説明

駐車装置の運用方法

【課題】 簡易な構成で、操業速度を向上させることをできる駐車装置の運用方法を提供しようとする。
【解決手段】
従来の駐車装置の運用方法にかわって、複数の前記多段式駐車装置をAブロックとBブロックとに分け、前記Aブロックの前記入出庫位置から車両を順次に出庫させるAブロック出庫工程と、Bブロックの車両を順次に出庫させるBブロック出庫工程と、Aブロックの装置が車両を前記退避位置から前記入出庫位置に各々に移動させるAブロック出庫準備工程と、Bブロックの装置が車両を前記退避位置から前記入出庫位置に各々に移動させるBブロック出庫準備工程と、を備え、前記Aブロック出庫工程を実施し、その後に前記Bブロック出庫工程と前記Aブロック出庫準備工程とを実施し、その後に前記Aブロック出庫工程と前記Bブロック出庫準備工程とを実施し、その後に前記Bブロック出庫工程を実施する、ものとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両を駐車させる駐車装置の運用方法に係る。
【背景技術】
【0002】
道路では、公共交通機関としてバスが用いられる。
複数のバスが、操車場に駐車する。
バスは、操車場から営業路線へ移動して、営業活動をして、路線から操車場へ戻り、操車場に駐車する。操業時間が始まると、複数のバスが操車場にから一斉に道路へ出て営業路線を走る。操業時間が終了すると、複数のバスが一斉にバスの営業路線から引き上げて操車場に戻る。
従って、操業時間の始業時と終業時に、多数のバスを迅速に入出庫されることを求められる。
操車場が自走式駐車場を備えている場合に、自走式駐車場に適当な広さの待機スペースが必要とされる。
操車場が機械式駐車装置を備えている場合に、機械式駐車装置の操業速度が大きいことが求められる。ここで操業速度とは、機械式駐車装置が単位時間に入庫させ、または出庫させる車両の数をいう。
【0003】
運用の都合から、バスは車両毎に走行する路線と時刻が定められていることが多く、操車場が機械式駐車装置を備えている場合、所望の車両を所望の順番で入庫させ、または出庫させるための操業速度が大きいことが求められる。
【0004】
【特許文献1】特開2006−244144号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、簡易な構成で、操業速度を向上させることをできる駐車装置の運用方法を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る車両を駐車させる駐車装置の運用方法を、車両を入出庫可能な位置である入出庫位置と前記入出庫位置の上方または下方に位置する退避位置との間で移動させることをできる複数の多段式駐車装置を準備する多段式駐車装置準備工程と、複数の前記多段式駐車装置をAブロックに属するM個の前記多段式駐車装置とBブロックに属するN個の前記多段式駐車装置とに分けるブロック分け工程と、前記Aブロックに属するM個の前記多段式駐車装置の前記入出庫位置からM台の車両を順次に出庫させるAブロック出庫工程と、Bブロックに属するN個の前記多段式駐車装置の前記入出庫位置からN台の車両を順次に出庫させるBブロック出庫工程と、Aブロックに属するM個の前記多段式駐車装置がM台の車両を前記退避位置から前記入出庫位置に各々に移動させるAブロック出庫準備工程と、Bブロックに属するN個の前記多段式駐車装置がN台の車両を前記退避位置から前記入出庫位置に各々に移動させるBブロック出庫準備工程と、を備え、前記Aブロック出庫工程を実施し、その後に前記Bブロック出庫工程と前記Aブロック出庫準備工程とを実施し、その後に前記Aブロック出庫工程と前記Bブロック出庫準備工程とを実施し、その後に前記Bブロック出庫工程を実施する、ものとした。
【0007】
上記本発明の構成により、複数の多段式駐車装置が、車両を入出庫可能な位置である入出庫位置と前記入出庫位置の上方または下方に位置する退避位置との間で移動させることをできる。複数の前記多段式駐車装置をAブロックに属するM個の前記多段式駐車装置とBブロックに属するN個の前記多段式駐車装置とに分ける。前記Aブロックに属するM個の前記多段式駐車装置の前記入出庫位置からM台の車両を順次に出庫させる。その後、Bブロックに属するN個の前記多段式駐車装置の前記入出庫位置からN台の車両を順次に出庫させて、Aブロックに属するM個の前記多段式駐車装置がM台の車両を前記退避位置から前記入出庫位置に各々に移動させる。その後、前記Aブロックに属するM個の前記多段式駐車装置の前記入出庫位置からM台の車両を順次に出庫させて、Bブロックに属するN個の前記多段式駐車装置がN台の車両を前記退避位置から前記入出庫位置に各々に移動させる。その後、Bブロックに属するN個の前記多段式駐車装置の前記入出庫位置からN台の車両を順次に出庫させる。
その結果、Aブロックの入出庫位置に駐車していたM台の車両、Bブロックの入出庫位置に駐車していたN台の車両、Aブロックの退避位置に駐車していたM台の車両、Bブロックの退避位置に駐車していたN台の車両を、順に迅速に出庫させることをできる。
【0008】
以下に、本発明の実施形態に係るいくつかの駐車装置の運用方法を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0009】
本発明の実施形態に係る駐車装置の運用方法は、複数の車両に連番になった番号を付与する番号付与工程と、複数の車両を、前記番号の順に、M台の車両をA1グループに、N台の車両をB1グループに、M台の車両をA2グループに、N台の車両をB2グループに分けるグループ分け工程と、前記A2グループに属する車両を前記Aブロックに属する前記多段式駐車装置の前記入出庫位置に入庫させるA2グループ入庫工程と、前記B2グループに属する車両を前記Bブロックに属する前記多段式駐車装置の前記入出庫位置に入庫させるB2グループ入庫工程と、前記Aブロックに属する前記多段式駐車装置が車両を前記入出庫位置から前記退避位置に移動させるAブロック入庫準備工程と、前記Bブロックに属する前記多段式駐車装置が車両を前記入出庫位置から前記退避位置に移動させるBブロック入庫準備工程と、前記A1グループに属する車両を前記Aブロックに属する前記多段式駐車装置の前記入出庫位置に入庫させるA1グループ入庫工程と、前記B1グループに属する車両を前記Bブロックに属する前記多段式駐車装置の前記入出庫位置に入庫させるB1グループ入庫工程と、を備え、前記Aブロックに属するM個の前記多段式駐車装置の各々ごとに、前記A2グループ入庫工程と前記Aブロック入庫準備工程と前記A1グループ入庫工程とを順次に実施し、前記Bブロックに属するN個の前記多段式駐車装置の各々ごとに、前記B2グループ入庫工程と前記Bブロック入庫準備工程と前記B1グループ入庫工程とを順次に実施する。
【0010】
上記実施形態の構成により、前記Aブロックに属するM個の前記多段式駐車装置の各々ごとに、前記A2グループに属する車両を前記Aブロックに属する前記多段式駐車装置の前記入出庫位置に入庫させ、前記Aブロックに属する前記多段式駐車装置が車両を前記入出庫位置から前記退避位置に移動させ、前記A1グループに属する車両を前記Aブロックに属する前記多段式駐車装置の前記入出庫位置に入庫させる。前記Bブロックに属するM個の前記多段式駐車装置の各々ごとに、前記B2グループに属する車両を前記Bブロックに属する前記多段式駐車装置の前記入出庫位置に入庫させ、前記Bブロックに属する前記多段式駐車装置が車両を前記入出庫位置から前記退避位置に移動させ、前記B1グループに属する車両を前記Bブロックに属する前記多段式駐車装置の前記入出庫位置に入庫させる。
その結果、前記A1グループに属する車両をAブロックに属するM個の前記多段式駐車装置の入出庫位置へ入庫させ、前記A2グループに属する車両をAブロックに属するM個の前記多段式駐車装置の退避位置へ入庫させ、前記B1グループに属する車両をBブロックに属するM個の前記多段式駐車装置の入出庫位置へ入庫させ、前記B2グループに属する車両をBブロックに属するM個の前記多段式駐車装置の退避位置へ入庫させ、その後で
、Aブロックの入出庫位置に駐車していたM台の車両、Bブロックの入出庫位置に駐車していたN台の車両、Aブロックの退避位置に駐車していたM台の車両、Bブロックの退避位置に駐車していたN台の車両を順に出庫させて、2M+2N台の車両を番号順に迅速に出庫させることをできる。
【0011】
本発明の実施形態に係る駐車装置の運用方法は、ループ状になった軌道に沿って複数の車両を循環させる循環機器と前記軌道の一箇所と入出庫可能な位置である入出庫位置との間で車両を移動させる入出庫機器とを持つ駐車装置である第一循環式駐車装置とループ状になった軌道に沿って複数の車両を循環させる循環機器と前記軌道の一箇所と入出庫位置との間で車両を移動させる入出庫機器とを持つ駐車装置である第二循環式駐車装置とを準備する循環式駐車装置準備工程と、前記第一循環式駐車装置が車両を前記軌道に沿って駐車した順に前記軌道の一箇所から前記入出庫位置へ移動させる第一出庫準備工程と、前記第二循環式駐車装置が車両を前記軌道に沿って駐車した順に前記軌道の一箇所から前記入出庫位置へ移動させる第二出庫準備工程と、前記第一循環式駐車装置の前記入出庫位置から車両を出庫させる第一出庫工程と、前記第二循環式駐車装置の前記入出庫位置から車両を出庫させる第二出庫工程と、を備え、前記第一出庫準備工程と前記第一出庫工程とを有する第一工程と、前記第二出庫準備工程と前記第二出庫工程とを有する第二工程と、を交互に実施する。
【0012】
上記実施形態の構成により、第一循環式駐車装置が、ループ状になった軌道に沿って複数の車両を循環させる循環機器と前記軌道の一箇所と入出庫位置との間で車両を移動させる入出庫機器とを持つ駐車装置である。第二循環式駐車装置が、ループ状になった軌道に沿って複数の車両を循環させる循環機器と前記軌道の一箇所と入出庫位置との間で車両を移動させる入出庫機器とを持つ駐車装置である。第一工程が、前記第一循環式駐車装置が車両を前記軌道に沿って駐車した順に前記軌道の一箇所から前記入出庫位置へ移動させ、前記第一循環式駐車装置の前記入出庫位置から車両を出庫させる。第二工程が、前記第二循環式駐車装置が車両を前記軌道に沿って駐車した順に前記軌道の一箇所から前記入出庫位置へ移動させ、前記第二循環式駐車装置の前記入出庫位置から車両を出庫させる。
第一工程と第二工程とを交互に実施する。
その結果、第一循環式駐車装置の軌道に沿って駐車した車両と第一循環式駐車装置の軌道に沿って駐車した車両とを交互に駐車した順に迅速に出庫させることをできる。
【0013】
本発明の実施形態に係る駐車装置の運用方法は、複数の車両に連番になった番号を各々に付与する番号付与工程と、複数の車両を、前記番号の順に、複数の前記多段式駐車装置に駐車させる分に区分けした後に、一台毎にCグループとDグループとに交互に分けるグループ分け工程と、前記Cグループに属する車両を前記第一循環式駐車装置の前記入出庫位置へ入庫させる第一入庫工程と、前記Dグループに属する車両を前記第二循環式駐車装置の前記入出庫位置へ入庫させる第二入庫工程と、前記第一循環式駐車装置が車両を番号の順に前記軌道に沿って並ぶ様に前記入出庫位置から前記軌道の上へ移動させる第一駐車工程と、前記第二循環式駐車装置が車両を番号の順に前記軌道に沿って並ぶ様に前記入出庫位置から前記軌道の上へ移動させる第二駐車工程と、を備え、前記Cグループに属する車両の各々毎に前記第一入庫工程と前記第一駐車工程とを実施し、前記Dグループに属する車両の各々毎に前記第二入庫工程と前記第二駐車工程とを実施する。
【0014】
上記実施形態の構成により、複数の車両に連番になった番号を各々に付与する複数の車両を、前記番号の順に、複数の前記多段式駐車装置に駐車させる分に区分けした後に、一台毎にCグループとDグループとに交互に分ける。前記Cグループに属する車両の各々毎に、車両を前記第一循環式駐車装置の前記入出庫位置へ入庫させ、前記第一循環式駐車装置が車両を番号の順に前記軌道に沿って並ぶ様に前記入出庫位置から前記軌道の上へ移動させる。前記Dグループに属する車両の各々毎に、車両を前記第二循環式駐車装置の前記入出庫位置へ入庫させ、前記第二循環式駐車装置が車両を番号の順に前記軌道に沿って並ぶ様に前記入出庫位置から前記軌道の上へ移動させる。
その結果、第一循環式駐車装置の軌道に沿って駐車した車両と第二循環式駐車装置の軌道に沿って駐車した車両とを軌道に沿って並んだ順に交互に出庫させると、複数の車両を番号の順に迅速に出庫させることをできる。
【0015】
本発明の実施形態に係る駐車装置の運用方法は、前記グループ分け工程が、複数の車両を、前記順番の順に、M台の車両をA1グループに、N台の車両をB1グループに、M台の車両をA2グループに、N台の車両をB2グループに分け、その後に、一台毎にCグループとDグループとに交互に分け、ループ状になった軌道に沿って複数の車両を循環させる循環機器と前記軌道の一箇所と入出庫可能な位置である入出庫位置との間で車両を移動させる入出庫機器とを持つ駐車装置である第一循環式駐車装置とループ状になった軌道に沿って複数の車両を循環させる循環機器と前記軌道の一箇所と入出庫位置との間で車両を移動させる入出庫機器とを持つ駐車装置である第二循環式駐車装置とを準備する循環式駐車装置準備工程と、前記Cグループに属する車両を前記第一循環式駐車装置の前記入出庫位置へ入庫させる第一入庫工程と、前記Dグループに属する車両を前記第二循環式駐車装置の前記入出庫位置へ入庫させる第二入庫工程と、前記第一循環式駐車装置が車両を番号の順に前記軌道に沿って並ぶ様に前記入出庫位置から前記軌道の上へ移動させる第一駐車工程と、前記第二循環式駐車装置が車両を番号の順に前記軌道に沿って並ぶ様に前記入出庫位置から前記軌道の上へ移動させる第二駐車工程と、を備え、前記Cグループに属する車両の各々毎に前記第一入庫工程と前記第一駐車工程とを実施し、前記Dグループに属する車両の各々毎に前記第二入庫工程と前記第二駐車工程とを実施する。
【0016】
上記実施形態の構成により、複数の車両を、前記順番の若い順に、M台の車両をA1グループに、N台の車両をB1グループに、M台の車両をA2グループに、N台の車両をB2グループに分け、その後に、一台毎にCグループとDグループとに交互に分ける。第一循環式駐車装置が、ループ状になった軌道に沿って複数の車両を循環させる循環機器と前記軌道の一箇所と入出庫位置との間で車両を移動させる入出庫機器とを持つ駐車装置である。第二循環式駐車装置が、ループ状になった軌道に沿って複数の車両を循環させる循環機器と前記軌道の一箇所と入出庫位置との間で車両を移動させる入出庫機器とを持つ駐車装置である。前記Cグループに属する車両の各々ごとに、車両を前記第一循環式駐車装置の前記入出庫位置へ入庫させ、前記第一循環式駐車装置が車両を番号の順に前記軌道に沿って並ぶ様に前記入出庫位置から前記軌道の上へ移動させる。前記Dグループに属する車両の各々毎に、車両を前記第二循環式駐車装置の前記入出庫位置へ入庫させ、前記第二循環式駐車装置が車両を番号の順に前記軌道に沿って並ぶ様に前記入出庫位置から前記軌道の上へ移動させる。
その結果、第一循環式駐車装置の軌道に沿って駐車した車両と第二循環式駐車装置の軌道に沿って駐車した車両とを軌道に沿って並んだ順に交互に出庫させると、複数の車両を番号の順に迅速に出庫させることをできる。
【0017】
本発明の実施形態に係る駐車装置の運用方法は、ループ状になった軌道に沿って複数の車両を循環させる循環機器と前記軌道上の一箇所と入出庫可能な位置である入出庫位置との間で車両を移動させる入出庫機器とを持つ駐車装置である循環式駐車装置を準備する循環式駐車装置準備工程と、前記循環式駐車装置の前記入出庫位置から前記Aブロックに属する前記多段式駐車装置または前記Bブロックに属する前記多段式駐車装置の前記入出庫位置へ車両を移動させる循環待機工程と、を備え、前記循環待機工程を繰り返し実施した後に前記Aブロック出庫工程または前記Bブロック出庫工程を実施する。
【0018】
上記実施形態の構成により、循環式駐車装置が、ループ状になった軌道に沿って複数の車両を循環させる循環機器と前記軌道上の一箇所と入出庫可能な位置である入出庫位置との間で車両を移動させる入出庫機器とを持つ駐車装置である。前記循環式駐車装置の前記入出庫位置から前記Aブロックまたは前記Bブロックに属する前記多段式駐車装置の前記入出庫位置へ車両を移動させる工程を繰り返した後に前記Aブロック出庫工程または前記Bブロック出庫工程を実施する
その結果、循環式駐車装置に駐車した車両を一旦多段式駐車装置に退避させた後で、多段式駐車装置から迅速に出庫させることをできる。
【0019】
本発明の実施形態に係る駐車装置の運用方法は、ループ状になった軌道に沿って複数の車両を循環させる循環機器と前記軌道上の一箇所と入出庫位置との間で車両を移動させる入出庫機器とを持つ駐車装置である循環式駐車装置を準備する循環式駐車装置準備工程を、備え、前記Aブロックに属するM個の前記多段式駐車装置の全てが前記入出庫位置と前記退避位置との両方に車両が駐車する状態または前記入出庫位置と退避位置とのどちらにも車両が駐車しない状態であるときに、前記A1グループに属する車両を前記循環式駐車装置の前記入出庫位置へ移動させ、その後で前記A1グループに属する車両を前記循環式駐車装置の前記入出庫位置から前記Aブロック入庫準備工程を実施したAグループに属する前記多段駐車装置の前記入出庫位置へ移動させるA1グループ待機工程を実施し、または、前記Bブロックに属するN個の前記多段式駐車装置の全てが前記入出庫位置と前記退避位置との両方に車両が駐車する状態または前記入出庫位置と退避位置とのどちらにも車両が駐車しない状態であるときに、前記B1グループに属する車両を前記循環式駐車装置の前記入出庫位置へ移動させ、その後で前記B1グループに属する車両を前記循環式駐車装置の前記入出庫位置から前記Bブロック入庫準備工程を実施したBグループに属する前記多段駐車装置の前記入出庫位置へ移動させるB1グループ待機工程を実施する、
【0020】
上記実施形態の構成により、循環式駐車装置が、ループ状になった軌道に沿って複数の車両を循環させる循環機器と前記軌道上の一箇所と入出庫位置との間で車両を移動させる入出庫機器とを持つ駐車装置である。前記Aブロックに属するM個の前記多段式駐車装置の全てが前記入出庫位置と前記退避位置との両方に車両が駐車する状態または前記入出庫位置と退避位置とのどちらにも車両が駐車しない状態であるときに、前記A1グループに属する車両を前記循環式駐車装置の前記入出庫位置へ移動させ、その後で前記A1グループに属する車両を前記循環式駐車装置の前記入出庫位置から前記Aブロック入庫準備工程を実施したAグループに属する前記多段駐車装置の前記入出庫位置へ移動させる。また、前記Bブロックに属するN個の前記多段式駐車装置の全てが前記入出庫位置と前記退避位置との両方に車両が駐車する状態または前記入出庫位置と退避位置とのどちらにも車両が駐車しない状態であるときに、前記B1グループに属する車両を前記循環式駐車装置の前記入出庫位置へ移動させ、その後で前記B1グループに属する車両を前記循環式駐車装置の前記入出庫位置から前記Bブロック入庫準備工程を実施したBグループに属する前記多段駐車装置の前記入出庫位置へ移動させる。
その結果、前記Aブロックに属するM個の前記多段式駐車装置の全てがA1グループに属する車両を受け入れできないときに、一時的にその車両を前記循環式駐車装置に退避させ、または前記Bブロックに属するN個の前記多段式駐車装置の全てがB1グループに属する車両を受け入れできないときに、一時的にその車両を前記循環式駐車装置に退避させて、混乱なく車両を迅速に入庫できる。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように本発明に係る車両を駐車させる駐車装置の運用方法は、その構成により、以下の効果を有する。
複数の多段式駐車装置をAブロックとBブロックとにわけて、最初にAブロックの入出庫位置にあるM台の車両を出庫させ、次にAブロックの退避位置にあるM台の車両を入出庫位置へ移動させつつBブロックの入出庫位置にあるN台の車両を出庫させ、次にBブロックの退避位置にあるN台の車両を入出庫位置へ移動させつつAブロックの入出庫位置にあるM台の車両を出庫させ、次に、Bブロックの入出庫位置からN台の車両を出庫させる様にしたので、Aブロックの入出庫位置に駐車していたM台の車両、Bブロックの入出庫位置に駐車していたN台の車両、Aブロックの退避位置に駐車していたM台の車両、Bブロックの退避位置に駐車していたN台の車両を、順に迅速に出庫させることをできる。
また、複数の車両を前記順番の順にM台、N台、M台、M台の車両を各々にA1グループ、B1グループ、A2グループ、B2グループに分けて、前記Aブロックに属するM個の前記多段式駐車装置の各々ごとに、前記A2グループに属する車両を前記入出庫位置に入庫させ、車両を前記入出庫位置から前記退避位置に移動させ、前記A1グループに属する車両を前記入出庫位置に入庫させる様にしたので、前記A1グループに属する車両が前記入出庫位置に駐車し、前記A2グループに属する車両が前記退避位置に駐車し、前記Bブロックに属するM個の前記多段式駐車装置の各々ごとに、前記B2グループに属する車両を前記入出庫位置に入庫させ、車両を前記入出庫位置から前記退避位置に移動させ、前記B1グループに属する車両を前記入出庫位置に入庫させる様にしたので、前記B1グループに属する車両が前記入出庫位置へ駐車し、前記B2グループに属する車両が前記退避位置に駐車し、その後で、Aブロックの入出庫位置に駐車していたM台の車両、Bブロックの入出庫位置に駐車していたN台の車両、Aブロックの退避位置に駐車していたM台の車両、Bブロックの退避位置に駐車していたN台の車両を順に出庫させて、2M+2N台の車両を番号順に迅速に出庫させることをできる。
【0022】
また、前記第一循環式駐車装置に駐車した車両を前記軌道に沿って駐車した順に前記入出庫位置へ移動させて前記入出庫位置から出庫させる工程と前記第二循環式駐車装置に駐車しら車両を前記軌道に沿って駐車した順に前記入出庫位置へ移動させて前記入出庫位置から出庫させる工程とを順に繰り返す様にしたので、第一循環式駐車装置の軌道に沿って駐車した車両と第一循環式駐車装置の軌道に沿って駐車した車両とを交互に駐車した順に迅速に出庫させることをできる。
また、複数の車両を、前記番号の順に、複数の前記多段式駐車装置に駐車させる分に区分けした後に、一台毎にCグループとDグループとに交互に分け、前記Cグループに属する車両を番号の順に前記第一循環式駐車装置の前記軌道に沿って並ぶ様に前記入出庫位置から前記軌道の上へ移動させ、前記Dグループに属する車両を番号の順に記第二循環式駐車装置の前記軌道に沿って並ぶ様に前記入出庫位置から前記軌道の上へ移動させる様にしたので、第一循環式駐車装置の軌道に沿って駐車した車両と第二循環式駐車装置の軌道に沿って駐車した車両とを軌道に沿って並んだ順に交互に出庫させると、複数の車両を番号の順に迅速に出庫させることをできる。
【0023】
また、車両を前記循環式駐車装置の前記入出庫位置から前記AブロックまたはBブロックに属する前記多段式駐車装置の前記入出庫位置へ車両を移動させることを繰り返し、次に、前記AブロックまたはBブロックの入出庫位置にあるM台の車両を出庫させる様にしたので、循環式駐車装置に駐車した車両を、一旦多段式駐車装置に退避させた後、多段式駐車装置から迅速に出庫させることをできる。
また、前記AブロックまたはBブロックに属するM個の前記多段式駐車装置の全てが記A1グループまたはB1グループに属する車両をうけいれる状態でないときに、前記A1グループまたはB1グループに属する車両を前記循環式駐車装置の前記入出庫位置へ移動させ、その後で前記A1またはB1グループに属する車両を前記循環式駐車装置の前記入出庫位置から前記AブロックまたはBブロック入庫準備工程を実施したAグループまたはBグループに属する前記多段駐車装置の前記入出庫位置へ移動させる様にしたので、前記AまたはBブロックに属するMまたはN個の前記多段式駐車装置の全てがA1またはB1グループに属する車両を受け入れでないときに、一時的にその車両を前記循環式駐車装置に退避させて、混乱を回避できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0025】
本発明の実施形態に係る駐車装置の運用方法の構成を、図を基に、説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る運用方法のフローチャート図その1である。図2は、本発明の実施形態に係る運用方法のフローチャート図その2である。図3は、本発明の実施形態に係る運用方法のフローチャート図その3である。図4は、本発明の実施形態に係る駐車場の平面図である。図5は、本発明の実施形態に係る駐車場のA−A断面図である。
図4、図5は、11台の多段式駐車装置20と2台の循環式駐車装置とを備えた操車場を示している。
以下では、特に断らないかぎり、図4、図5に示した駐車装置を例に、説明する。
【0026】
本発明の実施形態に係る駐車装置の運用方法は、多段式駐車装置準備工程S10と循環式駐車装置準備工程S20と一斉出庫工程S30と個別入出庫工程S40と一斉入庫工程S50とで構成される。
操車場では、早朝の操業時間の開始時に一斉出庫工程S30を実施し、操業時間中に個別入出庫工程S40を実施し、夜の操業時間の終了時に一斉入庫工程S50を実施する。
【0027】
多段式駐車装置準備工程S10は、複数の多段式駐車装置20を準備する工程である。
多段式駐車装置20は、車両10を入出庫可能な位置である入出庫位置21と入出庫位置21の上方または下方に位置する退避位置22との間で移動させることをできる装置である。
例えば、多段式駐車装置20は、車両10を入出庫位置21と入出庫位置21の上方に位置する退避位置22との間で車両10を移動できるリフタを持つ。
車両10は、入出庫位置21に入出庫する。
多段式駐車装置20は、入出庫位置21と退避位置22とに各々1台の車両10を駐車させることをできる。車両10を駐車させるには、車両10を入出庫位置21へ入庫させた後、リフタが車両10を入出庫位置21から退避位置22へ移動させる。
退避位置22に駐車した車両10を出庫させるには、入出庫位置21が空車であることを確認して、リフタが車両10を退避位置22から入出庫位置21へ移動し、車両10を入出庫位置21から出庫させる。
【0028】
循環式駐車装置30は、ループ状になった軌道31に沿って複数の車両10を循環させる循環機器(図示せず)と軌道31の一箇所と入出庫可能な位置である入出庫位置32との間で車両10を移動させる入出庫機器(図示せず)とを持つ駐車装置である。
図5は、上下一対の水平状軌道と左右一対の垂直軌道とで構成される軌道31を示している。
循環機器(図示せず)は、軌道31に沿って車両10を循環させる。
入出庫機器(図示せず)は、軌道31の一箇所と入出庫位置32との間で車両10を移動させる。
車両10を入庫させるときは、運転手が車両10を入出庫位置32へ入庫させる、入出庫機器が車両10を軌道31の一箇所へ移動させる。
車両10を出庫させるときは、循環機器が車両10を軌道31に沿って循環させ、車両10を軌道31の一箇所へ移動させる。入出庫機器が、車両10を軌道31の一箇所から入出庫位置32へ移動する。運転手が、車両10を入出庫位置32から出庫させる。
【0029】
一斉出庫工程S30は、複数の車を一斉に出庫させる工程であり、一斉多段出庫工程S30xと一斉循環出庫工程S30yとで構成される。
一斉多段出庫工程S30xは、多段式駐車装置20から複数の車両10を一斉に出庫させる工程である。
一斉多段出庫工程S30xは、ブロック分け工程S31とAブロック出庫工程S32とBブロック出庫工程S33とAブロック出庫準備工程S34とBブロック出庫準備工程S35とで構成され、Aブロック出庫工程S32を実施し、その後にBブロック出庫工程S33とAブロック出庫準備工程S34とを実施し、その後にAブロック出庫工程S32とBブロック出庫準備工程S35とを実施し、その後にBブロック出庫工程S33を実施する。
【0030】
ブロック分け工程S31は、複数の多段式駐車装置20をAブロックに属するM個の多段式駐車装置20とBブロックに属するN個の多段式駐車装置20とに分ける工程である。
例えば、ブロック分け工程S31で、11台の多段式駐車装置20をAブロックに属する6個の多段式駐車装置20とBブロックに属する5個の多段式駐車装置20とに分ける。
【0031】
Aブロック出庫工程S32は、Aブロックに属するM個の多段式駐車装置20の入出庫位置21からM台の車両10を順次に出庫させる工程である。
例えば、Aブロックに属するM個の多段式駐車装置20の入出庫位置21に駐車したM台の車両10に予め出庫の順番に対応する連番の番号を車両10に付与した場合、番号の順に車両10を順次に出庫させる。
【0032】
Bブロック出庫工程S33は、Bブロックに属するN個の多段式駐車装置20の入出庫位置21からN台の車両10を順次に出庫させる工程である。
例えば、Bブロックに属するN個の多段式駐車装置20の入出庫位置21に駐車したN台の車両10に予め出庫の順番に対応する連番の番号を車両10に付与した場合、番号の順に車両10を順次に出庫させる。
【0033】
Aブロック出庫準備工程S34は、Aブロックに属するM個の多段式駐車装置20がM台の車両10を退避位置22から入出庫位置21に各々に移動させる工程である。
例えば、Aブロックに属するM個の多段式駐車装置20が、入出庫位置21が空車であることを確認した後で、M台の車両10を退避位置22から入出庫位置21に各々に下方移動させる。
【0034】
Bブロック出庫準備工程S35は、Aブロックに属するM個の多段式駐車装置20がM台の車両10を退避位置22から入出庫位置21に各々に移動させる工程である。
例えば、Bブロックに属するM個の多段式駐車装置20が、入出庫位置21が空車であることを確認した後で、M台の車両10を退避位置22から入出庫位置21に各々に下方移動させる。
【0035】
以下に、一斉多段出庫工程S30xの手順を説明する。
Aブロック出庫工程S32を実施すると、Aブロックに属するM個の多段式駐車装置20の入出庫位置21からM台の車両10が出庫し、Aブロックに属するM個の多段式駐車装置20の入出庫位置21が空車になる。
その後にBブロック出庫工程S33を実施すると、Bブロックに属するN個の多段式駐車装置20の入出庫位置21からN台の車両10が出庫し、Bブロックに属するN個の多段式駐車装置20の入出庫位置21が空車になる。
さらに、Bブロック出庫工程S33を実施するのと同時にAブロック出庫準備工程S34とを実施すると、Aブロックに属するM個の多段式駐車装置20が退避位置22に駐車している車両10を入出庫位置21へ移動させる。
その後に、Aブロック出庫工程S32を実施すると、Aブロックに属するM個の多段式駐車装置20の入出庫位置21からM台の車両10が出庫し、Aブロックに属するM個の多段式駐車装置20の入出庫位置21と退避位置22とが空車になる。
さらに、Aブロック出庫工程S32を実施すると同時にBブロック出庫準備工程S35とを実施すると、Bブロックに属するN個の多段式駐車装置20が退避位置22に駐車している車両10を入出庫位置21へ移動させる。
その後に、Bブロック出庫工程S33を実施すると、Bブロックに属するN個の多段式駐車装置20の入出庫位置21からN台の車両10が出庫し、Bブロックに属するN個の多段式駐車装置20の入出庫位置21と退避位置22とが空車になる。
上記の手順により、AブロックとBブロックとに属する多段式駐車装置20に駐車してい2M+2N台の車両10が一斉に出庫し、入出庫位置21と退避位置22とが空車となる。
【0036】
一斉循環出庫工程S30yは、循環式駐車装置30から車両10を一斉に出庫させる工程である。
一斉循環出庫工程S30yは、循環待機工程S36とAブロック出庫工程S32若しくはBブロック出庫工程S33と第一出庫準備工程S37aと第一出庫工程S37bと第二出庫準備工程S38aと第二出庫工程S38bとで構成され、第一出庫準備工程S37aと第一出庫工程S37bとを有する第一工程と第二出庫準備工程S38aと第二出庫工程S38bとを有する第二工程とを交互に実施する。
【0037】
循環待機工程S36は、循環式駐車装置30から出庫させて操車場から出す際に、複数の車両10を一時的に多段式駐車装置20へ退避させる工程である。
循環退避工程S36は、循環式駐車装置30の入出庫位置32からAブロックに属する多段式駐車装置20またはBブロックに属する多段式駐車装置20の入出庫位置21へ車両10を移動させる工程である。
例えば、第一循環式駐車装置30または第二循環式駐車装置30が車両10を軌道31の一箇所から入出庫位置32へ移動させる。運転手が、第一循環式駐車装置30または第二循環式駐車装置30の入出庫位置32に位置する車両10をAグループ若しくはBグループに属する多段式駐車装置20の入出庫位置21へ移動させる。
複数の循環待機工程S36を繰り返し実施した後に、Aブロック出庫工程S32またはBブロック出庫工程S33を実施する。
複数の循環待機工程S36を繰り返し実施した後に、Aグループ若しくはBグループに属する多段式駐車装置20の複数の入出庫位置21から、複数の車両10を出庫させる。
特に、所定の時間後に出庫を予定する車両10を循環式駐車装置30から出庫させて、一時的に多段式駐車装置20の退避させ、その後に、操車場から出す。
【0038】
第一出庫準備工程S37aは、第一循環式駐車装置30が車両10を軌道31に沿って駐車した順に軌道31の一箇所から入出庫位置32へ移動させる工程である。
第二出庫準備工程S38aは、第二循環式駐車装置30が車両10を軌道31に沿って駐車した順に軌道31の一箇所から入出庫位置32へ移動させる工程である。
第一出庫工程S37bは、第一循環式駐車装置30の入出庫位置32から車両10を出庫させる工程である。
第二出庫工程S38bは、第二循環式駐車装置30の入出庫位置32から車両10を出庫させる工程である。
【0039】
第一出庫準備工程S37aと第一出庫工程S38bとを有する第一工程と、第二出庫準備工程S38aと第二出庫工程S38bとを有する第二工程と、を交互に実施する。
例えば、第一循環式駐車装置30が車両10を軌道31の一箇所から入出庫位置32へ移動させ、運転手が車両10を第一循環式駐車装置30の入出庫位置32から出庫させる。次に、第二循環式駐車装置30が車両10を軌道31の一箇所から入出庫位置32へ移動させ、運転手が車両10を第一循環式駐車装置30の入出庫位置32から出庫させる。次に、第一循環式駐車装置30が軌道31の上の車両10を一台分だけ循環させて車両10を軌道31の一箇所から入出庫位置32へ移動させ、操作員が車両10を第一循環式駐車装置30の入出庫位置32から出庫させる。次に、第二循環式駐車装置30が軌道31の上の車両10を一台分だけ循環させて軌道31の一箇所から入出庫位置32へ移動させ、操作員が、車両10を第一循環式駐車装置30の入出庫位置32から出庫させる。
上記の工程を繰り返すと、第一循環式駐車装置30の軌道31に沿って並んだ車両10と第二循環式駐車装置30の軌道31に沿って並んだ車両10とを並んだ順番に沿って交互に出庫させることができる。
【0040】
個別入出庫工程S40は、個別に発生する車両10の入庫、または出庫を行う工程である。
車両10を多段式駐車装置20または循環式駐車装置30に入庫させる。
車両10を多段式駐車装置20または循環式駐車装置30から出庫させる。
【0041】
一斉入庫工程S50は、車両10を一斉に入庫させる工程であり、番号付与工程S51とグループ分け工程S52と一斉多段入庫工程S50xと一斉循環入庫工程S50yとで構成される。
【0042】
番号付与工程S51は、複数の車両10に連番になった番号を各々に付与する工程である。
例えば、複数の車両10に出庫の順番に対応して連番になった番号を各々に付与する。
例えば、複数の車両10に出庫の順番に一致した番号を各々に付与する。
【0043】
グループ分け工程S52は、複数の車両10を、番号の順に、M台の車両10をA1グループに、N台の車両10をB1グループに、M台の車両10をA2グループに、N台の車両10をB2グループに分け、さらにその後に、一台毎にCグループとDグループとに交互に分ける工程である。
A1グループは、Aブロックに属する多段式駐車装置20の入出庫位置21に駐車される車両10の属するグループである。
A2グループは、Aブロックに属する多段式駐車装置20の退避位置22に駐車される車両10の属するグループである。
B1グループは、Bブロックに属する多段式駐車装置20の入出庫位置21に駐車される車両10の属するグループである。
B2グループは、Bブロックに属する多段式駐車装置20の退避位置22に駐車される車両10の属するグループである。
Cグループは、第一循環式駐車装置30に駐車される車両10の属するグループである。
Dグループは、第二循環式駐車装置30に駐車されり車両10の属するグループである。
【0044】
一斉多段入庫工程S50xは、多段式駐車装置20に複数の車両10を一斉に入庫させる工程である。
一斉多段入庫工程S50xは、A2グループ入庫工程S53aとAブロック入庫準備工程S53bとA1グループ入庫工程S53cとB2グループ入庫工程S54aとBブロック入庫準備工程S54bとB1グループ入庫工程S54cと多段入庫完了チェックS55とA1グループ待機工程S58とB1グループ待機工程S59とで構成され、Aブロックに属するM個の多段式駐車装置20の各々ごとに、A2グループ入庫工程S53aとAブロック入庫準備工程S53bとA1グループ入庫工程S53cとを順次に実施し、Bブロックに属するN個の多段式駐車装置20の各々ごとに、B2グループ入庫工程S54aとBブロック入庫準備工程S54bとB1グループ入庫工程S54cとを順次に実施する工程である。
【0045】
A2グループ入庫工程S53aは、A2グループに属する車両10をAブロックに属する多段式駐車装置20の入出庫位置21に入庫させる工程である。
Aブロック入庫準備工程S53bは、Aブロックに属する多段式駐車装置20が車両10を入出庫位置21から退避位置22に移動させる工程である。
A1グループ入庫工程S53cは、A1グループに属する車両10をAブロックに属する多段式駐車装置20の入出庫位置21に入庫させる工程である。
【0046】
Aブロックに属するM個の多段式駐車装置20の各々ごとに、A2グループ入庫工程S53aとAブロック入庫準備工程S53bとA1グループ入庫工程S53cとを順次に実施する。
例えば、運転手がA2グループに属する車両10をAブロックに属する多段式駐車装置20の入出庫位置21に入庫させるので、車両10がAブロックに属する多段式駐車装置20の入出庫位置21に位置する。次に、Aブロックに属する多段式駐車装置20が車両10を入出庫位置21から退避位置22に移動させるので、Aブロックに属する多段式駐車装置20の入出庫位置21が空車になり、A2グループに属する車両10が退避位置22に位置する。次に、運転手がA1グループに属する車両10をAブロックに属する多段式駐車装置20の入出庫位置21に入庫させる。その結果、A1グループに属する車両10がAブロックに属する多段式駐車装置20の入出庫位置21に駐車し、A2グループに属する車両10がAブロックに属する多段式駐車装置20の退避位置22に駐車する。
【0047】
B2グループ入庫工程S54aは、B2グループに属する車両10をBブロックに属する多段式駐車装置20の入出庫位置21に入庫させる工程である。
Bブロック入庫準備工程S54bは、Bブロックに属する多段式駐車装置20が車両10を入出庫位置21から退避位置22に移動させる工程である。
B1グループ入庫工程S54cは、B1グループに属する車両10をBブロックに属する多段式駐車装置20の入出庫位置21に入庫させる工程である。
【0048】
Bブロックに属するN個の多段式駐車装置20の各々ごとに、B2グループ入庫工程S54aとBブロック入庫準備工程S54bとB1グループ入庫工程S54cとを順次に実施する。
例えば、運転手がB2グループに属する車両10をBブロックに属する多段式駐車装置20の入出庫位置21に入庫させるので、車両10がBブロックに属する多段式駐車装置20の入出庫位置21に位置する。次に、Bブロックに属する多段式駐車装置20が車両を入出庫位置21から退避位置22に移動させるので、Bブロックに属する多段式駐車装置20の入出庫位置21が空車になり、B2グループに属する車両10が退避位置22に位置する。次に、運転手がB1グループに属する車両10をBブロックに属する多段式駐車装置20の入出庫位置21に入庫させる。その結果、B1グループに属する車両10がAブロックに属する多段式駐車装置20の入出庫位置21に駐車し、B2グループに属する車両10がAブロックに属する多段式駐車装置20の退避位置22に駐車する。
【0049】
多段入庫完了チェックS55は、一斉多段入庫工程S50xが完了したか否かをチェックする工程である。
例えば、多段式駐車装置20への入庫回数をカウントし、2M+2N回に達すると一斉多段入庫工程S50xが完了したと判断する。
一斉多段入庫工程S50xが完了しないときに、一斉多段入庫工程S50xを繰り返す。
一斉多段入庫工程S50xが完了\すると、一斉循環入庫工程S50yへ移る。
【0050】
A1グループ待機工程S58は、Aブロックに属するM個の多段式駐車装置20の全てが入出庫位置21と退避位置22との両方に車両10が駐車する状態または入出庫位置21と退避位置22とのどちらにも車両10が駐車しない状態であるときに、A1グループに属する車両10を循環式駐車装置30の入出庫位置32に移動させ、その後でA1グループに属する車両10を循環式駐車装置30の入出庫位置32からAブロック入庫準備工程S53bを実施したAグループに属する多段駐車装置20の入出庫位置21へ移動させる。
その結果、A1グループに属する車両10をAブロックに属する多段駐車装置20の入出庫位置21に入庫させる準備が整わないときに、一時的にその車両10を循環式駐車装置30に預け、Aブロックに属する多段駐車装置の入出庫位置21に入庫させる準備が整ったときに、そのその車両10を多段式駐車装置20の入出庫位置21へ入庫させる。
【0051】
B1グループ待機工程S59は、Bブロックに属するN個の多段式駐車装置20の全てが入出庫位置21と退避位置22との両方に車両10が駐車する状態または入出庫位置21と退避位置22とのどちらにも車両10が駐車しない状態であるときに、B1グループに属する車両10を循環式駐車装置30の入出庫位置32へ移動させ、その後でB1グループに属する車両10を循環式駐車装置30の前入出庫位置32からBブロック入庫準備工程S54bを実施したBグループに属する多段駐車装置20の入出庫位置21へ移動させる。
その結果、B1グループに属する車両10をBブロックに属する多段駐車装置20の入出庫位置21に入庫させる準備が整わないときに、一時的にその車両10を循環式駐車装置30に預け、Bブロックに属する多段駐車装置20の入出庫位置21に入庫させる準備が整ったときに、そのその車両10を多段式駐車装置20の入出庫位置21へ入庫させる。
【0052】
一斉循環入庫工程S50yは、循環式駐車装置30へ車両10を一斉に入庫させる工程である。
一斉循環入庫工程S50yは、第一入庫工程S56aと第一駐車工程S56bと第二入庫工程S57aと第二駐車工程S57bとで構成され、Cグループに属する車両10の各々毎に第一入庫工程S56aと第一駐車工程S56bとを実施し、Dグループに属する車両10の各々毎に第二入庫工程S57aと第二駐車工程S57bとを実施する、工程である。
第一入庫工程S56aは、Cグループに属する車両10を第一循環式駐車装置30の入出庫位置32へ入庫させる工程である。
第一駐車工程S56bは、第一循環式駐車装置30が、車両10を番号の順に軌道31に沿って並ぶ様に入出庫位置32から軌道31の上へ移動させる工程である。
第二入庫工程S57aは、Dグループに属する車両10を第二循環式駐車装置30の入出庫位置32へ入庫させる工程である。
第二駐車工程S57bは、第二循環式駐車装置30が、車両10を番号の順に軌道31に沿って並ぶ様に入出庫位置32から軌道31の上へ移動させる工程である。
【0053】
Cグループに属する車両10の各々毎に第一入庫工程S56aと第一駐車工程S56bとを実施すると、Cグループに属する車両10を、第一循環式駐車装置30へ入庫させて、番号の順に軌道31に沿って各々に駐車させることができる。
Dグループに属する車両10の各々毎に第二入庫工程S57aと第二駐車工程S57bとを実施すると、Dグループに属する車両10を、第二循環式駐車装置30へ入庫させて、番号の順に軌道31に沿って各々に駐車させることができる。
【0054】
従って、一斉入庫工程S50を実施した後に、一斉出庫工程S30を実施すると、車両10を番号の順に迅速に出庫させることが可能となる。
例えば、バスの操車場において、一日の操業の終了時に、連番となった番号が翌日の操業開始時の出庫の順番に対応させて一斉入庫工程S50を行い、翌日の操業時間の開示時に一斉出庫工程S30を行うと、操業開始時の出庫の順番に車両10を多段式駐車装置20と循環式駐車装置30とから出庫させることができ、操車場からバスを迅速に営業路線へ送りだすことができる。
【0055】
上述の実施形態の駐車装置を用いれば、以下の効果を発揮する。
複数の多段式駐車装置20をAブロックとBブロックとにわけて、最初にAブロックの入出庫位置21にあるM台の車両10を出庫させ、次にAブロックの退避位置22にあるM台の車両10を入出庫位置21へ移動させつつBブロックの入出庫位置21にあるN台の車両10を出庫させ、次にBブロックの退避位置22にあるN台の車両10を入出庫位置21へ移動させつつAブロックの入出庫位置21にあるM台の車両10を出庫させ、次に、Bブロックの入出庫位置21からN台の車両10を出庫させる様にしたので、Aブロックの入出庫位置21に駐車していたM台の車両10、Bブロックの入出庫位置21に駐車していたN台の車両10、Aブロックの退避位置22に駐車していたM台の車両10、Bブロックの退避位置22に駐車していたN台の車両10を、順に迅速に一斉出庫させることをできる。
また、複数の車両10を順番の若い順に、M台、N台、M台、M台の車両10を各々にA1グループ、B1グループ、A2グループ、B2グループに分けて、Aブロックに属するM個の多段式駐車装置20の各々ごとに、A2グループに属する車両10を入出庫位置21に入庫させ、車両10を入出庫位置21から退避位置22に移動させ、A1グループに属する車両10を入出庫位置21に入庫させる様にしたので、A1グループに属する車両10が入出庫位置21に駐車し、A2グループに属する車両10が退避位置22に駐車し、Bブロックに属するM個の多段式駐車装置20の各々ごとに、B2グループに属する車両10を入出庫位置21に入庫させ、車両10を入出庫位置21から退避位置22に移動させ、B1グループに属する車両10を入出庫位置21に入庫させる様にしたので、B1グループに属する車両10が入出庫位置21へ駐車し、B2グループに属する車両10が退避位置22に駐車し、その後で、Aブロックの入出庫位置21に駐車していたM台の車両10、Bブロックの入出庫位置21に駐車していたN台の車両10、Aブロックの退避位置22に駐車していたM台の車両10、Bブロックの退避位置22に駐車していたN台の車両10を順に出庫させて、2M+2N台の車両10を番号順に迅速に一斉出庫させることをできる。
また、第一循環式駐車装置30に駐車した車両10を軌道31に沿って駐車した順に入出庫位置32へ移動させて入出庫位置32から出庫させる工程と第二循環式駐車装置30に駐車した車両10を軌道31に沿って駐車した順に入出庫位置32へ移動させて入出庫位置32から出庫させる工程とを順に繰り返す様にしたので、第一循環式駐車装置30の軌道31に沿って駐車した車両10と第一循環式駐車装置30の軌道31に沿って駐車した車両10とを交互に駐車した順に迅速に一斉出庫させることをできる。
また、複数の車両10を、番号の順に、複数の多段式駐車装置29に駐車させる分に区分けした後に、一台毎にCグループとDグループとに交互に分け、Cグループに属する車両10を番号の順に第一循環式駐車装置30の軌道31に沿って並ぶ様に入出庫位置32から軌道31の上へ移動させ、Dグループに属する車両10を番号の順に第二循環式駐車装置30の軌道31に沿って並ぶ様に入出庫位置32から軌道31の上へ移動させたので、第一循環式駐車装置30の軌道31に沿って駐車した車両10と第二循環式駐車装置30の軌道31に沿って駐車した車両10とを軌道31に沿って並んだ順に交互に出庫させると、複数の車両10を番号の順に迅速に一斉出庫させることをできる。
また、車両10を循環式駐車装置30の入出庫位置32からAブロックまたはBブロックに属する多段式駐車装置20の入出庫位置21へ車両10を移動させることを繰り返し、次に、AブロックまたはBブロックの入出庫位置21にあるM台の車両10を出庫させる様にしたので、循環式駐車装置30に駐車した複数の車両10を、一旦多段式駐車装置20に退避させた後、多段式駐車装置20から迅速に出庫させることをできる。
また、AまたはBブロックに属するM個の多段式駐車装置20の全てがA1グループまたはB1グループに属する車両10を受け入れる準備をできていない状態のときに、A1グループまたはB1グループに属する車両10を循環式駐車装置31の入出庫位置32へ移動させ、その後でA1またはB1グループに属する車両10を循環式駐車装置30の入出庫位置32からAブロック入庫準備工程S53bまたはBブロック入庫準備工程S54bを実施したAブロックまたはBブロックに属する多段駐車装置20の入出庫位置21へ移動させる様にしたので、AブロックまたはBブロックに属するM個またはN個の多段式駐車装置20の全てがA1グループまたはB1グループに属する車両10を受け入れでないときに、一時的にその車両10を循環式駐車装置30に退避させて、混乱を回避できる。
【0056】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
実施形態の説明では、複数の多段式駐車装置と2つのグループに分ける例で説明したが、これに限定されず、3つ以上のグループにわけてもよい。
また、実施形態の説明では2台の循環式駐車装置をもつ場合で説明したが、これに限定されず、3台以上の循環式駐車装置をもつ場合でもよい。
また、実施形態の説明では2台の循環式駐車装置をもつ場合で説明したが、これに限定されず、循環式駐車装置をもってない場合でも良い。その場合は、一斉循環入庫工程と一斉循環出庫工程を省略する。
また、多段式駐車装置を、入出庫位置とその上方の退避位置とに車両10を駐車させる装置として説明したが、これに限定されず、入出庫位置とその下方の退避位置とに車両10を駐車させる装置であっても、入出庫位置とその下方の退避位置と上方の退避位置の3箇所に車両10を駐車させる装置であってもよい。
また、本発明をバスの操車場に適用した場合を例に説明したが、これに限定されず、たとえば、タクシーの操車場に適用してもよい。
また、循環式駐車装置を軌道が垂直面上に含まれる形式で説明したが、これに限定されず、例えば軌道が水平面に含まれる形式でもよい。
また、循環式駐車装置を軌道が矩形である形式で説明したが、これに限定されず、例えば軌道が楕円形である形式でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の実施形態に係る運用方法のフローチャート図その1である。
【図2】本発明の実施形態に係る運用方法のフローチャート図その2である。
【図3】本発明の実施形態に係る運用方法のフローチャート図その3である。
【図4】本発明の実施形態に係る駐車場の平面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る駐車場のA−A断面図である。
【符号の説明】
【0058】
10 車両
20 多段式駐車装置
21 入出庫位置
22 退避位置
30 循環式駐車装置
31 軌道
32 入出庫位置
S10 多段式駐車装置準備工程
S20 循環式駐車装置準備工程
S30 一斉出庫工程
S30x 一斉多段出庫工程
S30y 一斉循環出庫工程
S31 ブロック分け工程
S32 Aブロック出庫工程
S33 Bブロック出庫工程
S34 Aブロック出庫準備工程
S35 Bブロック出庫準備工程
S36 循環待機工程
S37a 第一出庫準備工程
S37b 第一出庫工程
S38a 第二出庫準備工程
S38b 第二出庫工程
S40 個別入出庫工程
S50 一斉入庫工程
S50x 一斉多段入庫工程
S50y 一斉多段入庫工程
S51 番号付与工程
S52 グループ分け工程
S53a A2グループ入庫工程
S53b Aブロック入庫準備工程
S53c A1グループ入庫工程
S54a B2グループ入庫工程
S54b Bブロック入庫準備工程
S54c B1グループ入庫工程
S55 多段入庫完了チェック
S56a 第一入庫工程
S56b 第一駐車工程
S57a 第二入庫工程
S57b 第二駐車工程
S58 A1グループ待機工程
S59 B1グループ待機工程

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両を駐車させる駐車装置の運用方法であって、
車両を入出庫可能な位置である入出庫位置と前記入出庫位置の上方または下方に位置する退避位置との間で移動させることをできる複数の多段式駐車装置を準備する多段式駐車装置準備工程と、
複数の前記多段式駐車装置をAブロックに属するM個の前記多段式駐車装置とBブロックに属するN個の前記多段式駐車装置とに分けるブロック分け工程と、
前記Aブロックに属するM個の前記多段式駐車装置の前記入出庫位置からM台の車両を順次に出庫させるAブロック出庫工程と、
Bブロックに属するN個の前記多段式駐車装置の前記入出庫位置からN台の車両を順次に出庫させるBブロック出庫工程と、
Aブロックに属するM個の前記多段式駐車装置がM台の車両を前記退避位置から前記入出庫位置に各々に移動させるAブロック出庫準備工程と、
Bブロックに属するN個の前記多段式駐車装置がN台の車両を前記退避位置から前記入出庫位置に各々に移動させるBブロック出庫準備工程と、
を備え、
前記Aブロック出庫工程を実施し、その後に前記Bブロック出庫工程と前記Aブロック出庫準備工程とを実施し、その後に前記Aブロック出庫工程と前記Bブロック出庫準備工程とを実施し、その後に前記Bブロック出庫工程を実施する、
ことを特徴とする駐車装置の運用方法。
【請求項2】
複数の車両に連番になった番号を各々に付与する番号付与工程と、
複数の車両を、前記番号の順に、M台の車両をA1グループに、N台の車両をB1グループに、M台の車両をA2グループに、N台の車両をB2グループに分けるグループ分け工程と、
前記A2グループに属する車両を前記Aブロックに属する前記多段式駐車装置の前記入出庫位置に入庫させるA2グループ入庫工程と、
前記B2グループに属する車両を前記Bブロックに属する前記多段式駐車装置の前記入出庫位置に入庫させるB2グループ入庫工程と、
前記Aブロックに属する前記多段式駐車装置が車両を前記入出庫位置から前記退避位置に移動させるAブロック入庫準備工程と、
前記Bブロックに属する前記多段式駐車装置が車両を前記入出庫位置から前記退避位置に移動させるBブロック入庫準備工程と、
前記A1グループに属する車両を前記Aブロックに属する前記多段式駐車装置の前記入出庫位置に入庫させるA1グループ入庫工程と、
前記B1グループに属する車両を前記Bブロックに属する前記多段式駐車装置の前記入出庫位置に入庫させるB1グループ入庫工程と、
を備え、
前記Aブロックに属するM個の前記多段式駐車装置の各々ごとに、前記A2グループ入庫工程と前記Aブロック入庫準備工程と前記A1グループ入庫工程とを順次に実施し、
前記Bブロックに属するN個の前記多段式駐車装置の各々ごとに、前記B2グループ入庫工程と前記Bブロック入庫準備工程と前記B1グループ入庫工程とを順次に実施する、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置の運用方法。
【請求項3】
ループ状になった軌道に沿って複数の車両を循環させる循環機器と前記軌道の一箇所と入出庫位置との間で車両を移動させる入出庫機器とを持つ駐車装置である第一循環式駐車装置とループ状になった軌道に沿って複数の車両を循環させる循環機器と前記軌道の一箇所と入出庫位置との間で車両を移動させる入出庫機器とを持つ駐車装置である第二循環式駐車装置とを準備する循環式駐車装置準備工程と、
前記第一循環式駐車装置が車両を前記軌道に沿って駐車した順に前記軌道の一箇所から前記入出庫位置へ移動させる第一出庫準備工程と、
前記第二循環式駐車装置が車両を前記軌道に沿って駐車した順に前記軌道の一箇所から前記入出庫位置へ移動させる第二出庫準備工程と、
前記第一循環式駐車装置の前記入出庫位置から車両を出庫させる第一出庫工程と、
前記第二循環式駐車装置の前記入出庫位置から車両を出庫させる第二出庫工程と、
を備え、
前記第一出庫準備工程と前記第一出庫工程とを有する第一工程と、前記第二出庫準備工程と前記第二出庫工程とを有する第二工程と、を交互に実施する、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置の運用方法。
【請求項4】
複数の車両に連番になった番号を各々に付与する番号付与工程と、
複数の車両を、前記番号の順に、複数の前記多段式駐車装置に駐車させる分に区分けした後に、一台毎にCグループとDグループとに交互に分けるグループ分け工程と、
前記Cグループに属する車両を前記第一循環式駐車装置の前記入出庫位置へ入庫させる第一入庫工程と、
前記Dグループに属する車両を前記第二循環式駐車装置の前記入出庫位置へ入庫させる第二入庫工程と、
前記第一循環式駐車装置が車両を番号の順に前記軌道に沿って並ぶ様に前記入出庫位置から前記軌道の上へ移動させる第一駐車工程と、
前記第二循環式駐車装置が車両を番号の順に前記軌道に沿って並ぶ様に前記入出庫位置から前記軌道の上へ移動させる第二駐車工程と、
を備え、
前記Cグループに属する車両の各々毎に前記第一入庫工程と前記第一駐車工程とを実施し、
前記Dグループに属する車両の各々毎に前記第二入庫工程と前記第二駐車工程とを実施する、
ことを特徴とする請求項3に記載の駐車装置の運用方法。
【請求項5】
前記グループ分け工程が、複数の車両を、前記番号の順に、M台の車両をA1グループに、N台の車両をB1グループに、M台の車両をA2グループに、N台の車両をB2グループに分け、その後に、一台毎にCグループとDグループとに交互に分け、
ループ状になった軌道に沿って複数の車両を循環させる循環機器と前記軌道の一箇所と入出庫位置との間で車両を移動させる入出庫機器とを持つ駐車装置である第一循環式駐車装置とループ状になった軌道に沿って複数の車両を循環させる循環機器と前記軌道の一箇所と入出庫可能な位置である入出庫位置との間で車両を移動させる入出庫機器とを持つ駐車装置である第二循環式駐車装置とを準備する循環式駐車装置準備工程と、
前記Cグループに属する車両を前記第一循環式駐車装置の前記入出庫位置へ入庫させる第一入庫工程と、
前記Dグループに属する車両を前記第二循環式駐車装置の前記入出庫位置へ入庫させる第二入庫工程と、
前記第一循環式駐車装置が車両を番号の順に前記軌道に沿って並ぶ様に前記入出庫位置から前記軌道の上へ移動させる第一駐車工程と、
前記第二循環式駐車装置が車両を番号の順に前記軌道に沿って並ぶ様に前記入出庫位置から前記軌道の上へ移動させる第二駐車工程と、
を備え、
前記Cグループに属する車両の各々毎に前記第一入庫工程と前記第一駐車工程とを実施し、
前記Dグループに属する車両の各々毎に前記第二入庫工程と前記第二駐車工程とを実施する、
ことを特徴とする請求項2に記載の駐車装置の運用方法。
【請求項6】
ループ状になった軌道に沿って複数の車両を循環させる循環機器と前記軌道上の一箇所と入出庫可能な位置である入出庫位置との間で車両を移動させる入出庫機器とを持つ駐車装置である循環式駐車装置を準備する循環式駐車装置準備工程と、
前記循環式駐車装置の前記入出庫位置から前記Aブロックに属する前記多段式駐車装置または前記Bブロックに属する前記多段式駐車装置の前記入出庫位置へ車両を移動させる循環待機工程と、
を備え、
前記循環待機工程を繰り返し実施した後に前記Aブロック出庫工程または前記Bブロック出庫工程を実施する、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置の運用方法。
【請求項7】
ループ状になった軌道に沿って複数の車両を循環させる循環機器と前記軌道上の一箇所と入出庫位置との間で車両を移動させる入出庫機器とを持つ駐車装置である循環式駐車装置を準備する循環式駐車装置準備工程を、
備え、
前記Aブロックに属するM個の前記多段式駐車装置の全てが前記入出庫位置と前記退避位置との両方に車両が駐車する状態または前記入出庫位置と退避位置とのどちらにも車両が駐車しない状態であるときに、前記A1グループに属する車両を前記循環式駐車装置の前記入出庫位置へ移動させ、その後で前記A1グループに属する車両を前記循環式駐車装置の前記入出庫位置から前記Aブロック入庫準備工程を実施したAグループに属する前記多段駐車装置の前記入出庫位置へ移動させるA1グループ待機工程を実施し、
または、前記Bブロックに属するN個の前記多段式駐車装置の全てが前記入出庫位置と前記退避位置との両方に車両が駐車する状態または前記入出庫位置と退避位置とのどちらにも車両が駐車しない状態であるときに、前記B1グループに属する車両を前記循環式駐車装置の前記入出庫位置へ移動させ、その後で前記B1グループに属する車両を前記循環式駐車装置の前記入出庫位置から前記Bブロック入庫準備工程を実施したBグループに属する前記多段駐車装置の前記入出庫位置へ移動させるB1グループ待機工程を実施する、
ことを特徴とする請求項2に記載の駐車装置の運用方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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