説明

高吸水高乾燥性払拭具

【課題】 高い吸水性と乾燥性を有するパイルを備え、ウエット状態若しくはドライ状態での払拭清掃用、或いは、水洗いやウエット払拭清掃後の清掃対象物についての水分拭き取り用等として効果的に使用することができる高吸水高乾燥性払拭具の提供。
【解決手段】 略円柱形状をなす多数のパイルPを基布Sに配設し、払拭部Wを形成する。各パイルPの基部は基布Sに結合されている。各パイルPは、略円柱形状をなし、0.3デニールの非吸水性のフィラメントFが、パイルPの軸線を中心としてほぼ径方向に放射状をなすように密設され且つ軸線方向に密設されてなり、パイルPの略円柱形状外周面は、各フィラメントFの先端部により形成される。パイルPの先端部Paは、パイルPを構成する放射状に配されたフィラメントFの先端部により形成された略凸曲面状をなす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高い吸水性と乾燥性を有するパイルを備え、ウエット状態若しくはドライ状態での払拭清掃用、或いは、水洗いやウエット払拭清掃後の清掃対象物についての水分拭き取り用等として使用することができる高吸水高乾燥性払拭具に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2003−111708号公報(特許文献1)には、シート状基部の底部の少なくとも主要部に、カットパイルを満遍なく有する拭掃除用のカットパイル部を備えると共に、前記シート状基部の縁部からその外方にわたり、前記カットパイル部により少なくとも主たる拭方向に拭かれる清掃対象面を拭くように多数のループパイルが配設され、前記カットパイル及びループパイルが実質上0.001デニール以上0.5デニール以下の極細繊維からなり、前記カットパイル及びループパイルにおける極細繊維は、少なくともそれらのカットパイル及びループパイルの基部を除く部分が互いに分離状態をなす乾拭き用清掃布の発明が記載されている。
【0003】
また特開2003−111707号公報(特許文献1)には、シート状基部の底部の少なくとも主要部に、カットパイルを満遍なく有する拭掃除用の底部カットパイル部を備えると共に、前記シート状基部の縁部のうち、少なくとも前記底部カットパイル部の主な拭方向に交差する縁部の一つが、底部カットパイル部から側部に連続してカットパイルを備える縁部カットパイル部に形成され、シート状基部の上面部のうち縁部カットパイル部を除く部分に、モップの柄の基部に連結された清掃布保持体の底面側に清掃布を保持するための着脱可能な結合手段を有し、前記カットパイルが実質上0.001デニール以上0.5デニール以下の極細繊維からなり、前記カットパイルにおける極細繊維は、少なくともそのカットパイルの基部を除く部分が互いに分離状態をなすものであり、実質上1デニール以上の太繊維からなるカットパイルにより構成された太繊維カットパイル部を前記シート状基部の底部に部分的に有する水拭き用清掃布の発明が記載されている。
【0004】
これらの乾拭き用清掃布と水拭き用清掃布は、何れも、清掃対象を拭くためのシート状基部の底部の少なくとも主要部に0.001デニール以上0.5デニール以下の極細繊維からなるカットパイルを満遍なく有し、これらのカットパイルにおける極細繊維は、少なくともそのカットパイルの基部を除く部分が互いに分離状態をなすものである。しかしながら、これらの特許文献には、カットパイルの吸水性や乾燥性についての記載はない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−111708号公報
【特許文献2】特開2003−111707号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、高い吸水性と乾燥性を有するパイルを備え、ウエット状態若しくはドライ状態での払拭清掃用、或いは、水洗いやウエット払拭清掃後の清掃対象物についての水分拭き取り用等として効果的に使用することができる高吸水高乾燥性払拭具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成する本発明の高吸水高乾燥性払拭具は、
基布と多数のパイルを備えてなり、前記各パイルの基部が基布に結合された状態で、前記多数のパイルが基布に配設された払拭部を形成している払拭具であって、
前記各パイルは、略円柱形状をなし、0.05乃至0.8デニールの非吸水性のフィラメントが、パイルの軸線を中心としてほぼ径方向に放射状をなすように密設され且つ軸線方向に密設されてなり、
前記パイルの略円柱形状外周面は、前記各フィラメントの先端部により形成されていることを特徴とする。
【0008】
基布に多数配設されているパイルは、0.05乃至0.8デニールの極めて細い非吸水性のフィラメントが、パイルの軸線を中心としてほぼ径方向に放射状をなすように密設され且つ軸線方向に密設されてなるものであるため、略円柱形状をなすパイルの各円形状横断面において、内方に向かうほど更に前記フィラメントが高密度状態となる。
【0009】
そのため、毛管現象により、パイルの内方に向かって強い吸水力が作用するので、各パイルは、比較的多量の水分(汚れを含有しない又は汚れを含有する水又はその他の水系液体を含めて単に「水分」又は「水」とも言う。)を、各円形状横断面の内方に向かって、汚れを含有する場合には汚れと共に、迅速に吸収し得る。
【0010】
逆に、水分を吸収したパイルにおける各円形状横断面の外方部である略円柱形状外周部は、毛管現象により、水分含有率が低い状態となる。而も、略円柱形状をなすパイルの略円柱形状外周面部は、非吸水性のフィラメントの先端部により形成されているので、繊維が占める面積が比較的小さく、且つ繊維自体が非湿潤状態を維持する。そのため、水分を吸収した状態のパイルの略円柱形状外周部は比較的乾燥した状態を維持し易い。
【0011】
従って、この払拭具は、払拭部において、水洗いやウエット払拭清掃の後等のウエット状態の清掃対象から、汚れを含有しない又は汚れを含有する水分を、汚れを含有する場合には汚れと共に迅速に吸収し得、而も表面が乾燥した状態が維持され易い高吸水高乾燥性を実現し得る。而も、この払拭具は、各パイルを構成するフィラメントが非吸水性であるという材質と、そのフィラメントがパイルの軸線を中心としてほぼ径方向に放射状をなすように密設され且つ軸線方向に密設され、パイルの略円柱形状外周面は各フィラメントの先端部により形成されているという構造との両者よりして、払拭具の洗浄後等における払拭部の各パイルの遠心脱水性又はその他の脱水性及び脱水後の乾燥性に優れる。
【0012】
上記高吸水高乾燥性払拭具は、基布が、使用者の手を挿入し得る袋状部に形成され、その袋状部の外側の全体又は部分に払拭部を有するものとすることができる。この場合、使用者の手を袋状部内に挿入した状態で、袋状部の外側の払拭部により対象物の払拭清掃用や水分拭き取りを行うことができる。
【0013】
更に、上記高吸水高乾燥性払拭具は、モップ用の払拭具として最適である。
【0014】
上記本発明の高吸水高乾燥性払拭具は、パイルの先端部が、パイルを構成する放射状に配されたフィラメントの先端部により形成された略凸曲面状をなすものとすることができる。
【0015】
この場合、パイルの先端部が、0.05乃至0.8デニールの非吸水性のフィラメントが放射状に配されたフィラメントの先端部により形成された略凸曲面状をなすので、略凸曲面状先端部の内方に向かうほど更に前記フィラメントが高密度状態となる。そのため、毛管現象により、パイルの内方に向かって強い吸水力が作用するので、各パイルの先端部から内方に向かって、汚れを含有しない又は汚れを含有する水分を、汚れを含有する場合には汚れと共に、迅速に吸収し得る。逆に、吸水したパイルの先端部は、毛管現象により、水分含有率が低い状態となる。而も、略凸曲面状先端部は非吸水性のフィラメントの先端部により形成されているので、繊維が占める面積が比較的小さく、且つ繊維自体が非湿潤状態を維持する。そのため、水分を吸収した状態のパイルの先端部は比較的乾燥した状態を維持し易い。
【0016】
また、上記高吸水高乾燥性払拭具におけるパイルは、0.05乃至0.8デニールの非吸水性のフィラメントを飾り糸とするモール糸によるループ部が、そのモール糸の芯糸を中心として撚り合わさることにより略円柱形状を形成したものとすることができる。
【0017】
この場合のパイルは、モール糸によるループ部が、そのモール糸の芯糸を中心として撚り合わさることにより、すなわち、ループ部を構成するモール糸のうち、ループ部の一方の基部から端部を構成する部分と他方の基部から端部を構成する部分が、両部分の芯糸を中心として撚り合わさることにより、略円柱形状を形成したものである。
【発明の効果】
【0018】
本発明の高吸水高乾燥性払拭具は、0.05乃至0.8デニールの極めて細い非吸水性のフィラメントがパイルの軸線を中心としてほぼ径方向に放射状をなすように密設され且つ軸線方向に密設されてなるパイルが基布に多数配設されて払拭部が形成されたものであるため、払拭部を構成する各パイルが比較的多量の水分(汚れを含有しない又は汚れを含有する水分)を各円形状横断面の内方に向かって、汚れを含有する場合には汚れと共に、迅速に吸収し得、水分を吸収した状態のパイルの略円柱形状外周部は比較的乾燥した状態を維持し易い。また、払拭具の洗浄後等における払拭部の各パイルの遠心脱水性又はその他の脱水性及び脱水後の乾燥性に優れる。従って、この高吸水高乾燥性払拭具は、ウエット状態若しくはドライ状態での払拭清掃用、或いは、水洗いやウエット払拭清掃後の清掃対象物についての水分拭き取り用等として効果的に使用することができる
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】模式的正面図である。
【図2】パイルの模式的拡大横断面図である。
【図3】モール糸によりパイルを形成する工程の一部を示す模式図である。
【図4】手袋状の高吸水高乾燥性払拭具の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
【0021】
図面は何れも本発明の実施の形態の一例としてのモップ用の高吸水高乾燥性払拭具についてのものであって、図1は模式的正面図、図2はパイルの模式的拡大横断面図、図3は、モール糸によりパイルを形成する工程の一部を示す模式図である。
【0022】
この高吸水高乾燥性払拭具Aは、略円柱形状をなす多数のパイルPが基布Sの一方の面(図1における下面)に配設されて払拭部Wが形成されてなり、各パイルPの基部は、基布Sに結合されている。基布Sの他方の面(図1における上面)には、モップヘッド(図示せず)の下面に設けられる一方の面ファスナー部材に着脱するための他方の面ファスナー部材Bが設けられている。これにより、高吸水高乾燥性払拭具Aをモップヘッドに着脱可能とするものである。なお、モップ用の高吸水高乾燥性払拭具の態様はこれに限るものではない。例えば、上面側にモップヘッドの両端部を挿入してモップヘッドに取り付けるための挿入部を備えるものや、払拭部の両側に払拭部を有しないシート状部(基布の一部でもよい)を備え、そのシート状部をモップヘッドの上側に設けた保持部により保持してモップヘッドに取り付けるもの等であってもよい。
【0023】
各パイルPは、0.3デニールの非吸水性のポリエステルフィラメントFを飾り糸とするモール糸Mにより形成されている。すなわち、図3に示すように、基布Sに対し、モール糸Mによるループ部Rを形成した後、ループ部Rを構成するモール糸Mのうち、ループ部Rの一方の基部から端部を構成する部分と他方の基部から端部を構成する部分が、両部分の芯糸Cを中心として撚り合わさることにより、図1に示す略円柱形状のパイルPを形成したものである。例えば、強撚モール糸Mを用い、基布Sに対しモール糸Mによるループ部Rを形成した後、熱処理(染色工程における熱処理が好ましい)を行うことにより各ループ部Rがそのモール糸Mの芯糸Cを中心として撚り合わさるものとすることができる。
【0024】
このようにして形成された各パイルPは、略円柱形状をなし、0.3デニールの非吸水性のフィラメントFが、パイルPの軸線を中心としてほぼ径方向に放射状をなすように密設され且つ軸線方向に密設されてなり、パイルPの略円柱形状外周面は、各フィラメントFの先端部により形成される。パイルPの先端部Paは、パイルPを構成する放射状に配されたフィラメントFの先端部により形成された略凸曲面状をなす。
【0025】
基布Sに多数配設されているパイルPは、0.3デニールの極めて細い非吸水性のフィラメントFが、パイルPの軸線を中心としてほぼ径方向に放射状をなすように密設され且つ軸線方向に密設されてなるものであるため、略円柱形状をなすパイルPの各円形状横断面において、内方に向かうほど更に前記フィラメントFが高密度状態となる。また、パイルPの先端部Paが、0.3デニールの非吸水性のフィラメントFが放射状に配されたフィラメントFの先端部により形成された略凸曲面状をなすので、略凸曲面状先端部の内方に向かうほど更にフィラメントFが高密度状態となる。そのため、毛管現象により、パイルPの内方に向かって強い吸水力が作用するので、各パイルPは、比較的多量の水分(汚れを含有しない又は汚れを含有する水分)を、各円形状横断面の内方又は略凸曲面状先端部の内方に向かって、汚れを含有する場合には汚れと共に迅速に吸収し得る。
【0026】
逆に、吸水したパイルPにおける各円形状横断面の外方部である略円柱形状外周部又は略凸曲面状先端部の外周面部は、毛管現象により、水分含有率が低い状態となる。而も、略円柱形状をなすパイルPの略円柱形状外周面部及び略凸曲面状先端部は、非吸水性のフィラメントFの先端部により形成されているので、繊維が占める面積が比較的小さく、且つ繊維自体が非湿潤状態を維持する。そのため、水分を吸収した状態のパイルPの略円柱形状外周部は比較的乾燥した状態を維持し易い。
【0027】
従って、この高吸水高乾燥性払拭具Aは、払拭部Wにおいて、水洗いやウエット払拭清掃の後等のウエット状態の清掃対象から、汚れを含有しない又は汚れを含有する水分を、汚れを含有する場合には汚れと共に迅速に吸収し得、而も表面が乾燥した状態が維持され易い高吸水高乾燥性を実現し得る。而も、この高吸水高乾燥性払拭具Aは、各パイルPを構成するフィラメントFが非吸水性であるという材質と、そのフィラメントFがパイルPの軸線を中心としてほぼ径方向に放射状をなすように密設され且つ軸線方向に密設され、また、パイルPの先端部PaはフィラメントFが放射状に配されて略凸曲面状をなし、パイルPの略円柱形状外周面及び先端部の略凸曲面状部は各フィラメントFの先端部により形成されているという構造との両者よりして、払拭部の各パイルの洗浄後等における遠心脱水性又はその他の脱水性及び脱水後の乾燥性に優れる。
【0028】
フィラメントFは、0.05乃至0.8デニールであり、好ましくは0.1乃至0.5デニール、好ましくは0.2乃至0.4デニールである。フィラメントFの材質は、ポリエステル系の他、例えば、ポリアミド系、ポリプロピレン系又はポリエチレン系のフィラメントFを用いることができる。
【0029】
芯糸Cは、吸水性糸および/または非吸水性糸とすることができる。芯糸Cの一部若しくは全部として熱融着糸を用いて飾り糸としてのフィラメントFを融着したモール糸Mの場合、フィラメントFの脱落を確実性高く防ぐことができる。
【0030】
パイルPの形状は、例えば軸線方向長さが直径の1.5倍乃至10倍の略円柱形状とすることができる。好ましくは、軸線方向長さが直径の2倍乃至8倍、より好ましくは、軸線方向長さが直径の3倍乃至6倍程度である。略円柱形状をなすパイルPの側周面の面積を比較的に大きくすることにより、水分吸収性に優れた高吸水高乾燥性払拭具Aが得られる。パイルPの軸線方向長さは、例えば5乃至80mmとすることができる。好ましくは15乃至50mmである。なお、パイルPの直径は軸線方向にほぼ一定であることが好ましいが、必ずしもこれに限るものではない。
【0031】
高吸水高乾燥性払拭具Aにおける各パイルPは同一形状及び同一サイズであるものとすることができるが、形状及びサイズが異なる複数種のパイルPを備えた高吸水高乾燥性払拭具Aとすることもできる。パイルPは基布Sに対し密に設けることにより、外方からパイルP間に基布Sが見えにくいようにすることが好ましい。パイルPは基布Sに対し等間隔に設けることができるが、必ずしもこれに限らない。
【0032】
基布Sは、吸水性繊維からなるものとすることができる。各パイルPの基部は基布Sに結合されているので、パイルPが吸収した水分を基布Sが更に吸収することにより、基布Sに配設された多数のパイルPが吸水し得る水分の総量を増大させることができる。なお、基布Sは必ずしも吸水性繊維からなるものであることを要しない。
【0033】
図4は、本発明の別の実施の形態についての手袋状の高吸水高乾燥性払拭具の斜視図である。この場合、基布Sが袋状部Gに形成され、その袋状部Gの外側のほぼ全体に、多数のパイルPが設けられてなる払拭部Wを有する。袋状部Gの開口部には弾性帯を環状に形成した挿手孔部Iが連結されている。この場合、使用者の手を挿手孔部Iから袋状部G内に挿入した状態で、袋状部Gの外側のほぼ全体を覆う払拭部Wにより対象物の払拭清掃用や水分拭き取りを極めて効果的に行うことができる。なお、袋状部Gは、5本指の手袋状、親指のみ分かれた手袋状等に適宜形成してよいことは言うまでもない。また、基布を袋状とせず、基布の下側に払拭部を形成し、基布の上側に使用者の手を掛けることができる保持帯等の保持部材を設けて対象物の払拭清掃用や水分拭き取りに用いるものとすることもできる。
【0034】
なお、以上の実施の形態についての記述における構成部品の寸法、個数、材質、形状、その相対配置などは、特にそれらに限定される旨の記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではなく、単なる説明例に過ぎない。
【符号の説明】
【0035】
A 高吸水高乾燥性払拭具
B 面ファスナー部材
C 芯糸
F フィラメント
G 袋状部
I 挿手孔部
M モール糸
P パイル
Pa 先端部
R ループ部
S 基布
W 払拭部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基布と多数のパイルを備えてなり、前記各パイルの基部が基布に結合された状態で、前記多数のパイルが基布に配設された払拭部を形成している払拭具であって、
前記各パイルは、略円柱形状をなし、0.05乃至0.8デニールの非吸水性のフィラメントが、パイルの軸線を中心としてほぼ径方向に放射状をなすように密設され且つ軸線方向に密設されてなり、
前記パイルの略円柱形状外周面は、前記各フィラメントの先端部により形成されていることを特徴とする高吸水高乾燥性払拭具。
【請求項2】
上記パイルの先端部が、パイルを構成する放射状に配されたフィラメントの先端部により形成された略凸曲面状をなす請求項1記載の高吸水高乾燥性払拭具。
【請求項3】
上記パイルが、0.05乃至0.8デニールの非吸水性のフィラメントを飾り糸とするモール糸によるループ部が、そのモール糸の芯糸を中心として撚り合わさることにより略円柱形状を形成したものである請求項1又は2記載の高吸水高乾燥性払拭具。
【請求項4】
上記基布が吸水性繊維からなる請求項1、2又は3記載の高吸水高乾燥性払拭具。
【請求項5】
上記フィラメントが、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリプロピレン系又はポリエチレン系のフィラメントである請求項1乃至4の何れかに記載の高吸水高乾燥性払拭具。
【請求項6】
基布が、使用者の手を挿入し得る袋状部に形成され、その袋状部の外側の全体又は部分に払拭部を有する請求項1乃至5の何れかに記載の高吸水高乾燥性払拭具。
【請求項7】
モップ用である請求項1乃至5の何れかに記載の高吸水高乾燥性払拭具

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−24594(P2012−24594A)
【公開日】平成24年2月9日(2012.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−200846(P2011−200846)
【出願日】平成23年9月14日(2011.9.14)
【分割の表示】特願2006−289325(P2006−289325)の分割
【原出願日】平成18年10月25日(2006.10.25)
【出願人】(000178583)山崎産業株式会社 (77)
【Fターム(参考)】