高信頼度デュアル電源自動切換回路及びその隔離装置
【課題】高信頼度デュアル電源自動切換回路及びその隔離装置の提供。
【解決手段】電源切換回路4及び電力監視モジュール5を包含し、該電源切換回路4は主電源回路41と予備電源回路42を包含し、該主電源回路41は、切換スイッチ411に連結され、該切換スイッチ411内に、直列に複数のスイッチ素子4111が接続され、該予備電源回路42に第2切換スイッチ421が接続され、該第2切換スイッチ421内に複数のスイッチ素子4211が並列に接続され、該予備電源回路42の出力端424は該主電源回路41の出力端414に接続されて出力電力を提供し、該電力監視モジュール5は、該電源切換回路4の電源入力と出力の電圧と電流状況を監視し、該主電源回路41の切換スイッチ411と該予備電源回路42の第2切換スイッチ421の動作を制御する。
【解決手段】電源切換回路4及び電力監視モジュール5を包含し、該電源切換回路4は主電源回路41と予備電源回路42を包含し、該主電源回路41は、切換スイッチ411に連結され、該切換スイッチ411内に、直列に複数のスイッチ素子4111が接続され、該予備電源回路42に第2切換スイッチ421が接続され、該第2切換スイッチ421内に複数のスイッチ素子4211が並列に接続され、該予備電源回路42の出力端424は該主電源回路41の出力端414に接続されて出力電力を提供し、該電力監視モジュール5は、該電源切換回路4の電源入力と出力の電圧と電流状況を監視し、該主電源回路41の切換スイッチ411と該予備電源回路42の第2切換スイッチ421の動作を制御する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一種のデュアル電源切換供給のための切り換え設備に係り、特にデュアル電源自動切換回路及びその隔離装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電圧降下が発生する時に、通常、正常値の10%から90%の間にまで下降し、0.5周波が数秒続く現象が発生することは、電力品質の多くの議題中の極めて重要な一環である。電源供給システムと電源供給設備の信頼度に対しては改善が続けてなされているものの、設備絶縁失効、火災、天才、人為操作ミス、不当なメインテナンス、動物や異物の誤接触により線路短絡故障等が引き起こされ、電力システム中、このような故障の発生は完全には回避できない。その電源切換装置もまた、回路スイッチ機構自体の故障により働かなくなり、電圧降下の幅を大きくし、時間を延長し、関係電力使用設備の停止、生産ストップ、金融トラブル(金融取引市場のコンピュータがストップしてしまう)、大衆運輸混乱等、生命の安全、財務及び周辺環境に対する脅威を形成する。
【0003】
非特許文献1(IEEE Std 446-1995 'Recommended Practice for Emergency and Standby Power Systems for Industrial and Commercial Applications Chapter 4' )において、デュアル電源自動切換システムの電源供給方式が提案され、リード式の自動切換スイッチ設備の設置により緊急電源切換供給が提出されている。
【0004】
非特許文献2(IEEE Std 1250-1995 'Guide for Service to Equipment Sensitive toMomentary Voltage Disturbances, pages 26-30)において、半導体式(固体式)の自動切換スイッチ設備による緊急切換電源供給により、大部分の敏感設備の動作を確保することが提示されている。図1に示されるように、周知の半導体式(固体式)自動切換スイッチ設備(10)の主電源(101)及び予備電源(102)内には、切換用のスイッチ素子(103,104)がそれぞれ接続され、これにより主電源(101)と予備電源(102)がスイッチ素子(103,104)により切り換えられて、電源切換供給を実行し、デュアル電源回路の切換機能を具備するものとされる。主電源(101)の上流電源供給に予期不能な停電事故が発生して、電力システムが予備電源(102)に切り換て電力を供給する時、主電源(101)のスイッチ素子(103)はまず不導通状態に切り換えられ、これにより主電源(101)の故障エリアを完全に隔離してはじめて、予備電源(102)のスイッチ素子(104)が導通し、電力投入動作を行う。しかし、上述の電源切換供給の過程で、スイッチ素子(103,104)は駆動回路が失効、スイッチ素子不動作或いは駆動電源制御失効等の原因により、例えば、スイッチ素子(103,104)がオンされるべきときにオンされず、オフされるべきときにオフされなければ、適時に正確に電源切換供給を行えず、出力端(105)より正常に電力を出力し、供給することができず、重大な損失を形成し、電源供給システムへの投資も無駄になる。上述のリード式或いは半導体式自動切換スイッチ設備の主電源側及び予備電源側は、いずれも単一スイッチ素子の設計とされ、もし、スイッチ素子が故障すると、電源切換供給の問題が形成される。
【0005】
非特許文献3のIEC 62040-3,1999 'Explanation of UPS switch definitions, pages 151-165' 及び 非特許文献4のNEMA STANDARDS PUBLICATION NO.PE1-1992 UNINTERRUPTIBLE POWER SYSTEMS, pages 9-23'に、多種類の異なる電源供給構造のUPSシステムが提示されているが、いずれも電源切換回路自身の信頼度に対しては改善していない。周知の一般的な切換スイッチ装置は、主電源側及び予備電源側がいずれも一つのスイッチ素子とされ、上流電源供給システムが事故により電源供給を停止すると、電源切換供給過程で、主電源側のスイッチ素子の切断をうまくコントロールして完全に上流電源供給システムを隔離することができず、或いは予備電源側のスイッチ素子を導通させて電源供給できず、電源切換供給が失敗し、有効に電源供給システムの信頼度をアップできず、災害と損失を形成し、全体の電源供給システムの安定度に対して非常に大きな問題となる。
【0006】
非特許文献5のIEEE Std 493-2007 ’Recommended Practice for the Design of Reliable Industrial and Commercial Power Systems, pages 177−197’には、明確に工業用と商業用電力システムの設計が示され、それは危険分散の電源供給設計の理念を採用している。図2に示されるように、その主電源供給システム(11)と予備電源供給システム(12)は並列に接続された複数の不停電装置(111,121)を有して電力を供給し、且つ、切換スイッチ(112,122)を有して不停電装置(111,121)に故障が発生した時、電力を切り換えて直接下流の配電盤(113,123)に供給して安定して電源供給し、これにより主電源供給システム(11)と予備電源供給システム(12)の持続電源供給を確保する。その全体システムは、切換スイッチ(13)において単点失効(single point of failure)が発生すると、全体の電源供給システムのための設備(例えばUPS、充電器/整流器、発電機、蓄電池、変圧器等)がその作用を発揮できず、巨大な損失を発生し、主電源供給システム(11)及び予備電源供給システム(12)のこのような高い信頼度の電源供給設計は形のみとなる。
【0007】
一般的なデュアル電源回路自動切換装置(14)は、図3に示される構造形式を有し、負荷への電源供給を、ある電源から別の電源へと切り換える。もし、上流の電源供給システムが事故により停電し、予備電源への切換も失敗して電源供給が行えないと、大型のデータセンター、証券取引、ハイテクノロジー連続工程、医療システム或いはナビゲーションシステム等の失効をもたらし、巨大な損失を形成し、厳重な場合は、生命に対する脅威を形成する。不停電切換システムの電源供給の失敗の原因は非常に多く、例えば、デュアル電源回路自動切換装置(14)内部の主回路自動スイッチエリア(141)、予備回路自動スイッチエリア(142)が絶縁劣化、温度過高、素子老化或いはアークの発生が別の回路に波及して出力端の電圧不安定或いは電源供給中止を形成するのが、デュアル電源自動切換回路の切換失敗の主要な原因である。また、同質の故障が手動スイッチエリア(143)に波及しても、デュアル電源自動切換回路の切換失敗のもう一つの原因を形成する。このほか、電力修理員がデュアル電源自動切換装置(14)の検査修理を行う時、装置の空間が狭いか、或いは不当な空間設計のために、作業員が電源に接触する危険がある。
【0008】
しかし、業界では安全隔離層地位内部に設置された複数の電源回路の間に、温度過高あるいはアークによる延焼状況により、破壊がもたらされたりあるいは災害が引き起こされたりするのを防止するため、周知の隔離装置内部に、単一隔板を設けて電源回路の間の隔離を行っている。単一隔板はただ主電源回路と予備電源回路とを隔離するものであり、主、予備回路自動スイッチエリア及び手動スイッチエリアを隔離できず、電力が別の回路に接触して二次連鎖短絡故障を引き起しやすく、安全隔離の設計を達成するのが難しかった。ゆえに、いかに安全で信頼できるデュアル電源自動切換回路及び隔離装置を開発して、外力或いは外物により引き起こされる故障を減らすか、或いは自身の回路関係部品が故障した時の、電源供給の失効或いは電源切換回路失効による電源供給失敗が故障連鎖を引き起こす可能性を減らすかが、工業電力供給品質メインテナンスにおいて期待されており、関係業界の研究開発の方向である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】IEEE Std 446-1995 'Recommended Practice for Emergency and StandbyPower Systems for Industrial and Commercial Applications Chapter 4'
【非特許文献2】IEEE Std 1250-1995 'Guide for Service to Equipment Sensitive to Momentary Voltage Disturbances, pages 26-30
【非特許文献3】IEC 62040-3,1999 'Explanation of UPS switch definitions, pages 151-165'
【非特許文献4】NEMA STANDARDS PUBLICATION NO.PE1-1992 UNINTERRUPTIBLE POWER SYSTEMS, pages 9-23'
【非特許文献5】IEEE Std 493-2007 ’Recommended Practice for the Design of Reliable Industrial and Commercial Power Systems, pages 177−197’
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は一種の高信頼度デュアル電源自動切換回路及びその隔離装置を提供することを目的とし、それは、既存のデュアル電源自動切換回路の切換過程中に、切換スイッチ素子自身の故障により、デュアル電源自動切換回路の自動切換失敗を引き起こす問題を解決し、並びに隔離装置により有効に主電源回路と予備電源回路が隔離され、また、修理用途の手動スイッチが手動スイッチエリアに設置され、電源切換カイロと修理作業の安全隔離を達成するものとする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の利用により、すなわち、主電源回路の切換スイッチ内に直列に接続された複数のスイッチ素子、及び予備電源回路の切換スイッチ内に並列に接続された複数のスイッチ素子が提供され、電源切換供給の過程で、主電源回路の複数のスイッチ素子のうち、一つが不導通を形成すれば、完全に主電源回路の上流電源供給異常或いは短絡故障と完全に隔離でき、予備電源回路の複数のスイッチ素子のうち、一つが導通を形成すれば、完全に予備電源回路からの電源供給の作業を完成する。隔離装置は、主隔離板と副隔離板の隔離により形成された主電源自動スイッチエリアと予備電源自動スイッチエリア及び手動スイッチエリアを利用し、電源切換供給の主電源回路と予備電源回路を、それぞれ主電源自動スイッチエリア及び予備電源自動スイッチエリアに設置し、隔離エリアを有する主隔離板と主隔離板の上下位置の交錯する線通し孔を利用し、電線の出火延焼を防止し、デュアル電源回路の間を隔離し、素子老化による爆発による損壊から保護し、その手動スイッチエリアは副隔離板の線孔、電源切換回路の第1、第2、第3手動スイッチ及びバイパスメインテナンススイッチの接続により、手動で切換てメインテナンス作業を行う時に作業員を安全に隔離し、また、主電源自動スイッチエリアと予備電源自動スイッチエリアの外来異物の手動スイッチエリアへの落下による或いは別の回路への接触による二次連鎖短絡故障を防止でき、有効に安全隔離の目的を達成する。
【0012】
本発明は既存のデュアル電源自動切換回路を改良し、主電源回路内に複数のスイッチ素子が直列に接続され、予備電源回路内に複数のスイッチ素子が並列に接続され、並びに電力監視モジュールが組み合わされて、主電源回路と予備電源回路の電源入力及び出力端に電圧と電流の異常状況があるか否かを監視し、及び切換スイッチの導通状態と自身の動作温度に異常があるかないかを監視し、適時に自動安全切換の電源切換供給を行う。
【0013】
本発明の高信頼度デュアル電源自動切換回路及びその隔離装置は、デュアル電源切換過程中に、主電源回路が不導通を形成しなければならず、並びに予備電源回路を導通させて電源供給の切換を完成し、且つ隔離装置がエリアを区画する主隔離板と副隔離板を具え、絶縁劣化、温度過高、素子老化、或いはその他の不明な原因による内部のスイッチ素子及びその付属設備の故障により引き起こされる爆発或いはアークが、別回路或いは手動スイッチエリアに波及して形成する出力端の電圧不安定或いは電力供給の中止を予防し、事故の拡大を防止し、ゆえに、安全隔離の構造に属する。
【発明の効果】
【0014】
本発明の高信頼度デュアル電源自動切換回路及びその隔離装置は以下のような効果を有する。
1.主電源回路(41)内に直列に複数のスイッチ素子(4111)が接続され、そのうち一つを不導通とするだけで、完全に主電源回路(41)の上流電力供給の異常或いは短絡故障と隔離でき、及び、予備電源回路(42)内に複数のスイッチ素子(4211)が並列に接続され、そのうち一つが導通すれば、デュアル電源の切換を達成できる。
2.スイッチ素子自身の運転温度を監視する機能を有し、スイッチ素子の温度異常の時に、まず回路の切換作業を行って、スイッチ素子の異常が負荷の正常電源供給に影響を与えるのを予防し、また、温度異常のスイッチ素子に動作停止させ、温度過高が発生した素子の爆発等の事故を防止する。
3.隔離装置の主隔離板(61)及び副隔離板(62)の隔離により、有効にデュアル電源供給回路を隔離し、且つ手動スイッチがいずれも手動スイッチエリアに設置されて、電源切換回路の間、及び修理作業を安全に隔離する。
4.デュアル電源供給の信頼度を効果的にアップし、緊急時に有効に予備電源供給システムによる電力供給を確保する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】周知の自動切換スイッチ設備の電気回路図である。
【図2】周知の複数のUPSと電源切換スイッチシステム図である。
【図3】周知のデュアル電源自動切換装置の正面図である。
【図4】本発明の運用システム図である。
【図5】本発明のデュアル電源自動切換回路図である。
【図6】本発明の隔離装置の立体分解図である。
【図7】本発明のデュアル電源自動切換回路を隔離装置に取り付けた正面図である。
【図8】本発明の第1応用例図である。
【図9】本発明の第2応用例図である。
【図10】本発明第3応用例図である。
【図11】本発明の第4応用例図である。
【図12】本発明の第5応用例図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明は、従来の一般的な隔離装置及び電源切換回路に存在する、安全隔離及び電源切換信頼度の問題を合わせて解決するために提供される。
【0017】
図4及び図6に示されるように、本発明はデュアル電源自動切換回路(3)と隔離装置(6)を包含する。
【0018】
そのうち、図5に示されるように、該デュアル電源自動切換回路(3)は、電源切換回路(4)を包含し、該電源切換回路(4)は、主電源回路(41)と予備電源回路(42)を包含する。
【0019】
該主電源回路(41)には切換スイッチ(411)が接続され、該切換スイッチ(411)内に複数のスイッチ素子(4111)が直列に接続され、並びに主電源回路(41)の主電源入力端(410)と切換スイッチ(411)の間に順に、第1手動スイッチ(412)及びヒューズセット(413)が設けられている。
【0020】
該予備電源回路(42)に第2切換スイッチ(421)が接続され、該第2切換スイッチ(421)内に複数のスイッチ素子(4211)が並列に接続され、並びに予備電源回路(42)の予備電源入力端(420)と第2切換スイッチ(421)の間に、順に第2手動スイッチ(422)とヒューズセット(423)が設けられ、予備電源回路(42)の出力端(424)は主電源回路(41)の出力端(414)に接続されて電力出力を提供する。且つ電源切換回路(4)の出力端(45)の前に第3手動スイッチ(43)が設けられている。
【0021】
上述の主電源回路(41)及び予備電源回路(42)の主電源入力端、予備電源入力端(410,420)と第3手動スイッチ(43)の出力端に、バイパスメインテナンススイッチ(44)が設けられ、手動で主電源回路(41)或いは予備電源回路(42)をメインテナンスのために切換える用途とされる。
【0022】
上述のスイッチ素子(4111)、(4211)は電子式或いはリード式或いは半導体式のいずれかとされる。半導体式のものは、SCRフォーストコミューテイティッドサイリスタ(SCR forced−commutated thyristor)、ゲートターンオフサイリスタ(gate−turn−off thyristor,GTO)、MOSターンオフサイリスタ(MOS turn−off thyristor,MTO)、エミッタターンオフサイリスタ(emitter turn−off thyristor,ETO)、集積ゲートコミューテイティッドサイリスタ(integrated gate−commutated thyristor,IGCT)、パワーMOSFET(power MOSFETs)、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBTs)のいずれかとされる。
【0023】
該デュアル電源自動切換回路(3)はさらに電力監視モジュール(5)を包含し、該電力監視モジュール(5)は電源切換回路(4)の電源入力及び出力する電圧及び電流状況を監視すると共に、切換スイッチ(411)、第2切換スイッチ(421)の温度を監視し、これにより主電源回路(41)の切換スイッチ(411)及び予備電源回路(42)の第2切換スイッチ(421)の動作を制御し、これにより主電源回路(41)及び予備電源回路(42)の電源切換供給の監視と制御を提供する。
【0024】
図6を参照されたい。該隔離装置(6)はデュアル電源自動切換回路(3)に取付けられ、該隔離装置(6)は、主隔離板(61)、副隔離板(62)及び安全隔離部材(69)を包含する。
【0025】
該主隔離板(61)は隔離エリア(610)を具えた対応隔離片(611)とされ、主隔離板(61)の一側は主電源自動スイッチエリア(63)とされ、別側は予備電源自動スイッチエリア(64)とされ、該対応隔離片(611)に複数の上下位置が交錯する線通し孔(6111)が設けられて、主電源自動スイッチエリア(63)と予備電源自動スイッチエリア(64)の間の接続に用いられる。
【0026】
該副隔離板(62)は主隔離板(61)の下方に延設されて主隔離板(61)に対して垂直とされ、該副隔離板(62)に複数の予備線孔(621)が設けられて、後日の接続に供される。副隔離板(62)の下方は手動スイッチエリア(65)とされる。
【0027】
該安全隔離部材(69)は隔離装置(6)内の一側に枢設され、且つ収容溝(691)を具えている。上述の主隔離板(61)と副隔離板(62)は一体成形されるか、或いは単一固体が相互に組み合わされ接合されてなる。
【0028】
図4及び図5を参照されたい。電力監視モジュール(5)が電圧乱動或いは短絡故障が主電源供給システム(21)に発生したことを検知し、並びに予備電源供給システム(22)が電源切換供給可能であることを検出すると、電力監視モジュール(5)は主電源回路(41)の切換スイッチ(411)内のスイッチ素子(4111)を制御して不導通とし、完全に主電源供給システム(21)と隔離し、並びに予備電源回路(42)の第2切換スイッチ(421)内のスイッチ素子(4211)を制御、トリガして導通させ、予備電源供給システム(22)が予備電源回路(42)を通して続けて電力供給できるようにし、すなわち、回路切換動作を完成して、ブレークビフォアメイク(Break−Before−make)の規則を達成し、電源切換回路(4)の出力端(45)に続けて電力を出力させる。
【0029】
本発明の回路切換過程中、主電源回路(41)内には複数のスイッチ素子(4111)が直列に接続されており、ただそのうちの任意の一つのスイッチ素子(4111)を不導通とすれば、完全に主電源供給システム(21)を隔離する機能を達成でき、予備電源回路(42)内には複数のスイッチ素子(4211)が並列に接続され、そのうち任意の一つのスイッチ素子(4211)を導通させれば、予備電源供給システム(22)に電力供給させられ、大幅に電源供給システムの信頼度と実用性をアップでき、また、主電源供給システム(21)と予備電源供給システム(22)が並列に接続されている時、主電源供給システム(21)側の短絡故障或いは電源供給異常が予備電源供給システム(22)側に影響を与えるのを防止できる。
【0030】
電力監視モジュール(5)はスイッチ素子(4111)の温度を監視することができ、温度異常時に、電力監視モジュール(5)は、主電源回路(41)側の電流が0に下がる前に、予備電源回路(42)内のスイッチ素子(4211)をトリガして導通させる。このとき、強制的に導通させられたスイッチ素子(4211)は迅速に電流を流通させ、電力監視モジュール(5)が電流の流動方向を検知し、並びに迅速に主電源回路(41)内のスイッチ素子(4111)を制御して導通を停止させ、メイクビフォアブレーク(Make−Before−Break)の作業を達成する。これにより、予め回路を切り換えてスイッチ素子(4111)の異常が負荷の正常な電源供給に影響を与えるのを防止し、また、温度異常のスイッチ素子(4111)に動作を停止させることができ、温度過高が発生した素子の爆発等の事故を防止できる。しかし、電力監視モジュール(5)は主電源回路(41)内部に発生した軽微な漏電の現象を検知して、メイクビフォアブレーク(Make−Before−Break)の作業を達成することも可能である。
【0031】
また、修理作業のために回路を切り換えて電源供給する必要がある時は、先に予備電源回路(42)を導通させ、主電源回路(41)による電源供給を切断し、ブレークビフォアメイクの作業を行ない、これにより回路間の切り換えを行う。該電力監視モジュール(5)が、故障ポイントが電源切換回路(4)の下流出力部分であることを検知すると、電源供給の作業は一切行わない。
【0032】
もし、作業員が修理の後に誤って予備電源回路(42)を主要な電源供給側であると判断した時は、電源供給側を予備電源回路(42)から主電源回路(41)に切り換えなければならず、電力監視モジュール(5)により切換制御し、予備電源回路(42)の複数のスイッチ素子(4211)を同時に不導通とし、予備電源供給システム(22)による電源供給を隔離し、並びに主電源回路(41)の複数のスイッチ素子(4111)を導通させ、主電源供給システム(21)に電源供給させ、主電源供給システム(21)を主要な電源供給側となるように調整する。
【0033】
図6を参照されたい。隔離装置(6)の上方には防滴水隔離板(66)が設けられ、周辺環境の水蒸気が冷却され、主電源自動スイッチエリア(63)或いは予備電源自動スイッチエリア(64)の回路素子に滴入するのを防止し、また、隔離装置(6)の上端面に熱交換排気孔(60)が設けられ、ゲート板(67)には熱交換入気孔(671)が設けられることで、隔離装置(6)の放熱効果が増される。
【0034】
図6及び図7を参照されたい。主電源自動スイッチエリア(63)及び予備電源自動スイッチエリア(64)はそれぞれ電源切換回路(4)の主電源回路(41)及び予備電源回路(42)の取付けに供され、隔離エリア(610)を有する対応隔離片(611)に複数の、上下位置が交錯する線通し孔(6111)が設けられて、主電源回路(41)と予備電源回路(42)の接続に用いられ、それは線通し孔(6111)と接続用の電源線(68)の間に間隙を形成せず、アークによる延焼のおそれがなく、また隔離エリア(610)により主電源自動スイッチエリア(63)と予備電源自動スイッチエリア(64)が隔てられて延焼が防止される。手動スイッチエリア(65)は副隔離板(62)の線孔(621)により、電源切換回路(4)の第1手動スイッチ(412)、第2手動スイッチ(422)、第3手動スイッチ(43)及びバイパスメインテナンススイッチ(44)の接続設置に供され、手動で回路を切り換えてメインテナンスする作業員を安全に隔離し、また、主電源自動スイッチエリア(63)と予備電源自動スイッチエリア(64)の外来異物(水滴、回路素子老化爆発物、鉄線或いは金属片)が手動スイッチエリア(65)が手動スイッチエリア(65)に落ちたり或いは別の回路に接触することで形成される二次連鎖短絡故障を防止し、有効に安全隔離の目的を達成する。
【0035】
安全隔離部材(69)の収容溝(691)は電力監視モジュール(5)の設置に供され、電力監視モジュール(5)と電源切換回路(4)を安全に隔離し、電源切換回路(4)の素子の故障が電力監視モジュール(5)の動作に影響を与えるのを防止する。
【0036】
図4、5及び図8を参照されたい。本発明の応用例の一つは、隔離装置(6)内のデュアル電源自動切換回路(3)の電源切換回路(4)の主電源回路(41)が、上流電力供給の主電源供給システム(21)の電源供給を受け、予備電源回路(42)が予備電源供給システム(22)の電源供給を受け、上流電力供給システム(2)が電源切換回路(4)の出力端(45)により安定して電力を出力し、該主電源供給システム(21)と該予備電源供給システム(22)はそれぞれ独立した静止型UPS(7)とされる。
【0037】
図4、5及び図9を参照されたい。本発明の応用例の二つ目は、隔離装置(6)内のデュアル電源自動切換回路(3)の電源切換回路(4)の主電源回路(41)が、上流電力供給の主電源供給システム(21)の電源供給を受け、予備電源回路(42)が予備電源供給システム(22)の電源供給を受け、上流電力供給システム(2)が電源切換回路(4)の出力端(45)により安定して電力を出力し、該主電源供給システム(21)が静止型UPS(7)とされ、予備電源供給システム(22)は一般商用電源(8)とされる。
【0038】
図4、5及び図10を参照されたい。本発明の応用例の三つ目は、隔離装置(6)内のデュアル電源自動切換回路(3)の電源切換回路(4)の主電源回路(41)が、上流電力供給の主電源供給システム(21)の電源供給を受け、予備電源回路(42)が予備電源供給システム(22)の電源供給を受け、上流電力供給システム(2)が電源切換回路(4)の出力端(45)により安定して電力を出力し、該主電源供給システム(21)が静止型UPS(7)とされ、予備電源供給システム(22)は動態型UPS(9)とされてデュアル電源自動切換回路(3)の必要とする電源を提供する。
【0039】
図4、5及び図11を参照されたい。本発明の応用例の四つ目は、隔離装置(6)内のデュアル電源自動切換回路(3)の電源切換回路(4)の主電源回路(41)が、上流電力供給の主電源供給システム(21)の電源供給を受け、予備電源回路(42)が予備電源供給システム(22)の電源供給を受け、上流電力供給システム(2)が電源切換回路(4)の出力端(45)により安定して電力を出力し、該主電源供給システム(21)が一般商用電源(8)とされ、予備電源供給システム(22)はエンジン式発電機(91)とされてデュアル電源自動切換回路(3)の必要とする電源を提供する。
【0040】
図4、5及び図12を参照されたい。本発明の応用例の五つ目は、隔離装置(6)内のデュアル電源自動切換回路(3)の電源切換回路(4)の主電源回路(41)が、上流電力供給の主電源供給システム(21)の電源供給を受け、予備電源回路(42)が予備電源供給システム(22)の電源供給を受け、上流電力供給システム(2)が電源切換回路(4)の出力端(45)により安定して電力を出力し、該主電源供給システム(21)と予備電源供給システム(22)がそれぞれ独立した一般商用電源(8)とされて必要とする電源を提供する。
【符号の説明】
【0041】
半導体式(固体式)自動切換スイッチ設備(10)
主電源(101)
予備電源(102)
スイッチ素子(103,104)
出力端(105)
主電源供給システム(11)
予備電源供給システム(12)
不停電装置(111,121)
切換スイッチ(112,122)
配電盤(113,123)
切換スイッチ(13)
デュアル電源回路自動切換装置(14)
主回路自動スイッチエリア(141)
予備回路自動スイッチエリア(142)
手動スイッチエリア(143)
主電源供給システム(21)
予備電源供給システム(22)
デュアル電源自動切換回路(3)
隔離装置(6)
電源切換回路(4)
主電源回路(41)
予備電源回路(42)
切換スイッチ(411)
スイッチ素子(4111)
主電源入力端(410)
第1手動スイッチ(412)
ヒューズセット(413)
第2切換スイッチ(421)
スイッチ素子(4211)
予備電源入力端(420)
第2手動スイッチ(422)
ヒューズセット(423)
出力端(414)
出力端(45)
第3手動スイッチ(43)
バイパスメインテナンススイッチ(44)
電力監視モジュール(5)
主隔離板(61)
副隔離板(62)
安全隔離部材(69)
隔離エリア(610)
対応隔離片(611)
主電源自動スイッチエリア(63)
予備電源自動スイッチエリア(64)
線通し孔(6111)
線孔(621)
手動スイッチエリア(65)
収容溝(691)
防滴水隔離板(66)
熱交換排気孔(60)
ゲート板(67)
熱交換入気孔(671)
電源線(68)
静止型UPS(7)
商用電源(8)
動態型UPS(9)
エンジン式発電機(91)
【技術分野】
【0001】
本発明は一種のデュアル電源切換供給のための切り換え設備に係り、特にデュアル電源自動切換回路及びその隔離装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電圧降下が発生する時に、通常、正常値の10%から90%の間にまで下降し、0.5周波が数秒続く現象が発生することは、電力品質の多くの議題中の極めて重要な一環である。電源供給システムと電源供給設備の信頼度に対しては改善が続けてなされているものの、設備絶縁失効、火災、天才、人為操作ミス、不当なメインテナンス、動物や異物の誤接触により線路短絡故障等が引き起こされ、電力システム中、このような故障の発生は完全には回避できない。その電源切換装置もまた、回路スイッチ機構自体の故障により働かなくなり、電圧降下の幅を大きくし、時間を延長し、関係電力使用設備の停止、生産ストップ、金融トラブル(金融取引市場のコンピュータがストップしてしまう)、大衆運輸混乱等、生命の安全、財務及び周辺環境に対する脅威を形成する。
【0003】
非特許文献1(IEEE Std 446-1995 'Recommended Practice for Emergency and Standby Power Systems for Industrial and Commercial Applications Chapter 4' )において、デュアル電源自動切換システムの電源供給方式が提案され、リード式の自動切換スイッチ設備の設置により緊急電源切換供給が提出されている。
【0004】
非特許文献2(IEEE Std 1250-1995 'Guide for Service to Equipment Sensitive toMomentary Voltage Disturbances, pages 26-30)において、半導体式(固体式)の自動切換スイッチ設備による緊急切換電源供給により、大部分の敏感設備の動作を確保することが提示されている。図1に示されるように、周知の半導体式(固体式)自動切換スイッチ設備(10)の主電源(101)及び予備電源(102)内には、切換用のスイッチ素子(103,104)がそれぞれ接続され、これにより主電源(101)と予備電源(102)がスイッチ素子(103,104)により切り換えられて、電源切換供給を実行し、デュアル電源回路の切換機能を具備するものとされる。主電源(101)の上流電源供給に予期不能な停電事故が発生して、電力システムが予備電源(102)に切り換て電力を供給する時、主電源(101)のスイッチ素子(103)はまず不導通状態に切り換えられ、これにより主電源(101)の故障エリアを完全に隔離してはじめて、予備電源(102)のスイッチ素子(104)が導通し、電力投入動作を行う。しかし、上述の電源切換供給の過程で、スイッチ素子(103,104)は駆動回路が失効、スイッチ素子不動作或いは駆動電源制御失効等の原因により、例えば、スイッチ素子(103,104)がオンされるべきときにオンされず、オフされるべきときにオフされなければ、適時に正確に電源切換供給を行えず、出力端(105)より正常に電力を出力し、供給することができず、重大な損失を形成し、電源供給システムへの投資も無駄になる。上述のリード式或いは半導体式自動切換スイッチ設備の主電源側及び予備電源側は、いずれも単一スイッチ素子の設計とされ、もし、スイッチ素子が故障すると、電源切換供給の問題が形成される。
【0005】
非特許文献3のIEC 62040-3,1999 'Explanation of UPS switch definitions, pages 151-165' 及び 非特許文献4のNEMA STANDARDS PUBLICATION NO.PE1-1992 UNINTERRUPTIBLE POWER SYSTEMS, pages 9-23'に、多種類の異なる電源供給構造のUPSシステムが提示されているが、いずれも電源切換回路自身の信頼度に対しては改善していない。周知の一般的な切換スイッチ装置は、主電源側及び予備電源側がいずれも一つのスイッチ素子とされ、上流電源供給システムが事故により電源供給を停止すると、電源切換供給過程で、主電源側のスイッチ素子の切断をうまくコントロールして完全に上流電源供給システムを隔離することができず、或いは予備電源側のスイッチ素子を導通させて電源供給できず、電源切換供給が失敗し、有効に電源供給システムの信頼度をアップできず、災害と損失を形成し、全体の電源供給システムの安定度に対して非常に大きな問題となる。
【0006】
非特許文献5のIEEE Std 493-2007 ’Recommended Practice for the Design of Reliable Industrial and Commercial Power Systems, pages 177−197’には、明確に工業用と商業用電力システムの設計が示され、それは危険分散の電源供給設計の理念を採用している。図2に示されるように、その主電源供給システム(11)と予備電源供給システム(12)は並列に接続された複数の不停電装置(111,121)を有して電力を供給し、且つ、切換スイッチ(112,122)を有して不停電装置(111,121)に故障が発生した時、電力を切り換えて直接下流の配電盤(113,123)に供給して安定して電源供給し、これにより主電源供給システム(11)と予備電源供給システム(12)の持続電源供給を確保する。その全体システムは、切換スイッチ(13)において単点失効(single point of failure)が発生すると、全体の電源供給システムのための設備(例えばUPS、充電器/整流器、発電機、蓄電池、変圧器等)がその作用を発揮できず、巨大な損失を発生し、主電源供給システム(11)及び予備電源供給システム(12)のこのような高い信頼度の電源供給設計は形のみとなる。
【0007】
一般的なデュアル電源回路自動切換装置(14)は、図3に示される構造形式を有し、負荷への電源供給を、ある電源から別の電源へと切り換える。もし、上流の電源供給システムが事故により停電し、予備電源への切換も失敗して電源供給が行えないと、大型のデータセンター、証券取引、ハイテクノロジー連続工程、医療システム或いはナビゲーションシステム等の失効をもたらし、巨大な損失を形成し、厳重な場合は、生命に対する脅威を形成する。不停電切換システムの電源供給の失敗の原因は非常に多く、例えば、デュアル電源回路自動切換装置(14)内部の主回路自動スイッチエリア(141)、予備回路自動スイッチエリア(142)が絶縁劣化、温度過高、素子老化或いはアークの発生が別の回路に波及して出力端の電圧不安定或いは電源供給中止を形成するのが、デュアル電源自動切換回路の切換失敗の主要な原因である。また、同質の故障が手動スイッチエリア(143)に波及しても、デュアル電源自動切換回路の切換失敗のもう一つの原因を形成する。このほか、電力修理員がデュアル電源自動切換装置(14)の検査修理を行う時、装置の空間が狭いか、或いは不当な空間設計のために、作業員が電源に接触する危険がある。
【0008】
しかし、業界では安全隔離層地位内部に設置された複数の電源回路の間に、温度過高あるいはアークによる延焼状況により、破壊がもたらされたりあるいは災害が引き起こされたりするのを防止するため、周知の隔離装置内部に、単一隔板を設けて電源回路の間の隔離を行っている。単一隔板はただ主電源回路と予備電源回路とを隔離するものであり、主、予備回路自動スイッチエリア及び手動スイッチエリアを隔離できず、電力が別の回路に接触して二次連鎖短絡故障を引き起しやすく、安全隔離の設計を達成するのが難しかった。ゆえに、いかに安全で信頼できるデュアル電源自動切換回路及び隔離装置を開発して、外力或いは外物により引き起こされる故障を減らすか、或いは自身の回路関係部品が故障した時の、電源供給の失効或いは電源切換回路失効による電源供給失敗が故障連鎖を引き起こす可能性を減らすかが、工業電力供給品質メインテナンスにおいて期待されており、関係業界の研究開発の方向である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】IEEE Std 446-1995 'Recommended Practice for Emergency and StandbyPower Systems for Industrial and Commercial Applications Chapter 4'
【非特許文献2】IEEE Std 1250-1995 'Guide for Service to Equipment Sensitive to Momentary Voltage Disturbances, pages 26-30
【非特許文献3】IEC 62040-3,1999 'Explanation of UPS switch definitions, pages 151-165'
【非特許文献4】NEMA STANDARDS PUBLICATION NO.PE1-1992 UNINTERRUPTIBLE POWER SYSTEMS, pages 9-23'
【非特許文献5】IEEE Std 493-2007 ’Recommended Practice for the Design of Reliable Industrial and Commercial Power Systems, pages 177−197’
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は一種の高信頼度デュアル電源自動切換回路及びその隔離装置を提供することを目的とし、それは、既存のデュアル電源自動切換回路の切換過程中に、切換スイッチ素子自身の故障により、デュアル電源自動切換回路の自動切換失敗を引き起こす問題を解決し、並びに隔離装置により有効に主電源回路と予備電源回路が隔離され、また、修理用途の手動スイッチが手動スイッチエリアに設置され、電源切換カイロと修理作業の安全隔離を達成するものとする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の利用により、すなわち、主電源回路の切換スイッチ内に直列に接続された複数のスイッチ素子、及び予備電源回路の切換スイッチ内に並列に接続された複数のスイッチ素子が提供され、電源切換供給の過程で、主電源回路の複数のスイッチ素子のうち、一つが不導通を形成すれば、完全に主電源回路の上流電源供給異常或いは短絡故障と完全に隔離でき、予備電源回路の複数のスイッチ素子のうち、一つが導通を形成すれば、完全に予備電源回路からの電源供給の作業を完成する。隔離装置は、主隔離板と副隔離板の隔離により形成された主電源自動スイッチエリアと予備電源自動スイッチエリア及び手動スイッチエリアを利用し、電源切換供給の主電源回路と予備電源回路を、それぞれ主電源自動スイッチエリア及び予備電源自動スイッチエリアに設置し、隔離エリアを有する主隔離板と主隔離板の上下位置の交錯する線通し孔を利用し、電線の出火延焼を防止し、デュアル電源回路の間を隔離し、素子老化による爆発による損壊から保護し、その手動スイッチエリアは副隔離板の線孔、電源切換回路の第1、第2、第3手動スイッチ及びバイパスメインテナンススイッチの接続により、手動で切換てメインテナンス作業を行う時に作業員を安全に隔離し、また、主電源自動スイッチエリアと予備電源自動スイッチエリアの外来異物の手動スイッチエリアへの落下による或いは別の回路への接触による二次連鎖短絡故障を防止でき、有効に安全隔離の目的を達成する。
【0012】
本発明は既存のデュアル電源自動切換回路を改良し、主電源回路内に複数のスイッチ素子が直列に接続され、予備電源回路内に複数のスイッチ素子が並列に接続され、並びに電力監視モジュールが組み合わされて、主電源回路と予備電源回路の電源入力及び出力端に電圧と電流の異常状況があるか否かを監視し、及び切換スイッチの導通状態と自身の動作温度に異常があるかないかを監視し、適時に自動安全切換の電源切換供給を行う。
【0013】
本発明の高信頼度デュアル電源自動切換回路及びその隔離装置は、デュアル電源切換過程中に、主電源回路が不導通を形成しなければならず、並びに予備電源回路を導通させて電源供給の切換を完成し、且つ隔離装置がエリアを区画する主隔離板と副隔離板を具え、絶縁劣化、温度過高、素子老化、或いはその他の不明な原因による内部のスイッチ素子及びその付属設備の故障により引き起こされる爆発或いはアークが、別回路或いは手動スイッチエリアに波及して形成する出力端の電圧不安定或いは電力供給の中止を予防し、事故の拡大を防止し、ゆえに、安全隔離の構造に属する。
【発明の効果】
【0014】
本発明の高信頼度デュアル電源自動切換回路及びその隔離装置は以下のような効果を有する。
1.主電源回路(41)内に直列に複数のスイッチ素子(4111)が接続され、そのうち一つを不導通とするだけで、完全に主電源回路(41)の上流電力供給の異常或いは短絡故障と隔離でき、及び、予備電源回路(42)内に複数のスイッチ素子(4211)が並列に接続され、そのうち一つが導通すれば、デュアル電源の切換を達成できる。
2.スイッチ素子自身の運転温度を監視する機能を有し、スイッチ素子の温度異常の時に、まず回路の切換作業を行って、スイッチ素子の異常が負荷の正常電源供給に影響を与えるのを予防し、また、温度異常のスイッチ素子に動作停止させ、温度過高が発生した素子の爆発等の事故を防止する。
3.隔離装置の主隔離板(61)及び副隔離板(62)の隔離により、有効にデュアル電源供給回路を隔離し、且つ手動スイッチがいずれも手動スイッチエリアに設置されて、電源切換回路の間、及び修理作業を安全に隔離する。
4.デュアル電源供給の信頼度を効果的にアップし、緊急時に有効に予備電源供給システムによる電力供給を確保する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】周知の自動切換スイッチ設備の電気回路図である。
【図2】周知の複数のUPSと電源切換スイッチシステム図である。
【図3】周知のデュアル電源自動切換装置の正面図である。
【図4】本発明の運用システム図である。
【図5】本発明のデュアル電源自動切換回路図である。
【図6】本発明の隔離装置の立体分解図である。
【図7】本発明のデュアル電源自動切換回路を隔離装置に取り付けた正面図である。
【図8】本発明の第1応用例図である。
【図9】本発明の第2応用例図である。
【図10】本発明第3応用例図である。
【図11】本発明の第4応用例図である。
【図12】本発明の第5応用例図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明は、従来の一般的な隔離装置及び電源切換回路に存在する、安全隔離及び電源切換信頼度の問題を合わせて解決するために提供される。
【0017】
図4及び図6に示されるように、本発明はデュアル電源自動切換回路(3)と隔離装置(6)を包含する。
【0018】
そのうち、図5に示されるように、該デュアル電源自動切換回路(3)は、電源切換回路(4)を包含し、該電源切換回路(4)は、主電源回路(41)と予備電源回路(42)を包含する。
【0019】
該主電源回路(41)には切換スイッチ(411)が接続され、該切換スイッチ(411)内に複数のスイッチ素子(4111)が直列に接続され、並びに主電源回路(41)の主電源入力端(410)と切換スイッチ(411)の間に順に、第1手動スイッチ(412)及びヒューズセット(413)が設けられている。
【0020】
該予備電源回路(42)に第2切換スイッチ(421)が接続され、該第2切換スイッチ(421)内に複数のスイッチ素子(4211)が並列に接続され、並びに予備電源回路(42)の予備電源入力端(420)と第2切換スイッチ(421)の間に、順に第2手動スイッチ(422)とヒューズセット(423)が設けられ、予備電源回路(42)の出力端(424)は主電源回路(41)の出力端(414)に接続されて電力出力を提供する。且つ電源切換回路(4)の出力端(45)の前に第3手動スイッチ(43)が設けられている。
【0021】
上述の主電源回路(41)及び予備電源回路(42)の主電源入力端、予備電源入力端(410,420)と第3手動スイッチ(43)の出力端に、バイパスメインテナンススイッチ(44)が設けられ、手動で主電源回路(41)或いは予備電源回路(42)をメインテナンスのために切換える用途とされる。
【0022】
上述のスイッチ素子(4111)、(4211)は電子式或いはリード式或いは半導体式のいずれかとされる。半導体式のものは、SCRフォーストコミューテイティッドサイリスタ(SCR forced−commutated thyristor)、ゲートターンオフサイリスタ(gate−turn−off thyristor,GTO)、MOSターンオフサイリスタ(MOS turn−off thyristor,MTO)、エミッタターンオフサイリスタ(emitter turn−off thyristor,ETO)、集積ゲートコミューテイティッドサイリスタ(integrated gate−commutated thyristor,IGCT)、パワーMOSFET(power MOSFETs)、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBTs)のいずれかとされる。
【0023】
該デュアル電源自動切換回路(3)はさらに電力監視モジュール(5)を包含し、該電力監視モジュール(5)は電源切換回路(4)の電源入力及び出力する電圧及び電流状況を監視すると共に、切換スイッチ(411)、第2切換スイッチ(421)の温度を監視し、これにより主電源回路(41)の切換スイッチ(411)及び予備電源回路(42)の第2切換スイッチ(421)の動作を制御し、これにより主電源回路(41)及び予備電源回路(42)の電源切換供給の監視と制御を提供する。
【0024】
図6を参照されたい。該隔離装置(6)はデュアル電源自動切換回路(3)に取付けられ、該隔離装置(6)は、主隔離板(61)、副隔離板(62)及び安全隔離部材(69)を包含する。
【0025】
該主隔離板(61)は隔離エリア(610)を具えた対応隔離片(611)とされ、主隔離板(61)の一側は主電源自動スイッチエリア(63)とされ、別側は予備電源自動スイッチエリア(64)とされ、該対応隔離片(611)に複数の上下位置が交錯する線通し孔(6111)が設けられて、主電源自動スイッチエリア(63)と予備電源自動スイッチエリア(64)の間の接続に用いられる。
【0026】
該副隔離板(62)は主隔離板(61)の下方に延設されて主隔離板(61)に対して垂直とされ、該副隔離板(62)に複数の予備線孔(621)が設けられて、後日の接続に供される。副隔離板(62)の下方は手動スイッチエリア(65)とされる。
【0027】
該安全隔離部材(69)は隔離装置(6)内の一側に枢設され、且つ収容溝(691)を具えている。上述の主隔離板(61)と副隔離板(62)は一体成形されるか、或いは単一固体が相互に組み合わされ接合されてなる。
【0028】
図4及び図5を参照されたい。電力監視モジュール(5)が電圧乱動或いは短絡故障が主電源供給システム(21)に発生したことを検知し、並びに予備電源供給システム(22)が電源切換供給可能であることを検出すると、電力監視モジュール(5)は主電源回路(41)の切換スイッチ(411)内のスイッチ素子(4111)を制御して不導通とし、完全に主電源供給システム(21)と隔離し、並びに予備電源回路(42)の第2切換スイッチ(421)内のスイッチ素子(4211)を制御、トリガして導通させ、予備電源供給システム(22)が予備電源回路(42)を通して続けて電力供給できるようにし、すなわち、回路切換動作を完成して、ブレークビフォアメイク(Break−Before−make)の規則を達成し、電源切換回路(4)の出力端(45)に続けて電力を出力させる。
【0029】
本発明の回路切換過程中、主電源回路(41)内には複数のスイッチ素子(4111)が直列に接続されており、ただそのうちの任意の一つのスイッチ素子(4111)を不導通とすれば、完全に主電源供給システム(21)を隔離する機能を達成でき、予備電源回路(42)内には複数のスイッチ素子(4211)が並列に接続され、そのうち任意の一つのスイッチ素子(4211)を導通させれば、予備電源供給システム(22)に電力供給させられ、大幅に電源供給システムの信頼度と実用性をアップでき、また、主電源供給システム(21)と予備電源供給システム(22)が並列に接続されている時、主電源供給システム(21)側の短絡故障或いは電源供給異常が予備電源供給システム(22)側に影響を与えるのを防止できる。
【0030】
電力監視モジュール(5)はスイッチ素子(4111)の温度を監視することができ、温度異常時に、電力監視モジュール(5)は、主電源回路(41)側の電流が0に下がる前に、予備電源回路(42)内のスイッチ素子(4211)をトリガして導通させる。このとき、強制的に導通させられたスイッチ素子(4211)は迅速に電流を流通させ、電力監視モジュール(5)が電流の流動方向を検知し、並びに迅速に主電源回路(41)内のスイッチ素子(4111)を制御して導通を停止させ、メイクビフォアブレーク(Make−Before−Break)の作業を達成する。これにより、予め回路を切り換えてスイッチ素子(4111)の異常が負荷の正常な電源供給に影響を与えるのを防止し、また、温度異常のスイッチ素子(4111)に動作を停止させることができ、温度過高が発生した素子の爆発等の事故を防止できる。しかし、電力監視モジュール(5)は主電源回路(41)内部に発生した軽微な漏電の現象を検知して、メイクビフォアブレーク(Make−Before−Break)の作業を達成することも可能である。
【0031】
また、修理作業のために回路を切り換えて電源供給する必要がある時は、先に予備電源回路(42)を導通させ、主電源回路(41)による電源供給を切断し、ブレークビフォアメイクの作業を行ない、これにより回路間の切り換えを行う。該電力監視モジュール(5)が、故障ポイントが電源切換回路(4)の下流出力部分であることを検知すると、電源供給の作業は一切行わない。
【0032】
もし、作業員が修理の後に誤って予備電源回路(42)を主要な電源供給側であると判断した時は、電源供給側を予備電源回路(42)から主電源回路(41)に切り換えなければならず、電力監視モジュール(5)により切換制御し、予備電源回路(42)の複数のスイッチ素子(4211)を同時に不導通とし、予備電源供給システム(22)による電源供給を隔離し、並びに主電源回路(41)の複数のスイッチ素子(4111)を導通させ、主電源供給システム(21)に電源供給させ、主電源供給システム(21)を主要な電源供給側となるように調整する。
【0033】
図6を参照されたい。隔離装置(6)の上方には防滴水隔離板(66)が設けられ、周辺環境の水蒸気が冷却され、主電源自動スイッチエリア(63)或いは予備電源自動スイッチエリア(64)の回路素子に滴入するのを防止し、また、隔離装置(6)の上端面に熱交換排気孔(60)が設けられ、ゲート板(67)には熱交換入気孔(671)が設けられることで、隔離装置(6)の放熱効果が増される。
【0034】
図6及び図7を参照されたい。主電源自動スイッチエリア(63)及び予備電源自動スイッチエリア(64)はそれぞれ電源切換回路(4)の主電源回路(41)及び予備電源回路(42)の取付けに供され、隔離エリア(610)を有する対応隔離片(611)に複数の、上下位置が交錯する線通し孔(6111)が設けられて、主電源回路(41)と予備電源回路(42)の接続に用いられ、それは線通し孔(6111)と接続用の電源線(68)の間に間隙を形成せず、アークによる延焼のおそれがなく、また隔離エリア(610)により主電源自動スイッチエリア(63)と予備電源自動スイッチエリア(64)が隔てられて延焼が防止される。手動スイッチエリア(65)は副隔離板(62)の線孔(621)により、電源切換回路(4)の第1手動スイッチ(412)、第2手動スイッチ(422)、第3手動スイッチ(43)及びバイパスメインテナンススイッチ(44)の接続設置に供され、手動で回路を切り換えてメインテナンスする作業員を安全に隔離し、また、主電源自動スイッチエリア(63)と予備電源自動スイッチエリア(64)の外来異物(水滴、回路素子老化爆発物、鉄線或いは金属片)が手動スイッチエリア(65)が手動スイッチエリア(65)に落ちたり或いは別の回路に接触することで形成される二次連鎖短絡故障を防止し、有効に安全隔離の目的を達成する。
【0035】
安全隔離部材(69)の収容溝(691)は電力監視モジュール(5)の設置に供され、電力監視モジュール(5)と電源切換回路(4)を安全に隔離し、電源切換回路(4)の素子の故障が電力監視モジュール(5)の動作に影響を与えるのを防止する。
【0036】
図4、5及び図8を参照されたい。本発明の応用例の一つは、隔離装置(6)内のデュアル電源自動切換回路(3)の電源切換回路(4)の主電源回路(41)が、上流電力供給の主電源供給システム(21)の電源供給を受け、予備電源回路(42)が予備電源供給システム(22)の電源供給を受け、上流電力供給システム(2)が電源切換回路(4)の出力端(45)により安定して電力を出力し、該主電源供給システム(21)と該予備電源供給システム(22)はそれぞれ独立した静止型UPS(7)とされる。
【0037】
図4、5及び図9を参照されたい。本発明の応用例の二つ目は、隔離装置(6)内のデュアル電源自動切換回路(3)の電源切換回路(4)の主電源回路(41)が、上流電力供給の主電源供給システム(21)の電源供給を受け、予備電源回路(42)が予備電源供給システム(22)の電源供給を受け、上流電力供給システム(2)が電源切換回路(4)の出力端(45)により安定して電力を出力し、該主電源供給システム(21)が静止型UPS(7)とされ、予備電源供給システム(22)は一般商用電源(8)とされる。
【0038】
図4、5及び図10を参照されたい。本発明の応用例の三つ目は、隔離装置(6)内のデュアル電源自動切換回路(3)の電源切換回路(4)の主電源回路(41)が、上流電力供給の主電源供給システム(21)の電源供給を受け、予備電源回路(42)が予備電源供給システム(22)の電源供給を受け、上流電力供給システム(2)が電源切換回路(4)の出力端(45)により安定して電力を出力し、該主電源供給システム(21)が静止型UPS(7)とされ、予備電源供給システム(22)は動態型UPS(9)とされてデュアル電源自動切換回路(3)の必要とする電源を提供する。
【0039】
図4、5及び図11を参照されたい。本発明の応用例の四つ目は、隔離装置(6)内のデュアル電源自動切換回路(3)の電源切換回路(4)の主電源回路(41)が、上流電力供給の主電源供給システム(21)の電源供給を受け、予備電源回路(42)が予備電源供給システム(22)の電源供給を受け、上流電力供給システム(2)が電源切換回路(4)の出力端(45)により安定して電力を出力し、該主電源供給システム(21)が一般商用電源(8)とされ、予備電源供給システム(22)はエンジン式発電機(91)とされてデュアル電源自動切換回路(3)の必要とする電源を提供する。
【0040】
図4、5及び図12を参照されたい。本発明の応用例の五つ目は、隔離装置(6)内のデュアル電源自動切換回路(3)の電源切換回路(4)の主電源回路(41)が、上流電力供給の主電源供給システム(21)の電源供給を受け、予備電源回路(42)が予備電源供給システム(22)の電源供給を受け、上流電力供給システム(2)が電源切換回路(4)の出力端(45)により安定して電力を出力し、該主電源供給システム(21)と予備電源供給システム(22)がそれぞれ独立した一般商用電源(8)とされて必要とする電源を提供する。
【符号の説明】
【0041】
半導体式(固体式)自動切換スイッチ設備(10)
主電源(101)
予備電源(102)
スイッチ素子(103,104)
出力端(105)
主電源供給システム(11)
予備電源供給システム(12)
不停電装置(111,121)
切換スイッチ(112,122)
配電盤(113,123)
切換スイッチ(13)
デュアル電源回路自動切換装置(14)
主回路自動スイッチエリア(141)
予備回路自動スイッチエリア(142)
手動スイッチエリア(143)
主電源供給システム(21)
予備電源供給システム(22)
デュアル電源自動切換回路(3)
隔離装置(6)
電源切換回路(4)
主電源回路(41)
予備電源回路(42)
切換スイッチ(411)
スイッチ素子(4111)
主電源入力端(410)
第1手動スイッチ(412)
ヒューズセット(413)
第2切換スイッチ(421)
スイッチ素子(4211)
予備電源入力端(420)
第2手動スイッチ(422)
ヒューズセット(423)
出力端(414)
出力端(45)
第3手動スイッチ(43)
バイパスメインテナンススイッチ(44)
電力監視モジュール(5)
主隔離板(61)
副隔離板(62)
安全隔離部材(69)
隔離エリア(610)
対応隔離片(611)
主電源自動スイッチエリア(63)
予備電源自動スイッチエリア(64)
線通し孔(6111)
線孔(621)
手動スイッチエリア(65)
収容溝(691)
防滴水隔離板(66)
熱交換排気孔(60)
ゲート板(67)
熱交換入気孔(671)
電源線(68)
静止型UPS(7)
商用電源(8)
動態型UPS(9)
エンジン式発電機(91)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高信頼度デュアル電源自動切換回路において、該デュアル電源自動切換回路(3)は電源切換回路(4)及び電力監視モジュール(5)を包含し、該電源切換回路(4)は主電源回路(41)と予備電源回路(42)を包含し、該主電源回路(41)は、切換スイッチ(411)に連結され、該主電源回路(41)の該切換スイッチ(411)内に、直列に複数のスイッチ素子(4111)が接続され、該予備電源回路(42)に第2切換スイッチ(421)が接続され、該予備電源回路(42)の出力端(424)は該主電源回路(41)の出力端(414)に接続されて出力電力を提供し、該電力監視モジュール(5)は、該電源切換回路(4)の電源入力と出力の電圧と電流状況を監視し、それにより該主電源回路(41)の切換スイッチ(411)及び該予備電源回路(42)の第2切換スイッチ(421)の動作を制御することを特徴とする高信頼度デュアル電源自動切換回路。
【請求項2】
請求項1記載の高信頼度デュアル電源自動切換回路において、該予備電源回路(42)の第2切換スイッチ(421)内に、複数のスイッチ素子(4211)が並列に接続されたことを特徴とする高信頼度デュアル電源自動切換回路。
【請求項3】
請求項1記載の高信頼度デュアル電源自動切換回路において、該電力監視モジュール(5)は該切換スイッチ(411)と該第2切換スイッチ(421)の温度を監視することを特徴とする高信頼度デュアル電源自動切換回路。
【請求項4】
請求項1記載の高信頼度デュアル電源自動切換回路において、該主電源回路(41)の主電源入力端(410)と該切換スイッチ(411)の間に第1手動スイッチ(412)が設けられ、該予備電源回路(42)の予備電源入力端(420)と該第2切換スイッチ(421)の間に第2手動スイッチ(422)が設けられ、該電源切換回路(4)の出力端に第3手動スイッチ(43)が設けられ、該主電源回路(41)及び該予備電源回路(42)の主電源入力端、予備電源入力端(410、420)と第3手動スイッチ(43)の出力端に、バイパスメインテナンススイッチ(44)が設けられたことを特徴とする高信頼度デュアル電源自動切換回路。
【請求項5】
請求項1又は2記載の高信頼度デュアル電源自動切換回路において、該主電源回路(41)の該切換スイッチ(411)内のスイッチ素子(4111)と該第2切換スイッチ(421)内のスイッチ素子(4211)は電子式或いはリード式或いは半導体式とされることを特徴とする高信頼度デュアル電源自動切換回路。
【請求項6】
高信頼度デュアル電源自動切換回路において、該デュアル電源自動切換回路(3)は電源切換回路(4)及び電力監視モジュール(5)を包含し、該電源切換回路(4)は主電源回路(41)と予備電源回路(42)を包含し、該主電源回路(41)は、切換スイッチ(411)に連結され、該予備電源回路(42)に第2切換スイッチ(421)が接続され、該予備電源回路(42)の第2切換スイッチ(421)内に複数のスイッチ素子(4211)が並列に接続され、該予備電源回路(42)の出力端(424)は該主電源回路(41)の出力端(414)に接続されて出力電力を提供し、該電力監視モジュール(5)は、該電源切換回路(4)の電源入力と出力の電圧と電流状況を監視し、それにより該主電源回路(41)の切換スイッチ(411)及び該予備電源回路(42)の第2切換スイッチ(421)の動作を制御することを特徴とする高信頼度デュアル電源自動切換回路。
【請求項7】
請求項6記載の高信頼度デュアル電源自動切換回路において、該主電源回路(41)の切換スイッチ(411)内に複数のスイッチ素子(4111)が直列に接続されたことを特徴とする高信頼度デュアル電源自動切換回路。
【請求項8】
請求項6記載の高信頼度デュアル電源自動切換回路において、該電力監視モジュール(5)は該切換スイッチ(411)と該第2切換スイッチ(421)の温度を監視することを特徴とする高信頼度デュアル電源自動切換回路。
【請求項9】
請求項6記載の高信頼度デュアル電源自動切換回路において、該主電源回路(41)の主電源入力端(410)と該切換スイッチ(411)の間に第1手動スイッチ(412)が設けられ、該予備電源回路(42)の予備電源入力端(420)と該第2切換スイッチ(421)の間に第2手動スイッチ(422)が設けられ、該電源切換回路(4)の出力端に第3手動スイッチ(43)が設けられ、該主電源回路(41)及び該予備電源回路(42)の主電源入力端、予備電源入力端(410、420)と第3手動スイッチ(43)の出力端に、バイパスメインテナンススイッチ(44)が設けられたことを特徴とする高信頼度デュアル電源自動切換回路。
【請求項10】
請求項6又は7記載の高信頼度デュアル電源自動切換回路において、該主電源回路(41)の該切換スイッチ(411)内のスイッチ素子(4111)と該第2切換スイッチ(421)内のスイッチ素子(4211)は電子式或いはリード式或いは半導体式とされることを特徴とする高信頼度デュアル電源自動切換回路。
【請求項11】
高信頼度デュアル電源自動切換回路において、該デュアル電源自動切換回路(3)は電源切換回路(4)及び電力監視モジュール(5)を包含し、該電源切換回路(4)は主電源回路(41)と予備電源回路(42)を包含し、該主電源回路(41)は、切換スイッチ(411)に連結され、該主電源回路(41)の該切換スイッチ(411)内に、直列に複数のスイッチ素子(4111)が接続され、該予備電源回路(42)に第2切換スイッチ(421)が接続され、且つ該予備電源回路(42)の第2切換スイッチ(421)内に複数のスイッチ素子(4211)が並列に接続され、該予備電源回路(42)の出力端(424)は該主電源回路(41)の出力端(414)に接続されて出力電力を提供し、該電力監視モジュール(5)は、該電源切換回路(4)の電源入力と出力の電圧と電流状況を監視し、それにより該主電源回路(41)の切換スイッチ(411)と該予備電源回路(42)の第2切換スイッチ(421)の動作を制御することを特徴とする高信頼度デュアル電源自動切換回路。
【請求項12】
請求項11記載の高信頼度デュアル電源自動切換回路において、該電力監視モジュール(5)は該切換スイッチ(411)と該第2切換スイッチ(421)の温度を監視することを特徴とする高信頼度デュアル電源自動切換回路。
【請求項13】
請求項11記載の高信頼度デュアル電源自動切換回路において、該主電源回路(41)の主電源入力端(410)と該切換スイッチ(411)の間に第1手動スイッチ(412)が設けられ、該予備電源回路(42)の予備電源入力端(420)と該第2切換スイッチ(421)の間に第2手動スイッチ(422)が設けられ、該電源切換回路(4)の出力端に第3手動スイッチ(43)が設けられ、該主電源回路(41)及び該予備電源回路(42)の主電源入力端、予備電源入力端(410、420)と第3手動スイッチ(43)の出力端に、バイパスメインテナンススイッチ(44)が設けられたことを特徴とする高信頼度デュアル電源自動切換回路。
【請求項14】
請求項11記載の高信頼度デュアル電源自動切換回路において、該主電源回路(41)の該切換スイッチ(411)内のスイッチ素子(4111)と該第2切換スイッチ(421)内のスイッチ素子(4211)は電子式或いはリード式或いは半導体式とされることを特徴とする高信頼度デュアル電源自動切換回路。
【請求項15】
請求項1乃至14のいずれかに記載の高信頼度デュアル電源自動切換回路に取付けられる隔離装置において、この隔離装置(6)は主隔離板(61)と副隔離板(62)を包含し、該主隔離板(61)は隔離エリア(610)を具えた対応隔離片(611)とされ、該主隔離板(61)の一側は主電源自動スイッチエリア(63)とされ、別側は予備電源自動スイッチエリア(64)とされ、該対応隔離片(611)には複数の、該主電源自動スイッチエリア(63)と該予備電源自動スイッチエリア(64)の間の接続用の線通し孔(6111)が設けられ、該副隔離板(62)は該主隔離板(61)の下方に延設され並びに該主隔離板(61)と相互に垂直とされ、該副隔離板(62)に複数の、予備線孔(621)が設けられて後日の接続に供され、該副隔離板(62)の下方は手動スイッチエリア(65)とされることを特徴とする隔離装置。
【請求項16】
請求項15記載の隔離装置において、該対応隔離片(611)の線通し孔(6111)は上下位置が交錯するように設置されることを特徴とする隔離装置。
【請求項17】
請求項15記載の隔離装置において、該主隔離板(61)と該副隔離板(62)は一体成形で形成されることを特徴とする隔離装置。
【請求項18】
請求項15記載の隔離装置において、該主隔離板(61)と該副隔離板(62)は単一個体とされ、相互に組み合わされて接合されることを特徴とする隔離装置。
【請求項1】
高信頼度デュアル電源自動切換回路において、該デュアル電源自動切換回路(3)は電源切換回路(4)及び電力監視モジュール(5)を包含し、該電源切換回路(4)は主電源回路(41)と予備電源回路(42)を包含し、該主電源回路(41)は、切換スイッチ(411)に連結され、該主電源回路(41)の該切換スイッチ(411)内に、直列に複数のスイッチ素子(4111)が接続され、該予備電源回路(42)に第2切換スイッチ(421)が接続され、該予備電源回路(42)の出力端(424)は該主電源回路(41)の出力端(414)に接続されて出力電力を提供し、該電力監視モジュール(5)は、該電源切換回路(4)の電源入力と出力の電圧と電流状況を監視し、それにより該主電源回路(41)の切換スイッチ(411)及び該予備電源回路(42)の第2切換スイッチ(421)の動作を制御することを特徴とする高信頼度デュアル電源自動切換回路。
【請求項2】
請求項1記載の高信頼度デュアル電源自動切換回路において、該予備電源回路(42)の第2切換スイッチ(421)内に、複数のスイッチ素子(4211)が並列に接続されたことを特徴とする高信頼度デュアル電源自動切換回路。
【請求項3】
請求項1記載の高信頼度デュアル電源自動切換回路において、該電力監視モジュール(5)は該切換スイッチ(411)と該第2切換スイッチ(421)の温度を監視することを特徴とする高信頼度デュアル電源自動切換回路。
【請求項4】
請求項1記載の高信頼度デュアル電源自動切換回路において、該主電源回路(41)の主電源入力端(410)と該切換スイッチ(411)の間に第1手動スイッチ(412)が設けられ、該予備電源回路(42)の予備電源入力端(420)と該第2切換スイッチ(421)の間に第2手動スイッチ(422)が設けられ、該電源切換回路(4)の出力端に第3手動スイッチ(43)が設けられ、該主電源回路(41)及び該予備電源回路(42)の主電源入力端、予備電源入力端(410、420)と第3手動スイッチ(43)の出力端に、バイパスメインテナンススイッチ(44)が設けられたことを特徴とする高信頼度デュアル電源自動切換回路。
【請求項5】
請求項1又は2記載の高信頼度デュアル電源自動切換回路において、該主電源回路(41)の該切換スイッチ(411)内のスイッチ素子(4111)と該第2切換スイッチ(421)内のスイッチ素子(4211)は電子式或いはリード式或いは半導体式とされることを特徴とする高信頼度デュアル電源自動切換回路。
【請求項6】
高信頼度デュアル電源自動切換回路において、該デュアル電源自動切換回路(3)は電源切換回路(4)及び電力監視モジュール(5)を包含し、該電源切換回路(4)は主電源回路(41)と予備電源回路(42)を包含し、該主電源回路(41)は、切換スイッチ(411)に連結され、該予備電源回路(42)に第2切換スイッチ(421)が接続され、該予備電源回路(42)の第2切換スイッチ(421)内に複数のスイッチ素子(4211)が並列に接続され、該予備電源回路(42)の出力端(424)は該主電源回路(41)の出力端(414)に接続されて出力電力を提供し、該電力監視モジュール(5)は、該電源切換回路(4)の電源入力と出力の電圧と電流状況を監視し、それにより該主電源回路(41)の切換スイッチ(411)及び該予備電源回路(42)の第2切換スイッチ(421)の動作を制御することを特徴とする高信頼度デュアル電源自動切換回路。
【請求項7】
請求項6記載の高信頼度デュアル電源自動切換回路において、該主電源回路(41)の切換スイッチ(411)内に複数のスイッチ素子(4111)が直列に接続されたことを特徴とする高信頼度デュアル電源自動切換回路。
【請求項8】
請求項6記載の高信頼度デュアル電源自動切換回路において、該電力監視モジュール(5)は該切換スイッチ(411)と該第2切換スイッチ(421)の温度を監視することを特徴とする高信頼度デュアル電源自動切換回路。
【請求項9】
請求項6記載の高信頼度デュアル電源自動切換回路において、該主電源回路(41)の主電源入力端(410)と該切換スイッチ(411)の間に第1手動スイッチ(412)が設けられ、該予備電源回路(42)の予備電源入力端(420)と該第2切換スイッチ(421)の間に第2手動スイッチ(422)が設けられ、該電源切換回路(4)の出力端に第3手動スイッチ(43)が設けられ、該主電源回路(41)及び該予備電源回路(42)の主電源入力端、予備電源入力端(410、420)と第3手動スイッチ(43)の出力端に、バイパスメインテナンススイッチ(44)が設けられたことを特徴とする高信頼度デュアル電源自動切換回路。
【請求項10】
請求項6又は7記載の高信頼度デュアル電源自動切換回路において、該主電源回路(41)の該切換スイッチ(411)内のスイッチ素子(4111)と該第2切換スイッチ(421)内のスイッチ素子(4211)は電子式或いはリード式或いは半導体式とされることを特徴とする高信頼度デュアル電源自動切換回路。
【請求項11】
高信頼度デュアル電源自動切換回路において、該デュアル電源自動切換回路(3)は電源切換回路(4)及び電力監視モジュール(5)を包含し、該電源切換回路(4)は主電源回路(41)と予備電源回路(42)を包含し、該主電源回路(41)は、切換スイッチ(411)に連結され、該主電源回路(41)の該切換スイッチ(411)内に、直列に複数のスイッチ素子(4111)が接続され、該予備電源回路(42)に第2切換スイッチ(421)が接続され、且つ該予備電源回路(42)の第2切換スイッチ(421)内に複数のスイッチ素子(4211)が並列に接続され、該予備電源回路(42)の出力端(424)は該主電源回路(41)の出力端(414)に接続されて出力電力を提供し、該電力監視モジュール(5)は、該電源切換回路(4)の電源入力と出力の電圧と電流状況を監視し、それにより該主電源回路(41)の切換スイッチ(411)と該予備電源回路(42)の第2切換スイッチ(421)の動作を制御することを特徴とする高信頼度デュアル電源自動切換回路。
【請求項12】
請求項11記載の高信頼度デュアル電源自動切換回路において、該電力監視モジュール(5)は該切換スイッチ(411)と該第2切換スイッチ(421)の温度を監視することを特徴とする高信頼度デュアル電源自動切換回路。
【請求項13】
請求項11記載の高信頼度デュアル電源自動切換回路において、該主電源回路(41)の主電源入力端(410)と該切換スイッチ(411)の間に第1手動スイッチ(412)が設けられ、該予備電源回路(42)の予備電源入力端(420)と該第2切換スイッチ(421)の間に第2手動スイッチ(422)が設けられ、該電源切換回路(4)の出力端に第3手動スイッチ(43)が設けられ、該主電源回路(41)及び該予備電源回路(42)の主電源入力端、予備電源入力端(410、420)と第3手動スイッチ(43)の出力端に、バイパスメインテナンススイッチ(44)が設けられたことを特徴とする高信頼度デュアル電源自動切換回路。
【請求項14】
請求項11記載の高信頼度デュアル電源自動切換回路において、該主電源回路(41)の該切換スイッチ(411)内のスイッチ素子(4111)と該第2切換スイッチ(421)内のスイッチ素子(4211)は電子式或いはリード式或いは半導体式とされることを特徴とする高信頼度デュアル電源自動切換回路。
【請求項15】
請求項1乃至14のいずれかに記載の高信頼度デュアル電源自動切換回路に取付けられる隔離装置において、この隔離装置(6)は主隔離板(61)と副隔離板(62)を包含し、該主隔離板(61)は隔離エリア(610)を具えた対応隔離片(611)とされ、該主隔離板(61)の一側は主電源自動スイッチエリア(63)とされ、別側は予備電源自動スイッチエリア(64)とされ、該対応隔離片(611)には複数の、該主電源自動スイッチエリア(63)と該予備電源自動スイッチエリア(64)の間の接続用の線通し孔(6111)が設けられ、該副隔離板(62)は該主隔離板(61)の下方に延設され並びに該主隔離板(61)と相互に垂直とされ、該副隔離板(62)に複数の、予備線孔(621)が設けられて後日の接続に供され、該副隔離板(62)の下方は手動スイッチエリア(65)とされることを特徴とする隔離装置。
【請求項16】
請求項15記載の隔離装置において、該対応隔離片(611)の線通し孔(6111)は上下位置が交錯するように設置されることを特徴とする隔離装置。
【請求項17】
請求項15記載の隔離装置において、該主隔離板(61)と該副隔離板(62)は一体成形で形成されることを特徴とする隔離装置。
【請求項18】
請求項15記載の隔離装置において、該主隔離板(61)と該副隔離板(62)は単一個体とされ、相互に組み合わされて接合されることを特徴とする隔離装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−239500(P2011−239500A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−106514(P2010−106514)
【出願日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【出願人】(510124397)易豐興業有限公司 (5)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【出願人】(510124397)易豐興業有限公司 (5)
【Fターム(参考)】
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