検出することによりディフェクト信号DEFがHレベルとなった場合、ディフェクト信号DEFがLレベルとなった後もトラッキングエラー信号TEが安定するまで時間がかかるという傾向がある。本実施形態では、ディフェクト信号がLレベルとなった後も、ダウンカウンタ64のカウント値がゼロになる時刻t7まで制御信号CONT1がHレベルであるため、光ピックアップ11の移動が停止するようにスレッドモータ16が駆動される。したがって、光ピックアップ11の制御性を向上させることが可能である。
【0043】
また、一般に、光ディスク12の記録面にある傷や汚れのうち、指紋による汚れや細かいすり傷等ではディフェクト信号DEFがHレベルとなる期間が短く、大きな傷の場合、ディフェクト信号DEFがHレベルとなる期間は長い。さらに、指紋等による汚れの場合、大きな傷の場合と比較すると処理回路38は、RFアンプ30からのRF信号を処理し、正常な音声信号として出力できる可能性が高い。したがって、ディフェクト信号DEFがHレベルとなる期間が短い場合は、ディフェクト信号DEFがLレベルとなると、光ピックアップ11を移動させるべく、イコライザ41からの出力信号PIDを選択する必要がある。本実施形態には、ディフェクト信号DEFがHレベルとなる期間と、期間TAとを比較する比較回路62が備えられており、ディフェクト信号DEFがHレベルとなる期間が期間TAよりも短いと、ディフェクト信号DEFが制御信号CONT1となり、ディフェクト信号DEFの立下りに基づいて、スレッドモータ16が出力信号PIDによりフィードバック制御される。一方、ディフェクト信号DEFがHレベルとなる期間が期間TAよりも長いと、すなわち、ディフェクト信号DEFが光ディスク12の記録面において大きな傷を検出したと想定される場合、前述のようにディフェクト信号DEFがHレベルとなる期間より期間TBだけ長く制御信号CONT1がHレベルとなる。したがって、本実施形態における光ディスク装置制御回路10は、光ディスク12に記録されたデータの読み出し効率を上昇させことができる。また、ダウンカウンタ64の初期値としてゼロを設定する場合、本実施形態では、ディフェクト信号DEFがHレベルの期間に、ロードパルスLPに同期してダウンカウンタ64の初期値を設定している。したがって、例えば、ディフェクト信号DEFがLレベルとなった後、クロック信号CLKに同期してダウンカウンタ64の初期値としてゼロを設定し、カウント動作を開始する場合と比較すると、タイムラグ無く制御信号CONT1のレベルを変更することができる。
【0044】
また、本実施形態のイコライザ41には、トラッキング誤差が増加すると、入力されるエラー信号EOを積分するようなPID制御の演算式が設定されている。したがって、DAC44から出力される駆動信号DR4の電圧は、トラッキング誤差の上昇に応じて大きくなる。例えば時刻t0においてDAC44の駆動信号DR4のレベルが、不感帯の上限である電圧VHに近い場合は、トラッキング誤差が大きく、さらにトラッキング誤差が増加すると、光ピックアップ11を移動させる必要があることが分かる。本実施形態では、時刻t2において、時刻t0で出力されていた出力信号PIDのレベルに、所定の割合を乗じたデータD2としている。したがって、例えば図5に例示するよう、DAC44から出力される電圧がVBとなるため、不感帯の範囲内に駆動信号DR4を収めることができ、確実に光ピックアップ11の移動を停止可能であるとともに、フィードバック制御を再開できることを示す制御信号CONT1がLレベルとなると、電圧VBを初期値として積分が再開されるため、短い時間で光ピックアップ11を移動可能となる。
【0045】
また、例えば時刻t0において、トラッキング誤差が増加した結果、DAC44の駆動信号DR4の電圧が、不感帯の上限である電圧VHに近くなると、ディフェクト信号DEFがHレベルとなった場合であっても、駆動信号DR4が電圧VHを超えて、結果的に光ピックアップ11を移動させる場合がある。本実施形態のスレッドサーボ回路37は、上記のように、光ピックアップ11が誤って移動される場合であっても、時刻t1から時刻t2まで、光ピックアップ11が逆方向に移動するような駆動信号DR4が出力されるため、光ピックアップ11を確実に停止させることが可能である。
【0046】
なお、上記実施例は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
【0047】
例えば、本実施形態では、ディフェクト信号DEFがHレベルとなる期間と期間TAとを比較する比較回路62を設けているが、記録面に傷の多い光ディスク12を再生する機会が多い場合には、比較回路62を備えない構成とし、ダウンカウンタ64に常に所定のカウント値を設定する構成としても良い。
【0048】
また、本実施形態においては、切り替え回路43を用いる構成としたが、切り替え回路43の変わりに、例えば、イコライザ41と停止信号出力回路42との夫々の出力部に、制御信号CONT1のレベルに基づいて、イコライザ41と停止信号出力回路42との出力を相補的に制御可能なスイッチを設ける構成としても良い。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明を適用した、光ディスク装置制御回路10の一実施形態を示す図である。
【図2】スレッドサーボ回路37の一実施形態を示す図である。
【図3】制御回路40の一実施形態を示す図である。
【図4】スレッドモータ駆動回路80の一実施形態を示す図である。
【図5】調整回路90の入出力特性を示す図である。
【図6】スレッドサーボ回路37の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図7】一般的なスレッドサーボ回路の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0050】
10 光ディスク装置制御回路
11 光ピックアップ
12 光ディスク
13 スピンドルモータ
14 焦点調整用アクチュエータ(FA)
15 トラッキング調整用アクチュエータ(TA)
16 スレッドモータ
20 光ディスク用LSI
21 駆動回路
30 RFアンプ
31 ディフェクト検出回路
32 クロック生成回路
33 ROM
34 スピンドルサーボ回路
35 フォーカスサーボ回路
36 トラッキングサーボ回路
37 スレッドサーボ回路
38 処理回路
39 DSPコア
40 制御回路
41 イコライザ
42 停止信号出力回路
43 切り替え回路
44 DAC
50 第1レジスタ
51 第2レジスタ
52 乗算回路
53,74 スイッチ
60 エッジパルス生成回路
61 パルス生成回路
62 比較回路
63 初期値設定回路
64 ダウンカウンタ
65 OR回路
70 AND回路
71 アップカウンタ
72 第3レジスタ
73 第4レジスタ
80 スレッドモータ駆動回路
90 調整回路
91 負荷駆動回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ピックアップから出力されるレーザーのトラックに対する追従ずれを示す誤差信号に基づいて、前記光ピックアップを光ディスクの径方向に移動させるモータを、前記追従ずれを減少させるべく駆動させるための追従信号を出力する追従信号出力回路と、
前記光ピックアップの前記径方向の移動を停止させるべく、前記モータを駆動させるための停止信号を出力する停止信号出力回路と、
前記光ピックアップにより光電変換された出力信号の振幅レベルが所定レベルより高くなると、前記モータを駆動するための駆動信号として前記追従信号を出力し、前記出力信号の振幅レベルが前記所定レベルより低くなると、前記駆動信号として前記停止信号を出力する切り替え回路と、
を備えることを特徴とする駆動信号生成回路。
【請求項2】
前記切り替え回路は、
前記出力信号の振幅レベルが前記所定レベルより高くなると、所定期間を経過した後、前記駆動信号として前記追従信号を出力すること、
を特徴とする請求項1に記載の駆動信号生成回路。
【請求項3】
前記出力信号の振幅レベルが前記所定レベルより低い期間が所定の基準期間より短い場合、一方の論理レベルの比較信号を出力し、前記出力信号の振幅レベルが前記所定レベルより低い期間が前記基準期間より長い場合、他方の論理レベルの前記比較信号を出力する比較回路を更に備え、
前記切り替え回路は、
前記出力信号の振幅レベルが前記所定レベルより高くなると、前記比較回路から前記一方の論理レベルの前記比較信号が出力されている場合には、前記駆動信号として前記追従信号を出力し、前記比較回路から前記他方の論理レベルの前記比較信号が出力されている場合には、前記所定期間を経過した後、前記駆動信号として前記追従信号を出力すること、
を特徴とする請求項2に記載の駆動信号生成回路。
【請求項4】
前記モータは、
前記切り替え回路からの前記駆動信号のレベルが所定の範囲内の場合、前記光ピックアップの前記径方向の移動が停止されるよう駆動され、
前記停止信号出力回路は、
前記出力信号の振幅レベルが前記所定レベルより低くなると、前記駆動信号のレベルが前記所定の範囲内に入るよう、前記追従信号に所定の割合を乗じた信号を前記停止信号として出力すること、
を特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の駆動信号生成回路。
【請求項5】
前記モータは、
前記切り替え回路からの前記駆動信号のレベルが所定の範囲内の場合、前記光ピックアップの前記径方向の移動が停止されるよう駆動され、前記切り替え回路からの前記駆動信号のレベルが前記所定の範囲外の場合、前記駆動信号のレベルに応じて前記光ピックアップが前記径方向に移動されるよう駆動され、
前記停止信号出力回路は、
前記出力信号の振幅レベルが前記所定レベルより低くなると、所定の期間、前記モータが逆方向に移動するよう前記停止信号のレベルを変更すること、
を特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の駆動信号生成回路。
【請求項6】
前記出力信号の振幅レベルが前記所定レベルより高い場合に、一方の論理レベルとなり、前記出力信号の振幅レベルが前記所定レベルより低い場合に、他方の論理レベルとなるディフェクト信号を出力するディフェクト信号出力回路を更に備え、
前記切り替え回路は、
前記ディフェクト信号が前記一方の論理レベルとなると、前記モータを駆動するための駆動信号として前記追従信号を出力し、前記ディフェクト信号が前記他方の論理レベルとなると、前記駆動信号として前記停止信号を出力すること、
を特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の駆動信号生成回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−146513(P2009−146513A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−323507(P2007−323507)
【出願日】平成19年12月14日(2007.12.14)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(506227884)三洋半導体株式会社 (1,155)
【Fターム(参考)】